ガンブラスター(ゾイド)

登録日:2015/06/11 (木) 18:55:00
更新日:2023/06/07 Wed 21:10:57
所要時間:約 6 分で読めます





ガンブラスターは、第一次大陸間戦争においてヘリック共和国で開発された重砲戦ゾイドである。
Vガンやミニ四駆シリーズに登場する同名のブツとは一切関係ない。


スペック

番号:RPZ-11(旧)/RZ-052(新)
所属:ヘリック共和国
分類:アンキロサウルス
全長:19.0m
全高:8.1m
全幅:9.3m
重量:125.0t
最高速度:120.0km/h
乗員:1名
武装:ハイパーローリングキャノン(ブレーザーキャノン×2/パルスガン×2/サンダーキャノン×1/連装加速ビーム砲×1/
   電磁砲×1/プラズマキャノン×1/連装パルスビーム砲×1/ビームキャノン×1/レールキャノン×1/ショットガン×1/
   加速衝撃砲×1/ビームライフル×2/3連速射砲×1)
   超電磁シールドホーン×24
   エネルギーチャージャー×1
   3Dレーダー(頭の角)×1
   冷却用放熱口×4
   後方警戒レーダー×1

※再販時の武装はエレクトロンバイトファングが増えてるだけなので割愛


機体解説

低重心・低反動な重砲撃プラットフォームとして開発され、事実そのコンセプト通りの活躍を示した機体。
背部に装備された主砲のハイパーローリングキャノンは、実弾・ビーム・衝撃砲・プラズマなどを混在させた、
異なる攻撃属性を持ち、別個に異なる防御技術を強いる13種類20門の火砲を組み合わせて構築されており、
各ビーム砲の周波数を切り替える、あるいはそのままでも、どれかしらの砲が確実に敵機の装甲ないしEシールドを食い破り、
いかなる装甲、防御手段を問わず(ただし某反則を除く)ズタズタに破壊するという強力無比な多連装重速射砲である。

登場当時のモデルの砲身がオール金ピカのゴージャス仕様だったこと、またその苛烈な砲撃の輝きから「黄金砲」と呼ばれ、
全砲門フル稼働時の1,000発/秒というギャグのような制圧火力に加え、デスザウラーさえも蜂の巣にしたその実績から、
正面から殴り合うのは愚の骨頂と断言してもよい。

機体側面の太く短い24本の角は、全周囲に超電磁シールドを展開可能な防御デバイスであり、高い防御性能も兼ね備えている。
自身の火砲の周波数を弄ることで、シールドを展開したまま一方的に敵機をボコボコにすることも可能。
その防御性能たるや、ジェノザウラーの荷電粒子砲に10秒以上耐えられるという恐ろしいもの。
またこの超電磁シールド、グランチャーのジャミングにもある程度耐えられるという特性も持つ。

第二次大陸間戦争時に復活させた機体はクローニング技術による急速培養で戦闘本能や生命力に陰りが見られ、
異星技術の解析と昇華、科学技術の発達でも容易にはカバーし難い性能低下があってさえ、この性能である。
全盛期の防御性能なぞ想像したくもないし、コイツをフルボッコできる機体がウジャウジャいたのも旧ゾイド末期クオリティ。
どこぞの世紀末サッカーアクションバトル並みに荒ぶった末期ぶりである、いやホント。

ただし機動性・運動性はお察し以外の何物でもないため、いくら守りが堅かろうが、本来は最前線に出て殴り合う機体ではない。
……コロコロのバトストでは率先して最前線に出てる気がするが気にするな

欠点を上げるとすれば前述の機動性の低さと、直接投射系の火砲が大半なので長距離支援には使えないこと。
どちらかと言えば、最前線から一歩下がった場所で、護衛機に近接支援をさせながら直接支援射撃を行うタイプである。
あとは前線で横列を組んで、制圧火力として制圧前進するとか。

なお、モチーフ軽視が進みつつある時期に発売されたモデルなので、デザインが全くアンキロサウルスに見えないことに定評がある。
面構えなんかほとんど肉食獣に近いし、辛うじてモチーフ通りなのって尾部の後方警戒レーダーくらいだしな……

