アームズモンスター(仮面ライダーキバ)

登録日:2015/12/04(金) 23:20:58
更新日:2024/01/09 Tue 13:28:53
所要時間:約 17 分で読めます





「さあ始まるよ♪」
「行くぜてめえら」
「フンガー」

「違う! それ番組違うから!!」



アームズモンスターは特撮ドラマ『仮面ライダーキバ』に登場するキャラクター群及び彼らの変化したアイテム。

Arms(武器)Monster(怪物)の名の通り、
主人公・紅渡が変身する仮面ライダーキバに力を貸す怪物トリオだが、
彼らが純粋にキバのしもべ・あるいは仲間であるかと問われれば、
そうだと簡単には言いきれない複雑な事情を背景に持つ。
それぞれ人間態と怪人態のほか、後述の経緯から彫像モードとそれが変形する武器モードの4つの姿がある。(キバの戦力としての詳細はキバの項目を参照)

メンバーは
狼男型魔族「ウルフェン」ガルル
半魚人型魔族「マーマン」バッシャー
人造人間型魔族「フランケン」ドッガ

…の計3名。

いずれも魔族の中で最も強大な勢力であるファンガイア(本作における敵怪人)の侵攻によって自身の一族を滅亡に追いやられ、
それぞれの種の最後の生き残りとして人間社会に紛れ細々と暮らしていた悲劇的な過去の持ち主。
本性こそ異形の怪物だが、確かな知性と理性を備えており一族再興という目的のために力を合わせて持ちつ持たれつの協力関係にある。
桁外れの生命力を始め人間をはるかに超えた能力を持つためファンガイアに追っ手を差し向けられでもしない限りは
着の身着のままのホームレス暮らしでも割と平気なのだが、社会の一部となって暮らすには先立つものが要る機会も多く、
靴磨きやマッサージなどの涙ぐましい資金稼ぎに悪戦苦闘することも…

同じ魔族でもファンガイアやレジェンドルガのような
残忍な気質は持たず、個人単位で見るなら気の良い連中ではあるものの、
彼らもまたライフエナジー(生命の力。人間の場合はメシ食うだけで充分)を定期的に摂取しなければ
生きていけない宿命の元に生まれついた存在には違いなく、悪意とは別に生きるため、
罪も無い人間を捕食する危険な怪物なのは確か。

劇中でもがっつり人間を食い殺すシーンが描かれており、このような存在を身内に引き込むというのは
特撮ヒーローの設定としてはかなりの冒険であろう。襲われる側の人間から見ればファンガイアも彼らも同じなのである。

西暦2008年現代篇を遡ること22年前、1986年を舞台とした過去篇にて
渡の父親・紅音也(フリーダム極まりない女好きの変人。好物はオムライス、嫌いな物は糸こんにゃくと自分に楯突く男、そしてコーヒーが大の苦手)出会ったことから彼らの運命に大きな転機が訪れる。

音也と次狼が愛顧する喫茶店『カフェ・マル・ダムール』
実はファンガイアの侵略を迎撃するために設立された秘密組織「素晴らしき青空の会」(名前の割にけっこうブラック)の活動拠点。シリーズにおける『たまり場になる茶店』のポジション。
組織に所属するハンター・麻生ゆりと出会ったことで音也は彼女を口説くため
次狼は彼女を孕ませて子孫繁栄を成就するためというどうしようもない邪念&切実だが生臭い下心から青空の会に力を貸すこととなる。
時に人と魔物という立場の違いから反目し、時に共通の敵であるファンガイアと力を合わせて立ち向かう闘いの日々の中、
次第に音也と次狼は固い友情で結ばれるようになり、一方で焦りから自身のチャンスをふいにしてしまった次狼が身を引いたことで
ゆりと音也も同棲を始めるほどに仲の良いアベック(死語)になったのだった。

