パンテオン

登録日:2015/07/27 Mon 23:12:29
更新日:2024/04/14 Sun 20:37:08
所要時間:約 5 分で読めます




パンテオンとは、『ロックマンゼロ』シリーズに登場する雑魚敵
ここでは『ロックマンゼロ4』にてパンテオンに代わって登場する「バリアント」、ロックマンゼロシリーズの続編である『ロックマンゼクス』シリーズに登場する雑魚敵「ガレオン」も併せて紹介する。




■パンテオン


エックスの劣化コピーで、
ネオ・アルカディアの象徴であると同時に生活を支える作業用レプリロイド。
基本的にはエックスそっくり(サイバーエルフ・エックス参照)だが、顔は赤いレンズ状でメットは円を三方から囲むような形になっている。()
ほぼのっぺらぼうでゲーム中ではわかりにくいが、名有りキャラ同様人格を持ったレプリロイドである。
本家『ロックマン』シリーズの「ジョー」シリーズに当たる存在と言える(ジョーシリーズの原型であるスナイパージョーはDRN.000 ブルースの劣化コピー)。

ボディはエックスを基にしたネオ・アルカディア四天王のハルピュイアファーブニルレヴィアタンファントムコピーエックスともシルエットが似ている。
また、過去と外見は同じという設定のゼロも世界観に合わせエックスやパンテオンのようなボディになっている。
そのため、本シリーズではエックスに関連するレプリロイド達はある程度ボディが似せてあるのかもしれない。

明言されてはいないがコピーエックスの前の時代の回想シーンにも描かれていて、
オリジナルエックス時代からの存在を示唆している。
武装して戦闘に参加しているが、レジスタンスの同じく非戦闘員相手なら十分でも、戦闘用レプリロイドには敵わない。
やはり遠いご先祖のようにはいかない。
基礎がエックスゆえか多彩なバリエーションを持つ。


「パンテオン」とは「万神殿」(多神教において、全ての神を祀る神殿)を意味する。
(「パン」=「全て」、「テオン」=「神々」)
古代ローマで建造されたパンテオンはコンクリート製の基礎にドームが築かれ現在まで建っている。
環境が違うとはいえ端島(軍艦島)とかの鉄筋コンクリートの傷み具合を考えると驚異的な耐久性と言える。
(一説には鉄筋に頼らず圧縮力だけで支える構造のため、コンクリートの炭酸化で鉄筋が腐食してコンクリートがひび割れ鉄筋の腐食が進行する悪循環が起こらないためとも)

ルネサンス以降は多くの偉人を祀る霊廟の意味もある。
神=エックスがたくさんいるという意味だろうか。
顔が下から見た吹き抜けに似てるとかいうわけではないはず、多分


『ロックマンゼクス』には背景としてスクラップやぬいぐるみが登場している。


ロックマンゼロから登場


パンテオン・ハンター
片手がバスターのパンテオン。弾は3連発。
バスターには上からマガジンが装填されており、エックスの物より無骨。
キャリビーGに輸送されてきたり、巨大メカニロイド、ヒッタイト・ホッタイドを操縦していたりする。
最も標準的なタイプであり、『2』『3』にも登場。

パンテオン・ウォーリア
片腕を黄色く大型化したパンテオン。見た目通り頑丈。
拳を突きだしながら踏み込んで攻撃してくる。攻撃中はバスターを弾く。
さらに攻撃していない時も弾は巨大な腕でガードするので、バスターは効果が薄い。セイバーでぶった切ろう。
バスター連射でガードを誘い、動きが止まった相手を斬り捨てるとスタイリッシュ。
…ではあるがバスターに構わず強引に突進してくる場合もあるので、油断は禁物。

パンテオン・ガーディアン
片手がスタンスティックになったパンテオン。ガーッ!
見た目はオーソドックスだが割と頑丈。
体力が多く、ダッシュセイバーでも一撃で倒せない。
1のみ、監獄を巡回する、ライトグリーンの専用モデルが存在する。
『2』『3』にも登場。標準的な体力に調整された。

パンテオン・ゾンビ
アヌビステップ・ネクロマンセスIII世および『3』のアヌビステップ・ネクロマンセスV世が召喚してくる。緑がかった残骸で組みついてくる。
地面から湧き出てくる。損傷して埋まっていた個体だと思われる。
炎を帯びた攻撃以外ではなかなか倒れない。
アヌビスがコントロールしているようで、彼が引くと砂に帰っていく。

