ランカスレイヤー

登録日:2016/01/10 (日) 04:34:53
更新日:2024/03/13 Wed 09:58:55
所要時間:約 4 分で読めます



デーレーデーレーデッデデデッ

「ドーモ、ランカ・リー=サン、飛影です」
「アイエエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?」





ランカスレイヤーとは、スーパーロボット大戦UXにおいて、飛影に新たに与えられた称号である。

IMPACTにおいて、イベントNPCとして忽然と現れては敵を撃墜していき、「経験値泥棒」「フラグクラッシャー」の異名を欲しいままにしていた忍者戦士飛影の飛影。
登場時のBGMである「飛影見参!」のイントロ部分、デーレーデーレーデッデデデッはプレイヤーのトラウマと化した。


11年ぶりの参戦となったUXでは、なんと特定マップでのイベントでの出現以外にも、12話から飛影正式加入の30話まで、ある条件を満たすとどのマップ(分岐時は飛影チームが参戦してるマップのみ)にもNPC出現するという神出鬼没な仕様と化したのだ。
その条件というのは、「忍者ロボの黒獅子・鳳雷鷹・爆竜、および戦艦エルシャンクのいずれかのHPが最大値の50%まで減少」というもの。
この条件はゲーム中でもしっかり説明されるため、プレイヤーがある程度自由に飛影の出現をコントロールできるようになった。
呼びたくなければこれらのユニットのHPに気を配って運用し、極端な話忍者ロボを出撃させなければいいのだ。

…しかし、予想外の事故というのは必ず起きるもの
戦艦であるエルシャンクは毎マップ強制出撃。さらにUXのCPUの基本思考パターン「現在HPが最も高い敵を狙う」により、戦艦ゆえ回避も期待できず、他の艦(プトレマイオス2改とマクロス・クォーター)と違ってデフォルトではバリアを所持していない(ボーナスで付属)ため、狙われやすく被弾しやすい性能となっている。
さらにNPC飛影には「忍者ロボ3機のいずれかのHPが30%以下になるとその機体と合体・変形する」という性能があり、もし出現してもこの方法を使えば勝手な行動を防げるのだが、
もし忍者ロボを出撃させておらず、エルシャンクのHP低下で現れた場合は、もう誰かに撃墜してもらうくらいしか止める術はない。
そうなれば、ただでさえ撃墜数による隠し要素のフラグ管理が難しいUXでも、好き勝手に敵を一掃していってしまう。フラグクラッシャー忍者は健在である。

そして、もしあるマップで出現してしまえばこのような悲劇も起きてしまう…





第23話『虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~』は、その名の通り劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜のラストの再現ステージであり、ライブ会場をバジュラ群から防衛の後、ハウンドバジュラに捕らわれたランカを救出すべく、ハウンドバジュラを撃墜せずHP20%以下にすることが目的。

だがこのハウンドバジュラ、いわばこのマップのボス格にもかかわらず、HPはギリギリ5桁に届かない数値の9600という貧弱さ。
どれくらい低いかというと、直前のマップの名あり勢でもHP最低はジャック・スミスの17400。量産機ライオットCのHP9400の方が近いくらい。
それまでの調子で軽く攻撃してみたり、「偵察」の精神コマンドで調べてみてのこの数値にヒヤリとしたプレイヤーも多いことだろう。
しかもイベントでバジュラ全体の気力が下がるという念の入りよう。
危うく撃墜するところだったと気を抜いて、うっかり飛影出現条件を満たそうものなら…



デーレーデーレーデッデデデッ

…もうおわかりだろう。あっという間にハウンドバジュラに接近……するまでもなく、出現位置がハウンドバジュラの真後ろ。即座にハウンドバジュラを攻撃、爆発四散。

「ランカ死すべし、慈悲は無い」とばかりに超時空シンデレラを虐殺するその姿を呆然と眺めるしかできなかったプレイヤーたちは、いつしか忍者を題材にしたニンジャスレイヤーになぞらえて「ランカスレイヤー」と呼びはじめた。
あと、「勝利条件クラッシャー」


