イマジン(仮面ライダー電王)

登録日:2015/11/16 Mon 21:37:56
更新日:2024/04/05 Fri 18:35:45
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お前が払う代償は、たった一つ……。




イマジンとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー電王』に登場する怪人である。

クリーチャーデザイン:韮沢靖(フータロスのみ篠原保)


【概要】

明確な組織や幹部などを持たない、ほぼフリースタイルの怪人。
主人公である野上良太郎に憑依し、仮面ライダー電王に変身するモモタロス味方怪人も、このイマジンに当たる。
また、基本的には人間体を持たず、声を俳優ではなく声優が担当しているという点も特徴。

名称は原則として「○○(英語)イマジン」で統一されている。
タロス達はこの限りでないが、関連商品などではモモタロスは「レッドデーモン(赤鬼)イマジン」ではなく「モモタロスイマジン」という表記になっている。

イマジンは改造人間や魔族の類などではなく、時を超えて未来からやってきた人間の精神体である。
性質は大抵は好戦的で破壊を好み、味方側も含めてとにかく自己中心的
現代に辿り着いた時点ではクソデカい花粉光る玉の姿で登場し、人間の体内に潜り込んでその人間の「記憶=時間」を借り、
その記憶の中にある童話のキャラクターのイメージを元に肉体を構築する(従って、同一個体が複数体登場する事も珍しくない)。
しかし、この状態ではまだ「未契約状態」で、肉体は白い砂(時の砂漠の砂)の塊でしかなく、
下半身が宙に浮き上半身が地面から生えるという、シュールレアリスムのような姿でしか行動できない。なおこの状態では破壊されてもすぐ復活出来る。
この直後、イマジンは先刻通り抜けた相手に向け、本項目冒頭の台詞を告げる。

相手が望みを告げると、その時点で対象はイマジンの「契約者」にされてしまい、そのイマジンは完全に実体化する。
イマジンは契約者の願いを叶えることで「契約完了」し、契約者の記憶と最も強く繋がっている時間にタイムスリップして「時間を奪う」。
契約者の払う代償とは「過去の時間」そのものであり、イマジンは辿り着いた場所で破壊活動を行い過去改変を実行する。

イマジンにとって願いをかなえることは契約者に過去を強くイメージさせるための手段に過ぎない上、
契約が完了する「段階」はイマジン側の一方的な判断に委ねられるため、大概願いは詐欺紛いの強引な方法で叶えさせられる*1
というよりは殆どのイマジンは飛んだり泳いだりなどの、モチーフに沿った能力しか持ち合わせていないモチーフを超越した行動もせいぜい火や光線を吐ける程度*2)なので、力技で解決するしかない。

(例)
  • 探し物がほしい」→たとえば鈴の付いたキーホルダーなら手当たり次第に通行人から鈴の付いたキーホルダーをかっぱらって契約者の元に届ける
  • 「死ぬほどの金が欲しい」→その辺の金融機関や現金輸送車を襲撃して強盗を繰り返し、無理矢理集めたお金に契約者を埋もれさせる
  • 「スポーツチームのレギュラーになりたい」→契約者より上の実力のチームメイトを全員病院送りに
  • 「恋人を忘れたい」→契約者が恋人の事を連想してしまうビバルディ「春」を流してる物を破壊する
  • 「動物たちが安らげるように公園を静かにしてもらいたい」→バリケードを作って強引に公園を封鎖、動物の巣箱が壊れようがお構いなし(本末転倒)
  • 「過去に埋めたタイムカプセルを掘り当てたい」→契約者に暴行、脅迫を加え無理矢理掘り出させる(しかも違う奴な上、涙を見て契約完了と判断する)
  • 「病気の妹に夜空を見せたい」→町中の送電網を破壊して回る(しかも誘拐するより手っ取り早いからという理由で)
  • 「肝試し大会の会場に昔隠した死体を処分したい」→肝試し用に設置されていた骨格標本を破壊*3
  • 「女房に花火を見せたい」→勤め先のビルに火炎放射し職場を爆破(汚ねぇ花火だ。おまけに女房とは無関係の女性を襲撃している)
  • 「空を飛びたい」→ワイヤーで空中に吊るす
  • 「希望する会社に入りたい」→深夜にオフィス内に契約者を放り込む
  • 「悪人と手を切りたい」→リストカットを目論む(しかもそれにビビった契約者が気絶して完了したことになったにも関わらず実行しようとした)
  • 「商品の在庫を全て捌きたい」→全て往来に投げ捨て通行人に持ち帰るよう喧伝する
  • アナザー電王になった友人を助けて欲しい」→アナザー電王の悪事を助ける

タイムスリップする方法はパカッと契約者を割ってその中に開いたタイムホールに飛び込むという画期的な手段であるが、
契約者が契約の内容を忘れている場合は過去の扉が開かないため、思い出してもらう必要がある。
例えばトータスイマジンは契約者の寝言を真に受けて契約者の嫌いな上司をぶちのめしたが、
契約者がその寝言を忘れていた(当たり前だ)ため中々過去の扉が開かずに苛立ち、契約者もついでにボコボコにしている。
また、オクトイマジンの「(桜井侑斗に服を返したいという願いに)自分で返しに行け!」や、
最終決戦前のモモタロスの「叶えられない願いは聞かない」の台詞のように、イマジン側から願いを断る事も出来る模様。
ただし、後者は「(書き初めについて)お前の願いを言えっちゅう奴やな」というキンタロスの台詞に乗せられた良太郎が、
「これからもみんなと過ごせるならそれでいい」という願いで既に実体化していた事から、どちらかと言えば「決戦前の覚悟の再確認」という意味合いの方が強いと思われる。

