ファイナルフォームライド(仮面ライダーディケイド)

登録日:2011/10/22(土) 01:13:24
更新日:2024/03/29 Fri 11:30:04
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10年の重み FFR FINAL FORM RIDE ちょっとくすぐったいぞ どうしてこうなった やりたい放題 アギトトルネイダー オーズアーマー オールライダー カード キバアロー クウガゴウラム サイクロンサイクロン&ジョーカージョーカー ジャンボディケイドライバー スタッフの暴走 ストロングゼクター ゼクターカブト チート チート性能 ディケイド デンオウモモタロス トランスフォーマー ヒビキアカネタカ ヒビキオンゲキコ ファイズブラスター ファイナルフォームライド ブレイドブレード ライダーカード リュウキドラグレッダー 仮面ライダー 仮面ライダーディケイド 仮面ライダー必殺技項目 何でもあり 変形 平成ライダー 必殺技 武器 武器から分裂までなんでもあり 痛そうな変形 痛みは一瞬だ 約1名は変身解除 超・絶・変・形




ちょっとくすぐったいぞ!


痛みは一瞬だ。



ファイナルフォームライドとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーディケイド』にて、仮面ライダーディケイド仮面ライダーディエンドが所持するライダーカードの一種。

【概要】


使用すると、対応するライダーを原典に登場したアイテムや武器、バイクを彷彿とさせる形態に変形させる事が出来る。

某超ロボット生命体よろしく「ライダーが変形する」というとんでもない設定で、発表当時は話題になった。
ライダーが変形してガンダムが変身する時代……。

リ・イマジネーションライダーであるからこそ可能となった手法ではあるが、原典と同一の存在である電王*1とWは他のライダーと微妙に扱いが異なる。


ディケイドが変形させる際は基本的に各ライダーの背後に回り、背中に両手を突っ込み左右に開くような動作を行うが、必ずしも必要ではない(電王の世界でのクウガやカブトの世界でのカブトなどは自分から変形している)。
また、ディエンドの場合はディエンドライバーでライダーの背中を撃つだけ。

ディケイド曰く「ちょっとくすぐったいぞ」、ディエンド曰く「痛みは一瞬だ」。
しかし、実際に体験したモモタロスは「テメェなぁ…!何気にやってっけど結構痛ェんだぞ、コレ!」と抗議していた(無視されたが)。
なお、この宣言は「注射する際の『ちょっとチクッとしますよ』と同じような意味合いがあり、心の準備をする事で人体の可動範囲を超えたファイナルフォームライドにも耐えられる」と『仮面ライダー図鑑』で明かされている。
つまり宣言抜きで変形させられたライダー達は物凄い激痛に苛まれていたという事に……。

基本的に変形は基本フォームからとなっている。
他のフォームからでも不可能だと明言されてはいないが、こちらのパターンはほとんど存在せず、玩具やゲームでは基本フォームからとなっている。
唯一基本フォーム以外からの変形を披露したクウガについては後述。



【ファイナルアタックライド(FAR)】


必殺技を発動するカード。
劇中や『ガンバライド』、『クライマックスヒーローズ』それぞれで演出が異なる。

ライダーが変形した武器はディケイドやディエンド以外も使用可能で、シンケンレッドがブレイドブレードを、モモタロスがキバアローを使用していた。



【主なFFR一覧】


◆クウガゴウラム


『FINAL FORM RIDE... K.K.K.KUUGA!!』

仮面ライダークウガ マイティフォームがサポートメカ〈ゴウラム〉に変形した姿。
自由自在に空を飛び、体当たりで攻撃する。ぶら下がる形で搭乗していた原典のゴウラムとは異なり、こちらは上に乗る運用方法となる。
この変形はファンに衝撃と感動を与えた。
なお、後述の「ディケイドライナー」でデンガッシャー・ソードモードの切っ先を突き刺された際にユウスケがお尻を押さえる描写があった事から、感覚に関しては変形する前と変わらない模様。
映画『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』ではアルティメットフォームからカードなしで変形したことがあり、こちらは「アルティメットクウガゴウラム」と呼ばれている。

