白鳥任三郎

登録日:2016/01/11 (月) 17:16:26
更新日:2024/04/20 Sat 07:32:45
所要時間:約 4 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。

CV:塩沢兼人井上和彦/本田貴子(幼少時)

時計じかけの摩天楼』で初登場した警視庁捜査一課の刑事(この時は警部補)。

この時点では容疑者の1人にすぎず、登場も1回限りの予定であったが、塩沢兼人の怪しげな演技が好評であったことから劇場版のレギュラーキャラクターとなり、原作にも逆輸入される形でレギュラー入りした。
ちなみに、漫画で初登場したエピソードは、本庁の刑事恋物語である。

下の名前は『14番目の標的』で設定され、名前に「3」が入る人物として、和製コロンボこと古畑任三郎にちなんで名づけられた。


人物

警視庁刑事部・捜査一課強行犯捜査三係の所属で、階級は警部(原作初登場時に昇進)。一人称は「私」または「僕」で、落ち着いた敬語で話す。

年齢は推定20代後半*1だが、同じ課の佐藤美和子や交通部の宮本由美からは「白鳥君」と呼ばれているため、彼女たちより後輩か同期の可能性がある。
また、後述の小林澄子とは幼い頃の知り合いだが、回想では26歳の彼女とほぼ同年代と思われる描写をされている。
一方、高木からは「白鳥さん」と呼ばれているので、高木よりは年が上の可能性がある。

捜査一課のメンバーの中では背が高い方であり、前髪が少し縮れている。
細身ではあるが、『漆黒の追跡者』では毛利小五郎に「少し太ったんじゃねーか?」と言われた。その時は「これでも週2回はジムに通っている」と弁明していた。

捜査や現場の指揮を堅実にこなす優秀な人物で、推理力も低くはなく、特に『白鳥警部、桜の思い出』ではコナンが介入する前に犯人を特定している。
しかし、少年探偵団の証言やコナンの推理を初めはまともに取り合わなかったり、「まぐれ当たり」「子どもならではの思いつき」と言ってしまうなど、良くも悪くも常識にとらわれているところがある為、近年の警視庁組の中でもコナンの事を邪険に扱う事があるという非常にレアなキャラにもなっているが*2、それ以外の警視庁組(主に高木・佐藤など)は比較的にコナンの推理を聞く為、逆に浮いてしまう場合も。

生真面目かつ落ち着いた性格で感情的になることは少ないが、爆弾で重傷を負うのを覚悟で犯人の手がかりを残そうとしたり、高木麻薬取引を張り込む際に30人もの刑事を動員したりと、大胆な行動を取ることもある。
声優が塩沢兼人だった頃は、嫌味でキザな面が目立つぶりぶりざえもんが根は実直*3……というキャラ付けだったが、塩沢の死去に伴い井上和彦に交代した後は落ち着いたキャラになっている*4
なお、塩沢時代は一度としてTV版に登場することはなかった。

実は資産家の御曹司であり、鈴木財閥のパーティにも顔を出している(その関係で鈴木園子は白鳥を知っている)。『瞳の中の暗殺者』に妹の沙羅(婚約者の晴月(はれつき)と合わせてサラ・パレツキーという作家の名前をもじっている)が登場したほか、三ツ星レストランのシェフをしている伯父がいる。
執事の鴨井五十吉は古くから白鳥家に仕えており、白鳥が小学生だった頃は車で彼の送り迎えをしていた。

幼少期には法律家を目指していた為、今でも刑法を暗唱する事ができる。このほか建築やワイン、クラシック音楽など、御曹司らしい教養を披露する場面が多い。
OVAの『16人の容疑者!?』では料理が趣味である事が判明。別荘の新築祝いのパーティーでは手作りのオードブルを振る舞っていた。
チェスを嗜んでおり、アマチュアのチェス大会に出場する事もあるが、杯戸町で行われた大会では上司の黒田兵衛に敗れ、一回戦敗退となった。

