エウリュアレ(Fate)

登録日:2015/11/16 Mon 00:17:46
更新日:2024/04/20 Sat 19:59:21
所要時間:約 15 分で読めます




エウリュアレは『Fate/hollow ataraxia』の登場人物。
CV.浅川悠


ギリシャ神話に名高いゴルゴンの三姉妹の次女。
ステンノの妹であり、メドゥーサの姉。要するにライダーさんの下のお姉さんである。

元々彼女たち三姉妹はギリシャの古い土着の神であり、地母神。
黄金のリンゴを口にしなければ老いるオリンポスの神々とは違い、完全な不老不死を備えた『偶像』として誕生した『完成された女神』であった。

しかし、末女メドゥーサの美しさが女神アテナの不興を買い、『人々からの信仰』を奪われたメドゥーサは形なき島へと追放された。
そしてステンノとエウリュアレの二人もそれに同行し、三姉妹は怪物として噂されるようになったという。


本来、彼女達三姉妹は完全に同一の存在だったが、メドゥーサだけがコピーミスとして『成長』する機能を獲得してしまった。
それによって同一の存在であったステンノとエウリュアレにも個性が生まれた。

とはいえ以心伝心を通り越した状態である事には変わりが無いため、絶妙な連携で日々メドゥーサをいびって楽しんでいた。
メドゥーサが抱えているトラウマはほぼこの頃が原因。
例えば大女呼ばわりされ続けたせいで自分の容姿にコンプレックスを持つようになってしまったり、
過去に受けていたお仕置きと同じ事をされると反射的に悲鳴を上げるようになってしまったり…
後、あのぴっちりした服も姉のお下がりしか貰えなかったのが原因。

とはいえステンノもエウリュアレもメドゥーサの事を深く愛している事には違いは無い。単にドS過ぎて愛情表現が歪みきっているだけなのだ。
加えて自分達とは違い、成長できるメドゥーサを羨ましがっていた面もあるそうな。


屈託のない仕種、こぼれるような笑顔、無垢な言動。正に男の夢見る理想の少女。
男は名を呼ばれただけで名誉に身体を震わせ、命を賭した守護を約束するという。

……しかし匿名希望の妹によれば、極度の気分屋。
しかもズルいところもあり、黙っていれば怒られない、バレなきゃイカサマじゃなくてよホホホ、けど後でちょっと自己嫌悪しちゃう小悪魔小心次姉だとか。

他の高慢チキで豊満な女神とは違い、人を好む彼女達に男たちは夢中だったというが、
実際のところ彼女達が好きなのは気に入った人間が自分たちに翻弄され、困惑して破滅する様――よーするにジタバタする様を見たいだけだったりする。

まあそんな感じでステンノとエウリュアレを奪いにやってくる人間を無理難題を押し付けて追い返したり、
メドゥーサが撃退したりとそれなりに平和に暮らしていた三姉妹だったが、そんな生活も終わりを告げる。



『成長』する女神・メドゥーサ。
姉達を狙い幾度と無くやって来る、勇者を名乗る蛮人共を殺していた彼女は、いつしか完全に英雄殺しの魔獣・ゴルゴンへと変貌してしまった。

完全に怪物に成り果てたメドゥーサは姉達すら自分の巣に住まう邪魔者としか認識できなくなり、二人を呑み込んでしまった。
そして姉達はいなくなり、ゴルゴンの怪物もペルセウスによって討たれ、ゴルゴンの三姉妹の伝説は幕を下ろす。


ステンノとエウリュアレはメドゥーサを愛していた。
それは妹が怪物に成り果てても、その手で殺されても変わりはしない。






「私はエウリュアレ。……ええそう、女神様よ。短い一生だろうけど、精一杯愉しませて頂戴ね」



まさかのサーヴァントとして登場。ステンノとそっくりなのでバトル画面で並べると分かりにくい。特にコマンドカードに関しては間違い探しレベル。
レアリティは半身であるステンノよりも一つ下の☆3(R)。
駄妹ことメドゥーサと同じレアリティで、無課金プレイヤーでも入手が狙いやすい。
戦闘ボイスはひたすら蠱惑的なステンノに比べるとハイテンションなのが特徴。

クラスはアーチャー
アサシンだが謎の光弾を武器とするステンノや、弓を使わない弓兵ばっかりと違い、クピド(キューピッド)のような小さな弓を使う。これはこれでどこで手に入れたのか謎が多い。



