劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ギラティナと氷空の花束 シェイミ

登録日:2015/08/30(日) 13:24:00
更新日:2024/04/02 Tue 10:56:50
所要時間:約 8 分で読めます




誰も見たことの無い“美しき奇跡”が舞い降りる!


2008年7月19日公開。
劇場版ポケットモンスター第11作目。

スタジオジブリ『崖の上のポニョ』と同日公開である。


概要


劇場版ダイヤモンド&パールシリーズ第2作目。
当初のタイトルは「ギラティナと氷空の花束」までだったが、シェイミの公開に伴い正式タイトルが公開された。
また、劇中タイトルでは「ダイヤモンド&パール」の後に「プラチナ」が加わる演出があるが、プラチナを含めたタイトルが使用されることはあまりなかった。
「氷空」は「そら」と読む。

本作の特徴は、ポケモン映画としては珍しく話が前作から続いていること。
回想ではアラモスタウンの様子が流れ、ディアルガは(回想を含めればパルキアも)2作連続でのゲスト出演である。
今回の騒動も前作の話が原因で引き起こされている。
本作最後の次回作の予告で「三部作完結!」と初めて告知された。


前売り券ではレジギガスが配布された。
このレジギガスは他のレジ系3匹にちなんだ「こごえるかぜ」「アイアンヘッド」「いわなだれ」を覚えている。

また、劇場ではシェイミが配布された。
受け取れたのは『ダイヤモンド・パール』のみであり、『プラチナ』はギリギリ映画公開期間中の発売だったが受取不可だった。


本作の舞台のモデルはノルウェーのベルゲン、ヨステダール氷河一帯。


あらすじ


旅を続けるサトシとピカチュウたちが出会ったのはかんしゃポケモンのシェイミ。
グラシデアの花畑を探す途中で、ギラティナとディアルガのバトルに巻き込まれてしまったという。
そんなシェイミとともに花畑を探す旅に出るサトシたち。
すると突然、反転世界に引きずりこもうとするギラティナが襲いかかり、サトシたちは反転世界へ吸い込まれていく!
一方、その様子を冷静に見つめる謎の青年・ゼロの姿があった…


登場人物


CV:松本梨香
ご存知主人公。
小生意気なシェイミに何かと振り回される。

CV:豊口めぐみ
DP編ヒロイン。
サトシとともに現実世界と反転世界を行ったり来たりする。

CV:うえだゆうじ
ぱっとしない元ジムリーダーで現ポケモンブリーダー。
サトシとヒカリに置いて行かれる場面が多くやや不遇。

ロケット団のいつもの3人組。
反転世界に巻き込まれてから出る機会を失い、ムゲンの助手をすることに。

●ゲスト

  • ムゲン・グレイスランド
CV:山寺宏一
ギラティナに関する研究をしている男性。
5年前に反転世界にやってきてから直接そこに住み込んで研究を続けている。
かつて"ギラティナの持つ力をコピーし、反転世界を自由に行き来する"研究をしていたが、その過程でそれがギラティナの生命に関わってしまうということが発覚し計画を破棄した。
かつての助手・ゼロの野望を阻止すべくサトシたちと共闘する。
使用ポケモンはタテトプス。

  • レイラ
CV:南明奈
ムースの妻。
100歳を迎えたひいおばあさんのお祝いに行く道中、乗った列車でサトシたちと出会う。

  • ムース
CV:レッド吉田
レイラの夫。
かつてシェイミによる「花運び」をみたことがある。

  • オギン
CV:佐藤智恵
列車に乗っていた親切なおばさん。コロコロの漫画では登場しない。

  • カコ CV:佐々木日菜子
  • シュン CV:寺谷美香
  • タカ CV:牧口真幸
列車に乗っていた子供たち。コロコロの漫画では登場しない。
牧口はのちにXY編セレナを演じることになる。

  • ゼロ
CV:中村獅童
本作の悪役。ギラティナを狙う青年。
かつてはムゲンの助手だったが、彼が計画を中止したことに怒り彼と袂を分かち、その後密かに自身で計画を進行していた。
反転世界を「美しい」と心酔する一方、その反転世界を黒い瘴気で汚す現実世界を憎んでおり、自身が反転世界の王になろうと目論む。
使用ポケモンはコイル、レアコイル、ジバコイル。

  • インフィ
CV:中川翔子
ゼロに仕えるメイド型人工知能。可愛い。
メガリバ内部はモニターが複数あるので画面にいっぱい出てくることもある。可愛い。
コロコロの漫画では一体しか登場しない。

レギュラーメンバーの親御さんたち。EDにのみ登場。


主な登場ポケモン

CV:大谷育江
お馴染みサトシの相棒。

CV:クリスタル・ケイ
ポケモンセンターのお手伝い。

CV:ゴルゴ松本
ゼロのポケモン。
複数のコイル、レアコイルを引き連れて行動する。
ゴルゴはこの一件から番組の対戦コーナーで手持ち全てがジバコイルだったこともあるほど気に入っていた。

CV:山崎バニラ
本作の主役を務める幻のポケモン
ギラティナとディアルガとの戦いに巻き込まれ負傷したところをサトシ一行と出会う。
一人称は「ミー」で語尾に「~でしゅ」とつける。性格は少々小生意気で度々「ミーに感謝するでしゅ」と言ったりする。

