高町美由希

登録日:2015/05/11 Mon 12:04:48
更新日:2022/09/23 Fri 17:12:48
所要時間:約 11 分で読めます








赤黒く血に染まった剣でも、綺麗な歌を……時代を作っていく優しい人たちを守ることが出来る!





出典:とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~、ivory、JANIS、
©1998~2002JANIS©ivory、2000年12月8日

CV:児玉さとみ(原作)、白石涼子(アニメ)

とらいあんぐるハート3の主人公・高町恭也の妹にしてメインヒロイン……そうメインヒロイン。
そしてアニメ版魔法少女リリカルなのはの主人公・高町なのはの姉であり、モブキャラ
ちなみにフィアッセもう一人のメインヒロインになる。

よく『美由希』を『美由紀』と間違えられる……。


誕生日:11月25日
星座:いて座
身長:161cm
体重:46kg
3サイズ:B84/W58/H86
血液型:A型


都築氏の描くキャラの中では珍しい眼鏡っ娘キャラ。三つ編みにした髪型もポイントが高い。
ただし練習の際などでよく眼鏡を外してしまう。別に伊達眼鏡ではなく美由希は乱視らしい。
Hシーンではわざわざ眼鏡有りか無しかを選ぶことが出来る。

恭也の事は「恭ちゃん」と呼び桃子は「桃子おねーさん」から「かーさん」に変わった。美沙斗の事は「母さん」と呼ぶ。
恭也に「恭ちゃん、友達とか彼女とか作ったほうがいいよ」と中学時代から言い続けている。
高町家の次女的存在。

風芽丘学園に通う一年生。所属はA組で学年色は黄色
……しかしプロローグ開始時、修行中だったため入学式に遅刻しかけた。

恭也から『永全不動八門一派・御神真刀流、小太刀二刀術』という剣技を7歳の頃から習っており、毎朝・毎晩練習に明け暮れている。
恭也には遠く及ばないものの、少しずつ確実に剣士として成長している。
そのため重度のオタクであり、無銘の刀ではあるものの愛刀を大切にしている。
これは士郎が生前幼い美由希のためにどこからか持ってきたもので、現在美由希の使っている木刀などはこの刀を基準にオーダーメイドしている。

美由希の使う鋼糸はタイプK7(低伸縮・高強度)、太さ0.4ミリ、摩擦力ハイパワー。
通称は7番らしい。



人物

かなりのドジっ娘料理下手。さらに機械オンチでもある。趣味は園芸と読書。
運動神経自体は優れているのだが普段はかなりボーとしているため、怪我をすることがある。

「……美由希……動きもしない鉄柵ごときに、傷を許すとは、情けない」
「……うう。闘えば、勝つもん」

そんなところが似ている神咲那美とは気が合い親友に。
母親譲りで『理不尽』なことが大嫌い。

スタイルが良いがこれは父方の血のおかげで、母方の血筋は胸が悲しいことになってしまう
なのちゃん……。

フィアッセという歌の師匠がいるため音痴ではなく、恭也曰く「上手くもなければ下手でもない、ごく標準的な歌声」と評価している。

恭也の褒められることが極端に少ない。これは恭也が照れ屋で素直じゃなく嘘つきだから。
褒めれば家族が驚くぐらいには褒めてもらえない。

小学生の頃友達に御神の剣技を見せたら卑怯だと言われたことがあり、それがトラウマで友達が少ない。

可愛い動物が好きで子狐の久遠や、フェレット的な何か(自称フェレット)状態のユーノを可愛がっていた。
幼い頃、に撥ねられていた所を助けて飼っていた「かずさ」がいた。だが、かずさは……。

運動神経に恵まれているが女性ゆえに筋力には恵まれておらず、恭也との訓練は主に速度を重視している。
元々美由希の筋肉は柔軟性に優れているため、関節稼働枠を狭めることなく筋肉をつけることが出来る。
恭也はせめて体格差がない相手ぐらいとは渡り合えるだけの筋力をつけさせた。

