ジェットイカロス

登録日:2016/02/25 Thu 10:30:17
更新日:2024/01/03 Wed 17:07:20
所要時間:約 18 分で読めます




※推奨BGM:「鳥人戦隊ジェットマン」



人食いマンション・ハウスジゲンの体内で、竜対ラディゲの死闘が始まった。

そして、街を破壊するハウスジゲン!

みんな、最強ロボ・ジェットイカロスに合体するのよ!

合体!スクラム・ウイング!!*1


鳥人戦隊ジェットマン!


怒れロボ!








合体!スクラム・ウイング!!

完成!ジェットイカロス!!


ジェットイカロスとは、スーパー戦隊シリーズ第15作『鳥人戦隊ジェットマン』に登場する巨大ロボット
本項目では、2号・3号ロボ、そのスーパー合体に関しても記載する。




【基本スペック】

全高:52.8m
重量:94t
出力:260万hp/t
装甲:バードニウム合金製
最高飛行速度:マッハ1

テーマソング:「ジェットイカロス無敵ロボ!」(歌:影山ヒロノブ)


【概要】

第6話「怒れロボ!」にて初登場。
以下に記載する5機の鳥型戦闘機・ジェットマシンが合体して完成する最強のロボット。
各ジェットマシンが変形したブロックの構造パターンにより、巨大ロボ形態であるジェットイカロス、大型戦闘機形態であるイカロスハーケンと2種類の合体形態を有する。
また、テクノロジー的に全く接点が無いはずの裏次元ディメンシアのメカとも合体パターンを追加出来るなど、整備性・拡張性に優れた設計が光る。

ジェットマン達がコレスポンダーから取り外したバードロックを各々のマシンに装着して、セキュリティが解除してからの合体となる。
乗員が欠けていても小田切綾の一声によるオートコントロールによる合体も可能だが、その場合は本来の性能を発揮出来なくなる。
初合体時はレッドホーク不在でジェットホークをオートコントロールする事によっての合体だったため、まさかの初合体から苦戦するという事態になった。

ただし、5人乗っていれば乗員はどんな状態でもいいらしく、アコちゃんラーメンを大量に食って手が付けられない状態になったイエローオウルがロープでぐるぐる巻きにされて後部座席に縛り付けられていた場合は従来の強さを発揮していた。
なお、この乗員が欠けると出力が落ちる弱点はジェットガルーダ登場後に2体で共闘するケースが増えた事から、何らかの形で改善されたと思われる。


【ジェットマシン】

ジェットホーク

全長:29m
重量:15t
最高速度:マッハ7

レッドホークが乗るジェットマシン1号機。
性能バランスの取れた機体で、合体時はジェットイカロスの上半身、イカロスハーケンの先頭部を担当する。
2門のプラズマホークカノンを装備しており、合体前はジェットコンドルと共に砲撃をかけるダブルジェットビームを使用する。
当初はスカイフォースの宇宙基地アースシップに配備されていたが、第1話「戦士を探せ」で次元戦団バイラムの襲撃により崩壊する基地から脱出する際、小田切が気絶中の天堂竜に代わって操縦し、地球に帰還した。
第2話「第三の戦士」で初の戦闘を展開。巨大ファイタージゲンとドッグファイトを繰り広げた。
爆風を背に建設中のビルの谷間を駆け抜けるシーンは必見。

ジェットコンドル

全長:35.2m
重量:20t
最高速度:マッハ10

ブラックコンドルが乗るジェットマシン2号機。
スピードに特化しており、合体時はジェットイカロスの右足、イカロスハーケンの右側、グレートイカロスの左腿を担当する。
コンドルバルカンに加え、重力波発生装置も装備している。
第1話の時点でスカイキャンプの格納庫の中に下記の3機と共に並んで置かれており、第4話「戦う花嫁」にて下記の3機と共に初出撃した。

ジェットオウル

全長:24.9m
重量:21t
最高速度:マッハ2

イエローオウルが乗るジェットマシン3号機。
高出力のVTOL機で、合体時はジェットイカロスとグレートイカロスの右腕、イカロスハーケンの右翼部分を担当する。
オウルスマッシャーとマジックハンドを装備しており、マジックハンドで岩を投げつける「岩石落とし」という技も使用。

