グロースター(コードギアス)

登録日:2012/01/30 (月) 13:03:39
更新日:2022/05/11 Wed 10:03:39
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脆弱者が!!



出典:コードギアス 反逆のルルーシュ STAGE20 「キュウシュウ 戦役」 毎日放送、サンライズ、コードギアス製作委員会 2007年3月8日放送より




目次





基礎データ


型式番号:RPI-209
所属:神聖ブリタニア帝国
分類:第5世代KMF
全高:4.29m
全備重量:7.75t
推進機関:ランドスピナー
武装:内蔵式対人機銃
対ナイトメア戦闘用大型ランス
スラッシュハーケン×2
ケイオス爆雷
アサルトライフル
大型キャノン
ザッテルヴァッフェ
メーザーバイブレーションソード(MVS)×2

パイロット:コーネリア・リ・ブリタニア
ユーフェミア・リ・ブリタニア
ギルバート・G・P・ギルフォード
アンドレアス・ダールトン
グラストンナイツ
ブリタニア軍一般兵


機体解説


ブリタニア軍が開発した第5世代KMF。
同じく第5世代に属する先発機であり同軍の主力機としての地位を確立したサザーランドの発展型にあたる。
サザーランドの汎用性を維持しつつそれ以上に対KMF戦を意識した機体、といった機体特性を有する。


基本的な機体構成はサザーランドに近く、グラスゴー以降培われてきたブリタニア系KMFのスタンダードに基づいた物となっている。
頭部は額にファクトスフィアが配置されるなど構成はサザーランドに通じるが、その下のフェイス部分はY字型のスリットが入ったシンプルなデザインに変化。
サザーランドの特徴だった後方に伸びた角状パーツも無くなり、コンパクトなシルエットを形成している。
一方で肩部装甲などが大型化し腰部、脚部の装甲は鋭角化するなど、首から下のボディは全体的に力強さを感じさせるデザインとなっている。

装甲色は一般機が暗い青紫系。また背中に黒色のマントを羽織っている場合も多く、後述の大型ランスと合わせその姿は西洋の騎士を思わせるものとなっている。
コ―ネリア機やグラストンナイツ機は一般機と仕様が異なる為、下記を参照されたし。

基本構造はサザーランドから受け継いでいる一方、かつてガニメデに搭載されていた特殊な脚部機構が限定的に採用されており、サザーランドに比べて脚部のバネが強まったことで運動性や剛性が向上。
この機動力とパワーを活かし、ランスなどの近接武装を用いた格闘戦を得意としている。
その他、火器やVTOLなどサザーランドと同じ装備を使用可能となっており、性能的には上位互換と言えるものになっている。


皇暦2017年(アニメ一期)時点ではサザーランドに次いで開発された最新鋭機扱いで、未だ戦姫コ―ネリアとその親衛隊など極一部にしか配備されていない高級量産機といった立ち位置だった。
しかし皇歴2018年(R2)になるとブリタニア軍全体への配備も進み、激戦区となったEU攻略や第二次トウキョウ決戦などでは少数ながら一般兵にも配備されていることが確認できる。
ただしこの頃になると既に次世代主力機であるヴィンセント・ウォードの配備も始まっており、量産機としてはサザーランドほど普及しなかったようである。
また、R2時点でもゲフィオン・ディスターバーへの対策は講じられていなかったため、第二次トウキョウ決戦時開始直後はG列車の干渉で動けなくなってしまうなど、やや旧式化の波に押され始めていることが窺える。



装備


  • 内蔵式対人機銃
  • スラッシュハーケン
  • ケイオス爆雷
  • アサルトライフル
  • 大型キャノン
これらはサザーランドのものとほぼ同型。

  • 対KMF戦闘用大型ランス
後期型。サザーランド用のものに似ているが槍先は金色で外周部に4枚のブレードが付いており、突撃時に展開して刺突面積を広げる事が可能。
格闘戦を得意とする本機の主兵装であり、その一撃はKMFのボディを易々と貫ける威力を誇る。
電磁ランス、EMランスとも呼ばれ、『双貌のオズ』の描写では接触した物体に電磁放射することで対象を溶解させ破壊力を高めている。ただし電磁エネルギーは機体本体から供給されているため出力を上げると稼働時間を短くしてしまう。