ところが、音也はファンガイアのクイーンである女性・真夜と出逢ったことでこっちとも恋に堕ち、ガッツリ据え膳を喰ってしまう。
下等な家畜と見下していた人間風情に嫁を寝取られたことに激怒したファンガイアのキング(通称『過去キン』)は当然ながら間男の音也に殺意を抱くも、『愛』という感情を否定することを帝王学として叩き込まれていたため、
自分が怒りに任せて手を下せば「真夜を愛していた」と認めることになるので代わりに次狼ら3人組を追い詰め、
「絶滅させるのは勘弁してやるから自分の代わりに音也を殺してこい」と取引を持ちかける。

一度は我が身可愛さから音也を暗殺しようとした次狼だが、音也の無垢な友情に触れたことで己の振る舞いを恥じる。
1人でも生存できるようにと3人バラバラに逃亡を図るものの、『大魔王からは逃げられない』というコトワザの通り、
こっそり陰から様子を監視していた過去キングに見つかり、彼の変身した仮面ライダーダークキバシールフエッスルの呪縛を受ける。
これは各種族に合わせた調整を施された封印の魔笛で、純粋な力では闇のキバすら凌ぐ仮面ライダーアークすら無力化してしまうスグレモノ。
それぞれの種族を象ったオブジェにその姿を変えられたうえ、『城の飾り』にして『最後の生き残りのコレクション』として
王の居城・キャッスルドランに封印されてしまったのだった。



ダークキバの使い魔であるキバットバットⅡ世(Ⅲ世の親父。シリアスな方の杉田)はアームズモンスターたちを「闇の盟約」で縛り付け、
キバの鎧の使い手に服従することを勝手に義務付けてしまう。
こうして彼らはキャッスルドランの「装飾品」「虜囚」として残りの長すぎる余生を送る羽目になる。
だが、音也は過去キングの器の小ささ(生まれたばかりの太牙を人質にとる、キャッスルドラン暴走など)が腹に据えかねて叛逆したキバットⅡ世と協力して魔王を討ち破った。
しかしこの時、限界を超えて闇のキバの鎧を再三にわたり装着した反動から音也は命の全てを使い果たしてしまう。
「息子を頼む」と最期の願いを託された3人は、口では反発しながらもドランの中に留まり*1、音也の息子・渡の力となることを誓うのだった。

そして月日は流れ、渡はキバの鎧を纏い、人々を襲う邪悪なファンガイアと闘うこととなる。
渡が悪に膝を突きそうになった時、その使い魔・キバットバットⅢ世(Ⅱ世のせがれ)が魔笛「フエッスル」で呼び出すのがこの3人。
普段は日がな一日中ボードゲームで無聊を慰めている彼らだが、一度フエッスルの音色を聴くとキバの武器へと変身し、魔竜の顎から飛び出してキバの下へと馳せ参じるのだ。
ちなみにキバットは彼らをこき使うために用意された『道具』としか認識していない。

だが渡はこの「アームズ形態」は知っているものの、その力の根源となる三者がいかなる存在なのかは知らされていなかった。
結局彼らと渡が出会うのは、物語も佳境に迫った第36話まで待たねばならなかった。


物語終盤、渡の兄・登太牙がファンガイアのキングの座に着任したことでキャッスルドランの暴走が収まり、
アームズモンスター三人の呪縛は消滅。無事に三人は城の外に出ることが出来るようになった。自由って素晴らしい!!
ファンガイア軍団との戦いにも率先して協力し、最終回では名護啓介(立派な戦士に成長)と麻生恵の結婚式に(キバットやタツロット共々)出席、
ただ、恵は音也と別れた後のゆりが産んだ娘であり、かつて愛した女の忘れ形見が結婚するということからか次狼も複雑な表情を見せていた。
挙句未来からやって来たネオファンガイアを迎え撃つために群衆の眼前で変身までして見せることとなった。

ネオファンガイア軍団を倒すべく、現在の三人のライダーと未来からやって来た渡の息子・紅正夫と共に
アームズモンスターの3人が突撃していくところで、『キバ』の物語は大団円を迎えるのだった。問題ない。きっと大勝利さ!


