登録日:2015/07/29 (水) 14:35:47
更新日:2024/03/13 Wed 17:22:50
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同人サークルの「はじめまして。」が原作・作画を務め、声優業界のあるあるネタを題材とした4コマ漫画。
このサークルはあさのますみ(作家として活動する際の声優の
浅野真澄の名義)と漫画家の畑健二郎によって結成され、それぞれ原作と作画を担当している。
2011年12月のコミックマーケット81~2014年12月のコミックマーケット87にて発売した同人誌とサークルHPにて公開されているが、同人誌とWEB版を纏めた単行本版も一迅社より発売された。
CV.概要
それぞれの想いを抱いて声優業界に飛び込んだ三名の新人女性声優、一ノ瀬双葉、萌咲いちご、小花鈴。
現場で共演したことから交流を深めた彼女たちが友情を深め、厳しい現実を突きつかれつつも一人の声優として各々成長していく物語。
原作者であるあさのが声優・浅野真澄として体験した出来事を中心にコメディー形式で描いた作品となっているが、リアリティの面からも踏み込んでいるため
「オーディションに受からなくてその月は仕事なし」
「ラジオでした不用意な発言は消せない。発言をした本人は消える(by.汐留)」
「ブログのコメント欄にまで湧くアンチ」
「メディア変更の際に強制的に告知なく変更されるキャスト(しかも親友同士)」
「体調不良による休業」
など暗い話題に踏み込むこともある。
作中に登場する声優の日常はアニメ版の本人役も含めて、浅野が実在する声優にインタービューを実施したうえで制作されている。
本作は絵本作家としてもデビューした浅野が声優業界を舞台にした作品を描きたいと思い、紆余曲折を経て(というかメディアにまつわる暗い話題も扱ってるため商用にしづらい)同人活動での漫画作品としての発表を決意。
そしてTwitter上で同人活動の相方を募集した浅野に対し、
ハヤテのごとく!等で知られる漫画家の畑健二郎が応じてサークルを結成し、作品が制作される運びとなった(そのためか、『ハヤテのごとく!』のコミックス版にのみ存在するあとがきに何度か登場している)。
また2014年12月の冬コミではテレビアニメ化が発表され、2015年7月からTOKYO MX他で放送が開始された。
監督は博史池畠(「こえでおしごと!」「
ロボットガールズZ」の監督を歴任)、シリーズ構成は横手美智子(「
SHIROBAKO」などを歴任)が担当する。
アニメ化以前にドラマCD化のオファーも来ていたが、アニメ化するにあたってキャストが変更されることは避けたいという浅野の意向から、オファーは断ることとなった。
作中にはスタッフからウェイトレスまで浅野を思わせる風貌のモブキャラが出没するが、役は浅野本人が担当しており
また作中に登場する本人役の声優はアフレコ現場では野沢雅子、事務所内のシーンでは
神谷浩史、ラジオの現場では
田村ゆかりなどと豪華な布陣となっている。
CV.登場人物
●イヤホンズ
◇一ノ瀬双葉 CV.
高橋李依
本作の主人公であり、青空プロダクションに所属する眼鏡っ娘の新人声優。真面目な性格ではあるが自己表現が苦手で、天性の天然ボケ。
私生活では声優の仕事が来ない日が続き、突然入った仕事の影響でバイトを休んだ結果解雇させられ、ドラマCDのアニメ化に伴ってキャストを変えられるなど苦労が絶えない。
しかしそれでも「仕事がある」という理由で、事務所の新人からは尊敬されている点もある。
ちなみに初レギュラーはマスコットキャラだったが、2話にして早くも
爆死した。
声優になったきっかけは、大学三回生の頃就職難で普通に就職するのが難しかったから、とのこと。いちごからは舐めていると思われていたが
実は「仕事に就くのがこんなに難しいなら、自分の夢の中で一番難しい仕事にチャンレンジしよう。」という意味だった。
現場であたふたすることが多く、それを見た先輩声優の汐留ヒカリから「フタフタ」というあだ名を付けられ、定着してしまった。
これは不特定多数の声優に見られる、最初に付いたあだ名が定着しやすい傾向がある点から来ている。
名付け親もこの点には苦悩しているようだが…。
好きなものはひき割り納豆と読書、嫌いなものはキノコ。
作品中のアニメである「息の根コロリちゃん」のぬいぐるみ、コロリちゃんのようなキモカワ系のキャラを好む傾向にある。
家族構成は会社員の弟と病弱に見える父が確認されている。
◇萌咲いちご CV.
