ジャッカル大魔王

登録日:2015/09/04 Fri 19:26:35
更新日:2024/02/18 Sun 11:24:51
所要時間:約 16 分で読めます




ジャッカル大魔王は、ウルトラシリーズに登場する宇宙人
別名は「宇宙大魔王」。「宇宙大魔王ジャッカル」と呼ばれる事もある。

この項目では、ジャッカル大魔王の配下『ジャッカル軍団』についても解説する。

【登場作品】


【概要】

身長:60m
体重:6万5千t
黒い(媒体によっては赤色の)たてがみと悪魔を思わせる2本の角、般若の面のように開いている口が特徴の宇宙人
実写作品には登場せず、内山まもる氏が手掛けた漫画作品やそれを基にした短編アニメにのみ登場している。
名前の由来は小説『ジャッカルの日』から。

遥かな昔、全宇宙を支配するべく数十万もの配下や怪獣たちで構成された『ジャッカル軍団』を率いて暴れ続け、幾多もの戦いで勝利を収めあらゆる星々を我が物にしていた。
本拠地である「ジャッカル星」も、元々別の住民が住んでいた場所を制圧し領土としたものである。
だが光の国でのウルトラマンキングとの戦いで敗北を喫し、宇宙の地獄・ブラックホールへと追放されてしまった。

「貴様らを呪い殺してやるぞおおおお!!!」

ところが、ジャッカル大魔王は心を入れ替えるどころか、逆にそのブラックホールのエネルギーを吸収して自らをさらに強化
自らに泥を塗ったウルトラ戦士に復讐すべく、大軍団を率いて再び光の国を襲撃した。

あのウルトラマンキングメビウスインフィニティーと互角の格闘術、光線を跳ね返すシールドなど様々な能力があるが、特徴的かつ非常に恐ろしいのが何にでも姿を変えることが出来る「変身能力」。
ゼットンエースキラーブラックキングなど名だたる強豪は勿論、ゾフィーなどウルトラ戦士にも変身する事が出来、キングですら見破れないほどである。
さらに姿ばかりではなくその能力まで完全にコピーしており、しかもオリジナルより遥かに強い力を有している
後述の通り、歴戦の勇者であるウルトラ兄弟たちでも手も足も出ず、次々と命を奪われてしまった

だが、一番恐ろしいのは、その変身能力はブラックホールのエネルギーによって得た後天的な能力であり、ジャッカル大魔王にとっては単なる余興でしかないという事である。
大魔王の真の必殺技は、全身から発射する「ジャッカル破壊光線」。
ジャッカル軍団が全員使用できる技だが、大魔王のものは通常でもウルトラ兄弟をも吹き飛ばす威力を持ち、ウルトラの星では直径数万kmはあろうかという大爆発を起こしていた(ウルトラの星の1/120の重力と1/60の直径しかない地球でやっていれば確実にこの宇宙から地球は消滅していたことだろう)。
髪を輝かせた最大出力ではブラックホールの力も防ぐ事ができるメロスの鎧が粉砕されるほど。
なおたてがみの中には10000度もの熱が篭っているらしい。

部下から厚い信頼を受けていたり、暴れる怪獣を気にしなかったりと悪の大ボスらしい威厳を持つ。
失敗を犯した部下を怒鳴りつける場面もあったが、予想外の猛攻から部下を庇ったり意外と面倒見は良いのかもしれない。
だが敵対する相手には一切容赦なく、激戦の末に追い詰められた際はわざと命乞いをして相手に隙を作らせ、そこを狙うという卑怯な策に出ている。

【配下・戦力】

・ジャッカル四天王

身長:50m
体重:6万t
大魔王の配下、ジャッカル軍団の四大幹部。大魔王に比べて角やたてがみが短い。
ソフビ化された際に設定されたたてがみの色以外に4人の外見の違いは無く、それぞれの固有名も無い。
『アニメ(ーター)見本市』でのアニメ版ではたてがみの色は皆赤色だが鎧や顔が黒ずんでいる。
槍や鎌を武器にする他、大魔王同様「ジャッカル破壊光線」を放つ事ができるが、大魔王の威力には及ばない。
大魔王よりも部下の扱いは荒く、平気で部下を巻き込む攻撃を行う。

指令を受けてウルトラ戦士や地球を襲ったが、メロスやゾフィーたち生き残ったウルトラ戦士の奮戦で3人は倒され、残る1人も最終的に撤退を余儀なくされた。
だが、後にその1人が……。

