デジモンストーリー サイバースルゥース

登録日:2015/04/06 (月) 16:18:27
更新日:2024/04/08 Mon 10:56:56
所要時間:約 4 分で読めます








ぼくらの物語が進化する



●目次

【概要】

■デジモンストーリー サイバースルゥース

「デジモンストーリー サイバースルゥース」とは、2015年3月12日に発売された育成RPGである。
発売元はバンダイナムコゲームス。対応機種はPSVita。

「デジモンストーリー」シリーズの第5作目。
と言っても特に過去作との繋がりはないので今作から始めても何も問題はない(一部平行世界からゲストキャラは出てくるが)。

デジモンアドベンチャー」15周年ということで、コンセプトは「大人になったデジモンファンへ」。
冒険」「育成」「バトル」という従来のコンセプトはそのままに、ビジュアルやゲームシステムの大幅な強化を図っている。

育成可能デジモンは240体。当然といえば当然だが全デジモンが登場するわけではない。
なのでお気に入りのデジモンが登場しなくてもめげない・泣かない・怒らないようにしよう。
ソフトウェアをアップデートしたり、無料のDLCクエストをクリアすることで、新たに育成可能デジモンが追加されることもあり、
珍しいところでは、『デジモンセイバーズ』に登場した「バーストモード」*1なども追加されている。

今作は新顔のジエスモンを含めてロイヤルナイツが全員登場する。
だがとある事情からロイヤルナイツ内でももともと各々の正義に基づいて行動していることもあり、活動方針に違いが出ており、主人公に協力するものも居れば敵対するものも居る。
何かこいつらいつも内部分裂してないか?

舞台は近未来の東京で、基本的に地名や歴史は現実世界と一緒である(一部意匠や名称が変更されている場所もある)。
大きな違いはカミシロ・エンタープライズによって運営されている、VR技術によって視覚的・感覚的にアクセス可能な電脳空間「EDEN」の存在。
本作の世界ではこれが社会の一部として組み込まれており、一般人にとってもなくてはならない存在になっている。
この「EDEN」と現実世界、そして「デジタルワールド」の存亡をかけ、様々な人物やデジモン・ロイヤルナイツ、そして謎の捕食者「イーター」との戦いを描く。

人間の魂もデータとして捉え、現実世界と組み合わせているため、ホラーやオカルトな展開がたまにある。
クエスト「生き人形、死に人間」は多くのプレイヤーにトラウマを刻んだ。ログアウト先がありません。

余談だが公式サイトのキャラ紹介欄はかなりネタばれ満載。
まっさらな気持ちで本編に挑みたい方は見ないことをお勧めする。もちろん本項目も。


■デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー

『デジモンストーリー サイバースルゥース ハッカーズメモリー』とは、2017年12月14日に発売された育成RPGにして、『サイバースルゥール』の外伝・続編である。
対応機種はPS4及びPSVita。2019年10月17日には、Nintendo Switchでも発売された。

『サイバースルゥース』の物語の裏側をハッカーサイドの視点から描くということで、『サイバースルゥース』の登場キャラクターも多くがこちらでも登場する。
上述したホラー・オカルト要素もまた別方向で攻めているため、サイスル本編とはまた印象が異なるものとなっている。

また、『ハッカーズメモリー』ではおまけとして『サイバースルゥース』のソフトが丸々1本収録されている。
つまり、サイバースルゥース』を遊んでいなくても『ハッカーズメモリー』を購入すれば、『サイバースルゥース』もプレイできるようになっているという超豪華仕様。
しかも、元の『サイバースルゥース』も所々で『ハッカーズメモリー』仕様としてパワーアップしているところもあり、
今から『サイバースルゥース』を遊ぶならば、わざわざ『サイバースルゥース』を購入するよりもこちらの『ハッカーズメモリー』を購入するのがオススメ。

育成可能デジモンは『サイバースルゥース』の248体*2から330体以上にボリュームアップしていて、
デジモンフロンティア』に登場したアグニモンなどのハイブリッド体やカイゼルグレイモン&マグナガルルモン、スサノオモンの他、
デジモンクロスウォーズ』からもシャウトモンとオメガシャウトモンなどの前作未登場だったTVシリーズの主役級デジモンを始め、
これまでゲーム作品ではなかなか日の目を見ることができなかったデジモンたちも数多く追加されている。



【あらすじ】

近未来の日本。
カミシロ・エンタープライズによって運営されている、VR技術によって視覚的・感覚的にアクセス可能な電脳空間「EDEN」が社会インフラの一部として組み込まれ、
電脳世界は、人々の間ではもう一つの日常世界となっていた。

強固なセキュリティによって守られたEDENだが、人々の生活に密着するにつれ、そこで起きる犯罪とそれを実行し、電脳世界に甚大な被害をもたらすハッカーたちの存在が問題になっていた。
そんなハッカーたちの間で扱われているウイルスプログラムはAIを持ち、あらゆる情報を吸収、環境に応じて多重多様に進化を遂げるという、まるで生き物のような能力を持っていた。
ハッカーたちはその「生き物」のような特殊なウイルスプログラムを「デジタルモンスター」、通称「デジモン」と呼んでいた。

そんな中、東京では電脳世界のデータが現実世界に具現化するという怪奇現象が発生していた。

これは、リアルとデジタルの境界で戦った少年少女たちの物語―。


■サイバースルゥース

とあるチャットルームで「デジモン」についての話題に盛り上がっていた相羽タクミ(アミ)とチャット仲間たちは、
謎の人物に呼び出され、EDENの下層部にしてハッカーたちのたまり場である「クーロン」にログインする。
タクミ(アミ)はクーロンでチャット仲間の「白峰ノキア」と「真田アラタ」と合流すると、3人は謎の人物からデジモンを捕獲することができる「デジモンキャプチャー」というアプリケーションを受け取る。

