正規空母(艦これ)

登録日:2015/03/09 (月) 00:27:00
更新日:2024/04/09 Tue 10:27:51
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ここでは主に『艦隊これくしょん -艦これ-』における正規空母について解説するが、より理解を深めてもらうために史実における空母・ゲームにおける空母・キャラクターとしての正規空母艦娘・艦載機をそれぞれ解説する。



史実的な紹介

第二次世界大戦は航空戦の時代であった。
戦闘機による上空からの一方的な爆撃は軍事的に大きな脅威となる。

しかし広い海の上では、航空機の燃料、パイロットの体力などの制約により、航行距離に限りがある。
それを海上で運用するにはどうすれば良いか?
航空機を載せて運び、艦載機が発着艦できる甲板を持ち、補給を行える船を使えば良い。
つまり、海上に浮かぶ飛行場。これこそが航空母艦、略称「空母」である。

空中を四方八方に飛ぶ飛行機は、海上を航行する巡洋艦よりも捕捉しづらく、主砲の火力にあまり期待をできない。
そして攻撃を行いながらも、艦載機を統制する空母自身は他の艦の射程外で待つことができる。
この安全なロングレンジからの一方的な攻撃こそが、空母が他の艦に勝る戦術的優位性であると言える。


艦船・軍艦の歴史からすると、普通の輸送船ならともかく、艦載機を運用するための航空母艦の歴史は極めて浅い。
空を自由に飛べる飛行機自体が20世紀になってから実用化されたものであり、
空母の本格的な運用研究がされ始めたのは第一次世界大戦後。
当初は空母の先見性に気づいていた人間は多くなかっただろう。

しかし太平洋戦争では空母の艦載機が次々と戦果を挙げ、その強力さを世界に知らしめる。
いつしか、それまでの海戦の主役であった戦艦の地位を奪い取るほどとなった。



ゲーム的な紹介


砲撃E~A 雷撃E 耐久A 回避C 対空CS 対潜 E 夜戦 E   燃費D(赤城・加賀)
砲撃E~S 雷撃E 耐久B 回避B 対空CS 対潜 E 夜戦 E   燃費C(蒼龍・飛龍)
砲撃E~B 雷撃E 耐久B 回避C 対空CS 対潜 E 夜戦 E   燃費C(翔鶴型・雲龍型)
砲撃E~A 雷撃E 耐久A 回避C 対空BS 対潜 E 夜戦D   燃費D(Graf Zeppelin(・未改造Lexington級))
砲撃E~S 雷撃E 耐久A 回避D 対空BS 対潜 E 夜戦 E   燃費D(大鳳、Lexington級改)
砲撃E~C 雷撃E 耐久C 回避C 対空CS 対潜 E 夜戦 E   燃費B(Aquila)
砲撃E~S 雷撃E 耐久A 回避B 対空BS 対潜 E 夜戦 E   燃費 E(翔鶴型改ニ)
砲撃E~A 雷撃E 耐久B 回避C 対空CS 対潜 E 夜戦 E~C 燃費C(Ark Royal)
砲撃E~S 雷撃E 耐久S 回避D 対空AS 対潜 E 夜戦 E~B 燃費 E(Lexington級Mk.II)

正規空母の中でも中型以上の大きさを持つ空母や、戦艦から改装された改装空母が正規空母に分類されており、小型の正規空母や戦艦以外の艦や商船から改装された空母は軽空母として別のカテゴリにわけられている。
軽空母については別の専用項目へ。
派生艦種として装甲空母が存在する。

空母は他の艦種のように砲撃や雷撃を行わず、艦載機を飛ばすことのみが攻撃手段。

艦載機を運用する空母は、索敵に成功すれば、砲雷撃戦に入る前に航空戦を行う。
攻撃直前には対空砲火による迎撃が行われ、多少艦載機数を減らされる。
また敵にも空母がいる場合、航空機同士の衝突が発生し、両軍の制空値を比較して制空状態が決まる。
その状態に応じて艦載機数が大きく減ったりする。
航空優勢以上を取れば、砲撃戦において連撃や弾着観測射撃といった強烈な攻撃を繰り出すことができる。

装備各スロットには艦載機を装備した際の最大搭載機数が決まっており、航空戦の攻撃力・制空値はこれに依存する。
搭載数の割り振りによって、空母はさまざまな運用が可能となる。

また、砲撃戦では艦上爆撃機か艦上攻撃機を装備していれば攻撃するが、これには搭載機数に関係なく、
空母自身の火力値と、装備した艦爆・艦攻の攻撃能力値を合わせて計算した攻撃力となる。

このように空母はどの艦載機を運用するかによって性能が大きく変化する。
艦の出目によって能力値もまちまちで、戦艦から改装された艦は高い能力値の代わりに燃費が悪く、最初から空母として建造された艦は能力バランスや燃費に優れている。
装甲空母に分類される艦は燃費の悪さと引き換えに高い攻撃力と防御力をもち、大重量の大型艦載機を運用可能となっている。

艦これにおいて、空母「信濃」を除く国産の中~大型空母は全て実装済みである*1。ドイツ空母・イタリア空母はいずれも未完成・未竣工であり、実際に海へ出た事のある空母は存在しない。

以降は全て海外の正規空母から実装されており、2015年秋イベントでのグラーフ・ツェッペリンの実装を皮切りに、2016年夏イベントでアクィラ、2016年秋イベントにてサラトガ、2017年夏イベントでイギリスの正規空母アーク・ロイヤルが、2018年冬イベントでアメリカの正規空母イントレピッド、2020年梅雨イベントでアメリカの正規空母ホーネット、2021年夏イベントでヴィクトリアスが実装された。

艦載機


空母の艦載機の種類は7種類。

・艦上戦闘機(艦戦)
爆弾などを搭載せず、軽量のため高い機動性を誇る艦載機。
対空の数値を参照する。

機銃は装備しているものの、艦これでは単独で敵艦への攻撃を行うことができない。*2
しかし敵の艦載機を迎撃することができ、航空戦でのダメージの減少と、味方艦載機の撃墜阻止を行える他、
この艦戦による制空値が敵空母よりも大きく勝っていれば、航空優勢や制空権確保という航空状態が発生。
弾着観測射撃の導入後は、航空戦で航空優勢以上の制空権を取ることで、
空母以外の艦が連続攻撃や、高命中の一撃を放つことができるようになった。
敵に優勢を取られると敵も連続攻撃・弾着観測攻撃をやってくるため、むしろ入れておかないと危険なことにもなる。
空母の生命線と言える。


・艦上攻撃機(艦攻)
航空魚雷を積んだ艦載機。低空で魚雷を海中に投下して敵艦を狙う。
雷装の数値を参照する。

航空戦では決められた攻撃力に対しランダムで80%か150%どちらかのダメージを与える。
安定しないが、艦上爆撃機よりも期待値は上であり、クリティカルの場合当然威力が高い。
砲撃戦では、計算式の都合上同ランクの艦爆より威力が劣ることが多いものの、そこまで大きな差ではない。
空母の他、補給艦である速吸も搭載可能*3で、演習で条件が揃うと大和型戦艦をワンパンする補給艦という非常にシュールな光景を拝める。

ちなみに敵のたこ焼きは艦攻にも関わらず零戦21型に匹敵する対空性能を持っている。


・艦上爆撃機(艦爆)
爆弾を積んだ艦載機。敵艦の真上から爆弾を直接投下してぶつける。
爆装の数値を参照する。

航空戦では艦攻よりも威力にそこまで大きなブレはないものの、期待値は劣ってしまう。
一方砲撃戦では艦攻より少し攻撃力が勝っていることが多い。
普通に運用する限りは艦攻に見劣りしてしまうが、
制空などでスロットに余裕がない場合に、航空戦で期待しないが砲撃戦攻撃のためにとりあえず積む時や、
支援艦隊に入れる空母の場合には、
同ランクの艦攻と艦爆では火力換算で艦爆の方が高威力であることが多く、ピンポイントの活躍が光る。

陸上型ボスに対しては一機でもこれを積むと空母が攻撃できなくなってしまうデメリットもある。史実では、重く大きな魚雷を積める雷撃機に大型爆弾を搭載していたためだとか。
逆手にとって雑魚散らしに専念してもらうのに使うこともできる。

ちなみに、艦爆として扱われるが、艦戦と艦爆の機能を併せ持った「爆戦」も存在している。史実では特攻に使われることも多かった。
両方の能力とも中途半端な感は否めないが、「制空権のために艦戦を大量に積みたいが、最低限の攻撃能力だけでも欲しい」場合には貴重である。
ただし敵側の爆戦といえば、レ級がすっ飛ばしてくるのは紫電改並の対空と彗星以上の爆装を持つ、超高性能で器用万能なマルチロール機である。
彗星並のペイロードと零戦や紫電を上回る空戦性能を両立している艦載機など、史実にはアメリカも含めて存在しない。性能差が酷い

なお、史実では急降下によって対空砲火を受けにくい*4という特徴があったが、
艦これにおける撃墜率は残念ながら艦攻と特に変わらない。

正直ほぼ艦攻の下位互換でしかなかったため不遇の時代が続いていたが、
戦爆カットインシステム導入により、艦戦、艦爆と一緒に使うと強力な攻撃が繰り出せるようになった
…なお当初は カットインすると逆に熟練度が反映されずむしろ火力が下がった ため積まない方がマシとまで言われていたりしたが、
ちゃんと熟練度が反映されるようになってからは艦戦、艦攻とバランスよく積むのが主流になった。

さらに伊勢改二と同時に実装された彗星により射程の概念が生まれたため支援艦隊以外でも普通に使われるようになった。

・艦上偵察機
索敵のための偵察を目的とした艦載機。

艦これにおいては対艦・対航空機いずれに対しても一切の戦闘力を持たない代わり、索敵値と命中の上昇を担う。
さらには確率で味方の艦爆・艦攻の航空戦での威力を上昇させる触接を行うことがある。
とはいえ、これらは補助的要素が多く、あまり多くは用いられないが、
艦上偵察機の中でも彩雲のみが持つ、「T字不利となる場合でも反航戦に緩和する」という効果のために使われることが多い。
また索敵値を高くすることでルート固定がかかる海域もあるため、その意味でも重要である。