  • FAR:〈ディケイドアサルト〉
クワガタの顎で標的を捕らえ急降下し、ディケイドのキックで挟みこむ。


◆アギトトルネイダー


『FINAL FORM RIDE... A.A.A.AGITO!!』

仮面ライダーアギト グランドフォームが専用バイク〈マシントルネイダー・スライダーモード〉に変形した姿。
クウガゴウラムやゼクターカブトと運用方法が被っているが、劇中では唯一複数人(ディケイドとユウスケG3-X)が一緒に搭乗している。
変形は腕にマフラーが現れ、背中が搭乗部となる。
比較的痛くなさそうな変形。

  • FAR:〈ディケイドトルネード〉
アギトトルネイダーに乗ったディケイドが正面に浮かんだアギトの紋章をくぐり抜け、ライドブッカーで敵を切りつける。
正直ちょっと地味だが、原典では未使用だった「セイバーブレイク」を意識したものだったのかもしれない。


◆リュウキドラグレッダー


『FINAL FORM RIDE... R.R.R.RYUKI!!』

仮面ライダー龍騎契約モンスター〈ドラグレッダー〉に変形した姿。
変形時には右手にドラグセイバー、両肩にドラグシールドが勝手に追加される。
動きは基本的にドラグレッダーと同じ。
変形は頭が背中に収納され、股を裂いてドラグシールドが腹部となり、足にドラグセイバーが装着され頭が現れる。ぱっと見、「ちょっとくすぐったい」や「痛みは一瞬」では済まされないくらい物凄く痛そう……

  • FAR:〈ディケイドドラグーン〉
本来は龍騎がドラグレッダーと共に放つ必殺技『ドラゴンライダーキック』を、ディケイドとリュウキドラグレッダーで放つ。


◆ファイズブラスター


『FINAL FORM RIDE... F.F.F.FAIZ!!』

仮面ライダーファイズ最強フォームの武器〈ファイズブラスター フォトンバスターモード〉に変形した姿。見た目が微妙に違う為か、ゼクターカブトのように名前が変更される事はなかった。
必殺技を放つ以外に普通の射撃を行うことも可能。
変形は頭が背中から現れたカバーに収納され、脚がブラスター部として合体、腕が背中に回ってポインターとなり、ベルト装着のファイズポインターが持ち手となる。
アクションフィギュアではアタッシュケースが支え台となる。

  • FAR:〈ディケイドフォトン〉
ファイズの必殺技『クリムゾンスマッシュ』と同様にポインターで相手を捕縛、銃口から巨大な赤いフォトンブラッドのビームを発射する。


◆ブレイドブレード


『FINAL FORM RIDE... B.B.B.BLADE!!』

仮面ライダーブレイドが専用武器〈ブレイラウザー〉に変形した姿。
巨大な剣であり、シンケンレッドが使用した事もある。
身の丈ほどもある(人が変形しているから当たり前だが)大剣という見栄えの良さからか、本編及び劇場版で最も多く使用された。
また、オープントレイ機構もある模様。
変形は背中にラウズカード収納部が現れ、胸と背中だけが180°回転し胸が持ち手になる。脚はブレイラウザーと合体し腰ごと90°回転、刃となる。

  • FAR:〈ディケイドエッジ〉
巨大な光の刃を放つ。
初登場回といい、ニーサンといい、何かと『』に縁のあるディエンドも〈ディエンドエッジ〉として使用した。


◆ヒビキオンゲキコ/ヒビキアカネタカ


『FINAL FORM RIDE... H.H.H.HIBIKI!!』

仮面ライダー響鬼が戦闘アイテム『音撃鼓』、ディスクアニマル『アカネタカ』に変形した姿。
制作側がどちらにするかで意見が分かれたため、FFRで唯一2つの形態を持つ。
通常時はアカネタカで行動する。
変形は龍騎やキバに近いが、首が沈み、腕と脚は縁部分になる。

  • FAR:〈ディケイドウェイブ〉
ヒビキオンゲキコが敵に取りつき、ディケイドが響鬼の音撃棒・烈火で清めの音を叩き込む。
この状態だとドンドコ殴られる事になるので、「ちょっとくすぐったい」というよりはむしろ「かなり痛い」、「痛みは一瞬」じゃなくて「少し我慢していろ」が相応しそうなのが何とも……。
劇中ではディエンドや他の鬼達との清めの音によるセッションが行われた。