・軍団長

身長:45m
体重:5万5千t
ジャッカル軍団の戦闘部隊の指揮を担当。2万5千人が存在する。
たてがみが無く、角も四天王より短い。また軍団のマークは胸の中央にある。こちらも全員同じ外見。

・軍団員

身長:40m
体重:5万t
ジャッカル軍団の下っ端。22万5千人が所属しており、やはり全員とも同じ外見。軍団のマークは腹に描かれている。
荒くれ者揃いで、数を武器にメロスたちを追い詰める。並の怪獣よりも強く、集団で放つジャッカル破壊光線で地球の町を壊滅させた事もある。
四天王や軍団長にこき使われるが、仲間や上司、そして大魔王への信頼は厚く、自分の命を投げ出す事も惜しまないほど。

・怪獣たち

ウルトラシリーズに登場した多種多様な怪獣たち。
ジャッカル軍団の面々よりも立場は下であり、勝手に大暴れしているところを軍団員に釘を刺されている。

また、『ジャッカル軍団大逆襲!!』ではジャッカル軍団の切り札として「宇宙鳥獣ガロウラー」が登場、素早い動きや必殺光線「ガロウ・レインボー(レインボー光線)」でウルトラ兄弟を苦しめた。

・円盤

ジャッカル軍団のマークの形をした円盤状の宇宙船。四天王2人が大量の部下と共に乗り込んでいる。
機体の上部には破壊光線砲があり、あのジャッカル大魔王の「ジャッカル破壊光線」と同等の威力を持つ。また、横にも多数のレーザー砲を装備している。
『ジャッカル軍団大逆襲!!』にもウルトラ兄弟やウルトラの父をブラックホールまで連行した円盤群が登場している。


【活躍】

●ザ・ウルトラマン「ジャッカル対ウルトラ兄弟」

物語は、ウルトラマンゼットンに突如襲われ命を奪われるという緊急事態から始まる。そしてジャック(新マン)ナックル星人(の幻影)とブラックキングタロウバードン、そしてエースエースキラーと、自分たちを苦しめた強豪たちによってウルトラ兄弟は次々と惨殺されていった。
前作『レオ』の漫画版でセブンシルバーブルーメを道連れに命を落としており、残されたウルトラ兄弟はゾフィー、レオ、アストラのみになってしまった。

要請を受けたレオや部下と共に犯人を捜すゾフィーたち。だがその前に現れたのは、不気味に笑うもう1人のゾフィー、そして息絶えたアストラの体であった。
そして偽者のゾフィーは、ついにその正体――ジャッカル大魔王の本性を現した。得意の変身能力で様々な強豪怪獣・宇宙人、そしてゾフィーの姿になり、憎きウルトラ戦士たちの命を次々に奪っていったのだ。

「引きちぎっても飽き足らないウルトラ戦士がまた来たか!」

次々に様々な怪獣に変身し、ウルトラ戦士たちを圧倒するジャッカル大魔王。このままでは全滅してしまう、と恐れたゾフィーたちは一時ウルトラの星に撤退するが、大魔王から逃げることは出来なかった。ジャッカル大魔王は密かにウルトラ戦士の1人に化け、ウルトラの星に潜入してしまったのである。

「久しぶりだな、ウルトラマンキング!」
「お前はジャッカル!」

そして再び変身を解いた大魔王は、光の国の要所、全てのエネルギーを供給する「プラズマ核融合炉(プラズマスパーク)」を狙うべく大暴れを開始。駆けつけたウルトラマンキングと互角の勝負を繰り広げた。
だが、戦いの中でジャッカル大魔王は最大出力の必殺技「ジャッカル破壊光線」を発射。ウルトラの父やレオたちもろともプラズマ核融合炉を破壊し、キングをも行方不明にさせ、とうとうウルトラの星を壊滅状態に陥れたのである。

生き残ったウルトラ戦士は、ゾフィーウルトラの母、そして27人の部下のみ。最悪の状況下、彼らは普段お世話になっている地球の日本に避難、人間に変身して各地に潜伏する事にした。
だがそれが仇となった。彼らの動向を察知したジャッカル大魔王は軍団長を中心に多数の部下を地球に派遣、あっという間に日本を支配化に置いてしまったのである。

