ロード/仮面ライダーアーク

登録日:2015/10/30 (金) 20:05:15
更新日:2024/03/12 Tue 14:56:48
所要時間:約 22 分で読めます





かつて俺を封印したキバ…今 そのキバに選ばれし者を倒す。

それが俺の復讐だ。


ロード/仮面ライダーアークは『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』に登場するキャラクター。




【概要】


『キバ』の世界観の根幹にある13種の魔族のひとつ、レジェンドルガ族の頂点に君臨する王にして魔界城の城主。
個体名は明かされておらず、配下のレジェンドルガからも『ロード』という称号でのみ呼ばれている。
映画のキャッチコピーやスマホゲーでのアオリでは『古代王』とも。

遥か古の時代に行われた当時のファンガイア族との熾烈な大戦の果てに、
当時のファンガイアのキングの手により肉体を滅ぼされたが魂だけの存在になっても生きていたため封印され、
巨大な石棺に収められて日本の関東地方の地下深くへ閉じ込められた。




しかし、後にこの遺跡の直上に刑務所が建ちちゃんと建てる前に調査したのか?1986年に起こった脱獄未遂事件を契機に封印が解け、不完全な状態で覚醒*4
この時点で既に掘り出されていた遺跡に踏み入った死刑囚・杉村隆(すぎむら・たかし)に憑依することで新たな肉体を得、22年後の2008年に満を持して完全復活。
地球の覇権を奪い、自身を封印したキバ(を継ぐ者)に復讐を果たすべく侵略を開始する。

陰気で重々しい雰囲気の持ち主だが、レジェンドルガ特有の残忍で好戦的な気質も一層強く、
知性こそあるものの、そのシンプルかつ極悪な思考は何だかんだで人間臭い部分も持っていたファンガイアのキング(過去キン)と比べるとより怪物的に映る。

器が人間である杉村に替わっても絶大な力を持つ。
『レジェンドルガの洗礼』に用いるのはファンガイアの『吸命牙』に良く似た宙に浮かぶ金色の牙のような器官で、これにより咬まれた強制的に飛翔態と化し、一時はロードの意のままに操られてしまった。
この洗脳は父である紅音也の命がけの呼びかけで解呪されたが、これは親子の絆が生んだ奇跡であって、通常なら絶対に破ることはできない。


生前の詳細な姿は不明だが、鎧のサイズからして巨躯の魔物だったことは間違いない。
魂の状態ではアークの鎧そのものの『影』を投影していた。

キバへの憎悪は完全に妄執の域に達しており、復讐という至上の目的を果たすためなら地上の支配や戦いの合理性すら眼中に無い*5
そういう意味ではまさに過去から時が止まったままの悪霊そのものと呼べる存在。

なお、現代の渡が伝承している『黄金のキバ』の鎧は、元をただせばロードが封印されたに造られたものなので、
実のところ、ロードとは中の人どころか鎧そのものも別物の初対面である。



レジェンドルガ族


キバ世界における知的生命体=『魔族』(人間も含まれている)の1種。
魔族の中でも最凶最悪の怪物と呼ばれ、一時は13魔族最強の一角であるファンガイア族すら窮地に追いやった恐怖の存在。

キバ世界の魔族は大半が伝承の怪物そのものの姿*6をしているが、
レジェンドルガはモチーフとなった神話・伝承の幅が異常に広汎で他種族と比べて個体間の共通点・統一性に乏しい。
故に13魔族の中でその大半の伝説の起源を占めているとされる世界のオバケの総本山のような存在である。

ファンガイアのキングに該当するロードとよばれる長がおり、他のレジェンドルガはロードに絶対の忠誠を誓う。
これは下克上や派閥争いも起こりうるファンガイアの社会に比べるとより一層シンプルで緊密な形態である。
仲間意識も強いが、他種族はゴミのように見下しており、ファンガイアよりも上位の存在と自負し、この世界の支配者となることを目論んでいた。

種族の性質は極めて残忍で露悪的。
人間の悲鳴を「何物にも代えがたい最高の音楽」として好み、それを聴く事を何よりの快楽とする悪趣味な文化がある。
これはロードも同じで、魔界城内の奏楽堂には襲われた人間たちの悲鳴を貯蔵し、演奏することでいつでも悲鳴を聴くことができる『楽器』が多数安置されている。

また、泥縄も良いところなギリギリのタイミングでキバの鎧の原理を解析し、
それを凌駕する性能を持つアークの鎧を完成させるなど行動パターンこそ単純だが知識や技術力は異常に高いものを持っていたようである(目覚めてすぐ日本語ペラペラだったし。国語辞典も無用だ!)。


