逆転裁判シリーズ

登録日:2015/05/31 (日) 02:54:11
更新日:2024/02/20 Tue 07:47:27
所要時間:約 42 分で読めます






異議あり!





逆転裁判』シリーズ(英:Ace Attorney)はカプコンから発売されているアドベンチャーゲーム、及びメディアミックス作品の総称。
ジャンルは「法廷バトル」となっている。




【概要】


主人公である弁護士が無実の依頼人を救うべく、自らの足で情報を集め、法廷で証拠品を提示し、そして証人の証言の矛盾などから真実を突き止めて無罪を掴み取る。
その中で法曹界を渦巻く大きな陰謀に巻き込まれていくことになる。

歴代の主人公は成歩堂龍一王泥喜法介希月心音
派生作品として、成歩堂龍一のライバルで検事の御剣怜侍が主人公の『逆転検事』シリーズ、成歩堂龍一の先祖である成歩堂龍ノ介が主人公の『大逆転裁判』がある。


本作には見た目も中身もある意味で現実離れした、クセの強い個性豊かなキャラクター達が多数登場する。

また、センス抜群なテキストには様々な小ネタが仕込まれている。
ちなみに本シリーズは二点リーダーを使用している。*1

劇中で多用される「異議あり!」は本シリーズの代名詞とも言える台詞で、画面に大きく表示されるため非常に印象に残りやすい。
他にも「待った!」「くらえ!」といった同じ類の台詞がよく使用されている。

BGMについてもクライマックスなどに流れる「追求」は代表的な曲となっており、多くのバリエーションがある。


ゲームにおける「序審法廷制度」は現実の制度とは多くの点で異なるが、裁判をあまり知らず逆転裁判のようなものをイメージしていた、というプレイヤーも少なくない様子。

『1』の制作チームはアイデアをまとめる&親睦を深めるために、実際にカプコンの近くにある地方裁判所の裁判の傍聴に行っている。
最終的に「逆転裁判はあくまで推理ゲームであり、重要なのは現実に近づけることではなく、法廷の持つ独特の雰囲気や緊張感を強調・再現すること」という結論に達している。
それは逆に言えば、あまり法律に詳しくない人でも楽しめるということでもある。


これまでの主なスタッフは、ディレクターの巧舟・山﨑剛、プロデューサーの江城元秀、デザイン・イラスト関係のスエカネクミコ・岩元辰郎・塗和也・布施拓郎、音楽関係の杉森雅和・木村明美・岩垂徳行など。
シリーズ全体のディレクターは巧氏。

開発チームの体制は『4』と『5』の間で大きく変わっている。
『4』より後の作品では、『検事』シリーズや『5』以降は山崎氏、『レイトン教授VS逆転裁判』や『大逆転裁判』は巧氏がディレクターを務めている。
また、DS版『2』・『3』プロデューサーの江城氏は、山崎氏のチームで引き続きプロデューサーを務め、インタビューやイベントには2人で登場するすることが多い。

それぞれ別ラインで制作しており、作品は大体交互に発表されている。

キャラクターデザインやイラストは、ゲームのパッケージや関連グッズを見ると分かるように何度か交代している。
制作体制が変わってからは、『検事』シリーズ・『ジョイポリス』・『セレクション』は岩元氏、『レイトン教授VS』・『大逆転裁判』は塗氏、『5』・『6』は布施氏と、作品によって担当を分担させている。

本編のグラフィックは、『4』までがドット絵で『5』以降はポリゴンに変更されている。
後述の『PXZ2』の『クロストークインタビュー』に登場した江城氏によると、ドット絵には味があるということで『5』をポリゴンにするかドット絵にするかはずっと迷っていたとのこと。

公式サイトの開発ブログでは開発秘話や様々なイラスト等が公開されている。



【ゲームの流れ】


主に「探偵パート」と「法廷パート」の2つに分けられ、それぞれを交互に行い話を進めていく。
どちらも「法廷記録」内の「証拠品ファイル」と「人物ファイル」を確認できる。
ファイルの中身はストーリーを進めることで、種類が増減したり内容が更新されたりする。


□探偵パート


重要な手がかりとなる証拠品や証言を探すのが目的。
以下が基本となる4つのシステム。

  • 調べる
画面内のものを調べる。*2
これにより新しい証拠品が手に入ることもある。
表示されるテキストは、ストーリーの進行度や各エピソードに合わせて何度も変わるものも多い。
主な例は、事務所に置いてあるものや、留置所の監視カメラと看守など。
また、証拠品を見つけてからもう一度調べると内容が少し変わったり世間話になったりもする。
他にも真宵や春美、千尋さんが一緒にいるかいないかでも変わってくる(以下のシステムも同様)。
そのため、深く楽しみたい場合は同じ箇所でも訪れる度に確認することが大切となる。
中にはタイミング的に一度しか発生しない(調べる前に話す・つきつける・移動するを選択してしまう、他のものより先に重要なものを調べてしまう、等により見られなくなる)テキストもある。

背景もCGとなった『5』では廃止されたが、『6』で復活。
ちなみに『5』のコンセプトアートではジャイロセンサーを活用した例もあった。

  • 話す
画面に出ている人物と会話する。
相手と話すことで、その下に新たな話題が増えていくことが多い。
中には全く話してくれない人もおり、その場合は証拠品を提示したり、他の場所でのイベントを済ませたりすることで口を開いてくれる。
逆に最初の「つきつける」ではどれを選んでも話を聞いてもらえず、一旦「話す」を経由することで「つきつける」ことができるパターンもある。
また、すべて話し終えてその人物がどこかに行ったり機嫌が悪くなったりした場合は、「調べる」や「つきつける」の反応が変化する。
その他、同行者しかいない場合は「気付いたこと」「相談する」でヒントをもらえるが、相手によっては単なる世間話にしかならないことも。
(攻略に必須ではないためか、何らかの手がかりになる証言はほぼ無い)

  • つきつける
証拠品や人物を相手に見せる。
上記の通りストーリーの進行には欠かせない。
証拠品の他、プレイヤーが必ず所持している「弁護士バッジ」をとりあえずつきつけてみるのも定番で、
ほとんどのキャラが専用の反応をしてくれる(感心する、呆れる、欲しがる、などなど)。
ものによってはネタ満載な会話を見ることができ、「調べる」と同様にテキストが変わることもある。
ただし、証拠品を特定の人物に返却する場合は他の人物における反応が見られなくなる。
中には審理が終了後の話の終盤やエピローグでつきつけるイベントもあり、どの証拠品でも問題ないが正しいものを選ぶと特殊な会話になる。

  • 移動する
他の場所に移動する。
事務所に戻ると基本的に助手が話相手になる。
ストーリーが進むと行ける場所が増えることが多い。
また、同じ場所でも道を進めなくなっていたり、逆に新しい道ができていたりする。
他のイベントを進めておかないと現場に向かっても一切調べさせてもらえないこともある。