・噴式戦闘爆撃機
試作ジェットエンジン「ネ式エンジン」の先行実装から丸一年を経て実装されたジェット機。

爆戦の爆装or対空を上位クラスの艦爆や艦戦並に引き上げた性能となっており、通常の艦載機による航空戦よりも前に「噴式強襲」という先制攻撃を行える。
空母の攻撃回数がさらに1回増える上に射程が長まで伸びるという、レシプロ機とは世代が違う特性を備えている。
ただし、エンジンの整備のためにボーキサイトに加えて鋼材を消費する。
また、運営からの説明では「対空砲火に強い」とされているが、普通に対空砲火を2回叩き込まれている仕様のために、むしろ対空砲火に弱かった。

物凄い勢いで敵艦隊に突っ込んで、対空砲火であっさり落ちていく演出には草しか生えない

「基地航空隊に回せばあるいは」と思う提督も多かったが、噴式戦闘爆撃機の戦闘行動半径は異様に短くなんとたったの2~3と局地戦闘機並の足の短さ。
一瞬「ジェット機なのになんでこんなに航続距離が短いんだ」と思われるかもしれないが、これは史実の橘花も航続距離が1000㎞に満たないとされる*5事に由来するので、別に強力な代償にバランス調整で極端に短くされている、というわけではない。
そもそも、橘花が誕生した当初はジェット機というカテゴリ自体が黎明期で、レシプロ機と比べ燃費も劣悪だった。
空中給油が可能で、零戦より遥かに長く飛べる現代のジェット戦闘機や、日本本土からホノルル空港まで飛んでいけるジャンボジェット機と同列に考えてはいけないのだ。
ここまで短いと6-4や6-5に出すにもCatalinaか二式大艇による延伸が必須であり、基地航空隊に配備しても足を引っ張ってしまっている。
使うとしても防空隊がせいぜいといったところだろう…が、これに上乗せして部隊補充時に消費するボーキサイトの量も堂々トップ。橘花は銀河と同値で234、噴式景雲改に至っては252と他を堂々と置いてけぼり。
このため、カタログスペックは非常に高いのに「噴式強襲」の存在が足を引っ張るという本末転倒な状態になってしまった。これについては運営の文言と食い違っているので、今後の調整に期待か。
なお、今後は深海棲艦側も使ってくることが示唆されており、噴式爆撃機を迎撃できる艦載機は噴式爆撃機のみとされている。
運用できるのはカタパルトと耐熱装甲甲板をもった空母だけなので、現状で運用可能なのは五航戦改二甲姉妹と加賀改二護、基地航空隊のみ。
そもそもカタパルトも設計図も使ってないのに提督によっては気の遠くなるような資源を溶かしているけど大鳳が使えては逆に翔鶴型改二甲の立場がないので、当然の措置ではあった…のだが、
ヴィクトリアスがシレっとカタパルトどころか設計図すら使わずに使用可能。大鳳は泣いていい。
尤も、むしろこの理屈で泣かなければならないのは、カタパルトも設計図も使って装甲空母になったのに遂に噴式を載せられなかったサラトガである。
カタパルトを装備して装甲甲板に耐熱加工を施した大鳳改二に期待しよう。


正直微妙な性能なので提督達にはアップデートによる強化を望まれていたが
戦爆連合実装がされた際には 爆撃機にも関わらず戦爆連合に寄与しない という仕打ちを受けるハメに。
おまけに通常の艦爆にも射程の概念が導入されてしまいただでさえ低かった立場がなおさら悪化。
トドメに二期になり南方海域のほとんどに ツ級が沸き始めた ため、上記の撃墜されやすさから積んだら一瞬にして溶け熟練度とボーキを消し飛ばすと
むしろアップデートのたびにさらに立場が悪化している。
ボスルート固定に正規空母が少数必要なマップが増加する追い風もあるが、総合的には手間に見合っていると言い難いのは変わらず。
なお「一部ネームド装備の撃墜率低下」が実装された際に噴式機も撃墜率が大幅に下げられ、「対空砲火に強い」という当初の説明通りのカタログスペックにはなっている。


・夜間戦闘機 / 夜間攻撃機
艦載機用のレーダーを搭載し、夜間攻撃を可能にした艦載機。

エンドコンテンツながら、いよいよ米帝が本気を出してきた。
これ単体ではただの艦載機としてしか機能しないが、夜間作戦航空要員と同時に装備することで、空母も夜戦攻撃が可能となる。
ただし、夜戦対応空母である一航戦改二戊とSaratoga Mk.IIは夜戦艦載機のみで夜戦攻撃ができる。

夜間戦闘機と夜間攻撃機の組み合わせで専用の夜戦カットイン攻撃もあり、夜戦においても空母を戦力として勘定できるようになった。
この恩恵を受けてるのはぶっちゃけ軽空母であるが

艦載機熟練度


同じ艦載機を何度も使うことで、艦載機の基本ステータスを上げるシステム。2015年夏イベントと同時に実装された。
元の艦載機のステータス自体は全く下がらず、使えば強くなっていくことから実質的なアッパー調整であり、これによって熟練した艦載機は多くの提督諸氏が驚愕する能力を見せつけた。
あの戦艦レ級(無印)を条件次第ではあるが制空権とりつつワンパン撃沈できるといったらその凄まじさがご理解いただけるだろうか。
ただし、艦載機が多く落ちると下がり、全滅するとゼロに戻ってしまうという弱点があり…(後述)

ちなみに戦爆カットイン実装時には熟練度が反映されなくなるというとんでもない仕様があった。


主なその他の装備


  • 副砲
副砲は射程・中であることから、基本的に射程・短が多い空母にとっては先制力を高めるために重要で、火力が上がることによる攻撃力の増大も見逃せなかった。
ちなみに史実でも赤城、加賀、Saratogaは20㎝砲を搭載したりしている。のちに赤城は半数近く撤去。Saratogaは全部撤去したが
が、下の熟練艦載機整備員の登場で史実通り空母から姿を消した。
グラーフや改造前のSaratoga、大鷹改二はこれ2つで夜戦で連撃できるようになる。雷装値のない空母が連撃できたところでカスダメが関の山だが…
ちなみに艦これアーケードだと仕様の違いにより、航空攻撃の射程には寄与しない*6が副砲が撃てるようになるので
これがあると中大破しようが夜戦に入ろうが副砲ぶっぱはできるというブラウザ版の事を考えれば革命的な仕様を得ているけど普通はこれよりも艦載機盛るのを優先される

  • 熟練艦載機整備員
副砲と異なり射程・長。先制力が高く火力も副砲以上。ただし手に入る個数が限られているのが辛い所。
性能のよい爆撃機の方が実質的な火力への貢献は上ともいわれるが、射程の調整が可能であり、
撃墜とは当然無縁なため小スロットに余裕があれば入ったりする。

…のだが、射程長の彗星の登場により射程ですら及ばなくなり、空母に乗せられることはボーキサイトの節約以外ではほぼなくなった。*7
そんなわけで空母からは姿を消してしまったが 速吸や水上機しか搭載しないはずの航空巡洋艦にも搭載可能 なので彼女たちの火力、射程調整として未だに一定の存在価値は保っている。
なお、上記の通り艦これアーケードでは航空攻撃に射程に関する要素はないので、航空攻撃のチャージ時間が早まるという効果になっている。つまり射程長の彗星はアーケードにおいては完全にアドバンテージを失くしている

  • 夜間作戦航空要員、夜間作戦航空要員+熟練甲板員
前者は射程・中、後者は射程・長。空母を夜戦に参加させるために必須の装備だが、手に入る個数も限られる上に上記の整備員よりも入手までの道のりが長い
…と思いきや、近年では秋刀魚漁に補正がかかる装備に指定されているので、秋刀魚祭り限定任務で割と配られてたりする。
このため、雲龍所持前提となる整備員より先に手に入る可能性ももちろんある。
他に夜戦用の艦載機が必要で、それがない場合は副砲あるいは熟練艦載機整備員の劣化版である。
なお、Saratoga Mk.II、赤城改二戊、加賀改二戊はこれなしで夜間艦載機を夜戦で飛ばせる。

  • 熟練甲板要員、熟練甲板要員+航空整備員
前者は射程・中、後者は射程・超長。やはり手に入る個数が限られているのが難点…実際は前者は初実装イベントから山のように配られているのだが、ある事情でガンガン消費される。
整備員や夜間作戦航空要員とは違い、補強増設に載せる事ができるのが最大の長所。
熟練甲板要員+航空整備員は改修可能で改修を重ねるごとに装備ボーナスが強化される。なお、餌は通常の熟練甲板要員。山のように配られているのはそういう事である。
射程超長だと特殊砲撃を邪魔しかねないという難点はあるが、特殊砲撃を使わず、空母特効のボス戦の場合に最高に輝く特性となっている。
また、補強増設に載るので支援艦隊にも向いている。



長所


航空戦


空母に求められるのは何においても制空権。
前述の通り、航空優勢以上を取れば、戦艦などの手数・火力が格段に上がり、素早く確実に敵を殲滅できる。
敵に空母がいない場合には水上爆撃機・戦闘機でも事足りるものの、あちらは対空値や搭載数がほとんど雀の涙であるため、
強力な空母が複数出てきた場合の制空権は、基本的にこちらも空母でないと対抗が難しい。
特に水戦の熟練度のシステムが変更される前は空母には空母でないと対抗するのはほぼ不可能だった。

制空権を取れる見込みのあるだけの艦戦、爆戦を積んだら、残りのスロットに攻撃機を積むという形が多い。
航空戦では攻撃機のスロットの数だけ攻撃判定があり、多くのスロットに装備すればそれだけ多くの敵に攻撃できる。
砲撃戦に入る前に敵を撃破・ダメージを負わせることで、敵戦力を減らして戦闘を有利に始められる。



砲撃戦

表示の火力値は重巡どころか大半は軽巡改以下で、制空権が取れていても、空母の攻撃は1回のみである。
しかし空母の砲撃ダメージ計算式は他の艦種と異なり、火力値を割り増しで反映され、さらに艦爆・艦攻の分が上乗せされるため、
殆どの場合火力キャップに到達する恐ろしい火力を発揮する。
さらに熟練度補正で最大1.5倍のボーナスがつくため、その火力は重巡はおろか戦艦すらも凌駕する。

また、砲撃戦におけるデフォルトの射程は短であるものの、
副砲を装備することで中に、熟練艦載機整備員や噴式戦闘爆撃機、特定の艦爆を装備すれば長に変更できる。
必要に応じて攻撃順を変えられるということで、場合によっては幅広い戦術をとることができる。
ちなみにアーケードだと前述の通り射程に関係なく航空攻撃できるが、一度攻撃を行った後のチャージ時間が長い。

2017年9月には、艦載機による昼戦カットイン攻撃が実装され、砲戦における攻撃力がさらに上昇した。
このカットインは命中率が極めて高いため、制空権を取った場合の空母の昼戦は火力・命中ともにスキがない。