長久友紀
ボイスエンタテイメント所属の新人声優。双葉と同様実家から上京し、ほぼ同時期にデビューした。ピンク髪の
無重力ツインテールが特徴。
この名前は芸名で本名は不詳だが、本名は双葉たちにも教えたがらない。
歌って踊れるアイドル声優を目指しており、部屋の中は苺のグッズで埋め尽くしている。
一時期「いちご星雲のいちご星(=香川県)からやって来た」といったキャラ設定を作っていたが、原作では後に封印した。
双葉と同様に仕事の量に悩むことが多く、仕事の8割は食品工場のライン工のバイトとなっている。
これまで演じてきたキャラは動物やマスコットキャラなどの人外が多い。
好きなものは苺。嫌いなものは美味しくないうどん。
実家は父子家庭で親戚一同に応援されているが、SNSに幼少期の写真を載せられたりいちごのファンにレスしてしまったこともある。また親戚一同は応援こそしているものの、いちご本人のキャラ路線に対しては理解が無い者が多い。
◇小花鈴 CV.高野麻里佳
劇団さくらんぼ所属の声優。5歳で子役デビューした芸歴10年で、双葉やいちごよりはベテランの貫禄がある。
子役時代の仕事は黒歴史にしたい節があるものの、その時代からの伝手の影響か双葉やいちごよりは仕事が多い。昔は極度の引っ込み思案だったが、親の勧めで劇団に入ったことで克服できた模様。
中学三年生にして学業と仕事をこなすしっかり者である一方で没個性でもあり、双葉やいちごと比べて自分の特徴を見いだせずにいる点が悩みの種。
学校は一貫私立校だが、声優業のために芸能科のある高校へ進学する道を選んだ。
実家(和菓子屋)暮らしの影響か、双葉やいちごに比べると金銭感覚がズレている。
家事手伝いの姉・円美がいる。
マネージャー(CV.神田朱美)が
ヒロCの大ファン。
●その他の人物
◇汐留ヒカリ CV.
生天目仁美
10代でデビューした芸歴14年の女性声優。双葉の事務所の先輩に当たる。
新人の頃から「ヒカりゅん」の相性が定着して現在もその名で呼ばれるが、年齢とのギャップに悩んでいる。
後輩への面倒見は良く積極にアドバイスを与えつつも、
Sッ気を見せている。
劇中アニメ「仏戦士ボサツオン」の主人公エスタ役、ラジオ番組「汐留ヒカリのヒカリ☆電波局」などのレギュラーを持つ。
◇小鳥遊翼
双葉と同じ養成所で同期の男性声優。BL作品の仕事に携わることが多い。
スタイル抜群のイケメンだが、重度のラブライバーで結構な額の金をつぎ込んでいるらしい。
◇集(あつまり)さん CV.
小清水亜美
青空プロダクションの女性マネージャー。タレント部門と新人声優の担当を掛け持ちしている敏腕マネージャーである。
忙しすぎて彼氏と別れてしまった。
◇紺野あおい CV.古木のぞみ
青空プロダクションの新人マネージャー。イヤホンズのマネジメントも担当している。
真面目ではあるが、どこか不安そうに感じる一面も見せる。
焼き肉を奢られたら際限なく食べるほどの大食い。焼き肉を奢る者は事前に牛丼を食べさせてから店に向かうが、実在するマネージャーがモデルらしい。
◇サヨちゃん CV.