『2』以降の作品では、他にも様々なシステムが登場する。

  • カガク捜査
『1』の移植作品『蘇る逆転』などで登場。
助手の宝月茜と共に行う。

「3D証拠品」の「証拠品詳細」は、3Dで表示された証拠品をニンテンドーDSのタッチパネルを駆使して調べる。
法廷パートでも可能で、探偵パートと同じく弁護側がナルホドくんだけになる場面もあり、その時は専用の台詞に変化する。

「ルミノール試薬」は、今いる場所にタッチペンで薬品を「ふきつける」。
ルミノール反応により血痕が青白く光る。
中には事件と関係ない血が出てきたりする。

「アルミ粉」は、タッチペンで粉を撒いた後にマイクで「吹き飛ばす」ことで指紋を「検出」する。
そして「照合」により指紋と一致する人物が判明する。

  • サイコ・ロック
『2』から登場。
「心理錠」とも表記。「さいころ錠」ではない。
助手の綾里真宵から受け取った「勾玉」に綾里春美が霊力を込めたことで使えるようになった。
相手の心に閉ざされた「ヒミツ」が鎖と錠として確認でき、錠の数はどれくらい心を閉ざしているかを表している。
「尋問」では正しい証拠品や人物を「つきつける」と錠を壊すことができる(間違えるとペナルティを受けゲージが減る)。
証拠品が足りず錠を壊せない場合はストーリーを進めて揃える必要がある。
錠をすべて壊すと「解除成功」と表示され、相手のヒミツを聞き出せる。
ただし、どうも連続使用ができないのか、暴いた直後に別の嘘で上塗りされても反応しないという欠陥があり、安易に鵜呑みにはできない。
その際、減っていたゲージはある程度まで回復する。

  • みぬく
『5』から登場。
元々は『4』にて裁判パートで使う技だったが、『5』・『6』では探偵パートの使用がメインとなる。
詳細は後述。


この他にもいくつか存在する。


□法廷パート


証人の「証言」に存在する、嘘や勘違いによる「ムジュン」を証拠品で正していき、真犯人を暴いて被告人の無実を証明するのが目的。

法廷パートでは、間違った証拠品や選択肢を選ぶと「ペナルティ」が発生する。
裁判長に指摘されてペナルティポイントが減っていき、何度も間違えて最終的にゼロになると強制的に判決が有罪=ゲームオーバーを迎える。
これは裁判長から弁護側への心象を意味するもので、ゼロになる=裁判長が審理を進める必要を感じなくなるということ。
審理ではペナルティポイントが表示されない時もあり、その場合は何度間違ってもペナルティは受けない。
ペナルティは『1』及び『6』が残機制、『2』~『5』がゲージ制。

「尋問」する際は以下の2つのシステムが基本となる。

  • ゆさぶる
ひとつひとつの証言に対して何か聞きたい時に行う。
基本的に無制限なので、とりあえず突っ込んでみるのが良い。
これにより一部の証言が変化したり新しく追加されたりする。
また、新しい証言が増える要因となった証言にもう一度「ゆさぶる」を行うとまったく異なる話が聞ける小ネタもあったりする。
中には選択すると審理が進んでしまい、他の証言での反応が見られないということもあるので、全て確認したい場合は順番に気をつける必要がある。
そして場合によってはゆさぶるだけでペナルティを受けるケースもある。
(弁護側への心象が極めて悪い場合など。その場合は尋問を行う直前に警告を受ける)

  • つきつける
基本的に探偵パートのものと同一。
証言に「ムジュン」があると感じたら証拠品ファイルを確認し、該当するものをつきつける。
『2』以降は両パート共に人物ファイルでも可能な作品もある。
こちらは間違えるとペナルティを受けてしまうので慎重に行わないといけない。
また、画面に表示された写真や証拠品の問題となる箇所を「つきつける」場面もある。
指摘する箇所が正しい場合も間違っている場合も含め、2~3パターンほどの反応が見れる。


『4』以降の作品では新たなシステムが追加されている。

  • みぬく
『4』から登場。
相手がをついていたり何か隠し事をしていたりする時にオドロキくんの左手首にある「腕輪」が反応する。
腕輪のアイコンを押すと画面が切り替わり、怪しい証言の際に証人の身体に心理的な動揺として表れる「しぐさ」を探す。
その瞬間の言葉を指摘し、上手くいくと新しい証言を得ることができる(間違えたらやり直し)。
『5』では探偵パートでも可能になった。

  • ココロスコープ
『5』で登場。
心理分析が得意な希月心音が胸に下げているマシンの「モニ太」を用いて証人の心のノイズを取り除く。
親しい人物が殺されたというのに喜んでいる
何の変哲もない物に何故か恐怖を抱いている
等々、声のトーンから感情を聞き取る能力により、証人の喜・怒・哀・驚(喜怒哀楽ではない)の感情が証言とムジュンしていることを確かめることができる。
空中投影されたコンピューターのモニターに証言とその時のイメージが表示され、証言を進めるとイメージが切り替わっていく。
4つの感情のうち該当するアイコンがいくつか点滅し、画面の状況とムジュンした感情を指摘すると情報が更新される(間違えたらやり直し)。
繰り返していくと「ノイズレベル」が100%から少しずつ下がっていき、最終的に感情のノイズがゼロになると新しい証言を引き出すことができる。

シナリオ上は混乱する証人のカウンセリングという名目で行っており、裁判長の許可が必要。
慣れてきたのか『6』では裁判長も「いつものアレですか?」とあっさり許可を出すくらい普通に受け入れている。
(証人が心音のカウンセリングを受けると自分から言っているのも理由ではあるが)
当然だが、モニ太を持っている心音が不在時は使えない。

  • カンガエルート
『5』で登場。
これまでの証拠・状況を元に弁護人がひたすら考え、真実を導き出すシステム。ルートを考えるのでカンガエルート。
数多くある特別な力を利用した能力とは違い、特殊能力の類ではない。
脳内での思考なので失敗してもやり直しのみでペナルティは無い。
完全に追い詰められた際の逆転演出として扱われており、また出てくる真実がどれもこれも意外で、さらに演出面も格好が良いため新システムの中でも特に好評。
後半になるにつれ長丁場となり、一気にクリアする時間の取れないプレイヤーに裁判の要点を整理させるという効果もある。
『6』でも逆転の切り札として続投している。

  • 霊媒ビジョン
『6』で登場。
霊媒師の国であるクライン王国の姫巫女の能力を使い、死者の最後の記憶と五感を映像化する。
クライン王国ではこの「御霊の託宣」による真実を絶対のものとしており、それを逆手に取った真犯人は『被告人が直接殺害したように見える』ような工作を行ってしまっている。
弁護側は映像と姫巫女の解釈の矛盾点を突き、真相を明らかにしなくてはならない。
重要なのは『御霊の託宣そのものは真実であるが、それを解釈する者は間違っている可能性がある』ということ。
一方的な偏見を持っていれば、たまたま映った第三者を犯人に仕立てあげてしまう事すらありうる。
要するに監視カメラの映像の矛盾を突くようなもの。

