天王寺綯

登録日:2015/12/26 (土) 21:17:53
更新日:2024/04/01 Mon 22:40:51
所要時間:約 7 分で読めます






お父さん……私、コミマに行ってみたい!




天王寺綯(てんのうじ なえ)とは、ゲーム『STEINS;GATE』の登場人物である。声優は山本彩乃。
一人称は「私」


以降原作ネタバレ注意


概要

私立の学校に通う小学6年生。11歳。1998年11月9日生まれ。血液型はA型。身長137cm、体重31kg
ミスターブラウンこと天王寺裕吾の娘。
母親の天王寺綴はすでに亡くなっており、生きていれば本当は妹か弟がいたらしい*1

岡部からは「シスターブラウン」あるいは「小動物」と呼ばれている(普通に名前で呼ぶときもある)。
(全作品含めた)他の面々からは「綯」「綯ちゃん」「綯ちゃん氏」「綯氏」「綯さん」「綯様」などと言われている。

おとなしい性格で、岡部倫太郎橋田至にはすこし怯えてるが、他のラボメン(るか含む)とは仲がいい。
まゆりに出会うと抱きつく癖があり、一見すると微笑ましいが岡部曰くどちらもパワフルな動作らしい。
たとえ地下鉄の最前列にまゆりが立っててもそんなやりとりをやっちゃう(アニメではさらに人にぶつかってつまずく)お茶目な一面もあるよ!
実はこの年にして異様に格ゲーが強い。
世界線によっては中学生時代には秋葉原でも指折りの格闘ゲーマーとなっている。

簡単な調理をこなしたり、ミスターブラウンが家に不在でも落ち着いて生活できたりなど、性格はしっかりしている。

父親からは溺愛されており、綯もそんな父親は大好きだが、たまに行う彼の暴走には白い目を向けている。
また彼女もたまにブラウン管工房を手伝ったりするため、ブラウン管テレビの簡単な修理ならできる。


ファンからは「綯さん」と呼ばれ畏怖を集めている。何故そんなあだ名で呼ばれているか? やればわかる……
もしくはゲーム中の助手のメールの誤変換から「萎えちゃん」と呼ばれる。

【助手のメール】
件名:ふじこ!
ギャー! ゴキブリ出たー! GELP! HELP MEEE!
――――――――――――――――――――――――――
件名:ゴキ
萎えちゃんが対峙してくれた。助かった……。
日本のGはでかくて素早い。怖すぎる。

助手ェ……



【原作中盤】
ラウンダーから岡部とまゆりが逃げて新御茶ノ水駅で地下鉄を待つ中、
「まゆりおね~ちゃ~ん!」と地下鉄ホームでみかけたまゆりにいつもの調子で突っ込み……まゆりが電車に大☆激☆突。
直後の魚眼レンズ的な視点のCGと相まってこの「地下鉄」のシーンは「手紙」「ゲルまゆ」と並ぶシュタゲ3大トラウマと呼ばれている。
このときの綯は自分の行いによって起きた現実に耐えきれずその場から逃げ出してしまっている。

原作では割と唐突だったことと下記の出来事があったために一部のプレイヤーからは「綯もこの時ラウンダーだったのでは?」と過剰に疑われていたが、
アニメでは「いつものように突っ込もうとしたら人ごみに足がもつれて勢いあまって突き飛ばす」描写になっている。
一応、小学生の綯による故意のない動作でもまゆり死亡の原因になり得ると言う意味の描写で、ラウンダーではないと考えるのが妥当だろう。


【世界線変動率:0.523299】

この世界線の綯は他の世界線とは全く違う人生を歩むことになる。

岡部倫太郎と桐生萌郁の訪問を引き金にして父が自殺(外伝作品を見ればわかるがこれは萌郁と綯を守るため)。

その仇を討つため(当然、勘違いによる逆恨みだが)に15年後の2025年に岡部倫太郎を思いの付く限りの残虐行為で殺害。
だが、この時すでにもう一人の相手である桐生萌郁はFBが死亡したことから自殺していたため、
未来ガジェット研究所に放置されていたタイムリープマシンで2010年までタイムリープを行い今の桐生萌郁を殺害。
そして岡部に「お前は、15年後に殺す」と言い残しその15年後の2025年に岡部倫太郎を…という時間の環に捕らわれた状態になっている*2

これらに関して多少矛盾点を感じるかもしれないが、本作シナリオライターの林直孝氏は上記の時間の環の矛盾点については、
「その謎についてはプレイヤー諸氏の考察する楽しみのために敢えて真相を伏せている」と、述べている。
所謂「卵が先か、鶏が先か」問題である(そもそもプレイヤーが見れる岡部の主観ではリーディング・シュタイナーのせいでどうしてもこの手の始まりを確認できない)。