シャドームーン「俺達があんなに苦労したのに…よくも…よくもまあそんなに簡単に…」

そしてジャッカル軍団はウルトラ戦士や人間たちを担保に、ゾフィーたちをおびき出そうとした。

ところが、そこに現れたのは謎の鎧の戦士。余裕綽々の戦士の前にジャッカル軍団は予想外の苦戦を強いられ、軍団長を含めて多数の兵士が倒されてしまう。それを受け、ジャッカル大魔王は先にゾフィーたちを蹴散らすべく四天王の1人と多数の増員を地球に送った。
しかし、謎の鎧の戦士がウルトラ戦士の1人である「メロス」と言う正体を現し再び登場。意を決して変身したゾフィーと部下たちが軍団員を蹴散らす中で、四天王の1人はメロスとの一騎打ちに挑んだ。
ジャッカル大魔王から全滅させるまで生きて帰って来るな、と言う命令を受けた四天王は、部下を巻き添えにする攻撃を行うなど必死に攻勢を加えたが、鎧に身をまとうメロスの前に敵わず、必殺光線「レーザーショット・アンドロメロス」の前に爆発四散。ジャッカル軍団は地球からの撤退を余儀なくされたのであった。

この事態を受けて怒り心頭のジャッカル大魔王は、四天王の2人に円盤を用いた攻撃命令を下した。

「いざとなったら地球ごと吹っ飛ばしてやる!ジャッカル軍団を舐めるなよ!」

ゾフィーたちの協力を断り単身挑んだメロスだが、破壊光線砲や軍団員の数の暴力の前に苦戦。
しかし同じウルトラ戦士として見過ごすわけにはいかない、とゾフィーたちも参戦した。だがそれでも形勢はジャッカル軍団が有利のまま。
そして、メロスが油断した隙をつき、背後から一撃を食らわそうとした四天王の1人の攻撃は――。

「メロス、危ない!」
「ちっ、邪魔しやがって!」

――名もなき1人のウルトラ戦士が自らの命を犠牲にする事で遮られた。

その行動を見たメロスは自分の軽率な行いを反省し、ゾフィーたちと共闘することを決意。
仇討ちと言わんばかりに、四天王の1人を「ダブル・アンドラン」で切り裂いた。
そしてゾフィーも円盤の内部に侵入。ビーム砲を乱射し、船内にいた四天王の1人や多くのジャッカル軍団もろとも円盤を爆破するのであった。

残るは本拠地・ジャッカル星で待ち構えるジャッカル軍団、そして大魔王のみ。
決意を固めたゾフィーやメロスたちは一気に突入し次々と軍団員を蹴散らしていった。
だが、大魔王の巨大な銅像が構える部屋に入った途端、扉が閉じられ脱出不能に。そして突如床に空いた穴――ジャッカル軍団の兵器『ミニブラックホール』に吸い込まれてしまったのである。
しかし間一髪、ブラックホールの力も防ぐ事ができる鎧を纏ったメロスだけは難を逃れていた。そしてついに大魔王とメロスの一騎打ちが始まった!

「四天王相手とは訳が違うぞ!」
「俺もゾフィーとはちと違うぜ!」

あまりに強い大魔王を倒すには弱点を突くしかない、そう考えたメロスはアンドランを用い、片方の角を切り裂いた。
途端に苦しむ大魔王の様子に弱点は「角」だと察知したメロス。だが、とどめを刺そうとした彼の目の前で突然大魔王は命乞いを始めた。一切容赦せずに命を奪おうとした彼だが、ウルトラ戦士たる者としては、命乞いをする者を殺すなどと言う真似は出来なかった。
そして大魔王を見捨て、メロスが去ろうとしたその時だった。

「ばかめ、勝負はこれからだ!」

突如大魔王が立ち上がり、メロスの左腕を掴み上げたのだ。
実は、角を切られて苦しんでいたのは単なる演技。メロスが鎧を装着する際に使うと言う左手のブレスレットを狙うため、わざと弱体化する振りをして隙を狙っていたのである。そして見事策略は成功、ブレスレットを操作されたメロスは鎧を解除されてしまい、再装着する時間も与えられないままジャッカル破壊光線を受けてしまった。
そして苦しむメロスに大魔王はとどめを刺さず、野垂れ死ぬ様子を楽しませてもらう、と言い、部屋を後にした。


ついにウルトラ兄弟完全撃破に成功したジャッカル軍団。大勢の部下の前で高らかに勝利宣言をするジャッカル大魔王だが、その目の前に信じられない人物が現れた。あの時大ダメージを受けたはずのメロスが再び現れたのだ。しかもパワーも桁違い。
今度こそとどめを刺すべく、ジャッカル大魔王は髪を輝かせて最大出力のジャッカル破壊光線を放った。だがその時、「メロス」はM87光線を放ちそれを相殺。そして粉砕した鎧の中から現れたのは、本物のメロスから鎧を託されたゾフィーだった。身にブラックホールに吸い込まれ、大ダメージを受けたゾフィーが何故……?