◆ゼクターカブト


『FINAL FORM RIDE... K.K.K.KABUTO!!』

仮面ライダーカブト ライダーフォームが変身アイテム『カブトゼクター』に変形した姿。
他のFFRは「ライダー名→アイテム名」だが、その法則に従うと名前が原典のアイテムそのままになってしまうため、これのみ名前の法則が逆になっている。
……ファイズブラスターが原典のアイテムと同じ名前なのは内緒である。
クウガゴウラムと似た感じだが、こちらは角をドリルのように使って、掘り進むことが可能。
変形は腰を前に折って背中からアーマー出現。誰が呼んだか土下座。

  • FAR:〈ディケイドメテオ〉
標的を叩き落とした後、カブトの姿に戻り、クロックアップさせたディケイドの飛び蹴りとカブトのライダーキックで挟み潰す。
必殺技もクウガゴウラムと同系統。クワガタとカブトだからか?

ガンバライドでは、唐突に宇宙から降ってきた隕石をディケイドがゼクターカブトを掲げて受け止め、そのまま突撃してゼクターカブトの角で相手を貫くというネタにしてくれと言わんばかりの技になっている。


◆デンオウモモタロス


『FINAL FORM RIDE... D.D.D.DEN-O!!』

仮面ライダー電王 ソードフォームが変形するモモタロス
本来は時を走る列車〈デンライナー〉に変形する「デンオウデンライナー」だったが、実体を失っていたモモタロスに実体を与えるためにカードが変化した。
変形はスケール的に玩具で再現不可能だからという大人の事情で。

他のライダー達は原作の武器やアイテムを“模した”形態に変化するが、こちらは普通にモモタロスになる。
初変形時はモモタロスに憑かれて電王に変身していたユウスケが変形と同時にピョーンと排出された。
電王らしくギャグ色の強いFFRであるが、人型であることを活かして、他のFFRを使用できる利点がある。
武器はモモタロスォードに加え、デンガッシャー・ソードモードも使用。
変形は頭が背中に一旦倒れた後腕と手首がモモタロスになり、下半身が腰ごと回転し、胸が真ん中で割れて肩に移動し最後に頭がモモタロスとなる。なお、モモタロス本人の感想は上記の通り。

  • FAR:〈ディケイドライナー〉
デンオウモモタロス版エクストリームスラッシュなのだが、初使用では久々に変身したユウスケのクウガゴウラムをデンガッシャーでアッー!して振り回した。

俺の必殺技……ディケイドバージョンッ!!

FARはディケイドとのコンビネーション技であるにも関わらず、この時のディケイドは効果発動しただけで、自身は攻撃に参加しなかった。
クウガゴウラムがない場合の本来の技は不明だが、ディケイドとデンオウモモタロスが同時、もしくは本家電王よろしくデンオウモモタロスがディケイドに取り憑いてライドブッカーとデンガッシャーで斬り付ける技と思われる。

クラヒ1作目ではフィギュアのFFRシリーズのように、ディケイドがデンカメンソードの4フォームの仮面を装着する。
この場合、自分に対して「ちょっとくすぐったいぞ」と言う。


◆キバアロー


『FINAL FORM RIDE... K.K.K.KIVA!!』

仮面ライダーキバ キバフォームがパートナーの『キバットバットⅢ世』を模した弓矢に変形した姿。
名前は弓矢とヴァイオリンの弓と掛けたのだと思われる。
或いは相手のビートルファンガイアが変身したドガバキフォームが原典『キバ』において登場したエピソードでアーチェリーが関わっていたからという可能性もある。
デザイナーは「えっ、飛翔態じゃないの?」と言ったそうな。玩具的事情ではもうエンペラーフォームの奴があるので機構が被るためだと思われる。サイズ小さくしてでも飛翔態にしてもよかったのだが。
変形は背中にキバットが現れ、股が開いてヘルズゲートが出現する。いろいろと危ない

  • FAR:〈ディケイドファング〉
ヘルズゲートを展開し、紅い光の矢を放つ。
発動する際、キバットが「キバっていくぜ!」と叫ぶ。唯一とどめの必殺技として運用せず、相手の攻撃への迎撃として使った。
ディエンドも<ディエンドファング>として使用した。
大ショッカー戦では、デンオウモモタロスも使用。正式名称は<デンオウモモタロスファング>と思われるが、モモタロスらしく<俺たちの必殺技ファイナルアタックバージョン>と称した。


