カール・アウグスト・ナイトハルト

登録日:2015/08/16 (日) 19:27:58
更新日:2024/04/18 Thu 06:18:52
所要時間:約 8 分で読めます






「カール・アウグスト・ナイトハルト」はスクウェア(現スクウェアエニックス)から発売されたRPGソフト、
ロマンシング サ・ガ』及び、リメイク作品『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』等に登場して来るキャラクター。

マルディアスに於ける最大国家ローザリア王国の王太子で、病床の父に代わり、
彼が内政は勿論、自ら支配地域拡大を目論んで軍を率いたり、単独で行動していたりする。


……イケメン王子にしてカリスマ的統治者にして最強クラスの戦士と云う、文字通りの完璧超人であり、
漆黒の鎧を纏う姿から国民からは“ブラックプリンス”と呼ばれ英雄視され、タラール族からは“カヤキス・レビタ(黒い悪魔)”の通称で恐れられている。
……更に、その覇権の為に裏ではサルーインの勢力との取り引きがあるとの噂もあるとか無いとか……。


その、圧倒的なまでの存在感から主人公達をも霞む活躍を……する事も無く“ぶっちゃけ影が薄い”キャラクター。
主人公としてアイシャかアルベルトを選ばなければ特に物語に絡まないし、
他の主人公だとアルベルトを仲間にしないと会えもしないので、“顔を見たことも無い”プレイヤーも多いかもしれない。


……尚、これについては容量の問題でシナリオが削られたと云う理由があるらしく、
『ロマサガ』内に残されている多数の未使用データと同じく、実現しなかった事を惜しむ声もある。
ただし、この立ちすぎている“完璧超人なイケメン王子”のキャラクターは眠らせておくのは惜しいと思われたのか、
後に『ロマンシング サガ3』に於ける主人公の一人であるロアーヌ侯ミカエルはナイトハルトの設定を換骨奪胎した様なキャラクターとなっている。




一応主人公にアイシャを選び、その上で特定の条件下であるバグを用いれば苦労することにはなるが連れまわすことが可能。
それも頑張ればナイトハルトを5人も連れまわせる。
フォローしておくと通常のプレイングではまず試そうとしないし意図的に狙わないと実現しない条件である。
もっとも他の一時的な仲間も連れまわせたりするが…。

【コミック版】

ラストダンジョンの玉座に座る黒幕で、闇の力を宿すデステニィーストーン「ブラックダイヤ」の主であり、サルーインの下僕。
婚約者でアルベルトの姉のディアナを生物的なラストダンジョンの壁に埋め込んでサルイーン復活の生贄にした。
まさに黒い悪魔
最期は、タラール族を皆殺しにされて復讐に燃えるアイシャが光の術法「スターソード」でとどめを差した。



追記・修正お願いします。










デッデッデデデデ!(カーン)

デデデデ! デッデッデデデデ!(カーン)デデデデ!


ぺーぺぺぺーぺーぺーぺー...







……と、ここまでが『ロマサガ』及びナイトハルトの基本設定なのだが、
今日では、ナイトハルトは「サガシリーズ」を代表するネタキャラとして不動の地位を築き上げている。
リメイク版での御姿によって……!

「イクゾー」


声:加藤雅也


通称は「殿下」「内藤晴人」……etc.
基本設定はSFC版と同じで登場回数が以前よりは増やされてるとは云え、
アイシャとアルベルト編以外では基本的に影が薄いのも同じ……なのだが、
その存在感の“濃さ”から僅かな場面でも腹筋を破壊されるプレイヤーが多数出現。

名言集を集めた動画やまとめサイトにより、今や殿下=ネタキャラとの絶対的な認識が広がっており、
専用テーマ曲「デッデッデデデデ!(カーン)」を聞くだけで吹き出してしまう人間も多い。
正式タイトルはズバリ「ナイトハルトのテーマ」……セルフ名曲レイプとしても名高い。
この曲実のところ殿下のイメージにとてもはまっている上に、曲単品でのインパクトも強いので耳に残ってしまいがちなことが原因。

主な原因は担当声優の加藤雅也氏の“低くて渋いが抑揚の無い声”が、どうしても“聞きとり辛い上に棒読み”に聞こえてしまうからである。
(※同名の役者さんが数名居る為、確定的な答えが出ていなかったが、現在は大沢事務所所属の加藤雅也氏である、と見られている)