その後クーロンを探索していたタクミ(アミ)たちだったが、3人は謎の怪物「イーター」に襲われ、命からがらにログアウトを試みる。
ノキアとアラタは無事にログアウトできたが、タクミ(アミ)だけは自身の精神データの一部が破損して元の肉体にログアウトできず、
身体が半デジタル状態の姿で現実にはじき出されてしまう。

そんなアクシデントに見舞われたタクミ(アミ)の前に現れたのは、しがない探偵を名乗る美女「暮海杏子」。
杏子に拾われたタクミ(アミ)は、元の肉体に戻る方法を探すために杏子の探偵助手となり、デジモンたちと共に東京とEDEN、2つの舞台で巻き起こる事件に立ち向かっていくことになる。


■ハッカーズメモリー

平凡な高校生だった天沢ケイスケは、ある日EDENへのアクセスキーにして身分証明ともなる「EDENアカウント」を何者かによってハッキングされ、「アカウント狩り」の被害にあってしまう。
事情を知ったカミシロは予備アカウントをケイスケに提供し、EDENへのログイン手段は確保されたケイスケだが、「予備アカウントを使っている」こと自体が周囲から疑念を呼び、
教師陣から呼び出されて「もしかしてハッカーではないのか」と詰問されたのを皮切りに、ケイスケは学校内であらぬ噂をたてられて居場所を失ってしまい、不登校になってしまった。

しかしケイスケは自分を陥れた犯人を捜そうと、自らハッカーたちの裏世界へと飛び込んでいく。
そしてそこで出会ったハッカーの御島龍司にその覚悟を認められ、ケイスケは龍司が率いるハッカーチーム「フーディエ」の一員となる。

こうしてハッカーとなったケイスケは、フーディエの一員として仕事をこなしながら、自分のアカウントを狩った犯人を捜していくのだった。



【登場人物】


■主人公

▼相羽タクミ/相羽アミ  CV:松岡禎丞大久保瑠美
『サイバースルゥース』の主人公。性別は選択制で名前は変更可能*3。井ノ電高校の学生だったが諸事情で中退している。

基本的にセリフはチャットを除けば選択肢のみだが、その選択肢の内容を見る限りでは結構お茶目。
『オラオラ、このキモ男がァアアア!!』『何が「ピュアッピュアなコイしてるんですゥ♥」じゃアアア!?』『ただのストーカーじゃねえか通報しますよコノヤロォオオオ!?』

選択肢以外は無口だが、食事中のモノローグは無駄に饒舌。
この食レポ気質はハッカーズメモリーのケイスケや某デジモンにも引き継がれた。

「EDEN」にてイーターに襲われた結果、意識だけ半デジタル状態で現実世界に放り出され、元の体に戻れなくなってしまった。
元の肉体から戻れなくなった精神はデータの肉体を持ちながら、物も触れるし食べ物も食べられるという「半電脳体」と呼ばれる状態となっており、
あらゆるインターネットに直接ダイブすることが出来る「コネクトジャンプ」という能力を獲得している。

また、コネクトジャンプは精神を送信するとかいうレベルではなく存在丸ごと電脳空間に入り込んでいるので、ネットワークを通じて別の場所にワープすることも出来る。
一方で、元の肉体は意識不明の昏睡状態となっており、謎の奇病「EDEN症候群」の患者としてセントラル病院に運ばれている。

半電脳体となったタクミ/アミは、新宿にて探偵の暮海杏子に拾われ、以後彼女のもとで助手として働きながら元の体に戻る方法を模索することに。
探偵業においては「コネクトジャンプ」を駆使して事件の解決に奔走する。
ちなみに「コネクトジャンプ」するとまるでタクミ/アミが端末に吸い込まれたように見えるらしく、劇中で初めて目撃したキャラはほぼ間違いなくビビる。
ゲームの仕様上、駅前やらゲーセン前やらの人通りの多い場所の端末でも「コネクトジャンプ」を繰り返すので、一切気にしないモブの動じなさが際立つ

『ハッカーズメモリー』では(「一般人」のケイスケに対して「ヒーロー」の立場であるためか)ケイスケとニアミスすることが多い。


▼天沢ケイスケ  CV:浅利遼太
『ハッカーズメモリー』の主人公。
四白眼のぱっとしないモブ顔が特徴であり、他人からもモブ顔を指摘されるほどに平凡な高校生。
ケイスケ自身も物語のヒーローではないことは理解しているものの、自分がモブ顔であることの自覚はない。

劇中では選択肢以外で喋ることはほぼないが、タクミ/アミと比較すればまだ喋る方ではある。
性別が男性固定なためか、「女の子にモテる」話題に反応したりと年頃の男子っぽい言動も目立つ。
また、タクミ/アミ同様に食事中のモノローグは饒舌。

ある日、自分のEDENアカウントを何者かによってハッキングされ、「アカウント狩り」――アカウント窃盗の被害に遭ってしまう。
EDENが社会インフラの一部に組み込まれているこのご時勢において、EDENアカウントは自身の身分証明に等しく、
EDENアカウントの喪失や予備のEDENアカウントの使用は、悪質なハッカーである証という風潮もあり、
ケイスケは見に覚えのない自身の悪い噂が学校内で流れて居場所を失ってしまい、不登校に陥ってしまう。