グラシデアの花の花粉を浴びることで「スカイフォルム」へとフォルムチェンジが出来る。
フォルムチェンジすると一人称が「わたし」になり「~です」と口調も凛々しくなる。
原作での設定を反映してか、夜になると「ランドフォルム(元のフォルム)」に戻る。また、原作の"こおり状態になると元に戻る"というのも反映されているのか氷に接触した際も元に戻っている。

空間をも歪める威力を持つ技「シードフレア」を持っているためにギラティナに狙われることになる。

反物質」をつかさどる伝説のポケモン。異空間「反転世界」に住むといわれている。
鏡面(水面やガラス等)を通じて現実世界と反転世界を自由に行き来することができ、現実世界のものを反転世界に引きずり込むこともできる。
現実世界では「アナザーフォルム」、反転世界では「オリジンフォルム」にフォルムチェンジする。理由は2つの世界の重力の影響らしい。

前作のディアルガ・パルキアの戦いの影響で、反転世界には有害な瘴気が蔓延しており、それに怒ったギラティナはディアルガを襲撃。
反転世界に引きずり込むが、逆にディアルガから反撃を喰らったことにより自身が反転世界から出られなくなってしまう。
反転世界から出るために「フレアホール」を作り出せるシェイミを狙う。

後半はゼロと戦うためサトシと共闘することになるが、サトシを頭に乗せたり、サトシとやたら見つめあったりと可愛い。

鳴き声はモスラ。

「時間」をつかさどる伝説のポケモン。
物語冒頭、ギラティナに襲撃されるも反撃し、ギラティナを反転世界から出られなくする。

「空間」をつかさどる伝説のポケモン。
回想にのみ登場。

CV:相馬幸人
レジ系の王にしてロマン王。
ゼロによって氷河が崩されてゆく中、マンムーの群れを率いて崩壊を食い止める。


用語


  • 反転世界
ギラティナが住むといわれている場所。現実世界とちょうど表裏のように存在するらしい。
重力やら何やらが現実世界のそれとはまるで異なり、一切常識が通用しない。
各所に現実世界を映す水晶のようなものが浮いており、これを破壊すると映し出されている現実世界も破壊されてしまう。
前作での戦いの影響で、黒い有害な瘴気が発生している。

  • シードフレア
シェイミの専用技。
本作では「空気中の毒素を吸収して大気をきれいにし、吸収した毒素の量で威力が上がる」というものになっている。
反転世界の黒い瘴気を吸収したときには空間に穴をあけるほどの威力を発揮する。

  • フレアホール
その反転世界の黒い瘴気を吸収したシードフレアで作り出せる大穴。
現実世界と反転世界を自由に行き来することが可能になるものであり、反転世界から出られなくなったギラティナはこれに目をつけてシェイミを狙うことに。

  • メガリバ
ゼロが乗るハイテク母艦。もともとはムゲンが設計していた。
ギラティナの能力をコピーし反転世界と現実世界を自由に行き来するためのマシンだが、能力のコピーはギラティナの命に関わってしまうことから、ムゲンはこの設計図を消去した。
しかし、それに納得しないゼロによって密かに作り上げられていた。

  • メカギラティナ
ギラティナの能力をコピーした結果、自由な行き来が可能になったマシンの最終形。
ついにゼロは反転世界へ入り、現実世界の破壊を決行する。
でありメではない。

  • グラシデアの花
ゲームにも登場するアイテム。
誕生日や記念日に感謝の気持ちを伝えるためブーケにして送ることがある花。
シェイミはこの花粉を浴びることで昼の間だけスカイフォルムになることができる。

  • 花運び
シェイミが群れで行動し、グラシデアの花畑から花畑へとスカイフォルムになって渡りをするというもの。
ヒカリはこの光景を見て「氷空の花束」と称した。


主題歌


OPテーマ:なし

EDテーマ「ONE」 歌:クリスタル・ケイ

ぬりえコンテストテーマ「このゆびとまれ」 歌:あきよしふみえ&ポケモンKIDS2008



余談


  • 2009年に『世界一前売り券が売れたアニメ映画』としてギネス記録に認定されている。現在も未だに破られていない。

  • なぜか人気投票ネタに事欠かない作品である。公開当時にヤフーキッズにてポケモンの人気投票が行われたが、コイルを騒動の中心として、2ちゃんねらーと運営の裏工作のせいで企画が頓挫しかけるレベルでメチャクチャになったのは特に有名。
    • その後2016年に行われたポケモン総選挙720では20位台にシェイミ、コイル、ギラティナがほぼ続けてランクインするという地味な奇跡が起こった。
    • さらにその一年後のNHKのアニメランキング企画『アニメベスト100』では、某ポケモン専用掲示板の工作によって当映画は53位という中々の高順位をマークした。
工作や不正ばっかじゃねぇかって言うのは禁句

  • ポケモンサンデーでお馴染みのお笑いトリオであったロバートはしょこたん・TIMと違って声優としての出番は無かったが、「スペシャルサンクス」としてエンドロールに名前を残すことだけはできた(前作・次作では出演)。





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  • DP編
  • 2008年
  • シンオウ地方

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最終更新:2024年04月02日 10:56