龍素記号Sr スペルサイクリカ

登録日:2015/06/06 Sat 23:40:00
更新日:2023/12/03 Sun 16:03:41
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DM DMBD-09 DMBD-13 DMR-13 DMR-15 DMRP-05 DMX-24 SR UGC W・ブレイカー なお、亜種の性能は… べんちゃん ウルトラゴールデンカード クリスタル・コマンド・ドラゴン クリーチャー コスト7 コスト踏み倒し コマンド コマンド・ドラゴン スーパーレア デュエマ デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス ドラゴン ドラゴン・サーガ 公式チート 双剣オウギンガ 呪文回収 必勝!! 闘将ブレードオーガ 水文明 水文明のクリーチャー 水文明のコマンド 水文明のコマンド・ドラゴン 水文明のドラゴン 覚醒流星譚 転生サイクリカ 輝け!デュエデミー賞パック 轟快!! ジョラゴンGo Fight!! 龍素記号 龍素記号Mm スペルサイケデリカ 龍素記号Sr スペルサイクリカ 龍解ガイギンガ 龍風混成 ザーディクリカ 龍魂珠被害者の会



「跪け。我の龍素こそ絶対なり。」


龍素実験中に偶然発見された龍素記号Sr。

その結晶体であるスペルサイクリカは、失った知識を取り戻す力を持っていた。
*1


龍素記号Sr スペルサイクリカ》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
ドラゴン・サーガ最初のエキスパンション「DMR-13 ドラゴン・サーガ 第1章 龍解ガイギンガ」の水文明スーパーレアカードとして収録された、クリスタル・コマンド・ドラゴンである。


【概要】

西洋風のドラゴン」や「東洋風の龍」といった、トチ狂ったデザインが多いデュエマのドラゴンにしては正統派なデザインが多いクリスタル・コマンド・ドラゴンの中にあって、いかにもロボット風な姿をしている。
というか、ぶっちゃけドラゴンには見えない

名前の中にある龍素記号「Sr」には二つの意味があり、一つは自身のレアリティである「スーパーレア(Super Rare)」から。
そしてもう一つは、冒頭に記したこのカードのフレーバーテキストや名前から判かるように、「呪文カード再利用(Spell Recycle)」の事であり、これがそのままスペルサイクリカの能力も表している。

なお、当然ながら某カロイドを作った楽器メーカー関連会社の代表車である400ccバイクとは関係ない。


【解説】

「呪文再利用クリーチャー」と言われてまず頭に浮かぶのが、《魔光王機デ・バウラ伯》だろう。
だが、バウラ伯のレアリティはレア。さすがにスーパーレアの能力がこれではハズレア扱いされてしまうのは明白である。

もう一体、「呪文の再利用」で思い出されるクリーチャーがいる。
そう、戦国編の主要クリーチャーにして、パズドラとのコラボにバロム様を差し置いてクリーチャー代表として抜擢された《邪眼皇ロマノフI世》である。
実際、ロマノフⅠ世は環境トップに君臨していた事もある強豪クリーチャー。もし、そのロマノフと同じ能力だとしたらスペルサイクリカもかなり強いカードとなるだろう。

いずれにせよ、まずは実際の性能を見て頂き、それから各々にその強さを判断してもらおう。
これが、スペルサイクリカのカードスペックである。



龍素記号Sr(エスアール) スペルサイクリカ SR 水文明 (7)
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。
W・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。


…きっと、思わず二度見した箇所があるはず。

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。
そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。

つまりは、こう言う事である。

「呪文はノーコストで唱える」「呪文も回収する」「両方」やらなくっちゃあならないってのが「スーパーレア」のつらいところだな。
覚悟はいいか?俺はできてる


強いカードだと思った?

残念!物凄く強いカードでした!!

