ガールズ&パンツァー リボンの武者

登録日:2016/02/04 Thu 13:50:12
更新日:2024/02/14 Wed 12:46:19
所要時間:約 15 分で読めます








これは戦車道にあらず。強襲戦車競技<タンカスロン>なり!



概要

『ガールズ&パンツァー リボンの武者』は2012年に放送されたオリジナルテレビアニメ『ガールズ&パンツァー』のスピンオフ作品。
原作アニメでの軍事考証を担当した鈴木貴昭と、
同作品のキャラクター原案補佐であり『セーラー服と重戦車』や『萌えよ!戦車学校』等で知られる野上武志のコンビによって描かれる公式外伝漫画となっている。
2014年10月号から月刊コミックフラッパーにて連載されており、単行本は全16巻。

内容は原作の舞台である大洗女子学園とは別の学園艦『楯無高校』が舞台で、主役も本作のオリジナルキャラクターが務める。
時系列は原作アニメの後(途中で劇場版を跨ぐ)になるため、やはりそちらを先に見ておくのが望ましい。
しかし、ネタバレ上等の覚悟があるならこれ単体でも充分楽しめる。
水島努監督の、「戦車道ルールでは運用が難しい戦車にも、活躍の場が欲しい」というオーダーで始まった漫画だが、
同氏はこの物語をパラレルワールドとして見なしている。
野上氏も劇場版の内容は伝えられておらず、「整合性はあまり意識していなかった」と発言していた。
実際、本作でお盆明けに行われた奉納試合と、劇場版で夏休み終了1周間前に行われた大洗エキシビジョンマッチの時期が被っており、
同じ世界で起きた出来事として考えると、少々大洗チームのスケジュールがタイトになってしまうことに。

2017年に公開された『ガールズ&パンツァー 最終章 第1話』ではBC自由学園のメンバーが本漫画とは別物となっており、明確に映像作品とはパラレル世界である事が確定した。
また最終章第一話公開後の各種雑誌のインタビューでも、スタッフや野上氏から「リボンの武者の世界はアニメとはパラレルワールド」と明言された。

一方スマホアプリ「ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!」には登場しており、そこでのみキャラクターに声がついている。
「劇場版」の小説版でも、名前こそ出ないものの、地の文の説明がしずか・鈴の特徴と合致した人物が登場しており、エキシビション戦を観戦していたらしい描写がある。
また、前述した奉納試合でしずか達が壊した大洗磯前神社の階段手すりが「劇場版」作中で実際に撤去されていたり、「最終章」でポンプル高校の制服のデザインが本作のものが採用されたり
逆に本作では途中から「最終章」におけるBC自由学園のメンバーや戦車道ユニフォームが登場するなどのネタも盛り込まれており、
アニメ本編と本作との間である程度の設定共有、すり合わせなども図られている模様。


スポ根的王道ストーリーが売りの原作アニメとは毛色が違い、強者を求めてひたすら邁進する少女の物語となっている。
戦車戦も戦車道とは別競技の強襲戦車競技(タンカスロン)で行う上、癖の強い絵柄も相まってアニメとはまた異なる雰囲気を持つ作品になっている。
原作のスタッフが直接関わり、さらに外伝ということもあってか、解説のマニアックさが下手したら原作よりも濃いのも特徴で、
アニメから見た人でも聞き慣れない用語がたまに出てくる。
単行本には用語解説や登場する学園艦の紹介も載せられており、ガルパン世界の設定資料としても価値が高い。


ストーリー(『ガールズ&パンツァー』公式サイトの紹介欄より)

参加規定は「10トン以下の戦車であること」のみ!
第63回全国戦車道大会での大洗女子学園の優勝を受けて戦車道復活の気運が高まる小規模校のひとつ、
「楯無高校」の鶴姫(つるき)しずかは、操縦手の松風鈴(まつかぜりん)とともに、戦車道における野仕合“タンカスロン”に挑む!
搭乗するのは、赤い車体にムカデが描かれた九七式軽装甲車(テケ車)。
そして初戦の相手は……アンチョビ率いるアンツィオ校!? 赤きリボンをたなびかせた、現代の武者の物語が始まる--!!


強襲戦車競技(タンカスロン)について

戦車乗りによって非公式に行われる戦車競技の一つ。
厳しく定められたルールの上で競う戦車道とは違って、「戦車道で使用の認められた戦車の内、重量10トン以下の車両を使うこと」以外にルールは存在せず、たった一輌からでもエントリーできる。
公式な試合ではない野良試合であるため、ギャラリー(野次馬)を含めた全ての人物は自己責任で試合を行う。
選手も人を害する目的で撃とうとはしないが、誤射や事故が無いとは限らない。

また、戦車道のように参加する全ての戦車が特殊カーボンで保護されているかは(戦車道チームが所有する戦車はともかく)不明。
撃破時に車体が半壊している車輌もあるためやはり安全とは言い難い。