敵の先を制し、味方を最大限にサポートする。
史実と違い戦場の主役とはいかないものの、艦隊になくてはならない、頼れる存在だと言えるだろう。




軽巡ツ級elite「村田隊シネ」 \ボンッ/
提督「ボーキが、熟練度がぁぁぁぁぁ!!!」
「村田殿がまた死んでおられるぞ!」



短所


総合

燃費はかなり悪い。
燃料・弾薬消費は戦艦と比べればマシなレベルとはいえ、基本的に正規空母では重巡クラス以上の消費となる。
それに加え、航空戦において艦載機が撃墜されると、補給時にボーキサイトを追加で消費する。
ボーキサイト自体は建造・開発か艦載機の補給にしか使わず、ほぼ空母専用資源のような扱いだが、
その分自然回復量や、遠征・任務報酬が少なめに設定されている。
回復させづらいため、一度枯渇させてしまうと、空母の運用そのものを長期的に停止する羽目になる。

さらに、入渠させた時の消費と、回復に要する時間も相当に酷い。
特に入渠時間は戦艦にもひけをとらず、戦艦ほど装甲も高くないため大ダメージを受けやすい。
高レベルの加賀さんが大破した場合、入渠時間が丸々二日分に迫ることも…。
一度ドックに入れると長時間占拠し続けるため、高速修復材を真っ先に使いたい対象となる。

他には、羅針盤によるルート制御に引っかかることが非常に多い。
制空権や先制攻撃がほしいと考えなしに投入すると、
強力な敵艦隊の待ちうけるルートや、うずしおに行かされることがしばしば。
それを考慮して制限を受けた場合には制空権確保はほぼ無理、艦戦ガン積みにしても航空優勢すら難しいことも。

さらなる向かい風として、2期の通常海域では正規空母に限らず大型艦を大手を振って編成できる海域が限られ、イベントでは正規空母及び正規空母を運用する機動部隊は「前座」や「ギミック解除要員」止まりである事も増え、主役として暴れられる場面は減少傾向にある。
大半の海域で「戦艦+正規空母」がルート選定に加わっている事が多く、結果少ない枠で大火力が出せる大和型、ビッグセブンの特殊砲撃持ちが優先されるようになっていき、結果戦艦の運用に制約が少ない水上部隊が優位なシチュエーションも目立つようになった。
電探装備艦数を要求される固定・水上電探数が不足しているとレーダー射撃マスが控えているといった場合でも、艦載機のスロットが生命線である空母にとっては1つたりとも無駄にしたくない為、必然的に他に電探を回す事となり、持ち込める戦力が限られてしまう。

19年はそのような傾向が特に顕著に表れた年であり、特に甲難易度では正規空母が出せるシチュエーションは少なかった。
  • 19年冬イベント:正規空母を起用できるのはE-3のみ。旗艦水上電探必須、最短は戦艦+正規空母3まで、水上電探必要数6。5スロの武蔵改二と伊勢改二を起用する事で戦力が余裕を持てる事もあって、水上部隊の方が有力であった
  • 19年春イベント:E-4では中枢棲姫のゲージ残量自体がギミック解除のトリガーであり、機動部隊は大破率が低くない道中を越えて敗北やむなしな反復攻撃へ幾度も放り込まれ*8、ギミックを解除してトドメを刺すのに推奨されるのは水上部隊。E-5甲ではラストにボス前確定でレ級elite2隻がお出迎えする上、電探数が不足するとレーダー射撃マスに放り込まれる為、これまた水上部隊が安定。正規空母は採用できて1枠
  • 19年夏イベント:E-2でアーク・ロイヤルもしくはアクィラが大暴れ。E-3では正規空母は2まで、欧米艦に特効があったのでイントレピッド・サラトガが安定枠。19年で唯一、機動部隊が最終海域で有力な選択肢に
  • 19年秋イベント:E-2は任意のギミック専用、E-3は羅針盤が大荒れする為非推奨、E-5は正規空母・機動部隊での最短ルート不可、E-6に至っては正規空母を入れると最短不可に加え、機動部隊ではボスどころかボス前にもたどり着けない*9。甲ではE-6Vマスギミックが唯一にして最大の出番と言っても過言ではなく、乙以下でも正規空母を起用すると確定で戦闘回数が増える為得策とは言えず

19年夏を除いては最終海域で正規空母/機動部隊が有力な選択肢とはなり得ない有様であり(此方も「米英共同の欧州方面作戦」というシチュエーションと特効の関係上、特効艦に含まれない『艦これ』での多数派、日本の空母を起用する意義は薄かった)、正規空母や機動部隊をこよなく愛する提督は悉く冷や飯を食わされる事になってしまった。

ここに含まれていない18年初秋イベントも「日本の空母機動部隊の出番は前段作戦、後半は戦線が欧州に移り欧州艦が攻略のカギを握る」というシチュエーションである。
機動部隊戦であるForceHでは、固定要員として欧州艦が必要だった為アーク、人によってはアクィラが活躍する事となるが、欧州艦枠で「空母」となると、当時はこの2隻にツェッペリンを加えた3隻しかいなかった。
絶対数が少ない上に全てイベント限定(しかもアークはE-7報酬、残りはどちらもドロップ)である欧州艦で機動部隊を組むのはなかなかに難易度が高いため、多くのケースで前段作戦・E-4で採用されなかった日米の空母も応援に出る事となった。
正規空母が活躍できたのは、単に欧州の空母が不足していたからでは?」と言えなくもないのだ。

他にも、道中の敵艦隊にネ級改やレ級eliteといった雷撃可能な高装甲/高対空・高火力の目標が単縦陣や警戒陣で待ち構えている場合、正規空母が主役になれる機動部隊だとゲームシステム面から厳しい戦いを強いられる事になり、水上部隊が選択できる場合は真っ先に水上部隊が選択されるという問題がある。
艦載機自体によほど強特効がかかっていなければ目標を開幕で中破~撃沈にできる可能性が低く、先に動く上に一巡しかしない第2艦隊の火力・手数では閉幕の雷撃を止められず、夜戦戦力である第2艦隊に多大な被害が及ぶ可能性が高いのである。
事実、先制雷撃を持つネ級改Ⅱが2体確定、しかも単縦陣で待ち構えていた2021年夏イベントのE-3甲においては、水上部隊での突破が編み出されるまでは増設女神での強硬突破が最適解とすら言われ、かつて忌み嫌われていた捨て艦が復活する有様になってしまっていた。

航空戦

制空権を取るために艦戦を積むと、その分攻撃機に割く機数が限られる。
そうなると航空戦での先制ダメージとトレードオフになってしまう。
さらに高難度海域では装甲・回避の高い敵艦が増えるので、
攻撃機をたくさん積めたとしても、大きなダメージを与えることが難しい。

また、正規空母は潜水艦を一切攻撃対象にできない*10

ちなみに対空カットインが導入されて以降、演習では相手の艦娘でもきっちり発動させた扱いになる。
制空権を確保してもボーキサイトをごっそり持っていかれるので、秋月型や摩耶改二、アトランタが相手にいたりすると、空母を出しにくくなってしまう。
そして、秋月型や摩耶改二にばかり気を取られていると他の駆逐艦娘や特務艦に撃ち落されてしまったり。
この為演習で空母は烈風キャリアー*11推奨とすら言われるようになった。攻撃隊の訓練できねぇよ…。
攻撃機に関しては、軽空母に3積みしての1-5潜水艦狩りなど制空が楽で蹂躙しやすい相手を選ぼう。
ぶっちゃけ1-1で鳳翔さんに延々回してもらってもいい。
噴式戦闘爆撃機は燃費の良いヴィクトリアスがいるなら彼女に任せるのが一番いいが、
そうでない場合燃費の悪い五航戦改二甲か加賀改二護しか装備できない上に使うたびに鋼材を使う東急回せばすぐ溜まるがため、練成するのにコストがかかる。

そして艦載機熟練度システム実装に伴い、対空が異常に高いツ級がにわかに提督諸氏の恐怖の的となっている。
スロットの艦載機を全滅、あるいは大規模撃墜されてしまうとせっかくの熟練度がリセットあるいは後退させられてしまうのだ。
先述したように艦戦は対空砲火では一切撃墜されないが、艦攻・艦爆は悲惨なことになる。
対空カットインを受けても何とか艦載機の熟練度を下げないよう、最少スロットの艦戦で制空権を取り、できる限り大きなスロットに攻撃機を載せる、というセオリーも必要になりつつある。
加賀の46機スロなどであればそうそう全滅はしないが、1スロに乗せることによるボーナスが得られないので痛し痒しである。装甲空母は大鳳以外ピラミッド型なので1スロ目はいいが他の制空力が微妙になる。
さらに戦爆カットインシステムの実装により攻撃機を積むスロットが2スロになったため、被害はますます増加し
とくに2番目に多いスロはIntrepidを除けば最高でも24なので全て溶かされるケースが続出。
ちなみに2期は南方海域中にツ級が沸き始めた。

翔鶴改二「全航空隊、発艦始め!」 \ボンッ/
秋月「弾幕が薄い気がします…弾幕です!」 \ボンッ/
摩耶改二「どうだ!参ったか!」 \ボンッ/
明石「降りかかる火の粉は、払わねばなりませんね!」\ボンッ/
大鯨「敵艦発見! …ど…どうしましょう……!」\ボンッ/
提督「どうしてこうなった…」(航空隊ボロボロ)

ん、ちょっと待て。

何で仲間に航空隊が襲われてるんだ!?