ちなみに、未来ガジェット研究所が製作したタイムリープマシンは1度に戻れる時間は48時間が限度であり、
他の世界線と違って改良も特にされていないために15年間を戻ろうとしたら最低でも2700回超という岡部も仰天な回数になる。
綯本人によれば「色々アクシデントがあって実際は倍以上」とか。……精神的に壊れかけているのも無理はない。

アニメ版ではこの辺りのくだりは省略&大幅改変されている。
尺の都合も もちろんあるのだろうが、それだけでは無いであろう事は想像に難くない。
それを示すのか、原作とは世界線表記が微妙に違っている(アニメでは「0.523307」となっている)。



◆劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ
1年後が舞台である本作にも登場。
前半の 帰ってきた紅莉栖の為のバーベキューパーティー では、
紅莉栖にノンアルコールビールと間違えて父親の持ち込んだ本物を渡してしまい見事に紅莉栖をノミンゴスへと進化させている。

さらにリーディング・シュタイナーの暴走により、前述の通りアニメでは起こらなかった「綯がタイムリープして萌郁を殺す」瞬間を岡部が体感する。

ノベライズではこの前にも綯の前でリーディング・シュタイナーが暴走してしまい、綯を怖がらせている。



◆線形拘束のフェノグラム
ミスターブラウンシナリオではダーリン世界線での綯が登場。驚異的な跳躍力を見せる。変動率3.386019
父親の暴走で色々な事態に巻き込まれていくことになる。そしてラストには……

そして事実上の隠しシナリオ扱いである綯シナリオでは、
復讐のためにラウンダーにならなかった(ミスターブラウンは自殺するが岡部達を目撃していない世界線)綯が登場。変動率0.337161。

この話の舞台は「ラウンダー襲撃事件から2年後かつオカリンとダルがSERNの拉致から逃げ出してきた後」のシナリオ。そのため、リアルJCの綯が出てくる。
岡部達への復讐心は抱いておらず、留未穂たち大人達に守られて生きているためダークサイドに落ちてはいない。








私が訓練教官のテンノージ先任軍曹である!




画像出展:STEINS;GATE 0 5pb. Nitroplus @MAGES. 2015年12月10日


とある場面で、実は掃除のときはちょっぴり人格性格が変わることが判明(β以外でもどうかは不明)。
そのため、あるシーンでは彼女の新たな一面 でも納得できる を見ることができる。
シリアスに次ぐシリアスのなか繰り広げられるこのやり取りは、プレイヤーに数少ない心の安らぎを与えてくれる。この後はまたシリアスだが

また後述の将来に関する言葉もある。

アニメ版では『結晶多形のヴァレンティヌス』にて再降臨を果たしている。












JAXA研究開発本部、未踏技術開発センターの、天王寺綯です! よろしく!


JAXAと一緒に~巨大ロボットを作ろー!

画像出展:ROBOTICS:NOTES(2015年7月14日~12月22日) 第8話
@プロダクション I.G チュウタネロボ部

うわああああああ!!!



次回作である『Robotics;Notes』ではJAXA調布宇宙センターに勤務する新人研究員として登場。20歳。
Robotics;Notesがシュタインズ・ゲート世界線での話なので所謂、正史の綯さん。美人に成長しました。

本作では一応ヒロインの一人。
このゲームはシステム上ルート分岐はあるが、ストーリーそのものは分岐してはおらず、すべてが正史となっている。
そのため各個別ルートはストーリーの一部であり、主人公と結ばれるような意味でのヒロインではない。
綯ルートは他の個別ルートへのアンロック条件を満たさない場合に見ることが出来るため、システム的にはバッドエンドと言えなくもない。


いつもぽわっとした笑顔を浮かべており、誰に対しても気さくに接する。
同時にのんびりしていて無邪気そうな性格、だがたまに唐突に毒舌を吐くことも。
また目的のためなら手段を選ばず行動に出ることがある…という女性。全く変わってませんね!

東京に恋人はいないらしい。


2019年4月にJAXA調布航空宇宙センターに入社し、
その後 研究開発本部未踏技術研究センターに配属されているとのこと。

彼女がどうして宇宙方面に向かったのかは今作の時点では不明だった。
一応、2010年と言えば現実では「はやぶさ」帰還、さらに2011年秋期から2012年春期の映画ラッシュとかもあったし、
何かしらの手段で宇宙関連の情報を知って興味を持ったのだろうと思われていた。

その後、シュタゲゼロにてβ世界線のまゆりのRINEによれば星に興味を持っていたことが判明し、
『Robotics;Notes DaSH』にて望遠鏡を買ってもらったエピソードが明かされることになる。