何しろ、コスト7以下という制限はあるものの、文明の縛りはない。コイツ1体で殿堂入り呪文を最低2回は使い回せる事も可能なのである。
そうでなくとも、普通の呪文でさえ2回連続で唱えるのがどれだけ強いのか、前述の《邪眼皇 ロマノフⅠ世》を筆頭としたナイト達が既に教えてくれている。
最早これ以上は語るまい。

この能力に加えて、コスト7でパワー6000のW・ブレイカー持ち。パワーが弱めな水文明にしては中々の攻撃力である。

さらに「破壊される代わりに山札の一番下に送られる置換効果」を持つ。
これは、「場のクリーチャーを一度破壊し、もう一度墓地から出す」効果を持つ呪文《フォース・アゲイン》によるcip能力の使い回しを防ぐ目的だと思われる。
また、デッキボトムに送られるのでサーチ能力を駆使したり再シャッフルしない限りはもう一度出てくる事もない。
申し訳程度の開発陣の良心だろう。

…だが、逆にこの能力が悪用され、後述する【転生サイクリカ】というデッキタイプが作られる事に…


以上のように、優秀なカードの多いエキスパンション「龍解ガイギンガ」収録カードの中でも、頭一つ飛び抜けた性能を持つ。
中には、あのダブルビクトリーである「ガイギンガよりもチート染みている」と評価する人も少なくない。

だが実際には、デッキや場の状況によって評価が変わるため、一概にはどちらが強いとは言えない。

一つ確かなのは、どちらも「インチキ効果も大概にしやがれ!!」と言いたくなる性能だということである。


【相性の良いカード】

……ぶっちゃけこんだけスペックがあれば、何使ったって相性がいいとか言わない。

クリーチャー

龍素王 Q.E.D.  ≡V≡  水文明 (7)
ドラグハート・クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 11000
呪文の効果で相手がバトルゾーンにあるクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。
各ターン、自分の水のクリーチャー1体目を、コストを支払わずに召喚してもよい。
各ターン、自分の水の呪文1枚目を、コストを支払わずに唱えてもよい。
W・ブレイカー
龍解前⇒《真理銃 エビデンス》

VSEDテーマ「全然 大丈夫だぜ OK!」でお馴染みの水文明ビクトリードラグハート
腐れバカメガネの切り札でもある。

自分のターンに、水のクリーチャーと呪文を1枚ずつタダでプレイできる能力を持つ。
言わずもがな、スペルサイクリカとの相性は良好。

  1. Q.E.Dの能力で、呪文をコスト踏み倒して唱える
  2. 処理解決後、呪文は墓地に置かれる
  3. Q.E.Dの能力で、スペルサイクリカをコスト踏み倒しで召喚
  4. 墓地の呪文をもう1回唱えつつ手札に回収
  5. 手札は1枚減っただけです。マナもまだ使っていません

そのまま、回収した呪文をコストを支払って3回目を唱える事も可能なのだ。
想像して見て欲しい。これがかの殿堂入り呪文《英知と追撃の》だったとしたら…もはや災害どころか超常現象である。

アクア忍者 ライヤ UC 水文明 (1)
クリーチャー:リキッド・ピープル閃 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体、バトルゾーンから手札に戻す。

見た目と名前が完全に忍者の癖に、種族シノビを持たないきたない忍者。
リキッド・ピープル閃の命名ルールが「ヒーロー」なので、元ネタは『世界忍者戦ジライヤ』の主人公・磁雷矢(ジライヤ)と思われる。

コスト1でパワー2000で攻撃可能なクリーチャーだが、召喚時に自分のクリーチャーを1体手札に戻さなければならないデメリットを持つ。
だが使いようによってはデメリットどころか「 この能力超助かる!! 」クリーチャーとなる。
「1ターンにクリーチャーか呪文を3回以上プレイ」が龍解条件である《真理銃エビデンス》を《龍素王 Q.E.D》へ裏返すのを、たった手札1枚の消費で賄えてしまうのだ。
そして当然の如く、スペルサイクリカを手札に戻してcip能力を再利用させられる