佐倉綾音
鈴の幼馴染でクラスメイト。鈴と同じ劇団に所属しているが、演劇は趣味の一環で芸能活動はしていない。
鈴のファン第一号を自称しており、彼女のことを全力で応援している。
このキャラのモデルとなったのは、佐倉の高校時代の
たった一人の友達であるコウちゃんから来ている。
◇コロリちゃん CV.高橋李依
双葉が幼少期の頃に放送していたアニメ「息の根コロリちゃん」に登場するマスコットキャラ。「~コロ」が口癖。
作品自体はブラックユーモアな作風に伴う各方面からの圧力が原因で打ち切りを食らってしまった。
本作の解説担当であり、一体のぬいぐるみとして双葉のパートナーの役割を担っている。
別にドーナツをキメているわけではない。
◇海原さん CV.三宅健太
仏戦士ボサツオンのプロデューサー。双葉、いちご、鈴の三人を見てユニットの結成を決めた。
仕事ができる点も見せてはいるがネーミングセンスは微妙で、チケットが捌けるか怪しい会場を押さえてしまったり、いちごが足を挫くアクシデントに対しては他の誰よりも狼狽えていた。
◇家守太輔(やもりたいすけ) CV.
檜山修之
アニメオリジナルキャラクター。ボサツオンの登場キャラ、ミロク役で出演していた男性声優。
台詞をミスした双葉に対しては「あんな一言も言えないのじゃ声優失格だぞ」と辛らつな言葉をかけていたが、洋画の吹き替えで共演した際には成長した点を褒めていた。
小山力也(本人役で登場)にため口で話しかけるあたり、その芸歴は長いと思われる。
◇樹ヒナタ(いつきひなた)
原作第4巻「同じ職業、違う世界」から登場するアニメ未登場キャラクター。
多数のレギュラー作品を抱える人気声優で、自宅近所にあるコンビニでアルバイトをしていた双葉と顔見知りになり、その後アフレコ現場で遭遇した。
いちごと鈴がステップアップしていく中、取り残され戸惑う双葉を叱咤し助言していくうちに親交を深める。
憧れの仕事であった声優業を全力で楽しみ、休日や睡眠時間を削りながらフル回転していく。
だが、その激務が祟ってめまいなどを発症し、内耳の異常と診断されながらも仕事を続けていった結果、
聴力にまで異常が発生して声優業を休業。最終話ではイヤホンズの3人に私物や想いを託し、帰郷していった。
◇小花円美(こはな まるみ)
鈴の10歳上の姉。家事手伝いという名のニートで鈴に心配されていたが、一念発起して就職活動をしたところ、
樹ヒナタのファンクラブで事務職という商売敵ともいえる場所へ配属され、守秘義務まで課せられたためますます怪しまれる結果に。
しかし、年間休日5日というヒナタの激務を知って自分なり何かできないかと意識に変化が現れ、ヒナタをサポートしていく。
ヒナタが抱える異変に気づいた、唯一の人物。
CV.用語
◇青空プロダクション
双葉やヒカリ、神谷浩史(本人役)が所属している芸能プロダクション。新人声優が名札付きで入口に立って所属声優やマネージャーに挨拶をする習慣がある。
所属する声優は年に一度の査定を受けなければならず、声質や仕事量、可能性で判断され通過しなければ…。
元ネタは恐らく青二プロダクション。
◇イヤホンズ
ボサツオンWEBラジオのプロデューサーの名により双葉、いちご、鈴の三人で結成される声優ユニット。
リリースイベントで露呈したユニット内の人気格差が妙に生々しい。
彼女らの活動の元ネタは浅野も所属していた声優ユニット、Aice5がモデルとなっており
本作の放送と結成10周年に伴って再結成されることが決まった。
実際に中の人たちも同名のユニットを結成し、OPとEDテーマを担当している。
どういうわけか「Aice5と対決」と銘打って彼女らとの合同ライブが決定した。イヤホンズ達の命運やいかに…。
◇仏戦士ボサツオン
双葉のデビュー作でイヤホンズ三人が出会うきっかけとなったロボットアニメ。タイトルロゴがエ●ァに似ている。
ボサツオンのメインパイロット、カイト役は野沢雅子(本人役)、ボサツオン役は
銀河万丈(本人役)が担当。
本作のWEBラジオを機にイヤホンズが結成された。
◇クロネコ・オブ・エターニャ
堀江由衣(本人役で登場)が主人公、いちごがマスコットキャラの昆虫・サッポロ役で出演しているRPG。
100万本以上売れている人気作らしい。
◇探偵喫茶スパイラルカフェ
ヒロインのユマ役で双葉が出演していた推理漫画を原作としたドラマCD。喫茶店店員兼探偵の主人公アレサ(CV.