契約完了前の未契約状態だと、イマジンの身体はまだ仮のもの、借り物に過ぎない(TV本編中のタロス達も終盤に入るまでずっとこの状態)ため、
契約者が記憶喪失になったり死んでしまったりした場合には、自分を構成する「記憶=時間」が消えるため、その時点で消滅してしまう。
ジークの場合は胎児と契約して具現化(イメージソースはお母さんの思い描く「白鳥の湖」だが)したため、その赤ちゃんの記憶が日に日に薄れてしまい消滅の危機に立たされていた。
一方、映画『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』でのタロス達は逆に良太郎が記憶喪失になった際には(特異点の体質も関わっていたのか定かではないが)繋がりが切れた事で一時的に実体化している。
しかし、記憶が少しでも残っていれば何でもいいため、ジェリーイマジンのように契約者を半死半生の目に遭わせてまで契約を完了しようとした者までいる。
ただし、別に願いを叶える必要はなく、「願いにまつわる確たる証拠で過去の記憶との繋がりを固め、確実に過去へ飛ぶための布石」という方が表現としては正しく、実際終盤には願いを叶えた描写もなく過去に飛んだイマジンが登場している。



【特徴】

憑依

イマジンの大きな特徴として「憑依能力」が挙げられる。
イマジンは契約したかしていないかに関係なく人間に憑依し、その肉体を乗っ取ることが可能であり、
乗っ取られた側が時間干渉に抵抗力を持つ特異点などでない限り、その体を好き勝手に使える(特異点であっても睡眠中や気絶中など意識が無い時は乗っ取られることもある)。
そしてそのイマジンの本来の肉体に匹敵するレベルの高い身体能力を行使したり、火玉を飛ばすなど様々な力を使うことが出来る。
当然生身の身体への負荷は滅茶苦茶かかるため、あまり無理をし過ぎると憑依された側の肉体が故障してしまう。

イマジンに憑依された人間は、目がそのイマジンを表す色に染まる。
タロス達の憑依は髪にも影響が出たり、後発作品だと稀に服ごと変わることも…
ただし、これは「視聴者向けの演出上の変化であり、本編の登場人物の目から見れば何も変わってないように見える」という説もある。
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界~レンズの中の箱庭~』に登場した際は(少なくとも門矢士の視点では)本当に変わっており、いきなり眼鏡が消えたりしていた。

良太郎はタロスを憑依させることで電王のフォームチェンジが可能。
終盤で良太郎との契約を完了し、完全態になったモモタロス達はデンオウベルトで直接変身できるようになったが、この場合はクライマックスフォーム以外の形態*4へのフォームチェンジは不可能。
更にタロス達の憑依は『仮面ライダーキバ』における13魔族の一つであるアームズモンスターにも行使可能。
タロス達が勝手にゲストに憑依して色々やらかすのはもはや『電王』シリーズの定番芸である。

ちなみに士とウォズついては特異点と明言されたわけではないものの、自力でイマジン達を追い出したり、イマジン憑依状態でも意識を保っている描写が見られた*5
光夏海も意識を保っていた件については『ディケイド』お得意の「リ・イマジネーション」という事で大目に見よう


後にキャスト達が明かしたところによると、この憑依されて行う役回り事態は「非常に楽しい」らしいが、リュウタロスの場合はダンススキルがないとイマイチ決まらない故に不人気であるとも*6
加えて銀岩塩チャンネルにおける井上正大氏と中村優一氏のトークによれば「声優陣の力も強い」らしく、1人で演じる際には気恥ずかしさもあって上手くいかないという。


◆高火力

イマジンの多くは「過去の改変」を目的としているため、大量の人間を一度に殺害したり、高層ビルを倒壊させたりするなど、歴代仮面ライダーシリーズでも指折りの高い火力を有していることが多い。
一般的に雑魚扱いされがちなモールイマジンなどでもほんの数分で工場地帯を丸ごと更地にしており、
ラスボスのデスイマジンは鎌の一撃で高層ビルをぶった切っていることからもその強さはお分かり頂けるだろう。仮面ライダークウガ』から積み重ねたCG技術の賜物である。

……が、そのイマジンが人間に憑依したうえで変身している電王は基本的にもっと強いので、いまいち強い怪人という感じはしないのが難点である。
また、過去でどんなに暴れ回ろうと、そこで倒されて死亡した場合は時間の修復がなされてイマジンの破壊活動は行われなかったことになり、すぐに元通りになる他*7、過去で殺された影響で消えてしまった現代の人も、周りの人々の記憶が潤沢であれば元通り。
ただ、天涯孤独で誰からも忘れられている人*8などは過去で死んで修復されても現代で復活できずに時間から零れ落ちてしまい*9、過去ではなく現代でイマジンに殺されてしまった場合は残念ながらそのままご臨終である。


◆イメージ暴走

一部のイマジンは、死亡すると契約者から借りたイメージが暴走し、ギガンデスと呼ばれる大型の怪物に生まれ変わる。
ギガンデスはそれぞれ
  • 空を飛び回り、蜂のような腹部から鍼を打ち出して空爆を行うギガンデスヘブン
  • 長大な体をくゆらせ、口から吐く火球で全てを焼き尽くすギガンデスハデス
  • 漆黒の巨体で家々を突き崩し、四足で地を駈け火を噴いて暴れ回るギガンデスヘル
の3種に分かれる。