観戦者も試合を妨害こそしないものの、良い試合が見れるベストポジションに常に移動しているため、戦車の位置によっては射線に入ってしまうこともあるだろう。
逆にワザとギャラリー側に突っ込み、人を撃たないことを利用して弾除けにするのも、万が一のことを考えればリスキーだが手段としてはあり。
戦車道に則ったチーム対チームの試合は勿論、タンカスロンでは突然の乱入による試合のバトルロイヤル化や、
即席の同盟チームとの連携、逆に裏切り行為や同士討ちなど、戦車道ではまず考えられない様々な局面に発展する可能性があり、参加選手には戦況を理解した上での臨機応変な対応力が求められる。
他にも戦車道の試合なら戦闘による建物の損壊などは連盟が補填してくれるが、タンカスロンには勿論それがないので、家を丸々一軒破壊した時は主人公達は破産しかけた*1

戦車道では制限があった戦車の改修も、最新の技術で再製造された部品(軽量なチタン製履帯とか)や、
カスタムされたエンジンを使うといった魔改造レベルで行えるのも特徴。そりゃテケ車も平地を55キロで走るわけですよ。
ただし「最近は連盟がうるさくなってきて」いるらしく、戦車専門店ではタンカスロン用の(戦車道公式レギュレーション外の)部品は表の売り場には出さなくなっている。

まだ知る人ぞ知る競技ではあるが、公式試合とはひと味違う戦車戦を観れるとして熱狂的なファンも存在する。
人気も年々高まっており、戦車道の上位チームも密かに注目している。
逆に伝統と格式を重んじる年配のオバサマ方や戦車道連盟からは良く思われていない模様。連盟としては危険の大きい戦車戦を肯定するわけにもいかないのだろう。


登場人物

主人公たちの楯無高校をはじめとした、ガルパン本編では登場しなかった(設定上はあった)学園艦も幾つか登場している。

■楯無高校「ムカデさんチーム」
甲信地方の学園艦の一つ。本拠地は山梨県。
甲信地方には既に長野県の中立高校(スイス系)、山梨県のマジノ女学院(フランス系)の二校が存在するが、
その特殊な土地柄故に文化存続を目的として独自に保有した学園艦がいくつか存在しており、この学校もその一つ。
学校名はその地域に因んだ候補がいくつか存在したが、もめ事の種になるとして、建設当時に武田信玄ブームがあったことから甲斐武田家の家宝「楯無鎧」から取られた。
こういった経緯もあって学内では馬術、弓道、忍道(!?)が活発。学園内は戦国から江戸時代を再現しており、その街並みは重要な観光資源となっている。

戦車道は一時カリキュラムに組み込まれたこともあったが現在は廃止され、戦車道部は10年前に廃部になっている。
使用する戦車は赤く塗った「九七式軽装甲車(テケ車)」を一輌のみ。鶴姫家にあったものを再整備して使っている。
後にせんしゃ倶楽部本店にて魔改造され、平地を55キロで走行し、陸自の90式戦車並みの殺人ブレーキを持つに至った。
チーム名の「ムカデさんチーム」は鈴による命名であり、百足のパーソナルマークに因んだ名称だが、これは十中八九、大洗女子学園の影響を受けてのもの。
高性能かつしずか、鈴の腕も良く多数の撃破を取っているだが、なまじ下手に実力がある為各校からマークされがちであり、被撃破率も高い。


◇鶴姫しずか(CV:内山夕実)
この物語の主人公。名前通りの物静かな雰囲気とその美貌から同級生からは「しずか姫」または「姫」と呼ばれている。
しかし、実はその内面には激しくも凛とした武士娘の気性を持っており、戦車戦ともなれば戦場さながらの戦意を持って挑む。
大洗の快進撃を見て火が点き、同じく戦車を始めようとしていた鈴を相棒に選び、強敵を求めてタンカスロンの世界に入ることとなる。
戦車道をはじめとした「道」が付くものを嫌っており、自身がエースを務めていた弓道も含めて「遊戯」と称してどこか軽蔑の色すら見せている。
とはいえ嫌っているのは競技そのものであり、その選手を嫌っているわけではない様子。
鶴姫酒造の跡取り娘であり、家も大きな屋敷であるなどかなり裕福。
育て親の徳蔵の影響でかなりの戦国マニアで、部屋や常備品もそれ系一色。さらに語ると長いタイプ。鳥居強右衛門の大ファン。他にも何度負けても蘇った小田氏治の事も尊敬している。
幼い頃から女の子らしい趣味には興味を持たなかったらしく、それが原因で同年代の友人ができなかった。

試合では車長兼砲手を担当。その指揮能力は非常に高く、テケ車一輌という数的に不利な状況でありながら戦車道経験者を翻弄する程。
テケ車の快速と鈴との人馬一体の連携を活かした単騎無双だけでなく、敵チームの内部事情を利用した作戦を立てるといった狡猾さも合わせ持つ。
尊大な態度と発言で相手選手を挑発することも多いが、相手の実力を体感した時にはその力量を素直に認め敬意を払う器もある。
かつての大洗と同じように、試合をした相手チームや試合を見た人物たちから一目置かれるようになり、
後にしずか達が大洗で行った奮闘が戦車道強豪校のタンカスロン出場の流れを作る切っ掛けとなった。