自分の『決めた!』と思える攻撃が相手に防がれると咄嗟に蹴りを繰り出す癖がある。

料理下手に関してはもうどうにもならないレベルで、普段料理をしない恭也にすら負けている。
小学校低学年のなのはより多少出来る程度という有様。
しかもなのははクロノのために料理を習いだしたため、高町家で唯一料理が出来ない存在になってしまった……。
ちなみにこの料理下手は実母譲り。胸が遺伝しなかった代わりにこちらを受け継いでしまったようだ。

しかしそんな料理の神様に完全に見放された美由希だが、
見放していたのはこの世界の神様だけだったらしく平行世界(ただしミッドチルダではない)ではそこそこ出来る。



■ネタバレ

















有名になってしまったが実は美由希は恭也やなのはの実の兄妹ではない。本当の名は『御神美由希』
美由希は士郎の妹、御神美沙斗と御神家当主・御神静馬との間に出来た子供で御神宗家正統後継者。

目元は静馬似、それ以外は美沙斗に似ている……とは親馬鹿二人の言葉。
恭也の従妹義妹、なのはの従姉に当たる。
ちなみにこの事実は高町家ではなのはだけが知らず、知ったのはリリカルなのはの頃。
つまり美由希ルートは実妹ルートではなく義妹ルート。そこ! ガッカリしないの!

かつて士郎の・不破一臣と静馬の姉・御神琴絵の結婚式の際、不破家と御神家の力を恐れた国際的な犯罪組織『龍(ろん)』が、
長いこと平和だったため油断していた不破家の隙をついて爆弾を仕掛け、4人を除いて両家を全滅させた。

この時、名も無き士郎の兄も死んでいるはずだが、
この兄と弟の一臣は話題にされることがほとんどないため、よく分かっていない。

生き残ったのは熱を出したので病院に行っていた美由希と付き添いの美沙斗、
青森から本家に戻る電車賃がなく帰れず式に行けなかった士郎と恭也の親子のみ。

その後美沙斗は美由希を士郎に預け、復讐の為に闇社会の奥へと踏み込んでいった。
その後は母の旧姓でもある『不破美由希』と名乗っていたが、士郎が結婚したため高町美由希へと変化した。
士郎は後に美由希が御神宗家を興せる日が来るように、
名前に細工を施しているため御神美由希に戻ることも出来る(おそらく普通養子にしたと思われる)

この時美沙斗は士郎に「の家に女はいらないから捨てた」と伝えてくれと頼んでおり、捨てられたと思っている美由希は母親を恨んでいる。
妹との約束を律儀に守った士郎だが、桃子に何故それを小さな子供に伝えたと激怒された。
今は理解できないが成長すれば捨てられたという事実が美由希を苦しめると。
この時の士郎は物凄いヘタレだった。
美由希は二人が何故喧嘩しているのか理解できなかったが、桃子が自分を大切にしてくれていると知り「かーさん」と呼ぶようになる。


幼い頃、御神流の基本の型を士郎と恭也の動きから、
見よう見真似である程度覚えてしまうなど、その才能は美沙斗や恭也を上回るほどの天才
……なのだが美由希自身は大器晩成型の天才。美由希のその天賦の才はたしかに凄いのだが、恭也という良い師匠に恵まれてもゆっくりと成長する。
恭也も「覚えは悪いものの、一度覚えた事は忘れない」と評価している。
そのため本編中はその才を垣間見せる程度で終わっている。本格的に力を見せたのはOVAの頃。
御神流については高町恭也の項目を参照。



本編

恭也は美由希が自分に勝つまでおよそ3年は掛かると予想していたが、
予想を超えた動きで自分に傷をつけるほどに成長していた美由希に驚く。

美由希はずっと恭也に守られて生きてきた。だから恭也の膝の事を自分の責任だと感じていた。
美由希はこれからは恭也を守っていこうと、恭也の忠告を無視してこれまで以上に稽古に励む。
それは恭也が作ったメニューを無視しており、自身への負担は大きかった。
そしてついに体調を崩してしまう。

