何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?

登録日:2015/02/02(月) 22:48:12
更新日:2024/04/25 Thu 19:36:34NEW!
所要時間:約 15 分で読めます





遊戯王ARC-V第39話「逆鱗の覚醒」にて、デュエリスト「勝鬨勇雄」の放った台詞。




【概要】

舞網チャンピオンシップ第2回戦。
榊遊矢と勝鬨勇雄は激しい攻防を繰り広げていた。

己が信じるエンタメデュエルを実践するために奮戦する遊矢。
だが、勝鬨のアクションデュエル(という名のリアルファイト)に、遊矢は徐々に追い詰められていく。更に勝鬨はエースモンスター「覇勝星イダテン」を召喚。

イダテンの効果は「このカード以下のレベルのモンスターと戦闘を行う時、相手の攻撃力をダメージ計算時のみ0にする」という鬼畜極まりないもので、
加えてイダテン自身もレベル10モンスターという、まさに勝負を決め得るエースカードだった。
その強力な効果により、ついに絶体絶命となる遊矢……




突如覇王的な何かに目覚めた遊矢は、スケール3~5のペンデュラム召喚を行う。

???「レベル4のモンスターが2体…来るぞ遊馬!」

と、そんな視聴者の心の声に応えるかのように怒涛のエクシーズ召喚
召喚したのはユートから託された魂のカード、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン

そして遊矢はダーク・リベリオンの効果を2度使用して自身を強化&イダテンを弱体化し、攻撃を宣言。
しかし前述の通り、イダテンはバトル時に発動する効果を持っている。
せっかくの効果による強化も無駄になってしまうのでは……と、一部の視聴者(と勝鬨)が思った次の瞬間。

その時に発生したのが遊矢と勝鬨による以下のやり取りである。



「イダテンの効果発動! このカード以下のレベルのモンスターと戦闘する場合相手モンスターの攻撃力は0となる!」

「エクシーズモンスターはレベルを持たない。よって効果は無効!」

「何? レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」


当然ながら、彼の悲痛な抗議(というか驚き?)が土壇場で聞き入れられるはずもなく、デュエルは遊矢の逆転勝利で幕を閉じたのだった。


ちなみに、正確には効果が無効になる(適用されない)のではなく、そもそも発動自体ができないので、遊矢の返答も微妙に間違っていたりする。



【解説 ~ルールはどうなのか~】

まず、勝鬨のエースモンスター「覇勝星イダテン」は、先述の通り相手のレベルに依存した効果を持つ。
だが、「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」はエクシーズモンスター。
くどいようだが、エクシーズモンスターが持つのはランクであり、レベルは持っていない。

「何? レベルを持たないならやっぱりレベル0ではないのか!?」

落ち着け。

とはいえ、そう思うのも無理はない。
レベルを持ってない、つまり無、ならば0になると考えるのは当然である。
そうでなくても、レベル4のモンスターを素材としているのだから、最悪でもレベル4にはなるはず、と考えたのだろう。

だが、無い物は無いのだ。
エクシーズはレベルの代わりにランクを持っている。
代わりって何だよと言われても、「ランクはランクです」としか言えないのだから仕方ない。
レベルを持つモンスターは別にランク0ではない。それと同じことである。

というわけで、以上の点からエクシーズモンスターはレベル関係の効果を受けず、
今回の場合「イダテン」の効果は「ダーク・リベリオン」に対して発動できないのである。

それでも文句がある勝鬨方はKONAMIかOCG事務局に言ってください。



【検証 ~どうしてこうなった~】

というか、これだけレベルに関する効果を持ったモンスターを扱っておきながら、
エクシーズがレベルを持っていないことすら知らない勝鬨さんサイドにも問題があると言わざるを得ない。