シャバの空気でも吸いに行くか……

ガルル/次狼(じろう)

演者:松田賢二 SA:高岩成二


人狼型魔族「ウルフェン族」の最期の生き残り。ノッキングマスターは関係ない、むしろゼブラギター使いの鬼でもない。
過去に仲間全員をルーク/ライオンファンガイアによって殺され、天涯孤独の身となった文字通りの一匹狼。
現代編(2008年)ではタキシードに身を包んでいる。

人間態は野性的な雰囲気のちょいワル親父で、1986年当時は「素晴らしき青空の会」の戦士でもあった。
そして会長の嶋護にその実力を認められ、当時初めて実戦に投入されたイクサシステムの正式着用者に選ばれた。
「青空の会」に所属するファンガイアハンターの麻生ゆりに、自身の血を受け継ぐ子孫をたっぷりと生んでもらうべく彼女に近づき、
後に終生の友となる紅音也と恋のさや当てを行うこととなった。
途中、音也をぶちのめして川に投げ込んだりしているが、この番組は『仮面ライダー』シリーズです、あしからず。

基本的にクールな性格だが、根は熱いものを持ち、音也とは正反対だが不思議と馬の合うところもある。
また、ウルフェン族は元々集団で移住しながら狩猟生活を営む種族であり、それに伴い仲間意識や協調性は思いのほか高い。
ウルフェンの戦士としての誇りは並々ならぬものがあるが、目的を達するためにはそれを押し殺せる忍耐力も持っている。

コーヒーが好きで、過去編では「青空の会」行きつけの喫茶店「カフェ・マル・ダムール」でいつもコーヒーを飲んでいる。
嗅覚が鋭いだけにコーヒーの味には口うるさく、「不味いコーヒーには一銭も払わない」と言い切っている。
しかし、マスターの淹れたコーヒーは一心不乱に嗅ぐほど滅法気に入り、一杯飲んだだけで万札を一枚カウンターに叩きつけている。「釣りはいらねえ」
ライフエナジーを喰らう相手も、良いコーヒーの香りを纏う人間を好む。
また、マル・ダムールのマスター・木戸明と同じく、おニャン子クラブの大ファンでもある。
前作のイマジン’’には’’人気のコーヒーを淹れる姉ちゃん歴代屈指の不味いコーヒーを淹れる地球外生命体と出会ったらどうなるか気になるところ。

アームズモンスターの中では最も社会に溶け込んだ生活を送っているために3人の仲ではリーダー格。
行動の指針も基本的にガルルが決め、あとの2人がそれに従う形になるのが定番。
青空の会が存続の危機に立たされた際には、名護啓介をキャッスルドランに誘い
過去の扉に放り込んでいる(のちに恋人を失い絶望の淵に立たされた渡に対しても同様の行為を行っている)。
変身時には腰を下ろし、地面を指でこする独特のポーズをとる。

魔族としての真の姿は蒼い狼の姿。
デザイナーの篠原保氏のコメントによるとイメージコンセプトは『バロック調』。
また、植物の意匠が全身に施されており、狼の怪物というよりも植物が狼の形に集まっているという感じで描いたという。
スピードを武器に爪で敵を斬り裂き、大きく息を吸う動作と共に得物からライフエナジーを喰らう。

キバと合体することで、スピードに特化したガルルフォームに変身する。
この際ガルルは魔獣剣ガルルセイバーと化し、鉄をも斬り裂く鋭利な刃となり敵を討つ。
また、ガルルフォーム時のキバはウルフェン族の特性に対応するため、月が満月に近づくほどその力は上昇する。
ガルルは左腕に憑依するため、キバはガルルセイバーを左手で持って戦うのも特徴。
(フェイクフエッスルでガルルセイバーを一時奪った名護イクサは右手で使っていた)
必殺技のガルル・ハウリングスラッシュの使用時はキバの仮面の口部クラッシャーが開き、ガルルセイバーの『柄を噛んで揮う』
という他のフォームにはないギミックが作動する。
???「凄い。アマゾン、びっくり」
11年後にはそっくりなポケモンが現れた。剣咥えた青い狼だが多分偶然だろう。発売時はYouTubeでキバが配信されていたが多分偶然だろう。