釘宮理恵、本人役としても登場。)と助手が事件を解決していく作品で、犯人特定後に「これにてドリップ完了!」というキメ台詞がある。
双葉が完パケ(メインキャストに配られるサンプル)を貰った初の作品で、彼女にとっても思い入れのある作品…だったのだがアニメ化に伴ってキャストが変更されてしまい鈴がアニメ版のヒロインとなり、これにより双葉と鈴は互いに苦悩することとなった。
推理漫画である事、タイトルやドラマCDからのアニメ化と声優変更など本作で語ってる内容から、どう見てもモデルは企業秘密です
CV.余談
アニメ放送前に元プロ野球選手の落合博満の長男、落合福嗣がイベントスタッフ役で出演することが決まった。
- EDホント好き -- 名無しさん (2015-07-29 15:47:55)
- SHIROBAKOの時もそうだったけどこれ見て業界のこと全部知ってるかのように語る人いるよね -- 名無しさん (2015-07-29 18:10:27)
- ↑まぁそうだが、個人的にSHIROBAKO大好きなので、ここでは荒れるから辞めてくれ -- 名無しさん (2015-07-29 18:29:49)
- EDはスタチャアニメ知ってる人ならニヤリとする内容 -- 名無しさん (2015-07-29 19:38:49)
- 買ってて良かった -- 名無しさん (2015-07-30 03:41:56)
- ずかちゃんといい現実でそこそこ売れっ子になってるのがまた -- 名無しさん (2015-07-30 04:39:14)
- 銀河万丈氏が出た4話はED「炎のさだめ」になるかと期待したが残念。 -- 名無しさん (2015-07-30 07:39:02)
- アニメ業界を舞台としたもの繋がりで「SHIROBAKO枠」なんて言う人もいた。こういうテーマのアニメは、今後も製作されるのかな…。 -- 名無しさん (2015-07-30 11:23:16)
- それが声優!僕の求めていた・・・職業・・・ -- 名無しさん (2015-08-01 13:33:28)
- あれがデネブ。アルタイル、ベガ。 -- 名無しさん (2015-08-31 15:13:15)
- 今更だけど野沢雅子さんのところで「超進化」出てたのには驚いた -- 名無しさん (2015-08-31 17:51:10)
- 一挙放送で見直して気付いたけど紺野さんの髪飾り先輩がしてた奴なのな -- 名無しさん (2015-09-28 02:29:25)
- 紺野さん可愛い^_^ -- 名無しさん (2015-12-13 23:01:57)
- 原作時はフタフタ派だったけど、アニメではいちご派に変わった。あと「アニメ化あるある」かもしれないけど、動いて喋っている事で魅力がアップ。全キャラに好感上がった。 -- 名無しさん (2016-04-05 05:04:57)
- アニメ・漫画の両方を見たけど、これはこれで凄く勉強になるね。現役の声優さんが体験談を交えて描いてて説得力がある分、これから声優を目指す人は目を通してもいいんじゃないかな。 -- 名無しさん (2016-06-09 04:55:16)
- コロリちゃん、女だったのか・・・ -- 名無しさん (2016-09-14 17:37:41)
- 双葉によるコロリちゃんの演技、多少大谷さんっぽい -- 名無しさん (2017-01-21 23:25:04)
- このアニメで高橋李依さんを知り、翌年に堀江由衣さんとプリキュアで共演したことにビックリしました。 -- 名無しさん (2024-03-13 17:22:50)
最終更新:2024年03月13日 17:22