いずれも巨体と強力な火力を有するため、電王の通常武器ではどうにもならず、デンライナーに搭載した大型兵器群で殲滅するしかない。
ウラタロス「丸焼きだ!!(キレ気味)」
また、ギガンデスには生前のイマジンの記憶や人格はまるで残っておらず、ただ単に暴れ回るだけのノータリンであり、一体のイマジンが死んだだけにもかかわらず複数個体が同時に出現することも珍しくない。

ただしある程度規則性があるのか、「鳥やコウモリといった飛ぶ動物のイマジン」はヘブン、「イカやカニといった水に住む動物のイマジン」はハデス、「リクガメやサイといった陸に住む動物のイマジン」はヘルが生まれる傾向にある。
タロスズ初登場回の敵イマジン達(コウモリ、カニ、サイ、フクロウ)やトータスイマジン(ウサギとカメ)が特に分かりやすい例。
オウルイマジンのハデスに関しては電車戦のビジュアル重視な部分もあると思われるが……


【モチーフ】

「イマジン」という名称は「イマジネーション」を元にした造語で、デザイナーの韮沢靖氏曰く「イマジネーションによる魔人」の意。
それぞれのモチーフは「童話や民話などに登場する生き物・キャラクター」。
また、劇などで使われる「衣装」や、モチーフや個人名など「文字」のディテールも盛り込まれており、たとえばモモタロスなら「赤鬼+ライダースーツ+MOMO」がモチーフになっている。
他のタロスズは亀、熊、龍という元のモチーフに加え、モモタロスと同じく鬼のイメージも付与されている*10

番組本編ではタロス達のイメージ元が少し触れられたくらいで、その他のイマジンについては殆ど説明されていないが、
テレビ朝日公式サイトや『週刊仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル』『仮面ライダー図鑑』などでは「契約者が思い描く『〇〇』から××をイメージしてこの世に現出した姿」と解説されている。
タロスズは「『桃太郎』の鬼」「『浦島太郎』の亀」といった具合にメジャーな童話がモチーフになっているが、
敵は「『ザ・アルマジロズ・ソング』からアルマジロ」「『プルッチネラのお話』からピエロ」といった、日本人のほとんどが知らないような超マイナーな童話のキャラクターが選出されていたり、
「『カエルの王子』から何故かカメレオンをイメージ」といった強引な例まで存在したりする。
これは、まずモチーフにしたい生き物を決め、それからその生き物が登場する童話を探すという形でデザインが行われることがあったため。
なお、後の『仮面ライダーセイバー』における本の魔人メギドと違って本編で語られないためか、モチーフの童話は名前がそのまま出されている。

モチーフ作品なしでデザインされたのは今のところリュウタロスとライノイマジン、フータロスのみ。
フータロス以外は「龍の子太郎」「はだかのサイ」の著作権が切れていないためにボカされたものとされており、『イマジンあにめ』ではピー音込みでリュウタロスが自身のモチーフについて言及している。


















以下、『電王』後半のネタバレ注意





















【正体と目的】

TV本編でモモタロスらも含むすべてのイマジンを未来から連れてきたのは、カイと名乗る特異点の少年である。
時の運行に「選ばれなかった未来」の住人であるカイと未来人たちは、そのままでは消滅する運命にあった。
彼らが現代にやってきたのは、どうにかして過去を変えて自分たちが生きる未来へ繋げるためである。

イマジン達が契約者の「記憶=時間」を借りないと身体が持てないのは、自分達の未来が過去と繋がっていない、つまり「過去が無い」、「自分達の時間が無い」から。
そしてイマジン達が非常に好戦的で刹那的で、本能に忠実なのも、時間が無い=記憶を持ってないから。
敵イマジンとタロス達が互いに同士討ちをしている事についてさほど気にしていないのも、恐らくここからきている。
要は敵イマジンとタロス達のスタンスの差は自分の命を優先するか、「楽しそうなこといっぱいやって死にてえ!」等、その時代になにかしら固執するものがあるかの差だろうか。

イマジンが契約を完了して飛んだ先で行う破壊活動は、カイの指示するものだった。
カイは行き当たりばったりにイマジンを適当な過去に送り込んでいたわけではなく、未来への分岐点のカギとなる「ある人物」を殺し、自分たちの未来を築き上げる事を目的としていた。
当初は現代(2007年)で直接「その人物」を殺害するはずであったが、カイの企みに気付いた「その人物」が過去の時間に逃亡したため方針を転換。
一見すると無差別な破壊活動に見えるイマジンの行動も、過去の時間を逃げ回っているために正確な位置を掴み辛い「その人物」を大規模な破壊活動に巻き込ませる形で殺すという作戦であった。
※これにより、「何故悪の怪人はヒーローの住む街や旅先にしか現れないのか」という言い出したら負けな特撮番組のお約束を丁寧に理由付けしている。

モモタロス達も本来はそういったテロ活動を行うはずであり、リュウタロスに「良太郎を殺せばデンライナーの車掌にしてやる」と嘘を吹き込んだのもカイであった。
しかし、裏切った*11イマジン達と、侑斗=仮面ライダーゼロノスらの活躍により悉く計画は頓挫。
自分が「ある人物」の計略によって騙されている事に気が付き、「本当のターゲット」を見つけ出すも、その「本当のターゲット」自体が既に時間の運行から消滅していたという不可解な事態に遭遇してしまう。

理解不能な状況に陥った事で憤激したカイは現代の時間その物を消滅させてしまおうと、300体のイマジン全てと契約して具現化させ、
更に自分の精神そのものから生み出した最強最悪のイマジン「デスイマジン」を送り込んで、ようやく見つけた未来への分岐点のカギとなる「本当のターゲット」を抹殺しようと試みた。

しかし、電王とゼロノスとデネブの獅子奮迅の活躍によりイマジン軍団は壊滅し、「最強」のデスイマジンも電王に倒された。
これにより「どうあがいてもカイ一味は電王に勝てず、歴史は改変できない」事が確定してしまい、カイは遂に歴史から消滅。
それに伴い、全てのイマジンたちは自分達の時間というものを失くして、消え去ったのだった……。








……やっべーなぁタイミング逃した…。困った……。

先輩、早く出ていった方がいいって。

無理だよオメェ、あんだけ盛り上がってんだからよォ!出て行けねェよ!