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』ではウラタロスに憑依されていた。
大正マダムを口説くU次狼の言動は爆笑もの。

なお、この作品では「俺はウルフェン族最後の生き残り…」と言いかけるシーンがあるが、
原作におけるウルフェン族の実質的な絶滅はこの時代から約50年後のことである。この事実を鑑みて辻褄を合わせると(このセリフをマジに捉えるのなら)、
この時代でもかなりウルフェン族は追い詰められており、一時はガルルも自身が最後の生き残りであると勘違いしていたが、
その後他の生存者と再会、しかしルークの襲撃で全てを失った……という流れになる。苦労してんだなあ……





バッシャー/ラモン

演者:小越勇輝 SA:神尾直子

半魚人型魔族「マーマン族」の最後の生き残り。
半魚人といっても水陸両棲の主なので陸に上がっても特に問題なく活動できるほか、高い視力を持っている。
次狼に憑いてた亀に諭されてた気がするが、こっそりドランから抜け出してたのだろうか。その割にはサッカーチームに入って楽しんでた気がするが…

人間態は幼い少年の姿をしていて可愛い。役者の声変わりの関係で途中で急に声が低くなったが
過去編では力と共に放浪生活を続けていたが、ゆりを捕食しようとした際に次狼に邪魔され、
敵対は無意味ということで行動を共にすることとなる。
天真爛漫で純粋な性格。マーマン族はかなりの長寿であり、
ラモンも見た目に反して年齢は過去編の時点で既に128歳のショタジジイである(これでも三人の中で最年少)。
ファンガイアと違って、大人になるのも遅い種族なのかもしれない。
現代編ではセーラー服*2を着ているため男の娘っぽくも見える。
「ねぇねぇ」と話を振る癖がある。

マーマン族は男しかおらず、逆に女性しか存在しないマーメイド族(本編未登場)とは遺伝上はほぼ同じ種族。
両者は共生関係を築いており、基本的に交配は両種族の間で行われる。
しかしマーメイド族もファンガイアから逃れるも今度は人間に狩られて19世紀に大幅に数を減らしてしまい絶滅に瀕している。
このようにマーメイド族がいなければ種の存続は絶望的であり、そのため裏設定ではラモンはマーマン族の復興を半ば諦めているとかいないとか。
裏を返せば、人間社会の中で奇跡的に生き残りと出会い仲が深まった場合はそのまま交配して種を存続できることになる。場合によってはハーレムも有り得る

魔族としての真の姿は緑色の鱗に覆われたスリムな半魚人。デビルレイクバーマに出てくる奴みたいに不格好では無い。
デザインコンセプトはガルルやドッガと差別化を図り『ロココ調』となっている。
バッシャーマグナムの彫像形態で水中メガネをかけているようなデザインということから、
怪人態でもゴーグルのようなパーツで目を覆っているのだが、デザインした篠原氏には
「こいつ陸の上なのになんでこんなもんつけてんだ!?」と相当ひっかかった部分らしく、
デザインが決定するまでに実に一か月近い期間を費やしたが、それでももう少しやり様があったと反省している仕事とのこと。

水の無い所でも自在に水を作り出して自分に有利な空間に変え、口から放つ水の塊で敵を討ち抜く
つまり活躍させると水を表現する都合上CGが必要となり、その費用が嵩む金食い虫ということである。これも不遇の一因。

キバと合体することで、射撃戦に適したバッシャーフォームに変身する。
この時バッシャーは魔海銃バッシャーマグナムとなり、周囲に水の結界・アクアフィールドを展開し、
相手がどこまで逃げようが追い続ける水の弾丸を放つことが出来るようになる。
また、感覚器官の性能が向上し、水中で無制限の活動が可能となるのも特長。ガルルとは反対に右手に力が宿るため、銃も右手で操る。

水中戦・射撃戦と扱いが難しい要素がひとまとめになってしまったためキャラもフォームも3人の中では最も影が薄く、不遇。
ディケイドがカメンライドした時、ガルルとドッガは割と善戦してたのにバッシャーになった瞬間1発も撃たずにやられた。
エンペラーフォームでの「バッシャーフィーバー」は大人の事情で披露できなかったことからよくあげつらわれて揶揄される。