恭也は「少し、頭を冷やそうか……」美由希を叱り、お互い本音をぶつけ合い和解する。

この事が切っ掛けで恭也は美由希を義妹や弟子とではなく、一人の女性として意識し始め二人は恋人になる。
この時恋に気付いた時の恭也はかなりヘタレる。

フィアッセの母ティオレのコンサートが近づいてきた時、謎の女性が中止するように脅迫して来る。
美由希は知らなかったが、恭也はそれが美由希の母で自分の叔母だと気付いた。

コンサート当日、恭也は美沙斗を止めるために戦うが敗北してしまう。
恭也の代わりに美由希が美沙斗に戦いを挑むが、恭也が勝てないのに美由希が勝てるはずもなく、押されてしまう。


今、初めて……優しい親子が、初めて一緒に歌える場所を……。

どんなに哀しいからって、壊してもいい権利なんてどこの誰にもあるわけない!!


出典:とらいあんぐるハート3 ~Sweet Songs Forever~、ivory、JANIS、
©1998~2002JANIS©ivory、2000年12月8日



そんな時クリステラ親子を守りたいという美由希の熱い想いが、神速から放つその一撃を究極打術『閃』へと到達させた。

それから一年後、『香港国際警防隊』に入隊した美沙斗から美由希宛てに荷物が届く。
それは御神正統の証であり、静馬の愛刀の『龍鱗』だった。

そして恭也から龍鱗を手に入れるため、皆伝の儀が始まる――

都築氏にとって今までの中で渾身の出来のシナリオらしい。



忍ルート

美由希は恭也に自分を鍛えるのもいいけど、恭也の人生は恭也のなんだからちゃんと考えるべきと忠告する。
端的に言えば妹離れしろと言ってくる。
しかし「自分の人生=美由希を育てること」な恭也にはすぐさま妹離れなど出来るはずもないが、人生について考え始めた。

数年後、美由希は翠屋にバイトしていた謎の人物と結婚し、
その上皆伝したため恭也は家や美由希を自分の人生から切り離して考えられるようになった。
その上で恭也は自分の人生で何がしたいのかを考えた結果、忍と結婚した。

つまり妹が兄離れして他の男の元に行ったから、恭也も妹離れする時が来てしまったという事。
そのため恭也が忍と結婚するためには美由希の独り立ちが前提となる。

アニメ版のなのはに恋人が出来る気配がないのも、やりたいことがあって、
自分の人生を改めて見直す機会がない、そんな恭也と美由希の関係に近いのかもしれない。

このルート、高町兄妹の関係を師匠と弟子、兄と妹とみると非常に感動的なシナリオだが、
主人公とメインヒロインと考えると、主人公の元からメインヒロインが去ることが主人公にとって幸せなこと。というとんでもないルートである。
しかも名の知れない男といつの間にか結婚するという展開が正史になっている。

とらハシリーズではメインヒロインが誰とも知れない男と結婚するなんて前例は、あるにはあったし、
妹にしろ、気になる女性は大抵自分の知らない男と結婚するもんだが……。
前作のヒロインは子供二人産んでいたしね。

忍ルートをするときは美由希のことはヒロインではなく純粋な妹として見た方がいい。
それでも妹を嫁に出したくない、全国の恭ちゃんは怒るのかもしれないが……。


……色々書いたが、このルートで見れる巫女服姿の美由希は凄くいいよね。


■フィアッセルート

終盤の展開が美由希ルートと被る。

ただ結末で恭也とフィアッセが結婚しても美由希は結婚していない。
このルートでは美沙斗と再会を果たしているので、美由希のことは彼女に任せれば良いと考えるのだろう。
あるいは幼少期から家族ぐるみで付き合ってきたフィアッセと、結婚すれば婿入りがほぼ必須となる忍では
求められる妹離れの度合いに差が出るのかもしれない。


