ボック/VOX(電脳戦機バーチャロン)

登録日:2016/02/20 Sat 17:44:00
更新日:2023/07/04 Tue 19:38:30
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ボック/VOX(電脳戦機バーチャロン)

電脳戦機バーチャロン』に登場するみんなの箱。
箱箱しいデザインと緑系統の落ち着いた塗装がいかにもな「リアル兵器!」感を醸し出すからか、昔からコアなファンが多い系統のVR。当時の擬人化イラストは今の目で見ると完全に艦娘である。

ゲーマー的にパッと見すると、「ベルグドル」→「グリスボック」→「VOX DAN」とストレートに進んできたキャラなのかな?と思ってしまうほどデザインと武装面は似通っている。
しかしそれぞれのVRはキャラ性能的にもかなり違うし、設定においてはベルグドルとそれ以降では実はまったく別のVRである。

そのヒーロー成分に欠ける外見のせいか、あるいはジ・Oをはるかに超える体積のせいか、はたまた単純に多種多様で数の多い火器パーツのせいで単純に作り手的に作るのがマンドクセなせいかキット化に全然恵まれない悲運のVR。


ボック(VOK)


-[ 開発経緯 ]-

OMG(初代バーチャロン)より数年後、突如として出現した軍隊『RNA』と、彼らが保有する圧倒的な高性能VRは全地球圏に衝撃を与えた。
RNAの襲撃を受けた地球圏最大規模の軍事組織『DNA』、そしてその実質的な親会社である『FR-08』は、従来のVRを自由自在に蹂躙するその新型VRを「第二世代型VR」と分類し、慌ててその対抗策を講じることになった。

DNAは当面の対策として、配備されている大量のVRを前線に集めて数によって対抗しようとした。
しかし第一世代VRと第二世代VRの間にはチハたん10式ばりの隔絶した性能差がある上、当時のDNAの主力機は第一世代の中でもお世辞にも高性能とは言えない(はっきり言えばポンコツな) SAV-07 ベルグドル系列であった。
当然の帰結としてキルレシオは凄まじいことになったが、古来言う通り「弾より多い敵は倒せない」わけであり、とにもかくにもRNAの侵攻を一時的に押しとどめることには成功した。
とは言えこのままで長く持つわけもなく、DNAは早急な第二世代VRの開発と配備をFR-08に求める。

FR-08の第二世代型VR開発要請に応えたのは、FR-08の子飼いと言ってよい『RP-07』、場末の工業プラントである『DD-05』、そして第一世代随一の傑作機とも呼ばれたHBV-10 ドルカスを開発した実績のある『MV-03』である。
FR-08は、各々のプラントにMBV(主力戦闘バーチャロイド。戦闘における前衛を担う)、SAV(支援攻撃バーチャロイド。戦闘における火力支援を担う)、HBV(重戦闘バーチャロイド。SAVの火力を持ちながらMBV的運用も可能なハイブリッド)の開発担当を割り振る。
MV-03に対する開発要請は「SAV」であった。
MV-03は3つの中で最も開発能力が高い(と思われていた)プラントであり、その開発はスムーズに進むと思われた。が、問題は彼らの開発力とは関係のないところから次々とやってくるのである。

まず最初は、MBVの開発を担当するRP-07に端を発する問題だった。
RP-07は元々工業プラントではなかったので技術基盤が弱く、それでいて開発機の要求水準が非常に高かったため、次期MBVの完成には「あと2年以内にできれば奇跡」とまで言われるほどに時間がかかるであろうことが判明したのである。
このためFR-08は、MV-03が担当する次期SAVについて、ある程度MBV的な運用ができるように、と注文を変化させた。
MV-03が開発を進めていた純SAV系の案は放棄され、代わりに傑作機HBV-10を第二世代型へ改良するという案が提出され、承認された。

しかし程なくして第二の問題が発生する。
3つのプラントの中で最も期待されていなかったDD-05が、早くも『HBV-502 ライデン』を完成させてしまったのである。しかも恐ろしく完成度の高い強力な第二世代HBVであった。
この性能に満足したDNAは、特徴が被っている(と判断された)MV-03のドルカス強化計画を差し戻し、再びSAVの開発に戻るように要請した。

渋々ながら再度の路線変更を受け入れたMV-03だったが、すぐにまた問題が起きる。
復権を焦るDD-05が、RNAに対してもHBV-502の大量販売を始めたのである。これを察知したDNAは、HBV-502に頼りすぎるのは危険と判断し、先の要請を取り消した。即ち再びHBV路線への回帰である。

いい加減キレかけてきたMV-03に、今度はFR-08からさらなる追い打ちがかかった。
FR-08はRNAが運用するアファームド系列のVRが、武装変更によってMBVとしてもSAVとしても運用できる高いフレキシビリティを備えていることに感心。
MV-03に対して開発中のVRに同じ機能を搭載することを求めてきたのである。