  • ザッテルヴァッフェ
コクピット側面に接続する五連装ミサイルポット。

  • サンドボード
砂漠などの悪路での運用時に脚部に装備するオプション装備。初登場時にチョロっと出て来ただけのレアな装備。



派生機


■無印及びR2で初登場した機種


◆グロースター(コ―ネリア専用機)

形式番号:RPI-00/SC
ブリタニアの戦姫・コーネリアの専用機。

メインカラーは赤紫。
量産型と外装など細部が異なり、胸部のスラッシュハーケンは大型化。
頭部には左右に広がった巨大な角がついており前垂れには帝国の紋章描かれている。肩部から背面に白マントを装備。
待騎状態であるがザッテルヴァッフェを装備している場面もある。

劇中、後にエリア18とされる場所で砂漠戦を親衛隊と共に行い、親衛隊が戦闘をしている間に守りの薄くなった敵本陣を一騎で攻め落とす華々しいデビューを果たした。
コーネリアのエリア11着任後は数々のテロ組織を殲滅。敵からの一斉射をスラッシュハーケンを用いて空中で全弾回避しつつ敵を撃破するという人外の機動を披露した。
その後はナリタ攻防戦に投入され、黒の騎士団と対峙。
ゼロの策略によって窮地に陥り両腕を失うも、スザクランスロットの助けによってそれを脱出する。
この時ハーケンだけで騎士団の無頼を退け、ゼロはKMFの操縦が下手という印象を視聴者に植え付けることになった(本来ならゼロはむしろ上手い方。あくまでネリ様が強すぎるのだ)。

ブラックリべリオンではユーフェミアの仇討ちとして総督府の庭園でガウェインと一対一で交戦。
圧倒的性能差をものともせず、小回りの利かないガウェインを一方的に攻め立て組み付き後一歩まで追い詰める。
しかしギアスに操られたダールトン機が投擲したランスに貫かれて撃墜され敗北した。

しかしこの戦闘が原因でゼロは直後の戦闘に苦戦を強いられた。
ブラックリベリオン後はコーネリアと共にブリタニアから失踪。

『オズ』で登場した際には角と左腕を失った痛々しい姿であるがギアスを追うコーネリアと共に戦場を駆けている。
なお身分を隠すためか前垂れの紋章は無くなっている。



◆グロースター(ギルフォード、ダールトン機)

コーネリア軍の副官ギルフォードとダールトンが搭乗するタイプ。
一般機と同型だが装甲色はコーネリア機に近い赤紫系。

コーネリア機と共にエリア11へと運ばれ様々な作戦に参加。
しかし、ブラックリベリオンにてダールトン機はパイロット共々ゼロの策略に利用されたうえガウェインのハドロン砲を受け爆散してしまった。
一方、ギルフォード機はランスロットからフィードバックされたMVSが新たに装備される。藤堂の月下との戦闘で切り裂かれたランスを投げ捨て、MVSを抜き放って対峙したが、その時は新装備を活かすシーンは無かった。

その後はギルフォード機の標準装備になったが、R2でのゼロとの一騎討ちにて武器は一つのみというルールに則り、彼はランスを選択。MVSはパージされて使われなかった。
太平洋の戦闘ではギルフォードは既にヴィンセント指揮官型に搭乗しており、やっぱり使われなかった。
ギルフォードのMVSの構えがカッコイイぶん、余計に不遇過ぎる。
もっともMVSがランスロットに合わせて作られた装備である為、グロースターの稼働時間を極端に下げる問題点があったりする。



◆グロースター(グラストンナイツ機)

基本は量産機と同様の塗装されているが、肩部など一部パーツがブルーで塗装されている。
基本装備としてザッテルヴァッフェを装備しており、R2ではデヴィッド機が狙撃用のライフルを装備した。