更に言うなら、勝鬨は前大会の準優勝者という優勝候補筆頭であり、彼の所属する梁山泊塾もLDSに次ぐ強豪という強キャラである。
現実世界ならば伝統と人望のあるスポーツのプロプレイヤーのようなもので、ことデュエリストに関しては時として世界情勢にすら影響し得る重要な職業でもある。
だから本来は公式大会という場で初歩的なルールの誤認という失態をさらけ出すことなどそうそうあってはならない…というか簡単に起こらないはずなのだが、
にもかかわらずこんな発言が彼の口から飛び出してしまうのは如何なものなのか。
一応この理由付けとしては、
  • 梁山泊塾が相当閉鎖的なブラック塾
  • エクシーズ使いはリアルファイトで叩きのめした
  • というか前大会もリアルファイトで勝ち上がった
という説が視聴者から出てきてはいるが、
いずれにせよ、いくらLDSにエクストラデッキモンスターのほとんどが独占されているとはいえ、
この次元でのエクシーズはどれだけ日の目を見なかったのだろうか……


勝鬨を庇う訳ではないが、彼がこうした判断を下してしまった要因を(推測ではあるが)もう少し掘り下げて解説する。

  • スタンダード次元ではエクシーズはメジャーな召喚法ではない
そもそも融合・シンクロ・エクシーズそのものがつい最近まで認知されておらず、
エクシーズに至っては今現在もLDSのエリートクラスしか習えない世界、それがスタンダード。
遊矢が読んでいた雑誌等から察するに、十数年前のデッキである【トマハン】が大絶賛活躍中。
この台詞が出た2015年1月からすれば太古の昔にも思える環境なのだ。

大手のLDSが三つの召喚法を事実上独占しているような状況で、
遊勝塾や権現坂道場の主力である遊矢・柚子権現坂はもちろん、元プロである修造ですら名前くらいしか知らなかった有り様。
遊矢ですらLDSとの対戦がなかったらエクシーズの概要を知れたかは怪しい。

それを表すように舞網チャンピオンシップ出場者には最低でも2人以上融合やシンクロ主軸デッキ使用者は存在したが、
エクシーズ主軸の使い手は確認できるのが北斗黒咲のみ。(ハイロン使いはデッキ内容が現状不明なので除外)
言うまでもないが黒咲はエクシーズ次元の出身、ダベリオンを使用した遊矢もユートとユーゴのいざこざで入手したものであり、
純粋にスタンダード次元の出身で現時点でエクシーズ主軸使いは北斗のみであり、非常に少ない。

……そんな環境で融合、シンクロはまだしもエクシーズのあれこれはもちろん、効果の裁定まで把握していろ、というのは少し厳しいものがある。
完全新規のペンデュラムの手探り状態よりマシとはいえ、全て理解するのは中々大変だと思われる。

  • 梁山泊塾は完全寮制
一度入塾すれば、プロ入りするまで学校以外の外出はおろか親にだって合わせてもらえない。
プロになるまでは自由を奪われてひらたすら修行に打ち込む。それほど厳しいのが梁山泊なのだ。
つまり内部でエクシーズを扱う者がいなければ勝鬨には知るチャンスすらない。
大会への参加資格、勝率6割は公式戦であれば同じ塾でも適用されるようなので、いっそう外部からの情報は乏しいだろう。
選択肢を奪った上でこうなると、もはや教えなかった方の不手際である。

素良から習わなければ柚子は融合を使えなかったことを勘案すると、
LDS以外に行くとエクストラデッキからの特殊召喚にとことん縁遠くなりがちなスタンダード次元において
LDSに頼らず融合を習得した時点で勝鬨的には相当頑張ったというべきか。手札融合は知らなかったみたいだけどな!

  • 「レベルを持たないカードをレベル0として処理するカード」が既に存在していた。
下記のカードである。
  • アンティ勝負
通常魔法カード
それぞれ手札からカードを1枚選択し、お互いにレベルを確認する。
レベルの高いモンスターを選択したプレイヤーのカードは手札に戻り、
レベルの低いモンスターを選択したプレイヤーは
1000ポイントダメージを受け、そのカードを墓地へ送る。
モンスター以外のカードを選択した場合はレベル0とする。
同レベルの場合はお互いにカードを手札に戻す。

現時点でレベル0という状況を作り出す唯一のカードである。ちなみに登場時期は社長も使用したXYZと同期である。
このカードの存在を知っていたが為に「(魔法カードや罠カードのように)レベルを持たない=レベル0として扱う」だと勘違いしてしまったという推測も出来なくない。


