パリアプリア

登録日:2016/01/22 Fri 16:48:59
更新日:2022/01/18 Tue 18:50:14
所要時間:約 13 分で読めます







  |ヽ,,,|',
  ΣΘwΘ> 肉くれよ肉
/'''√|| ノ|
\<〃m m  ε;(';;,)3



『モンスターハンターフロンティアZZ』に登場するモンスター。



概要

今では古い時代のシーズン5.0から登場した飛竜種の大型モンスター。
別名『呑竜(どんりゅう)』。公式の愛称は「つぶらな瞳のパリアプリア」。
そしてファンからの愛称は別名から取って「ドンちゃん」。
上位からG級まで、更には特異個体と幅広く分布している。
上位(HR3)はギルド指定クエストにも登場するため、必ず戦うことになる。


上記画像は下記記載の作品によるものであり、下記権利表示に基づき、その権利は当該権利者に帰属する。
作品名:『モンスターハンター フロンティアZZ』(旧名:『モンスターハンター フロンティア オンライン』) 株式会社カプコン 2007年7月5日
権利表示:©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

体格だが、いわゆるレックス系骨格の飛竜。
見た目は峡谷に生息する水棲生物「サンショウナギ」と似ているらしく、つぶらな瞳に水かきやヒレのような器官、魚っぽい尻尾を持つなど、一般の飛竜種の中では異色の存在である。
種としても比較的大柄なのか、でかいサイズの個体が多い。

体表は固い鱗や甲殻が無い代わりに粘膜で覆われていて、かなりヌメヌメしている。
このヌメリは臭い上に幾ら洗っても落ちないという厄介極まりないもので、素材自体も非常に加工しづらい。
故にろくな価値が無いと断じられているのか、殆どの素材は売値が100zと異常なまでに安い。
同じ上位モンスターでも他の奴らの鱗や甲殻にも劣るのである。
ただ、血だけは滋養強壮になるんだとか。

ちなみにこの粘液、設定上は肥料として使うことも出来るそうなのだが
野菜が収穫後も際限なく成長し続けてしまう強力で危険すぎる代物だったりする。怖……



イビルジョーに匹敵する超食いしん坊の悪食であり、何でもかんでも食べてしまう。
発覚前なんて呑気に生肉をガツガツ食っている。しかもオナラらしきガスを尻から出しながら……
食事マナーがなってなさすぎる。野生に生きるモンスターに行儀もへったくれもないが
しかし、ある目的のために挑む際はこの貪欲な食欲が重要になってくる。詳しくは後述。



主な生息地は峡谷だが、たまに高地などに姿を現すこともある。



戦闘概要

G級では★5に位置するため、マイナス600の防御減算が働く。



戦闘中もその悪食っぷりを如何なく発揮し、ハンターが置いた罠肉を平気で丸呑みする。
更に状態異常は一切効かない。当時の運営が施したハメ対策である
しかも味にうるさく、ヨダレの色に対応した肉と違うものを食わせるとキレる。
色ごとの対応付けは以下の通り。
  • 紫…毒生肉
  • 黄…シビレ生肉
  • 青…眠り生肉
  • 白…生肉
このように罠肉だけでなく純粋な生肉も混ざっているため、罠肉だけ食わせればいいということではないのがポイント。


そんなこんなで食わせ続けると段々お腹が膨らんでいき、最終的に満腹となって極端に動きが遅くなる。
というか、ハンターの事なぞ知ったことかとばかりに呑気な散歩を始める始末。
だが、こちとらクエストの真っ最中である。ターゲットを狩らないで帰る訳にはいかない。
仕方なく殴りかかると、いきなり怒り始めるパリアプリア。

次の瞬間、ハンターを待っているのはショットガンの如きゲロブレスの嵐である。
当たれば泥酔状態*1に陥ってしまう。
ババコンガのフン投げも相当だが、ここまで汚い攻撃手段を繰り出すモンスターはそういまい……
全て吐き出すと身軽になったからか、突進時のスピードが上昇する。
以後も食わせて吐かせるのを繰り返すたび、そのスピードは次第にティガレックスと並ぶほどに。
G級では最初からフルスロットル。初見では目を疑うこと必至の猛突進が繰り広げられる。

このゲロはなんと採取することができ、その中には肉級のスタンプや逆鱗等のレア素材が混じっていることも。
G級に至っては入手が困難なG級素材「なぞの輝く塊」を得られるチャンスにもなる。
そう、パリアプリアを狩る真の目的はこいつを狩猟する事などではなく、吐かせて素材を集める事なのだ。
モンハン全体を見渡しても狩猟が主目的ではないモンスターはパリアプリアぐらいのものである。
ちなみに剛種では「飛竜種の宝玉」というレア素材がゲロから取れることがある。しかし…



