飯塚雅弓

登録日:2011/09/10(土) 15:43:55
更新日:2024/04/16 Tue 22:47:35
所要時間:約 17 分で読めます





飯塚(いいづか)雅弓(まゆみ)は、日本声優、女優(元子役)、歌手、ラジオパーソナリティー。アクロスエンタテインメント(事務所)、ランティス(レーベル)所属。法政大学女子高等学校、法政大学法学部卒業。

●目次

プロフィール

  • 愛称:まーちゃん、まいたん、まゆみちゃんなど
  • 生年月日:1977年1月3日
  • 出生地:東京都杉並区
  • 出身地:神奈川県横浜市
  • 身長:148cm*1
  • 体重:39kg*2
  • 3サイズ:B:81 W:58 H:80(那須めぐみ曰わくDカップとのこと)
  • 血液型:AB型

経歴

芸能活動の開始時期は早く、祖父の知人の紹介で3歳から劇団若草に所属。1981年にドラマ『春のうららの物語』の富子役で子役としてデビュー。入団したのは礼儀作法を学ばせるためであり、レッスンよりもあいさつや礼儀に厳しかったようで、怒られて階段で泣いていたのを覚えているとか。

1983年から1987年の間、父親の転勤に伴い台湾・台北市に移住し、芸能活動を休止。1987年に帰国し、同じ劇団若草で芸能活動を再開する。活動再開の当初はオーディションを受けても落ちることが多いなど思うように上手くいかなかった。その際に当時の代表であった故・八重垣緑から「運を呼ぶのも自分の力よ」と言われてハッと気がついたといい、「弱気じゃダメなんだ、自分から引きつけないと」と感じ、そうやってオーディションに挑むようにしてからはドラマ出演も少しずつ増えていった。

1991年、14歳の時に劇場アニメ『おもひでぽろぽろ』の谷ツネ子役で声優デビューを果たす。なお、同作のオーディションは自身にとって初めて受けた声優のオーディションである。

1993年に劇団若草の直営プロダクションである八重垣事務所に移籍し、18歳の頃から声優業をメインに活動をしている。なお、事務所に声優としてデビューした先輩がおらず、マネージャーもどういう現場か分からない中、一人でアフレコに行くことが多かったという。

1997年、社会現象にもなった『ポケットモンスター』のカスミ役で知名度を上げる。当時は大学生であり、「大学4年間で芽が出なければ、この道はスッパリ諦めよう」と限りを設けており、その矢先に巡り合ったのがカスミ役であった。
また、この時期からラジオパーソナリティーや歌手活動も平行して行ったり写真集を出すなどして所謂「アイドル声優」として人気を博し、90年代後半から00年代初頭までかなりのファンも獲得していた。
しかし、2003年頃からは事務所や代アニなどで後進の育成が中心になり、2011年度からは正式に劇団若草の講師を勤めていた*3。現在はステイラックの付属養成所であるFollow-Upの講師を勤めている。2024年4月にはフェリス女学院大学の非常勤講師に就任した。このため、オーディションなどで新たな役を取るのを止め、18禁以外で許容範囲内であれば来た仕事を全て受けるスタンスになっている。

2001年にレーベルをパイオニアLDCから徳間ジャパンコミュニケーションズに移籍し、2011年まで在籍。2012年に徳間ジャパンコミュニケーションズからランティスに移籍。

2014年2月28日、デビュー時から長らく在籍していた劇団若草及び八重垣事務所を離れ、3月1日にケンユウオフィスに移籍。2017年9月1日、ケンユウオフィスからアクロスエンタテインメントに移籍。


特色

声優として

主に芯の強い少女や勝ち気な女性や明るい少女を演じ、自身でも自然体で演じられるという理由で向いている役柄だとして挙げているが、大人しい役や動物役なども演じるなど、意外と演技幅はかなり広い。
また、演じることには意欲的であり、『あかほり外道アワーらぶげ』に出演するにあたって、あかほりさとるが飯塚に何かやってみたい役があるかを尋ねたところ、「悪役をやりたい」と志願し、名字繋がりで飯塚昭三がその父親役として抜擢されたというエピソードがある。

子役出身であることから、声優デビュー当初は「テレビドラマであれば自分の表情や仕草など身体を使って表現出来るのに、声優は声でしか表現出来ない」と戸惑いやもどかしさを感じていたが、現在では演じることは変わらないという思いで、両方とも楽しんでやっている。

現在では代表作にして当たり役とも言える『ポケットモンスター』のカスミ役だが、演じた当初は良い役をやれて嬉しいという気持ちはなく、一生懸命演技を模索していた。しかし、演じていくうちにキャラクターと一体となって作品を作り上げていく楽しさを実感するようになる。この経験から、演じるキャラクターのことを一番理解してあげる親友になることが大事と考え、キャラクターと一心同体になることを一番に心がけている。