等々。細かく考えてみれば、決して勝鬨を無知と即断してしまうわけにはいかない事情がある。
ただ、遊矢はレベルとランクの違いを理解した上で、レベル持ちモンスターのみパンプアップする魔法カードを使い、
北斗のプレアデス・トレミスM7の鬼畜包囲網を突破し勝利しているので、やっぱり勉強不足なのでは…?と考えられなくもない。
多分師匠の梁山が殴る蹴るしか教えていないのが悪い。

ちなみに昨年優勝者のデッキはどうやら【魔導】。
昨年度の魔導と聞いて決闘者達が思い出すのは誰がどこをどう見てもぶっ壊れな某カードであり、
トマハンが生存できるような初期の環境からすれば別ゲーのカードだと思われても何ら不思議ではないあのカードパワーを使って優勝したのならば、
当時の環境においてはあまりエクシーズ召喚はされなかっただろうし、そもそもする必要がなかったのだろう。多分。
ちなみにユースに上がった後の彼はハイロンを使っているようだ。例のアレは禁止にでもなったのだろう。多分。


尚、余談ではあるが続く第46話「反逆の覇王黒竜」にて勝鬨くんがさらに大混乱するようなモンスター達が登場してしまった。
もうやめてKONAMI、勝鬨のライフはゼロよ!

また、ストーリーの舞台がシンクロ次元に移った第63話においても、シンクロ次元のデュエリストが全く同様の台詞で驚愕していたりする。
勝鬨の叫びは次元を越えてしまったようだ。(これについては勝鬨をフォローする意味合いもあったのかもしれないが、むしろネタ化が加速した気がしないでもない。)

ちなみに融合次元のデュエリストは、エクシーズ次元に侵攻していただけあってかエクシーズについて詳しく把握していた様子。



【実践 ~勉強の成果~】

それからしばらく話が進んだ113話では、なんと融合次元にて勝鬨と遊矢がまさかの再戦。

かつてと同じくイダテンとダーク・リベリオンを召喚する両者だが、勝鬨はさらなる切り札、「覇道星シュラ」を融合召喚。
フィールドの全モンスターの攻撃力を0とし、戦闘時のみレベル×200の攻撃力になる効果で、エクシーズ及びダーク・リベリオン対策をしてきた。

そして「レベルを持たないということは、レベル0ということだ!」*1という意趣返しのような台詞まで披露。
なお、この後勝鬨は「装備魔法・流星剣」の「装備モンスター以下のレベルのモンスターとバトルした時もう一度攻撃できる」効果を使うために、
ダークリベリオンではなくドラミングコングを迷わず狙っているため、ランクとレベルが別の物であるという認識はちゃんと持っている模様。
勘違いしたままと思っている視聴者も多いが、この返しはあくまで以前の顛末に対する皮肉と取るべきだろう。

それに対して遊矢は、「相克の魔術師(アニメ効果)」でエクシーズモンスターのランクをレベルに変えて対抗。
これにはさしもの勝鬨も「何!レベルを持たないモンスターに、レベルを与えるだと!」*2と、新カード登場時にはよくあるタイプの驚きを見せた。

他にも「相生の魔術師」などレベルに関するカード応酬やアクションカード合戦の末、最後には遊矢の仕掛けた勝敗を天に任せたドロー勝負で決着。
湧きおこった観客たちの両者に対する喝采の中、前回は怒りに呑まれていた遊矢とそれ以来憎悪に駆られていた勝鬨は、ようやく和解へと至ったのだった。


上記のインパクトのある経緯と言葉からネット上ではこのセリフを改変して使用する大喜利的なネタが行われたりもする。

参考までに、以下に「知らないとわからない・わかりにくい裁定」を元に改変した例を挙げておく。
全て実際に下された裁定であるので、決闘者なら是非把握しておきたい。



そして……

【何?わずか2回しか登場してないならOCG化しないということではないのか!?】

なんと『COLLECTORS PACK 2018』で勝鬨の使用モンスター全てのOCG化が決定した。
アニメ通りレベル5の戦士族モンスターで統一されているのが特徴。