どの世界でも忍者は汚いなさすが忍者きたない

幻想妖精カチュア VR 自然文明 (7)
クリーチャー:スノーフェアリー 3000
このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。
TT-自分の山札を見る。その中からドラゴンを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。そのクリーチャーは「スピードアタッカー」を得る。このターンの終わりに、そのクリーチャーを破壊する。

破壊時に山札に戻るドラゴンという事で、当然あのディルガ様と同じコンボを再現可能。
流石にスケールが違い過ぎるディルガ様と比べると単体での突破力と安定性は劣るものの、
後述する凶悪過ぎる呪文の数々と組み合わせた時の性質の悪さはディルガ様以上
得意分野が違うためディルガ様との差別化も容易。いわば力のディルガ様、技のサイクリカである。

呪文

転生プログラム R 水文明 (3)
呪文
S・トリガー
クリーチャーを1体選び、破壊する。そうした場合、そのクリーチャーの持ち主は、自身の山札の上から進化ではないクリーチャーが出るまでカードをすべてのプレイヤーに見せる。そのプレイヤーは、出たクリーチャーをバトルゾーンに出し、表向きにしたそれ以外のカードを持ち主の墓地に置く。
※プレミアム殿堂

「クリーチャーのコスト踏み倒し」と「呪文限定墓地肥やし」を同時に行ってくれるという、見るからに色々な悪さもといエグいコンボを
見せてくれそうなカードである。というか実際にそういうデッキがいくつも現れたために殿堂入りした呪文である。

もうお気付きだろう。スペルサイクリカとの相性は抜群。

それどころか、デッキ構築が「クリーチャーはサイクリカのみ、それ以外は全て《転生プログラム》含めた呪文」というデッキタイプ【転生サイクリカ】が存在する。

その理想的な流れは

『1~2ターン目』
  1. 山札から呪文をサーチするコスト1呪文《ロジック・サークル》で《転生プログラム》を手札に
『3ターン目』
  1. コスト3の超次元呪文を唱えて、サイキック・クリーチャーを場に出す
『4ターン目』
  1. さっき出したサイキック・クリーチャーに《転生プログラム》を撃つ
  2. 墓地に大量の呪文を落としつつ、山札からサイクリカ登場。もう1回転生プログラムを打つ
  3. 2枚目のサイクリカ登場、墓地のコスト7の呪文を唱えつつ手札に回収。これで手札に転プロが残りながら呪文を唱えた事になる。
  4. 以降は、状況に応じてサイクリカを回収してcipを使い回したり強力な呪文をサイクリカあるいはコスト支払って唱える。もしくはもう1度転プロを2連打してもよい。
  5. これこそ、未知とのそうぐ...まて、このコンボ見たことあるぞ!?

…なにこれこわい

強くはあるが、当然のことながら弱点は多い。
 ・サイクリカを出す前に《転生プログラム》をハンデスされると、一気にジリ貧になる
 ・現環境ではだいぶ少なくなったとは言え、《ヴォルグ・サンダー》でライブラリアウトの危険性特大
 ・そもそも《聖霊王アルカディアス》を初めとした呪文メタに滅法弱い
また、今後レギュレーションの変更によりサイクリカが殿堂入りするか《転生プログラム》がプレミアム殿堂になれば、このデッキは成り立たなくなる。

だが少なくとも、現段階では十分に強いデッキであるという事に変わりはない。と言うか2014のオープンクラスでこのタイプのデッキが優勝したし……

そして2016年2月28日、《転生プログラム》がプレミアム殿堂となったため、このデッキタイプは通常のレギュレーションでは消滅した。

ミステリー・キューブ R 自然文明 (5)
呪文
S・トリガー
自分の山札をシャッフルする。その後、上から1枚目をすべてのすべてのプレイヤーに見せる。それがクリーチャーであれば、バトルゾーンに出してもよい。クリーチャーでなければ、自分のマナゾーンに置く。