此方は艦載機の補充にボーキサイトを使用するという仕様上、艦隊を守る為の頼りになる仲間であるはずの防空艦や空母も、演習において相手側、さしずめ『敵』として現れた時には非常に猛威を振るう事になる。

演習の編成は深海棲艦から確保(制空値3倍)~優勢(1.5倍)を狙っている事が多いので、制空権確保が非現実的もしくは不可能である事も多い。
例:標準的な的な装備構成の艦攻・艦爆・艦戦2では一隻でも約150前後の制空値となり、優勢を奪取する場合は最低でも220程度の制空値が必要となる。
前述したボーキ消費を抑える艦戦ガン積み空母の場合、さらに航空優勢は見込めないので消耗は激しくなる。
レア艦戦が揃っていない提督の場合は制空劣勢となり、弾着観測射撃や戦爆連合カットインを叩きこまれる危険がある。
その上、実戦以上に対空砲火によって撃墜される可能性が高く*12、ボーキサイトの消耗が激しくなりやすい。

この仕様の為、空母を育て始めたばかりで、ボーキサイトが不足しがちな提督は、滅多に出遭う事のない軽巡ツ級*13や機銃を装備している砲台小鬼・離島棲姫*14よりも、演習でよく遭遇する駆逐艦(特に秋月型・フレッチャー級)や摩耶改二、アトランタ、演習や海域周回でのレベリングに出かけているであろう明石や大鯨の方が日常的な危険度は高くなってしまう。
深海側には微々たる損失にしかならない対空カットインも、此方にとっては1日の回復量を上回る膨大な消費として跳ね返り、時間的・資材的に大きな損失となってしまう危険性があるのだ。
この仕様により、演習で空母を使う際は火力としては採用せず、艦戦ガン積みが安定となった。完全に弾着観測実装当時に先祖返りである。

なお艦載機熟練度の実装当初から2019年4月までの長らくの間、演習でも実戦と同じく「艦載機熟練度」は低下・リセットされてしまうという仕様があった為、演習の防空艦の脅威は今以上のものであった。現在は「演習では熟練度は増減しない」仕様に変更されている。
ただしボーキサイトがかっ飛ぶのは変わっていないので避けるべきであるのは今でも同じである。

2期ではランカー御用達となったブルネイ沖が対潜マップだが、Fletcher級という対潜も防空も強い駆逐が現れたので、相手を見る必要があることは変わりない。


なお、上記で「また死んでおられる」とネタにされた村田少佐だが、当たり前だが別に落とされるネームドは村田隊に限らない。
にも拘らずネタにされるのは、村田隊が艦載機熟練度システムと同時実装だったためである…

ちなみに当たり前だが熟練度がリセットされるほど落とされても妖精さんが死んでいるとは公式で言われていない。
公式4コマでは「妖精さんは落とされてもちゃんと脱出している*15が、新しく乗り換えた機体の熟練に時間がかかるため熟練度がリセットされる」という解釈になっていた。


砲撃戦

他の巡洋艦は航空優勢以上で連撃が可能だが、空母自身は1回攻撃のみで、
装備枠の都合で他の艦のように電探を装備できないため、戦爆カットイン装備ではない、もしくは制空権が取れないと命中率に不安が残る。
特に異常に高い能力を持つ敵が多いイベント海域だと、自慢の火力も当たらなければどうということはない状態になることが多い。
射程もデフォルトでは短なので順番が遅く、射程調整ができる艦爆の登場までは
射程変更できる副砲や整備員はわざわざスロットを使わなければならなかった。(ただし、翔鶴瑞鶴の改二及びグラーフ・ツェッペリン、改造前のサラトガなどは射程が中であるため攻撃順が早くなっている)

さらに、空母の最大の弱点として、中破・大破すると砲撃戦に参加できない
潜水艦を除く他の艦種は、損害を受けても威力が減るとはいえ砲撃が可能だが、
空母の場合は攻撃そのものが不可能。こうなると、戦闘終了まで的にしかならないのだ。
なお航空戦においては、中破しても問題なく発艦できる。
また装甲空母である大鳳、翔鶴改二甲・瑞鶴改二甲、Saratoga Mk.2 Mod2、Victoriousのみ「中破状態でも攻撃可能」というアドバンテージを持っている。
それでも大破してしまうと他の空母と同様攻撃不可能となってしまう。

艦爆および艦攻を装備していない、もしくは搭載スロットが航空戦で全滅してしまった場合にも、
損傷状態に関わらず攻撃不可能となる。秋月型が敵の空母を棒立ちにさせるというのは稀に見られる光景である。
此方の空母がツ級や小鬼に某立ちさせられる事は滅茶苦茶多いけどな!

正規空母の場合には、航空戦に引き続き潜水艦を攻撃できない。(軽空母ならできる)
対潜は駆逐艦・軽巡洋艦に任せよう。


夜戦

損傷状態に関わらず、最初から一切の攻撃が不可能。
昼戦だとまともなダメージが入らないような、ゲージつき高耐久のボス相手では、頭数が減るのはかなり痛い。
Graf ZeppelinとSaraogaのみ砲撃での夜戦参加が可能だが、夜戦では艦載機を使った攻撃はできない上に空母は全体的に素の火力値は極めて低く雷装値が皆無なので、補助艦程度の攻撃力しか発揮できない。
副砲を載せて火力を上げるという手はあるが、副砲がなくても射程が中なので他と比べて副砲の意味に乏しいという痛し痒し。
そしてSaratogaに至っては改造すると夜戦ができなくなる。
Ark Royalはソードフィッシュ系統を載せた場合のみ夜戦に参加できるが、こちらは上記の面々と計算式が異なる模様。ただし、ソードフィッシュ系統自体スペックは低めな上にその火力はクリティカルしないと上の2人よりさらに低い。

上記のような事情から、月光*16を始めとした夜間攻撃機の実装を要望する声は多かったが、
2017年7月のランキング報酬として夜間戦闘機であるF6F-3NおよびF6F-5Nが実装、2017年9月12日のアップデートにてさらに夜間攻撃機であるTBM-3Dが実装。
乗機の艦載機に加えて、同時実装の夜間作戦航空要員もしくは夜間作戦航空要員+熟練甲板員を空母に装備させることで通常の空母も夜戦に参加できるようになった。これらの装備を手に入れるまでが物凄く大変だが
なお「夜間作戦用航空母艦」であるSaratoga Mk.IIは夜間作戦航空要員を載せなくても夜戦用の艦載機のみで夜戦参加可能。
単発だが正規空母の場合夜戦キャップに到達することも可能でさらに熟練度補正も乗るので、一発の重さは雷撃カットインすら超える(あちらは2回攻撃だが)。
ただし、連合艦隊の場合夜戦担当の第2艦隊は正規空母を投入不可。連合艦隊の夜間航空戦は軽空母に任せよう。

ちなみに、敵のflagship以上の空母ヲ級、軽母ヌ級、鬼・姫級の空母の場合には、大破していなければ夜戦攻撃が可能。
姫クラスの空母はこちらとは違い素の火力値も非常に高い為、「夜戦で空母棲姫に戦艦がワンパンされる」といった事例が後を絶たない。
実は、敵側は種類だけで見れば夜戦不可能な空母の方が少なくなっている(空母系深海棲艦のうち、夜戦不可能なのはelite以下のヲ級・ヌ級のたった4種)為、むしろ『空母には夜戦不可能な種がいる』という状態である。解せぬ。
ただ、仮に此方の空母が上記のタイプの夜戦が可能となった所で、手数は増えても戦力としては大きく変わらないであろう事は、前述の事例を見ればわかる通り。世の中そんなに甘くないのだ…。
イベントでも現状ではボス特効の艦攻・艦爆のシナジーは夜戦時には有効にならない事がわかっている。ここにシナジーがかかれば話は変わってくるが、艦載機飛ばすわけじゃないので仕方がない。
実際のところ、空母棲鬼・空母棲姫が夜戦でも大ダメージを与えてくるのは、元から空母としては昼戦で過剰レベルの火力があるからであり、
ヲ級程度では夜戦でまともなダメージを負うことはほとんどなかった…

ヌ級改はの黒い飴玉のような夜戦機を持ちだしたが、夜間要員を持っていないので無意味。
ちなみにヌ改は探照灯をつけないと砲撃してこない。

なお、空母夏姫Ⅱはちゃんと夜間要員を連れてきたものの、 元から戦艦をワンパン大破させる火力を持っていた ので完全に空気むしろ電探がなくなり弱体化とか言われるハメに


艦娘の紹介

ある一名を除けば、全員大人びている。ほとんどは胸部装甲も厚い。
艤装は飛行甲板を模した板と、弓矢を手にしており、服装もそれに準拠した弓道着スタイルが主流。
発艦は、弓で放った矢が艦載機に変化するという形になっている事が多いが、雲龍や天城のような式神を使うスタイルやGraf Zeppelinのようなマジシャンスタイル、アメリカ空母勢のような銃器スタイルも存在する。
その中で葛城は弓道と式神の両方を使うという現状軽空母を含めても他に例がない戦闘スタイルになっている。


赤城・加賀

CV:藤田咲(赤城)、井口裕香(加賀)

一航戦の誇りを胸に戦う赤城と、クールだが胸に秘めた想いは熱い加賀の二人。
帝国海軍の空母機動部隊の全盛期、第一航空戦隊(略称一航戦)の中核をなしたベテラン空母。
元となった艦が艦種から違うため両者は姉妹でも何でもなく、いわば「同僚」である。
アニメでも空母娘としてはもっとも出番が多かった。

性能も空母の中では上々。改の時点で二航戦改二より耐久力・搭載に優れ、火力も赤城は上位の攻撃機2機でキャップに到達する。
赤城は一番最初の海域である鎮守府海域をクリアする頃に非常に簡単な任務の報酬で手に入れられるのだが、着任早々で主力になれること請け合いである。
加賀に至っては当初は全空母艦娘の中で最大の搭載機数を誇っており、加賀改を上回る制空能力を持った空母は少ない。
3スロット目の46機に至っては実装時から最大をキープし続けており、ここに烈風改などの上位艦戦を載せて制空の要とするのが定番だった。
後に艦載機熟練度システムにより熟練した艦攻・艦爆を載せることで対空砲火を食らっても熟練度を落とさないという用途が主流に変わったが、艦戦ガン積みなどでは現役。
ただしその分、燃費はかなり悪い方で改の時点で二航戦改二より食う。
そのせいで(特に序盤に入手できる赤城)大食いネタが二次界隈で広まり、遂には公式も乗る事態にまで発展した。

艦載機熟練度に「一番上のスロットに載せた機にボーナスがかかる」という仕様があることが明らかになっており、
搭載数最大スロが一番上ではないので相対的にやや地位は下がっていたが、
戦爆連合の登場により攻撃機を1スロだけ積むというケースが激減したため、事実上第1スロ最大の空母との差がなくなった。

2019年5月に赤城改二が実装。サラトガに次ぐ耐久に加え まさかの5スロット
Intrepidすら上回る制空値に、上3スロ分の熟練度ボーナスの航空戦&砲撃戦の性能はまさにスロ数の暴力。