身長:134cm
体重:30kg(メドゥーサからの申告)
出典:ギリシャ神話
地域:欧州
属性:混沌・善


◆ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
E E C EX EX C


スキル



クラス別スキル
対魔力:A
Aランク以下の魔術を完全に無効化する。事実上、現代の魔術師では、魔術で傷をつけることは出来ない。

単独行動:A+
エウリュアレは高ランクの単独行動スキルを有する。女神は自由である。


保有スキル
吸血:C
吸血行為と血を浴びることによる体力吸収&回復。ランクが上がるほど、吸収力が上昇する。
ちなみに大好物はメドゥーサの血。メドゥーサの血を吸うと魔力が大回復する。

魅惑の美声:A
天性の美声。
男性に対してであれば魅了効果として働くが、対魔力スキルで回避可能。対魔力を持っていなくても抵抗する意思を持っていれば、ある程度軽減する事が出来る。

女神の神核:EX
生まれながらに完成した女神であることを表す固有スキル。神性スキルを含む複合スキル。
精神と肉体の絶対性を維持する。精神系の干渉を弾き、肉体は成長・変化しない。

女神の気まぐれ:A
女神として在るが故の性質がスキルとして顕れたもの。
様々な効果をもたらすが、かならずしも有効なものばかりとは限らない。

宝具
『女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』
ランク:B 種別:対人宝具


心臓、撃ち抜いてあげる!

貴方のハートに、突き刺され〜♡

射止めてみせるわっ!!

女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』!!


勇者たちを一撃の下に虜とした女神の魅力を宝具としてカタチにしたモノ。
艶やかな魅力を弓に、甘い甘い囁きを鏃に。神であろうと人間であろうと、あらゆる男の心(ハート)を撃ち抜く弓矢。
外観はとても美しく、ハートマークをあちこちに象った黄金の弓。
それ、クピド神のアレじゃ…と言いかけた妹はとてもひどい目に遭ったという。

ゲーム的にはArts属性の単体攻撃。男性のサーヴァント、及びエネミーにのみ確率で魅了を付与し、「男性特攻」の性質を持つ強力なダメージを与える。
強化クエストをクリアすることで基礎威力が上がりさらに「攻撃力ダウン」のデバフ付与が追加される。


ユニット的には姉のステンノ同様、男性特攻な宝具とスキル構成を持つ「男殺し」なサーヴァント。
「女神の神核」などのスキルにより弱体耐性が高く、相手のデバフにかかりにくい特性を持つ。
初期状態のスキルは相手のチャージを確率で一つ減少させ、自分のNPを確定でチャージする「吸血」と、男性の敵に確率で魅了を付与する「魅惑の美声」の二つ(ステンノもこれらのスキルは共通)。
強化クエストをクリアすることで自身のArts攻撃を3ターン強化する「女神の気まぐれ」を習得し、最終的にはスキルを三つ持つことになる。
レアリティの関係上、ステンノにステータスでこそ負けているが、あちらの宝具が文字通り「男殺し」に特化しすぎているのに対し、
エウリュアレは「ダメージを与える」宝具なので即死の通らないサーヴァント相手でも問題なく戦える上、女性であってもダメージと攻撃力ダウンは与えられるため、汎用性ではこちらの方が優れている。
勿論男性相手なら並の相性有利宝具並のダメージを軽く叩き出し、加えて「魅惑の美声」も合わせることで上手く行けば何もさせずに倒せる

特に男性セイバー・バーサーカー、アヴェンジャーに対して絶大な性能を発揮できるため、ロビンフッド子ギル、ダビデ野郎、お米の人といった優秀なサーヴァントが揃う魔境である☆3アーチャーの中でもしっかりと個性を保てている。

ランサー以外の男性相手であればほぼ誰相手でもスキルと合わせたハメ戦法によりかなり有利に立ち回れるが、特に第6章の円卓の騎士のような、強力な男性セイバーが次々に登場する場面では彼女がかなり刺さる。
イベントクエストでも、『天魔御伽草子 鬼ヶ島』ではラスボス以外のレイドボスは全員男性扱いだったため、
礼装でバフをかければ宝具一発で(レベル5であれば)軽々と6桁台のダメージを叩き込める下姉様が大活躍し、『男殺し』の本懐をマスターたちに見せ付けた。

☆3故にフレポガチャからも入手の可能性があるため、無課金プレイヤーには心強いサーヴァントの一人。運良く引けたなら育てておこう。
というか重課金プレイヤーでも、男性セイバー相手ならば宝具Lv5・Lv70・フォウマ*1の彼女がもっともダメージが出るというケースは割と多い。