山札シャッフル後にデッキトップをめくり、それがクリーチャーであればタダ出し、それ以外だとマナブーストという呪文。
サイクリカとの相性が悪いはずがない。
転生プログラム》ほどではないが、サイクリカとの片棒を担いで色々悪さをしまくっている。

詳しくは個別項目を参照。

母なる大地 R 自然文明 (3)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下の、進化クリーチャーではないクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。
※プレミアム殿堂

DM史上屈指の汎用性を誇り、現在はプレミアム殿堂に指定されている呪文。
通常のルールでは使用できないこのカードだが、歴代のぶっ壊れカードが揃う魔境「殿堂ゼロ」では歴代最強レベルのクリーチャー踏み倒し呪文と呪文踏み倒しクリーチャーによる悪夢のコラボが実現する。

母なる大地》で《サイクリカ》を出すと3マナで《母なる大地》を消費せずにマナのクリーチャーを踏み倒すことができる。
この時にマナから出すクリーチャーが《ボルバルザーク ・エクス》の場合、実質マナ消費無しで上記の動きを行うことができる。

更に、何らかのクリーチャーが場に存在し、マナが《サイクリカ》と《ボルバルザーク ・エクス》を含む6マナ以上の状態で《母なる大地》を唱えると以下のような現象が起こる。

  1. 場のクリーチャーをマナゾーンに送りマナから《サイクリカ》を出す。
  2. サイクリカ》の効果で墓地の《母なる大地》を唱え、《サイクリカ》をマナに戻した後何らかのクリーチャーを場に出す。(この時、再度《サイクリカ》を出すと墓地の他の呪文を使用しながら回収できる。)
  3. 手札に戻ってきた《母なる大地》を唱えてもう一度《サイクリカ》を出し、墓地からの《母なる大地》で《ボルバルザーク ・エクス》を出す事でマナが全てアンタップする。
  4. 1に戻る

…お解かり頂けただろうか。
この無限ループにより手札とマナ消費一切無しでマナのcip持ちクリーチャーの効果や墓地の呪文をいくらでも自由に使い回せるのである。

そして、使い回す対象が《黒神龍ザルバ》なら相手のデッキを、《トンギヌスの槍》なら相手のフィールドを無限ループによりゼロにする事ができるのである。

また、このコンボが使える「殿堂ゼロ」ではドローや墓地肥やしの手段が豊富であり、《蒼狼の始祖アマテラス》など優秀な呪文サポートの存在のおかげでループの下準備も容易に行うことが出来る。

このギミックを最大限活用したデッキタイプは【大地サイクリカ】と呼ばれ、【キクチパトロール】を始めとした凶悪デッキとも渡り合えるデッキとして「殿堂ゼロ」で活躍している。

詳しくは個別項目を参照。

各種コスト7以下の呪文

  • 相手の手札を全てハンデスさせる《ロスト・ソウル
  • 相手のクリーチャーを1体破壊。さらに手札2枚をハンデスの《ガンヴィート・ブラスター
  • 相手の非進化クリーチャーを1体シールド送りにし、超次元ゾーンから光または闇のコスト10以下のコマンド持ちサイキック・クリーチャーを場に出す《超次元ガード・ホール
  • 相手のクリーチャーを1体破壊しつつ超次元ゾーンから闇のコスト10以下のサイキック・クリーチャーを呼び出す《超次元ロマノフ・ホール
  • 相手の場のクリーチャーを1体バウンスし、1体を破壊。かーらーのー、相手のマナを1枚バウンス&1枚墓地送りにする殿堂入り呪文《英知と追撃の

これらをスペルサイクリカで使い回せば、相手は台パン絶望すること必須である。
場合によってはリアルファイトに発展しかねない。

ツインパクト

天命龍装 ホーリーエンド SR 光文明 (7)
クリーチャー:ドラゴンギルド/メタリカ 9500
ブロッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーをすべてタップする。その後カードを1枚引く。
ナウ・オア・ネバー SR 水文明 (5)
呪文
S・トリガー
コスト7以下の進化ではないクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。その後、そのクリーチャーを手札に戻す。