コンバートで赤城改二戌にもなれ、夜戦空母になる。さらに艦載機ボーナスも上がる。
…のだが、二航戦以下の搭載機数になってしまうのと、赤城の運が並よりちょっと上程度ゆえに夜襲CIが信用できない上に、連合艦隊では 赤城が夜戦することは不可能 なので現状はロマン扱い。
しかし友軍艦隊では普通に出現するため、存分にスロ数による暴力的な夜戦火力を発揮し、
そのいで立ちも相まって殺意に目覚めたなどと言われることに。
また、支援艦隊要員としては赤城改二より燃費が下がって火力が上がったので有用だったりする。通常海域なら夜戦ができることで安定性が増す海域もあるので意外と差し込める場面はある。

相方となる加賀も2020年8月に改二が実装。
イベント最終日(=大型メンテ日)を「護衛艦かが」進水日に合わせる形で1日遅らせるという特殊措置も受けている。
赤城同様に改二と改二戊という2種…と思いきや、改二護という3形態目も実装された。
護衛艦の護であり、肩の甲板のマーキングに、「かが」のヘリコプター用の意匠が用いられている。
性質的には「超硬い軽空母(ただしルート制御は正規空母)」であり、搭載機数が軽空母並の16-16-18-8-6となる代わりに、対潜を優先するようになる。あと装甲空母じゃないのに噴式機が使用可能。恐らく甲板が「かが」用のF-35B用の耐熱仕様になっているからだと思われる。
実装直後は護の状態で海防艦を使って改修して他の形態にコンバートすると、護でないのに対潜攻撃をしてしまうというバグがあったが、オンメンテで修正された。

蒼龍・飛龍

CV:上坂すみれ

どちらも明るく楽しいこと好きのようで、緑色の着物の蒼龍と、橙色の着物の飛龍。
一航戦と共に南雲機動部隊を編成した第二航空戦隊の空母。
実は蒼龍と飛龍は似てはいるものの型が違う。

改までは正規空母としては中ぐらいの性能だったが、改二の実装により高い火力を獲得。
さらに蒼龍が江草隊、飛龍が友永隊の強力な艦載機を持参。任務をこなせばさらに強化できる。
飛龍は3機。蒼龍は6機の最少スロットがある。艦攻・艦爆を載せると全滅しやすいので、ここに艦戦・彩雲や整備員・夜間整備員を置くと良いだろう。
また、高い攻撃力と比較的マシな燃費から支援艦隊に起用する提督も多かった。
難点としてはスロットの配分が現在の運用上では悪く、一番重要な第1スロが3番目という少なさで戦爆連合との相性が他の空母に比べ悪いのが辛いところ。
燃費も正規空母改二としてはマシというだけであり、大食いネタで有名な上の赤城改と燃料5だけしか変わらずかなり悪いわりに
その割に脆く、その装甲は正規空母改二ワーストどころか雲龍型改以下である。
とはいえ通常の正規空母改に比べて高性能なことに変わりはなく、イベント序盤で気軽に投入するという運用も可能になったのは痛し痒しか。

江草隊・友永隊は、ともに強力な艦載機なので廃人提督になると蒼龍や飛龍を何隻も改二にしてこれら艦載機を量産(ついでに支援艦隊&イベント出撃制限対策用空母の調達)をしていたりする。
が、アップデートで砲撃支援艦隊の空母に1隻の縛りが発生してしまったために江草隊の立場は怪しくなった。
持ってくる蒼龍もその1体縛りのために飛龍・鈴谷航・熊野航に枠を奪われがちと散々なことに…

後にフィットボーナスで蒼龍に高いフィット補正が導入されたので、現在では支援空母としての枠の一つとして考慮されるレベルに戻ってきた。

翔鶴型

CV:野水伊織

清楚で大人しく若干不運気味な姉の翔鶴、活発でセクハラ提督に爆撃しようとする妹の瑞鶴。
瑞鶴はメディアミックス作品艦隊これくしょん -艦これ- 鶴翼の絆でヒロインに抜擢されている。

1~3スロットの数が均等に配備されており、装備する艦載機を統一しないと器用貧乏になりがちなのが悩みどころ。
ただし、艦載機熟練度システムのおかげで均一なスロットはむしろ使いやすさを増したとされている。
質の良い艦載機を多数用意すればきっちり仕事をこなしてくれる。
また燃費も改までは正規空母としては比較的軽微。

2015年9月のアップデートで、翔鶴に改二が実装。11月には瑞鶴にも改二が実装された。
改装設計図に加えて、イベント報酬か任務報酬でもらえる試製甲板カタパルトが必要となる。
これまで同様に均等なスロット(瑞鶴は多少の誤差があるが)だが、カタパルトの装備で射程が中となった他、搭載数が合計93にまで増えておりさらに強くなった。
ただし代償として燃費が正規空母ワーストになる。
同時に第三改装も実装され、これによって中破でも砲撃戦に参加出来る上に基礎火力も高く、噴式戦闘爆撃機などの特殊装備も使用可能な装甲空母としての運用も可能になっている。
装甲空母にすると搭載数が落ちて燃費もさらに重くなるが、装甲空母か通常の空母か、改装することで元に戻せるのも魅力。(改装には大量の資源が必要となる上に近代化改修もリセットされるので、状況に合わせて何度も改装するような使い方はよほどの米帝提督でない限り非現実的だが)
現状、噴式戦闘爆撃機は五航戦改二甲専用装備だったので、これを使う予定があるなら甲での運用が多くなるだろう(後に加賀改二護に乗るようになった)。
名実ともにミッドウェー敗戦後、日本空母機動部隊が壊滅する最後の日まで支えた武勲艦姉妹にふさわしいスペックを手に入れている。


大鳳型

CV:能登麻美子

正規空母としては珍しく、見た目は小柄な空母。当然胸もフルフラット。
艤装も和弓ではなく、ボウガンのような近代的な武装と異色。
これは絵師曰く「訓練を十分に積めていなくても前に飛ばす事はできるから」とのこと。そのため、和弓を渡すと扱い方が分からず困ってしまうらしい。
このボウガンスタイルは後に鈴谷・熊野改二航にも引き継がれることとなった。

装甲空母という艦種分類をされており、中破しても砲撃戦に参加できるという特徴を持つ。また、大型艦載機の運用も可能。
羅針盤などその他の扱いは、基本的に他の正規空母と同じ(一部で編成に伴う羅針盤の偏りに誤差があるという報告がある)。
大鳳自身のスペックも、装甲が空母中トップ、火力も高め(実装時は2位)、搭載も多め(これも実装時は2位)と高い。
その分燃費も悪い。今でこそMkIIを含めたSaratogaや五航戦改二に抜かれているが実装時はワーストだった。(弾薬は加賀の方がわずかに重いが)
その上に、初陣で魚雷が一発当たっただけでで沈んだというトホホな最期を遂げた(装甲が紙だったわけではなく、色々な要因が重なった不幸な事故である)からか、現在に至るまで原因不明の爆発で爆沈してしまった陸奥すら下回る運の初期値がよくネタにされる。
その運の無さたるや、未改造で2、改造しても4、上限値はたったの39。陸奥やヒトミ*17すらぶっちぎる圧倒的な低さであり、最早これを下回れるのは信濃ぐらいしかないのではと言われるレベル。
当初は「運」の低さは誤差程度の差しか生まなかったが、現在では夜間強襲と噴進弾幕に影響するようになった為、決して誤差とは呼べなくなってきた。
その史実故に回避も低くLv99で噴進砲改二を積んでなおキャップに届かない。

また、長らく入手方法が大型艦建造のみであった。
20梅雨イベントでようやくドロップが解禁されたとはいえ、入手困難には変わりない。
大和型並みの超レア艦であり、出会うには建造であれ掘りであれ大量の資材消費が必須となる。

なお、翔鶴型改二とは異なり噴式艦載機は装備できない(試製景雲は装備できる)ので注意。
そりゃ、カタパルトも設計図も使わずに装備できたら不公平だわな…と思ったら上記の通りカタパルトも設計図も使わずヴィクトリアスが装備可能というオチが付いた。なおサラっち

ちなみに不幸不幸言われてはいるが、かつて運の上限はアクィラの方が低く、ワーストではなかった。
しかし、そのアクィラが上方修正により運最大値が48に上昇し、名実共に運の最低値・最大値共に最下位となった。
今や最終的な噴進弾幕の発動率に大きく影響するようになり(瑞鶴改二やイントレピッドと比べると20%ほどの差がある。デフォルトだとアクィラ・ツェッペリンの方が発動率は下だが、最終的には運上限の差で劣るようになる)、戦爆連合の発動率も若干低くなるなど支障が出始めている。
初陣で戦没した史実から大鳳にフィットするネームドがまず誕生し得ないなど、彼女を取り巻く環境は今後厳しくなる事も予想される。

しかし『艦これ』において『最初から』装甲空母なのは彼女とヴィクトリアスだけの特権であり、カタパルトもイベント限定もなしで入手できる装甲空母は今も彼女だけ。翔鶴型改二甲やヴィクトリアスと比べて搭載量も多く、改でも十分差別化はできている。
史実の装甲空母となると残りはヴィクトリアスの姉妹艦であるイラストリアス級及びその派生型がいるくらい。「将来性が薄い早熟型」と切って捨てるにはまだ早い。まだ改二も残されているから…
というか、そもそも彼女を手に入れるまでにまず大きな手間がかかる

今後彼女を上回る不幸空母は信濃以外に現れない事は間違いない。

雲龍型

CV:川澄綾子(雲龍)、堀江由衣(天城)、茅野愛衣(葛城)

おっとりマイペースで質素な雲龍と、丁寧で物腰柔らかな天城、瑞鶴を先輩と慕う葛城。
正規空母ながら、軽空母のような式神を使役するタイプだが葛城のみ弓も使う。
史実では、ミッドウェー海戦で失った主力空母4隻の穴埋めとして15隻量産予定だったが、大戦末期に差し掛かった軍にそんな余力はなく、熟練工の徴兵や資材不足、信濃の大改装とのトレードオフ等の理由から結局完成したのは3隻のみとなった。

ステータス、搭載機数共に正規空母としては低水準なのだが、代わりに燃費がかなり抑えられている。 実は軽空母の鈴谷・熊野より軽い。
雲龍は火力も高めなので支援艦隊としての出番もある。
改造前は3・4スロットが極端に少なく軽空母並みだが、改造すれば3スロットが大幅に増える。
ただし改造可能なのがレベル50と遅く、さらに改装設計図も使用する。
代わりに改造後は六〇一空の固有艦載機を所持しており、さらに雲龍の場合は任務で機種転換と熟練艦載機整備員の入手ができる。
あと露出も増える。
史実で飛龍の量産型だったせいか、二航戦同様1スロ目と4スロ目が少なく戦爆連合との相性がやや微妙。