ジェットスワン

全長:35.2m
重量:24t
最高速度:マッハ4

ホワイトスワンが乗るジェットマシン4号機。
索敵能力に優れており、ジェットイカロスの左足、イカロスハーケンの左側、グレートイカロスの右腿を担当している。
スワニーパルサーに加え、高性能レーダーも装備。
当初はホワイトスワン=鹿鳴館香がマシンの操縦に手こずっていた為、訓練ではジェットオウルに誤射した上に墜落し、ロードジゲン戦でも墜落してしまう。
ロードジゲン戦後は操縦が上手くなったが、ジェットマシンの中では唯一、敵にダメージを与える事はなかった。

ジェットスワロー

全長:24.9m
重量:14t
最高速度:マッハ8.5

ブルースワローが乗るジェットマシン5号機。
運動性能に優れ、ジェットイカロス、グレートイカロスの左腕、イカロスハーケンの左翼部分を担当している。
主翼はジェットイカロスのとしても使用される。
武装はスワローシャワーに加え、主翼を丸ごと分離してブーメランのように飛ばすウィングカッターという荒技がある。
ウィングカッター発射時には翼部がなくなるのが問題だが、あの状態で飛行に支障は出ないのだろうか……?


【装備】



戦いはこれからだ。

ジェットイカロスの真の力を見せてやる!行くぞ!!


どこに格納しているかは不明だが、機体の重量の割に使用する武器が多く、コクピットのスイッチ一つで武器を構える事が出来る。
使用する武器は以下の通り。
  • ジェットダガー:二振りの投げナイフ
  • ジェットランサー薙刀
  • トライランサー:ジェットダガーとジェットランサーを組み合わせた三又槍
  • イカロスアックス:小型の
  • イカロスマグナ:小型ハンマー。
  • イカロスクラッシャー:電流が流せる鎖付き鉄球。第20話「結婚掃除機」では、この武器でソウジキジゲンを倒した。
  • ショットパンチャー:拳を放つロケットパンチ攻撃。
  • ウイングシールド:ジェットスワローの主翼が変形した盾。
  • バードニックセイバー:ジェットイカロスの必殺。刀身に対消滅プラズマを込めて跳躍した後、敵を切り裂くのが基本。なお、技名は特に設定されていない。


【だが……】

小田切は「地上最強のロボット」と語っていたが、第23話「新戦隊登場」では魔獣セミマル相手にバードニックセイバーを圧し折られた挙句、両腕を落とされて完敗。
以降のエピソードに登場するバイオ次元獣相手にジェットイカロスが単体で勝利を収める事はなく、大量の武器もまるで役に立たず、苦戦を強いられるケースが目立った。
どのくらい苦戦したかというと……
  • 腕(主にジェットスワロー合体部)を切り落とされる
  • 腹部を貫通される
  • 敵の攻撃を受け続けてジェットマンの変身が解除
  • バードニックセイバーを折られる or 溶かされる
……といった展開が2回や3回では済まないレベルで頻発した。}
ジェットイカロスが脆すぎるのかバイオ次元獣が強すぎるのかはともかく、バイラム達の強さが際立つ戦闘が目立っていた。
ギリシャ神話で太陽に向かい、蝋の羽を羽ばたかせた結果、地に落ち果てたイカロスの名を授けられた時から、次から次へと受難が訪れるのは約束されたのかもしれない。
長官の言う最強のロボット、挿入歌歌詞の「ジェットイカロス 無敵~ロボ~♪」とは何だったのか……(中には「ジェット以下ロス」などという陰口まで叩かれたり、挿入歌歌詞を「勝利は遠いぞ~♪無様~ロボ~♪」などとも云われる程に)

第40話「命令!戦隊交代せよ」では、一条総司令の命令により、ネオジェットマンが操縦して隕石ベムを迎え撃つが、実戦経験がなかった事もあり苦戦は免れなかった。


【イカロスハーケン】



イカロスハーケンに合体しなさい!

合体!ジェット・スクラム!!

OK


完成!イカロスハーケン!!