つまり最終的にMV-03が開発することになったのは、「SAVだけどHBV並の融通性を保ちつつしかしMBV的な運用も可能でそれでいてフレキシブルな運用が可能なVR」だったのである。
バターコーン海苔チャーシューもやしネギ煮玉子メンマにんにくキャベツ味噌トンコツ醤油ラーメン下さい。低カロリーなやつ。」的な全部乗せ注文に頭を抱えたMV-03だったが、苦慮した末に一つのアイディアにたどり着いた。
そう、セルフトッピング方式である


-[ 機体構造 ]-

まず第一の特徴として、その極端な小ささが挙げられるだろう。他機種の標準サイズよりも二回りほど小型である。
さらに固定武装が施されてないのも特徴である。いや正確には武装どころか、腕さえない。つまりこのVR、Vコンバータを除けば、脚と短い胴とセンサー類がつまった頭部しか持たないのである。
当然このままでは戦闘VRの名に値しないが、それもそのはず、ボック(Vok)と名付けられたこのVRは、完全な戦闘機能を備えた専用の武装パッケージと組み合わせることで、初めて1体のVRとして完成するのである。
武装パッケージを二人羽織の様に外殻として纏った本機は、肩に大型ランチャーを背負い、武器腕となっている両腕に加え腹部にも副腕を2本備えた、どっしりとした見た目のVRに変貌している。
専用ユニットを換装することで機体の性格を様々に変化させることができるこのフレキシブルシステムは「ユニット・スケルトン・システム(USS)」と名付けられ、以後MV-03のお家芸となった。

またボック系の大きな特徴として、他機種と比較して非常に高い機械的信頼性を確保している事が挙げられる。
元々MV-03は運用データのフィードバックと現場の兵士達の意見を重視する実用主義メーカーだったし、ボックはUSS機故に本体の構造が最低限かつ単純で故障率が低く、もし故障が発生しても換装ユニット部なら即座に取り換えることもできるという構造上の利点もあった。
先行してデビューしたHBV-502は申し分のない戦闘性能を誇っていたが、構造に繊細な部分が多く整備性の悪いVRであり、ボックのこの点は強力なセールスポイントになった。


-[ 活躍 ]-

喉から手が出る思いで第二世代VRを欲していたDNAだったが、MBV(テムジン)は開発が遅れ、HBV(ライデン)はプラントの不祥事で配備が停止してしまうという始末であり、ようやく安定供給を実現できたボックは彼らをして狂喜させた。
ボック系で最初にリリースされたのはSAV的運用を主体とした『SAV-326グリス・ボック』だったが、従来のMBVであった第一世代機の10/80より全面的に高い性能を持っていた上、第二世代MBVもいまだ配備されていなかったため、MBV的な運用もされるようになっていった。
SAV-326自体はあくまで火力支援を第一義としたSAV運用を想定したモデルであったが、「圧倒的な火力」「抜群に高い信頼性」「それでいて安価で大量配備が可能」という兵器としての根本的な利点によって、多少の向き不向きなど押し切ってしまうことができたのである。

またこれは同時に、戦闘VRの運用について旧兵器の固定観念を引きずっていたDNA上層部の蒙を開く結果にもなった。
MBVは戦車や歩兵とは違うし、SAVもまた単なる砲システムにはとどまらない汎用機動兵器なのだ、と。

ボック系は怒涛の勢いで配備数を伸ばし、様々な戦況で多様な役割を担当することになった。
MV-03もその過程で上がってきたDNAからの要望を敏感に受け入れ、偵察/哨戒用の軽量ユニット『ディク・ディク』、武装をエネルギー系に統一して運用コストを下げた『シュタイン』、完全にMBV志向となった『ゲムズ』など、多くのユニットを開発して対応力の向上に努めた。
結果としてDNAの第二世代VRは(MBVを待つまでもなく)ボック系一色に埋め尽くされることになる。
RNAも含めた地球圏全体の第二世代VRの配備数において、ボック系だけで最終的にはその内の7割を占めていたというのだから、商業的には大成功という他ない。
しかしボックには唯一の、しかし極めて重大な欠点があった。がない」のである。

兵器に華なんて…という見方は本来ならば当然だが、VRがそもそも限定戦争という「戦闘興業(娯楽)」を盛り上げるために開発されたということを忘れてはならない
圧倒的な火力と配備数によって圧殺するというボック系の戦法は戦争の常道に沿ったものだが、それゆえに限定戦争の視聴者にとっては「つまらないゴリ押し」と映った。
敵対するRNAの主力機であるアファームドが、主役然としたヒロイックな切込み主体の戦闘スタイルだったのもまずかった。

DNAとRNAの抗争は当時、「悪徳大企業FR-08」VS「義賊RNA」という単純な構図として視聴者に捉えられており、Vok系の戦闘スタイルはこのイメージを強力に後押ししてしまったのである。


-[ 系列機 ]-

SAV-326-D/9 グリス・ボック

SAVタイプの基幹機種。
武装はミサイルを主体とする実弾系武器で固めている。
詳細は項目参照。

SBV-328-B シュタイン・ボック

SAV-326は爆発的な勢いで配備数を伸ばしていったが、その為に大きな問題が発生した。
猛烈な弾幕を駆使するSAV-326が急増したため、兵站への負荷が激増してしまったのだ。特にミサイルは弾そのものにコストがかかる武器なので…。
地球圏最大の軍事組織DNAといえどこの問題はさすがに軽視できなかった。
というかDNA自体、税金で運営される軍隊ではなく営利企業なのでコストに対しては極めて敏感なのである。

