レオナ・ハイデルン

登録日:2015/02/17 Tue 23:03:33
更新日:2024/01/25 Thu 16:04:53
所要時間:約 7 分で読めます





「レオナ・ハイデルン、必ず、任務遂行します」



KOFシリーズに登場するキャラクター。初登場は『THE KING OF FIGHTERS '96』。
傭兵部隊の隊長、ハイデルンの養女である。
ハイデルン共々名前はコードネームであり、本名は不明。
親にレオナと呼ばれている事から、レオナが本名でハイデルンがコードネームと見る考えもある。
結び上げた青い髪と、袖と裾を捲り上げた野戦服が特徴。ヘソも出てる。



●概要

  • プロフィール
格闘スタイル:マーシャルアーツ+ハイデルン流暗殺術
出身地:不明
誕生日:1月10日(18歳)
身長:173cm(96、MI)、176cm(97以降)、177cm(MI2)
体重:56kg(96、MI)、65kg(97)、66kg(それ以外)
スリーサイズ:B84 W57 H85(96と97)、B84 W60 H87(98以降)
血液型:B型
趣味:工場見学
大切なもの:特に無し
好きな食べ物:野菜
嫌いなもの:血
得意スポーツ:特に無し
CV:弓雅枝(KOF96~KOF XIII)、吉田聖子(KOF XIV)


  • 設定
ハイデルンとも関係があるオロチ八傑集の一人、ガイデルの娘。
血縁で遺伝しないオロチの力を、ガイデルが人格、レオナが力と言う形で継承した。
ガイデルはオロチ復活に協力しようとしなかったため、ゲーニッツがレオナを暴走させて両親を殺害させた。
事件の記憶を失い、ハイデルンに彼女は引き取られたが、無表情になってしまっている。

体重が激増したのは筋トレを行ったため。おかげで腹筋がバキバキになった。
趣味の工場見学は見ていて楽しく、かつお土産が貰えるから。
幼少の記憶からか嫌いなものに血とあり、かつ謎のボイス「アップルジュース!」と言う物があるが、
「戦闘で見るこれは血ではなくりんご色の汁であり、自分の意識を逸らすために言っている」らしい。「仮の台詞が採用された」との説もある。

特殊イントロは義父のハイデルン、同僚のクラーク、ウィップに存在するが、なぜかチャン・コーハンにも存在し、他のキャラと同様に敬礼する。
これは元々は『'98』にてラルフに敬礼するイントロ、チャンに「あなたでは……勝てない」と言うイントロを設定した筈が、
何の因果かこれが入れ替わってしまったバグらしい。
しかしこれがアンソロなどで妙に受けてしまい、後に「チャンの純粋な力に敬意を表している」と言う無理矢理な後付けが入れられ、
元々はバグながら正式設定に組み込まれてしまった。
そして以降の作品でもチャンへの敬礼は度々継続されており、キン肉だるまのライデンに対しても同じ事を言っている。
一応これに関して、『KOF'96』では56kgだったレオナの体重が「筋トレで鍛えた」との理由で『'97』では65kgに激増してしまった件を受けて、
「あの人(チャン)はあんな力を身に付けるまで一体どんな鍛え方をしたんだろう」と謎の感銘を受けてしまい、
それが『'98』にてチャンへの尊敬に繋がり敬礼となった、という微妙にもっともらしい(後付け)設定もあるらしいとか。
逆に、上官のラルフに暴言を吐いた事については一切フォローはされておらず、この件については『'98』1作限りで無かった事になっている。
このためリメイクの『'98UM』など後の作品ではラルフ・チャンのどちらに対しても敬礼する。
……と思いきや、レオナとラルフが両方1番手(トレモ含む)の場合だけ無印『'98』当時を再現したセリフに変わる。

新世紀エヴァンゲリオン』ブームの真っ只中で登場したため、人気キャラ・綾波レイの類似品みたいな印象がある。
『'96』の台詞には「あなたは死なないわ」が存在しているくらい分かりやすい。流石に「わたしが守るもの」とまでは言わないが。
当初そこを突っ込まれた『'96』スタッフは「綾波レイなんて知りません、エヴァなんて見ていない」ととぼけていたが、
後に明らかになった開発中の遣り取りで、レオナについて「綾波でお願いします」という指示が出されていたことが明らかになっており、
つまりは最初から狙って作られているキャラである。まぁ、SNKだしね!
他にも技名にパロディはたっぷりと見られ、SNKの社風が良くも悪くも出ている。

作品によっては「ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ(通称:覚醒レオナor暴走レオナ)」が登場。
髪が他のオロチキャラの服の様に赤くなり、常時白目をむいている。
立ち絵も俯きながらビクビクと震えるもので、ボイスも全て雄叫びになっているなど正直気味が悪い。
ついでに『'97』のキャラ選択時の顔がひきつけ起こしそうになるレベルで怖い。本当に怖い。
『'98UM』でも順番決めをするときのアイコンが非常に怖い。
後に制御できる様になったのか、「力は制御できるけど、それを頼るつもりはない」と勝利時に言っている。
しかし『2002』では変身したり、『2003』では不安定な状態になっている。