別格のロードを除けば純粋な戦闘能力そのものはTV版のチェックメイトフォー等の上級ファンガイアに比べると大したことはない(過去イクサでも撃破可能)が、
レジェンドルガの真の脅威は『洗礼』と称される独自の増殖方法(繁殖とはまた別)にある。

これは自身の肉体の一部を他の生命体に植えつけることで対象を種族の別なく洗脳し同族に加えてしまう、
いわばホラー映画におけるゾンビの法則めいた能力で、レジェンドルガ化した生物は
同じ手順でネズミ算式に数を増やしていくため、瞬く間に勢力図が広がっていく。
元が同族の場合うかつに手出しをできないので逃げるしかないし、心を鬼にして倒したところで結局同士討ちになって自軍勢力が弱体化するだけという厄介なモノ。
いわばチェスの試合をしているのに相手だけ将棋のルールで攻めてくるようなもので、古のファンガイア族が苦しめられたのも当然といえる。
ただし、洗礼が初期症状のうちに本体であるレジェンドルガを撃破すれば支配下に置かれた生物も元通りに回復するというのが特撮のお約束的にも弱点。

ファンガイアが裏モチーフとして個体ごとに鳥類の意匠を持っているのに対し、レジェンドルガの個体には植物の意匠が見られる。
これがファンガイア同様単にデザイン上の特徴なのか、レジェンドルガの本質が植物の魔物だからなのかは不明。



杉村隆


演:堀内健

関東西刑務所に収容されている死刑囚。
逮捕時のデータは年齢39歳。身長169㎝・体重60㎏。
本編から遡ること22年前、1986年3月15日に逮捕されて以来、現在に至るまでその容姿がまったく変化しておらず、その間何度も死刑執行されているにもかかわらず生存を果たしている謎の男。

何を考えているのか読み取れないぼんやりした風貌の小男で、レジェンドルガを目の当たりにして恐怖のあまり小便を垂れ流すなど、人間的には非常に臆病。
しかし、追い詰められると何の呵責も無く凶行に出るという「キレると何するかわからない」タイプの凶悪犯。
劇中でも過去篇・現代篇の両方で脱獄を企て、人質を取るといった悪行を繰り返している(奇しくも過去人質にされたの榊原とわは、現代で人質にされた机なつきの実の母である)。


実は刑務所の地下に位置する古代遺跡に封印されていたロードに偶然ファーストコンタクトを果たしてしまった人物であり、
その際に魂だけの存在となっていたロードの新たな肉体として憑依されていた。
ロードの魂が肉体になじむまでの必要期間が22年の歳月であり、不老や死刑回避もロードの加護である。

現代篇での脱獄騒ぎを起こした時は、死なない男ということでもはや人間扱いされておらず、威嚇射撃とはいえ容赦なく実銃を発砲されていた。
この時点で既に壁に映る影がアークの形になっていたり、取り押さえようとした刑務官らを衝撃波で吹き飛ばすなど、ロードが力を取り戻している予兆が見えていた。

3日後、753のお手柄で再度逮捕されたが*7
ロードの完全な復活を促すべく護送中のパトカーを襲撃したレジェンドルガ達に拉致され、魔界城内でついに内に眠るロードが覚醒。
完全に肉体を乗っ取られ、以降杉村としての自我は完全に消滅。意識・記憶共にロードそのものとなる。
それに前後して髪が逆立ち、背後霊のように巨大なアークのオーラを出現させるなど不気味ながら底知れぬ威圧感を表すようになった。
なお、度の強い眼鏡をかけていたが、ロードになった際に放り捨てている。

この経緯を見てもわかるように、変身した時点では既に杉村の自我は消失しているため、
アークに変身するのはあくまで杉村の肉体を奪い獲ったロードである。





倒す…。この手で…貴様を…!

変身…!