このため開発されたのが、兵装から実弾系を廃してエネルギー系兵器に統一した『シュタイン・ユニット』である。弾薬の補給を事実上不要としており、その運用性の高さからDNAでは歓迎された。
しかしミサイルやナパームボムなどの実弾兵装がなくなったとことで、零距離射撃(水平射撃)を主体とするVRに様変わりしており、SAV-326の役割を代替するというよりは、むしろMBVに近づいた形となった。
当時のDNAではいまだ第二世代MBVが配備されていなかっため、この機体が事実上のMBVとして大量運用されることになる。

●ゲーム内性能
弱い(確信)。何が決定的に弱いというのではなく、満遍なく少しづつ弱い。
武装が設定通りビーム系になっており、スペシネフっぽい追尾ビーム玉(通称メロン)、テムジンに似た立ちRWと前ビ、ライデンぽいレーザーと多様なビーム兵器を搭載するのだが、そのほとんどが性能的にオリジナルより劣化している。
壁裏でメロンを出し、飛び出してトリカゴるというのが基本スタイルだが、この戦術自体スペシネフの劣化である。

また多様なビーム兵器を3種…というかCWに詰め込んでいるので、「あのビームとあのビームをコンボ的に使いたいんだけどゲージ共有なので連続して撃てない」といったシチュエーションが多いのも悩みの種で、武装は豊富なのに切れるカードが多くない。
一応グリス同様に高速近接が可能で、しかもビームブレードが出る分グリスより更に強い…という売りはあるが、フェイの速度には流石に勝てない。
「軽量級には鈍重で高誘導攻撃が少ない点を衝かれ翻弄される」「重量級には相殺力と火力の低さを衝かれダメージ負けする」「中量級には不器用さを衝かれてジリ貧になる」と器用貧乏さが露骨にでた形になった。




VOX


-[ 開発経緯 ]-

オラトリオ・タングラム以降、ボックの商業的大成功で力をつけたMV-03は、FR-08の頸木から解放されうる新たな限定戦争市場の開拓を模索していた。
同様にFR-08の高圧的な支配体制に辟易していた国際戦争公司*1もこの動きに同調したため、両者は共同で新プラント「アダックス」を設立。MV-03は開発・生産力のほとんどをそちらに移す。

最終的にアダックスが目を付けたのは、前暦末に人類が入植を開始し、そして見捨てられていた火星圏であった。数度の予備調査を経て、勇躍火星へと向かったアダックスであったが、そこには様々な困難が待ち受けていた

まず第一には、火星の先住者たる「マージナル」と呼ばれる人々である。彼らはかつての入植者たちの子孫であり、そして地球圏から見捨てられた者たちでもあった。
彼らは地球圏とは隔絶して独自の生活圏を築き上げており、火星を(興業とは言え)戦場にするためにやってきたアダックスに対して好意的であるはずもなかった。

マージナルは新参者を断固拒絶するほど頑なでもなかったが、アダックスが現地での興行を考えた場合、彼らのそれ以上の好意、あるいは協力は欠かせない。
結果として、アダックスが火星圏で得た限定戦争収益の3割をマージナルに分配するということで折り合いがつく。

次に火星圏という地域そのものに内在する問題である。
火星にも月の遺跡と似たVクリスタル施設が存在したのだが、そこに安置されたVクリスタル(マーズ・クリスタル)の攻性侵蝕波が、従来型VRのVコンバータの活性を著しく低下させ、活動を大きく阻害することが確認されたのである。
場合によってはVRの実体化すら保てなくなるほどであり、これはVRによる限定戦争を企図していたアダックスには致命傷になりえた。

しかし実は火星圏には、その環境に耐えて活動しているVRがすでに存在していた
かつてマージナルと個人的に接触していた『SM-06』の開発主任『アイザーマン博士』は、火星での調査に便宜を図ってくれたマージナルへの返礼として、現地適応したサイファー系列のVR『YZR-3900』を開発・提供していたのである。

アダックスは交渉の末、マージナルとアイザーマン博士の許可を得て、YZR-3900に用いられている火星適応技術を供与してもらうことに成功する。
やがてこの技術の反映には火星でのみ産出される「ブラックベリー」と呼ばれるマーズ・クリスタル由来の結晶質が必須であることが判明。
しかしこれも交渉の末にマージナル側から輸出してもらうことで合意に達し、ようやく火星環境に適応した新型VR、つまりは第三世代型VRの開発が始まることになる。

アダックスがその最初のモデルに選んだのは、当然ながら自社の最有力商品であったボック系である。
これは単に販売実績によるものだけではなく、限定戦争市場を一から構築せねばならない関係上、USS構造によって、様々な役割を担うための多様なバリエーション機を容易に運用し得るボック系が有効と考えられたためでもあるだろう。