と思われていたが、良太郎や侑斗と共に暮らし、現代に確固とした「記憶=時間」を構築していたタロス達やデネブは消滅を免れていた。
その後も、タロス達と同じ理屈で運良く生き残った「はぐれイマジン」が数多く登場する他、
そもそもカイとは別の一派のイマジン(カイの未来とは別の「選ばれなかった未来」も多くあると思われる)も結構いたりする。
はぐれイマジンの多くは過去改変ではなく、過去に飛ぶことで契約者の精神を追い出し、自分がその肉体を乗っ取ることを目的としている。
何とも迷惑な話である。


【登場イマジン】

バットイマジン


かつてのカテゴリーAを思わせる声で話すコウモリ型イマジン。飛行能力と翼から放つ衝撃波が得意技。
思い出のキーホルダーを失った青年・テツオと契約し、鈴のついたキーホルダーを持った人々を襲っては高所から叩き落として殺害した上で奪っていた。

元ネタは「卑怯なコウモリ」。
動物と鳥に取り入り続けた結果、両種族からも疎まれてしまうというお話であり、「所属をコロコロ変える奴」をコウモリと呼ぶ事の由来でもある。
とはいえ、後に人類がコウモリを動物の仲間と結論づけるわけだが、それはまた別のお話。
詳細は個別項目を参照。

◆カメレオンイマジン

CV:金丸淳一

二番手。どっかのハリネズミみたいな声のカメレオン型のイマジン。
メジャーデビューに憧れるミュージシャン・シド山越祐と契約し、文字通り埋もれて死ぬ程の大金を悪徳業者から盗み出した。
武器は鞭と口から吐く火炎弾で、壁面にへばり付く能力を披露している。

元ネタは「カエルの王子様」で、その証拠に貴族服をモチーフにしている事がわかる。
カエルではなくカメレオンなのは、デザイナーの韮沢氏がカエルではやりづらく勝手にカメレオンでデザインしたため。
一応、カメレオンが登場する昔話ならアフリカに存在する他、ディズニー映画版でも知られる『ラプンツェル』にも登場している。

◆クラストイマジン


どこぞの蟹と同じく3番手。
蟹の癖に身軽で素早く、ジャンプ力も高い。武器は巨大な裁ち鋏。「蟹が飛ぶな!」
少年サッカーチーム所属の少年・バッシャー斉藤大輝と契約し、レギュラーに戻るのに邪魔なサッカーチームのチームメイトに大怪我を負わせていた。

名前は「Crustacea」(甲殻類)の略で、元ネタは「猿蟹合戦」。

◆クロウイマジン

CV:西凛太朗

戦隊幹部みたいな声で話すカラスの怪人。
飛行能力を持ち、羽手裏剣が武器だが、数々の超能力は杖で制御されており、これを失うと途端に弱体化する。
契約者の斉藤優美が喧嘩別れした元彼を忘れたいと願った事で、ヴィヴァルディの四季を流した人間を殺害していた。

元ネタは「カラスの王様選び」。
外面ばかり取り繕って自分の素晴らしさを磨かなかったカラスがゼウスからも鳥からも王と認められなくなったというお話。

◆ライノイマジン


怪力と頑強な鎧が自慢のサイの怪人。
火炎弾を発射できるモーニングスターが武器。また、装甲も非常に頑強で、電王 ソードフォームの攻撃が一切通用しないほど。
空手部部長の菊池信司と契約し、実力者を次々と負傷させていた。
敵イマジン全体的に言えることだが、その中でも特に粗暴な性格で、電王 ソードフォームの「俺、参上!」やアックスフォームの「俺の強さにお前が泣いた」という口上に対してもいちいちツッコむ。

元ネタは自己を顧みない傲慢で疑り深いサイを主人公にした現代寓話の一種「はだかのサイ」。
上述の通り、公式サイトでは著作権の関係で元ネタがボカされている。

◆アイビーイマジン

CV:園部啓一

縁を切ったものの娘のカスミに会いたいと願った父親・笛木奏小林謙作が契約した蔦の怪人。
蔦モチーフは『仮面ライダー』シリーズにおいては意外と珍しく、『仮面ライダー剣』のプラントアンデッド以来となる。
というよりは植物モチーフのイマジンはもっと珍しい。
体からは伸縮自在の蔓、腕からは二重螺旋状の光線を放ち、近接戦では両刃の鎌で敵を切り裂くオールラウンダー。

元ネタは「ジャックと豆の木」…おい、種類が違うぞ。

◆オウルイマジン


動物達が公園で平穏で暮らせる事を望んだ管理人・服部半平戸山秀二と契約。
飛行能力を持ち、翼からは羽手裏剣、近接戦では鉤爪と剣を武器に戦う。
また猛禽類モチーフらしく、重い物を掴んでも飛行能力は全く衰えない。
え?フクロウなのに昼に活動してるって? そんな事、俺が知るか!
モチーフはメンフクロウと思われる。