そんな自分を陥れた犯人を捜すべく、ハッカーチーム「フーディエ」の一員となり、捜査していくことになる。



■電脳探偵の仲間たち

▼暮海杏子  CV:坂本真綾
中野ブロードウェイに拠点を置く「暮海探偵事務所」の所長である若き女探偵。年齢は不明だが大人の女性。オカルトの造詣が深く、こだわりが強い。
そして『サイバースルゥース』の真のヒロイン。異論は認める。
なお、名前の読みは「キョウコ」で、「アンズ」や「アンコ」ではない。実はこれを認識しておけばある重大な事実を序盤から疑える。

腕利きの探偵で、一部警察関係者からも信頼がある。
とある事情で自身は電脳世界に行くことが出来ないので助手としてタクミ/アミを雇い、代わりにタクミ/アミが元の体に戻る方法を探す手助けをする。

美人で頭脳明晰で胸元が開けた服を着て黒と金色のクルマを乗り回し、クールな男勝りでウィザード級のハッキングの腕前を持つという完璧超人だが、
様々な食材・調味料(例:おでん、ウニ、マヨネーズetc...)をぶち込んだカオスなオリジナルコーヒーを作るのが趣味という悪癖も持つ。
被害者は大体助手のタクミ/アミ。そして最終的には……


▼白峰ノキア  CV:潘めぐみ
メインキャラの一人。
タクミ/アミのチャット仲間で、「EDEN」内で直接あった以降は友人関係になる。
何故か作中では名有り・モブ問わず「ブサイク」呼ばわりされるが、可愛い方ではあるらしい。

性格は「なんとかなる」がモットーの超ポジティブだが、結構怖がりでもある。
一度決めたことはとにかく実行する猪突猛進タイプの人間なので、周囲を巻き込んだり空気の読めない発言をすることもしばしば。
だが、彼女の行動力がやがてデジモンを道具として扱う周囲のハッカーたちを変えていくこととなる。

デジモンからの信頼はその心優しい性格から強く、
自身もアグモンとガブモンとの交流を得て単なるプログラムとしてデジモンを扱うハッカー達に反発し、現状を何とかしようとハッカーチーム「リベリオンズ」を結成する。

パートナーデジモンはアグモンとガブモン。


真田アラタ  CV:岸尾だいすけ
メインキャラの一人。同じくタクミ/アミのチャット仲間。
タクミ/アミ等より年上で、学校には通っていないらしい。

飄々として周囲を煙に巻く言動が多いが、実際はわりと面倒見がいい兄貴分。あと見かけによらず結構ロマンチスト。ついでにディープな漫画オタク。

レジェンド級の元ハッカーで、かつては伝説のハッカーチーム「ジュード」のリーダーだった過去を持つが、あまり自身の過去を話したがらない。

半電脳体となったタクミ/アミの特異な体質や、「EDEN」と現実世界で最近起きている怪異に興味を持ち、独自に調査をしており時にタクミ/アミやケイスケたちに協力する。
CG&骨組み流用の都合で実は男女平等パンチの使い手。

パートナーデジモンはクラモン系統で、最終的にディアボロモンに進化する。


▼神代悠子  CV:伊藤かな恵
病院でタクミ/アミと出会った黒髪の美少女。
口数は少なく物悲しい目をしており、何処となく近寄りがたい少女。

身内にタクミ/アミと同じく「EDEN症候群」にかかった人物が居るようで、度々病院へお見舞いに来ている。

探偵助手のタクミ/アミとは、とある依頼を通して本格的に関係をもつことになり、最終的には友人となる。そして毒舌を吐くようになる。レベルの高いツンデレ。
実は細身の体に似合わず、かなりの腹ペコ属性。「……じゅるり」
『ハッカーズメモリー』にもその立場からちょくちょく登場しているが、ケイスケが間違ってキワモノ系ドリンクを買ったのを見て「(食いしん坊の)同志」と認識し、
目を疑うほどの大ボリュームの食事に度々誘い、断り切れない彼と食事を満喫することも。『サイスル』よりはっちゃけてないかこの子

パートナーデジモンはライズグレイモンで、後にガイオウモンに進化する。



■ハッカーチーム「フーディエ」

▼御島エリカ  CV:小倉唯
『ハッカーズメモリー』のヒロイン。
ハッカーチーム「フーディエ」の紅一点にして、フーディエのリーダーである御島龍司の妹。
フーディエの活動拠点である池袋のネットカフェ「フーディエ」のオーナーでもある。

性格は人見知りかつ我侭な難物だが、普段は冷静で理知的であり、根の部分は優しく仲間思い。
また、自分のことで苦労をかけている兄の龍司に対して罪悪感を抱いている。

小さい頃に交通事故に巻き込まれて両親を亡くし、自身も脳に障害を負ってしまい、
脳の記憶をEDENネットワーク上にある記憶サーバーと接続して、脳の機能を分散させて負荷を抑える処置を行っている。
その副産物として、天才的なハッキング能力を手に入れており、チームの要となっている。
反面、家事の類は壊滅的であり、食事などは龍司が用意していて、千歳からも「見た目はいいけど女子力は皆無(意訳)」と称されている。

パートナーデジモンは、ワームモン。


▼御島龍司  CV:中村悠一
EDENで「便利屋」として知られるハッカーチーム「フーディエ」のリーダーにして、御島エリカの兄。
アカウント狩りに遭って一人で犯人探しをしていたケイスケを見て、ケイスケをフーディエに加入させ、
ハッカー見習いとしてチームの手伝いをさせながら、アカウント狩りの犯人を追うことに協力する。

性格は義理堅く情に厚いものの、やや頭が固くて頑固者であり、融通の利かない部分も多い。

かつてはハッカーチーム「ジュード」のNo.2でもあったが、とある事件でジュードのメンバーの多くが心に傷を負う中、
リーダーであるアラタが何も言わずチームから逃げ出したせいでジュードの解散へ至り、
自分の居場所を失ったことをずっと引きずっており、龍司はアラタのことを未だに赦せずにいる。