本来神霊はサーヴァントとして顕現できない筈だが、ステンノと共にサーヴァントになっている。
他の神霊サーヴァントは依り代の人間を介して疑似サーヴァントになる、分霊の一つのみをサーヴァント化する、
神格を自らサーヴァント化できるレベルまで削り落とす、ダーリンをゆるキャラにする、等の小技を駆使してサーヴァントとして召喚に応じている。
いずれの場合も、オリジナルである神霊そのものに比べ大幅に力が制限されているのだが、
ステンノとエウリュアレの場合は、女神ではあるが戦う力など無い本当に不老不死で美しいだけの少女に過ぎ無い為*2
サーヴァントのクラスに当てはめられた結果身体能力が強化され相応の戦闘力を獲得している。



聖杯にかける願いはない。
強いて言うならば「姉妹三人でかつての場所へ戻ること」だが、それが叶わない願いであることを既に彼女は知っている。




ストーリーでは第3章「封鎖終局四海オケアノス」に登場。

一人で召還されたところをペロリスト黒髭に襲われ、逃走した先でアステリオス(かの怪物ミノタウロスの人としての名前)と出会い、彼の迷宮に匿われていた。
そしてたまたまその島を訪れた主人公達とアステリオスが誤解から戦う事になってしまったが、戦闘後にアステリオスと共に一行に加わる事に。

アステリオスの事は怪物になってしまった妹と重ねているのか、割と優しい。
アステリオスと主人公達の戦いでも、手伝わないと言いつつしっかり様子を見に来て殺されそうになったアステリオスを庇ったり、
普段は自分を肩に乗せさせたりとこき使っているが無理をすると心配したりと、完全にツンデレになっている。

その後、黒髭を撃退したのも束の間、正体を現したヘクトールによって攫われ、バーサーカーと化しながらも多少の理性を残していたヘラクレスに世界の崩壊を防ぐために殺されかけるが、
命を賭してアステリオスがそれを防ぐ。
最早ヘラクレスには誰も敵わない。撤退するためには誰かが命を捨てねばならない。
アステリオスは、怪物である自分こそがその役割を担うべきだと考えた。自分を人間として扱ってくれたエウリュアレを守るために。
そんな彼に、エウリュアレは最後の言葉をかける。


「誰がなんと言おうと、あなたはアステリオス以外の何者でもないわ」

「だから――お願いだから。怪物になりきれなかったことを、悔やまないで」

「それはとても、尊いことなんだから」


「…うん。でも、やっぱりかいぶつは、ちゃんとばつをうけないと」


その言葉を最後に、アステリオスはヘラクレスと自分を貫いたヘクトールの槍と共に海に沈んでいった。

その後、エウリュアレを『契約の箱』に捧げて時代を完全に崩壊させようとする黒幕に従うヘクトールとメディア、
そしてそれに利用されているイアソンに身柄を狙われ続けるが、主人公達と共にこれを撃退。
最後の足掻きとして自分を狙ってきたヘクトールの不意打ちを見切り、逆に撃退した。
アステリオスにとどめを刺したヘクトールに対してエウリュアレが警戒を緩めるなど有り得ない話だったのだ。

そして時代の修正が完了した後、頑張った主人公へ褒美の接吻を送り、その時代から去っていった。


「…いつか、アイツともまた会いたいものね」

「名前を呼んで、あの恥ずかしい告白をからかってあげなきゃ」



その後も最終章やイベントなどではアステリオスと共演することが多い。
たいていは大人しく幼いながらも男の子らしいところを見せたがるアステリオスを姉のように見守っており、ついでにその様子をステンノに見守られている。


ちなみに、主人公対しては気に入った風に笑顔を向ける、
けれども、実はこれは、破滅していく過程を見て楽しもうと思っているが故。
せっかく久しぶりに目にする人間なのだから、たっぷり苦しむさまを観察したいだけらしい。


しかしマイルーム会話などを見ると正直そうは見えない。
実はマテリアルで書かれている通り腹の底では愉悦ってるという意見や、マテリアルまで使った高度なツンデレであるという意見など、
様々な見解が存在するが、まあそこら辺は各々で判断しよう。


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最終更新:2024年04月20日 19:59

*1 ステータス強化のフォウくんを+1000したことの通称。

*2 その美しさや男を惹きつける魅力は魔性などという表現を超えたものではある