やがて完成した第三世代型ボック系は、「VOX」と名付けられた。
それはFR-08やDNAに対する独立の意を示したものか、従来のようなDNA式区分におけるロール分けされた型式番号ではなく、「VOX ○○」という分類コードを与えられ、新時代の基幹機種となるべき矜持を暗に示していた。


-[ 機体構造 ]-

基本的には単純な「ボック系第三世代型仕様」であり、仕様変化に伴う性能の変化こそあるものの、機体コンセプトにも大差はない。
第二世代VRに対し、第三世代VRを特徴づける変化点は大きく二つある。

一つは「マーズ・クリスタルからの攻性侵蝕波に対するフィルタリング機構」である。これは文字通り火星圏でのVRの生命線ともいうべき機能で、マーズクリスタルから発生しているVコンバータの阻害作用を抑え込む機構である。
しかしこの機構の為に、実はスペック自体は第三世代機は第二世代型に比べて低下している*2
とはいえ「両者がそれぞれの理想的な環境下で稼働した場合を比較すれば」という条件つきであり、アイザーマン博士の実験のせいで地球圏にまでマーズクリスタルの影響が出ている現実においては意味のない仮定である。

二つ目は「定位リバース・コンバート機構」の実装である。VRを瞬間的にデータに戻して、電脳虚数空間を通じて遠隔地で再び実体化させるというもので、平たく言えばワープ機構である。
これを実現しているのは、第三世代VRの中核であるハイブリッドVコンバータ。複数種類の異なるVクリスタル質による多層構造のVディスクを用いた新型コンバータで、これもアイザーマン博士の手によって実用化されたものだった。

これら第三世代に共通する仕様への移行を除けば、明白にボック系からの進化と呼べる部分としては、更なるUSS構造の徹底が挙げられるだろうか。
ボック系においては、多様な武装パッケージが用意されていたものの、その中核部分(いわゆる中の人)自体は全機種共通だった。
対してVOX系ではこの中核部分においてもUSS構造を取っており、脚部に装甲/武装ユニットを取り付けたり、脚部自体を別ユニットに変更したりすることが可能になり、対応力をさらに高めている。


-[ 活躍 ]-

まさしく火星市場を一から開拓したといってよいVRで、アダックス社の限定戦争部隊によって各戦線で大量使用された。これはUSS構造による多様性によって、VOX系だけでも十分にバラエティ豊かな戦闘団を構成することができたのも大きい。

当初は第二世代機より顕在パフォーマンスが低下していたこともあって、「所詮はローカル戦争の低レベルVR」と評されていた時期もあったのだが、FR-08がアダックスへの制裁として派遣した最精鋭部隊「ブルー・フリート」を退けたことで、評価は一変。
地球圏最強を誇ったMBV-707を圧倒した最新型VRとして視聴者からの注目を浴びた*3

この勝利が地球圏に与えた影響は大きく、その後にアイザーマン博士が強行した実験によって地球圏でも第二世代機が活動不可能になった時、FR-08やDNAはVOX系を火星から輸入して暫定的な主力の一角としている。


-[ モデル ]-

VOX D-101 Dan

SAV-326の系譜に連なる大火力支援型モデル。主要兵装は右腕を構成するABL-M32ミサイル・ランチャー、左腕を構成するABL-B27ナパーム・ランチャー、両肩部のSBL-M18大型ミサイル・ランチャーである。

第三世代VRの特徴…というか傾向というべきだが、機能インフレが激しかった第二世代VRに比べて機能が選択的に絞られている。DANにおいても、SAV-326に比べ両肩のランチャーがそれぞれ1基減少しており、使用可能な弾種も少なくなっている。
これらの機能縮小傾向はコンバータ出力が低下した第三世代機の実存力に負荷をかけないためでもあるだろうが、インフラが未整備で兵站維持が厳しい火星戦線の事情を考慮した結果でもあるだろう。

とはいえ先に述べた通りこの傾向は第三世代において普遍的にみられる現象であり、DANは依然として相対的に高い火力を維持している高火力モデルではある。一斉投入による猛烈な砲火は、火星の新規参入部隊にとって洗礼ともいうべき脅威となった。

●ゲーム内性能
グリスボックというよりはベルグドルに近い。しかも漕ぎがなくなったベルグドル。必然的にかなり扱いの難しい(ぶっちゃけていうと弱い)機体になってしまった。
総合的な援護火力はかなり高めで、タイマンをさばく足もなんとかあるのだが、瞬間火力と誘導・弾速が低レベルで、プレッシャーが小さいのが非常に痛い。
高性能ナパームがあるとはいえジャンプ性能の悪さからダブルアタックにもあまり強くないため、相方への依存度も高めというかなりつらい環境。

ただしフォースにおける弱機体とは、基本的に「同じことやるんなら上位互換がいる機体」であり、「戦えないほど弱い機体」ではない。747T「そうだな」アファJX「まったくだ」アファTX「そのとおりだな」
ダンの援護火力は後述のテツオやマリコには及ばないものの十分な脅威となり得るので、使う人が使えば(あと相方を選べば)十分に戦える機体である。
特に箱◎版の稼働初期は「ダン=鈍足な弱機体=放置してもおk」と別ゲーのセオリーをそのまま持ってきてしまった新規層が増えたためか、完全フリーで援護を垂れ流すことが可能になり密かに大暴れしていた時期がある。