歯に衣を着せぬ物言いでありながらその反論を受けても動じないなどメンタルおばけ。
…なのだが鈴と喧嘩した時は滅茶苦茶ショックを受けて動揺していた。
普段馬呼ばわりし振り回している存在だがかなり大事に思っていたようだ。
そしてその本質は自分のロマンを過剰にまで追い求める者であり、それはタンカスロンという勝負ごとにおいても変わらず、勝敗よりもロマンやこだわりを優先してしまうという悪癖として表面に出してしまう。
だがその事は自覚しており、だからこそ自分はリーダーに向いていないと述べる。そして彼女の言う「理想的なリーダー」は意外な人間であった。



◇松風鈴(CV:田中あいみ)
もう一人の主人公であり、主な語り部。腰くらいまで伸びた長髪と癖毛が特徴で、やや内気だがごく普通の少女である。
元は帰宅部で退屈ながらも平穏な毎日を過ごしていたが、
大洗の快進撃を見て一念発起して戦車を始めようとしていたところ、突如しずかにタンカスロンに誘われる。
しずかの勢いにいつも振り回されており、時に強く言ってしまうこともあったが、姫にしおらしくお願いされるとなんだかんだで許してしまうチョロイン。
実はしずかの足に踏まれたいという願望の持ち主であり、初めて踏まれた夜には彼女の馬になって(全裸で)駆け回る夢を見てしまう。要するに百合でマゾで脚フェチのヘンタイであった。
ちなみにアプリ登場時の声の人は、別な作品で「ペガサス」の名を冠し大地を自らの脚で駈けるウマ娘だが、それを意識しての配役かは不明
大洗の戦車道チームの大ファン。イベントとはいえ試合が決まった際には驚きのあまり失神してしまい、実際に自動車部に会えた時には大興奮で握手を求めている。
ちなみに部屋にはボコと思われるクマのぬいぐるみがいくつか置かれている。彼女もファンなのだろうか。

試合では操縦手と整備士を担当。姫の足での指示を的確に拾い、人馬一体の操縦を見せる。
戦車の整備に関しては元々素人だったが、参考資料を元に独学でテケを弄り回して頭ではなく手で覚え、騙し騙しながらもテケの稼働状態を維持できる程になった努力家。
そのせいで手がボロボロであり、もう女子高生の手には見えないらしい。でもその手をしずかに褒められて顔を緩ませるチョロイン。
しかし彼女も内に秘める「大洗のように頂点に立ちたい」という気持ちは本物であり、逆に武士らしさというロマンを追求し「華やかに散る」事を求めるしずかを叱咤激励することもある。


◇遠藤はるか
しずかと鈴のクラスメイト。鈴とは元から友人で、彼女が戦車を始めるにあたって心配になり、初試合の時には顔を見せていた。
その後はチームの宣伝を兼ねたオリジナルグッズの販売で軍資金を稼いだり、対戦相手の選考を行ったりとチームのマネージャーのような役割を担当している。
最初はしずかに名前を覚えられていなかったが、後の大洗観光の時には一緒に楽しそうにはしゃぐなど、交流を重ねるうちに友人になっていったようだ。
またタンカスロンの試合観戦の際にアリサやアンチョビと交流を持っている。




■ボンプル高校
福井県の学園艦。ポーランドとの提携校であり、当初は神奈川県の医療系の学校だった。
やがて学校の規模が大きくなると同じ神奈川の聖グロリアーナ女学院から旧式の学園艦を譲り受け(なので元々は陸の学校だった可能性がある)、福井県の敦賀港を母港とし今に至る。
ポーランドと敦賀の関係は単行本3巻もしくは史実を参照。
語学や音楽の教育に定評があり、部活動では馬術が世界大会クラスで有名。
生徒は一般的に真面目でおとなしく礼儀正しいことに加え、勤勉で勉強熱心こともあり一流大学への進学率も高い。意外だがサンダース大学に進学する生徒が多いらしい。
一方で頑固さと堅実路線からいざという時に勝負することを嫌い、変化を避ける癖があるという。

戦車道では保有戦車が軽戦車と豆戦車が主流ということもあって苦戦しているが、タンカスロンではほぼ全車輌が参加規定を満たしていることを逆手にとり、ここ数年の王者に君臨している。
主にポーランドの戦車を使用しており、豆戦車「TKS」、軽戦車「7TP双砲塔型/単砲塔型/改」が確認できる。
他にも「10TP」や、レストア中だがフランスの「ルノーR35」も保有している。
戦車道上位陣と比べると如何せん装甲・火力不足が否めないが、変化を避ける生徒の傾向から新戦車や新戦術の導入は先延ばしにされているとか。
ただし屈指の攻撃力を誇る「アーチャー対戦車自走砲」は所持しているが、色々とグレーゾーンであることもあって使用を控えていたが…?