元ネタになったのは「フクロウと鳥達」。
鳥達の色をフクロウがコーディネートするというお話だが、最後はカラスの無茶な要求に答えた結果、カラスに森に追い立てられるというお話である。

◆ホエールイマジン


酒癖の悪い事を知る部下達を始末しようと工場長・火口耕作が契約した。
武器はクジラのヒレを模した刺股と口からの高圧水流。
動きや喋りは非常に緩慢だが、ガンフォームの攻撃をステップでかわしたり、ロッドフォームの攻撃を悉く防御したりと中々の強敵。

元ネタは「ピノキオ」。と言ってもピノキオに鯨が登場するのはディズニーのリメイク以降である(原作ではサメ)。

ウルフイマジン


良太郎の高校時代の同級生で、思い出に浸りたいと望んだエリー沢田由香と契約、彼女を自宅に監禁し、思い出の品々を集めていた。
武器はショーテルで、これに裂かれると高層ビルでも灰塵に帰す恐ろしい武器。
狼怪人らしく狡猾と思いきや、近接戦は不得手で、破壊活動を行う際も手当たり次第に周囲の建造物をぶっ壊すなど、いわゆる脳筋。
CVが勇者王という事もあってか、モモタロスにツッコまれるほどやかましく騒ぐ。
現代への帰り方が分からず吠えたり、ご丁寧にタロスズの決め台詞に返答したりと愛嬌があり、敵イマジンでありながら妙に人気が高い。

元ネタは頭の頭巾からもわかる通り「赤ずきん」である。
詳細は個別項目を参照。

◆ジェリーイマジン


結婚を機にボクサーを辞めた青年・天野晃平と契約し、タイムカプセルを手当たり次第に掘らせていた。体からは常に粘液を垂れ流している。
非常に狡猾な性格で当たると感電する触手を自由自在に操るも、電王 ソードフォームには柱での防御や上に乗られる事で攻略され、ゼロノス戦ではデネブが囮になる事でフルボッコにされるなど、戦闘力はそこまで高くない。
一方、契約者を徹底的に痛めつけて強引に契約を交わそうとするなど、非常に残忍(曰く「他の奴らがヌルいだけ」)。
また、言動が非常にコミカルで相手の挙動に一々大真面目に突っ込む。

元ネタは「くらげ骨なし」。
病気の乙姫の為に猿の生肝を求めたクラゲがミスをやらかして竜王に骨を抜かれてしまう日本を初めとしたアジアの昔話である。

◆トータスイマジン

CV:落合弘治

リクガメ型の寡黙な本体と、うさ耳が生えた騒がしい分身体で構成される怪人。
口からは当たるとすごく痛い(文字通り)鉄球を放つ。ウサギ型の分身は非常にすばしっこい。
上司の寝言を本気の悪口と勘違いした営業マンの田中と契約したが、過去への扉が開かない事に怒って、契約者もボコボコにした。

◆ラビットイマジン/パンダラビットイマジン/ピンクラビットイマジン*12

CV:髙階俊嗣(ラビット) / 落合弘治(パンダラビット) / 不明(ピンクラビット)

トータスイマジンの亜種であるウサギ型のイマジンだが、いずれも電王達にあっさり倒されている。
特にパンダラビットイマジンは亀要素が完全に無くなっているのが特徴で、ピンクラビットイマジンは『クライマックス刑事』でネガタロス配下のイマジンとしてホースファンガイアと組んで登場。
いずれも契約者は名無し。

元ネタは「ウサギとカメ」。

◆スコーピオンイマジン


大企業鷹山グループを解雇された男・増田明男(演:ムロツヨシ)と契約し、鷹山家の母子を誘拐しようと目論んだ。
地面に突き刺して地震を起こす鋏からは光弾を放ち、近接戦では斧のような剣を武器にしている。……おい、サソリの毒針どうした。
比較的契約者の望みをまともに叶えようとしている(そもそもの望みがまともではないが)律儀なイマジンだが、当の本人は面倒くさがりである。

元ネタは「バッタを取る子供とサソリ」。
バッタを採集していた少年はサソリも取ろうとしてサソリに脅されるというお話(良い人では怒らない事でも、悪人にやると取り返しのつかない事になるという教訓がある)。

◆スパイダーイマジン

CV:鈴木千尋、笹沼晃(超・電王トリロジー EPISODE YELLOW)

中盤にして登場した我らが蜘蛛モチーフ。
赤紫色と黒色で構成された毒々しい見た目が特徴で、長剣を武器にしており、口からは毒針を、腕からは糸や光弾を放つ。また、ピンチになると2体に分身する特性がある。
入院中の妹を持つ青年・青木雅史と契約し、妹の真由に星を見せるべく大停電を起こした。
これ以降別個体が何体か登場し、映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ』では海東大樹に憑依している。

元ネタは妖怪の土蜘蛛が登場する「土蜘蛛草子」。

◆ブラッドサッカーイマジン


カイの配下である強力なイマジンで、モレクイマジンの誘いを受けてガオウ陣営のサポートに回った。劇中では宝石強盗の池祥一と契約していた。
劇中では披露されなかったが、ヒルらしく体の管を伸ばして敵の体液を啜る能力を持つ。武器は青龍刀。

元ネタは和歌山県の昔話「弘法大師とヒル」。
ある時、弘法大師は村人に餅を所望した所、村人は火を投げつけた為、正月に餅をつくとヒルが湧くというバチが当たったというお話。