全長:43.3m
重量:94t
最高速度:マッハ12

5機のジェットマシンが「合体!ジェットスクラム!」のコールで合体する巨大戦闘機で、ジェットホークの後部に他の4機が接続される形で合体する。
この形態からジェットイカロスに変形することや、逆にジェットイカロスからこの形態に変形することも可能。

必殺技は機体に纏った対消滅プラズマを燃え上がらせて、火の鳥になってマッハ15の速さで体当たりをかける「ジェットフェニックス」
凄まじい威力を誇る技ではあるが、操縦するジェットマン5人への負担も非常に大きい。

第5話「俺に惚れろ」において、ロボ形態のジェットイカロスより先に登場した。
苦戦が多かったジェットイカロスとは対照的にこちらの形態は非常に強力で、この状態になった時はかなりの高確率で次元獣を一撃必殺で葬っており、「ジェットフェニックス」が通用しなかった敵はラスボスのラゲムくらいである。


【バードガルーダ】



レイ「バードガルーダ、発進!!」


全高:54m
重量:105t
装甲:特殊金属ガルドニウム製
最高飛行速度:マッハ20

第23話から登場した鳥型巨大戦闘機。
バイラムに滅ぼされた異次元世界・裏次元ディメンシアの科学力により作られたマシンで、ディメンシアの生き残りであるレイ、ダン、カンナが操縦する。

ラディゲが育て上げた女帝ジューザの忘れ形見・魔獣セミマルの猛攻により、バードニックセイバーを折られた挙句両腕までも斬り落とされ、窮地に陥ったジェットイカロスの窮地を救わんと次元の壁を割って現れた。

機体下部からミサイル状の光弾「ガルドバルカン」を発射し、嘴から敵を氷漬けにする「ダイヤブリザード」を放ってセミマルを行動不能にした後、ディメンシアチームはスカイキャンプでジェットマンと対面。
共にバイラムを倒す事を誓うのだった。


ジェットガルーダ



変形、ジェットガルーダ!

完成!ジェットガルーダ!!


全高:60.8m
重量:105t
出力:300万hp/t
最高飛行速度:マッハ6

テーマソング:「ジェットガルーダ 鳥のロボ」(歌:影山ヒロノブ)

バードガルーダが変形した今作の2号ロボ。
両翼と尾翼を折り畳み、両腕部・両脚部が伸びて機首部が前方に折り曲がる事で頭部を形成し、完成する。
鳥の頭に鉤爪を施した両腕と、インド神話に登場する怪物・ガルダにも似た独特な形のロボでもある。

様々な武器を駆使して戦うジェットイカロスと異なり、両手の鉤爪を中心とした格闘攻撃で戦う。
当初は全エネルギーを解放して胸部から打ち出す超高熱光線「ガルーダバースト」を必殺技としていたが、セミマルを完全に倒す事は出来なかった。
後にスカイキャンプでの大改造を経て、ジェットイカロスとのスーパー合体が可能となるが、ラディゲの襲撃でディメンシアの戦士達は志半ばで非業の最期を遂げるのだった。

ディメンシアチームの死後はジェットマン第2のロボとして活躍。
全エネルギーを解放せずともガルーダバーストを放てるようになり、稲妻を模した光線技「ガルドビーム」、跳躍しながら右足で蹴り上げる「ブーストキッカー」でバイオ次元獣に立ち向かった。
両目には「ガルドサーチャー」という透視システムが内蔵されており、敵の能力・弱点などを分析する際に使われる。

必殺技は空高く跳躍する「ガルーダジャンプ」の後、両手の鉤爪に全エネルギーを込めてXの字型に斬り裂く「ガルーダクロー」

第24話では鳥人ダンが捨て身で乗り込んで奪還するまではレイとカンナを殺害したラディゲが操縦し、セミマルと共にジェットイカロスを圧倒。
第43話「長官の体に侵入せよ」の巨大戦と最終話の最終決戦では小田切が操縦している。


【グレートイカロス】



ダン「みんな、合体……合体を!」

ようし…行くぞ!


合体!グレートスクラム!!


完成!グレートイカロス!!