◇ヤイカ
今季タンカスロンの王者、ボンプル高校の隊長。「騎士団長」とも。実力に裏打ちされたその態度は常に尊大かつ挑発的。
「本物の戦車戦」に拘り、しずかと同様に戦車道を「お遊戯(スポーツ)」と称して嘲笑している。
第一話にて、ムカデさんチームとアンツィオ高校の試合に突如乱入し、テケ車一輌に苦戦するアンツィオにタンカスロンの流儀を語る。
そして獲物を横取りされたことで激昂したしずかから宣戦布告され、ヤイカもその挑戦を受け入れた。
その後もムカデさんチームの動向をチェックするなど、自分に臆せずに正面から宣戦布告したしずかに注目している様子。
第63回戦車道全国大会でプラウダ高校のノンナを相手に大敗しており*2。その確執からプラウダを敵視している。
厳しい表情が多い彼女だが、祝いの席ではチームメイト達にやわらかい表情で料理をふるまう一面もある。
なお、ボンプル高校の学食はほぼ全てにゆで卵がつくことから「ゆで卵(ヤイカ)」という呼び名もまた非常に人気があり、学内でこの愛称を使えるのはひとりだけである。
試合では「7TP単砲塔型」に搭乗。タンカスロンの王者なだけあってその指揮能力は非常に高く、試合を観たしずかからも「敵に不足なし!」と称される程。
「戦車の差がなければボンプルこそが最強」と謳い、事実としてタンカスロンの土俵であれば戦車道の上位チームにも引けを取らない。

◇ウシュカ
ボンプル高校の隊員。おそらくはボンプルの副隊長的な立場であり、手に入れた情報をヤイカに報告するのも彼女。
試合や報告の際に見せる淡々とした態度が印象に残る彼女だが、観客から「ウシュカちゃーん!」と応援を受けた際には手を振っていたり、
何度かコミカルな笑顔を浮かべてるシーンがあったりするなど意外と人当たりは良いのかもしれない。
試合ではヤイカと同じく「7TP単砲塔型」に搭乗。ヤイカとの信頼は厚く、彼女からの困難な命令にも力強く応じている。
ちなみにウシュカとはポーランド風餃子の一種。

◇マイコ
『最終章』第2話で、同校の隊長を務めていたキャラクター。
こちらではヤイカの部下の一人である。
プライドが高く感情的になりやすい一面はあるもののヤイカの事は認めており、彼女の信頼の元による残酷な命令を受けてテンションを上げていた。


■BC自由学園
岡山県の学園艦。元々はマジノ女学院が創立した「BC高校」と「自由学園」という二つの学園艦だったが、それが一つに統合され今に至る。
しかし統合したは良いものの、校風の違いから艦の右舷左舷でエリアが分かれてしまっただけでなく派閥争いまで発生し、現在でも反目し合っている。
これを嫌って転校する生徒もいるというのだから本末転倒である。
とはいえ現在はその因縁を知らずに入った中立的な生徒も増えており、教育熱心な校風や制服の豪華さなどから外からの人気は高い。

戦車道に積極的で、他にもタンカスロン、タンクレイド、耐久戦車レースといった他の戦車競技にも参加している程。
戦車道でも艦内の派閥通りに真っ二つに割れており、チームこそ一緒であるものの、互いに足蹴りしながら戦っている状態。
現在は旧自由学園派が権力を握り、旧BC高校側はぞんざいな扱いを受けている。まぁ逆でもまた然りだろうが。
サンダース大付属高校とは交流があるようで、M22ローカストを3輌ほど友好校供与(レンドリース)されるはずだったが、ある事情から渋々返却している。
名前の元ネタはおそらく、第二次大戦中にドイツによって占領された際に成立したフランスの政権「ヴィシー政権」と、その反対運動から結成された組織「自由フランス」から。
使用戦車は「ルノーR35」などフランスの戦車が主流。

◇アスパラガス
BC自由学園戦車道の隊長。金髪にケピ帽、語尾の「ざます」を付けるざます言葉が特徴。
女性としては背が高く、ペパロニからは「ノッポ」と悪態をつかれている。この設定のためか、やたらと体が縦に伸びる。顔や手も伸びる。
現在主流の旧自由学園派に属し、旧BC高校側の生徒に対して高圧的に接し全く信用していない。
自校の戦車道に誇りを持っているが、それ故かタンカスロンを「楽な狩場」、参加選手を「チンピラ」と称して見下しており、しかもそれでストレスを解消しているなど高潔な性格とは言い難い。
指揮官としてはしずかが評価する程に優秀だが、試合においても旧BC高校側との連携を全く取ろうとはせず、
部隊を動かさないどころか時には囮役すら押し付ける横暴ぶりに旧BC高校側からはかなりの反感を買っていた。
ムカデさんチームとの試合ではそこに目を付けたしずかの策に嵌り、味方同士での撃ち合いに発展してした後、フラッグ車の位置を自ら露呈してしまい敗北した。
その後、旧BC高校側から激しい責任の追及を受けるが、そこをしずかによって庇われたことで彼女を認め、握手と共に再戦を約束した。
『最終章』におけるBC自由学園の隊長を務めていたマリーからは「アスパラガス様」と呼ばれており、少なくとも目上目下の関係にあるようである。
最終戦までに引退することとなり隊長をマリーに引き継ぐが、その後も解説役として活躍した。