じゃぁ~いきますかァ~↑
ドロォ~ン♪ドロォ~ン♪
へん↑しん↓♪





仮面ライダーアーク -Masked Rider Arc-


スーツアクター:新堀和男/矢部敬三*8

身長:320cm
体重:350kg
パンチ力:25t
通常キック力:60t
ジャンプ力:∞(「空を飛べる」という意味合いの模様)
走力:100mを2秒

レジェンドルガのロードがその身に『アークの鎧』を纏った姿。

アークの鎧はキバの鎧を凌駕することを大前提に開発されたもので、時期的には過去のファンガイアとの大戦末期、
ファンガイア側の切り札である『闇のキバ』のカウンターとしてレジェンドルガ側がその技術を模倣して造り上げた、
『レジェンドルガ版キバ』『アンチ・キバ』あるいは『キバ・ブートレグ』的存在である。
レジェンドルガの一族の頂点に立つ者のみが身に付けられる巨大な鎧で、他の者が装着される事は一切許されない。

最大の特徴はその見上げるような巨体であるが、
これはこけおどしで巨大化しているのではなく
ロードの専用鎧として作られた専用のサイズだから。
大抵の者は対峙するだけで戦意喪失してしまうほどのオーラを放つ。

漆黒の素体ガンメタル色の重厚な甲冑が覆い、
頭部や肩には悪魔を思わせる捻じ曲がった角のような意匠が盛り込まれている。複眼は黄色。

装甲材質の『アークメタル』はキバの鎧に用いられているルシファーメタル以上の強度を持つうえに、
鎧表面に刻まれた文様『アークトライバル』から放出される余剰エネルギーの副産物として
強固な魔皇力のバリアフィールドにコーティングされており凄まじい堅牢さを誇る。


額にはめ込まれた青い『闇の魔皇石』は全身を巡る魔皇力を増幅するアンプであると同時に、魔皇力を破壊光弾として連続発射する機能も持つ。

腕部の『デモンブレス』・脚部の『デモンアンクレット』によって膂力は途方もなく強化され、無造作に手足を振り回すだけでも他のライダーの必殺技級の破壊力を帯びる。
劇中でもキバの必殺キック・ダークネスムーンブレイクを正面からのワンパンであっさり吹き飛ばし、
起き上がりに被せた踵落としでキバを失神させるなど規格外のパワー描写が強調されていた。
のしのしとバックで歩き廻るアークを物陰に隠れてやり過ごすキバの姿は特撮ドラマというよりもリアル『ジャックと豆の木』状態である。

ファイトスタイルは基本的に小細工を弄することなく圧倒的なパワーで踏み潰す・叩き潰すといった強引な戦法を基本とするが、
決して愚鈍な怪物というわけではなく状況に応じてローキックや足払いなどの技術に基づく不気味なスピードの格闘戦も可能である。

キバの鎧の特徴である封印鎖(カテナ)による能力抑制は、胴体の牙を生やした『口』を模した部位『デッドクラッシャー』に1対のカテナを交差させる形で仕掛けられている。

デッドクラッシャー内部には闇の無限空間に通じる『ウルティマブラックホール』が収まっており、その凄まじい吸引力
アーク自身はおろか周囲の空間そのものを飲み込んでしまう危険性をはらんでいる。*9


手持ちの武器として全長4mにも達する三叉の槍『アークトライデント』があるが、
これは雑誌のスチール写真などで持たされてはいるものの本編では未使用という締まらないオチが着いており、映像に登場したのはディレクターズカット版が世に出てからである。

設定では一太刀で山をも分断し、地に突き立てれば天変地異さえも巻き起こす威力を持つとされるバットさんのシルバーバトンみたいなチート武器だが、
映像では洞窟の壁を走って逃げるキバを追って壁をツンツンつっついてただけ。
…見栄えはするんだよ…フィギュアにも付いて来るし…





キバなんかやっつけちゃエィ~↑♪



アークキバット -Arc Kivat-



唯一の資格者であるロードが仮面ライダーアークに変身する際用いる、キバット族を模した変身ツール。
手をかざすとどこからともなくフラフラと飛んでくる。

キバの変身ベルトと全く同じ要領でアークのベルトのバックルの位置に留まり、
闇の魔皇力の制御を担当する。純然たるモンスターではなく、機械仕掛けの小型ロボットであり、
なおかつ『変身の道具』としての役目しか持たされていないためか、明確な自我を持たず台詞もほとんどない。

声は若本御大がレイキバットとの兼ね役で当てているものの、
男らしく張りのあるレイキバットの演技と違い、アークキバットは酒呑んだヤギみたいな裏声である。

なお、本編とは違って企画段階ではきちんとしたキャラクターが設定されており、
その時は『普段は無邪気な雰囲気だが、変身を境に残忍で攻撃的な本性を露わにする』といったものだったようだ(後述の玩具の収録サウンドにもその片鱗が見える)。
つまり腹黒系ぶりっこ若本。