狩猟が目的ではないからか、G級を除くとステータスがわざと貧弱に設定されている。
各物理肉質の効く・効かないの両極端ぶりを除けば、同ランクの大型モンスターと比べてあまりにも弱いのである。
その貧弱さはあろうことに剛種でも一切変わらず、特異個体にしても一緒という体たらく。
従って、肉を食わせることを考えない場合の強さは全飛竜種中最弱といってもいい。


だが、行動パターンに関しては非常に厄介。
肉を食わせることがクエストの中心になる都合上、食事行動でもある突進の頻度がとにかく多い。
近距離だろうが遠距離だろうがお構いなしに突進する。
この突進、頭から尾まで全身に攻撃判定があるのは勿論のこと、2回もターンするのでモーション時間が長く、迂闊に近寄れない。
G級だと汚物を垂れ流しながら走る上、汚物に触れると絶大ダメージ&泥酔という凄まじいトラップが仕掛けられる。
更にノーモーションからこれまた全身判定ありの跳びかかり攻撃を繰り出すこともあるので、もう本当に剣士泣かせである

また、大きな口で地表を削り取ったら、口に含んだそれを真上に噴き上げ、唾液と石飛礫の雨を周囲に降り注がせてくる。
連続ヒットでほぼ確実に気絶してしまう上、悪臭で一部アイテム使用不可の状態にさせられるとこれまた厄介。
地味に水ブレスも使うので水耐性には一応注意。



どこまでも剣士に不利なモンスター故、基本的にガンナーで挑むことを推奨する。
特異個体では突進の頻度が減り、他の攻撃も行うようになるので剣士も戦いやすくなる。
基本はノーマル個体よりも特異個体でいいだろう。


部位破壊は頭、背中、尻尾。
だが部位破壊したところで特別な素材が手に入る訳ではないため、ぶっちゃけ全然気にしなくて問題ない。

弱点は火、雷。

ちなみに落とし穴は実装当初は効いたのだが、シーズン9.0から効かなくなった。
シビレ罠は効くので捕獲は可能。する意味ないけど



武具

通常、剛種、G級の3種類が存在する。

武器は別称から取って「ドン」を名前に組み込んだものが多い。
そして、粘液のヌメリのせいなのか、防具はともかく武器は奇天烈な性能を持ったものが多い。
全部緑色ゲージだったり、黄色一色かと思えば斬れ味レベル+1発動でいきなり紫ゲージが出たり…
中でも剛種武器系統は殆どが将来有望であり、覇種武器以上ともなればかなりの性能を発揮してくれる。


防具は残念ながら特筆できる点があまり無い。
しかし、こちらも剛種防具は話が別で、最終段階の始種防具まで強化すると強力なG級スキルが付与される。
ドンちゃん防具が好きなハンターは実用性も両立したいなら是非こちらを。



秘伝防具との関係

かつて秘伝防具が全盛期だった頃、特異個体のパリアプリアはドスファンゴ共々大量乱獲の憂き目に遭っていた。
秘伝防具の生産・強化に必要な素材の一種、「武器魂・天」の調達源になっていたからである。

詳しい解説は秘伝防具の項目に譲るとして、この武器魂は特異個体モンスターの狩猟でしか入手できず、秘伝防具にとてつもなく膨大な量を使うため、秘伝ハンター達は早く、効率的に武器魂を集める方法に餓えていた。
そこに現れた、いや現れてしまった両者は特異個体の中でも恐ろしく弱かった為、すぐに武器魂集めのカモとなってしまったのであった。
特に、武器魂・天はただでさえ手ごわい剛種特異個体の狩猟でのみ入手できる物だったので、同じ剛種特異個体でも非常に弱いパリアプリアはとにかく狩られた。めっちゃ狩られまくった。
ドスファンゴ程ではないがもう絶滅しちゃうんじゃないか、むしろこんなに狩られてよく絶滅しないなってレベルで大量の個体が屠られたのである。


そんな訳で特異パリアは武器魂・天集めのメッカと見なされていた為、フォワード.3で前述の飛竜種の宝玉が実装された時には
わざと効率を下げる要素をねじ込むとは何事か」と盛大に批判され、以後宝玉が武具に要求されることは無くなった。
当時は効率主義がはびこっていた時代故、このような効率を妨げるアプデへの批判の声は特に強かった。



勿論、これは最早遠い昔の話である。
現在はギルド優先依頼システムの実装で集中的に狩られることは無くなり、そもそも非G級で秘伝防具を作成するメリットが壊滅状態なのもあって、わざわざ注目する理由は無いわけで。
ある意味、時代と運営に振り回された悲運のモンスターだったのだ…



追記・修正お願いします。



















2012年 12月 5日…




「アイツ」は帰ってきた…!!