霊媒発動前に姫巫女レイファ様のボイスとムービーが毎回入る。
踊りはダンサーさんによるモーションキャプチャーという気合の入りよう。
しかし演出が長いためかよくスキップされる。

  • 発想の逆転
数多の裁判と事件において真実を照らし出してきた、逆転裁判シリーズ最大にして最強の切り札
正確に言えばシステムではなく、真犯人の悪足掻きによって証拠品からは追求しきれなくなったその時に行う『思考法』であるが、各作品の最終話はこの発想の逆転を以て裁判に決着が付くので、実質的にトドメ専用演出と評しても過言ではない。
『証拠品』という物証から犯人を追い詰めるのではなく、『真犯人がそうせざるを得なかった理由』という仮定を即席でブッ立てて強引に結び付けてしまう。
ぶっちゃけると屁理屈の領域に片足を突っ込んでいるのだが、それまでに山と積み重ねてきた議論と、たった一つだけの真実によって、真犯人の証言こそが嘘であると暴かれてしまうのである。

例を挙げると
  • 銃弾は2発発射されているが発見されたのは1発だけ→
  • 『真犯人が事件発生時にその場に居たこと』を証明する証拠品はない→
  • 尋問終了。
と、普通の証拠品から攻めるやり方だとどうやっても頓挫してしまう。
しかしここで発想を逆転して『真犯人がそうせざるを得なかった理由』を考える。
  • 銃弾は2発発射されているが発見されたのは1発だけ→
  • もしかして残りの1発は真犯人の体に命中したのでは?
  • もう1発の銃弾が体に残ったまま犯人が逃走した→
  • 銃弾が当たってしまったのなら、しばらくは動くことさえもままならなかったはず→
  • そういえば事件当時、理由不明の長期休暇を取った者がいる→
  • 誰かに弱みを握られることを徹底的に嫌う人物ならば、医者に手術してもらうこともしなかったのでは?→
  • ならば、今もその銃弾は真犯人の体に残っているのかもしれない!
  • 銃弾には銃の指紋とも言える線状痕が刻まれるため、事件に使われた銃と同一の弾丸かは調べればわかる!
という風に、攻める方向をガラリと変えてしまうのである。
この教えは師匠から弟子へと受け継がれ、そして時にライバルにも光明をもたらすことになる。

この他にもいくつか存在する。


【シリーズ作品】


通販サイトの「イーカプコン」では特別な限定版も販売されている。

□本編


収録エピソード
第1話:はじめての逆転
第2話:逆転姉妹
第3話:逆転のトノサマン
第4話:逆転、そしてサヨナラ

収録エピソード
第1話:失われた逆転
第2話:再会、そして逆転
第3話:逆転サーカス
第4話:さらば、逆転

収録エピソード
第1話:思い出の逆転
第2話:盗まれた逆転
第3話:逆転のレシピ
第4話:始まりの逆転
第5話:華麗なる逆転

成歩堂龍一が主人公の初期3作品。
機種はゲームボーイアドバンス。後にニンテンドーDSに移植された。

収録エピソード
第1話:逆転の切札
第2話:逆転連鎖の街角
第3話:逆転のセレナード
第4話:逆転を継ぐ者

新たな主人公・王泥喜法介が法廷に立つ。
機種はニンテンドーDS。

収録エピソード
第1話:逆転のカウントダウン
第2話:逆転の百鬼夜行
第3話:逆転学園
第4話:星になった逆転
第5話:未来への逆転
特別編:逆転の帰還

再び成歩堂龍一が主人公を務めるほか、王泥喜法介や新たな主人公・希月心音も法廷に立つ。
機種はニンテンドー3DS

収録エピソード
第1話:逆転の異邦人
第2話:逆転マジックショー
第3話:逆転の儀式
第4話:逆転寄席
第5話:逆転の大革命(前半)/(後半)
特別編:時を越える逆転

成歩堂龍一と王泥喜法介のダブル主人公。希月心音も引き続き登場する。
キャラクター達が紹介する『特典紹介プロモーション映像』および『なるほど! 霊媒ビジョン講座』、
ゲームのプロローグとなる後述の短編アニメ、テレビCMの『開廷!逆転CM裁判』、
数量限定特典のショートストーリー『遊べる!逆転劇場』2本セットも展開されている。


□移植


いずれも日本語版と英語版が同時収録されている。
音質はGBA版の雰囲気を残しつつ向上している。
テキスト関係では口調や台詞の変更、誤字の訂正がある。

『1』の移植+エピソード追加。
収録エピソード
第1話~第4話:『1』と同一
第5話:蘇る逆転

  • 逆転裁判2(DS)
  • 逆転裁判3(DS)
『2』・『3』の移植。機種はニンテンドーDS。

  • 逆転裁判123 成歩堂セレクション
『蘇る』・『2』・『3』をセットにした移植。
機種はニンテンドー3DS。後にPlayStation4Nintendo SwitchXbox ONE・Windows・Steamでも発売された。
グラフィックが高解像度化し、3D立体視にも対応している。

  • 逆転裁判456 王泥喜セレクション
『4』・『5』・『6』をセットにした移植。
機種はPlayStation4Nintendo SwitchXbox ONE・Windows・Steam


『1』~『3』はダウンロードソフトとして携帯アプリ版やWiiウェア版、スマートフォン版などもあり、それぞれ操作方法や演出に多少の変更点がある。
また、『4』の携帯アプリ版や『5』『6』のスマートフォン版も制作されている。


□スピンオフ


収録エピソード
第1話:逆転の来訪者
第2話:逆転エアライン
第3話:さらわれる逆転
第4話:過ぎ去りし逆転
第5話:燃え上がる逆転

収録エピソード
第1話:逆転の標的
第2話:獄中の逆転
第3話:受け継がれし逆転
第4話:忘却の逆転
第5話:大いなる逆転

成歩堂龍一のライバル・御剣怜侍が主人公。
本編にも密接に関係するストーリーが展開される。
機種はニンテンドーDS。


□コラボレーション


レベルファイブの『レイトン教授』シリーズとのコラボレーション作品。
『逆転裁判』側の主人公は成歩堂龍一。
機種はニンテンドー3DS。

  • 逆転吉田
秘密結社鷹の爪』とのコラボレーション作品。
イルカアップスとDLEの共同開発。
ジャンルは「法廷バトル風吉田くん育成シミュレーション」。
出張中の成歩堂の代わりに吉田くんが弁護人として法廷に立つ。
機種はスマートフォンなど。


この他、『デュエル・マスターズ』の『DMX-22 革命 超ブラック・ボックス・パック』に成歩堂と「終末の時計 ザ・クロック」のコラボカードがある。
フレーバーテキストはやはり「異議あり!」で、イラストはお馴染みの岩元氏が手がけている。