棒読みや滑舌となると必ず代表に挙げられる某オンドゥルと同様に、半角カタカナで著されるのが基本。
ちなみに殿下の場合は元の言葉と発音が全く異なる空耳ネタは意外と少ない。
発音や声質の違和感から来る“棒読み感”と“聞き取り難さ”、氏の演技の解釈(トーン)のインパクトが非常に強いのが原因である。
ただし、他声優陣と比べて活舌が明らかに悪いことも否定しようがない。
例:ローザリア(いち)→ローザリアイシ

ちなみに彼は数多くの影武者が居る設定であり、棒読みが目立つのは明らかな影武者であることが多い。(逆に本物確定の場面はほとんどない)
そのため影武者っぷりが目立つように意図的にこのような演技や指導、あるいはあえてリテイクしなかった可能性も高かったりする。

尚、加藤雅也氏はバファル帝国を巡る陰謀の首謀者であるローバーン公の声も担当しているが、
出番が少ないから注目されないだけで“こっちも同じ調子”である。

しかし棒読み気味とはいえ元々の声の通りが良いので不思議と不快感はない。
逆に言えばイケボなのにあんな調子なのが逆に笑いどころとなってしまうのだが…。
ちなみに加藤氏は元劇団四季所属。その為か声というよりかは体を使った演技の方が得意らしく、現在は主に舞台で活躍しているようだ。


【変更点】


出番が増えたことで覇権主義的な印象が増したり、世界の危機に対しては動こうとする名君っぷりが増した。
(仇敵とも言えるクジャラートの危機に対して確執を一時的に忘れてくれる。ただし、敵国の帝国を警戒して動けない…という場面も追加。)
あくまでローザリアの君主であり、単純な善や悪にとらわれない存在と言って良いだろう。

…しかしそんな重要そうな立ち位置よりも、追加イベントの周回オープニングでデカい顔をして登場して来る度にプレイヤーの腹筋を直撃する事になってしまった



【その他のネタ要素】


殿下にはゲームの仕様上のネタ要素が存在しており、台詞と共にプレイヤーへの印象をますます強める要因となっている。


※アイシャの専用ムービー中にアイシャよりも目立つ。

※アクアマリンを入手することで殿下が普通に仲間に出来るようになったが、死の神デスに命を捧げても何事もなく城に居る
(他のキャラは主人公がLPを犠牲にしなければ生き返れない。ちなみに多数の影武者が居るため、仲間になる殿下は十中八九影武者だと思われる)。

※最終パーティーに入れていると、パーティーと王宮(ムービー)と二人に増殖している(前述の通りパーティーに加わっているのはその影武者と思われるのでおかしくはない)。

※本作も似たようなバグで、アイシャ初期イベントで一時的に仲間になる殿下を無理やり連れまわすことが可能。
他の一時的な仲間についても連れまわすバグが大体開発されている。

※サガシリーズのソシャゲ「ロマンシング サガ リ・ユニバース」では限定SSRの殿下が実装されたが、なんと必殺技で「デッデッデデデデ!カーン」のSE入りの演出が入る。どうやら公式も認知しているネタらしい。


【関連人物】

■アルベルト(アルベルトー、アルベル丼)
ローザリア貴族で配下のイスマス侯ルドルフの息子。
ナイトハルトにとっては義弟(予定)に当たる為に特別に目をかけている模様。
イスマスは重要な位置(敵対国との防衛線)にあたるため、城主の跡継ぎとしても重要である。

■ディアナ(リアナ、リアラ)
アルベルトの姉で殿下の想い人。
ばら騎士団として王宮で働いていた時から見初めていた(目を付けていた)らしい。
アルベルト編開始直後の唐突なプロポーズ(の発音)にプレイヤーは草を生やしたが、当のディアナを初めとして面々は喜んでいた。
……しかし。

■アイシャ
殿下が併合を目指すガレサステップの少数民族タラール族の娘。
モンスターや人攫いにお持ち帰りされそうになっていたのを助け、逆に大都会にお持ち帰りした。
タラ―ル族には野望と支配地域の関係からか脅しをかけているが、一応殲滅は望んでいない(と思われる。ただし、恐らく抵抗した場合は話は別)。
一流のレディにしたいのか人質にしたいのかコレガワカラナイな提案もしているが、あっさり引くあたり理性的。
ディアナにお熱なのでロリコンではないだろう。