世紀末の魔術師』では軽井沢に別荘を所有していることが言及され、『16人の容疑者!?』ではこの別荘を舞台に事件が起こっている。

その一方で射撃などの戦闘面が苦手という描写がよく見られる。『14番目の標的』のクライマックスにおける犯人との攻防では、銃を構えて狙いを定める時点で手も声も震えており、ハワイで親父に習っただけのコナンから「あれじゃあ(人質の)蘭に当たっちまう!」と言われるほどであった(目暮に止められて撃たなかったけど)。

アニオリに登場する回数は少なく、そのうちの一つである第471話『レンタカー制御不能!』ではセリフがあったにもかかわらず、EDのキャスト欄に名前がなかった。


関連人物

当初は関わりが少なかったが、小林と後述の関係となってからは関わりが多くなっていく。
眠りの小五郎の推理ショーの経験は、アニオリや劇場版を含めても数えるほどしかない。

『時計じかけの摩天楼』で犯人呼ばわりされたせいか、劇場版では小五郎にブラックジョークを言うことが多い。

一課の刑事たちと「佐藤美和子絶対防衛線」(笑)なるものを作るほどゾッコンになり、佐藤と高木のキスシーンを目撃したあとも密かに大逆転を狙っていた。
彼がここまで惚れ込んでいたのは、彼女が自分の人生を変えた「運命の人」だと確信していたからであったが、当の佐藤からは「変人」呼ばわりされており、本人が恋愛に疎いこともあって眼中にはなかった。
しかも、「運命の人」は彼女ではなかった。

「運命の人」の正体。
そもそも佐藤への猛アタック自体、彼女が佐藤にそっくりだった事による盛大な勘違いに起因するもの。
といっても、親友として現在進行形で接していた由美ですら素で間違える程そっくりの人間を下記の通り小学生の頃のみの記憶で見分けろと言う方が無理があるのだが。
しかも記憶自体は鮮烈だろうが下記の経過からすると時間そのものはどう長く見積もっても1時間、下手したら10分もない程度の時間の記憶で。
小学生の頃に万引きをした高校生を注意して絡まれたところを白鳥に助けられ、お礼として桜の飾りをつけたジュースを渡した。
その時に「桜は警察の人がみんなつけているマークだよ! 強くて優しくてカッコいい正義の花なんだから」と笑顔で言ったことが、白鳥が警察官を志すきっかけとなった。
その後、かつて瓜二つの佐藤に惚れ込んでいた事が小林にばれてしまうトラブルを乗り越えて相思相愛に。
2人の仲を周りに冷やかされたり、ホワイトデーのお返しに車に満載するほどのプレゼントを用意したりするなどのバカップルぶりも見られるようになった。

本庁の刑事恋物語』シリーズで佐藤をめぐる恋のライバルとして高木の恋路を妨害しまくっていたが、小林先生が「運命の人」だと分かり付き合うようになってからは、絶対防衛線の責任者の座を別の人間に譲り渡した。
現在は佐藤と高木の恋を応援する立場となっており、劇場版『ハロウィンの花嫁』では恋に悩む高木にかつてのライバルとして発破をかけていた。

京都府警のおじゃる警部。
同期であり「変人」同士であることからライバルと目されているが、本人はあまり認めたがらない。
意外と共演は少なく、現時点では『迷宮の十字路』でしか顔を合わせていない。『漆黒の追跡者』では電話でのやり取りのみで終わっている。


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最終更新:2024年04月20日 07:32

*1 同期の綾小路が28歳の為。

*2 アニメ版では『コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー』などのようにコナンの話を聞く事もある。

*3 蘭が人質に取られた際、銃をよこせという小五郎に対して、過去に妻へ誤射した(と勘違いされていた)経験を持ち出して「渡せない」とキッパリ断るなど。一方で小五郎の過去の真意にすぐ気づいたのも白鳥であった。

*4 ちなみに井上は役を引き継ぐ直前に『瞳の中の暗殺者』にゲスト出演していた。