歌手として

歌手デビュー当初から自身の楽曲において作詞を手がけており、恋愛を題材にしている曲が多いのが特徴。
さらに2004年からは星舞(ほしまい)名義で作曲を手がけるようになる。この名義を使った理由については「作曲・飯塚雅弓として聴いてほしくなかったというか、他の作曲家の方達と並んで同じように聴いてもらって、どう感じてもらえるのか試してみたかったんです」とインタビューで語っている。

1998年にファーストライブを行って以降、定期的にライブを行っており、2000年の夏からは毎年、夏と冬にライブを行ってる。2011年冬のライブの千秋楽で「一時、ライブは打ち止め」と発言したが、ファンの後押に答える形で2011年夏のライブを開催。以降も定期的にライブを行なっている。

2022年現在、
  • 公式シングル 11枚
  • アルバム 17枚
  • ミニアルバム 3枚
  • ベストアルバム 2枚
  • 企画シングル 4枚
  • 配信限定曲 1曲
をリリースしている。

人物

趣味は家事全般、ドライブ、買い物、作詞、作曲、オヤジギャグ、ラインストーンデコレーション。

特技は整理整頓、バトン、乗馬。かつては中国語も特技の一つとして挙げていた。

好きなものは麺類、苺、辛いもの、酸っぱいもの、お笑い、洋服。とりわけタバスコ好きであり、マイタバスコを所持しているほど。

好きな音楽は洋楽やスウェデッシュ・ポップなど。中でも「支えられ、背中を押してもらった大切な想い出の曲」としてKANの楽曲である「まゆみ」を挙げており、2013年発売のアルバム『センチメンタルCANDY』で自身初のカバー曲として「まゆみ」を歌っている。また、彼の曲は中学時代に受験勉強をしながらよく聴いていたといい、想い出の1枚として彼のベストアルバムである『めずらしい人生』を挙げている。

嫌いなもの及び苦手なものはグリーンピース、虫全般。

好みの男性のタイプは「スパゲティで食べる人」。

自身の性格を「明朗活発」と述べており、友人からも「いつも元気だね」と言われている。また、子供の頃は木によじ登るなどしてお転婆な性格だった。

酒好きにして酒豪である。一例として、夕食時は必ずビールを飲む、打ち上げの際に1人で500mlの缶ビールを8本空ける(が、全く酔っていない)、ラジオの忘年会で貰ったビールサーバーを、その会場で1人で飲みきる(勿論、酔わない)など。ちなみに二日酔いの経験はないという。また、20歳の頃の思い出として「お酒が飲めるようになる年頃だった」と述べている。

閉所恐怖症のため、一人っきりの閉ざされた場所を苦手をしている。ただし、アフレコ現場の様に外に見守ってくれる人がいれば大丈夫とのこと。

名前の由来は祖父が趣味でやっていた盆栽の中で一際成長していた木がマユミだったことから。名前を言っても「雅弓」と書いてもらえたことがなく、自身のスタッフは「がゆみ」で変換しているそうである。

憧れの声優として日髙のり子を挙げており、「今も変わらずあの頃のまま。人に対しても役に対してもそのまま愛情を持って接してくださり。初めてお会いした時から『なんて大人なんだろう』と思うと同時に、『なんてピュアな人なんだろう』」と述べている。また、女優の檀ふみも憧れの人物の一人であり、ドラマで共演した際に惹かれたといい、「周囲の人にさりげなく気配りが出来る人。思いやりもあって本当に素敵な方」と人柄を評している。

「まゆたま」というキャラクターをデザインしており、本人の関連グッズに盛り込まれたこともある。顔文字で表現する場合は「(●_●)」となっている。

エピソード

上述した通り、虫を苦手としている一方で、自身の部屋に毎日同じ時間に現れて住み着いた蜘蛛に愛着が湧いたことがある。ラジオ番組で部屋に住み着いた蜘蛛の名前を募集し、その中から「クモのモックン」という名前に決め、名付けた途端にその蜘蛛は現れなくなったが、代わりに違う蜘蛛がその日に現れ、今度はその蜘蛛を再び「クモのモックン」という名前にしたら、次の日になったらその蜘蛛は干からびて地面に落ちて死んでいたとのこと。次に現れる蜘蛛には「フックン」、その次は「ヤックン」と名付けようと思っていたそうである。

アニメ『ポケットモンスター』シリーズで思い出に残っているエピソードとして、自身演じるカスミがギャラドスへのトラウマを克服する『サイドストーリー』第2話「ハナダジムのリベンジマッチ!」を挙げており、親が子を見守るような感情で「よく頑張ったね!」と思える話だったという。印象に残っているポケモンとして、カスミの手持ちであるコダックを挙げている。