それでも余裕を崩さない大魔王。だがその目の前で、さらに予想外の出来事が起きた。
大魔王の手によって倒されたマンジャック(新マン)エースタロウ、そして『レオ』で命を落としたセブンが突如復活したのである。
もう一度地獄へ送ってやる、と破壊光線を放とうとした大魔王だが時既に遅し。
ウルトラ6兄弟が同時に放った必殺技の前に大魔王は爆発四散、ついに敗北したのである。

そして生き残った四天王最後の1人と大勢の部下たちは、ウルトラ戦士たちに情けをかけられる形で撤退。
捨て台詞を吐きながら、ジャッカル星を去っていった。

ゾフィーたちウルトラ兄弟を復活させたのは、無事だったウルトラマンキングであった。
長かった戦いはウルトラ戦士たちの勝利に終わり、彼らは再び輝きだしたウルトラの星に帰還するのであった……。

●その後のジャッカル軍団

大魔王が敗れ去った後も、残されたジャッカル軍団は暗躍。
続編である『若きファイタスの挑戦』ではウルトラセブンをライバル視するメロスの弟「ファイタス」と密かに結託してウルトラの星に侵入。ウルトラの母以下銀十字軍を捕らえる事に成功した。
だが、この結託自体がファイタスの罠。彼はセブンを嫌でも自分と戦う状況に導くべく、ジャッカル軍団をも利用したのである。
そして2人のウルトラ戦士の元にメロス、そしてウルトラ兄弟も合流。ジャッカル軍団は一網打尽にされた。

しかしそれでも多くの面々は暗躍を続け、かたおか徹治氏が描いた『ウルトラ兄弟物語』でも「ジャッカー」と名乗る生き残りが現れている。


そして時は経ち、再びジャッカル軍団の牙がウルトラの星を襲う時が来た。
ジャッカル大魔王の再臨と共に――。


●ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス ジャッカル軍団大逆襲!!

OV作品「ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス」のラストで光の国に封印される事になった魔の鎧『アーマードダークネス』が、何者かに盗まれるという事件が発生。さらにはそれを封印していたウルトラベルも消えてしまった。総力を挙げて行方を捜すも、なかなか手がかりが掴めない。
そんな中、緊急警報を受けてただちに現場へ向かったメビウスメロス、そして女戦士アウラ。だがそこで目撃したのは、アーマードダークネスの一部を身につけたジャッカル軍団の軍団員だった。彼はその力で、光の国との平和調停に向かっていたメシエ星雲人の宇宙船を、防衛にあたった宇宙警備隊の精鋭部隊ごと全滅させていたのである。
鎧の力で三大戦士を苦戦させる軍団員だが、装着した力無きものを吸収してしまうアーマードダークネスの力によって息絶えてしまった。だが…!

「俺の…役目は終わった…。ジャッカル大魔王、万歳!」

その断末魔に一抹の不安を感じたメロスたち。その予想は最悪の形で的中してしまった。
彼らが見たものは、怪獣軍団に襲われる光の国、メビウスを除くウルトラ兄弟とウルトラの父が敗れた姿、そしてあのジャッカル大魔王であった。あの軍団員も、アーマードダークネス強奪も、全ては囮だったのである。

難を逃れたユリアンも加えて必死に立ち向かうメロス、メビウス、アウラであったが、かつての戦いをも凌ぐ強さの大魔王の前に圧倒されてしまう。
だが、大魔王の口から明かされたのは意外な事実であった。
彼の正体は、「先代」の大魔王に仕えていた四天王最後の生き残り。ウルトラ戦士への復讐のために自らの意志でブラックホールに落ち、そのエネルギーを自らの物にする事で新たなジャッカル大魔王へと変貌したのである。
敗れ去った兄弟や父を、かつての自身や先代大魔王と同じようにブラックホールへ落とす様子を映し出し、大魔王はメロスたちを絶望へと陥れた。

だが、ウルトラの父が自らのエネルギーを受け渡して犠牲になった事でウルトラ兄弟は復活。ジャッカル軍団の切り札である怪獣「ガロウラー」に大苦戦するも、メロスの弟であるファイタスが駆けつけたことで少しづつ形勢が逆転。何とかブラックホールへ追放する事に成功し、ブラックホールも耐える事ができるファイタスの鎧を託されたセブンによって父も救出された。
光の国へ帰還したウルトラ兄弟も戦線に復帰したが、それでも新生ジャッカル大魔王の力に手も足も出ず、ジャッカル破壊光線のまえに倒れてしまう。

