異星人テッカマン

登録日:2015/06/05 Fri 20:48:37
更新日:2021/11/12 Fri 19:01:39
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地球外生命体ラダムは母星には収まりきれないほどに種としての繁殖が旺盛であり、全宇宙をラダムの新天地とするために
他の知的生命体が存在する惑星を侵略し移住するための移民団を次々に送り出していた。

前作地球に侵攻してきたラダムもその一派に過ぎず、太陽系以外には他にもラダムの侵略を受けた幾多の惑星が存在するのである。

地球のように侵略を阻止することに成功した惑星ももちろん存在するであろうが、ラダムは万が一侵略活動が中途で失敗した場合、
その惑星の知的生命体を徹底的に絶滅させようとする。

自分達以外の他の種に『テッカマン』という最強の力を与えてしまうことになるため、
その力でいずれ自分達を滅ぼそうと攻め込んで来ると考えているからである。

たとえ相手に戦闘意欲が無くとも、ラダムは自分達の支配を受けないテッカマンの存在を極端に恐れており、
『殺される前に殺す』という殺戮本能の元にその惑星をありとあらゆる手段で滅ぼそうとするのである。

そのための尖兵としてラダム獣と共に送り込まれるのが、
かつてラダムの侵略を受け完全に支配された異星の住人の成れの果て――即ち異星人テッカマンである。

地球人とは精神構造から言語まで何もかも全く異なるこの異種族達とコミニュケーションを計るのは不可能であり、
会話すらまともにできない異星人テッカマンはラダムの殺戮本能の元に人類を滅ぼそうと侵攻を仕掛けてくるのだ。

かつての地球侵攻時は様々なアクシデントが起きた結果としてブレードを含めた8人のテッカマンが誕生したが、
異星のテッカマンの数は軽く100を超えており、地球にとっては新たな脅威となっているのである。

しかし、ラダムに完全に支配されているとはいえ彼らは本来、ラダムの被害に遭った異星の住人。
故に仲間意識が全く無いというわけではなく、敵にやられた仲間の死に悲しめるだけの感情はしっかり残っている。

だが、ラダムの目的を達するのであれば時には仲間を犠牲にしてでも敵を滅ぼそうと、使い捨てにしようとするのだ。


◆基本スペック

元は異星の住人である異星人テッカマンの姿や大きさは個体によって多種多様に渡り、まさにエイリアンそのものとしか呼べない有機的で異形な外観をしているのが特徴。

テックランサーを生成して戦いに挑むものもいれば中には尻尾や爪などの自らの体の一部を利用して戦闘を行うものまでおり、
さらには完全にラダムの支配を受けて戦闘フォーマットも完了しているため、単独での飛行やボルテッカも容易に使うことができる。

知能がなく本能だけで力任せに敵を攻撃することしかできないラダム獣と違い、仲間同士で連携を組んで戦術的・戦略的な攻撃が行えるためラダム獣以上の戦力を持ち合わせている。

しかし、この異星人テッカマン達は戦闘兵器ではなくラダムの新たなる肉体として本来の役目を持ったいわゆる量産型のテッカマンである。

惑星侵略の最終段階で行われるラダム樹によるテックシステムはラダムが寄生するための宿主のテッカマンを作るためのものであるため、
素体フォーマットと戦闘フォーマットも数年という長い期間の中でじっくりと行われている。

このためラダム母艦の戦闘兵器製造用のテックシステムよりもフォーマットの負担は比較にならないほど軽いため、
フォーマットを受けている個体は不適合で死亡したり排出されることもなく安定した能力を持ったテッカマンを安全に作ることができるのだ。

しかし、大量にテッカマンを生み出す安全な調整のため、厳選された個体から兵器のために作られた
完全戦闘型のテッカマンと比較すると単体の戦闘能力はどうしても低下してしまうのである。

場合によってはソルテッカマンのフェルミオン砲はおろかレーザーの集中攻撃でも倒すことができるほどに防御力も低下しており、クラッシュイントルードも使用できない。

完全戦闘型のラダムテッカマンがいわば少数のエリート精鋭部隊であるのに対し、異星人テッカマン達は有象無象の一般兵であり、
ラダム獣の延長線上のような戦力価値しか持っていないのである。



◆主な個体・能力・装備

異星人テッカマンはその外観からスペースナイツに個体を識別するためのコードネームがつけられており、能力や装備も個体ごとに異なっている。






この他、『II』の後の時系列である小説『水晶宮の少女』ではラダムに心を支配されなかったテッカマンジュエル、ファルス星の攻撃拠点のラダム基地を治め意思疎通が可能なテッカマングレナスが存在する。

◆余談

この異星人テッカマン達はスパロボWやPC98の『オービタルリング奪回作戦』でもザコ敵として登場しており、いずれでも厄介な敵キャラとしてプレイヤーを悩ませてくる。
前者ではボルテッカを連発してくるわ、後者ではラダムテッカマン並の攻撃力で大多数で一気に襲ってくるわで極めて鬱陶しい。
こいつらのせいでダガーの立場が全くないような気がしなくもない。



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最終更新:2021年11月12日 19:01