交友関係

ある番組で「声優業界1友達が少ない声優」という肩書きを得るが、実際のところ

劇団若草時代の後輩。小清水は飯塚の影響で声優を志し、尊敬する声優として飯塚の名前を挙げている。その縁から飯塚は小清水のアルバム『ナチュラル』の収録曲「dear friend」の作詞を担当している。
三瓶とは『ARIA The NATURAL』『名探偵コナン 沈黙の15分』において親子役*4で共演している。

『天空のエスカフローネ』から現在も交流が続いている。ちなみに飯塚・坂本両名とも同作がテレビアニメ初出演作である。

『新・天地無用!』の現場で席が隣であったことから、話しかけて仲良くなり、現在も交流が続いてる。ちなみに田村にとってはアーツビジョン所属以外の声優で初めて出来た友達でもある。
また、田村を経由して堀江由衣とも交流がある。余談だが、飯塚は田村・堀江のやり取りを「夫婦漫才みたい」と評したことがある。

『魔術士オーフェン』で主人公役とヒロイン役で共演し、同作のラジオのパーソナリティーも担当したことにより仲良くなる。

『トライアングルセッション』『チャンス〜トライアングルセッション〜』で3年近く共演したことで仲良くなった。同作が終了した後も交流は続いており、榎本と山本が主催するイベント『聖マリオン学院 〜夏休み直前LIVE〜』にゲストで呼ばれている。

アドレスを交換し収録後にメールを送ったが、2ヶ月間返信がなく、これを元ネタに「声優業界1友達が少ない声優」という肩書きを得る。

また、
など、仲の良い人物は意外に多い。

同業者以外では、タレント・女優の岩崎ひろみ(劇団若草時代からの幼馴染で親友)、朝日放送テレビアナウンサーの加藤明子(高校・大学時代の同級生、高校時代は同じバトン部に所属)と交友関係がある。

余談

  • 何気に、演技力は橋田壽賀子に認められている。
  • 自身のライブ映像の中に、下着のラインがハッキリ分かるシーンがある。
  • QUIZ MAGIC ACADEMY Ⅳ』の答えが飯塚雅弓というクイズで、エフェクトだと正解率は88%だが、4文字だと21%だったりする。
  • 子役であった5歳の時にテレビアニメ『一ッ星家のウルトラ婆さん』のイメージソング「眠れないなら-アニマル・ララバイ-」を松金よね子と共に歌っている。

主な出演作品

テレビアニメ


劇場アニメ


OVA

  • 文月美憂/ドールミュウ(楽勝!ハイパードール)
  • 中富七香(魔法使いTai!)
  • まや(ジオブリーダーズ
  • 宇奈月菜央(超機動伝説ダイナギガ)
  • 水無月さやか(ガラスの仮面 千の仮面を持つ少女)
  • マーティ=レンフィード(スレイヤーズえくせれんと
  • カオリ(ヴァイスクロイツ Verbrechen/Strafe)

ゲーム


ドラマCD


ラジオドラマ

  • 里村典子(八つ墓村)※1996年版
  • マミ(オルファクトグラム)
  • レイチェル(レイチェルと滅びの呪文)

デジタルコミック


ラジオ

  • 週刊アニメージュ 飯塚雅弓のまだまだ日曜日だよ!→飯塚雅弓のいたいのとんでけ!
  • 飯塚雅弓のMEGA-TONスマイル
  • ~飯塚雅弓の月刊ラジオグランプリ~ ともだち100人できるからっ♪
  • 飯塚雅弓の超ラジ!

テレビ番組


テレビドラマ

  • 三輪道子(出逢い)
  • 秘密
  • 矢沢由紀(出逢い・めぐり逢い)
  • キッドストリート ※オムニバス形式の作品のため、収録のたびに違う役名で出演
  • 生徒(3年B組金八先生スペシャル PART8 『卒業アルバム』
  • 三田村美奈(花嫁)
  • 妻木左千子(ママ走れ!)
  • 大沢咲子〈少女時代〉(大地の子)
  • 谷沢眞妃(番茶も出花)


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最終更新:2024年04月16日 22:47

*1 過去には152cmと公表していた。

*2 日本タレント名鑑では37kgと表記されている。

*3 劇団若草は所属俳優の事務所移籍などが相次いだことにより経営が悪化し、2018年に事業を停止している。2019年1月23日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受け、同年6月14日に法人格が消滅した。

*4 いずれも飯塚が母親役、三瓶が息子の幼少期を演じるという特殊な形ではあるが