●ストーリーでの活躍

  • KOF96
後方で指揮を執る事になったハイデルンに代わって参戦。
見たまんまに少女のため、ラルフからの印象はそれ程よくなかったが、愛想ぶらない事は評価された。
エンディングではゲーニッツとの戦いで徐々に記憶が戻っていくが、ラルフとクラークのばかばかしい喧嘩を見て彼女の顔に笑顔が現れた。


  • KOF97
戦場でラルフとクラークの合流地点に既に立つレオナ。
その時に倒れていた少年を見つけ、「殺さないで」と言われた事で昔の記憶が蘇ってしまう。
動揺からか動けなくなり、向かって来たラルフに助けられたがその少年は死んでしまった。
ラルフはハイデルンに謹慎を申し出て、その間にリハビリを兼ねてKOFに出場する事となる。つまり、怒チーム唯一の任務無しでの出場である。
しかし、クラークが持っていた雑誌に載っていたKOF出場者の少年*1と死んだ少年の顔が彼女には重なって見えた。

オロチと対峙した時、レオナは思い出したくない記憶を呼び覚まされる。
それでも「宿命……クソ食らえ」と言い、寝返らずにオロチと戦う事となる。
オロチを倒した後、自らの所業を悔いて自殺しようとするも、記憶の中で父が言っていたのと同じ言葉、「宿命?ハッ…クソ食らえだぜ」と言うラルフに止められる。
今の自分は一人でない事に気付き、涙をこぼすのであった。
オロチ編のストーリーの中でも三種の神器チームと共に出来が良く、まさしくKOF全盛期を感じさせるストーリーである。

特定の条件を満たす*2と中ボスに暴走レオナが登場。
ここは基本的に暴走庵が登場するのだが、庵かラルフ&クラークの使用時に登場する。
非常にスピーディな動きが特徴で、対戦でも使えたためゲームバランスを崩壊させていた。そのため、暴走庵と共に禁止キャラとされている事が多い。
97までの全キャラが登場した98UMでは暴走庵共々家庭用でしか使えないキャラになった。そりゃそうだ


  • KOF98
ストーリーなしのお祭り。
インタビューでの回答が短い。暴言だらけの庵と同程度に短い。

「Q.今大会の抱負は?」「A.抱負?」
「Q.誰と一番戦いたいか?」「A.教官」
「Q.誰と組みたいか組みたくないか?」「A.選べない」
「Q.あなたにとって『K.O.F.』とは?」「A.任務」
「Q.ファンに一言」「A.…さよなら」


  • KOF99~2002
ネスツ編に突入したため、レオナの活躍は段々と減っていく。
ストーリーでは『99』で別小隊に所属しているウィップと軽い一戦を交えた程度しか出番は無く、『2000』からはラルフと新キャラのウィップが主に登場しているためにまったく出番がない。
一応、『2001』ではハイデルンと同じチームになっている。


  • KOF2003
アッシュ編。
ストーリーは任務中にローズの乗るスカイ・ノアと遭遇するもの。
オロチの解放により、エンディングでは再び暴走しかけたがラルフとクラークに止められた。


  • KOFXI
前回の暴走により、力がまだ不安定な今回はハイデルンの判断でお休み。


  • KOFXII
今作からは衣装を一新し、『MI』の2Pカラーに近い姿になっている。
上下軍服姿を上は黒いタンクトップに変え、腰回りには弾薬を巻いている。
アテナや上司二人が酷い有様なのを見ると、彼女の新衣装は正解と言った所だろう。
ストーリーは資料整理の任務中、自分について振り返るものとなっている。


  • KOFXIII
自ら出場を打診し、いつものチームで参戦。
ラルフとクラークの小競り合いを、ラルフに言われたからとは言えほんの少し笑いながら見るなど感情表現も見られる。
エンディングではついに倒れてしまうが……


  • SNK GAL's FIGHTERS
なんでも願いが叶う「Kの御札」が貰える大会から招待状を貰っても、願いは特にないレオナ。
しかし最近、顔をしかめて何かに耐えている素振りを見せていた。
エンディングではミスXから御札を得た後に即座に使用。願いは「虫歯を治したい」と言う物だったらしい。


DLCキャラ。
ハンドガン威力1.5倍、特殊武器と手榴弾(イヤリング爆弾)の量も1.2倍、死んでも武器を落とさない、手榴弾2個分の威力と敵弾破壊性能のムーンスラッシャーを使える……
と、見ただけでクラクラする程の強さ。DLCだし仕方ないね。