妹エリカの治療が出来るのはカミシロ・エンタープライズ以外に存在しないため、裏で岸辺リエの悪事に渋々加担していたが、
アンダーゼロでの戦いで自分が岸辺リエに捨て駒にされたことに気付き、さらに数多くのハッカーたちがEDEN症候群となって犠牲となってしまったことで、呆然となってしまう。

そして、両親を亡くして自分一人でエリカを育て、自身のプライドすら捨てて悪事に手を染めてまで必死にやってきたのに、
その末路が「仲間たちの犠牲」と「どんなにあがいても確実に迫り来るエリカの死」という非情な現実に龍司は絶望し、
アンダーゼロに封印されていた最凶最悪のデジモンの封印を解き、怒りのままにEDENのハッカーたち全てを抹殺すべく暴走を始めていく……。

パートナーデジモンはサイバードラモン、だったのだが……。


▼今井千歳  CV:小野友樹
ハッカーチーム「フーディエ」のメンバーにして、御島兄妹の幼馴染。
人当たりの良い性格のチームのムードメーカーであり、面倒見もよく、頑固者な龍司・難物なエリカ・新米ハッカーであるケイスケなどのフォローも欠かさない人格者。
その一方で可愛い女性には声を掛けずにはいられないナンパ癖があり、その点はメンバーから呆れられている。

ハッカーチーム「ジュード」の元メンバーだったこともあって、エリカほどではないとはいえ、ハッキングスキルは高く、
その明るい性格と人脈からハッカーチームとして活動するのに重宝されている。

パートナーデジモンは、アンキロモン。



■ハッカーチーム「ザクソン」

▼ユーゴ  CV:村瀬歩
EDEN最大のハッカーチーム「ザクソン」のリーダー。
デジモンを捕獲できる「デジモンキャプチャー」を入手した直後のタクミ/アミに、最初のデジモンを指し示す。

数多くの逸話を持つ伝説級のハッカーであり、ハッカーたちの間ではその名を知らぬ者はいないといわれるほどの実力者。
もっとも彼自身はその力を悪用することはなく、逆に「EDEN」内の秩序の安定をはかるためにその力を行使している。

チームザクソンはそんなユーゴの理想に共感した者や、ユーゴのカリスマ性に惹かれた者が集まったハッカーチームであり、
逆にその「秩序の番人」とも呼べる思想を忌み嫌うハッカーも多く、敵対するハッカーチームは多い。
ちなみに天沢ケイスケが所属するハッカーチーム「フーディエ」は、ザクソンから依頼を受けて活動する立場にあり、
実質的にザクソンの下請けのような立ち位置にある。

パートナーデジモンは、ムゲンドラモン。


▼フェイ  CV:劉セイラ
ハッカーチーム「ザクソン」のNo.2たる女幹部。
本名は「フェイ・ウォン・巴・イグナシオ」。
日本人と中国系ブラジル人のクォーターで、口調はややおかしな京都弁という、経歴やら人種やら国籍やらが滅茶苦茶で紛らわしい人。ちなみに中の人は中国出身。

美しいものを好み、醜いものは嫌悪感を露にして容赦なく罵倒し、相手を傷つけることに性的な興奮を覚えるドSなお姉さん。
ユーゴに心酔しており、ユーゴや「ザクソン」にたてつく者には一切の容赦はしない。
一方で、神代悠子の昔からの友人でもあり、悠子には恋愛にも近い感情を抱いている。キマシ

パートナーデジモンは、タイガーヴェスパモン。



■ハッカーチーム「デモンズ」

▼ジミィKEN  CV:根本幸多
インディーズで絶大な人気を持つヴィジュアル系バンドのボーカリスト。通称「ジミケン (本名:田中まさお)」。
特徴的な喋り方をするナルシストであり、物事を「ロック」であるかそうでないかで判断する。

当初はザクソンのメンバーだったが、規律を重視するユーゴに反発し、もっと好き放題に暴れまわりたいという理由で脱退し、独自にチーム「デモンズ」を結成する。
その後、デモンズのメンバーを率いてEDEN内で暴れまわり、デジモンを利用した催眠術によってファンを増やしていく。

しかし、その裏にはとある人物のたくらみが……。

パートナーデジモンは、ボルトモンとデスメラモン。


▼K
天沢ケイスケに、EDENアカウントを狩った犯人を追うのに協力を申し出る謎の人物。
仮面を被り、自身を「K」と名乗る以外にその素性は窺い知れず、すべては謎に包まれている。

「天沢ケイスケにとっての本当の意味で唯一の味方」と自称しているが、
その一方で、ザクソンと敵対して暴走を繰り返すデモンズの副官も務めており、
ザクソンと協力体制にあるフーディエの一員であるケイスケにとって、味方と呼ぶには疑わしい部分が多い。

パートナーデジモンは、スカルサタモン。



■カミシロ・エンタープライズ

▼岸部リエ  CV:久川綾
カミシロ・エンタープライズの「EDEN」プロジェクトを推進する執行役員。
(性的な意味で)過激な発言が多い痴女だが、年齢の話はご法度だとか。

誰からの意見も取り入れるような大きな器を見せるようで、実際は自分の考えに絶対の自信を持っており他人の意見を聞くことはない。

本来なら大問題なはずの「EDEN症候群」があまり表沙汰になっていないのも、彼女を始めとするカミシロの上層部が握りつぶしている可能性が高い。結構黒い人物。
なお公式サイトの彼女の紹介ページはかなりのネタバレ要素があるので、注意されたし。