リリカルおもちゃ箱

本作では美沙斗との親子の触れ合いや、桃子との出会いなどがイデアシードを通じて語られる。

魔法少女リリカルなのはシリーズ

原作以上に恭也とイチャイチャしてるが恋人ではない。都築氏曰く原作よりブラコン度が160%上昇しているらしい。

新キャラのエイミィとは気が合い、親友として10年付き合う関係に。
原作で義弟になっていた少年はその親友を嫁に貰ったため、残念ながら義弟は出来なかった。

美由希が高町性を名乗っていることから美沙斗は復讐の旅に出ているのだろうが、士郎もいるので美沙斗との再会がどうなったかは不明。

なのはの人格形成にも影響を与えた時期がずれた士郎の事件の際、
入院する士郎、軌道に乗り始めた翠屋で働く桃子、学校を休んで桃子を手伝う恭也と忙しく動いていた高町家。
そんな中美由希はそれらを手伝いながら、なのはが一人ぼっちにならないように傍にいてあげている。

恭也の出番が少ないので当然のように美由希の出番は少ない。
……が、それは本編での話でサウンドステージでは出番は割と多い。

魔法少女リリカルなのはINNOCENT(漫画版)

恭也と共に登場。なのはに負けたアリシアに膝枕をしてあげた。
恭也に陣取り将棋等で遊ばないかと誘われたが丁重に断った。

■ORIGINAL CHRONICLE 魔法少女リリカルなのは The 1st

無印をベースにした媒体を全部混ぜた作品なので特にアニメとの差異も活躍もない。
それでも強いて何か変化があるとしたら、御神流をここでも習っているが、
『御神流』が「みかみりゅう」ではなく「ごしんりゅう」となっていることだろうか。

大方誤植と思われるが建て主は初版しか持っていないため、これが誤植か否かは確認出来ない。
誰か修正をお願いします。



関連人物


  • 御神美沙斗
CV:佐藤亜美(原作)、斎賀みつき(OVA)
美由希の実母の可愛いお母さん。現存する御神の剣士の中で最強。
穏やかで理不尽なことが嫌いな性格。娘時代から貧乳なことがコンプレックスだったという。
士郎の妹だが正直士郎とは似ていない性格で、むしろ恭也と似ており、
サウンドステージVAのリリカルなのはのOPでは恭也と夫婦に見えるほど。
恭也とよく似ていると言われるクロノは自称美沙斗似。アニメでは完全に恭也になっているが。

美由希とは色々あったが、最終的にはリリちゃ箱で、
一緒にお風呂に浸かり背中を洗い流したことで、全てをに流した。

御神家と不破家は昔から関係を強めるために結婚を繰り返していることもあって、
美由希は両親は政略結婚だと思っていたが、実際は恋愛婚。

幼い頃から静馬を慕っており、静馬が見合いをするたびに胸を痛めていた。
16歳の誕生日に静馬にプロポーズされて高校を寿中退した。

  • 御神静馬
CV:関智一
御神宗家の嫡男で美沙斗より少し年上の好青年だった幼馴染
恭也と同じく鈍感で美沙斗の想いに気付かず、自分の想いもプロポーズするまで誰にも悟らせなかった。
天才剣士の名高い青年で、元々幼い頃から幾分か年上の士郎に訓練してもらっていたが、美由希ぐらいの頃には互角、そして超えていったという。
余談だが美沙斗を斎賀みつき氏が演じたことは有名だが、静馬を関智一氏が演じていることはあまり知られていない。



■余談

元々初期設定では恭也より実力が上の幼馴染で姉のような存在だったらしい。
御神流の師範代の一人娘で恭也の婚約者という設定だったが、話を練っていくうちに現在の形に落ち着いた。



我、生涯を追記と共にありて……追記と共に道を行く者。

共に歩みし、この道を……いざ行かん。いつか修正の……尽きるまで。


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最終更新:2022年09月23日 17:12