□新たな逆転裁判


  • 大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-
収録エピソード
第1話:大いなる旅立ちの冒險
第2話:友とまだらの紐の冒險
第3話:疾走する密室の冒險
第4話:我輩と霧の夜の冒險
第5話:語られない物語の冒險

  • 大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-
収録エピソード
第1話:弁護少女の覚醒と冒險
第2話:吾輩と霧の夜の回想
第3話:未来科学と亡霊の帰還
第4話:ねじれた男と最後の挨拶
第5話:成歩堂龍ノ介の覺悟

成歩堂龍一の先祖・成歩堂龍ノ介が明治時代の法廷で活躍する。
機種はニンテンドー3DS。
詳細は『大逆転裁判シリーズ』の項目にて。

また、Webラジオ『大逆転裁判 -大逆転ラヂオ-』が2015年5月~7月にインターネットラジオステーション「音泉」とYouTubeで配信された。


□その他


  • つくろう!逆転裁判
2008年3~7月に特設サイトで公開されたパソコン向けFlashアプリケーション。
法廷パートを自由に設定でき、オリジナルの法廷劇を作ることができる。

『6』発売記念に復刻版が2016年4~5月に公開。
合わせて『つくろう!逆転裁判 コンテスト』が開催され、6月に受賞作品が発表された。
また、コンテストを記念して各種メディアの編集部が製作した作品も紹介されている。

  • 逆転裁判辞典
『4』の限定版に付属したソフト。
『1』~『蘇る』のデータベースになっており、非常に充実した内容でネタバレ満載。
機種はニンテンドーDS。

  • CR逆転裁判
初のパチンコ化。開発は平和。
演出は原作ゲーム中のものが細かく再現されている。

『1』(『蘇る』含む)~『3』のストーリーから選ばれたエピソードの主要シーンがダイジェストで描かれる。
内容は基本的に忠実だが、「逆転のレシピ」を狩魔豪検事が担当しているなど展開の一部が異なる。
法廷のデザインは、逆転裁判5以降のものとなっている。

映像はアニメパートとCGパートがあり、音楽は主題歌やアレンジBGM、トノサマンのものなどがある。
合間のミニコーナーでは一部キャラクターがSDサイズで登場する。


□クロスオーバー作品


まさかの参戦を果たす。
ナルホドくんを操作でき、一部キャラクターも少しだけ登場する。
「探偵モード」「法廷モード」「逆転モード」を駆使して戦う。
機種はPS3・Xbox 360・PSV。

  • 鬼武者Soul
鬼武者』シリーズのブラウザゲーム。
歴代タイトルとの夢のコラボとして「カプコンヒロインズ ブースターパック」が2013年に発売され、逆転シリーズからは真宵・冥・美雲が武将として参戦。
イベントクエスト『絢爛カプコンヒロインズ』では「時のねじれ」により女性キャラ達がクロスオーバーし、3人もストーリーに登場する。
初期コスチュームは和服を着ており、真宵と美雲は元をアレンジしたデザインとなっている。
大半のキャラは以前から演じている声優が声を当てているが(使い回し有り)、『逆転』シリーズなど一部の作品は公式サイトやゲーム中で見られる武将プロフィールにて「CAPCOM」と表記され担当声優は非公開となっている。

PROJECT X ZONE』の続編。
再びまさかの参戦。
ナルホドくん&マヨイちゃんがソロユニットとしてセットで登場し、御剣もイベントキャラとして登場。
ソロアタックは「異議あり!」
例によって様々な原作ネタが散りばめられている。
本作ではパブリシティイラストを森岡聖人氏、会話用の立ち絵を春山和則氏が手がけている。
機種はニンテンドー3DS。

ファミ通.comの『メーカーの垣根を越えたクロストークインタビュー【第三回】』は『逆転裁判』がメインで、
本作や原作ゲームの裏話が数多く語られているファン必見の内容となっている。


上記以外にも、


  • スマートフォンアプリ『みんなとカプコンオールスターズ』(中止)とその後継の『ストリートファイター×オールカプコン』

といったクロスオーバー作品に本シリーズのキャラクターも登場している。

また、『タツノコ VS.CAPCOM UAS』ではナルホドくんも参戦候補に挙がっていた。
イーカプコン限定特典の小冊子「カプコンシークレットファイル Vol.27」には没キャラクターの資料も掲載されており、ナルホドくんはニュートラルポーズのイラストやアクションのラフ画がスクープされている。
後に電撃オンラインのインタビューにて他のキャラクターと共に参戦が見送られた理由が明かされている。



【主な登場人物】


□『1』~『3』に登場


シリーズの主人公で、「成歩堂法律事務所」の弁護士。
正義感が強く、発想を逆転させることが得意。
周りからはよく「ナルホドくん」と呼ばれる。

成歩堂の永遠の師匠。
『1』で殺害されてしまうが、その後も霊媒により現世に姿を見せている。
その際はナルホドくんに心強いアドバイスを授ける。

千尋の妹で霊媒師の卵。
現在は成歩堂の助手をしている。
好きなものは「大江戸戦士トノサマン」とみそラーメン。

成歩堂のライバルで親友の天才検事。
目的の為なら手段を選ばないが、成歩堂たちとの関わりを通して考えを改めていく。
『逆転検事』シリーズでは主人公を務める。

通称「イトノコ刑事」。
御剣の部下で彼を尊敬している。
捜査中に成歩堂に協力してくれることもある。

軽い性格の三枚目キャラ。
成歩堂と御剣とは親友。
事件によく巻き込まれるトラブルメーカーで、「事件のカゲにヤッパリ矢張」と言われる。

40年間無敗の検事。
御剣の師匠で、今は亡き彼の父・御剣信弁護士とも深い関わりがある。
裁判では御剣以上に手段を選ばない。

カガクが大好きな少女。
真宵とよく似ており、彼女がいない期間の助手を務めた。
姉の宝月巴は千尋の学生時代の先輩。
『4』・『6』ではイトノコに代わり事件の担当刑事となる。

千尋と真宵の従妹。
愛称は「はみちゃん」。
古風な口調で話す礼儀正しい少女で、霊力が強い。

13歳で検事になったアメリカ育ちの女性。
狩魔豪の娘で、御剣とは兄妹弟子の関係、そして成歩堂を一方的に敵視している。
常にムチを携帯するなど気が強く見えるが、実はとてもか弱い女の子。いわゆるツンデレ

白髪で仮面を付けたハードボイルドな検事。
コーヒーが大好物で、裁判中もよく飲んでいる。
成歩堂のことを「まるほどう」と呼び、彼を敵視している。

成歩堂が初めて相手をした検事。今でこそ冴えないベテラン検事だが、
かつては「新人つぶし」の異名を持つ程の実力があった。
第1話の裁判を担当することが多く、その度に髪型がよく変わる。