◇ムール
BC自由学園戦車道の一員。旧自由学園派。おそらくはアスパラガスの副官のような立場にあると思われる。
お米のジュースに目がないらしく、しずかから挨拶でもらった際にはお堅いイメージはぶち壊して目を輝かせていた。

◇ボルドー
BC自由学園戦車道の一員。旧BC高校派の多分リーダー格。物見(偵察)に来ていたしずかから大人のブドウジュースを奢られた。
実質情報収集のダシにされたようなものだが、偵察行為がバレた後もその時の飲みっぷりから「戦場でもつきあうに値する奴」とむしろ好感を持っていた。
アスパラガスの横暴には呆れていたが、後にぎこちないながらも歩み寄ることに成功した様子。

◇マリー、安藤、押田
『最終章』に登場するメンバー。詳しくは当該項目にて。
前述の通り3人揃って登場している。こちらでは少なくともアスパラガスの方が立場は上の模様であり、整合性をつけるなら後にマリーは彼女から隊長を引き継いだのだと思われる。



■竪琴高校
鹿児島県の学園艦。生徒はのんびり屋が多いが、義理堅さと面倒見が良い生徒が育つ校風。提携しているかは不明だが、ミャンマーの文化をリスペクトした要素が多い。
戦車道においては猪突猛進な突撃と撤退戦における遅滞戦術が特長として知られた強豪校……だったのは昔の話。
その後に起こった資金難や近隣校(サンダースや黒森峰)への生徒の流出などが重なり徐々に衰退していった結果、戦車道のカリキュラムは廃止され現在は部活動として細々と活動している。
そこに卒業生が他校へ声をかけて回ったことでようやく復活の兆しができ、予算の問題もあってこの度タンカスロンに参戦する。
試合では他校からのお下がりと思われる「九五式軽戦車」を使用。戦車道部としてはまだまだ初心者の集まりのため練度はかなり低い上に乗員の士気も高いとは言い難い。
アンツィオとは交流があるようで、ボンプルとの初試合では密かに援軍を頼んでいる。
校名の元ネタはおそらく映画『ビルマの竪琴』から取られていると思われ、現戦車道部部長の「アウンさん」はたぶんその映画を観たことがある政治家から。

◇アウンさん
竪琴高校戦車道部の部長。褐色肌と顔に塗ったミャンマー伝統のコスメ「タナカ」が特徴。
学園の校風に忠実な礼儀正しい性格で部員からも慕われているが、タンカスロンでの惨敗によって戦車道の復活にさっそく躓いてしまったことに落ち込むなど気弱な面もある。
隊長としては経験不足なのは否めないが、しずかにはその素直さと人懐っこさは将として利となると評価されている。
経験を積むたびにその人柄の良さと、どこに行ってもマイペースな部分が隊長としての素質となって表れている。特に多数の学校の混合チームにおいて力を発揮することが多い。

名前は本編での紹介欄にも「さん」付けで書かれており、部員にも「アウンさん隊長」とか呼ばれているためおそらくこれでデフォ。理由は調べてね。
ちなみに自己紹介する時は普通にアウンと名乗っている。
平時は初心者ということもあり気弱な印象を与えるが、いざ戦車に乗ると勇猛果敢かつ冷静な「将」となる。ある意味では西住みほに連なるタイプと言えよう。



アニメからの登場人物

原作アニメからも何人か準レギュラー枠で登場するが、本作で行うのは「戦車道」ではなく、
非公式の野良試合「強襲戦車競技(タンカスロン)」であるため、使用する戦車もそれに合わせて乗り換えたり改装したりしている。
ここでは出番が比較的多いキャラを優先して解説する。

サンダース大学付属高校「義勇タンカスロン隊フライングタンカース」
しずかの挑発を買ったアリサがタンカスロン用に編成したチーム。
大人の事情で校名は出せないらしく、紹介の際にはチーム名以外は「戦車道連盟にはナイショだぞ!」と暗黙の了解的に伏せられていた。
使用戦車は軽戦車「M22ローカスト」を三輌。BC自由学園へレンドリースされたものを急遽返却させた。哀れ。
サンダースの財力なら無理に返却させなくても何かなかったのだろうか。
名前に因んでローカストも虎さん仕様にペイントしている。はるか「かわいいなオイ…」