末堂アケミ  CV:家中宏
カミシロ・エンタープライズの主任研究員。
かなり不気味な容貌をした中年男性。

怪事件やイーターについて研究と称して調査をしており、解決に挑もうとする主人公等の前に度々現れては自分の研究の成果を教える目的不明の謎の人物。

マッドサイエンティストじゃないところを探すのが難しいほどアレな人物だが、
その根底にあるのは「世界から悲しみを無くしたい」という純粋たる思いであり、実は驚くほどに善人である。
ただし、価値観が若干一般とは異なるため、他人から理解されてもらえないところも多い。



■主人公の協力者たち

▼又吉五郎  CV:池田勝
警視庁電脳捜査課に所属する凄腕の警部。
事件解決のためには手段を選ばないその方針が上層部に疎まれ、サイバー知識が無いにもかかわらず電脳捜査課に左遷された。

杏子の父親と知り合いで、もちろん杏子とも古くからの知り合い。杏子のことを信頼しており、事件について相談に来ることもしばしば。
フーディエの龍司や千歳は昔、彼に世話になったことがあるらしく、又吉側も彼らのハッカーの腕を見込んで事件の相談をすることも多い。


▼伊達真希子  CV:浅野真澄
警視庁電脳捜査課に所属する若き女巡査。上司の又吉警部のことを尊敬している。
元ヤンキーで口調も粗暴なヤンキー口調で、何かにつけては「逮捕するぞ」というのが口癖。

悪いことはするなとは言わないが、ばれて面倒な仕事を増やすなというのが基本スタンス。
しかしながら曲がったことは嫌いで、正義感と責任感はむしろ強いタイプ。

普段は強気な姿勢で押し切っているが、実は恥ずかしがり屋で、ぐいぐい迫られると女性らしい一面を見せることも。
御島龍司に惚れているようで、龍司が入院した際は何度も見舞いにきていたらしい。

意外とかわいいもの好き。


▼乃木優  CV:三瓶由布子
天沢ケイスケの親友で、彼が学校で孤立を深めてからも、優だけは以前と変わらない付き合いをしている。
綺麗な顔立ちにほっそりした体格、中性的なファッションと、美少年というより所謂男の娘めいた見た目をしており、
周囲からそのことをバカにされてからかわれ続けたことがトラウマとなっている一方、
そんな周囲に同調せず、自分の対等の友人でいてくれたケイスケを大切に思っている。

ちなみに、「女の子?」という反応をされると反発したり、友人から頼まれたというデートの下見にケイスケを頼った時には彼女役を押し付けたりしているが、
ケイスケからの信頼の言葉に「ズルい」と言って赤面したり、エリカと一緒に居るところに鉢合わせして変な空気になったりと、意味深な言動も多い*4
ゲーム内でも、ちょくちょく「自分は男だ」と優が自己主張する一方で、性別について本人以外が言及することはない。

アカウント狩りの犯人を捜すため、自身もハッカーとなったケイスケのことを本気で心配しており、ケイスケがハッカーチーム「フーディエ」に入ったことを快く思っていない。

担当声優の三瓶由布子は、後に『デジモンアドベンチャー:』で太一を演じることになる。


▼御神楽ミレイ  CV:沢城みゆき
デジモンの育成に欠かせないデジラボの管理人。見た目は(美)少女だが年齢不詳。
とある事故で肉体を失ってしまい、様々な電脳世界を旅している。

相談屋も営んでおり、ゲーム中では彼女に話しかければ何をしたらいいか教えてくれる。
また、暮海杏子とも知り合いらしい。序盤に彼女に関する重大な事実を喋りかける

デジモンワールド Re:Digitize』シリーズからのゲストキャラ。
彼女について詳しく知りたくなったらそちらをどうぞ。

パートナーデジモンは「Re:Digitize」同様にエンジェウーモンとレディーデビモンだが、
今作ではこの2体がジョグレス進化することにより誕生するマスティモンが初登場する。


▼四ノ宮リナ  CV:戸松遥
異世界のテイマー。「デジモンワールド Re:Digitize Decode」からのゲスト出演。
突拍子のない言動で周囲を振り回すアホの子だが、今回は彼女と同等クラスのアホの子なノキアがいるので相対的にまだ普通に見える。

相棒のブイブイことブイモンも健在。



■主人公たちと関わりを持つデジモンたち

▼アグモン&ガブモン  CV:坂本千夏&山口眞弓
ご存知デジモン界でもっとも有名な二人。「EDEN」最下層にある無法地帯「クーロン」にてタクミ/アミ等と出会う。

何でも重要な使命を果たすためにデジタルワールドからやってきたそうだが、その辺のことをすっかり忘れてしまっている。
ノキアのことを信頼し、彼女のパートナーデジモンとして行動する。


▼ピート(ワニャモン)
中野ブロードウェイにスリープ状態で潜んでいたデジモン。

ブロードウェイ内で発生した事件で覚醒した所をタクミ/アミに救助され、探偵事務所の協力者となる。
杏子が名付けた名前の元ネタはハインラインの『夏への扉』。
過去の記憶を失っているようだが……。


ワームモン  CV:石原夏織
『ハッカーズメモリー』に登場。
デジタルワールドから「EDEN」最下層にある無法地帯「クーロン」に迷い込んだデジモン。
自分を助けてくれた御島エリカになつき、エリカのパートナーデジモンとなる。
好奇心旺盛だが、ドジを踏みやすい極度のトラブルメーカー。

デジモンアドベンチャー02に登場した個体とは異なり、女の子っぽい性格になっている。

エリカの脳と接続しているEDENの記憶サーバと共有したことで、エリカの記憶を持つようになると同時に、
通常のデジモンでは有り得ないレベルのハッキングスキルを身に付けるようになった。
そのため、時々エリカに代わってケイスケのサポートをすることもある。