デザインはクロムシルバー一色のメタルボディに剥きだしのビス、赤いレンズのような眼と一目でメカとわかる無機的なものだが、
通常時はタレ目にひそめた眉のようのも見える小さなスリットと、見様によっては愛嬌のある顔をしている。
しかし、バックルに装着され逆さになることでタレ目は吊り目に、眉は鼻孔に、上を向いた耳は下向きの巨大な犬歯に…
と、まるで牙を剥き出しにした悪魔の髑髏のような凶悪な形相に様変わりする。

ウェイクアップフエッスルによってアークの封印されし能力を解放すると膨大な力の負荷に耐え切れず、一次装甲にあたるフェイスカバーが弾け飛び、
本体であるメカキバットとしての素顔が露わになる。なんだかグロい。

この状態下ではロード共々完全に暴走状態となっている。
言動も支離滅裂で『ゴー・トゥー・ヘル!』と叫んでいたが地獄に堕ちたのは自分たちの方であった。

レイキバットと同じ素体とフエッスルを共用しているが、公式では緒元がはっきりしていない謎だらけの存在。
普通に考えればレイキバット同様3WAが開発したというのが自然だが、それでも過去の戦いで失われたはずのアークの鎧をどうやって移植したのか?
どう考えても人間には扱えないアークの装備を開発したのは何故か(敵をパワーアップさせるだけ)?といった疑問は付き纏う。
白峰さん1日で造って取扱説明書込みでロードに献上したのだろうか。

もし仮にアークキバットが現代技術によって造られた代用品だった場合、封印前のロードが使っていたアークの鎧にはそれに対応する本来のキバット族がいた筈である。
それもレジェンドルガの性質からいって無理やり従わせていた可能性が高い。

限定商品として販売された変身ベルト玩具ではメインはあくまでアークキバットで、フェイス部分のカバーを付け替えてレイキバットにもできる、という扱い。
サウンドはそれぞれ完全に別々である。

収録された台詞はキバット親子やイクサナックルに比べると少ないが、そもそも劇中での台詞が2つ3つしか無いような扱いだったので充分おしゃべりと言えばおしゃべり。

「ねぇねぇ♪噛ぁ~まぁ~せぇ~てっ☆」
「ぼく・・・どうすればいいにょ☆?」
「もうやだ~!ドロン♪」

…とカワイイんだかキモイんだかわからない絶妙なボイスを楽しめる。

また、ウェイクアップフエッスルを鳴らした時のボイスサウンドが本編ではややテンションが高くなっているものの基本的な雰囲気は一緒だったのに対し、
玩具では無茶苦茶シリアスかつクールな声で「ウェイクアップ…!」
と宣言してくれる。おそらくこれが初期設定の本気モード。反面、劇中メカキバット時の台詞『ゴー・トゥー・ヘル!』は時期的な問題から未収録。






我が一族に…最後の力をオオオオオオオッ!!!


ウェイクアップ!


フンッ…!

ハアッ!!




ゴー・トゥー・ヘル!



レジェンドアーク -Legend Arc-


アークがアークキバットのウェイクアップフエッスルの効果により、ウェイクアップ。胸部デッドクラッシャー内にあるウルティマブラックホールから
『月の眼』(つきのまなこ)を直接体内に吸引、融合することで全ての能力を飛躍的に上昇させた最強最後の決戦形態。

この形態に変身するだけでも空は闇に包まれ、月が異常接近し、*10海は荒れ狂い無数の竜巻が発生する絵に描いたような天変地異が周囲を襲う。

変身に伴いむくつけき巨体がさらに巨大化(最終的にはキャッスルドランと同スケールになっていた)、頭部の角も倍近い長さに伸長している。

『口』だったクラッシャー部分には月の『眼』が収まり、そこを基点に上半身を蔦状の触手が籠のように覆って外装となるほか、同じように蔦で編まれた巨大な翼と一対の腕が生えた異形と化す。
よって通常時は4本腕だが、状況によっては翼も腕のように変形させ他の腕で捕捉した相手を殴りつけるなどの応用が可能。

蔦の隙間からは地獄の業火のように超常の炎が燃え盛っており、遠目にはステンドグラスのようなシルエットになっている。
翼からはこの炎を種火にした火球を無数に撃ち出すことが可能。飛行能力も相まって絨毯爆撃の如き凄絶な火力で地上の全てを灰燼に帰す。

必殺技は胸部の眼にエネルギーを収束して放つ巨大光球・『ウルティマデッドエンド』
その威力は周囲のあらゆるものを一瞬にして消滅させてしまうとされている。
劇中では自身の攻撃でダメージを負った音也イクサに向けて放ったが、寸前でキバが飛翔態に変身して自ら盾になったことで阻まれた。