さらに高卒でJAXAに入社した理由も明かされており、高校生の頃JAXA主催のコンテストに応募し金賞を受賞。
JAXAの人に無理を言って自分を売り込んだ結果、なんとか認められたそうだ。

また高校の頃の彼女は勉強の鬼とかしていたそうだが、
ブラウン管大好きな父親は英語、フランス語万能なトリリンガルだし、
未来ガジェット研究所には専門外とはいえ科学知識豊富な面々もいるし、
と彼女を取り巻く環境は技術職を目指すうえではかなり有利な空間であったことだろう。ブラウン管の修理もできるし。
それにしてもミスターブラウンはよく最愛の娘を種子島まで送り出せたな


本編ではJAXAの革新ロボティクス技術研究支援事業を担当しており、
ROBO-ONEでの活躍から瀬乃宮あき穂らロボ部の進めていたガンつくプロジェクトに目をつけ*3
半ば拉致も同然の方法(黒塗りのワゴンで犯罪スレスレの誘拐劇)でJAXAに連れて行き、彼らに協力を申し出る。

歳が近いこともあってロボ部の面々とはまるで友人のように接するが、
本人曰く「媚び方を心得ている」らしく上層部と掛けあってガンつくプロジェクト出資を決めさせるなど侮れない力の持ち主。
また「目的の為に手段を選ばない暴走娘と言われていた」らしい。……シュタゲプレイヤーのほとんどはそれを嫌というほど味わっただろう。

ロボ部を支援するのは仕事の面もあるのだろうが、
「仲間で集まって、何か研究したり作ったり…そういう人達、好きなんですよね!」と言ってるので、
ラボメンのような存在にあこがれているのかもしれない。

「目が笑っていない」と言われるのがコンプレックス。+中の人の演技方法もあって、喋り方が妙に機械的で怖(ゲフンゲフン

趣味はサイクリングで、愛車は「さやいんげん号」と名付けた空色の自転車。
自転車で1日50キロ(余裕がある日は100キロ)は走るのを日課にしている。
世界線移動で覚えていないはずとはいえ、α世界線の鈴羽との交流を思わせるこのシーンはファンならニヤリとできるはず。

また数年間のブランクがあるにもかかわらずほぼ初プレイのキルバラで同ゲームランカーである八汐海翔を苦戦させるなど、
ゲーマーとしてもいまだに相当な腕前の模様。そして、キルバラ脳末期の海翔にゲーム友達としてロックオンされる事になる。
ちなみにキルバラのランクは200位台。

「変な二つ名を付けるのが趣味な近所のおじさん」からは、
格ゲー四天王入りする実力と父譲りのハグ癖、戦闘術、マウンテンバイクを乗り回すことから「暴走小町(フラットアウト・プリンセス)」と呼ばれていた。
名前は出てないけどオカ(ゲフンゲフン…おじさんは相変わらず厨二病のセンス全開




実は三百人委員会に対抗する組織の一員であり、『S・ブラウン』のコードネームを持つ。なんやかんだで気に入ったのか、あれ

徒手格闘に秀でており、武装した相手数人を無力化する程の腕前。包丁持ったら無敵かもしれない……。
世界線が変わってもあんま変わってないな
もしかしたら世界線によっては鈴羽の格闘の師匠になってるかも……

ちなみにこの時代の綯さんは鈴羽のことは「鈴ちゃん」と呼んでいる。








機関の陰謀によってなかったことにされた物語。
舞台は2016年初夏。東京・秋葉原。シュタインズゲート世界線。
物語は、ある日に綯がラボを訪れ、父親の様子がおかしいので調べて欲しいという相談を岡部に持ちかけてくるところから始まるのだが……

キャラ設定としては17歳の女子高生。髪型はサイドテール。ゲロカエルんなどのストラップを鞄につけている。
この時点ですでに友人たちから「暴走小町」と呼ばれている。このころはまだ人見知りだった。

……らしいが、なかったことにされたので彼女がどんな活躍をする予定だったのか等、その他一切の事は分かりません!





「いいか! この項目が追記・修正できるまで、お前たちは尺取り虫さんだ!

地球上で最下等の生命体だ!

おバカな顔をさらしている暇があったら、一文字でも多く追記しろ!

私は厳しいが公平だ。分かったか、尺取り虫さんども!」


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最終更新:2024年04月01日 22:40

*1 漫画作品を参考にすれば妹のようだ

*2 岡部を殺すのを2025年まで待つのは世界線の収束によってその時まで絶対に岡部を殺せないため。α世界線の外伝小説ではSERNがこれに関する実験を行っていたので、同様の手段を行っていたため綯も知っていたと思われる

*3 『DaSH』にて当時、仕事で空回りしていたところでそれを目撃して感激した結果、企画書を一晩で制作・提出して認められたらしい。