地方裁判所の裁判官で本名は不明。
ゲームでは「サイバンチョ」と表記される。
周りの意見に流されやすい愛されキャラ。

年配のオバチャンで本名は「大場カオル」。
いろいろな施設の警備員をしており、会う度にマシンガントークを繰り広げる。
御剣LOVEで彼のことを「ミッちゃん」と呼ぶ。


□『4』~『6』に登場


『4』・『6』の主人公で「大丈夫です!」が口癖の熱血な青年。
現在は「成歩堂なんでも事務所」で弁護士をしている。
証人のクセを「みぬく」ことができる。

成歩堂の養子で、彼のことを「パパ」と呼ぶ。
明るい性格でマジシャンの見習いをしている。
王泥喜と同様に相手のクセを「みぬく」能力を持つ。

王泥喜の師匠。
落ち着いた性格で王泥喜に適切な助言をする。
成歩堂とは以前からの知り合いで親友。

牙琉霧人の弟。
アメリカで検事になり、17歳で成歩堂の相手をしている。
ロックバンド「ガリューウエーブ」のリーダーを務める。

成歩堂の弟子で王泥喜の後輩。
アメリカで心理学をマスターし、成歩堂と出会った後に18歳で弁護士になった。
「ココロスコープ」により重要な証言を引き出すことができる。

黒と白の髪が特徴で囚人の検事。
周りからは「法曹界のユガミ」「ユガミ検事」と呼ばれている。
彼の相棒で鷹の「ギン」は法廷で彼の手助けをする。

「ジャスティス」が合言葉の熱い刑事。
心音たちにいろんな情報を流してくれる。
夕神とコンビを組んでおり、彼を更生させようとしている。

検事で亜内武文の弟。
「新人いびり」という異名の通りかなり陰険。
兄を倒した成歩堂のことを敵視している。

クライン王国の王女にして姫巫女。
ワガママで子供っぽい性格。
高い霊力を持つが、霊媒は修行中。

クライン王国出身の国際検事。
穏やかな見た目だが恐ろしく口が悪い毒舌検事。

クライン王国の革命家。
ナユタの父であり、オドロキとも因縁浅からぬ仲。


□『検事』シリーズに登場


御剣の助手を務める活発で正義感の強い少女。
怪盗「ヤタガラス」の後継者を自称している。
携帯端末「ぬすみちゃん」で御剣の捜査をサポートする。

国際警察の捜査官で、西鳳民国の警察一族「狼家」の当主。
捜査では大勢の部下を引き連れており、方法は荒っぽいが犯人を追いつめて検挙するのが得意。
責任感が強く部下思いなため周りからは慕われている。

「御剣法律事務所」の所長を務めている弁護士。
普段は軽くて飄々とした態度を取っているが、実は一流の実力がある。
以前は御剣の父・信の助手をしており、今でもある事件を追い続けている。

「検事審査会」に所属している女性裁判官。
法は絶対と考えており、御剣の前に立ちはだかることも多い。
よく弓彦と共に行動しているが、それには深い理由がある。

自らを「イチリュウ」と名乗る17歳の新人検事。
しかし、実際は一流と程遠い実力であり、よく空回りしている。
父親の一柳万才は元検事局長で、現在は検事審査会のトップを務める。

御剣怜侍の父親にして凄腕の弁護士。
本格的に掘り下げられたのは『検事2』が初めてとなる。
彼の強い信念は、息子の怜侍や助手の信楽に受け継がれている。


【関連用語】

  • 序審法廷制度/序審裁判
作中の裁判制度。
刑事裁判を、有罪か無罪かだけを最長3日で判断する「序審」と、有罪を前提として量刑判断を行う「本審」に分けるというもの。
ゲーム上で描かれるのは全て序審の法廷であり、3日以内に無罪を証明できなければゲームオーバーとなる。
殺人事件が発生しても翌日かそこらまでに捜査を終了して「序審」が始まりそこから最長3日で序審の判決が出る。
序審で有罪が確定すると本審に移行して量刑をどうするかを争うが、序審が終了してから無罪を証明する材料が出ても 有罪が覆ることはない
つまり殺されてからたった3日で無罪の証明をしなければならない上に
有罪とも無罪とも判断できない状態のままで序審の期限が終了すると有罪となる*3というとんでもないシステムである。
もちろん現実の裁判では、検察側が被告が犯行をしたことを証明できなければ無罪となる、いわゆる「推定無罪の原則」が採用されている。
時間のかかる裁判をゲームに落とし込むために無理矢理作られた制度であるためツッコミどころが多く、作中でも「最近犯罪者が多いからパパッと片付けちゃおうって制度」と揶揄されるなどあまり良く思われていない。

警察のマスコットキャラクター。
モデルは「ピーポくん」らしい。
シリーズを通して非常に多くのバリエーションが登場している。
イトノコ刑事がいる警察署・刑事課の課長が考えたもので、「調べる」によりタイホくんのいろいろな話をしてくれる。
余談だが、同じ署内の左側にいる刑事はイメージトレーニング中で、話している内容が毎回変わる。
実写映画用に着ぐるみも作られているが、目が少し怖い。

子供から大人まで大人気の特撮ヒーロー番組。
スーツアクターは強面だけど優しい荷星三郎
真宵や大滝九太少年だけでなく御剣も大ファンで、攻略本の公式漫画では御剣の博識ぶりに2人が目を輝かせていた。
「小江戸剣士ヒメサマン」などの関連シリーズも多く制作されている。

こちらも実際に着ぐるみが作られ、各種イベントに登場している。
また、「とのさまんじゅう」などの関連商品も販売されている。
「大江戸戦士トノサマンの唄」は、アニキこと水木一郎も後述の10周年記念イベントで歌っている。
そしてアニキ曰く、「異議あり!」のポーズと「ゼーット!」のポーズは若干違うとのこと。

  • チャーリー
成歩堂法律事務所に置かれている観葉植物で、品種は実在する「コルディリネ・ストリクター」。
この世を去った千尋が遺した形見で、事務所のマスコットキャラクター的存在。『1』~『6』まで皆勤賞。
千尋が所長をしていた頃から大切にされ、成歩堂も世話を欠かさないが、真宵や茜がいろいろするため変なことになったりする。
このチャーリーくんも「調べる」で表示されるテキストのバリエーションが多い。
公式ファンクラブ『逆転通信』では、逆転シリーズの様々な情報をお届けする『育てよう「チャーリー君」』というコーナーがある。

  • 脚立
各作品に必ずと言っていいほど登場する要素。
背景に置いてあり、調べると会話が発生する。
「あ、ハシゴだ。」
「それはキャタツだよ。」
「どうちがうの?同じようなものじゃない。もっとホンシツを見ようよ、なるほどくん。」
といったような流れがお約束。
ちなみに成歩堂とみぬきがキャタツ派、真宵と茜、王泥喜がハシゴ派。

