ユーゴ(遊戯王ARC-V)

登録日:2015/05/19 (火) 23:57:00
更新日:2023/12/31 Sun 17:14:35
所要時間:約 5 分で読めます




融合じゃねえ! ユーゴだ!


ユーゴとは遊戯王ARC-Vに登場する人物である。

CV:高木心平

ARC-Vの作中では初めてD・ホイールを使用する、ライディングデュエリスト
シンクロ次元から次元を超えてきた。
普段の熱血漢とデュエル中の冷静さのギャップが人気のキャラ。
王道主人公のような性格で、「遊矢よりも主人公してる」との声も。

概要

侵略をうけたハートランドシティにおいて突如ユートの前に姿を見せたのが最初。
この時はセリフはなく、黒咲たちレジスタンスが駆け付けたこともあり撤退する。う~

その後36話「共鳴する竜」の終盤において、クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの力で次元を超えたことにより榊遊矢とユートの前に現れ、ここから本格登場となる。

37話では「ここで会ったが百年目!」としてユートにデュエルを挑む。
が、スタンディングVSライディングという非常にシュールな構図のデュエルであった。
一進一退の攻防を見せるが、ドラゴンの対峙とともにユートともども謎の破壊衝動に憑りつかれる。

遊矢の説得により攻撃をやめたユートに対し暴走状態のまま勝利を収め、
直後に正気に戻り何があったかわからないまま柚子のブレスレットの力で転移させられた。

その後、オベリスクフォースがユース選手権のデュエリストを襲う際に乱入。これを見事に返り討ちにする。

柚子を自身が捜していた「リン」と勘違いして衝動的に抱き着くが、
その際に遊矢が接近したため柚子もろともブレスレットにより転移、故郷のシンクロ次元へ戻る。

元々はシンクロ次元の下層民「コモンズ」の中の孤児院で育ち、
デュエルキングとなったジャック・アトラスのように成り上がることを夢見る少年で、リンとは同じ施設の幼馴染である。

シンクロ次元のことや、リンをさらったユーリを追い次元を旅していたことを語り、
柚子からの情報でユートをユーリと誤解していたこと、自身によく似た少年やリンによく似た少女が柚子を含め各次元に4人ずついることを知った。

しかし直後、トップス専用地に無断侵入していたため追われる身となり、柚子を連れて逃げる。
そして、セキュリティのデュエルチェイサー227からの強制執行により、現実時間にして4年ぶりのライディングデュエルを開始した。

下層階級から這い上がろうと夢見る少年に、異世界から来たばかりの少女…あれ、いつのまに新番組になったんだ?


その後は、柚子共々自由な次元転移はできないことから、当面の目標であったフレンドシップカップに参加。
その際、「次元戦争の事を伝えるチャンスになる」として柚子も勝手にエントリーさせた。

大会では1回戦で沢渡、2回戦でセレナと対戦。
エースであるクリアウィングを最大限活躍させる戦術をとり、セレナ戦では進化形態のクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを繰り出す等、順調に勝ち進んでいく。
しかしその直後、ユーリを目撃したことで彼を追い回す。

一度は逃げられたものの再び追いつき彼とデュエルを開始するが、
同じ場にいた遊矢のオッドアイズ、ダークリベリオンと自身のクリアウィング、ユーリのスターブヴェノムが揃ってしまい、またも暴走。
そして飛び込んできた柚子のブレスレットの効果により再び転移させられ、行方不明となってしまった。

その後暫く行方不明だったが、106話において再登場。
柚子(と明日香)に目を付けたユーリを追い現れたことで、MCS時と同様にユーリを転移させ柚子を(結果的に)救った。

柚子がセルゲイによりクラッシュさせられて以降は「天国の柚子」とモノローグを入れたりと、
再会するまで完全に彼の中では柚子は死亡扱いになっていたようだあの状況で生きていると思う方が無理あるけど
思い込みが激しいだけであろうし、割り切りがよすぎる面はシンクロ次元の多くの人間に通じること、
上述の再会時は非常にうれしそうにしていたことから、そこまで責められる謂れは無い。

