木原一族(とある魔術の禁書目録)

登録日:2015/01/01 (金) 17:24:19
更新日:2024/03/13 Wed 09:58:15
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木原一族(とある魔術の禁書目録)とは、とある魔術の禁書目録とある科学の超電磁砲及びそれの派生作品に登場する科学者の一族である。
なお、中の人は参加はしているが、この木原は関係ない。あったら円周とかで困る


【概要】

学園都市に星の数ほど居る科学者たちの中でも、一部では非常に有名な科学者の一族。
全員で5000人ほど居るらしく、いずれも(少なくとも本編で出てきた者は)学園都市の暗部と深く関係を持っている。

科学者としては極めて優秀な人物が揃っているのだが、出てきた人物の殆どがマッドサイエンティスト。
「実験に際し一切のブレーキを掛けず、実験体の限界を無視して壊すことが研究の第一歩」という考えを持っており、
機械だろうが生身の人間だろうが実験では一切の躊躇いもなく壊れるまで実験を続ける。
もちろん壊れた実験体のことなんぞ気にするはずもない。

また各々の性格も歪んでおり、例としては木原数多は雑草を引き抜く感覚で悪意もなく人を殺す事ができ、
木原乱数は遊び感覚で相手の家族を使ったロシアンルーレットを行ったりする。

その本質は「科学の悪用」という宿命を背負った一族である。
科学を発展させていった際に必ず現れるその科学を悪用しようとする人々、それが「木原」である。
環境や本人の意志すら関係なく、木原は木原であるというだけで科学に愛され、科学を悪用してしまう。

例として、木原円周は木原を妬む者達の手により誘拐・監禁され一切の教育を受けさせられなかったが、
目についたもので勝手に科学理論を組み立て、落書きのような記号を使って冷凍冬眠装置の基礎理論を証明してしまう。
また「木原」にしては珍しく善良な性格である木原加群も、彼の意思に関係なくバゲージシティに破滅を撒き散らしている。

木原乱数の研究は、実際やっていることは下衆極まりない行為だが、元々の目的は「世界平和」であり、オリンピック等で見られる精神的な一体感を科学的に分析し再現することで世界平和を目指していた。
それも「木原」の手にかかるとご覧の有様である。

作者曰く、「木原一族は総じて目的自体は綺麗」だが、「素晴らしい目的を果たすためとなると、全体的な正当性が崩壊する」とのこと。
どんな素晴らしい研究も悪意でしか表現できない辺り、なんとも可哀想な一族なのかもしれない。

高い才知と超科学を用いて戦闘を行う人物も存在し、異能を使う者達とも互角に戦える者もいる。
その戦闘方式はそれぞれ異なるが、常軌を逸脱した思考回路とそれによって行使される技術力は異能ではないものの様々な人物に脅威だと感じさせるものであり、最早それは「木原」という独自の戦闘方式といっても過言ではない。

現在でこそ「木原」は偶々血族に集中しているが、仮にこの5000人の「木原」を死滅させたとしても、
科学がこの世に存在する限り再び「木原」は現れ科学を悪用してしまうという。
つまり「木原」をこの世から死滅させるには、科学そのものを無くす他ない。

学園都市に「木原」が集中しているのも、学園都市が世界で最も科学が進んでいる場所だからであり、
学園都市が解体でもされたら世界中に「木原」が散らばってしまう事になる。

学園都市が最先端科学を独占しているのは、「木原」を一つの場所に纏めておく理由もあるらしい。
また現在は上記の科学を悪用しようとする意思が「木原」という名称をとって出現しているに過ぎない為、仮に「木原」を一人残らず根絶やしにしたところで、また別の形を持って第二、第三の「木原」と呼ぶべき存在が現れるとの事。

統括理事長であるアレイスターに対しての反応は様々。木原数多は「猟犬部隊」を率いるものとしてアレイスターからの指令を聞いており、科学者としての彼の実力も「自分よりイカレた科学者」と高く評価している。
木原脳幹はアレイスターをこの街(学園都市)の王と呼び、「原型制御」を用いることで「木原」達を牙が抜けた腑抜けにまで陥らせることも可能なため、「木原」ではアレイスターに勝つことは出来ないとまで述べている。

ただ木原唯一はアレイスターを「あんな奴」と呼び、脳幹が下に付いているのを好ましく思っておらず、木原幻生は己の知的好奇心のため平気で学園都市そのものを消滅させようとしたことからも、忠誠心は皆無だと思われる。