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』ではリュウタロスに憑依されていた。
子供に子供が憑依しているので可愛さ倍増である。

ちなみに、アームズモンスターは彫像形態では封印されていることを強調するために鎖で縛られた姿勢で固定されたデザインなのだが、
バッシャーの初期案は後ろ手で鎖に縛られているというものだったらしい。ビジュアルが生々しいのでボツになったとのこと。




い・た・だ・き……もす

ドッガ/(りき)

演:滝川英治 SA:中川素州

人に作られし魔族・フランケン族の最後の生き残り。
フランケン族はかのフランケンシュタインズ・モンスターを起源とする比較的最近になってから誕生した種族であり、
培養によって増殖可能なほか、交配によって世代を重ねていける能力も進化の過程で獲得していたらしい。

人間態はタフな美丈夫の姿をしており、片言でしゃべる。
過去編ではラモンと共に放浪していたが、次狼と出会い彼と行動を共にすることになる。
一見穏やかそうに見えるもののやはり本質は人喰い魔族であり、過去編では自分を振った女性を食い殺しているシーンもある。
その場が合コンだったためにいなくなった女性について尋ねられて馬鹿正直に「くっちゃった」と答え
別の意味に受け取られたことも…敏樹さんよォ、この番組の対象年齢いくつか知ってるか…?
内面が単純なので人造人間モノにありがちな自己の存在意義についてメソメソ悩むようなナイーブさはなく、
自分がバケモノであることも自然に受け入れ、人間もごく普通に『食料』と見なしている。
しかし、気は優しくて力持ちを地で行くフランケン族の気質から、一度心を許し仲間と認めた相手には決して手を出さないという
義理堅さも持っており、音也ともVSルーク戦での共闘を境に友達となった(音也は冗談交じりにペットと呼ぶこともあるが)。
単純すぎて音也の口説きテクニックを彼が持ってたスピーカーごと真似たことも。

現代編では燕尾服を着ており、次狼やラモンにコーヒーを淹れてあげるシーンが多く見受けられる。
意外と博識なのか、ラモンも知らなかった様子のタツロットの存在を知っていた。
最終話の「ゥオレはドッガどぁ~~~っ」というヌボーっとした吠え声が可愛らしい。


魔族としての真の姿はごつごつした肌のフランケンシュタインズモンスター。分厚い靴底や長いコートの裾がイカす。
デザイナーの篠原氏曰く、ドッガハンマーの彫像を見た時に「こいつ…これ以上いじりようがない…!」と直感したため、
他の2名と比べて見劣りしないよう、そのままボリュームを大きくして情報量を増やす方向性でデザインしたとのこと。
コンセプトは『ゴシック調』つまり、ドッガに『フランケンシュタインの花嫁』ができたらその娘はゴスってことですね。
友子「素敵だわ…」

なお、怪人態だと競輪ヘルメットのような帽子をかぶっているのだが、これは頭が拳を模したデザインをしている彫像形態を
篠原氏が帽子と間違えてアレンジした結果らしい。

重戦車と相撲を取れるほどの怪力(どんなだ)で敵を殴り倒すパワーファイターであり、並のファンガイアならまるで相手にならない。
キバと合体することで、無双の剛力を有するドッガフォームに変身する。
この場合にはドッガは巨大な鉄拳の形をした魔鉄槌ドッガハンマーに姿を変え、相手を粉々に粉砕する。
また、ドッガハンマーは武骨な外観に似合わず掌部に内蔵された『トゥルーアイ』で相手の弱点を見抜いたり、
雷の力で敵の動きを止めたり、電磁力で物を引き寄せたりすることも出来る結構多機能な武装である。
フランケンシュタインズモンスターが電流を浴びて目覚めたことからの発想だろう。

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦』ではキンタロスに憑依されていた。
脳筋同士相性は良かったようだ。