  • ホテル・バンドー
成歩堂法律事務所の向かいにあるビジネスホテル。
『1』の時点でこそ「板東ホテル」というただのビジネスホテルだったが、『2』では「ホテル・バンドー・インペリアル」となりヒーロー・オブ・ヒーロー授賞式が執り行われるほどの規模にまで発展。
さらに隣町の一角を買収しテーマパーク「バンドーランド」を建設するまでに至る。
事あるごとにホテル内外で殺人事件が発生しているが。
板東ホテルのボーイ長は後にホテル・バンドーの支配人になり、経営はとても好調である。
『大逆転裁判2』では、明治時代のロンドンにてホテル・バンドールという豪華絢爛なホテルが営業している。 現代の日本にあるバンドーグループとの関連性は不明。

『1』の15年前に発生した殺人事件。
ゲームに登場する多くの人物のその後に影響を及ぼした。
大地震により地方裁判所が停電になったことでエレベーターが止まり、中に閉じ込められた幼い御剣怜侍、父の御剣信、そして法廷係官の灰根高太郎の内、御剣信が何者かの銃撃により射殺された。
『逆転検事2』において、このDL6号事件と密接に繋がる事件が登場する。



【メディアミックス】


□特別法廷


「東京ゲームショウ」(TGS)では、度々プロモーション映像として『特別法廷』が開廷されている。
どの年のものも全編フルボイスで、内容はギャグになっている。

  • 逆転裁判
2005・2006があり、『4』の限定版に付属するDVD『逆転裁判動画』に収録。

  • 逆転検事
2008・2010があり、それぞれ『検事1』・『検事2』の限定版に付属するDVD『逆転の記憶』と『刻まれし逆転』に収録。

番外編的なものとして後述の『オーケストラコンサート』版がある。


「TGS2006」では『1』~『蘇る』を振り返る『特選裁判』、「TGS2010」では『フラッシュバック逆転検事』も公開された。
これらもフルボイスで、上記のDVDに収録されている。
また、後者はYouTubeでも見ることができる。

2012年に東京のメルパルクホールで行われた『逆転裁判10周年 特別法廷』でも、10年を振り返る新作映像が公開された。
今のところDVD等には未収録。

『大逆転裁判』も「TGS2014」でフルボイス映像の『大特別法廷』が開廷。
後に動画配信サービス「Hulu」とのコラボとして、2015年4月24日~8月31日の期間限定で公開されている。

その後も「TGS2015」では『6』のものが公開。
更にYouTubeでは2016年5月17日に『逆転裁判6 完成披露会 特別法廷』が公開。
こちらは懐かしの人物たちも登場してDLC特別編「時を越える逆転」の内容が紹介された。


□オーケストラコンサート


2008年に開催。
4月は新宿の『逆転裁判 特別法廷2008 オーケストラコンサート GYAKUTEN MEETS ORCHESTRA』。
9月は渋谷の『逆転裁判 特別法廷2008秋 オーケストラコンサート』。
内容はどちらもほぼ同じで、『1』~『3』のキャラで進行する第一部と『4』のキャラで進行する第二部、そしてアンコールに分かれている。

オーケストラのバックにスクリーンが配置され、人物紹介や名場面といったムービーが演奏に合わせて映された。
また、曲と曲の間などにはTGSの『特別法廷』に相当するフルボイスの新作映像も挿入された。
『特別法廷2005』のとあるネタも出てきている。

会場では限定グッズも販売され、イラスト展示コーナーも設けられた。

後にライブ盤CDと、コンサートの模様やメイキングを収録した『オフィシャルDVDブック』が発売されている。


□ドラマCD


  • ボイスドラマ 逆転検事2 ~宇宙からの逆転!?~
公式サイトで2010年12月から全5話配信、2011年2月にエピローグのボーナストラックも収録したドラマCDとして発売。
逆転シリーズ初のドラマCDとなる。パッケージは岩元氏による描き下ろし。

  • ボイスドラマ 逆転裁判5 ~逆転のアニマルサーカス!?~
公式サイトとインターネットラジオステーション「音泉」で2013年8月から全5話配信、10月にオマケトラックも収録したドラマCDとして発売。
配信ページや通販サイトには記載されていないが、オリジナルキャラクターのタカサカとイエイティも登場する(声のみ)。

  • ドラマCD 逆転のコンビネーション
『成歩堂セレクション』の限定版に付属。
公式サイトでは予告編が公開され、ドラマCD本編に直接繋がるプロローグとなっている。
新キャラクターとして来恩寺シシオと宇鷺ミウが登場(声のみ)。

また、特典ドラマCDに関連してWebラジオ『逆転裁判123 なるほどラジオ!』が2014年3月~4月に「音泉」とYouTubeで配信された。

  • 書き下ろしオリジナルドラマCD
『6』の限定版に付属。
クライン王国編『逆転のユーレイ対峙?』と日本編『逆転の法廷研修 ~教えて!御剣先生!~』の2本立て。
オリジナルキャラのゼン・カァクとツヤニ・アラハール、本打塁と本打栞も登場する(声のみ)。


□漫画版


「別冊ヤングマガジン」と「週刊ヤングマガジン」にて、2006年~2007年に『逆転裁判』、2009年~2010年に『逆転検事』が連載された。
単行本はそれぞれ全5巻、全4巻。
脚本は黒田研二、作者は前川かずお、監修はカプコン。


収録エピソード

  • 逆転裁判
第1話:風と共に逆転
第2話:逆転の死刑台
第3話:逆転のショータイム
第4話:逆転の預言書
第5話:天国からの逆転
第6話:逆転食いしん坊
第7話:逆転力vs神通力

  • 逆転検事
第1話:逆転のコスチューム
第2話:逆転のラストナンバー
第3話:逆転の銃弾
第4話:逆転ミュージアム
第5話:逆転ニューイヤー
第6話:銀幕の逆転
第7話:逆転!鬼々怪々
第8話:逆転クリニック


「Vジャンプ」ではアニメ版のコミカライズが2016年3月から連載開始。
作者は影山なおゆき。


□体感型イベント


逆転スタッフ監修の下、新たに書き下ろされたオリジナルストーリーが展開される。
ジョイポリスのアトラクションは一部設定の違いからゲームとはパラレルと思われる。
メインビジュアルや関連イラストはイベント用の描き下ろしで、イベント限定グッズにも使用されている。

  • 逆転検事 in ジョイポリス
収録エピソード
第1話:逆転のシンボル
第2話:逆転のメッセージ
第3話:逆転テーマパーク

「東京ジョイポリス」における、セガとカプコンが共同開発した館内回遊型推理アトラクション。
2011年4月に1話がオープンし、7月に2話、10月に3話が続けて公開。
御剣が主人公で、ゲームと同じように捜査や対決が楽しめる。
立体的に再現された執務室には、他のイベントにもあった等身大フィギュアも展示されている。
3話には岩元氏による新キャラクターの台場乱道が新BGMと共に登場。
各話のイベントカットやエンディングのイラストは描き下ろしになっている。
シナリオは漫画版の黒田氏が担当している。