◇アリサ
アニメからゲスト出演。北富士戦車演習場にてムカデさんチームと出会い、しずかから挑発を受けてタンカスロンで勝負することになる。
試合では結果的に勝利するものの、3対1でありながら敗北寸前まで追い詰められたことで逆に敗北感を味わうことに。勝ったのに噛ませになるとは……。
その後はしずかとタンカスロンに注目し、ムカデさんチームの試合の度にわざわざ観戦しに行くなど中々に入れ込んでいる様子。
元々戦争屋気質の強かった彼女は、アニメに比べるとかなり活き活きした様子で解説役に臨んでいる。
ちなみにムカデさんチームとの初試合の前に「私は彼氏持ちのリア充よ!」と宣言していたが、ついに彼女にも春がきたのだろうか。
「リボンの武者」の時系列にもよるが、アニメと劇場版の情報を合わせると例の「たかし」のことではないと思われる。
まぁ場の勢いで見栄を張っちゃっただけかもしれんが。
ちなみにアニメで同じ戦車に乗っていたヘルメットのモブ子も一緒に登場している。
そのわかりやすい性格の為かリボンの武者本編でもほぼレギュラーと化しており「ナード(社交性がないオタク)」等の米国流スラングを喚きながら戦車道のベテランとして活躍する。

◇ケイ
サンダース大付属高校の戦車道チーム隊長。お馴染みおケイさん。
大人の事情が関係してかタンカスロンには出ていないが、競技については「公式戦よりフリーダムってのが気に入ったわ」と好意的。
持ち前のフレンドリーさでしずか達ともすぐに打ち解けている。
とはいえアリサには試合直前になって「負けたら反省室ね」と耳打ちするなど、やはり隊長として恐ろしい面も見せる。
まぁこれに関してはアリサも学校の名を出せないマイナーリーグに勝手に出場宣言した挙句、友好校供与(レンドリース)した車輌を無理に返却させているので当然と言えば当然だが。
アリサを苦戦させたムカデさんチームに注目しており、大洗戦で彼女たちが追い詰められていた時も「なにか見せてくれるのではないか」と期待していた。



アンツィオ高校
タンカスロンには次の戦車道大会に向けた練習と資金稼ぎという名目で出場。
使用戦車は豆戦車「CV33」と「CV35」。保有戦車からしてタンカスロンのが合ってんじゃね?とか言ってはいけない。ペパロニお前だよ。
しかも作中のタンテッケは対物ライフルを装備しているものもある為、下手したら公式戦より火力が高いまでもある。
実際、「百足組(ムカデさんチーム)+竪琴高校連合」や後述の「カチューシャ義勇軍」と主人公クラスや戦車道では強豪の高校のチームを打ち破っているのでやっぱりタンカスロンのほうがあってるんじゃ…?
せっかく買えたP40は当然使えない。まぁ使えたとしても、やっと手に入れたアンツィオの宝である戦車をもし非公式試合で壊したら目も当てられないので使わないだろうが。
ちなみに公式HPの紹介文ではアンツィオ高校がしずか達のタンカスロン初戦の相手となっているが、正確に言えば3戦目である(出番としては最初だが、第一話は回想シーンであるため)。

◇アンチョビ
総帥(ドゥーチェ)こと、アンツィオ高校戦車道チーム隊長。性格はアニメ版基準。
他校からは下に見られがちではあるが顔が広く、作中のほとんどの人物と面識がある。
タンカスロンに注目しており、試合会場まで赴き偵察も兼ねていつもの露店を出して、パスタや大人のブドウジュースを振舞っていた。
今作ではその顔の広さゆえか情報通な一面を見せ、BC自由学園の偵察に来たしずかに「一番いい」情報を提供し、勝利へ貢献する。
ムカデさんチームの試合を観てタンカスロンへの出場を決意し、後にしずかに直接挑戦状を渡したが、その試合はヤイカの乱入によってうやむやになってしまう。その後もタンカスロンの観戦は続けている様子。
彼女が来る前のアンツィオ高校戦車道は決して褒められたものではなかったらしく、現在の状態にまで立て直ったのは偏に彼女の功績によるものらしい。

◇ペパロニ
アンツィオ高校の戦車道チームの隊員。
相変わらずのお調子者であるが、アンツィオを馬鹿にされてムキにシーンもある。
タンカスロンについては「おもしれーじゃない!」と好意的で、アンチョビと一緒に楯無高校に訪問し「ひとつ胸を貸して欲しい」としずかに挑戦状を渡した。
後に竪琴高校の援軍としてカルパッチョと共にボンプルへ乱入をかけるが、返り討ちにされてしまう。
地味にアンチョビの出身地が、豊田市ではなく名古屋市であると誤解している。やっぱり県外の人間には、愛知県=名古屋県としか見られていないのだろうか。



プラウダ高校「カチューシャ義勇軍」
ダージリンからタンカスロンを紹介され「なにそれ、おもしろそー!」と興味を持ったカチューシャの命令で編成されたチーム。
元々戦車道の礼節?何それ美味しいの?というキャラだったためか、何でもありのタンカスロンへの参戦も、学校名を出さなかったケイとは異なり、あまり深く考えていなかったようだ。
カチューシャとしては自分で指揮をしたかったらしいが、ニーナとアリーナに隊長経験を積ませるというノンナの意向から渋々降りている。
使用戦車はソ連の軽戦車「T-70」を16輌+α。戦車の性能・数共に作中最大規模のチームと言える。