全高:77.5m
重量:199t
出力:800万hp/t
最高飛行速度:マッハ2.5

初合体は第24話「出撃(スーパー)ロボ」。
ディメンシアチームの協力を得て大改造されたジェットイカロスとジェットガルーダが合体したスーパー合体ロボ。
両拳を打ち鳴らした2大ロボが互いに背中を預けた後、合体開始。
分離したジェットイカロスがジェットガルーダに収納される形で合体し、ジェットガルーダの頭部が真上に展開して兜となり、合体が完了する。
ただし、ジェットマンが4人未満になると合体が不可能となる。

必殺技は全エネルギーを胸部の鳥のエンブレム集めてから放つ超高圧光線「バードメーザー」で、2大ロボが全く歯が立たなかったセミマルを圧倒し、粉砕した。
また、頭部の飾りからは「グレートビーム」という光線を放つ他、本編未使用の技として胸から放つ「ブレストビーム」という光線が存在する。

この合体の提案者であるレイは二つの次元の結晶たるグレートイカロスの雄姿を見ることなく散ってしまったが、この雄姿は以後の戦いに大きく貢献することとなる。
とはいえ、比較的善戦する事が多かった前作『地球戦隊ファイブマン』のスーパーファイブロボと異なり……
  • 魔神ロボ ベロニカ戦では合体途中を攻撃されて敗れる
  • その後にはバードメーザーを塞がれて腹部を食い破られ、香、大石雷太、早坂アコを拉致されてしまう
  • ラゲムとの初戦ではダメージすら与えられず、腹部に風穴を開けられて修理に出される
  • 最終回「はばたけ!鳥人よ」でもバードメーザーをバリアで防がれる
……といった具合で、スーパー合体ロボの立ち位置でありながら苦戦する場面が目立った。


ハイパーハーケン



バードガルーダ、発進!

合体!ハーケンスクラム!!


全長:88.6m
重量:199t
最高速度:光速に近い

イカロスハーケンとバードガルーダが「合体!ハーケンスクラム!」のコールで合体した超巨大戦闘機。
バードガルーダの頭部がスフィンクスの頭部の如く翼部に接続された後、イカロスハーケンのエンジン部と連結する形で合体。
イカロスハーケンの機体下部にある砲門から超光線「ハイパーバスター」でバイオ次元獣を攻撃、亜光速で飛行しつつ、閃光と共に特攻する「ハイパーGアタック」で止めをさす。
バードガルーダの能力も失われておらず、この形態で次元を飛び越える事も可能。

この形態が使われたのは第32話「翼よ!再び」での合体ラモン戦、第34話「裏切りの竜!」でバイロックに鹵獲されたテトラボーイからの発進信号で突入する場面と、かなり少ない。


【テトラボーイ】



完成……テトラボーイ!


全高:40m
重量:32t
装甲:不明
最高飛行速度:マッハ0.8

ジェットイカロスとジェットガルーダのサポート用に開発された3号ロボ。
ジェットガルーダがイレギュラーな2号ロボだったことから、本機は純粋な意味でのスカイフォース製2号ロボとも言える。
第30話で製造途中ながらも登場し、続く第31話で完成。

合体ロボのジェットイカロス、変形ロボのジェットガルーダとは異なりロボット形態を標準としており、鳥型には変形せず、操縦もスーパーコンピュータによる自動操縦で行われる。

武器は持たずに徒手空拳で戦うが、高い機動力を誇り、ボクサーのようなフットワークで動きながら、パンチキックを叩きこむ。
第45話ではバードメーザーが効かないベロニカに対し、テトラボーイをバードメーザーの軌道に乗せて放った合体攻撃で、ようやく打倒している。
ラゲムとの最終決戦でもラゲムのウィークポイントを突く攻撃をし、返り討ちに遭って破壊されるものの、その攻撃でラゲム打倒にも貢献した。

第34話ではレッドホークを倒したグレイが戦利品として持ち帰るが、実は生きていた竜(倒されたのはアンドロイドの方)の手でバイロックに侵入するためのトロイの木馬とされ、
第39話では結城凱がグレイとのルーレット勝負で「グレイにも気付かれないようにカジノバーを傾ける」という、とんでもないイカサマとして使われるなど、戦闘以外でも活躍している。

実は当初の初期案である「スカイキャンプのロボ化」を破棄し、その代替案として生まれた存在なのだが(この辺りについてはマックスマグマの項目を参照)、
本作のインパクトと話題性(とメインのジェットイカロスとジェットガルーダと比べて大量生産されなかった事)もあって、終盤になってくるとテトラボーイの玩具が売り切れ続出になったとか。


テトラバスター



トドメを刺すのよ。

変形!テトラバスター!!