■ロイヤルナイツ

オメガモン  CV:坂本千夏&山口眞弓
ご存知ロイヤルナイツ所属の最後の聖騎士。
CVから分かると思うが、アグモンとガブモンの本来の姿はこっち。
初登場時のジョグレス進化はアニメ演出が入る。

「イグドラシル」の命を受け、他のロイヤルナイツと共に人間界を訪れる。
ここでロイヤルナイツ内で「穏健派」と「人類抹殺派」で別れてしまい、彼は穏健派の中心人物として奔走する。
また、最終的には概ね穏健派となる「中立派」も存在する。
オメガモンとしては高潔な人格者だが結構お茶目。


デュークモン  CV:織田優成
ウィルス種聖騎士型のデジモン。オメガモンの朋友。
ロイヤルナイツの中でもオメガモンに次ぐ人気&知名度の持ち主。

こちらもオメガモンと同じく人類に友好的なロイヤルナイツ。
ただしタクミ/アミやノキアなどの人間は信頼しているが、信頼出来ない人間、なんかヤバそうな人間は躊躇いなく始末しようとする非情な一面もある。


マグナモン  CV:高塚正也
唯一のアーマー体でのロイヤルナイツ。
ロイヤルナイツの守りの要らしい。

基本的に真面目で温厚・正義感が強いタイプなので、人類の抹殺には消極的。
どうしようかと迷っていたが、ノキアに説教をされてタクミ/アミとノキアを信頼することにし、協力する。


▼ジエスモン  CV:江森浩子
ガンクゥモンの弟子で、新人のロイヤルナイツ。
異変を感知する能力を持っており、もっとも早く事件現場に辿り着くとか。

まだハックモンだった頃に、タクミ/アミが自分を守る姿勢を見て「誰かを守るための力」を初めて意識するようになり、見事ジエスモンに進化。
以降はタクミ/アミに協力する。


アルフォースブイドラモン  CV:日比愛子
ブイモン系の究極体の姿。ロイヤルナイツ。
神速のロイヤルナイツで、彼を捉えられるものは殆ど居ない。

色々あってロイヤルナイツの中で唯一人間界に来ることが出来なかった。
よって、タクミ/アミは協力を要請するため彼の代わりとなるアルフォースブイドラモンを探すことになるのであった。
ちなみにいきなり代わりのアルフォースブイドラモンを探す流れになったもう一つの理由はハッカーズメモリーサイドで明かされる。


ロードナイトモン  CV:???
ナイトモン型のデジモンを統率するロイヤルナイツ。
こちらもウィルス種聖騎士型の珍しいデジモン。

人類抹殺派の中心人物。
もともと自分の正義の為なら悪とも手を結ぶという設定だったせいで毎回こんな役回りである。ていうか漫画版XW以外味方になった事がない
自らの正義観に基いて「イグドラシル」の命令を解釈し、冷酷無比に任務を遂行しようとする。


ドゥフトモン  CV:若本規夫
ロイヤルナイツ屈指の戦略家。
メインは策略を練る軍師タイプだが、戦闘形態「レオパルドモード」となった本人の実力も凄まじい。

人類抹殺派の中心人物その2。持ち前の策略で任務を遂行しようとする。
設定ではロイヤルナイツを統率する類まれな能力を持ってるらしいが、その割には内部分裂しまくってる気がする。


デュナスモン  CV:服巻浩司
飛竜の力を持った聖騎士型のロイヤルナイツ。
主君に対する忠誠心が非常に強く、例え「悪」と断じられる行為も主君と自らの正義のためならば行使する。

「イグドラシル」への絶対的な忠誠のため、ドゥフトモンに協力する。


クレニアムモン  CV:堀之紀
どっからどう見てもウィルス種っぽいワクチン種聖騎士型のデジモン。
ロイヤルナイツの中でも1,2を争うほどの任務達成率を誇る。

礼節を弁えた性格で、強者との戦いに悦びを覚える武人。
「イグドラシル」の命令に妄信的であり、ドゥフトモンに協力する。
実はハッカーズメモリーサイドの出来事で人間を憎み切れず、それが遠因でサイスル主人公との戦いに敗北する。


エグザモン  CV:半田裕典
ロイヤルナイツ所属の竜型のデジモン。
全ての竜型デジモンの頂点に立つ「竜帝」の異名も持つ。

全デジモンの中でも最大級の巨体と、ロイヤルナイツ屈指の戦闘能力を誇る。
ロードナイトモンが用意した対人類用の切り札。もはや同僚として扱われていない
現在イーターに侵食されて暴走状態だが、うまいこと制御している。また、敵として登場する際はイーターの白黒模様が所々に交じっている。


ガンクゥモン  CV:稲田徹
ハックモン(ジエスモン)の師匠であるロイヤルナイツ。
バンチョーレオモンとは親友同士。

人間界を訪れたが、今のところは穏健派・抹殺派のどちらにも属すつもりはなく、
事の推移を見極めながらハックモンに稽古をつけている。{イベント後はただ突っ立っているだけの人と化す。


スレイプモン  CV:平井啓二
ケンタウロスのような姿をしたロイヤルナイツ。
高い防御力と、凄まじい早さを誇るデジモン。その機動力に追いつけるのはロイヤルナイツでは神速のアルフォースブイドラモンのみだという。

人類に対しては強い不信感を抱いているが、かといってドゥフトモン達に同調しているわけでもないようで、単独で行動している。


アルファモン  CV:???
「空白の席」の主の異名を持つ、神話にしか登場しない伝説のロイヤルナイツ。
圧倒的な戦闘力を誇り、ロイヤルナイツへの抑止力としての役割を持つという。