レベル5戦士族には機甲忍者アース超量士レッドレイヤー、オーバーレイ・ブースターと言った特殊召喚効果を持つモンスターが存在し、蛮族の狂宴Lv5と言った専用サポートもある。
また、レベル4戦士族にも機甲忍者フレイムやゼンマイソルジャー、ゼンマイウォリアーと言ったレベルを上げられるモンスターも存在し、
カップ麺で呼べる範囲にも生ける月の書の召喚獣ライディーンや光属性の魔導騎士ギルティアも居るためこれらをメインにした【勝鬨勇雄】を組むのは意外と難しくない。

また、単体でも制圧力の高いイダテンは素材指定が「Lv5以上の戦士族モンスター2体」と緩いので【HERO】や【U.A.】、【イグナイト】、【絵札の三銃士】と言ったレベル5以上の戦士族を採用するデッキに融合カードと共に隠し味として出張させても面白い。

そして時は流れて令和となる2021年に勝鬨イメージの新規カード群が新たに登場し、2022年の『ANIMATION CHRONICLE 2022』では同じ梁山泊塾生の梅杉の使用カード2種もシナジーを考慮した効果でOCG化された。
どちらのモンスターも劇中では効果を使用しなかった上に明かされる機会もなかったが、既存の勝鬨の使用カード群と相性が良い効果を提げてOCG化を果たす。
ただし、レベルが異なるため蛮族の狂宴Lv5やランク5エクシーズ辺りとは相性が悪いため注意。

上級モンスター

  • 地翔星(ちしょうせい)ハヤテ
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻2100/守 0
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、または自分フィールドに光属性モンスターが存在する場合、
このモンスターはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から戦士族・光属性・レベル5のモンスター1体を特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、自分フィールドの戦士族モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。
このカードの攻撃力を500ダウンし、その攻撃を無効にする。
  • 天昇星(てんしょうせい)テンマ
効果モンスター
星5/光属性/戦士族/攻2100/守1000
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、または自分フィールドに地属性モンスターが存在する場合、
このモンスターはリリースなしで召喚できる。
(2):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から戦士族・地属性・レベル5のモンスター1体を特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、自分フィールドの戦士族モンスターを対象とする相手の効果が発動した時に発動できる。
このカードの攻撃力を500ダウンし、その発動を無効にし破壊する。

攻撃力を下げて戦士族モンスターへの攻撃を無効にするハヤテと、攻撃力を下げて戦士族を対象に取る効果を無効にするテンマの妥協召喚コンビ。
アニメ再現だけでなくハヤテは光属性の、テンマは地属性の戦士族レベル5を手札から特殊召喚する効果が追加され、融合だけでなくランク5エクシーズも狙えるようになった。
特に下記のカイキを特殊召喚出来るハヤテはすぐさまイダテンへと繋げられるためかなり使いやすくなっている。


  • 天融星(てんゆうせい)カイキ
効果モンスター
星5/光属性/戦士族/攻1000/守2100
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、500LPを払って発動できる。
自分の手札・フィールドから、戦士族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
(2):元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つレベル5以上の戦士族モンスターが自分フィールドに存在している相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。

融合効果を内蔵した戦士族。
アニメよりもデメリットや制約が緩くなり使い勝手が向上。ハヤテ召喚からカイキ召喚に繋げらればお手軽にイダテンが融合召喚できる。


  • 地葬星(ちそうせい)カイザ
効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻1000/守2100
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは自分フィールドの光属性または地属性の戦士族モンスター1体をリリースして手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は、リリースしたモンスターの元々の攻撃力分アップする。
(2):自分の墓地から戦士族モンスター1体を除外して発動できる。
デッキから光属性または地属性の戦士族モンスター1体を墓地へ送る。

2021年に実装されたOCGオリジナルの新規カードその1。
元々の攻撃力が0以外の戦士族をリリースして特殊召喚後、リリースした戦士族をコストにカイキを墓地に送れば「元々の攻撃力から変動しているカイザ」が場にいるためカイキの自己再生からイダテンへの融合召喚まで一気に繋がる。
デザイナーズコンボを形成してるこの効果と属性、命名法則*5からしてハヤテに対するテンマの様に、カイキに対応するモンスターと思われる。