一 匹 残 ら ず 喰 い 尽 く し て や る


上記画像は下記記載の作品によるものであり、下記権利表示に基づき、その権利は当該権利者に帰属する。
作品名:『モンスターハンター フロンティアZZ』(旧名:『モンスターハンター フロンティア オンライン』) 株式会社カプコン 2007年7月5日
権利表示:©CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED





覇種パリアプリア/渇喰パリアプリア

HR6から戦うことが出来る、パリアプリアの覇種個体。後者はG級イベントクエスト「無双襲撃戦」にだけ登場するG級版覇種。
前者は「覇喰の現身」とも称される。
フォワード.5から登場した。


その外見は最早パリアプリアではない何かであり、まず声が怖い。
今まで喰らってきたであろう獲物の返り血で全身の所々が赤く、または赤黒く変色。
口の中も血のせいか真っ赤。眼は充血しきって深紅色に染まりナルガクルガ黒き飛竜のような紅い光の軌跡を引いている。
総合的に出るゲーム間違えてるだろと言いたくなるぐらい変貌が激しくなった。
常に空腹で餓えているのか、身体も痩せこけている。

最初に覇種パリアプリアの情報が公開された時、ドンちゃんを知るハンター達が一斉にどよめいたことは言うまでもない。
一部からは「ドンさん」なんて呼ばれたり。
冒頭のAAも公開後はこんなものまで作られた。




一匹残らず喰い尽くしてやる

  |ヽ,,,|',
  Σ◎iWi◎> ゴゴゴゴゴゴゴ
/'''√|| ノ|
\<〃m m  ε;(';;,)3;(';;,)3 ;(';;,)3 ←猪達



戦闘場所は潮島洞窟の第2階層。
HR帯のBGMはなぜか第3階層の「地獄の釜底」なのだが、覇パリアとイメージが似合いすぎて専用曲にしても違和感が無い。
タイクンザムザ「えっ」
発覚前は生肉ではなく、大量のドスファンゴの死骸を食い散らかしている。
何でドスファンゴなのかは↑にスクロール戻せば分かるんじゃないかな。
ちなみに潮島にはドスファンゴの生息は確認されていない。
もしや彼が食い尽くしてしまったのでは…


戦闘概要(覇パリア/渇喰パリア)

フォワード時代の最強モンスターカテゴリ「覇種」に属するだけあって、言うまでもないがその実力は本来のパリアプリアを遥かに凌駕している。
最大の弱点であった体力は約30,000と超絶強化され、部位耐久値も大幅にアップしているので怯みにくい。
しかも、この怯みにくさでありながら、G級クエストの仕様「怯ませるたびに部位耐久値アップ」が覇種時点でも適用されているので、後半はほぼスーパーアーマー状態。

一方で攻撃力は他の覇種ほど滅茶苦茶ではないが、後述の要素によって覇種に相応しい凶悪ダメージを叩き出すようになる。
突進も最初から最高速度のターボ状態であることに注意。
何より怒り状態の概念がなく、最初から最後まで全力を出し続けるため、人によっては他の覇種よりも厳しい戦いになる。
渇喰個体はG級の難易度★7相当なので被ダメージがでかい。しっかり防御力を上げないとたちどころにやられてしまうだろう。


最大の特徴は、唾液を石飛礫ごと降らせる攻撃の際に、状態異常を含んだヌメリを身にまとうこと。
麻痺睡眠のヌメリが目に見えている間、覇パリアの直接攻撃ダメージを受けるとそれらがハンターに擦り付けられてしまう。
毒、麻痺は対覇種で重要な根性スキルを潰す要素を持つため、スキル等の対策無しで貰うとやばい。
罠肉を食わせることでヌメリの色(状態異常)を変更できるため、一番マシだと思った色の罠肉をあらかじめ持ち込んでおいた方がいいだろう。
ただし、上記3種に当てはまらない赤色のヌメリ(生肉)は覇パリアの攻撃力を大幅に上げる効果を持つので要警戒。