エリア18からエリア11へと異動し、ブラックリベリオンでも黒の騎士団の主力を撃退する活躍を見せる。
『R2』でも引き続きエリア11に留まっていたが、バート機、アルフレッド機は序盤で大破。後半ではグラストンナイツがガレスに乗り換えたことで出番を終えた。



◆グロースター・エア

グロースターにランスロットの物を基にした量産型フロートユニットを装備した状態。
背部にフロートユニットを取り付けたため、マントは外されている。

黒の騎士団の太平洋奇襲作戦においてギルフォードのヴィンセントと共に初登場するが大して活躍出来なかった。
その後もブリタニア軍所属機として幾度か登場している。



亡国のアキトで初登場した機種


◆グロースター・ソードマン

ユーロ・ブリタニアで運用されているグロースターの改修機。主に部隊長機として運用される。
本国仕様に比べると頭部や両肩に装飾が施されマントを標準装備している為、より騎士らしい姿となっている。
装飾のデザインは所属等によって異なり、特に胴体と肩が
聖ラファエル騎士団→青
聖ミカエル騎士団→赤
聖ガブリエル騎士団→緑
聖ウリエル騎士団→茶
という具合のカラーリングで区別されている。
また、ミカエル騎士団のアシュレイ機のみ、腕や足まで全身を真っ赤に塗り替えられている。

通常型に比べより一層KMF同士の近接戦闘を想定した調整がなされており、名前の通り格闘戦を得意とする。
主兵装はランスと背面に装備された。ちなみに剣はMVSではなくヒートソード。



■双貌のオズおよびO2で初登場した機種


◆グロースター・グリンダ

形式番号:RPI-209/G

グリンダ騎士団に配備されているグロースター。
グリンダ騎士団用なので赤と金を主体としたカラーリング。
主な武装は背面に装備したMVSだがギルフォード機と同様エナジー消費が多すぎて機体稼働時間が限られるのが欠点。
オルドリンがグレイルを使えない時の代用機として使われている。

『O2』では量産配備が進み大グリンダ騎士団の主力機として運用されている。
通常の電磁ランスなどに加え開発されて間もない量産型フロートユニットや携行式のライフル型ハドロン砲、ハドロン砲を内蔵したVTOLなど最新の装備を取り揃えられている。
また、シュバルツァー将軍専用機は頭部やサイドアーマーの形状が変更され独自の装飾を持つ電磁ランスと小型シールドを携行している。



◆グロースター・エア(暗殺部隊使用機)

マリーベルを狙って現れた暗殺部隊が使用した機体。
ボディが黒と赤で塗装されている他頭部が未登録の独自パーツに換装されている。
一応ブリタニア軍所属。



◆グロースター(プルートーン仕様)

特殊部隊「プルートーン」の使用するグロースター。部隊カラーである黒と紫色で塗装されている。
同部隊で使用されているサザーランドと同じく内部フレームやOSが改良されており一般機より高性能。



■白の騎士 紅の夜叉で初登場した機種


◆グロースター(ジノ・ヴァインベルグ機)

トリスタン以前のジノの乗機。
機体本体は通常型と大差無いがコクピット側面にブラッドフォードと同型の翼を装着している。



◆グロースター(ルキアーノ・ブラッドリー機)

ヴィンセント、パーシヴァル以前のルキアーノの乗機。
こちらも見た目は通常機と大差無くがミサイルシールドを装備している。



DS版で登場した機種


◆グロースター(ユーフェミア機)

DS版で仲間になったユーフェミアが搭乗するカスタム機。
カラーリングが白とピンクを基調としたものとなっている。


◆グロースター最終型

西洋の騎士のようなカスタマイズを施されたグロースター。
片手剣とで武装しており、盾に剣を納めることで大剣として使用できる。



追記・修正は、我こそ姫様の騎士と自負される御方にお願いします。

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最終更新:2022年05月11日 10:03
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