超怒級自走弾頭 ヒッタイト・ホッタイド
前面に備えた即死のトゲでレジスタンスベースへ侵攻してくる巨大メカニロイド。ステージボス。
ゼロはシエルらの手引きで背後から攻撃することになる。
破壊不能な障害物を破壊するためアイテムが回収できるようになるが、焦って前面に回ってしまうと危険。
武器をすべて破壊されると最後に「ラストバタリオン」と称しパンテオン・ハンターが上半身を乗り出してゼロの角度に向けて撃ってくる。
一旦引っ込んでバスターから武器を持ちかえ、手で爆弾を投げ、バズーカ砲から捕縛弾を撃ってくる。
これを見ると、ハンターの手は変形可能なのだと思われる。

パンテオン・フライヤー(パンテオン・フライナー)
背中にオレンジの飛行パーツを装備し、空を飛ぶパンテオン。片手がバスターで上空から撃ってくる。
こちらの周りを自由に飛び回る。急いで走り抜けるか叩き切ってやろう。
攻撃すると体勢を崩すのか、少し距離ができる。

パンテオン・エース
二体一組の紫の強化版パンテオン・フライヤー。壁画のような状態から出現する。中ボス。
パンテオンの中で珍しく顔が異なりV字型のゴーグルになっていて、一見パンテオンには見えない。

頭脳特急 パンテオン・コア
輸送列車の先頭車両内部。パンテオンの頭が組み込まれている。ステージボス。
(資料によっては「パンテオンの頭を模したインターフェース」とも)
下からは炎を噴射し、床を持ち上げてゼロを天井の即死トゲにぶつけようとしてくる。

虚空の橋の悪夢 レインボーデビル
イエローデビル系の敵で、ロストテクノロジーが使用されていると噂されている。ステージボス。
緑のゲル状の身体に目玉の代わりにパンテオンの頭が浮いている。
分裂しながら跳ね回り、巻きついて攻撃する。
『2』でMk-IIが登場する。分裂のパターンが少し変わった。


ロックマンゼロ2から登場

都市部の兵器工場で作られているらしく、工場へ電力を供給する動力炉を破壊してフェニック・マグマニオンを倒すと序盤4ステージから姿を消す。

パンテオン・ハンマー
盾を構え、トゲ鉄球で攻撃するピンクに近い紫のパンテオン。
がっしりとした体格をしている。
大振りでハンマーを打ってくるため攻撃の時ガードが崩れる。
接近すると盾を構えて突撃、近すぎるとバックステップを行う。
盾はチェーンロッドで引き剥がすことができる。
Xシリーズにそっくりなザコがいたような…

パンテオン・ホッパー
匍匐前進で近づき、跳びかかってきて爪で攻撃する黄緑のパンテオン。
低姿勢なためバスターを空かされやすい。位置関係によっては至近距離なのにゼットセイバーすら当たらないんてことも。
たまにトゲにダイブして自滅する。
とある場所ではシエルに抱きつこうとして来る。不届き者は叩き切らないとリザルトで罵られる運命にある。

パンテオン・ランチャー
自分より大きな砲を構えた緑がかったパンテオン。
動けないが、基本的に倒さないと先に進めず耐久力も高い。
さらに弾の威力は高く、長時間発射するので避けにくい上に回避に時間を取られてしまう。
窪みへ隠れるなどして弾をやり過ごし、撃ち終わった隙に倒すのが基本だが
撃たれる前にありったけの攻撃を叩き込んで倒せばタイムロスなく先へ進める。時にはゴリ押しも有効な策なのだ。


ロックマンゼロ3から登場


パンテオン・アクア
水中用のパンテオン。黄色い硬式潜水服を着ただけにしか見えないが片手が変形してモリを発射する。
海上ハイウェイステージでは二体のパンテオン・アクアがゼロより先にダークエルフを発見し、
モリを撃って捕獲しようとするが…

改造パンテオン・アクア
ダークエルフの力を肉体に注ぎこまれ、暴走したアクア。(ちなみにもう一体は暴走と同時に撃ったレーザーに巻き込まれて破壊されている)中ボス。
コピーエックスの第二形態の様な身体となるが羽はエルピス第二形態と同じもの。
ゲーム中のパンテオンシリーズで唯一ボイスがある。
(早送りのような声でコピーエックス第二形態と同じことを言う)
光のモリを乱射したり目から下にレーザーを撃ったり、手で部屋を揺らしてリング攻撃に似た軌道の岩を落として来たり、
パターンもコピーエックスに似せている。
前作と前前作のラスボスの特徴をあわせ持つ中ボスとはこれいかに