バトルストーリーでの活躍

どういうわけか(メタ的には購買意欲を高めるためだろうが)、ヘリック共和国-ガイロス帝国間の二度の大陸間戦争において、
どちらの戦いでも暗黒大陸上陸後の自軍救援に駆けつけた、という奇妙な因果を持つ。
第一次大陸間戦争では、上陸後の慣れぬ地形・環境と強力な敵機に苦戦する自軍戦線救援に登場。
自慢の火力でデッド・ボーダー10機を瞬時に殲滅して初陣を飾り、その後も並み居る敵機を蜂の巣にして友軍を強力に支援した。
しかし、暗黒軍の誇る最大最強航空重機動兵器ギル・ベイダーの猛威には抗しきれず、多くの機体が撃破された。

惑星Zi大異変後は、その個体数を減じたためか戦場に出ることはなかったが、エレファンダーとの戦訓を得た上層部が、
直接支援用の重火力機の少なさを痛感したことから再就役が決定。
鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)との遭遇戦で危機に陥った閃光師団(レイフォース)救援に颯爽登場し、逆転の布石となった。
だが、鉄竜騎兵団の中央大陸侵攻時には、シュトルムフューラーのフリーラウンドシールドは破れず、敵機絶対操るマンダークスパイナーのジャミングウェーブの前に、無残な敗北を喫する。

それ以降はほぼ完璧にお見限りなので消息は不明だが、黄金砲なんぞという明らかに整備性が死んでるものを、
いくら整備士がスパロボ版アストナージ揃いとはいえ、ゲリラ化した共和国軍が運用できるはずもないので、
多分ではあるが、実働可能機は放棄されてると思われる。
え、クック要塞攻略戦のバトルストーリーのに、「ガンブラスターの20連砲が火を吹き」の一文があるし、あいつらゲリラ状態で凱龍輝運用してる?……言うな。B-CASだから少しはマシなんだろ、きっと。


バリエーション

単体で性能的に完結しているためか、ほとんど改造機が存在しない。

○アルトブラスター
後脚の延長と姿勢変更で二足歩行化し、ハイパーローリングキャノンを対空火器として運用するための改造機。
俊敏性が増し、さらにバランサーとしてか装備されたゴジュラスの腕部で、格闘能力も向上。
どう考えても格闘能力要らんやろ常識的に、は禁句。
案の定ギル・ベイダーには敵わなかったが、執拗な対空火線で護衛機を叩き落とし、回避機動の強要で稼働時間を減じさせ、
暗黒大陸へ帰還させるという戦術的大金星を挙げた。

なお、見た目はきぐるみ怪獣のような無駄なシュールさがあるので、画像検索時は注意すべき。
旧ゾイドのフリーダムさって凄いね。

○ガンブラスター都市守備隊仕様
都市迷彩を施し、背部砲に簡易装甲にもなる偽装カバーを装着した本土防衛仕様。
電ホに掲載された改造機なので、バトストに組み込まれてるかは不明。


キット

旧ゾイド登場時のものは本体外装が青と白、角と爪が銀の成型色、砲身が金メッキ。
再販後は本体外装部が濃淡の青二色、角と爪が金の成型色、砲身がジャーマングレー。
ハッタリが効きすぎてあからさまにオモチャじみてる旧キットと、地味すぎてフォルムがボヤけてる感のある再販キットで、
足して2で割ればちょうど良かった気がしないでもない。
また、再販モデルは電池ボックスのカバーがネジ止め式になり、地味に交換が面倒臭くなった(旧キットはスライド式)。

歩行様式は後脚の直接駆動に前脚が連動するというゼンマイゾイドのような方式で、それに連動して背部砲と下顎が動く。
下顎の開閉は左前脚からのリンクで、ハイパーローリングキャノンは上部連動ギミック用出力軸からの入力。
なお、上部3軸しか回転しないのだが、わりとガッツリ動くのでインパクトはなかなか。
電動ゾイドなので尻尾も連動するかと思いきや、胴体メインパーツと尻尾の基礎フレームが豪快に悪魔合体してるというまさかの省力化で、
そんなものはなかった事にされた。レーダーなんだから多少は左右に振れた方が、ギミック感が増すと思うのだが……

解説にも書いてるがモチーフガン無視のデザインなので、そういうゾイドを求めて買うと損をする。







追記・修正は黄金砲でデスザウラーを蜂の巣にしてからお願いします。

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最終更新:2023年06月07日 21:10