雲龍以外は現状イベント限定の貴重な艦娘。
実装まで間が大きく開いてしまった武蔵や401の前例がある為、通常海域ドロップや建造落ちは当分先と思われる。
雲龍は2015年6月26日に実装された6-3にてドロップが確認された模様。しかし天城・葛城はイベント限定であり、普段は入手できない。


Graf Zeppelin

CV:早見沙織

2015年秋イベントで実装されたドイツ艦娘であり、艦これ初の就役していない未成艦をモチーフとしている。
冷徹な軍人口調を崩さないが、時たま提督への好意をポロッと口に出したりする。所謂、クーデレさん。

腰にあるカードホルダーから金属製のエッチングカードを取り出し、飛行甲板裏にあるカードスロットに装填することで艦載機が組み上がり発艦するという
ドイツ脅威のメカニズムを備える。弓道着ベースの日本の空母艦娘に対して、こちらは魔術師がデザインモチーフ。

艦隊決戦を想定した日本の空母とは異なり、立体的な通商破壊戦をコンセプトとしている点が性能に如実に現れており、
艦載機の搭載数は正規空母中ダントツの最下位であり一部の軽空母にすら抜かれるが、能力値は高く、カタパルトの標準装備や夜戦で砲撃が可能という特色を備えている(夜戦能力に関しては艦載機で装備枠が埋まる関係上申し訳程度でしかないが)。
また、メッサーシュミットやフォッケウルフといったドイツの名立たる高性能戦闘機を持ってきてくれるのも自慢の一つ。
…だったのだがアップデートのたびに立場が悪化している。詳しくは個別項目で。

緑茶派・紅茶派・酒派の艦娘がしのぎを削る鎮守府において、いよいよ現れた本格派の珈琲党の艦娘でもある。


Aquila

CV:赤崎千夏

2016年夏イベントで実装されたイタリア艦娘であり、Graf Zeppelinに次ぐ幻の未成空母。
稀に間違えられる事があるが、Apuilaではない。pではなくq。
「よしよし♪」が口癖の明朗快活なほわほわ天然お姉さん・・・なのだが、それが行き過ぎてポンコツぶりが隠れていない。
史実でGraf Zeppelinの妹からカタパルトを貰った経緯があるため、Graf Zeppelinやその遠い親戚である赤城には一方的に親近感を寄せたり対抗心を燃やしたりしている。夜戦?Saratoga任務で装備を貰える装備がないと無理無理。

艦載機の発進には屈曲型短弓を用いる、艦これではスタンダードなタイプだが、Graf Zeppelinはマジシャンタイプだったので海外艦では初。

大型貨客船「ローマ」を改装した商船改装空母だが、翔鶴型並みの基準排水量を誇る巨体から正規空母に分類されている。だから性能も正規空母!・・・なはず…ハズ
実際のところ、艦これでの性能は正規空母と言い張っている軽空母そのもの。性能面から見れば同じ商船改装空母の飛鷹とどっこいであり、ライバル視している二人には燃費で勝っている以外到底及ばない。
…グラーフには全体的な搭載数では勝っているのだが、グラーフは局所的な搭載数が尖がっている分、逆に特徴がないという…
特にスロットで一番重要な第1スロットはたったの15で当然正規空母中ワースト。
そりゃ性能自慢されても二人とも「お、おう…」な反応になる
正規空母中最も安い燃費が長所ではあるのだが、雲龍型と燃料がたった5しか違わない(弾薬は同じ)というとそれも台無しである。

改時点での正規空母達と各ステータス最大値で比較しても目立つのは恐ろしいまでの火力の低さと運のなさ。
改時点かつ上方修正前の火力はたった24しかなく、次点の天城改と葛城改と20近い差がついており、未成艦仲間のGrafの約半分。更に言うなら鳳翔改をも余裕で下回る。反航戦以下を引くと流星改2つ搭載していてもダメージがかなり怪しくなってしまうレベル。
原因は「史実で完成した場合の運用プランが艦戦ガン積みだったからではないか?」という説があるが、ここまで低すぎると砲撃支援との相性が悪く、後述の耐久性の問題も合って水上打撃部隊での正規空母枠としても優先採用しにくい。
史実で完成すらさせてもらえなかったため、修正前の運上限に至っては同じ未完成のグラーフどころかあの大鳳すらぶっちぎって最下位の37。
ついでに耐久も大破しやすい12nの数値で、かつ耐久も装甲も正規空母ぶっちぎり最下位*18である事も合わさり事故る事も多々。
更に史実ではカタパルト搭載艦だったが射程は短、搭載数に関しても本来は艦載機の主翼に折りたたみ機構を実装した上で実現させる予定だったので、下駄を履かせた数の可能性もあるというオチまでつく。

イタリア製艦載機のみが特徴らしい特徴となっているが、それすら下駄を履かされた高性能なイタリア艦戦であるRe.2005 改は持ってこないというオチが付く。

2019/1/22メンテナンスで火力上限値が28、装甲上限値が58、運上限値が48へ修正された。
たった4とはいえ元々の火力上限値が24と全空母中ぶっちぎりの最下位状態から改善され、飛鷹改や鳳翔改より1だけ低い場所までつけたのは大きな進展。やっぱり軽空母相当じゃねえかとかは言わないであげて…

それでも本人はいたって真面目にライバルに追いつこうと調子に乗っては謎の被弾をして頑張っているので、何時か改二が実装されて正規空母に相応しい性能になるまで大切に育ててあげよう。入手できればだが。
あといっそ軽空母にジョブチェンジすれば絶対活躍できるのにとか可哀想だから絶対言うなよ!?

2018年初秋イベント『抜錨!連合艦隊、西へ!』のE4及びE5ボスでは友軍艦隊として駆けつけるが、E4は夜間機を一切積んでいないAquilaが旗艦の友軍が来る場合があり、イベント中のアップデートでも棒立ちに変わりは無かった。
突然のAquilaのうっかりに異国の地、異国の海の夜に多くの提督達の「何しに来た」という叫びとツッコミが響いた


Lexington級

CV:伊藤静

2016年秋イベントに実装されたアメリ艦娘。

アメリカ海軍といえば大東亜戦争における日本最大の敵国であり、世界一の海軍保有国。
全盛期の南雲機動部隊を遥かに上回る規模の第38任務部隊を擁するなど空母機動部隊の質も当然随一。
終始大西洋で活動していたRanger以外はどれもこれも艦娘の多数派勢力である日本軍と因縁が深い空母でもある。

アメリカ空母の実装が発表された当初、候補としては以下の通りであった。
  • Lexington級正規空母1番艦「Lexington(レキシントン)」(レディ・レックス)
  • Lexington級正規空母2番艦「Saratoga(サラトガ)」(シスター・サラ)
  • Ranger級正規空母1番艦「Ranger(レンジャー)」※2022年秋実装
  • Yorktown級正規空母1番艦「Yorktown(ヨークタウン)」(オールド・ヨーキィ)
  • Yorktown級正規空母2番艦「Enterprise(エンタープライズ)」(ビッグE)(ラスボス)
  • Yorktown級正規空母3番艦「Hornet(ホーネット)」※2020年夏実装
  • Wasp級正規空母1番艦「Wasp(ワスプ)」(伊19最大の戦果にしてトマホーク菊池の犠牲者)
  • Essex級正規空母1番艦「Essex(エセックス)」(隔月刊空母故に同型艦多数の為省略。)※2018年冬Intrepid(イントレピッド)が実装

このうち、運営からその後「特徴的な煙突を持つ空母」であることが発表されたため、事実上Lexington級姉妹の2隻に候補が狭まり、
更にイベント開始の前日である2016年11月17日、Lexington級正規空母2番艦「Saratoga(サラトガ)」であることが発表された。

「シスター・サラ」の愛称そのままの朗らかな性格の淑女で、特徴的な長煙突からサイドテールが伸びている。
例によってしずま艦の2番艦の法則はしっかりと反映されており、出るべきところはドーンと出たナイスバディ。
白いスカートを強風に翻す出で立ちから、マリリン・モンローを連想する海外の提督も多い模様。

飛行甲板にはトンプソン機関銃をモチーフとするトリガーとマガジンがついており、銃器を用いるというアメリカらしい発艦方式となっている。
スカートの裏地に隠したドラムマガジンと、ガーターリングに備えたボックスマガジンを使い分けているようだが、どの艦載機の用途に用いているのかは定かでない。

性能面では未改造状態の時点で随一の耐久力と装甲を持ち、搭載数も赤城改や飛龍改二並。カタパルト装備で射程がデフォルトで中、さらには8インチ砲による夜戦攻撃も可能となっている。
しかし、史実で伊26に魚雷を食らって3カ月間のお風呂直行を余儀なくされている例もあり、何度も攻撃を受けて入渠したためか回避はぶっちぎりの最低値で、カスダメが累積しやすくしょっちゅうお尻を拝むことになる。
所持しているアメリカ製艦載機もワイルドキャットやデヴァステイター、ドーントレスといった大戦初期からあるもので、ネームド機や大戦末期の試作機が制空権を握る現状では分が悪くなっている。
昨今、ランカー報酬としてF6Fヘルキャットが実装されたが、その性能はまだ零戦21型熟練相当。烈風・ネームド超えはF6F-5かF8Fベアキャット・FHファントム・F2Hバンシーらを待つ事になりそうだ。
後期型艦爆のサノバビッチ・セカンド・クラスSB2Cヘルダイバー、大戦中~後期の主力艦攻TBF/TBMアヴェンジャー、A-1スカイレイダーの実装にも期待がかかる所。
というか、その手が実装されないと深海棲艦側の敵機性能インフレに追いつけないのでは…。
2017年のランカー報酬で最上位クラスの爆戦としてコルセア、烈風に+αの回避他がついたF6F-5が実装。
F6F-5は後に改修可能になり、Saratogaが大型建造に追加されたことで理論上は対空+12の艦戦が量産できるようになった。
これで心置きなく岩井隊を爆戦にできるんですね、やったー!
……それまでにかかる莫大な資源、ネジ、改修に使われる各種艦載機(紫電改二と烈風が含まれる)を考えると全く以て現実的ではないが、夜間戦闘機のために一度はF6F-5★MAXを作る必要がある
付岩井隊を量産できるって言ってたじゃないですか!やだー!
ちなみにTBFも実装されたのだが選択報酬だったため、入手任務時にTBDと間違えてスルーする提督が続出。その後、夜戦艦載機のTBM-3DはTBFと交換で入手という事が判明…しただけならまだよかったのだが、
最初の入手を逃すと次の入手は夜間作戦航空要員とどっちか片方だけ。それを逃すと次は夜間作戦航空要員+熟練甲板員か新型航空兵装資材のどれか一つだけ
すなわち、TBM-3Dか夜間作戦航空要員か夜間作戦航空要員+熟練甲板員のいずれかが手に入らないという究極の選択を提督に迫るというオチが付き、TBFをスルーした提督を絶望へと叩き込んだ。
この補填もあってか、2017年の秋刀魚祭りでは最後の任務を達成した際の報酬としてTBFが選択できるようになっている。