パンテオン・ボマー
旧居住区の家の窓から手で爆弾を投げてくる。本体がどこか改造されているのかは不明。

パンテオン・ベース
浮遊しながら雪原を高速で滑走する足場に乗り、鉄球を振り回す緑のパンテオン。
丸い。その分装甲が厚いが、メタボ体型で実に醜い。
コピーエックスに仮にも象徴の量産機として本当にビジュアルはこれでいいのかちょっと聞いてみたい。

パンテオン・フィスト
オレンジの身体に青い強化した両腕のパンテオン。
防御力はウォーリアより低くバスターも弾けないが、その剛腕で殴られると吹っ飛ばされる。
大抵の場合、吹っ飛ばされると穴やトゲ床に落ちて死ぬ。そうなる前にこちらから仕掛けて倒したい。


ロックマンゼロ4から登場


ゼロナックルとの兼ね合い(ゼロが奪って特徴が出せる武器を持ってないと意味がない)で
ゲーム中に出てくるパンテオンは残骸だけで新型であるバリアントに取って代わられている。
ただし戦闘に出てこないだけで戦後にエリア・ゼロで赤ん坊をあやしている個体がいるので
全滅したわけではないようである。

パンテオン・コープス
プアエルフが入り込むことで復活する残骸。生前はガーディアンだったと思われ、手がエレキアームになっている。
ゾンビ同様なかなか倒れない上に、コープス自体は倒せてもプアエルフはその場に漂い、通常の方法では倒すことができない。
プアエルフを倒す方法はあるにはあるのだが、コープスを倒したらさっさと先へ行くのが吉なのは言うまでもない。
ゼロナックルで電磁警棒を奪える。

プアエルフ
コールドスリープ施設でゼロが近づくと割れるカプセルの中にいるサイバーエルフの一種。
ベビーエルフの失敗作とも言われ、パンテオンの死体に入り込み生き返らせる。
ゼロナックルでランプを取り、日光に追いやることでしか倒せない。
(一定以上の難易度では天候で日が差さなくなる)


■バリアント


『4』に登場する雑魚敵。顔は黒いバイザーに覆われている。
攻撃の時に光るので、多分こっちも単眼。
(顔はオメガ(ロックマンゼロ)第一形態に似てなくもない…ような気がする)
「バリアント」とは「変異型」「変異体」の意味。
あまり詳しい設定はないが、Dr.バイル製の新型機と思われる。
純粋に戦闘用に造られたのか、それぞれ変わった武器を持ち、全体的に固め。

バリアント・ファイア
青と紫のバリアント。一応『4』におけるパンテオン・ハンター的存在。
腕のバスターから弾丸を放ち、着弾すると炎を上げる。
パンテオンと違い、弾は単発かつ攻撃を当てれば撃ち落とせるが
ある程度ゼロを狙ってくる上に着弾した炎はしばらく画面に残るのが厄介。
上空から降下して出現することもある。
ゼロナックルでブレイズバスターを奪える。

バリアント・クロウ
爪を持つ赤と青緑の暗殺・奇襲用バリアント。
雪の中から飛び出してくるときは、飛び散る雪もダメージを持つ。
ゼロナックルでスティールクロウを奪える。

バリアント・フェンサー
電線や棒にぶら下がり、炎をサーベル状に吹き出しながら突いてくる水色とオレンジのバリアント。
突きは素早く見てからはまず回避できないので、自分もぶら下がりつつバスターで遠くから仕留めると安全。
なお電線などを掴んでいる腕に攻撃すると転落させて倒せる。
ゼロナックルでヒートサーベルを奪える。

バリアント・ミシル
ランチャーを背負った(VAVAのような感じ)ピンクと紫のバリアント。
5つに拡散して飛ぶミサイルを発射する。
拡散前のミサイルはダメージが大きく、構えてから発射するのも速い。
何も知らずに前進すると、いきなり現れたこいつのミサイルを喰らって大ダメージを受けるという
初見殺しの要素を含んだ厄介な敵。
ゼロナックルでワイドバスターを奪える。


■ガレオン


『ロックマンゼクスシリーズ』に登場する雑魚敵。パンテオンと違いメカニロイドのようだ。
系譜、開発者共に不明だがイレギュラーの戦力として広く使われている。
バリアントに似て顔は黒いバイザーに覆われ奥で目が赤く光っている。
カラーバリエーションは少なく、白いヘルメットに白と紫のツートンカラーがベース。

パンテオンの発展型と言われることもあるが、ゼクスアドベントのラスボスの第二形態が金色のガレオンによく似ているため、こちらの量産型という説も。
「ガレオン」とは三本以上の帆柱を持つ大型の横帆船の意味。


