絶望ステップ(アイカツ!)

登録日:2015/09/16 Wed 07:00:00
更新日:2023/12/29 Fri 22:39:27
所要時間:約 3 分で読めます






絶望に彷徨って真っ暗で孤独でいると思わないで(ザッ ザッ ザッ)



絶望ステップとは、アイカツ!に登場するユニット「トライスター」の持ち曲「Take Me Higher(アレではない)」
の、サビに入る直前の振り付けである。

【概要】

トライスターは神崎美月が主体となって結成されたトップアイドルユニットである。
メンバーは美月、一ノ瀬かえで、藤堂ユリカ様の3名(初期はユリカ様の代わりに美しき刃が加入していたが諸事情で離脱)
劇中設定でも女児人気でも当時最強のアイドルだった美月が作ったユニットということもあり、果たしてどんな楽曲とダンスを見せてくれるのかと
視聴者たちは期待に胸を躍らせていた。

そして33話、トライスターのメンバーオーディションとなる風雲美月城の試練を乗り越えたいちご・あおい・蘭の三人が
トライスターのテーマソングでありオーディション課題曲の「Take Me Higher」を披露。
その楽曲自体は前評判通り、アイカツ!らしい高クオリティでかっこいいものだったのだが……。




いちご・あおい・蘭「絶望に彷徨って真っ暗で孤独でいると思わないで(ザッ ザッ ザッ)」
視聴者「こんなものなの!?」


サビに入る直前、あおいと蘭がステージの前方、いちごが後方へと行く際に繰り出したそのステップは……あまりにもダサかった。


【どうしてこうなった】

1.CG技術が発展途上だった
今でこそジャパニメーション最高峰のCGアイドルダンスを毎週見せてくれるアイカツ!だが、この時期はまだまだ技術が発展途上であり
初期の「ホネホネ人間」と揶揄された頃、アーケード版に毛が生えたようなCGよりはいくばくかマシになったレベルにとどまっていた。
そのため絶望ステップの躍動感もうまく表現できず非常にダサくなってしまった。

2.そもそも振り付けが無茶振りだった
上記のように未だCGが発展途上だった時期にやるにしては足の動きが前後左右に激しすぎたのも絶望ステップの特徴。
そのため人間がやる動きに見えず、何か気持ち悪さすら漂うものとなってしまった。

以上の点が重なった結果、制作側の意図に反して視聴者の失笑を買うものになってしまったものと思われる。

制作側でもあまりにダサいと判断されたのか、その後この曲を使ったライブシーンでは絶望ステップがカメラアングル的に映らなかったり
足以外の部分をアップにしたりといった苦肉の策が用いられるようになった。
やがてトライスターが結成から早すぎる解散をしたことで、Take Me Higherも絶望ステップもアイカツ!の歴史の闇へと消えていった……。


筈だった。


【その後】

時はかーなーり流れ150話。既に主人公がいちごからあかりへと交代した頃、「大スターライト学園祭」が開催されることになった。
そこで久々……というには長すぎる期間ぶりに、再結成したトライスターによる「Take Me Higher」が披露されることに。
過去の記憶を引きずった視聴者たちは「絶望ステップがまた見られてしまうのか……」と戦々恐々としていた。

一期の同窓会のような展開を経ていよいよライブシーン。そして問題の振り付け。

美月・かえで・ユリカ「絶望に彷徨って真っ暗で孤独でいると思わないで(サッ!サッ!サッ!)」
視聴者「アイカツの歴史を感じる……」

100話以上、2年以上の封印を破って披露されたそのステップはなんだか普通にカッコよかった。
CG技術、そしてモーション技術の向上が絶望ステップを絶望から解き放ったのである。
それはようやく制作側が本当に見せたかった、本物の「Take Me Higher」が完成した瞬間であった。


追記・修正は絶望に彷徨って真っ暗で孤独でいると思わない人にお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アイカツ!
  • ステップ
  • Take_Me_Higher
  • トライスター
  • 絶望ステップ
  • 絶望
  • どうあがいても絶望

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月29日 22:39