独自の技・追加された技

  • 背中ビターン
力を溜めて跳び上がり、背中から突っ込んで地面をも砕くボディプレスをぶちかます。
普段のパリアからは想像もできない技であり、見た目通り大ダメージ・広範囲の強力な技。
ついでに震動も起きる。
しかし、ビターン使いのヴォルさんがそうであるように使用後は隙だらけ。


  • デンプシー突進
地面を左右にデンプシーのごとく2回削り喰い、一呼吸置いて一直線に突進する。
壁にぶつかると落石が発生。
最初のデンプシーがなかなか避けにくく、ここで吹っ飛ばされるとその後の突進に巻き込まれる危険がある。


  • ゲロビーム
前方100度を薙ぎ払うビーム状の胃酸ブレス。
一見かなり恐ろしそうだが、実は見かけ倒しの技なので逆に攻め込む数少ないチャンスである。
離れていると逆に危険。


  • 押しつぶし
その場で両前脚を使って押しつぶす。グレンゼブルのそれと似たようなモーション。
予備動作無しでいきなり使ってくるのが厄介。


  • ティガ式スピン
ティガレックスのモーションでその場一回転攻撃。
回転時に龍風圧が出るため、龍風圧無効スキルが無いとよろけてしまう。


  • ダイソン+ゲロナパーム
体を起こした後、エリアほぼ全域をカバーする超吸引力の吸いこみでハンター達を引き寄せ、最後に直下へ大炸裂するゲロブレスを投下する。
その吸引力たるや本当に凄まじく、どんなに離れていても範囲内である限りは瞬時に引き寄せられてしまう。
ゲロブレスも高威力であり、しかも悪臭+泥酔のダブル状態異常なので笑えない。
地味に攻撃後は滑空で飛んでくるので注意(大抵は頭上を素通りしていくが)。


  • 超高速ダイビングプレス
覇種パリアプリアの最強技。
瀕死になると解禁し、飛び上がって低空の羽ばたきから瞬時にボディプレスを仕掛けてくる。
威力は言うまでもなく即死級。赤ヌメリ時は並の防具では間違いなく死ぬ。
コツは空中での羽ばたき回数。2回羽ばたいたら3回目の羽ばたくタイミングで即落下する。


これ以降は渇喰個体の追加技。

  • バックジャンプゲロ拡散
突進を単発で繰り出した場合、突如背面プレスと共に周囲へゲロブレス弾を拡散させる。
往復せずに突進が止まったらほぼこれが来ると考えていい。


  • オナラジェットガス突進&回転ゲロビーム
尻からガスを放射しつつ突進し、終わり際にぐるりと回転しながらゲロビームを振り回す。
ビームは石礫以上のペースで超多段ヒットするため、巻き込まれると体力次第だが一瞬で死ぬ。


  • 打ち上げプレス&極太ゲロビーム
渇喰パリア最大の技。
体力低下で解禁し、最初にデュラガウアよろしくその場ジャンプで周囲のハンターを打ち上げ、その後バックジャンプで距離を取ってから正面に極太サイズのゲロビームを発射する。
こちらも超多段ヒット性質なので絶対に当たらないようにしたい。攻撃後は隙だらけになる。


大幅強化されたパリアプリアの強さは伊達ではなく、運営の統計によれば全覇種の中でも討伐成功率が最低だったとのこと。
どの覇種も本気を出すと非常に手ごわい中で、である。
年月が経つと共に研究が進み、難易度の面では覇種テオ・テスカトルと比べたら中堅どころ、と見直された現在でもその実力は全く侮れない。渇喰個体では尚更。
G級防具、絶対防御態勢スキルで攻守完璧なハンターだろうと、無対策では苦戦を免れない強さを誇る。
(というか、手数型の覇パリアと絶対防御態勢の相性は悪い)


強靭なタフネスと関連する余談だが、実装当初は
  • ヌメリを纏ったらダメージ35%カット&弾ダメージ30%カット(重複あり)
  • 赤ヌメリはダメージ45%カット
  • 拡散弾無効
というガセが出回っていた。
しかし、前述したように覇種パリアプリアが異常に怯まないモンスターであったことも手伝い
この情報をガセだと思った人は全然いなかった。
誰にも殆ど疑われなかったのは、やはり部位値増加の仕様による影響が特に大きかったと思われる。





一項目残らず追記・修正し尽くしてやる

  |ヽ,,,|',
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/'''√|| ノ|
\<〃m m  ε;(。A 。 )3;(。A 。 )3 ;(。A 。 )3


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最終更新:2022年01月18日 18:50

*1 クエスト出発前の食事でたまに酔っ払った時のアレ