テトラボーイが「変形!テトラバスター!(テトラフォーメーション)」のコールで変形する巨大バズーカ砲。
ジェットイカロスとジェットガルーダのどちらかが射手を務め、上下左右の砲門から超強力プラズマタキオンビームを発射する。
劇中では披露されなかったが、玩具ではグレートイカロスも装備可能。

劇中での使用は4回。
第30話「戦隊解散!」でゴーグ相手にジェットイカロスを射手として初使用し、完全には倒せなかったが、巨大化を解かせる程のダメージを与えた。
第35話「鳩がくれた戦う勇気」では、毒ガスネズミの毒ガスでボロボロになったバードニックセイバーの代わりに使用して勝利。なお、コクピットからの射手はジェットマンではなく、ブルースワローの判断で同乗した牧村恵理が担当。
第39話「廻せ命のルーレット」では、ジェットガルーダを射手とし、スナイパーキャットを倒している。
第41話「変身不能!基地壊滅」ではジェットガルーダを操縦するジェットマンが隕石ベムの力で変身不能になり大苦戦する中、起死回生で使用して勝利……
したと思われたが、事前に隕石ベムの核はトランザの手で抜き取られていた為に倒したわけではなかった上、核はジェットイカロスのノズルに入れられ、スカイキャンプへの侵入を許してしまった。


【そして……】

ジェットガルーダ=グレートイカロスとテトラボーイの参戦以降、基本的にバイオ次元獣の止めはこうしたパワーアップで刺していたが、
最終回ではジェットイカロスは案の定左腕を落とされるなどして満身創痍になったが、レッドホークが駆るジェットガルーダがラゲムを羽交い絞めにし、
ブラックコンドルがメインパイロットを務めたジェットイカロスがバードニックセイバーでラゲムの腹部を貫く……という形でどうにか勝利をもぎ取っている。

しかし、バイラムを滅ぼして勝利の朝日を浴びる3体のロボは……
  • ラゲム諸共貫かれ、大破して上半身のみが残ったジェットガルーダ
  • 両腕を落とされて機能停止したテトラボーイ
  • 左腕が落とされてはいたものの、バードニックセイバーを構えて仁王立ちしていたジェットイカロス
……といった具合で、ジェットイカロスこそ破損が少なかったものの、
こんなボロボロ状態で最終決戦に勝利した戦隊ロボは『超新星フラッシュマン』の最終回*2以来であった。


【その後のスーパー戦隊での登場・流用】

  • 『鳥人戦隊ジェットマン 時を駆けて』
TVシリーズの後日談を描いた漫画作品にも登場。
ジェットイカロス、ジェットガルーダ共々修復され、再び新たな闘いに臨む姿が描かれたが、敵の猛攻に腕が落とされる光景も相変わらず(しかも、TV本編ではそこまでやられていなかったジェットガルーダまでも)だった。
テトラボーイは1回目の背景に描かれたのみで、登場していない。

バルクとスカルが夢の中で操縦していたメガゾードのコクピットだが、これはジェットイカロスから流用したもの。

  • 映画『スーパー戦隊ワールド』
ファイブロボ大獣神大連王無敵将軍と共にジェットイカロスが登場。
イカロスアックスは使用したが、一方でバードニックセイバーは未使用に終わった。
これがジェットイカロスの着ぐるみの最後の雄姿となり、着ぐるみはその後廃棄処分あるいは他のロボの改造に使われるという結末を迎えた。
他方ジェットガルーダはというと、ラゲム戦で吹っ飛んだ下半身部分がグレートファイブ剛龍神と共に別ジャンルの東映作品に流用された。


  • Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
ガオライオンの雄叫びを受けて歴代レッドメカと共にジェットホークが登場し、スカイアルファとの連係プレーを展開。
ラクシャーサの攻撃を回避した際に上記のビルを抜けるシーンのバンク映像が使われた。
ジェットイカロスもガオキングに力を送る際、イメージのみだが現れた。