◆ワスプイマジン

CV:樫井笙人

誤って人を殺した(と思い込んだ)ひったくり犯の町田と共謀し、証拠を隠滅しようとした。
額からは毒針型のミサイルを連射し、手にしたサーベルで敵を穴だらけにしようとする残虐な性格。

元ネタはイソップ童話『蜂と蛇』。
蜂と蛇が諍いを起こしていたが、馬車が来たことに気付かずに馬車の車輪で纏めて死んでしまったというお話。

◆ブルーバードイマジン

CV:星野充昭

鳥かごを被った鳥のようなイマジンだが、再登場の際には鳥籠が外れている。
元嫁と息子に花火を見せたがっていた男・ホージー寺崎トオルと契約。しかし、その方法は元嫁の職場に火球を打ち込んだ爆破するという過激なもの。
武器は腕から伸びた鉤爪と長剣、口から吐き出す火球。

元ネタは「幸せの青い鳥」。

アントホッパーイマジン

後の2人で1人の仮面ライダーを思わせる姿をしたイマジン。
金融業者社長・藤代裕也の「野上愛理に会いたい」という願いを元に実体化した。
人格はおバカな性格のキリギリス(CV:関智一)と冷静沈着なアリ(CV:鳥海浩輔)に分裂しているが、外見上の差異はなく、アリはスコップを、キリギリスは弦楽器のような武器を得物としている。
現場の皆様と関智一の本領発揮。
詳細は個別項目を参照。

元ネタは「アリとキリギリス」。

◆クラーケンイマジン

CV:稲田徹

西部劇のガンマンを思わせるイマジンで、体から伸縮自在の触手や片手銃での狙撃など距離を選ばない攻撃が得意。また、逃走の際には巨大な影の姿になって潜水する。
ピアノマンと契約してピアノを強奪をしていた。

元ネタは名前通り北欧に伝わる怪物・クラーケン。
強いて物語を挙げるなら「北欧の伝承」。

モールイマジン/NEWモールイマジン

CV:桐井大介、笹沼尭羅(アックスハンド) / 坂口候一、高梨謙吾(クローハンド) / 笹沼晃、小田久史(ドリルハンド)

複数体存在するモグラのようなイマジンで、鼻のドリルから竜巻を放つ他、高速で地面を掘り進む能力を持つ。腕に付いた武器は各個体によって異なる。
本編では空手家の山口と契約してライバルを打ち倒すことを目論見、契約者に憑依して道場破りを試みたが、実は目的が空手ではなくカラオケ対決に勝つ事だったなど契約内容は間違っていなかったが、方法が間違っていたというどこか抜けた所を持つ。
その後の作品にもゲストで登場する事が多く、番組後半ではスーツの色が異なるNEWバージョンが登場している。

元ネタは「親指姫サンブリーナ」。
詳細は個別項目を参照。

◆スネールイマジン

特定の契約者が存在しないカイ配下のイマジンで、オス(CV:入江崇史)とメス(CV:葛城七穂)の2個体が登場。
オスはカイ、メスは侑斗の学生時代の先生を利用して過去に飛んだ。
メスは相手を煽るような口調で話す電磁鞭使い、オスが寡黙な口調で片手銃を武器にするなど、真逆な性質を持っているように見えて、侑斗抹殺の目的に関係なく他者を甚振る事を好む。
スーツはジェリーイマジン、オスの武器はクラーケンイマジンの改造。

元ネタはアンデルセン童話「カタツムリとバラの茂み」。
引きこもりがちで世の中に絶望しているカタツムリにバラが活動する事の尊さや愛の素晴らしさを説くというお話。
両方ともカタツムリでバラのイマジンがいないのはカイの行末を暗示しているのかもしれない。

◆オクトイマジン


侑斗に恋した女子高生の葉月翔子と契約したカイ配下のイマジン。
これ幸いとばかりに侑斗を攫って殺害しようと目論むが、逆に振り回された苦労人。
武器は伸縮自在の触手と口から吐く煙幕。また、触手は切り離す事で無機物を操る能力を持っており、死後もこの能力が持続するという厄介な特性がある為、デンライナーのレールを怪物に変えてしまった。
スーツはクラーケンイマジンの改造。

元ネタは千葉県の民話「タコとしゃれこうべ」。
父親の命日に漁に出た漁師がしゃれこうべを携えたタコを漁って売った所、その場所だけ魚が全く取れなかったというお話。
しゃれこうべの祟りがこの程度で済んだのもしゃれこうべを供養した為だと思われる。
なお、改造前のクラーケンイマジンの時点で既にしゃれこうべを身に着けているが、これはあくまで偶然の一致らしい。

言われないとなかなか分からないが、声は後にレデュエやカッシーン、ベイルを担当する津田健次郎氏。

アルマジロイマジン

CV:高木渉

組織と縁を切りたいヤクザの構成員・大崎と契約し、文字通り腕を切り落とそうとした。
「縁を切る」という意味の手を切ると、「指を詰める」という意味の手を斬る……もはやここまで来るとブラックジョークである。
デンカメンソードやデネビックバスターの攻撃をも耐え凌ぐ堅牢な鎧に身を包んでおり、右手から伸びた鉤爪と鎖鉄球を武器に、タロス達3人を圧倒する攻防一体の戦術が得意。
見た目がアルマジロなのかわからない外見をしていた為、モモタロスからは「ザリガニ」呼ばわりされた。
これに対して「ザリガニじゃねぇ!アルマジロだ!」と返している為、何気に自分のモチーフをしっかり理解しているイマジンだったりする*13

