巣くうもの

登録日:2016/01/28 (木曜日) 21:00:00
更新日:2024/01/03 Wed 05:01:12
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巣くうものとは、2ちゃんねるはオカルト板の名物スレ「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(通称・洒落怖)」に投稿された一連のレス、およびそれに登場する霊的存在である。
八つのレスそれぞれに「巣くうもの」「呪いの部屋」「原発並み」「印」「指輪」「融合体」「呪いのコンパクト」「模倣」のタイトルが付けられている。

■登場人物

・俺
シリーズの投稿者にして語り手。
霊感は低い方だが、そのせいか幾つもの異常現象に出くわしても特にこれといった被害は受けていない模様。

・A
「俺」とは大学時代からの女友達。
シリーズのヒロイン&解説役的ポジションにいるが、「見える人」だったために霊的被害をもろに喰らう可哀想な人。

・B
同じく「俺」の女友達。シリーズの主人公的存在。
オカルト好きだが霊感は全く無い。心霊は車やエレベーター系の話題が好みらしい。幼い頃から「睡眠障害」を患っている。

・E
Bの元彼氏。
Bとは卒業直前に就職のことで行き違いになり別れた。

・H
Aと同じく「見える人」。能力を生かして祓い屋のような事をしている。
自身の手に負えない案件をBを利用して解決しようとすることがありAからは嫌われているが、数少ない同朋と言うこともあり中々関係を切れないでいる。
また何故か「俺」の事を気に入ったのか時々飲みに誘ってくる。

■霊的存在

・巣くうもの/アレ
Bの身体に出入りしている「何か」であり、「睡眠障害」の正体。
依代であるBに危害を加えようとする霊を機械的に排除し、凶悪な霊が現れた場合はBを眠りにつかせることで姿を表すことができる。
こう書くと守護霊のように思えるが、実はそういった善意の存在ではなく、Aは寄生虫とその有り様を例えている。
Bを守っているのは、彼女が自分の宿主であるからにすぎず、いずれBを内側から食い破ろうとしているとAは推測しており、
彼女曰く「(『アレ』が)意思を持って動いているのは分かるが、その想いが感じられない」という異質の存在。
極めて強い霊的な力を持っているようで、基本的に何が相手でも負け無しであり、どうやら成長もしている様子。
また、お祓いや浄化といった類のものではなく、Bに危害を加えようとするモノを機械的に追い払っているだけであり、
Bの周囲の人間にはまるで無頓着で当然助けたりすることもないので、Bに被害が及ばなくとも、周りの人間にそのとばっちりが行く恐れがある。
ただHの見立てでは「Bの深層意識と深く結びついている」「Bが宿主でなければいけない理由がある」とのことで、(友人を救ってもらったこともあってか)A達ほどに危険視はしていない。

・古井戸の霊
「巣くうもの」に登場。
心霊スポットを訪れた一同の前に現れ、「巣くうもの」の存在をそれを直視したAを通して『俺』に知らせるきっかけとなった。
霊感の無い『俺』には姿こそ見えないが、移動する際に立てる金属音は聞こえる。
その姿が見えるA曰く「神様が最悪の状態になった感じ」で「並の霊能者じゃ負ける」とのこと。

・呪いの部屋の悪霊たち
「呪いの部屋」に登場。
いわく付きの物件に巣くっていた悪霊たちだったが、Bとその一家が引っ越してきたために『アレ』を恐れて町中に散らばってしまい、
その影響で辺り一帯が正真正銘のゴーストタウンになってしまった。
A曰く「町中のゴキブリとかムカデとかスズメバチとかを全部集め続けてきた害虫で一杯の小屋の真ん中で、不意に特大のバルサンをたきまくったようなもの」とのこと。

・墓地の仏様
「原発並み」に登場。
BがEの実家を訪れた際、『アレ』を敵視してEの姉を通して憑いているBごと追い返そうとした。
『アレ』とは一悶着あったらしく、Bが去った翌日には墓地の墓石数十個が一斉に倒れ、既にご先祖の霊が居なくなっていたらしい。
A曰く「平穏に暮らしていたところに突然お隣に原発が移動してきたような状態」とのこと。

・山の霊
「印」に登場。
かなり強力な山神であり、その地の旧家と結託し、地域の行事に見せ掛けお姫様の役にカモフラージュして生贄(花嫁?)として少女を捧げさせていた。
よりによって当時転勤族の娘だったBがその役に選ばれてしまったので『アレ』から反撃を受け、代わりに旧家の娘を連れていった。それでも機嫌は直らなかったのか、その後も旧家にはしばらく不幸が続いたらしい。
Bとその家族は生贄にされたことに全く気付いておらず、その時撮られた写真に写り込んだ黒い影も「ピンボケした木の枝」としか認識していない。後にHがこの写真を見た際「こんな物に魅入られて今も生きているのか」と驚愕していた。

・猫の霊
「指輪」に登場。
EがBに送った指輪に憑いていた呪いであり、Bに嫉妬したEの親戚の子の仕業らしい。
猫を殺して完成させたもので、その事に気づいたAが同じデザインのものが欲しいと嘘を付き見本として借りていた。
しかしAが恐れていた、呪いをBの『アレ』が打ち返して「加速」がつくことが起きてしまい…

・融合体
「融合体」に登場。
半世紀以上経った複数の霊が融合したもので、全員両手の爪が剥がされている。
Hの母親の友人の息子(H個人とも親しいようである)に取り付くが、どこで取り付かれたか不明だったため、手の打ちようが無かったが、Bの噂を聞き付けたHによって『アレ』と対面させられる。
Hの人脈と持てる術を総動員した「結界」によって熟睡中のBと共に封印された結果、
激烈なデスマッチ(途中で霊の一体が正気に戻って助けを求めるレベル)を繰り広げ消滅させられる。

・異次元の生き物
「呪いのコンパクト」に登場。
H曰く「4つ足の哺乳類に昆虫の羽根がある」。
元はHが請け負ったアンティークのコンパクトに取り憑いていたが、Hの企みによってコンパクトごとBに贈られたために最終的に消滅した。

・模倣霊
「模倣」に登場。
調査を頼まれたHが呆れるほどに貧相な気配をした霊。
保険としてHが連れてきたBに化けて現れるが、その際『アレ』の気配までコピーしかけていた…、
つまり常人だったら守護霊までコピー出来ていたことに気付き、パニックになったHに殴られ退散した。


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最終更新:2024年01月03日 05:01