シンケンレッド/志葉丈瑠

登録日:2012/01/03(火) 08:53:29
更新日:2017/10/14 Sat 21:17:08
所要時間:約 5 分で読めます




……参る!


志葉丈瑠とは、侍戦隊シンケンジャーの登場人物。

演:松坂桃李


流ノ介からは『殿』ことはやダイゴヨウからは『殿様』源太からは『丈ちゃん』と呼ばれている。
それに倣い、ファンからの愛称も『殿』
当時のコラボ先である仮面ライダーディケイド第25話「外道ライダー、参る!」では、もやしことからも『殿様』と呼ばれた。

幼い頃から志葉家当主としての使命を負い、アヤカシとの戦いに備えていた。
両親とは死別しており、爺の彦馬と、志葉家に仕える黒子達と共に暮らしている。

性格は、一言で言えばクール。そして無愛想。
そんな性格からか、最初は千明達からあまりいい印象はなかった。
だが、共に戦っていく内に、互いを理解していき、かけがえのない仲間となっていく。
根は優しく、流ノ介達を召集する事や、再会した源太を戦いに巻き込む事を迷っていた。

剣の腕も、仲間内ではかなり強い。だが、たまに自分の身を省みない戦法をとる事もある。

中盤から現れたはぐれ外道・腑破十臓とは幾度となく死闘を繰り返し、終盤では、侍ではなく志葉丈瑠個人として最後の死合いに挑んだ(後述)。


こんな殿だが、第2話の巨大戦でいきなり合体からハブられ、ネタキャラの片鱗を見せる。
その時の俺、余ってるだろ!は名言となった。

それからしばらくした後、合体に割り込んできたダイゴヨウに弾かれ、また余る事に。

「また俺余ってるだろ!」

その戦闘の間は、上空を獅子折神で飛んでいた模様。

その他にも、お化け屋敷が大の苦手だったり(本人曰く「作り物だから怖い」)、ブラウンに台詞を取られたり、魂を入れ替えられて招き猫ポーズにされたり、執事役になって『執事っぽくしなさい』と怒られたり等、ネタに事欠かない殿となっていったが、逆に人間味を感じさせることにもなった。



以下ネタバレ










実は本物の志葉家当主ではなく、影武者。
真の志葉家十八代当主は、姫こと志葉薫

彼の父親も志葉家の当主やシンケンレッドではなく、志葉家の家臣であり、丈瑠はモヂカラの素質があったことから(この辺は源太と同じ)、影武者に選ばれた。
丈瑠の役目は、薫が封印のモヂカラを完成させるまで、外道衆の注意を彼女から反らさせるための時間稼ぎ*1

「危険な役目を臣下ばかりに押し付けられない」として、薫は努力を重ね、予定より早く封印のモヂカラを完成。
本格的に外道衆との戦いに参戦するも、それは丈瑠がお役御免になることを意味していた。

その役目を終え、志葉の屋敷を後にした丈瑠には、虚無感しか残らなかった。

「びっくりするほど何もないな……」

唯一侍でない源太が駆け付け励ますも、その場を離れてしまう。

そして十臓と出会い、「何もないよりましか……」と、一対一の死闘に挑む。

一進一退の攻防の中、なりふり構わない戦い方に『人斬り=外道』の道に近付く丈瑠。
だが、駆け付けた彦馬によって一線を越える事を免れる。
その後も戦い続け、辛くも十臓を倒すも、火に囲まれてしまう。

それを助けたのは、駆け付けた流ノ介達だった。

火の中から助け出された後、お互いの気持ちをぶつけ合い、再び仲間として戦う事を決意する。


その後志葉家十九代当主として返り咲くのだが、その方法が……



姫「養子にした」



姫ェ…………


(自分より年下の)姫の養子として当主の座に戻り、最終決戦に挑む丈瑠。
封印のモヂカラすら跳ね除け、街を破壊する血祭ドウコクを文字通り『力づくで倒す』ために対峙し、丹波から渡された『双』の秘伝ディスクと仲間達の連携で一の目を倒す。

そして二の目になり、サムライハオーで巨大戦。圧倒的なドウコクの力に正面から立ち向かい、合体が弾かれながらも、変身が解けながらも近付いていく。

その中で、皆に、

「お前達と、戦えてよかった」

と感謝の言葉を呟く。
そしてシンケンオーだけになり、ありったけのモヂカラを込めた一撃を振るい、見事ドウコクを倒した。


その後は、姫と丹波に志葉家当主を任され、去っていく仲間達を見送った。

「広くなってしまいましたな……」

と淋しげに言う彦馬の言葉とは裏腹に、空を眺める丈瑠の心は晴れやかだった…。




「主人公のレッドが実は偽者であった」という展開は戦隊シリーズでもなかなか珍しい設定であり、さらにその伏線の貼り方も秀逸と評価される一方、発覚後の動向については

「他の戦隊ではメンバーが戦意を失う理由が(変身能力を失う、実は敵の正体が親しい人間だった)などの展開であるのに、変身能力を失ったり志葉家を追放されたわけでも無いのに勝手に戦闘放棄とはヒーローとしてどうなのか」