◆ジャンボディケイドライバー


『FINAL FORM RIDE... D.D.D.DECADE!!』

ディエンドによりディケイドが変身ベルト〈ディケイドライバー〉に変形した姿。
巨大な素体(劇中では巨大化した仮面ライダーJ)の腹部に装着される事で『仮面ライダーディケイド コンプリートフォーム ジャンボフォーメーション』となった。
ディケイド本人がFFRするため、発動にはディエンドの協力が不可欠。
変形は脚が開いてレバー部分となり、背中からアーマーが正面に移動、首が後ろに倒れベルト完成。カードと共にJの元に飛んでいきコンプリートフォームとなった後、ライダーカードが胸に貼り付く。

  • FAR:〈ジャンボ(またはファイナル)ディメンションキック〉
ジャンボコンプリートフォームから放たれるディメンションキック。


◆オールライダー


『FINAL FORM RIDE... ALL-R.R.R.RIDER!!』

クウガ~キバまでのライダーを一度にFFRさせるカード。
一列に並んで“前にならえ”で変形し、観客を腹筋崩壊させた。

クウガ「うわ」
アギト「ちょっとくすぐったいぞ」
龍騎「ちょっとくすぐってぇぞ」
響鬼「ちょっとくすぐったいです」
カブト「ちょっとくすぐったいぞ」
ディエンド「痛みは一瞬だ」

この時は飛行能力が必要な戦況だったので、武器系のファイズ、剣、キバ、人型系の電王は変形せず、それぞれジェットスライガー、ジャックフォーム、デンライナー、キャッスルドランを使用した。
FARの有無は不明だが、一斉に必殺技を発動させるものと思われる。


◆サイクロンサイクロン&ジョーカージョーカー


『FINAL FORM RIDE... D.D.D.DOUBLE!!』

仮面ライダーW サイクロンジョーカーが左右に分離した姿。
CCにはフィリップ、JJには翔太郎の人格が宿っている。
実はスーツは存在せず、色はCG着色。
それまでの名前の法則からも外れており、モチーフが原典のアイテムでもないと存在自体がFFRの中でも異例であると言える。
『W』が当時の現行作品であったため、変形者が原典のライダー本人である点も特異である。

変形直後にはディケイド&CC&JJによる同時キック技〈トリプルエクストリーム〉を放っているが、こちらはFAR DECADEのカードで発動している。


◆ストロングゼクター


HERO SAGA』の長期ストーリー『MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-』に登場。
仮面ライダーストロンガーがゼクターカブトのようなカブトムシに変形した姿。
今のところ、昭和ライダー唯一のFFR形態。
劇中ではディケイドを乗せたクウガゴウラムと共にタックルを乗せて飛行。


◆オーズアーマー


『MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』に登場。
ライダーロボのコアに取り込まれていたため、極度に疲弊していたが、それでも戦意を漲らせる火野映司の闘志に応える為に使用。
仮面ライダーオーズ タトバコンボを強化アーマーに変形させ、ディケイド本体と合体させるFFRで、
サイクロンサイクロン&ジョーカージョーカーと同じく、モチーフが原典のアイテムではない特殊形態。
後の作品ライドウォッチで戦う時計のライダーが変身する、似たようなパターンで同名の派生形態とは無関係。
ちなみに、オーズの身体を構成しているアーマーも「オーズアーマー」という名称だったりする。
頭部、両腕、両足はタトバコンボ同様のタカヘッド、トラアーム、バッタレッグとなっており、胸部にもタトバコンボのオーラングサークルが刻まれている。
ディケイドのディヴァインアーマーも鋭角的に変化しており、背部のウイングを展開する事でタジャドルコンボ、スーパータトバコンボよろしく空戦も可能なシロモノ。
更にトラアームをウナギアームにチェンジする事も可能など、恐らくオーズの全コンボ形態の力を発揮する事も可能と思われる。
士の意志で変える事はできないらしく、アーマーチェンジは映司の意志によって行われる。



【余談】

  • ファンの間ではよく「リュウガドラグブラッカー」「カブキケシズミカラス」「ジャンボディエンドライバー」といった、
    ファンの想像した実際には登場していないFFRについての議論も盛り上がっている。


  • キバ飛翔態はFFRの先駆けのような存在で、当時はエンペラーフォームから変形するフィギュアも発売されていた。
    また、後の仮面ライダーアクセルも単体でバイクフォームに変形することができる。





ちょっと追記・修正するぞ!


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最終更新:2024年03月29日 11:30

*1 後に『原典によく似た全く別の世界』と判明。