ロイヤルナイツ全員集合なので、勿論彼(?)にも出番はある。
それがどのようなタイミングなのか、敵か味方なのかは本編参照のこと。



■その他のデジモン

▼ハグルモン
成長期デジモン。タクミ/アミが最初に仲間にできるデジモンの1体でもある(他はテリアモンとパルモン)。

『サイバースルゥース』序盤に部品を落としてしまい苦しむ個体が依頼として助けを求めてきて、ダンジョンをクリアすると無事助けることができる。
が、そのダンジョンはその時期に行ける割には難易度がそこそこ高い代わりに経験値と資金がべらぼうに高く、
この中で1時間も粘れば序盤なのに完全体を量産可能なくらいの稼ぎスポットとして使える。
そのため、苦しむハグルモンを横目に延々と稼ぎを繰り返す探偵助手が多かったとかなんとか……。

さらに仲間のハグルモンはウンコながらはぐれメタルさながらの性能を持つプラチナスカモンに進化出来るのだが、
このプラチナスカモンが「戦闘メンバーに入れると経験値+50%」というサポートスキルを持っている。この効果は重複するので、3体入れれば+150%、つまり2.5倍
そのため多くの探偵助手がパートナーを白金のウンコに進化させてしまったという。*5
経験値の巡りはハグルモンを中心に回っていると言っても過言ではないかもしれない……。歯車だけに

余談だが、スカモンやヌメモンがお気に入りで仲間としてパーティに入れている…という訳でなく、
単に経験値稼ぎでパーティに入れているのなら、このウンコもしくはナメクジはバンクかファームに預けておくことをおすすめする
アドバイスをすると、ネタバレのため詳細は避けるが「螺旋階段のようなエリアを抜けた先」が最後のデジラボアクセスポイントである。


エテモン  CV:増谷康紀
音楽を愛するパペット型デジモン。CVは毎度おなじみの増谷康紀で、口調もデジモンアドベンチャーと同じくオネエ口調。

自身の歌を人間たちに聞いてもらいたく、デジタルシフトした渋谷駅を通じて深夜に渋谷のタワーレコードへ忍び込み、
陳列されているCDを勝手に並び替えるいたずらをしながら、怪しげな自作風CDをこっそり商品棚に並べるという迷惑行為を行っていた。

しかし、タワーレコードのアルバイト店員の田和玲子(CV:竹達彩奈)からの調査依頼を受けたタクミ/アミに捕まり、おしおきされて反省。
しかしながらエテモンの音楽に可能性を感じ、ファン一号となる事を宣言した田和玲子の計らいで、店内にエテモンの特設コーナーを作ってくれることになった。
以降タワーレコードを訪れると、実際にエテモンのCDコーナーが作られているのが確認できる。

エテモンは自分のことを認めてくれた田和玲子のことをソウルメイトと呼んでおり、
後に彼女が既に役割を終えた過去の一発屋ロッカージミィKENに捕まったと聞いたときは、怒りと友を想う熱いハートからメタルエテモンに進化してジミィKENに立ち向かった。
なお、ジミィKENについては音楽の方向性の違いから、お互い相容れない存在となっている。


▼バルバモン  CV:佐藤正治
悪魔系デジモンの頂点「七大魔王」の1体にして、「強欲」の魔王。
作中で登場するのは、四ノ宮リナのいた平行世界のバルバモンであり、リナのパートナーであるブイブイことブイモンから究極体進化相当の膨大なエネルギーを奪い取って強くなっていた。
そこに、平行世界からアルフォースブイドラモンの手がかりを探すために現れたタクミ/アミとタッグを組んだリナにリベンジマッチを挑まれて敗北。
最終的にはブイブイから奪ったエネルギーを取り返されてしまい、いつかまた甦ることを誓いながら消滅した。

仮にも悪魔系デジモンの頂点なのだが、

  • 「大大大魔王になって世界征服する」という野望を抱いている
  • 「ワシの配下になるなら世界の4分の1をやろう」とベタベタな台詞を口にする。しかも「世界の4分の1」と、お決まりの台詞と比較すると微妙にケチ臭い
  • 上記のベタ台詞を言っている最中にリナから不意打ちで飛び蹴りを食らう
  • 挙句の果てにはトドメの必殺技を放とうとするブイブイに対して、リナが必殺技名を間違うというグダグダな状況で倒される

……という、七大魔王らしからぬ小物であった。
こんな扱いに、全国のバルバモンファンが笑いすぎで涙したことは間違いないだろう。
……いや、バルバモンといえば「大して活躍せず、すぐに消される魔王」扱いされるのが恒例だけど……。



【用語集】

■電脳空間「EDEN」

カミシロ・エンタープライズが運営する商用最大手ネットスペース。EDENネットワークとも呼ばれる、次世代Webサービスである。
画面上でのやり取りではなく、バーチャルリアリティとしてWeb上の情報を感覚的にアクセス・体感することが出来る電脳空間である。

アカウントを所有するユーザーは電脳空間にアクセスし、ショッピング、企業間の商取引、行政手続きまで、様々なサービスを利用することが出来きる。
そのため広く大衆に普及しており、今や社会インフラの一部とも呼べる規模にまでになっている。
EDENには、現実世界にある専用の接続ブース「EDENスポット」や専用のアプリケーションがインストールされたPCに、「デジヴァイス」を接続することでアクセスすることが出来る。

電脳空間内ではユーザーはアバターの姿で活動するが、犯罪防止の観点からユーザーには現実世界と同じ姿のアバターを使用することが義務付けられている。
ただしこの義務というのは、あくまで利用規約の範疇で法的罰則があるわけではないので、運営に見つかったり咎められたりしなければセーフらしく、
ハッキングスキルの高いハッカーたちが現実世界とは異なるアバターを用いて活動していることもあるようだ。