TV本編ではジェットイカロス自体は未登場だったが、第50話「決戦の日」において、ゴレンゴーカイオーがジェットマンの大いなる力を使用。
皇帝アクドス・ギル率いるザンギャック艦隊に対し、ゴレンゴーカイオー版ジェットフェニックスとも言える「ゴーカイジェットフェニックス」を放ち、ウイング豪獣神の「ゴーカイスパルタン」と共にザンギャック戦艦の一部を纏めてなぎ払った。

「地球最大の奇跡」を受けて歴代戦隊のロボと共に降臨、黒十字王軍団と交戦した。
ジェットイカロスはイカロスハーケンに変形し、ダイデンジンが変形したデンジファイター、タイムロボαが変形したタイムジェットγと共に、戦闘機攻撃を仕掛けた。
ただ、スーツ自体は既に現存してないため、全ロボが立っているシーンではジェットイカロスの静止画が使われている。

  • 映画『劇場版 動物戦隊ジュウオウジャーVSニンニンジャー 未来からのメッセージ fromスーパー戦隊』
ワイルドドウサイシュリケンキングが必殺技「ジュウオウニンニン・スーパー戦隊バースト」を放つ際、グレートイカロスがイメージという形で登場。


【余談】

当時発売されていたファミリーコンピューター専用ソフトのゲーム版『鳥人戦隊ジェットマン』においては、
ボス戦が対戦格ゲーよろしくプレイヤーがグレートイカロスのみでCPUが操作する次元獣と対戦する方式のため、ジェットイカロス及びジェットガルーダは合体アニメーションでのみの登場となっている。
合体シーンはファミコンの容量をフルに活かした非常に凝った演出ではあるが、ジェットイカロスはジェットガルーダと向き合っている背中を向けた姿のみの登場となっている。
仮にも1号ロボなのに……。

設定上、ジェットイカロスとジェットガルーダの身長はそれぞれ52.8m、60.8mで、TV画面上でもそれほどでも大きな差はなかったのだが、
DX玩具「超弩級 ジェットガルーダ」のサイズはグレート合体の都合上、「DX超合金 天空合体ジェットイカロス」のおよそ1.3倍というもの凄い大きさになっている。
お値段の方もイカロスが5900円なのに対してガルーダは8000円と、こちらも2号ロボとしてはスケールがデカい。
一緒に並べてみると大人と子供くらいの身長差がある。

ここまではDX超合金ブランドで販売されていたが、DX超合金の戦隊ロボは7年後の「DX超合金星獣合体ギンガイオー」まで発売されなかった。

「DX超合金 天空合体ジェットイカロス」の玩具CMは2種類存在する。
ひとつは複数書かれた「JET」のタイルをバックに5台のジェットマシンがジェットイカロスに合体する疾走感溢れるもので、速水奨氏がナレーションを務める。
もうひとつはおなじみ玄田哲章氏のナレーションによる、イカロスハーケンからジェットイカロスに再合体する重厚感たっぷりなもの。
今作からビデオ撮影になったのか、画質も音も一気にクオリティがアップしている。

なお、何故かロボが大きなダメージを受けると操縦者達の変身が解ける事が多かった。
ラゲムとの最終決戦でもジェットガルーダに乗り移ったレッドホークを除き、バードニックセイバーでトドメを刺す際も操縦者が変身解除されている。
それだけバイラムとの熾烈な戦いだったと言えるだろうが……とことん受難まみれの戦隊ロボであった。



追記・修正は片腕でキーボードを打ちながらお願いします。

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最終更新:2024年01月03日 17:07

*1 以上、本放送時の予告。DVD収録時は「ハウスジゲンの体内で、竜対ラディゲの死闘が始まった。そして、街を破壊するハウスジゲンに巨大ロボ・ジェットイカロスで、ジェットマンは立ち向かう! 」。

*2 フラッシュキングザ・デーモスに必殺剣であるコズモソードを折られて大の字で地に伏し、続くグレートタイタンがどうにか倒したものの、その時には必殺砲のタイタンノバを連発した影響でエネルギーも使い尽くしていた。