  • 地雷星(ちらいせい)トドロキ
効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2100/守 0
このカード名の、(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードは手札の他のモンスター1体を墓地へ送り、手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したこのカードの攻撃力は500ダウンする。
(2):自分・相手のバトルフェイズに500LPを払って発動できる。
自分の手札・フィールドから、戦士族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。

タッグで遊矢を襲撃した梁山泊塾生、梅杉が使用したモンスターその1。
手札のモンスターを捨てて攻撃力を下げて自己特殊召喚と劇中で使用された覇道融合の効果を内蔵。
テンマと同様にカイキとの相性が良く、カイキを捨てて特殊召喚からイダテンへと繋がる。
イダテンが既にいるなら場に並べてシュラの降臨も可能。


最上級モンスター

  • 天雷星(てんらいせい)センコウ
効果モンスター
星7/光属性/戦士族/攻2400/守 0
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに地属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのレベル5以上の戦士族モンスター1体と相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
その自分のモンスターの攻撃力を1500ダウンし、その相手モンスターを破壊する。

梅杉が使用したモンスターその2。
地属性モンスターの召喚・特殊召喚に反応して自己特殊召喚と墓地から除外して自分の上級戦士族の攻撃力を下げて相手モンスターを破壊する効果を持つ。
単体で融合に繋がる効果ではないが緩い条件で場に出せるラインの打点を持つモンスターなのでアタッカーとしては及第点。
墓地へ送られても除去を撃ちつつカイキの自己再生からの融合をサポート出来る。


融合モンスター

  • 覇勝星(はしょうせい)イダテン
天翔ける星、地を飛び、今一つとなって、悠久の覇者たる星と輝け!
融合召喚!
来い、レベル10!覇勝星イダテン!!

融合・効果モンスター
星10/光属性/戦士族/攻3000/守2200
レベル5以上の戦士族モンスター×2
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。デッキから戦士族・レベル5モンスターを1体手札に加える。
(2):1ターンに1度、手札を任意の枚数捨てて発動できる。このカードの攻撃力は捨てたカードの枚数×200アップする。
(3):このカードがこのカードのレベル以下のレベルを持つ相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度発動できる。
その相手モンスターの攻撃力をそのダメージ計算時のみ0にする。

勝鬨とこの項目の代名詞ともいうべき彼の切り札。
アニメでのレベル10以下のモンスター絶対ぶちのめすマンみたいな性能は健在。
更にレベル5戦士族サーチと手札を捨てて自己強化が追加され、大幅に展開力が増した。
自己強化の数値は低いが、手札のカイキを捨てれば相手ターンにカイキを呼び出して覇道星シュラの正規召喚へと繋げられることこそが本命のようなもの。
エクシーズ・リンクモンスター相手だと実質バニラに近いが、最低3000打点はあるので素殴り能力もそれなりに優秀。


  • 覇道星(はどうせい)シュラ
天に融けし者よ、悠久の覇者よ、重ねし力で天下を取らん!
融合召喚!
来い、レベル12!覇道星シュラ!!

融合・効果モンスター
星12/闇属性/戦士族/攻 0/守 0
「覇勝星イダテン」+レベル5以上の戦士族モンスター
(1):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。相手フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力は0になる。
(2):モンスター同士が戦闘を行うダメージ計算時に1度、発動できる。
その戦闘を行うお互いのモンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、それぞれのレベル×200アップする。
(3):融合召喚したこのカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
「覇勝星イダテン」1体を融合召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。

遊矢との再戦時に披露した第二の切り札。
原作効果に加えてイダテンのリクルートが追加されるなど全体的に強化されている優遇っぷり。
地味に攻撃力低下は相手フィールド全体に効果が及び、かつ自分のフィールドには影響がないので制圧力はかなり高い。
レベルを参照とした攻撃力増加もフィールドの全モンスターに影響が及ぶ。そのため100〜2400点ものパンプアップが発生することになり、高レベルモンスターを並べられれば一気に大ダメージを与えられる。
融合モンスターであるイダテンを素材指定する関係で出すには少々重いものの、後にイダテンをEXから直接出せる《融合強兵》の登場で出しやすさが向上した。
後にレベルを持たない新たなカード「リンクモンスター」が登場したので、エクシーズモンスターとリンクモンスター絶対殺すマンにパワーアップ。新ルールの恩恵を得ることになった。
総じてエクシーズやリンクモンスターを大量展開するデッキはカモ同然となる。