そして再びウルトラの星そのものを破壊しようとしたジャッカル大魔王だったが、突然の攻撃に形勢を崩されてしまう。
そこにいたのは、自らアーマードダークネスを装着したウルトラマンメビウスだった。

「僕はどうなっても構わない!だがジャッカル大魔王、お前だけは絶対に倒す!」

鎧に呑みこまれる危機に陥ったメビウスを救うべく、ウルトラ6兄弟は自らエネルギーとなりメビウスと融合。『メビウスインフィニティー』へと変身した。
しかしそれでもなおジャッカル大魔王と互角の強さになったに過ぎず、戦いはなおも続いた。。
さらに、宇宙に飛び散ったアーマードダークネスの残りのパーツが元の姿を取り戻さんと無理やりインフィニティーに合体してしまう。

絶体絶命の危機の彼を救ったのは、鳴り渡る愛の鐘「ウルトラベル」の音色だった。
アーマードダークネスと共にジャッカル軍団に盗まれたウルトラベルを、ウルトラマンキングが奪還していたのである。

「邪悪な力に負けるでない!ウルトラ兄弟たちよ!」

そして、ついにメビウスインフィニティーは鎧の力に打ち勝った。
ジャッカル大魔王は再びジャッカル破壊光線を放つも、アーマードダークネスを装着したメビウスインフィニティーが放つコスモミラクル光線の前には敵わず、とうとう戦う力を失った。
これほどまでに凄まじい力が無ければ、新たな大魔王に勝つことは出来なかったのである。

それでもなお生き延びていた大魔王の前に、女戦士アウラが立った。
実は彼女の父は、あの時自分の命を犠牲にしてメロスを守った名もなきウルトラ戦士であった。アウラがここまで強い戦士になったのも、その時の恩を感じてメロスが彼女を育て上げたからなのである。
その復讐を胸に戦い続けた彼女だが、大魔王の惨めな姿を見て見逃そうとした。

だが大魔王はその隙を突き、背後から襲いかかろうとした。
しかし歴戦の戦士として成長していたアウラには既に見抜かれており、あのエンペラ星人に傷を負わせた伝説の剣「ウルティメイトブレード」の一撃でジャッカル大魔王は真っ二つに切り裂かれ、消滅した。

そして残された軍団員も降伏し光の国から撤退。こうして、長く苦しい戦いもようやく終わりを告げたのであった。

なお、二代目ジャッカル大魔王も部下から信頼されているが、追い詰められるとその部下も平気で巻き添えにするなど四天王時代と変わらない小心者な一面が残っている。


【余談】

  • ウルトラ兄弟惨殺、光の国壊滅と衝撃的な展開が続いた『ザ・ウルトラマン』のシナリオを考案したのは、当時の内山まもるの担当編集者。
    内山まもる氏は円谷プロから「ウルトラ兄弟を殺しすぎだ」と言われてしまったと後に語っているが、当時の読者に与えたインパクトは凄まじく、ババルウ星人(STORY 0版)エタルガーなどジャッカル大魔王と似た外見や能力を有するラスボスがその後のウルトラシリーズ関連の作品で多数登場している。

  • バンダイから発売されている怪獣ソフビでは発売されていないが、インスパイア社から発売された「レジェンドヒーローシリーズ」の一環として四天王と共にソフビが発売されている。
    また、バンダイから発売された「超造形魂」シリーズで内山作品のウルトラシリーズが立体化された際、ジャッカル大魔王もそのラインナップに加わっている。

  • 日本アニメ(ーター)見本市」で『ザ・ウルトラマン』が短編アニメ化された際の声優は他の作品同様に山寺宏一氏が担当。ゾフィーやメロスとは異なり、エフェクトの入った低くどすの利いた声となっている。
    また得意の変身能力はメロスとの一騎打ちで披露している。

  • マニアックなネタが多い事で知られる漫画『ウルトラマン超闘士激伝』では銀河最強武道会のモブ観客として登場している。



とうとうアニヲタwiki(仮)は俺のものになったんだ!うわっはっははは!!
ここをジャッカルのものとし、我々の追記・修正の本部とするのだ!

アニヲタwiki(仮)は利用者のもの……そして追記・修正は誰のものでもない。

何だと!?今言った奴前に出て来い!

ふふふ…。

き、貴様はwiki篭り!?

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最終更新:2024年02月18日 11:24