改装後は開戦後の緒戦で伊6の攻撃を受けた後、修理と改修を受けた姿がモチーフとなっており、空母としての性能がさらに底上げされる代わりにカタパルトと8インチ砲が取り外されて射程が下がり夜戦攻撃もできなくなっている。
また服と艤装の色も濃紺とグレーのティターンズカラー洋上迷彩に変更される。
改装しなくても強い上に特性と雰囲気が変わるため、改装するかどうかで頭を悩ませる艦娘である。

そんな中、2017年9月11日のアップデートにて改二としてMk.IIおよびコンバート改装版のMk.II Mod.2が実装。
お気づきかもしれないが、Mk.IIは服装が白Ver、Mk.II Mod.2は服装が洋上迷彩Verである。あとすっごい大きい…。

Mk.IIは夜戦対応型の正規空母で、グレーが混じった対潜迷彩の白い衣装が特徴。Mk.IIらしくますますアレとかコレを彷彿とさせるカラーリングになった。
夜間作戦航空要員なしに、夜戦対応の艦載機のみで夜戦攻撃が可能で、戦闘機と爆撃機の組み合わせで夜戦カットイン攻撃まで可能。
また弱点だった回避が多少上がっている。それでも低く見えるが実は再コンバート可能になった時点で回避キャップに到達する。
ただし艦載機数は改の時と比較して減っており、特に4スロット目は改時点で18だったのが、12も減って6になっている。このため改までとは運用方法が変わってくる。
まぁ、夜間作戦航空要員なしで夜戦に参加できることを考えると、気兼ねなく彩雲を4スロットに積めるようになったとも言えるのでデメリットだけとも言えない。夜間作戦航空要員持ちと組ませた時に輝く特性ともいえる。

対してMk.II Mod.2は黒い衣装の装甲空母で、搭載機数が少なくなりがちな装甲空母の中にあって翔鶴型改二に並ぶ艦載機数を誇るほどに増加し*19、耐久力も戦艦並み。
ただし、夜戦は不可能でジェット機の運用も不可能。火力値が低め(Mk.IIより10も低い)。回避もやや下がる。
さらに燃費の悪さも五航戦改二甲をも超えて全空母中ワーストであり、もはや空母どころか戦艦並みになってしまう。
なおMod.2のLv99の回避の数値そのものは改造済み正規空母ワーストだが
運がかなり高いので実際の回避は大鳳より高くキャップ直前。実は噴進砲改二や回避の上がる艦戦1つで他空母との差はほぼなくなる。

安くはないが資源の消費のみでコンバートが可能なので、必要に応じて使い分けるのもアリだろう。
ちなみに、Saratoga関連の任務は最初はMk.IIでもMod.2でもこなすことができるが、最後に現れる出撃任務はMk.II限定という特大の罠がある。
意気揚々とMod.2まで改造した提督は鈴谷改二航の悲劇再びとなってしまうのであったが、改造の度に設計図は要求されないのでアレよりはよっぽどまし
そして任務をこなして今度こそMod.2に!と改造した提督に待っていたのはMod.2だとF4系の艦戦を改修することができないという二段オチであったそんな二段オチいらない
このため、F6系の艦戦が足りないのでF4系からの更新が必要な提督は泣く泣くもう一度Mk.IIか、大型建造で2隻目を狙うかの選択を強いられる羽目になるのであった。TBFの件といい、サラっち関連の任務は色々とガバガバである。後に後述のIntrepid実装によりその悩みも緩和された。

時報ではおそらく翔鶴型姉妹をYorktownと見間違えており、伊26は時報でSaratogaらしき艦娘と出会った際に「サラっちとよく似ていたが人違いだった」と言っているため、LexingtonやYorktownも将来的にどこかで登場する可能性は高い。


Ark Royal級

CV:内田秀

2017年夏イベントで実装されたイギリス空母。
声帯の妖精さんはWarspiteと同じく内田秀女史。DMM英会話第2弾
赤毛をボブカットにまとめ、Warspiteと同じくドレスを基調とした服装だがショートパンから伸びる両足が眩しいアレンジが加えられている。
プリンセスか女王様なWarspiteに対して、こちらはいかにも女騎士といった風情である。中破絵的な意味でも

ロイヤルネイビーにおいて現在5代に渡り名前を継承している由緒ある名の艦であり、その名の由来はエリザベスI世にまで遡るとされ、日本の蒼龍型、アメリカのYorktown級と並ぶ傑作空母とも言われる。
蒼龍型とArk Royal級は型とかついていても姉妹はいないので該当者は本人たちだけだが
没した際、1500人の乗員のうち死者はわずか1名でそれまでに幾度となく猛攻に晒されながら目立った損害がなかった事から「Lucky Ship」との異名を持つ。
実働わずか2年間という短い艦生だったが軍内外で武勲が広く知れ渡っていた武勲艦であると同時に、艦内環境はペットが飼えるほど良好で乗組員達の間ではときには陸軍も巻き込んでスポーツも盛んだったとされる。
戦火に燃える荒波を駆け抜けた元乗員を含めたロイヤルネイビー達からも愛されており、元乗員がカンパを募って購入・託された銀色の小さな鐘が4代目Ark Royalの号鐘としてその魂とともに受け継がれたほどである。
現在建造中のQueen Elisabeth級空母2番艦の艦名が「プリンス・オブ・ウェールズ」で決定しているため名前の継承は残念ながら途絶えたものの、同艦の改名案としてArk Royalの名前が持ち上がるなど、ロイヤルネイビー全体として特別な艦となっている。

そして艦これではビスマルクが飼っている飼い猫のオスカーが、史実ではビスマルク追撃戦後に漂流していたところをイギリス海軍に救助された後Ark Royalにサムとして譲渡・乗艦することになったが半年のうちにArk Royalを含め乗艦した4隻中3隻が轟沈するという事態が発生。
地上勤務の士官に譲渡されたサムはその後イギリス本土に渡り、ベルファストで余生を過ごしたとされる。
発艦方式はAquilaと同じく弓だが、こちらは飛行甲板付きのコンパウンドボウとなっており、見た目は祥鳳のソレに近い。

性能面としては一航戦並の火力と二航戦改二並の搭載数だが、能力の割にかなり燃費が良く二航戦改二どころか二航戦より軽く周回に向くタイプ。
しかし持ってくる装備は目を覆いたくなる低スペックな代物ばかりで、Lv45で改造しても通算した持参装備はSkua・Swordfish(通常版)・Fulmar・極めつけにポンポン砲と英国面大爆発な顔ぶれとなっている。
Swordfishはちょっとスペックが上がったMk.II(熟練)とかそれなりのスペックになったMk.III(熟練)とかあるのだが、彼女が持ってくるのは現状Mk.Iだけ。
布張り複葉機のさらに一番スペックの低い機体なんて今更どうすんのさ…。一方ポンポン砲は艦これ最強クラスの機銃なのでそれはそれで歓迎される。どうしてこうなった

なお、彼女はSwordfish系の艦載機を搭載した場合に限って夜戦攻撃に参加可能となり、さらにクリティカルヒット時には他の艦攻・艦爆の熟練度も威力補正に加算されるようになる。
Grafと計算式が異なっており、全スロットをSwordfish系で埋め尽くした上でクリティカルヒットがでれば、ビスマルクに引導を渡したように戦艦も理論上は撃破可能!
なのだが、Swordfish系以外の火力が乗らないという致命的な弱点があり基本的にGraf Zeppelinよりさらに夜戦火力がない。
何せ1スロに積んだだけではクリティカルしなかった場合 ワ級flagshipの装甲に弾かれる程度の火力。 雑魚散らししようにも黄色い駆逐艦が死にません。
おかげで18年冬イベで 彼女はイベント最大のネタキャラと化した。

攻撃機2つでキャップ付近に到達する火力と戦爆カットインに向いたスロットを持つため、攻撃面では他の正規空母に引けを取らないものの、装甲は雲龍型どころか二航戦改二よりさらに低くワースト2位。
まぁ雲龍型と違って耐久12nじゃないし、装甲薄いとは言っても一番柔らかいAquilaとは雲泥の差があるけどな!
大戦初期に沈んだためか運も低いが、空母故に影響は少ないと考えられるが、空母に運要素の実装が導入されることがよりにもよってイベント終了直後に発表された
また、最高が30・最低が12と言うバランス型寄りのスロットなので彩雲を積む役には向かない。
良好な燃費と海外艦故のルート制御や特効での引っかかり難さから、イベント海域での掘り作業や正規空母が必要な通常海域での周回適正が高い。

性格としては一貫して生真面目で瑞雲推しの日向に対抗出来そうなぐらいにSwordfishを信頼している。
同時にUボートに撃沈されたせいか強烈な潜水艦アレルギーであり、時報では伊号潜水艦をUボートと見間違えて自分は退避しつつ艦隊に対潜戦闘を用意させ、
更に呂号潜水艦をUボートと誤認して軽いパニックを起こして「なん…だと…」と零す騒動を8~11時までの3時間に渡って続けている。ろーちゃんに関しては間違ってもいるしあっているのがなんとも…
かつて自身が舵をSwordfishでぶち壊したBismarckに関しては肩を並べて戦える事を素直に喜んで嬉しがっているが、当の本人には14時に邂逅した途端に逃げられ、
15時にSwordfishを発艦させて追跡・足止めさせようとしており、16時にはBismarckがGrafに頼んだのか飛んできた直掩機に妨害されて逃げられたらしく、真面目系のポンコツ疑惑も持ち上がっている。
他にも時報内では二航戦と間宮で夕食を楽しんだり、Warspiteからサンドイッチを昼食として差し入れて貰ったりと交友関係は広いが、
同時に夜10時にはどこかの5500t級軽巡が出撃しているのを見て対潜出撃と思ったらまさかの自主出撃ということが発覚して「何をやってるんだ彼女達は…?」と首を傾げている。
酒癖が悪いのか、その時に限って深酒をしていたのかは不明だが、Nelsonの時報では夜更けにやってきて酔った勢いでSwordfishについて2時間に渡って語った末に寝落ちという姿を見せた。
そしてその1時間後は総員起こしの時間である