■竜騎士(殿)(ドゥーキシドゥノゥ)
『ミンサガ』における殿下の最も悪漢っぽいイベントの相手。
竜でありながら騎士となった伝説的存在であり、主人公や騎士団領の人間からは賞賛や尊敬を得ている存在なのだが、
殿下に面会した後でイベントを発生させると、突如として乱入してきた殿下にミルザの遺産の一つである「武神の鎧」欲しさに一方的に敵対→フルボッコされてしまう。
また、その際には敵対を煽る為か事あるごとに殿下から「モンスター」呼ばわりされてしまうと云う可哀想な人(?)。
本来はイベントの後で仲間にも出来るのだが、このイベントが発生すると本当に死んでしまう。
元々はミニオン・ヘイトが化けているというイベントだったのが、中途半端にカットされて本物の殿下の仕業とされてしまったらしい。
そうした事情もあってか、全く殿下っぽくないイベントである。

このイベントの発生条件は「これまでにナイトハルトと面識がある」かつ「ナイトハルトがパーティ内にいない」なので
強制イベントで面識が出来てしまうアルベルト以外なら回避することも可能。
アクアマリンはナイトハルトから依頼を受けなくても直接取りにいけるので面識を作らずにすむ。
これでアクアマリンを失わず、かつ乱入イベントも阻止できるが、後からナイトハルトにアクアマリンを献上して報酬を貰ったり、
ナイトハルトを加入させることは出来なくなる。

■その他主人公(アルベルトとアイシャ含む)
デスティニーストーンのアクアマリンを取ってくるように依頼する。
主人公はそれをパクることも、頼まれるまま献上する(褒美有り)ことも可能。
友人or友人の知り合いだからか一攫千金を狙えるタイニィフェザーについてもきちんと狙いどころを教えてくれて、警告もしてくれる。


【殿下の疑惑】


※前述の様に、ナイトハルトが訪れた直後にイスマス城が襲撃された事や、
デスティ二ィストーンを手元に置きたがっていたこと等……から、
「ナイトハルトはサルーインの勢力と繋がりがある」……と云う疑惑を持つファンも多く、
SFC時代の全集や、その情報を元にしたサイトの記事等では事実の様に語られていることもある。

……が、PS2リメイクの際に生みの親の河津神により明確に否定された。
アクアマリンも単なる野望のためか、あるいはよく分からない場所に置いておいて奪われたり壊されたりするのを防ぐ目的からだったらしい。手元には無いけど国の宝ではあるし。







【殿下名言集】

※他、表記多数。
※日本語訳に誤りがある場合があります。
  • 「ホイ!」(来い!)
  • 「ポーゥ ヒョウテキトージョーダナ」(ほう、強敵登場だな)
  • 「コノママラナゼンメツラナ」(このままでは全滅だな)
  • 「スコシュハ 歯ゴタエノアル 敵ナノカ?」(少しは歯ごたえのある敵なのか?)
  • 「ヤルラー? ウッ! ウハハwww」(やるな!? うっ! うぁぁ!!)
  • 「チュカラヲタメスノニチョーロヨイアイテガアラワレタラ」(力を試すのに丁度良い相手が現れたな)
  • 「ココマデカー?」(ここまでか……)
  • 「ウアソ ナイトハルト 染みたげ エケ ローザリア」(ウアソ ナイトハルト シミタゲ エケ ローザリア)
  • 「チュギハテカゲンシュヨー」(次は手加減しよう)
  • 「スペップモ☆」(ステップも)
  • 「ゴ乱心ヲ」(ご安心を)
  • 「賊将ノニザムヲシッテイルカ」(族長のニザムを知っているか?)
  • 「ナニー? ニザムハオマエノソフカーHAHAHAHAHAHA!」(何? ニザムはお前の祖父か、ハッハッハッハッハッ)
  • 「Are you you Care “HIPのYOU”Want to know you Care to heart Betty no More Damn!」
    (ああいう勇気は“匹夫の勇”本当の勇気とは別のものだ……)
  • 「シシャドノローザリアモエスタミルヲスクーコトニチューチョハナイクジャラートトノカクシツモイマハワスレヨーシカシテーコクガDoウゴクカガ“これが解らない”」
    (使者殿。ローザリアもエスタミルを救う事に躊躇は無い。クジャラートとの確執も今は忘れよう。しかし、帝国がどう動くかが……これが解らない)
  • 「体に触るぞ」(身体に障るぞ)
  • 「Do you Kiss it Do you Know?」(竜騎士殿?)
  • 「標準語ハ分カルカ?」
  • 「カミトヒトノサガチカラノサダケナラバカミノソンザイナロフヨウラー」(神と人の差が力の差だけならば、神の存在など不要だ!)




「ポーゥ チュイキシューセーノチャンスダナ」


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最終更新:2024年04月18日 06:18