なお、飛影のインパクトが強いが、このマップには他にも味方増援NPCが現れる。


そう、VF-27 ルシファーを駆るブレラ・スターンである。よりによってランカの実の兄だ(ネタバレ)
彼もまた、目的のハウンドバジュラを容赦なく攻撃し撃墜してしまうことがあるという、某手ごわいシミュレーションゲームバカ兄貴めいた所業を行う。

「ランカ…おまえは今どこにいるんだ。死ぬ前に一度でいいから、おまえに会いたかったな…」
ピチューン
この胸に愛さえあれば無敵だったのに…」

こちらは強制出撃なので、PU制の利点や精神コマンド「加速」「追風」「狙撃」「突撃」「手かげん」などを駆使してなんとかしてこのバカ兄貴より先にランカを救出するより他ない。
まさか味方増援のせいで難易度が跳ね上がるだなんて…せめて専用行動パターン搭載とかしておくれよ開発スタッフ…
せめて、NPC時代は片っ端から手加減でHP10に抑えていく同じ声の准将だったなら…と思わずにはいられない。
しかもタチが悪いことにこの時のVF-27はあからさまにボス仕様のHP(45000)で現れる。ハウンドバジュラよりHP高いじゃねーか!
これが何を意味するのかと言うと、本作の敵ユニットは基本的にHPが多いユニットを優先的に狙う仕様があると言えば一発で分かるであろう。
そう、ハウンドバジュラは射程内にブレラがいたら最優先で狙う

プレイヤー「ふぅ、ブレラがハウンドバジュラの目の前で止まってくれたから次ターンでなんとか追いつけるぞ」
ハウンドバジュラ「おっ、HP高いってことは戦艦か回避低いスーパーロボットとかやんけ!攻撃してやろ!」
ブレラ「散れ!銀河の果てへ!」
ランカ「きゃあああああっ!」
プレイヤー「」

幸い、雑魚敵が近くにいればブレラはそっちを先に狙うので出現位置周辺にいる雑魚バジュラを残しておくのが一番安全な時間稼ぎである。


専らランカスレイヤーというとこの2機である。が、実はもう一人いる。その名は、「プレイヤー」。
前述の通りハウンドバジュラはHPが少ない。知らずに多めに見積もって、削るために手加減をかけずに強い攻撃を仕掛けてうっかり殺してしまう人も多数なのである。
さらに、本作では撃墜数条件が結構厳しい一方、ゲームオーバーになってもそのステージでの撃墜数はカウントされる。そこに用意された、超簡単に全滅できるステージ。
そう、このハウンドバジュラを全滅するためのスイッチとして使う人も多数なのである。
救助遅れや飛影召喚などのプレイングミスも含めれば、最大のランカスレイヤーはプレイヤーで間違いないであろう。わずか数話後に物凄く簡単に撃墜数稼ぎできるシナリオが出てくる事も知らずに。*1


そして最終盤、NPC時代の飛影には前回のループにおける未来のジョウ・マヤの意思が宿っていたことが判明するのだが…
レニー「そっか…だから飛影は、いつだってあたしたちのピンチに駆けつけてくれたのね」
マイク「飛影が…いや、兄貴がずっと、俺たちのことを守ってくれてたんだな…」

ランカ「ち ょ っ と 待 て」※シナリオ中この発言はありません

つまり、飛影はこれまでのループ(下手すると前回のループ)で大体知っていたはずなのにランカスレイヤーしていたことになってしまう…。
ループし過ぎてて記憶が摩耗していたとかそういうことであってほしいが、全てを知っていたのなら狙い済ましたようにハウンドバジュラの真後ろに出てきた理由もついてしまう。
どうしてこうなった。


そして最後に一つ。
こちらはあくまで「スーパーロボット大戦UX」におけるランカの悲劇を扱ったネタである。
全てのマクロスファンがスパロボの事を知っているわけではないため、マクロスファンの前で軽々しくこのネタを扱う事は控えよう。


追記修正は全マップ飛影登場縛りをクリアしてから行ってください。


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最終更新:2024年03月13日 09:58

*1 ランカを落とせばゲームオーバーにできると言えば全滅プレイ向きに見えるが、このシナリオ、ランカを落とす以外にも特定地点に敵が侵入すればゲームオーバーであるため、守りながら撃墜数稼ぎを強いられる上に、防衛地点は海に囲まれているため、飛べない機体の撃墜数稼ぎには向いていない。