宮本由美

登録日:2016/01/11 (月) 17:18:05
更新日:2024/03/31 Sun 13:15:06
所要時間:約 9 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。

CV:杉本ゆう


警視庁交通部交通執行課に所属する女性警察官で階級は警部補。
初登場時は巡査部長だったが、『現場の隣人は元カレ』の事件の時点でいつの間にか昇進していた。
年齢は20代後半。黒いロングヘアでタレ目の美人。
捜査一課の佐藤美和子とは大学時代からの親友で同期でもある。
階級が上の白鳥任三郎の事も「白鳥君」と呼んでいる事から、彼の同期或いは先輩の可能性がある。
現在でも佐藤と仲が良く、よく2人で食事や合コンなどに行っている。
佐藤が一課の男性陣に人気があるのを利用して、男性陣を言葉巧みに騙して欲しいアクセサリーを佐藤から借りていた事もあったが彼女との友情は本物である。


原作では『本庁の刑事恋物語』の回想で初めて登場していたが、
江戸川コナンと対面したのは『シカゴから来た男』と遅く、フルネームが判明したのも『隠して急いで省略』の時である。
アニメオリジナルエピソードにも長い間出演していなかったが、第918話『ミニパトポリス大追跡』で三池苗子と一緒にようやく登場した。


サバサバした姉御肌で、たとえ相手が男でも怖気づく事無く立ち向かう気の強い性格。
今で言う「オヤジギャル」であり、よく刑事たちと一緒に徹マン(徹夜で麻雀)をやっている。その結果、寝不足になる事があり、そのたびに苗子から注意されている。
そのためいい男に巡り合う事がないらしく、よく佐藤をダシに使ってはいい男を集め、合コンをセッティングして出会いを求めている。
その割りには速攻で酒を飲んで酔いつぶれて眠ってしまったこともあるがw
この徹マンによる寝不足の結果、警視庁交通部の女性警官を標的とした連続殺人事件の捜査中、遺体と同じ目線になるために横たわった時にそのまま眠ってしまったため、殺害されたと誤解した佐藤が涙を浮かべたこともある。


合コンのセッティングをしている関係で交友関係は広く、組織犯罪対策課や埼玉県警にも知り合いが多い。
一度そのネットワークを駆使して埼玉県警の刑事を集め、誘拐犯の確保に貢献した事がある(『シカゴから来た男』)。

佐藤に淡い恋心を抱く高木渉に発破をかけておちょくる事もあったが、
やるべき時にはしっかり恋の後押しもしており(『新幹線護送事件』など)、その甲斐あって見事佐藤と高木の恋愛は成就している。
というか高木に「一課に佐藤の好きな人がいるかも」と言って彼をその気にさせたのは他ならぬ由美であり、彼女がいなければ佐藤と高木は恋人同士にはならなかったのである。
しかし現在は周囲で次々とカップルが成立していっているため徐々に焦りを見せ始めている。
だからなのか、部下の苗子が千葉和伸に片想いしている事を知ると以前とは違ってその恋路を邪魔するようになった。
その後は諦めたのか、苗子の恋をサポートする元のポジションへと戻っていった。


コナンの推理力を高く買っている警察官の1人だが、若干頼りすぎている面もある。
初恋の共同捜査』では、コナンが子供であるにもかかわらず「あんた(真相)知ってて隠してんじゃないでしょうね?」と大人気なく詰め寄った事があった。
交通違反をしていればたとえ相手がインターポールの捜査官であっても容赦なく違反切符を切るが、ある車上荒らしの犯人を捕まえる時には犯人の心情を重んじ、罠に使った車を荒らそうとしていた事を大目に見る人情家な一面を見せていた。