ただしシュラ本体は耐性を持たない上に攻守0の関係でスキドレには滅法弱いのと、相手モンスターが場にいない場合シュラ単体では相手へダメージを与えられない
攻撃力も実質2400なので打点ではイダテンに軍配が上がる。
そしてエクシーズ殺すマンとは言ったがホープ・ザ・ライトニングが相手だった場合こっちが逆に殺されるので注意が必要。
他にもレベル参照のパンプアップは相手も影響を受けるため、相手がエクシーズ・リンクモンスター以外を並べていた場合は下手をするとこちらが逆に不利になる可能性があるのもネック。
総じて強力な能力を持つ反面欠点も中々にあるので、使い所が重要となるモンスター。


  • 覇雷星(はらいせい)ライジン
天に閃け!地に響け!雷の破壊神 ここに君臨!
融合召喚!
いでよ覇雷星ライジン!!

融合・効果モンスター
星10/光属性/戦士族/攻3000/守2200
レベル5以上の戦士族・光属性モンスター+戦士族・地属性モンスター
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
(2):このカードがレベルを持たないモンスターとの戦闘で相手に与える戦闘ダメージは倍になる。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに、自分の墓地のレベル7以下の戦士族モンスター2体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

梅杉のエースモンスター。
劇中では貫通効果しか披露しなかったが、OCG化に際して勝鬨と同じくダーク・リベリオンにやられたからかレベルを持たないモンスターとの戦闘で相手に与えるダメージの倍化と破壊されたターンのエンドフェイズに墓地からレベル7以下の戦士族2体を蘇生させる効果が追加された。
イダテンと同等のステータスに加えて、コンボ前提となるがダメージ倍化でワンショットキルも不可能ではないためレベルを持たない相手への殺意はシュラ以上に高い。
更に蘇生効果はカイキを出せばそのまま融合効果にも繋がるため戦線の立て直しがしやすく、素の打点の高さも相まってレベルを持つモンスター相手でも気軽に出しやすい。
とは言えこのカードを出す素材でイダテンも出せるため、レベルを持たない相手にはこちら、レベル10以下相手にはイダテンと言う形で使い分けたい。
高いステータス故にイダテン同様スキドレにも比較的強いのも利点。

ただし、イダテンとは異なりこのカードは融合素材に属性が指定されているため、光・地属性以外の戦士族モンスターを採用する場合はこのカードが出しにくくなるので注意。


  • 巨星墜とし
通常罠
このカードの発動に対してレベルを持たないモンスターの効果は発動できない。
(1):レベルを持たないフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターはターン終了時まで、攻撃力が0になり、効果を発動できず、戦闘では破壊されない。
このターン、その表側表示モンスターの戦闘で発生するお互いへの戦闘ダメージは半分になる。

2021年に実装されたOCGオリジナルの新規カードその2。
イダテンのイラストが描かれた明らかに勝鬨を意識したデザインの罠。
このターン中の戦闘ダメージは半減になるものの、イダテンでは対処出来ないエクシーズ・リンクモンスターを無力化してサンドバッグ化させる。彼のエクシーズに対する闇は深い。そして巻き添えを喰らうリンク



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最終更新:2024年04月25日 19:36

*1 エクシーズモンスターはレベルではないのでそもそも攻撃力上昇効果を受けられない。ゆえに200×0で攻撃力変化0という訳ではないのだが、結果は同じであるため進行としては問題ない。

*2 当然ながら「ランクとレベルは異なるため、エクシーズモンスターはそもそもレベルを持たない」「レベルを持たないため『レベルを参照する処理』で扱うことはできない」のを把握しているからこそのリアクションである。

*3 Whenは「~した時」というタイミングに重点が置かれている一方、Ifは「条件(~なら)を満たした後の行為(~する)」に重点が置かれているというニュアンスの違いがあり、かなり秀逸に訳されている。

*4 2023年3月12日

*5 融合召喚する天「融」星カイキに対してデッキから墓地に送る地「葬」(=おろかな埋「葬」に因んだ物と思われる)星カイザ