そもそもユーゴのいたシンクロ次元は戦時中のエクシーズ次元と融合次元を除いても非常に過酷な環境で、
トップスでなければまともな教育を受けられず、食うのにも困るような場所である。
そんな場所で生きていれば、思考を回す余裕が無くなっていき一時の込みが激しくなる癖がついてしまうのも無理はない。
また、知り合いが死んでもすぐに割り切らねば生きていく事すらできなかっただろう事は想像に難くない。
その上ユーゴの年齢が中学生程度である事を考えると、責められるはユーゴではなく、このような社会を築き上げたシンクロ次元の大人たちであろう。


なお柚子やセレナをリンと勘違いし抱き着こうとすることが度々であり、そのたびに柚子からはハリセン、セレナからは鉄拳制裁を食らっている。

デニスが遊勝塾を見つけ出した際は柚子を守ろうとするも、直後にエクシーズ次元から遊矢が来たため、またも転移。
しかし、これによりついにアカデミアに(遊勝や明日香より先に)到着する。授業中の教室の真ん中に
「こらー!廊下をバイクで走っちゃいかん!」バイクだからどうとかいう問題ではない

そして、塔の守護者の話を聞くと、太陽の守護者を苦戦しながらも撃破。
念願のリンとの再会を果たす(腹に膝蹴りを食らって凄まじい顔芸を披露しながら)


…が、それは束の間の喜びにすぎなかった。



リン「そんなことどうでもいいから、今すぐここで私とデュエルして」


リンに塔の部屋から突き落とされ、デュエルに応じるユーゴ。
かつての喧嘩とは明らかに違うリンの態度に、アカデミアに何かされたこと、「パラサイト・フュージョナー」がその根源であるまでは感づき、過去の思い出をもとに必死に呼びかけるも、リンの態度は変わらない。
それどころか、リンの繰り出した融合モンスター「WW-クリスタル・ベル」による攻撃で、Dホイールは遂に大破してしまう。

「お前…!本当に忘れちまったのかよ!!俺たちがこのDホイールに込めた夢を!希望を!未来を!」

自身とリンの二人の思いを当のリンに破壊され、涙ながらにデュエルディスク部分を装着し、デュエルを続行。
クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを繰り出しクリスタル・ベルを破壊する。
これにより飛ばされたリンを再び抱きしめると、彼女の態度に変化が現れた…。


かに思われた。

「クリスタル・ベルが破壊されたことで、墓地にいるウィンター・ベルと、パラサイト・フュージョナーを特殊召喚する」
「え…!?」

蘇った素材により再び融合したクリスタル・ベルの効果で、残り僅かなライフを削られ、敗北。
リンは元に戻ることはなく、その事実を理解できないという唖然とした表情のまま、自身初の敗北を喫してしまうのだった…


名前について

「ユーゴ」という名前をよく「融合」と間違えられ、そのたびに「誰が融合だ!俺はユーゴだ!」と怒っている。
もはや彼の持ちネタといえそうな頻度。
「クロスオーバー・ソウルズ」のCMでも、本来は「ルールを守って楽しくデュエル」で締められるところを冒頭のセリフで締めているほど。

レジスタンスからは「『ゆうごう』がいるシンクロ次元は融合次元の手先」と認識されていた。
しかし実際のところは、リンがさらわれた直後に次元転移しユートと対面したのだが、彼をリンをさらったユーリと誤解し、

ユーゴ「見つけたぜ!もう逃がさねぇ!」
ユート「お前もアカデミアか!?」
ユーゴ「はあ?」
ユート「融合なのかと聞いている!」
ユーゴ「誰が融合だ!俺はユーゴだ!お前をぶっ倒さねぇと気が済まねぇ!」
ユート「やはり融合か!」
ユーゴ「人の話を聞きやがれ!」
二人「デュエル!」

といったやりとりが真相であった。
またその近くにはユーリがおり、2人の衝突はユーリが狙って引き起こしたものである可能性も高い)
ユートの項目も参照。

作中の彼の回想の一つにはユートと同じくエクシーズ次元におけるハートランドの市民と彼らを一方的に襲うアカデミアの戦士達のビジョンがある。
さらにエクシーズ次元到着後からユートと遭遇・交戦するまでの間は攫われたリンを探していたと言っている。
この事から、到着した際は壊滅前後の出来事であった可能性が高い。