  • 逆転裁判 逆転への挑戦 in ジョイポリス
「PKシアター」制作の体感型推理ゲーム。
『5』の発売を記念して2013年7~9月に公演。
その後、『成歩堂セレクション』の発売を記念して2014年4~5月に再演。
役者が演じるオリジナルキャラ達がメインで、主役は成歩堂の知人の吉北歩美弁護士。
参加者は成歩堂なんでも事務所の研修生となり、別の事件を担当している成歩堂に代わり、
館内の証拠品や証言をもとに推理して事件の真相に迫る。

  • 逆転裁判 逆転への挑戦2 in ジョイポリス
パワーアップした2作目。
2014年10~11月に公演。
前作同様、山﨑氏と江城氏が監修・来場している。

  • 逆転裁判 in ジョイポリス
収録エピソード
第1話:トノサマン殺人事件
第2話:逆転の密室
第3話:逆転のドン

アトラクション2作目。
2015年4月に終了した『検事』に続く形でオープンし、7月に2話、9月に3話が続けて公開。
『1』~『3』の成歩堂が主人公で、この頃の彼が活躍するのは久々となる。
今回は事務所が立体的に再現されている。
2話からは他のイベントにもあった『5』の成歩堂と前回の御剣の等身大フィギュアも近くに展示。
前作と同様に、岩本氏が手掛けた新キャラクターやイベントカットも見られる。
2話では被害者として台場乱道が登場し、3話では新キャラクターの独雲興行院が登場する。
シナリオを担当した「ジンテーゼ」は『レイトン教授VS』に参加し、『5』では全体を担当している。

  • リアル脱出ゲーム×大逆転裁判「倫敦大法廷殺人事件」
体感型エンターテインメント「リアル脱出ゲーム」とのコラボ。
2015年6~8月に開催。
容疑者になってしまった成歩堂龍ノ介を救い出すために、弁護士となり1時間の中で逆転無罪を勝ち取る。

  • 博物館明治村×リアル脱出ゲーム 大逆転裁判「容疑者 夏目漱石失踪事件 ~吾輩は無罪である。~」
コラボ2作目で「宮津裁判所法廷」が舞台。
2015年9~12月に開催。
今回は歴史上の人物である夏目漱石の無実を証明していくことになる(制限時間なし)。


□アニメ版


タイトルは「逆転裁判 その『真実』、異議あり!」
アニメーション制作はA-1 Pictures。地上波の読売テレビ・日本テレビ系で放送された。
  • Season1
金田一少年の事件簿R』の後番組として、2016年4月2日~同年9月24日放送。
『1』の第1話から第4話までが12話、成歩堂の「学級裁判」をベースとするオリジナルエピソードが1話、『2』の第2話から第4話までが11話の、全24話構成となっている。
尺と話数の都合上、「蘇る逆転」「失われた逆転」はカットされた他、全体的にやや駆け足気味な展開になっており良くも悪くも原作からの改変点もかなり多め。特に成歩堂・御剣・矢張の友情に関しては原作以上に深く描かれている。(詳細は各エピソード項目を参照)
  • Season2
2018年10月6日~2019年3月30日放送。全23話。第1期でカットされた「失われた逆転」が第1話となり、オリジナルエピソードが5話制作されている他は『3』をベースにしたエピソードとなっている。

  • オリジナルエピソード
逆転の約束
届け逆転のメロディ
逆転特急、北へ
逆転の潮騒が聞こえる



□小説版


角川つばさ文庫から2016年6月15日に発売。
作者は『星のカービィシリーズ(角川つばさ文庫の小説)』等で知られる高瀬美恵、挿絵は後述の菊野郎。
時系列は『5』の事件解決から少し経ったとある日とされ、『5』の登場人物やオリジナルキャラの百ヶ谷スモモが登場する。
ショッピングモールで起きた殺人事件の容疑者になってしまったスモモを救うべく成歩堂が法廷に立つ。

  • 逆転裁判 時間旅行者の逆転
シリーズ15周年を記念してミステリマガジンに2017年3月号から10月号にかけて全4回連載、ハヤカワ文庫から2017年9月25日に発売。
作者は円井挽(『丸太町ルヴォワール』『シャーロック・ノート』等)。
タイムマシン開発者を名乗る男の死をめぐって御剣の父・信が狩魔豪検事と対決する第一部、その15年後(時系列は『1』第2話と第3話の間)に成歩堂が全ての真相に迫る第二部で構成されている。

【舞台・映画】


□舞台


宝塚歌劇団」と「ADKアーツ」が舞台化。

宝塚版の設定は英語版準拠になっている。

  • 逆転裁判―蘇る真実―
2009年2月に公演。

  • 逆転裁判2―蘇る真実、再び…―
2009年8月に公演。

  • 逆転裁判3 検事マイルズ・エッジワース
2013年1月に公演。


以下はADKアーツ版。
『逆転のスポットライト』は演出に「スーパー・エキセントリック・シアター」が協力している。

  • 逆転裁判 ~逆転のスポットライト~(2013)
2013年7~8月に公演。

  • 逆転裁判 ~逆転のスポットライト~(2014)
2014年4~5月に公演。

  • 逆転裁判2 ~さらば、逆転~
2015年4月に公演、10月~11月に再演。

  • 逆転検事 ~逆転のテレポーテーション~
2016年7月に公演。
『検事2』に収録予定だった幻のエピソードを元にしており、シナリオや設定がリニューアルされている。
オリジナルキャラの飛鳥井友郎と小鳥遊マモル、地上弥一郎と天間椿のデザインは岩元氏が描き下ろしている。


□実写映画


2012年2月11日から公開。
設定は映画用にいろいろと変更されている。

主要キャストは成宮寛貴(成歩堂)、檀れい(千尋)、桐谷美玲(真宵)、斎藤工(御剣)など。

ノベライズ版は小学館文庫から1月7日に発売。(著:大石直紀)
また、小学館ジュニアシネマ文庫から1月30日に発売。(著:水稀しま)



【関連グッズ】


代表的なものを記載。

□サントラCD


各作品のサウンドトラックが発売されている。
2012年に発売された『逆転裁判サウンドBOX』は『蘇る』・『2』・『3』の全楽曲が収録され、音源はWiiウェア版のものになっている。

2006年、2007年に『オーケストラアルバム』と『ジャズアルバム』が限定発売。
後に2015年3月発売の『逆転裁判 MEETS AGAIN オーケストラ&ジャズ』に2枚組としてまとめられている。

2014年4月には『ピアノアルバム』が発売された。


□書籍


攻略本は『1』~『3』の『真相解明マニュアル』や『4』の『公式ガイドブック』に設定画やラフ画、インタビューが掲載されている。
『1』はスエカネ氏によるゲームの前日談やギャグ話を描いた描き下ろしカラー漫画も4話分あり、後に『蘇る』版にも再録された。