【登場人物(個別項目があるものはそちらへ)】



  • 木原幻生
登場している木原一族の中では恐らく最高齢の人物。
テレスティーナの祖父で、かつての木山春生の上司にあたる。
見た目は温厚でひ弱そうなご老体だが、本性は「木原」らしく腐れ外道。
学園都市におけるSYSTEM研究分野の元老で、絶対能力進化計画の提唱者。
また暴走能力の法則解析用誘爆実験も主導しており、木山春生が「幻想御手」事件を引き起こす遠因となった、ぶっちゃけ超電磁砲の大覇星祭編までに起きたほぼすべての事件に関与している黒幕。

多才能力を身につけており、「おもしろそうなのを何人か拉致…じゃない保護して力を拝借してる」らしく、食蜂操祈からはチート爺と言われた。
実験中に予想外のことが起きると興奮し、研究に没頭し周りが見えなくなる悪癖を持つため何度も死にかけたようで、体の殆どは代替の機械で出来ている。そんな目にもあってなお特に懲りてはいないようで、劇中では自身の起こした事件に削板軍覇が介入するという想定外が起きた際は、自身は食蜂操祈と戦闘中であるにもかかわらず「ヒョォー」と奇声をあげながら目を輝かせて興奮していた。

「科学の発展のために、多少の犠牲はつきもの」という信条のもと非道な実験を繰り返し、
学園都市(と自分の命)が消滅する事が分かっていながら御坂美琴をレベル6まで引き上げようとするが、食蜂の策に嵌り敗北。
彼女に「物事を集中して考えられなくなる」という科学者として致命的な心理掌握を叩き込まれるが、
なんと自らの肉体を放棄することでこれを回避。今は薬味久子のようなエネルギー思念体となっているという。

  • 木原加群
木原一族の一人にして、グレムリンの正規メンバーであるベルシその人。
科学者であったころの研究テーマは「生命や魂に関する事柄からオカルトを排除した上で、命の価値は不変であることを証明する」こと。

木原の中では珍しく善意を持ち合わせている彼だが、
研究のために心臓を止めた被験体の数は木原でもトップクラスである(心臓を止めた全員の蘇生に成功はしているが)。
研究中に「このまま研究を続けると、命の価値は非常に低い所で固定される」ということを悟り、小学校教師となる。
しかし人の役に立とうとする加群の生き方を諦めさせるために、木原病理が何の罪もない少年を通り魔に仕立て上げ、加群に正当防衛として殺させる。

それ以降彼は教師を辞し、学園都市を抜けグレムリンの一員として魔術を学び、あくまで「本来は被害者であった通り魔の少年」の復讐として、
木原病理と実際に手を下した自分自身を確実に相打ちに持ち込む方法を練り上げ、実行・死亡した。

  • 木原那由多
金髪幼女な小学生。
表向きは特殊学校法人RFO所属の風紀委員を名乗っている。
能力者で『AIM拡散力場と、その力そのものを「見て」「触れる」事ができる』能力を持っている。
よく分からんという人は滝壺理后の劣化版だと思えば大体合ってる。
もっともこちらは滝壺と違い体晶必要としないというメリットが有るのだが。
自らの身体を実験体として提供し続け、「置き去り(チャイルドエラー)」たちと友達になったように「木原」としてはかなりの異端、つまりマトモな人物。

実験体をぶち壊すことを信条としている一族の中で、
実験体の安全も考慮している彼女は欠陥品と言われ、およそ研究者として認められていない。そんな現状に彼女は悔しさを抱いている。
とは言っても別段生活に不自由しているわけでなく、他の一族も研究者として欠陥品扱いでも、何やかんや可愛がっている節がある。
身体の七割が義体で、髪が金髪なのも実験を繰り返すうちにそうなってしまったから。

  • 木原唯一
リクルートスーツの上からブカブカの白衣を着た若い女性。木原脳幹の弟子に当たる。
脳幹を(時々馬鹿にしたような態度をとるが)尊敬しているようで、彼を先生と呼び割りと一緒に行動している。
一族の地位は今のところ不明だが、サイエンスガーディアン側に降伏勧告を行ったり、脳幹の弟子ということからかなりの地位に居ると思われる。
知的好奇心旺盛で「木原」らしい性格。暗闇の五月計画を転用し薬味久子に自身の好奇心を植えつけた結果、
元は善人だったと思われる薬味が歪んだ性格になってしまったことからも、彼女自身がいかに歪んでいるかが分かる。
基本的に敬語だが、「決して誰にも聞かれてはいけない声で」と地の文で書かれるほどの口調で悪態をついたことがあることから、
本性は外道そのものだと思われる。

  • その他
木原混晶とか導体とか蒸留とか測量とか色々名前は出ているが本編には未登場。
なにせ5000人も居るので今後登場するかどうかも不明である。



追記・修正の際は限界を無視してブレーキを一切かけずよろしくお願いします。


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最終更新:2024年03月13日 09:58