「影武者の役目が終わっただけなので勝手に戦闘を放棄したというのには当たらないのでは?」

「他メンバーも今まで一緒にいた殿レッドに対する思い入れが深いのは分かるが、何の罪も無い姫レッドに対する当たり方が冷たくないか」

「状況が冷静でいられる場面ではなかった以上、冷たいあたり方になってしまうのは仕方ないのでは?」

など、賛否が分かれている。

また、『影武者』という設定は子供達(特に就学前の幼稚園児等)には理解が難しく、『偽レッド』という半分正解で半分誤った解釈をされてしまい、演者の松坂は放映終了後のイベントなどの子供達と交流する機会の際でも「お前は偽物だ!」と言われるなど、子供達から偽ヒーロー扱いされる事となったという。




一筆奏上!!


シンケンレッド

スーツアクター:福沢博文

丈瑠が『火』のモヂカラで変身した姿。
必殺技は『火炎の舞』

専用武器は身の丈程の大剣『烈火大斬刀』。大筒モードという砲撃形態に変化させる事もできる。
最終決戦では『双』のモヂカラで二刀流を見せた。


スーパーシンケンレッド
シリーズ中盤、インロウマルの力でパワーアップした姿。
殿という事もあってか出番も多い。
必殺技は『真・火炎の舞』
シリーズ後半、モウギュウバズーカという大砲を装備して遠距離戦にも対応できるようになった。


ハイパーシンケンレッド
志葉家初代党首・志葉烈堂から託された恐竜ディスク、そしてそれに眠る恐竜折神の力でパワーアップした姿。
恐竜折神が変化した刀『キョウリュウマル』で自在に戦う。



『仮面ライダーディケイド』では、ディエンドライバーの影響でディエンド態に変身したチノマナコを倒すために共闘。ブレイドブレードと、ディケイドのAR烈火大斬刀による武器交換コンビネーションで倒した。


侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!』では、ゴーオンレッド/江角走輔から共闘を申し込まれるも、『素人』といい拒否。だが次第に認め合い、息の合った作戦で逆転の活路を開いた。

その後走輔に恐竜ディスクを貸し、ハイパーゴーオンレッドにパワーアップさせた。


『帰ってきた侍戦隊シンケンジャー』では、流ノ介以外の全員の印象が同じで拗ねる。
仕舞いには茉子に「まあ、いいんじゃない?」と言われ、(゚Д゚)になる。
あと、他の野郎ズ共々女装を披露した。

「斬るわよ」


『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』では、血祭のブレドランの罠により外道シンケンレッドとして、皆の前に立ち塞がる。
シンケン・ゴセイの殿以外全員より強いという無茶苦茶加減を見せた。


海賊戦隊ゴーカイジャー』では、主にゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスがキーを使う。
クールな殿とは対象的な、熱く豪快なシンケンレッドが見れる。

また41話では、ゴーカイピンク/アイム・ド・ファミーユがシンケンレッド(姫)のキーを使いマーベラスと共にゴーカイチェンジし、Wシンケンレッド、W烈火大斬刀という、本編では見れなかったタッグを見せてくれた。


その後は『梅ちゃん先生』でボウケンレッドと幼馴染を巡って恋の火花を散らしたり、
『軍師官兵衛』で本物の殿になったり(後述)、
『わろてんか』でヒロインに一生笑わせることを誓ったりするが……それはまた別のお話。

【参考】
(『軍師官兵衛』の番宣として某トーク番組に出た際に来た投書)
こんにちは、私は松坂さんがデビューした戦隊ヒーローのころからずっと応援しています。
だからずっと殿と呼んでいたんです。
まさか本物の殿になる日が来るとは思っていませんでした。

この「本物」というのはどういう意味で言っているのか気になるところである。

『パワーレンジャー・サムライ』『パワーレンジャー・スーパーサムライ』では"ジェイデン・シバ"という名前の青年として登場。もちろん役者は現地の別人。
アメリカの子供向けに設定が変更されており、爽やかで協調性のある性格と典型的なレッド像である。
志葉家も武家でなく「侍としての修行を積むための道場」といった形になっており、志葉薫にあたる”ローレン・シバ”は家を出て行った実の姉となっている。






追記・修正、参る!

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