ふざけんなこの野郎。
コスト7以下のクリーチャーを手札から踏み倒してそのまま手札に戻す……当然cipを発動できるため、サイクリカの強力なcipを5マナで使える事になる。
その後サイクリカのcipで墓地の《ネバー》を回収しながら唱えてもう1度サイクリカを出し入れ、さらにサイクリカのcipで墓地の呪文を唱える……とすれば、「墓地のコスト7以下の呪文の効果を得てその呪文が手札に加わる、さらに手札は1枚も消費していない」という凶悪な動きが行える。

さらに手札のS・トリガーを踏み倒す《サイバー・I・チョイス》、ドローしながら手札のコスト5以下の光か水の呪文を踏み倒すS・トリガー呪文《ドレミ団の光魂Go!》が合わされば……

  1. ネバー》で《サイクリカ》を出し入れ
  2. 《サイクリカ》で墓地の《ネバー》を戻して唱える、手札の《チョイス》を出し入れ
  3. 《チョイス》で手札の《光魂Go!》を唱え、1枚ドローして手札の《ネバー》を唱える、手札の《サイクリカ》を出し入れ
  4. 《サイクリカ》で墓地の《ネバー》を戻して唱える、手札の《サイクリカ》を出し入れ
  5. 《サイクリカ》で墓地の《光魂Go!》を戻して唱え、1枚ドローして手札の《ネバー》を唱える、手札の《サイクリカ》を出し入れ
  6. 《サイクリカ》で墓地の《ネバー》を戻して唱える、手札の《サイクリカ》を出し入れ
  7. 2~6の繰り返し

これによって無限ドローが成立するため、デッキを2枚まで削って《神の試練》を唱えて山札切れの敗北回避+追加ターン獲得、さらに「デッキにカードを戻す→《神の試練》を唱える」を繰り返せば無限ターンが成立する。
ループ成立前の防御面でも、《「光魔の鎧」》等手札をシールドに仕込めるクリーチャーを使えば《サイクリカ》で戻した《ネバー》をそのままシールド化できるため、《ネバー》を仕込むのを止めるか唱えられなくするか、手札から《サイクリカ》や《鎧》を消さなければシールドを殴っての勝利が不可能となる。
マジでふざけんなこの野郎。

それ以外にも数々の強力なコンボパーツとなるため、《天命龍装 ホーリーエンド/ナウ・オア・ネバー》は登場以来高額カードとして名をはせている。その後も続いていくデュエルマスターズの資産ゲー化の走りとも言えてしまうが……


【派生カード】

龍素記号Mm スペルサイケデリカ SR 水文明 (7)
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 7000
このクリーチャーまたは自分の他のコマンド・ドラゴンを召喚してバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から4枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から呪文を1枚相手に選ばせ、残りを自分が好きな順序で山札の一番下に置く。その後、その呪文をコストを支払わずに唱える。
W・ブレイカー

ドラゴン・サーガ3番目のエキスパンション「DMR-15 ドラゴン・サーガ 第3章 双剣オウギンガ」に、水文明スーパーレアとして収録。

一言で表せば、呪文版《ミラクルとミステリーの扉》内蔵クリーチャー。
名前の龍素記号「Mm」も、「ミラクル(Miracle)」と「ミステリー(Mystery)」が由来。イラストでも、身体から巨大な扉を開いている。
違いは、自身のcipだけでなく、自分の他のコマンド・ドラゴンの召喚にもトリガーするという点であり、
1回どころか、上手くいけば複数回使う事も可能。

あと、申し訳程度にパワーが1000上がっている。

…で、実際の評価はどうかって?