ロックマンゼクスから登場


◇ガレオン・ハンター
腕にバスターを持つ最も一般的なタイプ。

◇ガレオン・ウイング
背中に飛行ユニットを装備し空を飛ぶガレオン。

◇ガレオン・ウィングDX
ガーディアンベースを襲撃してくる輸送機から次々送り込まれるコンテナに乗り込んでいる、金に近い緑のガレオン・ウイング。中ボス。
飛び回りながら炎が飛び散る爆弾を撒いたり、コンテナを破壊されると体当たりしてきたりと鬱陶しい攻撃を仕掛けてくる。

◇ガレオン・シュラウド
トゲの付いたカプセルに隠れ、上から顔を出してバズーカを、中に引っ込むとカプセルがサザエさん一家のアレの如く上下に開いてバスターを撃ってくる。

◇ガレオン・ダイバー
水上バイクに乗ったガレオン。側面の砲を撃ってくる。
実は天井から伸びているチューブを破壊することで一発で倒せる。

◇ガレオン・バーナー
窓から上半身を出し、両肩のバーナーから高威力の炎を吹き出すガレオン。
相手の真下が安全地帯だが、バーナーの燃料が切れると、バーナーを真下に捨ててダメージを与えてくるのが地味に鬱陶しい。

◇ガレオン・マニューバー
ジェットエンジンの付いたマニューバーの下にぶら下がったガレオンがバスター、上に乗ったガレオンがバズーカを発射する。
上に乗ったガレオンがバズーカから発射するグレネードは縦向きか横向きに誘爆する。

◇ラバデビル
ガレオン・ハンターを溶岩が取り込み巨人となったイエローデビル系(?)の敵。中ボス。
外から目玉などは見えず、溶岩から直に体が足場の上に伸び出している。
時折体が溶岩の中に解け落ちて下から攻撃してくるが、この時取り残されているガレオンの頭部だけが攻撃のチャンス。


◆ロックマンゼクスアドベントから登場


◇ガレオン・アサルト
トンファー型の光の刃を装備したガレオン。突進しながら切りかかってくるため、リーチが長い。

◇ガレオン・スパイダー
ぶら下がってバスターを撃つガレオン。
前作のガレオン・マニューバーの下の方に酷似。

◇ガレオン・バッテリー
バズーカ砲を担いだガレオン。誘導弾を撃つ。

◇ガレオン・ヒューズ
左右の腕に電極を装備したガレオン。見た目通り電気属性で、電極を地面に突き刺し、地を這う電撃で攻撃する。

◇ガレオンヘッド
特殊な液体にガレオンの頭を落とすことで作られたメカニロイド。2タイプいる。

◇ガレオン・ライダー
バイクに乗ったガレオン。
いきなり画面外から現れて突っ込んでくる上、耐久力も高い嫌な敵。
バイクは暴走状態らしく、ライダーのガレオンでも制御がきかないらしい。
時折天井にぶつかって自爆するのもそのせい。
炎属性の攻撃が効かないどころか、当てるとハイテンションになってしまう。
前作8ボスのフィストレオ・ザ・プレデトロイドのDNAデータが使用されていると思われる。

◇鮫型飛行イレギュラー
正式名称不明の野生化したメカニロイド。
アッシュ編オープニングステージで口を伸ばして前方の違法ハンターの飛行艇に接続している機体の頭部のカプセルの中に、ガレオンの上半身が接続されているのが見える。
敵キャラでなく足場であって攻撃はしてこないが、アッシュが近づくと顔を上げるので本物のガレオンと思われる。


余談

ラフスケッチでは、仮面部分が分離して飛ぶ姿も「ウイルス状態」として描かれ、
仮面部分から伸びた三本の帯が、人型の顔を持つ「こんなことが意思統一だというのか!」と抗議するレプリロイドに強制的に取り付いている ように描かれている。
同じスケッチ内では「素体は反逆者」とも書かれており、それも踏まえて考えると「捕まえたレジスタンスや罪人扱いのレプリロイドに仮面型ユニットを強制装着、自我を消したり電子頭脳に干渉して忠実なパンテオンに作り変えている」ものなのかもしれない。


追記・修正は好きな武装を使いながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ロックマンシリーズ
  • ロックマンゼロ
  • ロクゼロ
  • (●)
  • X
  • エックス
  • モノアイ
  • ネオ・アルカディア
  • レプリロイド
  • ロボット
  • 作業用ロボット
  • 作業用
  • 量産
  • 量産機
  • 量産型
  • 雑魚
  • 雑魚敵
  • ザコ
  • ザコキャラ
  • コピー
  • 劣化コピー
  • 一覧項目
  • 戦闘員
  • 単眼
  • やられ役
  • パンテオン
  • バリアント
  • ガレオン

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月14日 20:37