元ネタはボリビア民話の「ザ・アルマジロズ・ソング」。
小鳥の歌声に憧れたアルマジロが人間に狩られて楽器になった事で歌声を手に入れるという悲しくも美しい物語である。
詳細は個別項目を参照。

◆レオイマジン/アルビノレオイマジン

CV:山路和弘(レオ) / 黒田崇矢(アルビノレオ)

カイ直属のライオン型イマジンで、モーニングスターと右腕のクローが武器で、ゼロノスの必殺技を二度食らっても倒れない頑丈さを持つ強敵。
また、レオソルジャーという複眼が獅子のようになった戦闘員を引き連れているが、本人の戦闘力の方が高すぎた為か、こちらはあっさり倒されている。
第43話から第46話に掛けては上位個体であるアルビノレオイマジンが登場し、ライナーフォームとゼロフォーム相手に互角の戦いを繰り広げた。
レオの声はプラズマチョチョンこと山路氏である。
また、レオソルジャーのスーツはゼクトルーパーの改造。

元ネタはイソップ童話「金のライオンを見つけた男」。
臆病では折角の幸福になるチャンスを逃してしまう事を戒めたお話で、アルビノの方も元ネタは同じ。

◆スノーマンイマジン

CV:大川透

雪だるまがモチーフの怪人。……もはや生物ですらなくない?
時計屋の親父と在庫を全て売り払う事を目的に契約したが、その方法は路上にばら撒いて人々に拾わせるというもの。……在庫は捌けても売れなきゃ意味ないじゃん!
ステッキを使った近接戦が得意で、口からは冷気を吐き出すらしいが、後者は他に予算を回す必要があったからか全く使用されずに終わった。
普段の口調は紳士的だが、ちょっとしたことですぐにキレて口調が汚くなる。

元ネタはアンデルセン童話「スノーマン」。ストーブに恋した雪だるまを題材にした物語である。

◆クラウンイマジン

CV:鈴木千尋

映画『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』に登場したネガタロス配下のはぐれイマジン。契約者はネガタロス軍団(仮)の女性構成員・セーラ。
体に風船や髑髏を付けているパッチワーク状の外見が特徴の怪人で、ピエロのような見た目通り狂気的な性格をしており、武器はナイフと特殊な形状をした腕での打撃。
イマジンらしからぬ印象を受けるが、実は元々イマジンではなく『牙狼-GARO-』のホラーとしてデザインされていた物を流用したため。

元ネタはアンデルセン童話「プルチネッラのお話」。
プルチネッラと友人の美しい女優を主軸に据えた話で、仲の良かった俳優アルレッキーノとその妻になるはずだった美しいコロンビーナが亡くなってしまった事で、劇場では彼らの分まで面白おかしい演技をしなくてはならなくなったという悲しいお話である。
しかし、大切な友人の思いを引き継いで道化を続けようとするプルチネッラの友愛は賞賛されるべきものだろう。

牙王配下のイマジン

全個体が両生類・爬虫類モチーフとしている他、ゲッコーイマジン以外のCVは過去の仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズに出演経験のある役者陣で固められている。
詳細は劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!を参照。

死郎配下のイマジン

全体的に黒とライムグリーンを基調としたカラーリングとなっている。
また、終盤の再生イマジン大集合ではイマジン達にお札が貼ってあるのも特徴。
詳細は劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウンを参照。

アリゲーターイマジン


『ディケイド』オリジナルのイマジン。
詳細は個別項目を参照。

◆ピギーズイマジン

CV:中井和哉(兄)、鳥海浩輔(中兄)、柿原徹也(弟)

映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED ゼロのスタートウィンクル』に登場。
ケルベロスを思わせる外見をした豚のようなイマジンで、一つの体に3兄弟の人格が宿っており、武器は両腕の蹄。
野上愛理に一目惚れした青年・菊池宏と契約しており、あの手この手で彼と愛理が引っ付くように暗躍するが、肝心の契約者が小心者すぎてなかなか上手くいかなかった苦労人。

元ネタは言うまでもなく「三匹の子豚」。

◆マンティスイマジン

CV:富沢美智恵

映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル』に登場。祖母の早苗との約束を先延ばしにしてしまいそのまま祖母が亡くなってしまい後悔していた女子学生・上原美来と契約した。
イマジンでも珍しい女性型で、二振りの鎌による斬撃や投擲が得意。
口からは紫色の毒ガスを吐き、木々を枯れさせたり、擬似的に周りを夜にするなどの能力を持っており、かなりの上級個体である事を伺わせているが、武器が鎌である事以外はカマキリとはおおよそかけ離れている。
言動の節々がやたらと色っぽく、これで相手のペースを乱す戦法が得意。

元ネタは南アフリカの民話「月とカマキリ」。カマキリが月を捕まえようとして失敗するお話である。

◆ヒュドライマジン

韮沢氏がデザインを手がけたイマジンで、カードダスのチケット限定でお目にかかれたが、肝心の本編には諸事情から出演は叶わなかった。

モチーフはギリシャ神話の「ヘラクレスのヒュドラ退治」に登場したヒュドラとカニ。

◆オレゴーストイマジン

ひらパーのヒーローショーで登場。
刀眼魔の思い描く『仮面ライダーゴースト』に登場する仮面ライダーゴースト オレ魂のイメージを映し取って現界した。
外見はゴーストを歪めたかのような姿をしており、今でいうアナザーライダーの先駆け的存在で、本物と同等の戦力を持つ。