VOX D-101 SF Dan Special Force

火星戦線の特徴として、オラトリオ・タングラムのような「DNA対RNA」というような二大対決ではなく、各プラントがそれぞれ自前の部隊を使って参入して戦うというバトルロイヤル形式に近い構図を取っていることがあげられるだろう。
各プラントと実働部隊の(物理的な意味でも組織的な意味でも)距離が近いためか、火星戦線では小規模生産の性能向上モデルがよく見かけられる。
この機体もその一つであり、精鋭部隊用に僅かだが改良を受けたD101である。

●ゲーム内性能
MARZに登場する一応のアッパーモデル。若干ではあるが装甲や旋回、ダッシュ瞬発力、Vターンのキレといった機動性とミサイルの追尾性能、及び各ゲージ効率が上がりより一歩引いての支援機体になった。
無視するとそこそこ向上したフットワークを駆使されより濃く、しつこくなったミサイルの弾幕に余裕で足を掬われる事も。
逃げ足も良い為やや手間だが、ストーリーで見掛けたら優先的に始末しておいた方が何かと安心出来る。
あと色が何かを思い出させる。その色はライデンに渡すべきじゃないの!?


VOX D-102 Danny

D101の火力強化モデル。脚部にLBL-M18ミサイルランチャーが増設された……だけである。鳴り物入りでデビューした割に、それだけ?感は否めない。
実はこの機体は地球圏への輸出を前提に生産されたモデルであったため、お得感を出すためにマイナーチェンジして「強化版です!」と銘打ったものと思われる。PK商法かな?

●ゲーム内性能
改良してなんで弱くなるのさ!?
とダン使いからは言われているようだが、他の機体のプレイヤーは正直何が違うのかわからないレベルである。明確に違うのはTCWとしゃがみCWぐらいで、他はまあほとんどダンといっしょ。


VOX J-500 Joe

かつてアダックスが(正確にはその前身のMV-03が)手掛けたHBV-10 ドルカスのコンセプトを復活させた攻撃型モデル。主要兵装は「ハンマー」ことMALS-H09、「ファイアボール」ことECL-A/N54、「ファランクス」ことSBL-P25
傑作機の呼び名も高かったHBV-10の後継機だけあり、火力、装甲、機動力が高い次元でまとまった高性能機で、各戦線で主要な攻撃力を担う活躍を示した。

●ゲーム内性能
見たまんま、ドルカスへの先祖返りであるハンマー男子。ドルカスも高性能なパワー系万能機体だったが、環境の変化で地位がさらに向上。
立ち回りの軸になる攻守一体のファランクス、当ててよし置いてよしの高性能RW、威力の割に誘導性が凄まじいLWと武装が圧倒的に粒ぞろい。
残念ながらご先祖様の必殺技「メガスピンハンマー」は受け継がなかったものの、代わりに特殊技として頭突き突進こと「ダイビングヘッドバッド」を会得している(これはJaneも同様)。

装甲も厚めでそれでいて機動性も悪くない。追ってよし、追われてよし、タイマンしてよし、放置されてよし(されないけど)、放置して援護してよしの万能機体。重量級にしては相方をあまり選ばないのも素晴らしい。
ただしある重大な理由によって、使用率が極めて低い。


VOX J-500 SF Joe Special Force

先述の通りローコストで堅実なVR造りで鳴らすアダックスだが、稀に自社製品を駆って高い戦果を上げたパイロットに対してはPRも兼ね、より高性能化を図った機体を支給する場合がある。
本機もその一つであり、アダックスが手掛けたとは思えない程の贅沢かつ高水準なチューンナップが施され、これが配備される事はパイロット及びその部隊の士気向上に一役買う程であった。

●ゲーム内性能
MARZに登場するJoeの皮を被ったナニカ。
見た目こそ白黒、所謂パンダカラーのJoeだが中身はBob1号並の耐久力、gfkライデン並の重量級らしからぬ軽やかな足回り、旋回とVターンのキレ、ダッシュ瞬発力と言った機動性、極め付けは大きく向上した全武器ゲージ効率と全ての面で原型機から底上げがされており、特にRWゲージはTRWで放つクローアーム射出が連射可能になる程の凄まじい効率ぶり。
無論一発でも食らえば拘束効果のおかげでゲージが切れるまで、或いは死ぬまで延々とハメられかねない。
こんなのがアーケードに出る事があれば台パンやリアルファイトが頻発するだろう。
唯一ファランクスのみ、爆発の間隔が大きくなっていると言う点があるが上がる爆炎自体は大きくなり視覚効果は抜群とあまりデメリットになってない。