最近のデュエマ環境に少しでも詳しい人なら、サイクリカの評判と悪評はかなり耳にしただろう。
逆に、サイケデリカの名前は余り聞かないと思われる。

そこから察してくれ。

もちろん、決して弱くはない。むしろ上手くプレイングすれば丁度いい塩梅の強さを見せてくれる良カードである。

だが、サイケデリカは犠牲になったのだ…サイクリカというぶっ壊れカード寸前のクリーチャー…その犠牲にな…
ミラミス効果も、クリーチャーが対象だからこそ旨みが大きいってのもあるし…

混成 ザーディクリカ SR 光/水/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/クリスタル・コマンド・ドラゴン/エンジェル・コマンド/メルト・ウォリアー 6000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。

王来篇1番目のエキスパンション「DMRP-17 王来篇 第1弾 王星伝説超動」に//多色スーパーレアとして収録。
スペルサイクリカが《血風聖霊ザーディア》と合体させられて生まれたディスペクター。ザーディアの首から上と3対ある腕の1対がスペルサイクリカのものに挿げ変わっている。
呪文を手札に戻せなくなったかわりに手札からも踏み倒しが可能となり、更に自身が呪文を唱えたターンの終わりに5500火力とキャントリップもついた破格の性能となっている。
おまけに種族・文明・コスト共に踏み倒し手段が豊富であり、《ドラゴンズ・サイン》や《祝え!この物語の終幕を!》が主流。特に後者はEXライフによりターン終了時に山札に戻ることなくとどまることができる。

上記のスペルサイケデリカとは違いこちらは前評判からかなり評判が高く、主に5Cコントロールのデッキで活躍を見せる結果となった。

王来MAXでは20thトレジャーのうち金トレジャーの1枚として再録。クリエイターズコラボとしてイラストを担当した藤ちょこ氏により公式擬人化を果たした。

詳しくは個別項目を参照。


デュエル・マスターズ プレイス

龍素記号Sr スペルサイクリカ SR 水文明 (7)
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 6000
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、自分の墓地からコスト7以下の呪文1枚をコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。(《龍素記号Sr スペルサイクリカ》のこの効果は、各ターン1回のみ発動する)
破壊される時、かわりに山札の一番下に置く。

プレイス版ドラゴン・サーガの幕開けとなるDMPP-22に収録。
大まかな性能は据え置きだが、最大の特徴だったcipの呪文踏み倒しにターン1制限が掛けられている。
しかも名称指定のため、一度発動した後に別のサイクリカで…といった動きもできない。

それでも呪文をノーコストで詠唱できるのは依然として強力であり、特にTCG版からコストが上がっただけで効果はそのままに実装された《母なる大地》とのコンボは凶悪の一言。
厄介な相手クリーチャーをマナ送りにしたり《偽りの王 ヴィルヘルム》を始めとした大型クリーチャーを踏み倒したり、別の呪文でシールドに埋め込みS・トリガーによる再発動を狙ったりと、【大地サイクリカ】として紙と遜色ない勢いで暴れている。

しかし、暴れ過ぎた事が祟って《母なる大地》のコストを8に変更するというナーフが行われ、サイクリカで踏み倒せなくなった。
まさに【大地サイクリカ】を狙い撃ちにしたピンポイントな変更であり、デッキとして瓦解してしまうのだった…。


アニメにおいて】

アニメVSではリア充腐れメガネことべんちゃんサソリとのデュエマにて使用。
この時は手描きクリーチャーとして登場した。ぶっちゃけ、某MAに似ていた。

また、滝川カードショップ店内のポスターにも描かれており、多くのデュエリスト視聴者のトラウマを刺激してきた。



追記・修正中に偶然発見された龍素記号Aw(アニヲタ)。その結晶体であるWiki篭りは、失った記事をサルベージする力を持っていた。

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最終更新:2023年12月03日 16:03

*1 画像出典:Twitter イラストレーターゆーこー/yuukoo009氏 @yuukoo009 2023年9月28日掲載より https://x.com/yuukoo009/status/1707339873039081950 ©Wizards of the Coast/Shogakukan/Mitsui-Kids