「スタ」と「ハチ」と名づけた2匹の犬を飼っているが実は猫アレルギー。
猫が近くにいるとクシャミが止まらなくなる。*1


大学時代に電車の中で羽田秀吉という男性と知り合い交際する事となるが、警察官になるのを期に別れようとする。
しかし、秀吉は彼女に封筒を押し付け、「7つ揃うまで絶対に開けないでください」と言ったきり連絡を寄こさなくなってしまう。
その秀吉の子供っぽい性格と相手を煙に巻く言動に愛想を尽かし、「もう待てないし顔も見たくないし声も聞きたくない!」と一方的に振ってしまった。
一応、本人は顔を合わせ辛い程度には酷いフリ方をしたと思っていたようだが。

しかし『現場の隣人は元カレ』にて、通報を受けて向かった事件現場が秀吉のマンションであり、被害者の隣室に彼が住んでいた事で久々に再会する。
今でも秀吉は由美にゾッコンだったが由美はそうでもなく、「コレが犯人でいいから早くしょっ引いて」とぞんざいな扱いをしていた。
ちなみに秀吉からは「由美タン」と呼ばれており、由美は彼の事を「チュウ吉」と呼んでいる。

実は秀吉の職業はプロ棋士で7冠達成間近の通称「太閤名人」だったのだが、周囲の人間の口から彼が「名人」だと聞かされても「どーせ釣りとかゲームの名人でしょ?」と関心を持とうとしなかった。


前述の事件がきっかけで再び秀吉と会うようになったが、彼から貰った封筒はどっかに行ってしまったようである。
その話をした直後に誘拐されてしまい、秀吉の活躍によって助かった時は少しだけ彼の事を見直し、ミニパトで職権濫用して会場へと連れていき、無くしたお守りの代わりに彼と口付けを交わして名人戦へと送り出した。
その時の周囲からの秀吉への扱いを見て彼が有名人である事には気づくが、彼の着物姿から「落語」を連想し、「チュウ吉は落語の名人」(ただし素人落語名人)だと解釈して1人で納得していた(笑)。

この件でヨリが戻り、今では由美のほうからデートに誘う事もあるみたいだが、
時の人となってCMやクイズ番組に引っ張りダコな秀吉のスケジュールがなかなか合わないため、まだそれほど関係は進展していないようである。


2人の関係にさらなる転機が訪れたのは『婚姻届のパスワード』にて。
由美がついに、「チュウ吉」が王将戦を戦っている最中の天才棋士・羽田七冠であると知ったのである。
また、あの封筒の中身が婚姻届である可能性を佐藤から指摘され、七冠王であれば年収が軽く一億円を越えると聞いたことで血相を変えて自宅へ戻る。
封筒をファッション誌の栞代わりに使っていた挙句、雑誌もろとも今朝ゴミに出してしまったらしいが、幸いなことにゴミの日が違うからとマンションの管理人・八塚に部屋の前に差し戻されていた。
しかし、太閤名人ファンで由美にいい印象を抱いていない彼から、自分の作った暗号を解かねば封筒は返さないと取り上げられてしまっていた。
たまたま居合わせたコナンら少年探偵団と佐藤の助力で暗号解読に成功するも、由美の返事が気になっていた秀吉は対局に集中できず敗北。
「(七冠王でなくなってしまった以上)封筒は開けずに処分してくれ」と意気消沈した様子で電話をかけてきた。
言葉通り封筒を千々に引き裂いた由美だったが、
「言いたいことがあるなら直接言え。またその7つだか8つを集めたら聞いてやるから、それまで誰にも負けるな!」
と発破をかけて秀吉に再びやる気を出させるのだった。
由美のことを秀吉を惑わす「茶々」と呼んでいた八塚だったが、暗号解読の捜査中に聞いた由美と秀吉のエピソードやこの啖呵で「寧々」へと評価を改めている。コナンは「っていうか、信長?」と評価したがw

――が、王将戦は年1回。彼女の結婚は、早くとも1年は先になりそうである。つまり、連載が続く限り結婚できない。

……一応、新しく追加された「叡王」を取れば七冠であると丸め込みにいったようだが。




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最終更新:2024年03月31日 13:15

*1 49巻収録「超秘密の通学路」参照