そしてこの三人が同時に憑依する場合、キバはキフォームハイパーバトルビデオでは「ドガバキエンペラーフォーム」に変身したがイレギュラーな形態のためか登場したのは一回だけだった。
また、ザンバットソードを制御するザンバットにもなれる。










派生作品


劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王

物語の背景が完全にTV版とは別物のパラレル作品であるこの作品においては、
普通に3人は渡の仲間として認識されており、最悪の魔族・レジェンドルガの存在について詳細を語って聞かせた上に
キャッスルドラン内の時の扉を解放する権限を有し、扉を開く3種のカギを3人がそれぞれ分担して所持しているなど積極的な協力体制で渡をしっかりとサポートしている。
また、戦闘においてはモンスターの本性を顕して苦戦するキバの下へ駆けつけ、レジェンドルガ軍団を相手に互角以上に渡り合う大健闘を見せた。
この時、キバと連携して戦いながら即座に武器に変化することで流れるような連続フォームチェンジを披露している。

見応えもあり、頼りになる仲間としての存在感もありとTV版現代篇の不遇さが嘘のような扱いだが、
実はこれは「怪人の姿のままガチで戦わせると、前番組の『仮面ライダー電王』のイマジンズと印象が被る」という理由から
TV版では『やりたくてもやれなかった』演出でもあった。
しかし「こっちの設定の方が普通に面白そう」「マンネリでもなんでも面白いアイディアは何べんでも使ったらええやん」
…という意見・感想も多い。

余談だが、劇場版の世界ではヒマラヤの奥地で慎ましく暮らしていたギガント族の雪男をふんづかまえた挙句、
人工ライダーシステム開発のためのサンプルとして×××してしまうおっそろしい組織が存在するため、
アームズモンスターにとってはTV版に輪をかけて生きづらい世の中といえるかもしれない。


仮面ライダーディケイド

並行世界のアームズモンスターが登場。人間態は存在せず、それぞれガルル=千葉一伸、バッシャー=宮田幸季、ドッガ=黒田崇矢といった本職の声優さんが吹き替えている。
この世界ではキバに変身する少年・ワタル(第1話で門矢士を旅に誘った渡とは別人)に仕えており、
原作では仇敵だったルークとビショップも一緒にワタルを護っている。
しかし、先代キング(ワタルの父)であるビートルファンガイアの王位簒奪計画に巻き込まれて無理矢理吸収されてしまった。
ビートルファンガイアがキバットバットⅢ世をワタルに奪い返された後どうなったのかは不明。


仮面ライダージオウ

アナザーキバに帯同する形で三人揃って登場。概念的には「仮面ライダーキバ」であるため自然に思えるが、歴史改変が
  1. 起きている場合=『キバ』の物語がなかったことになる→ファンガイアがいなくなるため、アームズモンスターはそもそも存在できない
  2. 起きていない場合=本物のキバである渡は当然健在のはずだが、なぜか彼ではなく紛い物の方に従っている
となる。劇中では『キバ』サイドの様子が全く語られていないため、渡に何が起きたのか、アームズモンスター達がなぜアナザーライダーに従うのかは不明。
「キバの鎧」に従う存在として、アナザーキバの方に上書きされたのだろうか。

なお、ガルルは次狼として(恐らく、かつての「カフェ·マルダムール」であった)「カフェ·亜露麻*3」に出向いた際、「時の扉を開いた際に、隕石が街に落ち、世界が終わるビジョンを見た」とボヤいていた。
これは残る2人のレジェンドのうち、「宇宙から隕石に乗ってやって来た敵」と戦うカブト篇の前振りと思われたが、同じ話の後半で隕石に変身して現れた仮面ライダーギンガが襲来している。
なおこの時の全員の唸り声は「ガルルゥゥゥゥ…」「バッシャァァァ…」「ドッガァァァ…」ポケモンかお前ら。
その後次狼はキバライドウォッチを常磐ソウゴに渡している。



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最終更新:2024年01月09日 13:28

*1 主であるキング不在の為に落ち着かないドランを仮の主として鎮める為

*2 学生服ではなく、水兵のもの。

*3 実在する店で、マルダムールの撮影にも使われた