なお、精神への親和性が非常に高いようで、ここでの被害が現実の肉体に影響を及ぼすこともあり、
逆にEDENにログインしたユーザーが、「現実世界で活動している」と思い込んでしまった場合、
現実世界の肉体に何があってもユーザーが気付けないということもある。

デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で監督を務めた細田守の代表作『サマーウォーズ』に登場する仮想世界「OZ」と類似点が多く……というより冒頭部分の演出含めて殆ど同じで、EDENはそのオマージュともいえる。


■デジヴァイス

正式名称「デジタル・デジュリスタンダード・デバイス」。
電脳空間「EDEN」の利用者が使う電子端末で、様々な形状が存在する。

他の作品のデジヴァイスとは異なり、直接的にデジモンとは関係のない端末となっている。
これに「デジモンキャプチャー」というデジモンを捕獲するためのアプリケーションをインストールすることで、デジモンを操ることができるようになる。


■ハッカー

一般的な定義としては「プログラミングやネットワークなどコンピュータの技術的知識に長け、その知識で課題をクリアする者」のことを指す。
本作におけるハッカーたちは、ハッキングにデジモンの力を利用しているものが大半で、デジモンのデータをマルウェアとして機能するように改造したり、
従来のハッキングスキルでは不可能だったセキュリティ突破などもできるようになっている。

ハッカーたちの大半は、デジモンはあくまで「ハッキングツールやプログラムのようなハッカーたちが扱う道具」という認識が殆どで、
デジモンが「異世界から出現した電子生命体」であるという認識を持っていない*6
そのため、デジモンとの間に絆を育もうとする者は、白峰ノキア率いるテイマーチーム「リベリオンズ」など極少数派となっている。
本作においてデジモンのパートナーとなる人間のことを「デジモンテイマー」と呼称されないのはそのためである(ノキアたちが自称する程度)。


■クーロン

電脳空間「EDEN」の下層エリアにして、様々なデータの残骸が蓄積されたことによって形成されたダンジョン。
ハッキングスキルを持たない一般ユーザーは近づこうとしない危険地帯であるため、ハッカーたちのたまり場となっており、闇取引なども茶飯事的に行われたりしている。
野生のデジモンが飛び出してきたり、ファイアウォール解除などハッキングスキルを要求されるため、デジモンを持っているハッカーでないと探索は難しい。

電脳空間の膨大な通信データが「デジタルウェイブ」という情報の流れとなって通信網をなし、下層ダンジョンに流れ込んでいるため、
様々なデータが交錯する下層エリアでは怪現象が発生しているという。

クーロンの更なる下層エリアとして「アンダークーロン」も存在し、
こちらはクーロン以上に怪現象が発生したり、悪質なクラッカーたちが集ったり、より強力な野生デジモンが出現したりと、更なる危険地帯となっている。

名前の由来は、かつて香港に存在した超巨大スラム街「九竜城砦」。


■イーター

デザイン:大暮維人

電脳世界に突如現れた謎の捕食者。見た目はオウムガイのようで結構キモい。
知性があるのかどうかすら疑わしいが、データを餌としているようで人間やデジモンに襲いかかってはデータを吸い尽くす。

人間がイーターに捕食された場合、精神データが元の体に戻ることが出来なくなり「EDEN症候群」になってしまう。例外は半デジタルとなったタクミ/アミのみ。
人間が対抗できる存在ではないが、強力なデジモンなら対抗可能である。


■EDEN症候群

巷で噂されている謎の奇病。
EDENにログインしたユーザーが、ログインしたまま昏睡状態に陥り、意識不明の状態のまま目覚めなくなる奇病。
EDEN内に出没する謎の怪物「イーター」に精神データが捕食されることが原因とされているが、詳細は不明で治療法も確立されておらず、今に至るまで誰一人として回復した者はいないという。

世間の混乱を防ぐため、発病者はカミシロ・エンタープライズによってセントラル病院の特別病棟に隔離されている。


■デジタルシフト

現実の空間が電脳化する現象。デジタルシフトを起こした空間では、電脳空間のデータを具現化させることができ、デジモンも例外ではない。

デジタルシフトはデジタル情報の流れ「デジタルウェイブ」が収束するポイントで発生しやすい。
また、デジタルウェイブの収束には龍脈などのパワースポットにも関連付けられており、暮海杏子は伝承になぞらえて「マヨヒガ」とも呼んでいる。








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最終更新:2024年04月08日 10:56

*1 劇中で進化したシャイングレイモン、ミラージュガオガモン、ロゼモン、レイヴモンのみ

*2 無料のDLC及びソフトウェアアップデートをすることで新たに8体が追加される。

*3 ただし、ストーリー自体が主人公が男であることを前提とした内容となっているため、アミを選択すると女キャラの言動がレズっぽくなったり、男キャラが主人公を女と見ていないような言動をするため、人によっては違和感を覚えるかもしれない。

*4 上記の「デートの下見」も、終わってからケイスケが「あいつって自分以外に友達いたっけ?」と「頼んできた友人」の存在を疑問視するモノローグをしており、「最初から(元気がないように見えるケイスケを元気付けたいという理由も込みで)ケイスケとデートしたくて嘘の依頼をした」可能性が示唆されている。

*5 更にエテモンを経由すれば経験値2倍の究極体プラチナヌメモンにも進化させられる。こちらは1体ごとに+100%、つまり3体でなんと4倍

*6 デジモン・キャプチャーも解析→コンバートという手順で捕獲しているため、ある意味では元デジモンと捕獲後のデジモンは別物とも言える。