◆三段腹イマジン

CV:ならはしみき

野原みさえの思い描く『クレヨンしんちゃん』のみさえのイメージを取って実体化したイマジン。
三段腹をで敵を殴る「三段腹ボンバー」、尻で敵を圧殺する「ケツデカボンバー」が必殺技であり、みさえを利用して過去を改変しようとするが、彼らの生活態度が悪すぎて過去に飛べなかった。
唯一デンライナー内で倒されたイマジン。

◆なぞのイマジン

『さらば電王』で登場した名無しのイマジンで、『仮面ライダー図鑑』ではこれが正式名称として紹介されている。
「瘤取り爺さん」を思わせるイマジンで、胸には「KOBU」のイニシャルが入っている。

◆キャットイマジン

◆七面鳥型のイマジン

講談社キャラクター文庫小説 仮面ライダー電王 東京ワールドタワーの魔犬』に登場したイマジン。
詳しくは該当項目参照。

◆デスイマジン

CV:家中宏

この物語のラスボスであるイマジン……なのだが、生まれ方がカイの嘔吐だったり、映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』では彼がイマジンの代表ではなく、アルビノレオイマジンが選ばれたりとあんまりな扱いを受けている。
しかし、最強の実力者にふさわしい戦闘力の持ち主である事に疑いはなく、両刃の鎌から発生させた暴風や念動力などの強力な特殊能力を使う事が出来る。
スーツはモモタロスのスペアとウルフイマジンの改造だが、これはモモタロスのネガをイメージしたため。
後にネガタロスという身も蓋もないイマジンが登場したが

元ネタはグリム童話「死神の使い」。
死神を助けた男は、自分が死ぬときは事前に使いをよこすよう契約したが、なかなか使いが来ない=死ぬのはまだ先だと思って自堕落な生活を送った結果に死を迎えてしまうというお話である。
実は死神は自堕落な生活を送っていた男に病気という形で警告をしてくれていた親切な人であり、タイトルの「死神の使い」とは病気の事である。
この為、死神は最初から魂を集める目的で男を騙していたわけではない。




【いつか、未来で…】

TV本編の序盤で良太郎が「未来の人ってみんなそんな姿なの?」と聞いた際、モモタロスは当然ながら否定しているが、
時間の流れから切られてしまった未来に人の肉体と呼べるものがちゃんと存在していたのかも不明であり、
そもそも記憶を持たずに本能で生きるイマジン達は基本的に元いたところに関しては全く言及していない。
しかし現代で人格を構築した後は、やっぱりずっと砂人間や着ぐるみ男として生きるのはイヤなようだ。
流石に「元はこんなんではなかった」みたいな感じはあるんだろう。
まあ、そりゃそうだよな。泣けるで!

だが、良太郎の孫である野上幸太郎が生きる未来では、人間とイマジンがある程度共存しているような描写もちょくちょく見受けられ、幸太郎の相棒であるテディのような「派遣イマジン」なるイマジンも存在している。
良太郎時代と幸太郎時代の間にどんな出来事があったのだろうか……
他にも、時間警察が創り出した「人工イマジン」なども登場している。
ダイマジーン?多分タイムスリップ能力もないし関係ないと思う








ええい、貴様らさっさと追記・修正しろ!これでは契約が完了しないではないか!!


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最終更新:2024年04月05日 18:35

*1 ただし、キンタロスやデネブ、スコーピオンイマジンのように正直に叶えてくれる例も少なくない。もっとも、スコーピオンイマジンの場合は「勤めていた会社の経営者の家から金を毟り取りたい(その為に赤子を誘拐して身代金を取り立てようとしていた)」という、デネブ曰く「まともじゃない」悪い願いだが。

*2 ただし例外はあり、ラビットイマジンやスパイダーイマジンのように分身したり、無機物を操るオクトイマジンのような特殊能力を有する個体もいる。

*3 描写から参加者を殺害して調達したようにも取れるが、一応公式ではこちらの設定が採用されている

*4 クライマックスフォームの場合はモモタロスを依代に他タロスズが憑依する形になる。

*5 特にウォズは同時期にモモタロスに憑依された明光院ゲイツが完全に意識を失っていた中、特に消耗するでもなく戦闘(変身)中に叩き出して文句まで言ってのけていた(彼の場合出自が関係している可能性があるが)。

*6 良太郎役の佐藤健氏は俳優になる前からブレイクダンスを趣味としており、ダンススキルが非常に高かったため、それもあって他の役者にとってのハードルが上がってしまうものと思われる。

*7 終盤のように破壊があまりに大規模な場合は修復の起点として良太郎のような特異点が必要。

*8 この「忘れられている」というのは、知っている人が一人しかいなかったとしても、その人が意識不明などの理由で身元を証明出来そうにない状態も含まれる。

*9 ただし、何らかの切っ掛けで知っている人が一人でも現れるとその人間が戻る。

*10 これは韮沢氏がモモタロスをベースに色やツノの本数程度の違いがあれば十分だろうと考えてデザインしていたため。その認識でウラのデザインを提示したところ、東映側からもっと差別化してほしいとの要請があり、現在のデザインに落ち着いたという。

*11 裏切ったといってもそもそもカイ直属のイマジンは数えるほどしかおらず、明確にそう意識しているのはリュウタロスとデネブくらい。モモタロス達のような下っ端は終盤までカイの存在すら知らず、「なんか頭の中に割り込んでくる声」程度にしか思っていなかった。ウラタロス曰く「釣られるかどうかは僕らの勝手」。

*12 いずれもトータスイマジンの改造(トータス / ラビット→パンダ→ピンク)。

*13 モモタロスは初めて自分の姿を見た際に「なんだこりゃ」と口にしていた他、ウラタロスも自身とモモタロスの姿を不思議そうに見ていた。