ぶっちゃけDanを除いてMARZに登場するVOXシリーズをほぼ食っているどころか、gfkライデンE1や747Jテムジンに匹敵するMARZの隠れた問題児。
他機種のエース機仕様がやや微妙なのばかりな中、コイツだけ危険度が段違いなのでストーリーでパンダカラーのJoeを見たら要警戒。

VOX J-504 Jane

J500のバリエーションモデル。
J500と基礎構造はほぼ一緒だが、両腕の火器の配置が左右逆になっている。またハンマーに代わってチェーンソー型のMALS-C22を搭載している。

●ゲーム内性能
チェーンソー女子こと、みんなのアイドルジェーンねえさん。強機体である男の子型のジョーが使われないのは主に彼女のせい。
ジョーに比べて装甲がほんの少し劣る(テムAと一緒)が、それ以外の点での性能向上が凄まじい。特に機動性のそれが顕著で、「遅くはない」程度だったジョーから明確に「速い」と呼べるレベルになっている。
武装はハンマーがチェーンソーに変わり、左右の配置が逆転した程度で、おおむねジョーと一緒。しかしこのチェーンソーが強烈無比で、誘導と弾速に優れる上にとっても痛い。この武器と機動性のおかげで、実質的にジョーの上位互換的存在になっている。
フォースにおいては2on2というシステム上、「最強キャラ」という議論はあまり意味がない。相方や敵の編成、ステージによっていくらでも変化するからである。
しかしジェーン×2、あるいはジェーン+テツオペアこそがこのゲームにおける「最強」に最も近いのではないか?とは常々言われているところ。

ただしジェーン(とジョー)の強さは、様々な要素が満遍なくハイレベルという、万能キャラ系の強さなので、一芸特化した機体に得意な土俵で戦わされるとさすがにつらいこともある(テムA、F、景清あたりにタイマンではりつかれて押し負けたり)。


VOX B-240 Bob

かつてオラトリオ・タングラムにおいてSAV-326が苦汁をなめさせられたRVR-68 ドルドレイのコンセプトを模倣したと思しき重戦闘モデル。武装もMALS-D21「ドリル」、ECL-A/N54「ペンチ」、SBL-C32「カッター」のドルドレイ三点セット。
しかしあくまでコンセプトに影響を受けただけであり、また第三世代機の常としてVアーマーを展開できるような余剰出力が無くなっているため、実際の性能としてはかなり方向性の異なる機体である。
後に地球圏輸出仕様の『Bob2号』が開発されると、こちらは1号と称されるようになる。

●ゲーム内性能
見た目は完膚なきまでにドルドレイだが、性能は全くの別物。
稼働当初、オラタンから移行したドルドレイ乗りが「こんなザコ俺たちのドルドレイじゃねえ!」と憤慨したためそのまま弱機体のイメージが定着してしまった感があるが、実際は決して弱いとは言えない。

何より特徴なのはその圧倒的なタフネスさで、装甲値は全VR中単独一位(テンパチの2倍以上)。しかもその割に機動性も悪くない。
手数こそ少ないがRWの火力も高いので、耐久力に物を言わせて前ビ同士の相討ちを狙っていくだけで相手は辟易する。

極めて崩れにくい機体なのだが、それが災いして放置される可能性が全VR中でもトップクラス。追っても旨味がないし、誘導性と威力を兼ね備えた武装が少ないので、援護火力もたかがしれているためである。
なのでボブをうまく使う場合、いかに「置き(ノーロック攻撃)」を使いこなすかがカギ。
RWと必殺の体当たりこと特殊技「ドリル・スラム」を的確に置いていき、相手に「む、このボブは放置するとまずいな」と思わせ追われる展開に持っていくことができれば、ボブのタフさが活きてくる。


VOX B-242 Bob2号

B240の地球圏仕様。細かい点で性能がやや向上しているが、基本的な設計に大差はない。

●ゲーム内性能
MARZに登場したボブの派生機。外見の変更点は脚部がJane等と同じ重装タイプになっているのみ。
硬さがもはや許されざるレベル(MARZ指折りの強機体gfkライデンE1と同等)になったが、引き換えに地の機動性は低下しMARZ登場機中ワースト1。オマケに同期に狂っている機体が多過ぎた為にイマイチ目立ててない。
しかし小回りやダッシュの瞬発力、武装の面では1号と大差無く、1号に乗り慣れた人なら寧ろより分厚くなった装甲を強みにゴリゴリとプレッシャーを掛けていける渋いボブ。

ちなみにボブ1号、ボブ2号の名で何かを思い出す人は、おっさんもしくはディープな洋楽ファンの可能性が高い。


VOX A-300 Age

軽戦闘モデル。J系同様、DNA式のVR運用体系には存在しないタイプの機体。主要兵装は右手のガンシステムLG-08、左手の近接戦闘兵装ハイパー・クラブHA-73、胴体に装備されたSBL-C29カッター・ランチャー。
兵装の傾向から見てもわかる通り、J系とB系の中間に位置するような前衛モデルである。安価で信頼性の高い優秀な軽量前衛機で、全戦線で幅広く利用されている。