第72話では遊矢と謎の同調現象を起こしており、決め台詞やアクションカードへの対応の違いが出ており、影響が大きく現れている。

アルファベット表記は「HUGO」。名字や漢字表記はユート・ユーリともども、存在するのかどうか自体不明である。
なお、初登場の第37話の時点ではYが入った「HYUGO」となっていたが、第70話の時点で現在の表記に変更された。
公式サイトでも遊矢以外の遊矢シリーズの「Y」は意図的に外されているようである……(ユートに至っては表記が二転三転する始末)。

一応、フランス語読みであれば「H」を発音しないので「ユゴー」または「ユーゴー」と読むことは可能。ユーゴーじゃ(ry



人物

劇中・設定では遊矢にそっくりな容姿とされるが、視聴者からはユートより更に「似てない」という意見が多い。
一応目や輪郭は似てなくもないが、青と金色でバナナに例えられる髪型のせいで似てる印象が無い。
4人目よりは似てるけど

ただあからさまに別人なのは映像上の分かりやすさを優先しただけで、劇中人物には瓜二つに見えるのかもしれない。
実際、遊矢とシンクロした際の表情は結構似ていたので髪型と表情に似ているか似ていないかは大きく左右されるようだ。
ほかの三人と違い髪の色は自身のシンクロの色ではないが、代わりに白を基調としたライダースーツを着ている。

性格は遊矢やユートと異なり、非常に直情的で喧嘩っ早く、ヤンキーに例えられることも。
思ったことをすぐ口に出し、行動に移そうとする等、猪突猛進で頭に血が上りやすいところがある。

一方でそういった面をリンから注意されていたため本人も自覚はしており、
悪いと思った時にはすぐに謝るほか、泣く柚子に対しハンカチを貸したりと紳士的な面も見せる。

幼馴染であるリンのことは遊戯王シリーズの男性キャラとしては珍しく明確に意識している(というかベタ惚れ)。
柚子から「恋人でしょ?」と言われた際は

ユーゴ「ただの幼馴染だよ…。恋人なんてそんな。だってまだ何もしてないし…」

と顔を真っ赤にしながらまんざらでもなさそうな様子。この時の照れ顔は作画も相まって非常にかわいらしく微笑ましい。

アクションフィールドに関しては何も知らないため、バトルロイヤルで氷河エリアやマグマエリアを移動しながら
「ここは氷河期?時空も越えたのか?人類が滅んだあとの世界…」
「氷河期の次は灼熱地獄…どうなってんだこの世界は?」
といったほほえましい一面も見られ、アホの子扱いされることも。

フレンドシップカップの申請書では(勝手に書いて提出した柚子の分も)凄まじい字の汚さが視聴者から突っ込まれた。
内容も「住所:しせつ 電話・メールアドレス:ねぇ」(柚子は「住所:すたんだあどしせつ 電話・メールアドレス:しらねぇ」という適当さであり、彼の性格がよく表れている。

…が、一方でこれは
「生まれながらに身分が低いため義務教育を受けられず、読み書きが十分にできない」
という背景を容易に読み取ることができ、シンクロ次元の深刻な格差を如実に示す描写であるとも言える。

公式コンテンツの「超熱血!デュエル塾」にて「普段は雑なのにデュエルのことになると冷静になるよね……」と
柚子に突っ込まれたが、まあよくあるよくある

使用するDホイールは、リンとの共同制作。
貧しいながらも少しずつ金を貯めてパーツを集め、図書館で勉強を(上下逆に本を読みながら)することで、ようやく完成させた。
そのためこれにかける思いは並ではないようで、劇中でもよく壊れていないかを気にしていた。
CMやOP映像ではディスクをDホイールから外して使っていたにもかかわらず、本編のデュエルではもっぱらDホイールに乗ってデュエルしていたのはそれだけ強い思いの表れと言えるだろう。