劇場版限定ライダーとしては非常に珍しい強化形態だが、実質的にはCG映像による巨大ボスと同じ役回りで、後の作品でいうところの仮面ライダーコアに近い。


また、真の力が覚醒した状態、とは言うものの、劇中では月の眼を吸収する際アークはかなり苦しがっており、
なおかつそれを機に完全な理性なき破壊の権化となっているため自滅を覚悟した上であえて暴走することを選んだようにも見える。

キバ飛翔態との壮絶な空中戦を繰り広げたが、キャッスルドランを召喚しキバが放った『ジャイアントムーンブレイク』が炸裂。
自分の呼び寄せた月に磔にされ、皮肉にも宿敵であるキバの紋章を背負い完全消滅した。



月の眼


読みは「つきのまなこ」。レジェンドルガが活動を開始した際、月の表面に浮かび上がった謎のモンスター。
蔦状の触手を編み上げたような身体の中心部に巨大な一つ目が開く不気味な姿をしている。ぶっちゃけベアード様。

ロード/アークと融合することによってレジェンドアークに強化する力を持っているようだが、月の眼もレジェンドルガなのかや、ロードを始めとするレジェンドルガとどういう関係なのかは不明。
その後、レジェンドアーク撃破に伴い、月の眼も消滅した。



【本編以外での映像作品における登場】


背景に余計なドラマが無く、3m超の仮面ライダー、というインパクトも手伝ってお祭り企画には山車として結構担ぎ出されている印象。


超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレ〜ツ


同企画の3本建てのトリを飾る作品。テーマは『親子愛』で『魔界城の王』とも共通していたりする。
主人公・海東大樹/仮面ライダーディエンド が変身する強化フォーム、
真・遺影フォーム仮面ライダーディエンド コンプリートフォームの胸に刻まれたヒストリーオーナメントに
『キバの世界の劇場版悪役ライダー』として選ばれる。

さらに必殺技発動カード・アタックライド「ゲキジョウバン」によってオーナメントに登録された8体の劇場版ライダーが実体化、
異世界の空の下にその禍々しき巨躯が再び聳え立つことに。
劇場版限定ライダーズはそれぞれかなりの人気があるが、こと映像化して並べた際のアークの存在感はぶっちぎりである。

…といってもあくまでディエンドの召喚ライダーは傀儡なのでオリジナルとは別物。
ただ、曲りなりに海東は善行のためにその力を使っているので、世にも珍しい『悪と戦うアーク』を拝むことができる。
悪に由来する力を正しく役立てるのが仮面ライダーの真髄ということを考えさせられるシーン。

ちなみにコンプリートフォームに変身する際使用されるアイテム『ケータッチ』の表示アイコンは
ディケイドのものがキバの紋章だったのに対してフルール・ド・リス似のレジェンドルガの紋章。かなりかっこいい。


個別の戦闘シーンは無く、今作の敵、仮面ライダーG電王に対しディエンドが放った『ディメンションシュート』に合わせ、
他の7人の劇場版ライダーと同時攻撃を発動。原作では未使用の黄金の魔皇力を帯びた規格外ライダーキックを披露した。

G電王も強固なバリアとビームを同時展開する攻防一体の技『ワールドバニッシュ』で抵抗を試みるが、
アークを含めて相手が悪すぎる。
その最期はまるで怪獣に踏みつぶされるパトカーのような悲惨な光景であった。



ゲーム作品では

仮面ライダー バトライド・ウォーⅡに参戦。
本作は独自のコンセプトとして『映画』が強く打ち出されており、劇場版を意識した演出やシステムが多く見られる。
アークは『魔界城の王』ステージの巨大ボスとして登場。ボイスはホリケンではないものの、元からエフェクトがかかりまくっている上に
ロクな台詞が無いキャラクターのため違和感はまったく感じられない。ディケイド版キングダークほどの大きさでは無い『手ごろなうすらでかさ』のせいで
攻撃判定こそ判り易いものの、意外にスピードがあり緊迫感あるバトルが楽しめる。

ただ、このゲームではキバが飛翔態になれないためにレジェンドアークは登場せず、紅親子のダブルパンチでアークが爆散してシメとなってしまうため、
原作を知るファンにとって再現率の方はかなり物足りない。レイもレジェンドルガもいないし。