●ゲーム内性能
エージ。通称アゲ。いやむしろ通称の方じゃないと通じないかもしれない。シルエットはボブと同じく▽なのだが、こちらは真逆な軽量タイプ。
VOX中最高の機動性、武装タイプからしても明らかに主戦機志向なのだが、ジャンプ性能が悪い上に喰らい判定が大きいので、きつい一撃を持っている主戦タイプとの近距離タイマンはむしろ苦手。
逆に援護性能はかなり高く、遠距離でも壁越しでも平気で闇討ちできる高性能武装を備えている。

状況に合わせて援護とタイマンを的確に切り替えていく必要があり、しかも攻められると脆さが露呈するという明白な欠点もあるので、主戦機タイプの中でも敷居は高め。
しかし使いこなすことができれば、優秀な武装による相応の戦果は約束してくれる。

VOX U-303 U-ta

特殊戦闘モデル。本来ある「特殊な任務」専用に開発されたもので限定戦争用のVRではないのだが、いくらか市場に流出もしている模様。
「特殊な任務」とは、火星圏でDNAとRNAが共同で設立した特殊部隊「ピース・キーパーズ」の任務のことである。

火星の先住者であったマージナルは、先述の通り国際戦争公司を通じて限定戦争から一定のマージンを受け取ることで戦争業者たちを受け入れていた。
しかしマージナルも一枚岩ではなく、やがて公然とその協定を無視する一派が現れる。彼らは国際戦争公司主導の火星戦線とは別に、独自の戦争興業を主催してその力を伸ばしていった。
マージナルは従来の洗練された限定戦争像とは違う、直截的アングラ気味な「生の闘争」を売り物にしていた。
原始的な暴力性、過激な性的パフォーマンスガラヤカの項目にある「幼女型素体による戦闘」というのは彼らの興業である)、ルールに従わないバーバリズムなどである。

この闘争的な姿勢は限定戦争外でも表出し、戦域が隣り合うDNAやRNAの部隊などはしばしば彼らからの無警告襲撃などを受けるようになっていた。これはもはや限定戦争ではなく犯罪(テロ)行為に近い。
これに対し本来仲裁を図るべき国際戦争公司が二の足を踏んだため、敵同士であるDNAとRNAは共同で出資し、対マージナル部隊「ピース・キーパーズ」を設立したのである
過激なマージナルに対抗すべく、ピースキーパーズの戦いもまた、マージナルの一般市民を襲撃したり、民間も使用する施設などを秘密裏に襲撃したりと過激そのものであった。
これらの非人道的任務は当然大企業として公にするわけにはいかなかったので、ピースキーパーズは各プラントが専用に開発したモデルを用いることが多かった。

U-303もアダックスがピースキーパーズ用に開発したモデルであり、兵装は右腕の特殊火器WGS-32/ut、左腕のナイフ形武器ASS-601、小型ミサイルランチャーSCL-23というラインナップ。
また特殊機構としてステルス機能を持っている。VRのセンサーに移りにくくなる探査妨害システムで、後ろ暗い任務が多いピースキーパーズ機には搭載モデルが多い。

●ゲーム内性能
ゆうた…う…頭が…
ステルス機体の例にもれず、微妙の一言。アゲとジェーンを足して3で割ったような機体。その代わりに足されたのが意味のないステルス機能のみとあっては…
とはいえ強烈なしゃがみナタからのちゃんとした攻め手があるため、ステルス機の中ではまだ戦える部類。


VOX M-400 Mariko

U-303同様、ピースキーパーズ用に開発された機体。
傾向としてはD系に近い支援型モデルだが、下半身がVRとしては非常に珍しいホバークラフトになっているほか、右腕がガトリング砲AGS-L24に、肩のランチャーがバリエーションモデルのSBL-M16になるなど、武装面でもかなり変化がある。

基本的にU-303の支援を担当するための機体だが、単独行動も十分可能。
白色テロに使われる戦車ロボ……どこかで聞いたような

●ゲーム内性能
見た目はタンク脚部なACそのものだが、VOX系最上位の機動性能を誇る高速援護型。ダンが弱キャラ扱いされるのは主にこのマリコ嬢のせい
武装はCWのミサイル、LWのナパームはおおむねダンと共通だが、RWが他に類を見ない独特なガトリングガンになっている。
威力と連射速度を兼ね備えた鬼DPSの武器なのだが、誘導性が皆無で硬直も大きく、当たらない上に下手に使うと自分の方が危険になる諸刃の武器。しかしこの武器のおかげでプレッシャーが極めて強い。

ダンとの決定的な相違点はその足の速さで、特に空中移動性は秀逸の一言。装甲値も高く、高性能ナパームと強力なプレッシャーとして機能するRWも相まって、ダブルアタックすら平然とさばく鉄壁の守備力を誇る。
唯一にして最大の欠点は、タイマンで弱い(というかダメージを取れない)こと。
目の前の敵をいなしつつ援護を送るのは大得意だが、逆に目の前の敵を倒す能力が極めて低く、段差がないステージだと最早ナパームを踏ませるぐらいしか手がなくなる。