しかしそんなSwordfishバカの彼女だが、現状Swordfishの強みの高い対潜は正規空母の彼女には全く意味がなく、
かつ夜戦が上記の通りで単品では殆ど役に立たずぶっちゃけSwordfishとの相性は良くはない。
正直なところ、対潜攻撃可能な軽空母主に大鷹に自慢のSwordfishを没収されて流星改や村田殿を積まれていることが少なくない。
でも装備全部流星改でも発艦時はSwordfish shoot!と叫ぶ

なお、事あるごとに「Her Majesty's Ship」と名乗ったり、MVP台詞で「この栄誉を女王陛下に」と言うなど、英国女王へ忠誠を誓っている事がうかがえる発言が多いが、
史実では彼女は英国女王を見たことはない*20
このため、艦これ世界の時間軸は現代かつ2022年9月以前*21を想定している可能性が高くなった。一方でこの世界ではジョージ六世は女性なのではないかとか強引に解釈する提督もいるとか

Essex級

CV:久保田ひかり

2018年冬イベントで実装されたアメリカ正規空母。小銃のような装備を構えたスタイル。

艦これ第1期最後のイベントの最終海域突破報酬として、Essex級空母5番艦のIntrepid(イントレピッド)が実装された。Iowaに次ぐ今も現存している艦の一人でもある。

日本の空母機動部隊と戦うべく量産された「隔月刊正規空母」。
しかし量産型と言ってもその性能は日本最新鋭の翔鶴型と互角以上とされる。
太平洋戦争に就役が間に合わなかった艦も多かったが、一隻も失われることなく*22太平洋戦争を生き残り、戦後も海の平和を守り続けた。
多くの艦はその後解体されたり、除籍にあたって人工環礁とするために沈められたり*23しているが、Intrepidは海上航空宇宙博物館として現存している。(他にも3隻が現存)

艦娘のIntrepidといえば、性格は誰とでも自分から仲良くなれるようなスキンシップを持つ気さくなお姉さんといった感じ。
海上航空宇宙博物館としての自分も好きなようであり、放置してると展示用の航空機を見繕いはじめている。
提督のお触りに対しても、怒ることなく優しく嗜めるあたり、浦風にも似た母性を感じさせる。
そのため、ついたあだ名が「スカイママ」。
このスカイママという単語は、お笑い芸人の出川哲朗がアメリカで誰の助けも借りずに、自力で展示されている空母を探すという企画で、「空」「母」のことを聞こうとして言ったものであり、本来は艦これとは無関係ではあるのだが、
この時出川哲朗が探していた空母というのが、奇しくも海上航空宇宙博物館であるイントレピッドであった。
ちなみに空母を正しく英語で呼ぶと「Aircraft Carrier」である。

性能はというと、未改造の時点で搭載数が(37、26、19、4)で総合搭載数が加賀改より2低い、火力と装甲が他の正規空母の改並かそれ以上というステータスの高さが目立つ。ちなみに最初から射程中持ち。
改になると搭載数が(40、36、21、15)と1スロットにおける最大搭載数は加賀に譲るが、総合搭載数は112という全空母一位という制空能力の高さが目立つ。
さらに装甲が90、対空が95とこちらも空母勢ではトップに躍り出る程のステータスが目立つ。
反面、耐久値が改の時点で69と低く、燃費も全空母の中ではSaratogaMk.II Mod.2に次いで悪い(弾薬の減りは全空母1位)という部分があるが、それに見合った活躍をしてくれるだろう。

なお、彼女の初期装備は未改造の時点でF6F-3を、改の時点でF4U-1Dを持ってくる。中でもF6F-3はサラっち関連の工廠任務で夜間戦闘機を作るのに必須なため、SaratogaMk.II Mod.2を愛用している提督たちやF4Fシリーズから作るのが面倒な提督たちにとっての救世主にもなった。

Yorktown級

CV:ファイルーズあい

2020年梅雨/夏イベントで実装されたアメリカ正規空母。新規の正規空母実装は実に約2年半ぶりであり2期での新規実装は今回が初。
第二次世界大戦最高峰の武勲艦の一角であり、多くの日本艦娘ひいては帝国海軍にとって因縁の存在である灰色の亡霊・頭文字Eを擁する艦級。
現在実装されているのは3番艦のHornet(ホーネット)のみ。

秋雲と巻雲が戦闘ボイスで探照灯に関するセリフがあったのだが、その中枢となっているのがHornet本人。
南太平洋海戦での戦いで航行不能になったHornetを曳航しようとしたがそれができず、代わりにHornetの写生をしようとして秋雲が暗闇の中で探照灯を使ったというのが元ネタ。

性能面の特徴としては一言で言えば射程中になったSaratoga改。
搭載数が(36,19,19,16)全体的に多いので使いやすい。

史実で実際に所属していた第16任務部隊に言及するが、実は2016年秋イベントのE-2に第16任務部隊、ひいては彼女とその姉をモチーフとした敵艦隊「16th任務部隊」が登場している。流石にこれも彼女本人だとは思いたくないが…。

Illustrious級

CV:山田美鈴

2021年夏イベントで実装されたイギリス装甲空母。
2番艦のVictoriousが実装。

イギリス空母としてはArk Royal以来2隻目であり、最初から艦種が装甲空母であるのも大鳳以来2隻目。

4スロット目以外搭載数が平均的であり、改になると噴式戦闘爆撃機を装備できるようになる。
しかし搭載数が未改造で(14,14,12,9)、改で(18,18,19,2)と非常に少ないため、対空能力が高い編成に当たると簡単に棒立ちになってしまう。
一方で装甲空母としては燃費が非常に安く、なんなら正規空母全体でも安いため、上記した通り噴式戦闘爆撃機の練成には向いている。

Ranger級

CV:阿部菜摘子

2022年夏/初秋イベントで登場。
アメリカの試作正規空母で、同型艦はない。
なので実装されているのは必然的に1番艦のRanger(レンジャー)のみである。
実装されてから4か月ほどなのに限定グラが、秋刀魚、クリスマス、正月、節分、と瑞穂レベルで通常グラを見ない艦娘となっている。流石にやり過ぎたと思ったのかそれ以降のゲーム内追加グラはないまま初実装から一年経った

空母としては小型なので『軽空母』として扱われているケースもあるが、『艦これ』ではきっちり正規空母として扱われている。
試作空母である事から防御力に難があり、危険な太平洋戦線を避けて終始大西洋で活動していた為、唯一帝国海軍との因縁がない。
性能はスロットと搭載数は改で(28,30,24,4)と悪くなく運も初期値32なので噴進砲改二の発動率もそこそこ。
だが火力は47、装甲が58と低く、特に装甲はあのAquilaと並ぶ正規空母最低値タイである。

一見すると絵に描いたような清楚キャラだがアルコールが入ると途端にキャラ崩壊する
誰が呼んだか飲んだくレンジャー
しかも節分グラに至っては通常時ですらすでに出来上がっている。しかも、中破で寝落ちする脱いでも仕事はしていたPolaが真面目に見える事態
更に節分グラと同時実装された家具の中にRanger専用の酒保まである始末。
なお、節分グラの初出となる2023カレンダーでは伊203と鵜来に絡み、伊47は何故か頭部を負傷した状態で助けを求めていた
艦これ10周年のローソンコラボではビールを片手に><顔で嬉しそうなRangerの寝そべりぬいぐるみまで販売していた。
そんなこんながあるうちに泥酔すると「レンジャー♪」と鳴き声を上げることが公式になってしまった
だめだこの飲んだくれ、早く何とかしないと


追記隊、修正隊、発艦はじめ!!!

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最終更新:2024年04月09日 10:27

*1 信濃は書類上竣工自体はしていたが完成しておらず、横須賀から呉への回航中に米潜アーチャーフィッシュの雷撃により戦没している

*2 例外としてあきつ丸がいるが、あきつ丸は揚陸艦である。詳細はあきつ丸の項目を参照。

*3 史実において艦攻の流星を搭載していたため。

*4 艦爆は高空からV字に動くが、艦攻は横から低空を直進するため

*5 実戦で運用されたメッサーシュミットMe262ですら最高1050㎞。ちなみに零戦21型(艦これでの戦闘行動半径7)は2222㎞、F4Fワイルドキャット(艦これでの戦闘行動半径4)がおよそ1300㎞

*6 というか、アーケードの戦闘においてはどんなに距離があっても航空攻撃できる。

*7 とはいえ持参・関連任務で関わる伊勢改二の改装ハードルはやや高め

*8 所謂虚無削り

*9 仮に辿り着けても、第2艦隊ではネ級改2隻の壁を破る事はできず、大破しない方が少ない上にボスも極めて高対空である為採用はされなかっただろう

*10 実は最初期は正規空母も対潜攻撃できたのだが、軽空母との差別化のために修正された。この再現か、艦これアーケードでは正規空母で航空爆雷攻撃を行うことも可能になっているが、本当に対潜をやりたいなら軽空母の方がシナジーがかかって火力が高くなる。

*11 「烈風」とあるが、要は艦戦・艦偵のみでの運用の事

*12 10cm連装高角砲+高射装置は小口径主砲としても非常に優秀であり、演習で駆逐艦が装備している可能性は高い

*13 通常海域では1期ではEOと6-1以降でしか出現しない。その反動としてイベントでは大発生するが、そのような海域に進む頃には攻撃隊に手加減や妥協などしていられないだろう

*14 通常海域では2020年1月時点での最深部・6-4のみで確認されている

*15 後にアニメ第二期「いつかあの海で」でも瑞雲ではあるが同様の描写が描かれている。

*16 夜間戦闘機。残念ながら陸上機であり、艦載機ではない。仮に実装されたら基地航空隊だろう

*17 僅か半年の艦生で写真すら現存しておらず、終戦間際の輸送作戦中に集中攻撃を受け轟沈している

*18 耐久は次点の雲龍型改より12、装甲も次点のArkRoyal改より12も低い

*19 それでも4スロット目は13と改時点よりはまだ少ない

*20 当時のエリザベス王女は英国女子国防軍にてトラックの整備士等を務めていた。

*21 エリザベス2世元女王が2022年9月8日にご崩御され、新たにチャールズ3世が国王に即位したため。

*22 ただし、特攻機の突撃で大破し、修理はされたがそのまま復帰せず除籍された艦はある。

*23 11番艦オリスカニー。今でも民間人がダイビングすれば簡単に見られる空母はサラトガとオリスカニーのみである。