【余談】


◎デザインコンセプトはキバ=『牙』レイ=『爪』と来て『角』の仮面ライダー。
また、黒い体に曲がった角、手には三つ又の槍というビジュアルは一見悪魔的に見えるが、
実際の所は子供にわかりやすい悪者像として歯科医のポスターなんかに描いてある
『擬人化した虫歯菌』を取り入れている。…確かに虫歯菌は『キバ』の大敵ではある。


◎アークのスーツアクターを務める新堀氏は歴代スーパー戦隊のレッドのスーツアクターを務め、
『キバ』においては23話以降のアクション監督としても活躍している。
同氏が仮面ライダーのアクターを務めるのは、実に『ストロンガー』以来。


◎演者の堀内健氏はお笑いトリオ「ネプチューン」のメンバーとして知られ、ダークライダー、それもボスライダーへの起用は話題を呼んだ。
本人はノリノリで変身ポーズまで考案していたが、不採用になってしまった模様。本編内でのアークの変身は棒立ち&空中浮遊である。
ちなみに好きな仮面ライダーにはV3アマゾンを挙げている。


◎当たり前と言えば当たり前だが、変身に前後してアークの縮尺に合わせ
アークキバット(と対応するフエッスル)も掌サイズからキバの頭くらいの大きさにでかくなっている。
外付けの機械なのに。…レジェンドアーク化ではさらにでかく…


◎立体化に関して、商品はソフビ『ライダーヒーローキバシリーズ』にてEXナンバーとして発売。
また、『装着変身』は仮面ライダーレイとのセット商品として魂ウェブ商店とB★SHOPにて受注販売された。
代わりに展開される『S.H.Figuarts』シリーズへの移行期の商品であり、装着変身シリーズにおいては実質上のラストナンバーである。

電王以降の共通する仕様として、頭部の素顔がなく装着させるパーツも少ないためフィギュアーツに近い。
造形はレイと同様に高いレベルと言えるが、アークの方は以下のように惜しいところもある。

素体はキバと共用ではあるものの、アークの巨体を再現するために手首と足首から先のパーツが専用の一回り大きいものを用意してある。
ただし、実際の外観はせいぜい同梱のレイよりも頭一つ大きい程度であり、伸長しているとはいえシークレットシューズを履いたような雰囲気で違和感も強い。
また、胸のカテナのパーツが鎖ではなく一体成型のプレートのような表現の上、ちょっとしたことで外れやすいというレビューも。

鎧の他には、バックル部に固定できるアークキバットとアークトライデントが付属する。

仮面ライダーゼロワンには「アーク」という人工知能が敵ライダーとして登場しているが、そのままだと名前が被るためか「仮面ライダーアークゼロ」となっている。



かつて俺をアク禁にした冥殿…今、その冥殿の後を継ぐWikiで項目を追記・修正する。

それが俺の編集だ…!


画像出典:劇場版仮面ライダーキバ 魔界城の王
劇場版『キバ・ゴーオンジャー』制作委員会
© 2008 石ノ森プロ・ADK・テレビ朝日・東映


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最終更新:2024年03月12日 14:56

*1 ここでサガの威力が通じていればキバの鎧は生まれなかった。つまり初代キングINサガは負けたのだろう。

*2 ちなみにシールフエッスル×5+ウェイクアップフエッスルでダークキバの変身ベルトに備わったフエッスルホルダーの数と同じ6つになる。

*3 ただし、ファンガイア族の生き字引のはずの現代のビショップは黄金のキバを『紛い物』と侮蔑しており、兄弟の平和への祈りは後世のファンガイアには届かなかったようである……。

*4 渡は一度これを阻止すべくキャッスルドラン内の時の扉を使って過去に跳躍したが、ロードの覚醒は確定する運命だったのか、結局同じ結果に終わっている。

*5 ぶっちゃけ洗礼で下僕を増やして、本体は身を隠しているだけでレジェンドルガは地球を支配できる。

*6 ウルフェンは狼男、ファンガイアは吸血鬼など

*7 当然この時ボタンをむしられているが、ある意味では不死の死刑囚にしてレジェンドルガの王の憑代のボタンという、753のコレクションの中でもぶっちぎりのレアもの……なのか?

*8 動きを先に撮っておいてあとで合成する手法で巨大に見せている。

*9 実はアークのウェイクアップによる本来の必殺技はこのブラックホールで対象を吸い込んで消滅させてしまう王蛇の「ドゥームズ・デイ」のような技だったりする。

*10 ただ、キバの刻印によって元の位置に戻っていた事から、物理的事象というよりは呪術的怪奇現象なのかもしれない。