VOX T-400 Tetsuo

こちらはちゃんとした限定戦争用。拠点強襲用として開発された打撃力特化モデル。
VOXのUSS構造をフルに活かしたつくりであり、打撃力に完全特化したかつて類を見ない独特な機体に仕上がっている。
武装は大口径砲/ランチャーでまとめられており、BGS-A/128を2門、BGS-S/125を1対搭載している。
通常のVRが主兵装として持ち歩くようなものを4本も担ぎ、その大重量に耐えるために下半身が戦車的な無限軌道ブロックになっているのが最大の特徴である。
この為機動性は絶望的になったが、それを代償に得た火力は凄まじい。

●ゲーム内性能
さんをつけろよデコ助野郎!!!
マリコ嬢もだいぶ規格外のVRだったが、こちらはもはやVRと呼んでいいのかも怪しくなってくるぐらいの特異な機体。
何しろこの機体、ダッシュ含め前方3方向+真後ろへの移動しかできない(正確にはできるのだが、歩くより遅い)。つまり横に進みたいときは、戦車のようにまず旋回して横を向いてから前進か後進しなければならない
また上半身(つまり砲塔)が敵を追ってある程度自動旋回するため置きができず、慣れていないと「なんでそっちから弾が出るの!?」と混乱してしまう。
空中機動性能も劣悪とかいう次元ではなく、ジャンキャンとLJ*4以外の使い道は全くない。
この異様な機動特性のせいで他のVRの操作法が全く通じないため、使用のハードルがとてつもなく高い。慣れないうちは攻撃も回避もまともにできないただの棺桶となるだろう。

しかし使いこなすことが出来るようになれば、そのリターンも凄まじい。何といっても火力がバランスブレイカー極まりなく、立ちCWを中心に威力、射程、弾速、誘導、ゲージのすべてが優秀な武器がそろっている。
操作難度が高すぎる上に、相方や敵、ステージによって実力が激しく上下するため、安定した戦果を上げるのは極めて難しい。
しかしハマった時の強さはほとんど反則レベルであり、使いこなせないとザコそのものなのに使いこなすと使用自粛級になるというジレンマを抱えている。
箱版では各武器の誘導性や当たり判定の上昇のせいでかなりしんどい。
でも距離を放してCWとか凶悪すぎる武器もあるので性能差が極端。


VOX L-48 Lee/VOX L-43 Loo

Lee(リー)はVOXシリーズのコアとなる小型VR。戦略上さほど重要性の無い場所の警備、或いは哨戒程度等の軽微な任務に於いては運用コストの削減の為に敢えてユニットを未装着のまま稼働させる場合も多かった。
Loo(ルー)はリーをベースに外付け式の試製大型ミサイルポッドを装備した一種の実験機だが、稀に数合わせの為に投入されたりするケースも散見された。
当然ながら双方とも本格的な武装を施したVRが相手では分が悪過ぎる為、前線でその姿を見る事は少ない。

●ゲーム内性能
MARZにのみ登場。まさかのVOXの「中の人」である。
見た目まんまのネタ機枠。リーはまともな武装が手持ちのライフル一丁に加えて近接攻撃手段がダッシュ近接のみと、ハンデにも程があるだろと言いたくなる程の絶望的な手数の少なさ。(CWしか使用できない)
武装が一通り揃ってる分、同じハンデ機体でも紙で射撃が低火力な10/80の方がよっぽどマシである。
ドラマティックモードの近接縛りのミッションだと苦行と化す。他のミッションも全部苦行だがな!
ルーはCWがミサイルのおかげで支援機として立ち回るならそこそこ優秀だが、ダン程の装甲は持ち合わせてないので集中して狙われたらすぐに沈む。しかも何故か今度は装備してるはずのマシンガンが特殊技以外で使えない。姿形と相まってベルグドルと立場が似てると言ってはいけない
総じて白騎士テムジンとはまた別のベクトルで「家庭用版だから出せるVR」と言えるかもしれない。
ドラマティックモードでもやっぱりやられメカならぬやられVRの筆頭。というかむしろプレイヤーに倒される役目で作られた機体なのかもしれない。先述の通り前線での運用数は少ない筈なのにリーは何故か良く出て来ては蹴散らされていく…合掌。

ちなみにルーはリーとは対照的に出てくるミッションが少なく、運が悪いと(?)、一周する間に全く出ないことも。
そしてその支給条件はなんとルーを40機撃破。
防衛ミッションでも見かけたら積極的に倒していかないと最悪、こいつが最後に支給される機体という全く嬉しくない事態に。




VOX A-010 Aniwo-ta
LW:TWK-21/k 追記
RW:SYS-E1 修正
CW:COM-E/n10 コメント
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最終更新:2023年07月04日 19:38

*1 限定戦争のマネジメントを行う興業組織の最大手

*2 フォースのゲームスピードはオラタンに比べて下がっているが、設定上も実際に速度が下がっているのである

*3 とはいえこの戦いでの実質的な主力は、TV-02が提供した第三世代アファームド系だったのだが

*4 低空ジャンプ→空中ダッシュのこと。空中ダッシュ攻撃を地表近くで撃つためのテクニック