◇ニーナ
プラウダ高校戦車道チームの隊員。
戦車道では重戦車「KV-2」搭乗員だが、タンカスロンではアリーナと共にカチューシャ義勇軍の隊長に任命される。
物量にものを言わせた包囲からの力押しという、カチューシャの戦術教義を忠実に実行する。



■大洗女子学園
伝説を打ちたてた学園。
「他校から見た優勝校となると、これくらいの威圧感を発していて当然だろう」という作者の意向により、メンバーの顔が影で塗りつぶされてたり目が光ってたりするのが特徴。え、リボ武者キャラはだいたいそうだって?
単行本のカバー下を占拠している。
…と最初の方ではそんな感じだが、中盤以降は解像度が上がったのか段々と人の姿になっていった。
リボンの武者後半では本編で語られない「大洗女子が如何にして奇跡を起こしたのか」が独自解釈であるが描かれている。

◇アヒルさんチーム
タンカスロンでは八九式は重量的にアウトだが、自動車部が尾橇とか色々外して軽量化した。「これで八九式は中戦車じゃないしー」「軽戦車だし!」
学園内外ともに認める圧倒的練度でもってムカデ狩りを繰り広げる。
とはいえ、しずか達が敢行した「ある行動」にはさすがに驚きを隠せなかった様子。

西住みほ
あんなにのどかなわけがない。
+ ※ネタバレのため折り畳み
しずか、鈴を含めた全国の少女達が憧れた存在であり、同時にこの漫画のラスボス。
だがこの作品において彼女は戦車道を楽しいと思うイタズラ好きな少女として描かれている。
廃校や桃の進学が掛かっていない戦いにおいては相手がどんな手で来るかをワクワクしながらそれでも全力で叩き潰す、ある意味では強者の余裕すら感じさせる振る舞いである。

と同時にしずかの解釈として「小隊長としては有能だが大隊長としては無能」と述べられている。
実際の映像を見れば事実ではあるが、ある意味では外伝作品の主人公としてはとても傲慢な言い分である。
その証拠にこの言葉を聞いたアリサは笑顔ながらも青筋を建てており、ダージリンは完全にブチ切れていた
しかししずかはみほの評論を続ける「だが最後まで諦めない不屈が本質」「(その学校の伝統や、戦国武将気取りと言った)ロマンに逃げない」「部下に『死に場所』を与える」と。
そんなしずかが出した結論は「勝つには狂いが足りない」であり、結論としてはもう化け物のような扱いがされている。

みんなで楽しみながら敵を屠っていくみほと大洗女子学園の戦車道チームにどう立ち向かうか。リボンの武者最終章はそれに集約された内容となっている。

秋山優花里
戦車全般、いや軍事全般に興味のある軍オタなのでタンカスロン会場にも積極的に登場する。
そのためか、大鍋(カルドロン)にはレオポンさんチームアリクイさんチームと共にスタッフとして参加していた模様。
更に情報屋気質が前面に出ており、しずかや鈴ともコミュニケーションを交わす。
本編で見せるような「西住殿の忠犬」っぷりは鳴りを潜め、クールで得体の知れないキャラと化しており、目の前でみほを(大隊長として)無能と断じられても動じなかった。むしろみほへの理解者が増えたと喜んでいる節すらもある
おそらく初期設定の秋山殿だったらこのような存在だったのかもしれない。

アリクイさんチーム
ある意味ではキーパーソンとなるチーム。



黒森峰女学院「シュバルツバルト戦闘団」
黒森峰がタンカスロンに参戦するに当たって編成したチーム。戦車道チームから選抜されたメンバーで構成されており、指揮するのは副隊長の逸見エリカ。
黒森峰の戦車道の要である中戦車・重戦車はタンカスロンでは使用不可なため、今回はドイツの「二号戦車」の足を活かした機動戦術で戦う。
現在の黒森峰は、まほが提唱した「速い足と、鋭い頭」という黒森峰が目指すべき「真の西住流」を体現すべく努力を続けており、二号戦車による機動戦術もその一環。
そのあたりの改革に関してはアニメのドラマCDを参照。
余談だが、選抜メンバーの一人にはイラストレーターEXCEL氏の十八番キャラ「バウアー中尉」に酷似した人物がいる。負けたらマワされないか心配である。

逸見エリカ
黒森峰学園戦車道チームの副隊長。今作ではタンカスロンチーム「シュバルツバルト戦闘団」を率いる。
基本冷静だが相変わらず黒森峰のことになると感情的になることが多く、タンカスロンに参戦するに当たってもいまだに名門気質が抜けきらないような発言もある。
みほに関しては、黒森峰を抜けた当時から複雑な感情を抱いていたようで、今は彼女と肩を並べるようになるべく戦意を燃やしている。
アニメ本編での出番が少なかった彼女の、みほに対する意識が語られたのは、放送当時のMCあくしずインタビュー以来のことであり、エリみほ主義者にとって本作はある意味で聖典。