それだけに、リンによってDホイールが破壊された時は実に悲壮感あふれる声で、涙を流すほどだった。
この時初めて、ディスクを腕に装着してスタンディングデュエルでデュエルを続行している。


漫画版での活躍

「ファントム」の一人で、遊矢の副人格として登場。
初登場時には表に出ず、ユーリと共に遊矢の脳内を旅していた。

その目的は遊矢以外の記憶の欠片を見つけて消去する事。
この活動によって自分達が遊矢の記憶の中から消えてしまうのだが、それを承知で遊矢の為に行動している。
曰く、「思い出したって悲しいだけだからな」とのこと……。

遊矢にのみこの行動については内密にしており、ユートも二人の行動がバレないようにフォローしている。
どうやらこれが原因で遊矢に記憶障害が起きているようだが……?

本人が劇中初めて表に出てきたのはスケール10。
素良とのデュエルでダメージを負った遊矢に代わってDホイールも実体化させつつ登場し、逃走を請け負う。
なお、眼鏡をかけていたときは柚子を遊矢のガールフレンドかなにかと勘違いしていたが、
アジトで遊矢に交代した際に眼鏡を外した柚子の顔を見て動揺しており、ユートやユーリのセリフから察するに遊矢以外は柚子を知っていた模様。


【使用デッキ】

シンクロ召喚の使い手。
風属性機械族の「SR(スピードロイド)」デッキを使用。
SRはけん玉やヨーヨー等、おもちゃをモチーフにしたデザインである。

使用テーマも人気があり2018年7月に行われたVジャンプ特別企画「夢の付録カード研究クラブ!!」ではユーザーの投票によって10テーマの中から選ばれ「HSR カイドレイク」が生まれた。
なおその投票においては、高い作品人気を誇るGXの主人公十代やそのライバルエドが使用したテーマを擁し10年以上の歴史を持ちその総数は100体を大きく超えるOCG中でも最大規模のカテゴリである強敵「HERO」を相手に1600票以上もの差をつけて一位となっている。

ライディングデュエルも行うが、今作ではスピードスペルが存在しないため、普通の魔法カードを使用する。
エースモンスターはクリアウィング・シンクロ・ドラゴン

前述した直情的な性格とは裏腹に、デュエル中は冷静で、高いタクティクスを生かした高度なプレイングが光る。
敵の効果を逆利用したり、クリアウィングの効果を生かすために自分のモンスターをわざと破壊する、
といったトリッキーな戦術を駆使し、視聴者からの評価も高い。

また、セレナ戦では、確実で常に決まった戦い方をするセレナとは対照的に、運に委ねるという戦い方をしていた。
ただ運任せのギャンブルという訳ではなく、デュエル中のどんな出来事にも対応できるように運も考慮してデュエルをしていた。

漫画版でも使用するデッキはSRだが、専用のペンデュラムカードも有するのが特徴。
こちらでのエースはシンクロ・ペンデュラムモンスタークリアウィング・ファスト・ドラゴン

【余談】
CVを担当する高木心平氏は、ユート役の高木万平氏の双子の弟。彼らの声が似ているのはそのため。
双子役でドラマに多数出演してきた両氏だが、アニメでの共演は今作が初めてである。

ちなみに両者が遊矢シリーズに選ばれたのは遊矢・ユーリ担当の小野賢章氏に声質が似ていたからだとか。

「追記・修正がどんなものか、見せてやるぜ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王ARC-V
  • D・ホイーラー
  • 遊矢シリーズ
  • シンクロ召喚
  • クリアウィング・シンクロ・ドラゴン
  • シンクロ次元
  • シティ
  • コモンズ
  • SR
  • 「う~」
  • 不良
  • バナナ遊矢
  • ライディングデュエル
  • リン
  • ユーゴ
  • HUGO
  • HYUGO→HUGO
  • 融合←ユーゴだっつってんだろ!
  • リン
  • 片思い
  • 高木心平
  • 仮面ライダーマッハ←人違い
  • そっくり←似てない
  • ファントム
  • スピードロイド
  • 人気キャラ
  • 遊戯王
  • 遊戯王登場人物項目

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年12月31日 17:14