『逆転裁判ファンブック なるほど逆転裁判!』は、「ゲーマガ」で連載された『なるほど逆転裁判!』を追加ページも含め単行本化したもの。
ナルホドくん達の日常風景を描いたストーリーや描き下ろしイラスト、公式サイトのコラム等をまとめた貴重な資料となっている。
これ以降の連載もあり、アンコールや『おどろき逆転裁判!』等の未収録分は最終号となる「ゲーマガ 2012年5月号」の付録冊子『なるほど逆転裁判!プラス』にまとめられたが、現在は入手困難。

設定資料はこれまで攻略本などに載っていた『1』~『4』のキービジュアルやキャラクター原画が『逆転裁判画集 THE ART OF GYAKUTENSAIBAN』にまとめられている。
ケース入りの2冊セットで成歩堂編と王泥喜編に分けられ、雑誌やファンブックで描き下ろされたイラストの一部も収録。
その後も『逆転検事』シリーズをまとめた『公式捜査記録』や『レイトン教授VS』の『設定画集』、『5』以降の『公式ビジュアルブック』が発売。
『大逆転裁判』の特別装丁版にはイラスト集の『劇中画報』が付属し、後に『公式原画集』が発売された。

10周年記念イベントでは来場者特典としてパンフレットの『逆転裁判 10周年特別法廷 オフィシャルハンドブック』が配布された。
内容はゲームやグッズの紹介、ディレクター対談、制作スタッフや声優陣のメッセージ、描き下ろしイラスト等。


他にも攻略本やファンブック、アンソロジーコミック等が発売されている。



【逆転通信】


WEB版公式ファンクラブ。
入会すると会員限定のオリジナルコンテンツが楽しめる他、特別公演に招待されるキャンペーン等もある。

また、菊野郎による『逆転四コマ』が連載されている。
菊野郎氏はアンソロジーコミック、『菊野郎のCAPCOM大好き本』、総合情報誌『カプ本!』でも本シリーズの漫画を描いている。



【海外展開】


英語版のシリーズ名は『Ace Attorney』(一流の弁護士)となっている。
ちなみに日本名をそのまま訳すと『Turnabout Trial』になる。

GBA版は未発売で、移植作品のDS版が発売された。
その後も日本に続く形で続編が発売されているが、『逆転検事2』のように未発売の例もある。
『5』以降は今のところダウンロード販売のみとなっている。

また、上記のゲーム以外のグッズはあまり発売されていない。



【声優について】


ゲームでは制作スタッフやカプコン関係者がキャラクターに声を当てていた。

特別法廷やゲームPV、ドラマCDといった本編以外のメディアではプロの声優が演じている。
初めて声が付いたのはGBA版『3』のPVにおける、『1』・『2』の成歩堂と真宵と御剣の台詞。
基本的にPVか特別法廷で担当声優が決定する場合が多く、中にはドラマCDで決まったケースもある。
本編でも『5』はそれらを基準にしており、以降のゲーム作品やその他メディアでもほぼ同じキャスティングが採用されている。
パチンコ版もおそらく一部以外は従来通りと思われ、更にここで初めて声が付いたキャラクターも多数いる。

カプコンでは珍しく声優の変更が殆どなく、例外は『5』よりも前に出た『UMVC3』のナルホドくん、実写版の俳優が起用された『レイトン教授VS』のナルホドくん&マヨイちゃん、アニメ版くらい。
(近年は他のカプコンキャラも全体的に声が固定されつつある)



【映像作品について】


『逆転裁判』の今後の展開について、『5』関係のインタビュー(2014年8月)の中ではアニメ化やドラマ化に関する話題が出た。
ファンからのアニメ化の要望は根強いらしい。
ただ、アニメを作るにはすごく時間がかかるので、タイミングがうまく合わず実現できていないとのこと。
単にアニメ化するだけではつまらないので、実現したら何か仕掛けたいと話している。
また、深夜枠の30分番組で実写ドラマをやりたいとも語った。

ちなみにゲーム内のアニメパートとしては、『レイトン教授VS』と『5』にてボンズ、『大逆転裁判』にてJ.C.STAFF制作のものが収録されている。
クロスオーバー作品である『PXZ2』のオープニングアニメーションはグラフィニカが制作し、ナルホドくん&マヨイちゃんも他作品のキャラクターに混ざって登場している。

そして2015年9月に先述の通りテレビアニメ化することが発表され、2016年4月から9月まで放送された。
2016年1月に発表されたパチンコ版には、このアニメ版とはまた異なるキャラデザや作画のアニメパートが収録されており、こちらは原作の絵により近くなっている。

『6』ではアニメ版と同じA-1 Picturesが担当(スタッフは異なる)。
公式サイトでは8分のスペシャル短編アニメ『逆転裁判6 プロローグ』が公開されている(ゲームには収録されていない)。



【余談】


  • わりと忘れられがちだが、時代設定は現代ではなく近未来である*4
そのため明らかに現実の技術では再現不可能なガジェットが時折しれっと登場しており、特に時間が飛んだ『逆転裁判4』以降は顕著。


  • 若狭勝弁護士がテレビ番組で語ったところによると、「検事が関わる刑事裁判で逆転無罪はファンタジー」らしく、無罪になる確率は0.1%(1000件に1件)とされている。まさにそれをネタにした「99.9」という法廷ドラマがあるくらいである。
何度も逆転無罪を成し遂げてきたナルホドくんは、まさに伝説の弁護士と言えるのかもしれない。


  • 巧氏がディレクターの『ゴーストトリック』には、『逆転裁判』を思わせる小ネタが随所に出てきている。


  • 『謎惑館』のおまけシナリオはカプコンの様々なキャラクターが登場しており、『逆転裁判』からはナルホドくんとサイバンチョ(とオドロキくんのマネキン頭)が登場し法廷のBGMもいくつか用意されている。
自虐ネタやメタネタも多い本作をよりカオスにさせることに一役買っている。
実は3DSで初めて「異議あり!」と叫んだ作品でもある。





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最終更新:2024年02月20日 07:47

*1 三点リーダでなかったのは、巧舟氏曰く「セリフが目に入った時、一目で文章を読み取りやすくするため」とのこと。

*2 調べられる場所にカーソルを合わせると、GBA版では指カーソルの指先が動き、DS版以降は右下に「調べる」ボタンが表示される。

*3 実はこの場合はどうなるのかは明示されていないのだが、弁護側が「無罪だと証明できなければ被告人は終わりだ」という認識で動いている。

*4 作中では序審法廷制度が導入されたのは世紀が変わった後で、なおかつ『逆転裁判』の数年前であるとされている。『逆転裁判』は2001年=21世紀元年発売のため、『逆転裁判』の時点で発売年よりも未来を舞台にしていると推測できる