闇サイト

登録日:2015/03/27 (金) 11:22:05
更新日:2024/01/23 Tue 15:42:16
所要時間:約 4 分で読めます




闇サイトを利用すると違法行為として処罰される可能性があります!!

概要


闇サイトとは、犯罪などの違法行為の勧誘を主目的としているウェブサイトの総称。

ネット上では『アングラサイト』といった呼ばれ方をされることが多い。
インターネットの普及とともに、社会問題化した。


解説


上記の概要でも述べたが、闇サイトとは違法行為を推奨するサイトの総称である。

違法行為の内容は、殺人・自殺・薬物・ポルノ……と闇サイトにもさまざまな種類がある。
もちろんだが、ネットにはある程度の自由はあるがこういうサイトを運営するのは犯罪。
ただ、闇サイトと呼ばれる物の中には法律的には対処できないものも多い。

闇サイトという名前は、元々はマスメディアが作った造語である。

単語そのものは、ネットが一般社会に浸透し始めた2005年頃からメディアで使われ始めた。
闇サイトの名が広く知れ渡るようになるのは、2007年の『闇サイト殺人事件』がきっかけ。
この事件は世間に大きい衝撃を与え、同年の新語・流行語大賞の候補語にもなった。

何故闇サイトができるのかという理由は様々な事情がある。

もちろん、闇サイトをいたずら半分で作っている輩も多い。
しかし、闇サイトが作られる一番の理由は『金』である。
サイトの広告収入(つまりアフィリエイト)を目当てにして運営している例が多いと言われている。

闇サイトに対しての対策は日本だけでは無く、世界的にも行われている。

警視庁も「インターネット・ホットラインセンター」といった通報用のサイトを開設。
違法行為が行われているサイトへの通報を推奨している。
しかし、通報を受けたホットラインセンターが即座に動いてくれるとは言い難い面もある。

他にも警視庁は2010年に『ネットハンター』なるものを設立。
このネットハンターはインターネットの掲示板で共犯者を募集する書き込みを探し、事前に犯罪を防ぐことを目的としている。
海外では、FBIがおとり捜査を行う例も存在する。

ところが、闇サイトへの対策は順調に進んでいるとは言えない。

ネットでは「表現の自由」や「通信の秘密」との兼ね合いもあって完全な規制が困難となっている。
一部からは、ネット社会に現在の法律が追いついていないという声も多い。

さらに闇サイトは、削除と復活を繰り返して削除を逃れる行為を頻繁に行っている。
また、サイト内で隠語を使用することで会話内容をばれないようにすることも。

特に近年では、匿名通信接続を行えるブラウザの『Tor』が普及。
このTorを悪用した闇サイトは多く、闇サイトの活性化に一役買ってしまっている。

また、近年では一般的なSNSなどでも隠語を使用して違法行為を仄めかす投稿が問題となっている。

闇サイトと警察のイタチごっこは、まだまだ続く……


闇サイトの一例


殺人依頼


殺人依頼を受けているサイト。

不特定多数の人物が閲覧するという危険性が指摘されている。
殺人依頼のサイトなんてそんなにないでしょと思う人もいるだろが、実際には結構な数があると言われている。

実際には殺人なんてやらず、いたずら感覚だったり、殺人に関する妄想をするガス抜きだったりすることも多い。
しかし冗談の場合でも、刑法上は脅迫などの罪に相当するので絶対に真似しないように。

一方で、2007年に愛知で起きた『闇サイト殺人事件』など、実際の現実でも事件が起きている。


自殺志願


自殺に関するサイト。

自殺系サイトと言っても、種類はいくつかある。
自殺志願者などが集まるコミュニティサイトが目立つか。
他にも自殺のやり方などを書いた、自殺を推奨するサイトだったり。

闇サイトの代表例としてはこれも多いよね。
まぁ、闇サイトの種類では見つかりやすい方。

自殺系サイトに関しては、国会でも議論になったほど扱いが難しい。
ぶっちゃけた話、自殺系の闇サイトは、反社会的な扱いはされるが法律的にはグレーゾーン(自殺幇助罪に該当する可能性はある)。
こういうサイトは未成年利用者も少なくは無いので、保護者が働きかける必要性が伴うと言われている。

例は少ないが、自殺志願のコミュニティがガス抜きの場として機能した結果、自殺をする気が無くなったという人もいたりする。


違法薬物とか拳銃


違法薬物とか拳銃などを売買しているサイト。

海外での例だが、こういう闇サイトでは『Silk Road』が有名。
世界一悪名高い薬物サイトとも言われ、Torのみを通じて利用する仕組みだったことから、逮捕までに時間がかかった。
利用する通貨も、ビットコインという仮想通貨を使っていたので、法執行機関は金の流れを追えないという仕様。

このサイトでの売り上げは1170億円にも及んだとされている。


児童ポルノ・売春


児童を被写体としたポルノや、売春の紹介だったりを扱っているサイト

闇サイトの中では、一番使用者が多いと言われている。
何故かというと、イギリスのポーツマス大学が発表した研究で、
Torネットワーク内のTor秘匿サービスに関するトラフィックの約80%が児童ポルノサイトへのアクセスだったかららしい。

この研究に対して、Torの開発元であるThe Tor Projectは強く反論している。


ハッカー集団


ハッカーなどの、サイバー犯罪者が集っているサイト。

ここでは、ハッカー集団が集まってアカウントハックの相談や盗んだ個人情報のやり取りをしている事が多い。
基本的に、こういうサイトは生IPでのアクセスは危険な恐れがあるのでアクセスしない方が良い。

とは言え、日本ではあまり馴染みがない印象がある。
むしろ、ハッカーなどと言った存在は日本のネット文化ではネタ扱いされがち。

しかし、最近ではハッキングを行うハッカー集団が日本でも誕生し目立ち始めている。

例としては、Twitterを乗っ取っての殺害予告を行ったり、2chまとめブログをハッキングしてランサムウェアを仕掛けるなど。
2014年に起きた@wikiの流出騒動にも、とあるハッカー集団が大きく関わったと言われている。













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最終更新:2024年01月23日 15:42