●ゲーム中の性能

ハイデルンの養子だけあって一部の技も受け継いでいる。
スピーディな動きと、空中投げもあって空中戦の強さが特徴。
ジャンプ攻撃の多くがVスラッシャーにキャンセル可能で、きちんとコンボできるなら崩し手には困らず、火力も低くはない。
だが技性能が通常技・必殺技共にかなり一癖あるものが多く(特に立ちの強攻撃は使いにくいものが多い)、
使える技に限ってタメなことが多い上、コマンド技は暴発すると危険で、そう簡単に使いこなせるキャラではない。

暴走レオナが使用可能なのは『97』『98UM』『2002』
『97』では超スピードにより、暴走庵を上回る破壊力を持つ。
『98UM』では性能が他の作品とやや異なるが、それでも強い物は強い。
『2002』では通常のレオナから変身する事で使える。ジャンプの弱体化や体力を半分消費してしまう所もあるが、それでもメリットは大きい。

○主な必殺技

  • ムーンスラッシャー
手刀で自分の周りを円形に切り裂く。元はハイデルンの技。
出が早いため連続技にも使える対空技。
しかし無敵判定がない事が当たり前であり、そこが悩みの種である。

  • Xキャリバー
空中でX字の斬撃を放つ技。仕様がコロコロ変わる。
オロチ編では地上からタメて放つ技で、前方に跳びあがって攻撃する突進技。
ネスツ編と『2003』では空中で放つ射程の短い飛び道具。Vスラッシャーを放とうとしてよく暴発する。
『XII』からは突進技に。

  • グランドセイバー
低い姿勢で突進し、手刀を放つ。
発生が遅く連続技には使えないが、飛び道具をくぐれる奇襲技。
「グライディングバスター」に派生も出来る。
近年の作品ではコンボ始動技にもなる。

「ジョア!」
髪の中に仕込んだブーメランを投げつける。
キャッチする動作が入るため硬直が長く、それがなくなる『98UM』まで使いにくかった。

イヤリングに仕込んだ小型爆弾を投げる。
発生こそ遅いが隙が少なく、追撃可能。更に足元に投げると下段判定に。
そのためVスラッシャーとの連携が光る。

「負けて終わりよ」
相手に小型爆弾を取り付ける。
一定時間後、またはコマンドを再度入力する事で爆発。
連続技に入れられるが、単体では使いにくさが目立つ。

  • ボルテックランチャー
目の前に光の弾を放つ。
用途は固め、ケズリ、起き攻めなど。
近年の作品ではコンボの中継にも使える。
元ネタは『超電磁マシーン ボルテスV』の超電磁ボールか、『宇宙の騎士 テッカマンブレード』のボルテッカか、『仮面ライダーBLACK RX』のボルテックシューターか。

○主な超必殺技

  • Vスラッシャー
空中から地上に突進し、相手をVの字に切って爆破する。
攻撃判定も強めなことが多い。この技の性能がレオナの性能・ランクを決めると言ってもいいかも。
現に『99』では発生が遅く役に立たなかったが、『2002』では突進中完全無敵になっている。
コマンドが長く、ジャンプ攻撃キャンセルで出しにくいのが欠点。
昇りJCや昇りJDから連続にする事で中段から強烈なダメージを叩きだせる。
元ネタは『超電磁マシーン ボルテスV』の天空剣Vの字斬り。

「さよなら…」
相手に手刀を刺して爆弾を埋め込み、ポーズを決めて爆発させる。
全体的に性能が悪いのでリボルスパークでひと暴れとはいかないが、割り込みには使える。
MAX版などでは暴走レオナになって爆発させる。
キャラによっては ケツから火花を散らせ爆発させる酷い技 となる…。

相手に飛びかかり、頭を掴んでよく分からないオーラを出してダメージを与える。
ハイデルンの「ファイナルブリンガー」に似ているが体力は回復しない。
割と発生が早く、小技から繋がる。

  • 覚醒
『2002』では特殊技で、『2002UM』では超必殺技。暴走レオナになる。
コマンドは『97』で使用するためのものだが、それ故に出しにくい。
『2002UM』では覚醒してから勝利するとイラストが変わる。
「フゥ、ゥウゥゥ…ち、力は…制御……ォウオオォオォォォッ!」

『2002UM』でのMAX2超必殺技。
グランドセイバー→グライディングバスター→吹っ飛んだ相手にハイデルンインフェルノで壁に打ち付ける。更にノーリスクで覚醒。
覚醒状態だとハイデルンインフェルノでダウンした相手に飛び乗り、地面を滑って爆破する追撃を入れる。ただし通常のレオナに戻る。

  • レオナブレード
NEO MAX&クライマックス超必殺技。
髪を赤くし、オーラを纏った手刀で切り付ける。
ある程度近距離だと火花を飛び散らせて吹き飛ばすが、離れているとカス当たりになってしまう。
リーチが長いが、上下には短いため使いどころが肝心。



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最終更新:2024年01月25日 16:04

*1 クリスと思われがちだが、KOF97キャラクターブックのスタッフインタビューによると別人

*2 庵がチームにいてかつレオナがチームにいないorラルフとクラークがチームにいてかつレオナがチームにいない