◇西住まほ
黒森峰学園戦車道チームの隊長。黒森峰の改革や他校の友人の勧めもあり、黒森峰をタンカスロンに出場させる。そのせいでタンカスロン界隈は大騒ぎに。
黒森峰の改革に力を入れており、みほや友人の意見を積極的に取り入れているのが分かる。
既に実力のある名門でありながら尚、変わってみせるというその強い気概と意欲は、不遜なしずかをして「恐るべし……!」と戦慄させた。
でも人の子だしビールの飲み過ぎでトイレにも行く。
隊員からはまだ隊長と呼ばれてはいるが、3年生であり引退が近いのもあってか、タンカスロンには出場していない。
しかし、ムカデさんチームが選抜メンバーを破った暁には、まほが直接相手になると約束している。約一名後ろから怪しげな熱視線を向けている人もいる
しずかからは「まほたん」と呼ばれる*3

◇赤星小梅
誰?と思う人もいるかもしれないが、かつて第62回全国大会にて、みほに救われた水没車の車長こそ、この赤星小梅である。
今作では「シュバルツバルト戦闘団」に、第二小隊長として参加。
分断作戦で窮地に陥った戦闘団を、自らの指揮によって立て直し、新生黒森峰の強さを見せつける大活躍を果たした。
みほが発した言葉を胸に、自身が露呈させた黒森峰の弱点を、自らの手で払拭する姿には、涙を誘われた読者もいることだろう。

◇バウアー
上述した「バウアーに酷似した人物」その人。というか名前までバウアー*4
本家バウアーよろしく眼帯(医療用)を装備しているが、双眼鏡を覗く際はめくっているので特に怪我や病気をしているわけではない模様。
一部では髪型の類似から本編に登場した「げし子」と同一人物説が囁かれているが、髪色が異なるため微妙なところ。
別人だとすれば、本作には珍しいアニメ登場校所属のオリジナルキャラである。
目立つ活躍こそ少ないもののシュバルツバルト戦闘団では小梅に次ぐ立場らしく、登場シーンは多い。



聖グロリアーナ女学院
大洗での奉納試合を見たことで、タンカスロンに興味を示し、参戦の準備を整えている。
……が、他校に比べると正式参戦までの準備期間が長く、後から参戦表明をした黒森峰よりも遅い。この辺りは良くも悪くも「しがらみの多い名門校」の苦悩だろう。
それでも物語の裏では、執拗に過ぎるほどの暗躍を続けており、不気味な存在感を漂わせている。

ダージリン
聖グロリアーナ女学院戦車道チームの隊長。ご存じ格言大好きお嬢様である。
本作では大洗奉納試合の直後、他の強豪校同様、タンカスロンへの参戦に意欲を示している。
しかし実際には火中に飛び込むまでの準備期間が長く、カチューシャを焚きつけたりまほの陣中見舞いに行ったりと、むしろ裏から戦火を広げるような行動を取り続けている。
わざわざ竪琴高校という弱小チームの試合にも、諜報員を放ち情報収集をさせるなどしており、その暗躍はこれまでにないほどに不気味。
元々聖グロのモチーフとなったイギリスは、悪どい外交戦略で知られており、アニメ本編でもその片鱗を見せていたのだが、
ここまでリミッターを振り切った姿を見せているのは、やはりルール無用のタンカスロン故なのだろうか。
ただし「お姉さま方」を焚きつけて西住島田の両家元を参戦させようとした際は失敗し*5、更に厄介な「鬼」を解き放ってしまったり、19世紀のイギリスばりの三枚舌外交もどきをしでかして不測の事態の連発に狼狽したりするなど、相手を見下し油断する癖と脇の甘さも目立っている。
それと一コマだけであるがみほに対する感情の重さも見せつけている。

ちなみに格言癖は変わらないが、野村克也氏や水木しげる氏と言った日本の偉人の言葉を引用することもある。多分作者の趣味。








追記・修正はタンカスロンにテケ車一輌で出場してからお願いします。


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最終更新:2024年02月14日 12:46

*1 敵の進路を塞ぐために通り道にあった民家を放火した為。流石にこれは内外からかなりの批判が来たために「焼かれた民家の人間は家が新しくなると喜ぶ」「それらは身銭を切ってしずか達が弁償する」というフォローが成された。戦車道の試合で自宅が破壊されたら喜ぶ世界観なので妥当ではあるが…。

*2 アニメ本編の該当シーンでは、撃破された際の白旗がどう見ても乗員が自ら上げているようにしか見えない描写がある。

*3 元はエリカを挑発するためにキャピキャピと馴れ馴れしい演技をした際のセリフだったが、響きが気に入ったのか、以降も度々「まほたん」と呼んでいる。かわいい。

*4 黒森峰には他の高校のようにメンバーをコードネームやニックネームで呼ぶ習慣はないため、恐らく本名。ドイツ系なのだろうか?

*5 尤も、家元'sは拒否られる事を前提で実際には蝶野亜美、島田愛里寿、井手上菊代の3名が本命であった模様