ギーシュ・ド・グラモン

登録日:2014/12/30 Tue 22:53:29
更新日:2024/03/10 Sun 16:17:19
所要時間:約 2 分で読めます




女性や友を見捨てては騎士の恥!



ゼロの使い魔】の登場人物。アニメでのCVは櫻井孝宏

トリステイン魔法学院の二年生で、二つ名は『青銅』。
土系統のドットメイジ(作中のメイジの中では最低ランク)で、杖は薔薇の花をかたどっている。
得意な魔法は女騎士をかたどった青銅のゴーレム『ワルキューレ』を作り出すこと。数は最大で七体まで。
使い魔はジャイアントモールのヴェルダンテ。

作中でも高い登場頻度を持つレギュラーキャラであり、彼を通してトリステインの人間の視線が書かれることも多い。


  • 人物
金髪の美少年、ルックスは才人も認めるくらいにはいいほう。
黙っていれば二枚目なのだが、きざったらしい台詞回しと独特なファッションセンスのおかげでイマイチかっこよくなれない三枚目。
性格は女好きのナルシスト。そのせいでひどい目に合うことも多いが懲りる様子はない。俗に言う「残念なイケメン」。
メイジとしての実力はおせじにも高くはないが、明るく人当たりもよいために友人は多い。
また、何回浮気しても結局は許してくれる恋人(モンモランシー)のいるリア充

実家のグラモン家は軍の名門であり、父親は元帥。三人の兄も既に軍に在籍し、エリートコースを歩んでいる。
ナルシスティックな態度は、優秀な兄たちに対する劣等感の裏返しでもある。
家格もなかなかに高いようだが、それだけに戦争になると経費がかさむため、名門貴族でありながら家計は常に火の車らしい。



  • 作中での活躍
初登場は1巻の中盤、才人が召喚された翌日に魔法学院の食堂で友人と談笑していた(アニメ版では才人の召喚に居合わせていたり、ルイズから逃げ出そうとして階段から落ちた彼を魔法で助けたりしている)。
その際に落とした香水のことで拾った才人と口論となり、互いに意地を張った結果決闘騒ぎにもつれこむ。
初めはメイジのことを何も知らなかった才人をワルキューレで一方的に叩きのめす。
だが、かっこうをつけて才人に剣を渡したことがガンダールヴの覚醒を招き、ワルキューレを全滅させられて敗北してしまう。

その後はアルビオン行きに強引についてきて、野盗の足止めに活躍する。
さらに脱出の際にはヴェルダンデが抜け道を作るという大殊勲を果たす(この時ヴェルダンデがいなければ確実に才人とルイズは死んでいた)。

以後は才人とも打ち解け、いっしょに酒を飲んだりするなど付き合いが増えていく。

アルビオンとの戦争の際は従軍。本物の戦場の中で苦悩しながらも有能な部下に恵まれ、武勲をあげて生還を果たす。

戦後はアンリエッタ女王の命により水精霊騎士隊(オンディーヌ)の隊長に就任。
本来は才人が隊長になる予定だったが、平民が目立つと反発が強いという政治的理由から、ギーシュにお鉢が回って来た。
当初はしぶっていたものの、持ち前の目立ちたがりで悪友たちを引っ張っていき、板についていく。
それに従って女生徒たちの人気も上がっていき、一時は水精霊騎士隊全員がモテモテという状態に跳ね上がった。

が、意気消沈している才人を励ますために女子風呂を覗きに出るという暴挙に出てしまい、バレて逃亡をはかるも全員とっ捕まって女子直々に制裁を食らわされ、隊の人気は地に堕ちることとなった。
(才人は逃げ遅れたことがかえって幸いし、タバサにかくまわれたおかげでルイズにバレる程度に落ち着けた)

その後は才人たちとともにロマリアに向かい、侵攻してきたガリア軍を食い止めるために活躍する。
特に、ヨルムンガントを相手に死を覚悟してヴェルダンデに形見を託すところはなにげに名シーン。


始まりはただの阿呆であったが、苦難を乗り越えて最終的には大勢の仲間のリーダーシップをとれるほどに成長した。
才人やルイズが悩んで足踏みを続けていることからしても、作中もっとも人間的に成長した人物ともいえる。



  • 二次創作、およびそれによる誤解と弊害
メイジの力、すなわち作中世界におけるスタンダードな戦い方を読者に伝えるキャラクターであり、『インフィニット・ストラトス』のセシリア・オルコットや、『新世紀エヴァンゲリオン』の第三使徒サキエルと同じ役割のキャラクターと言える。
誰が呼んだか「ミスター・チュートリアル」。

二次創作で才人ではない別キャラクターが召喚されたときは、メイジではなく召喚されたキャラの力を見せつけるために、ほぼ例外なくボッコボコにされるかわいそうな人。
中には、「殺すと思った時にはスデに行動は終わっている人」にケンカを売ってしまったばかりに、決闘に敗れて死亡し、そのままストーリーが進む作品すらある。

なお、ギーシュに対してよく誤解されることだが、決闘騒ぎの発端になった香水を拾ったのは才人である。
しかし原作未読の人間には、拾ったのはシエスタだと思っている者が多い。
これはゼロ魔の二次創作がブームになっていたころに作られた二次設定で、特に才人と入れ替えてのクロスオーバー系に多く見られた。
具体的に言えば、シエスタが香水を拾ってギーシュがいちゃもんをつけているところに才人の代わりのクロスキャラが出張って助けるというものである。
この展開を使えば香水を拾って届けたりしないキャラでも原作のあらすじをなぞらせることができるために広く使われた。
だが、このためにギーシュの人物像がねじまがって伝わっていたのも事実である。
実際、原作ではギーシュは才人に尊大な態度こそとったが見逃そうとしており、事をこじらせたのは才人が憎まれ口を叩いたからである。
ギーシュはバカであるが、すぐに逆ギレして「決闘だ!」などと叫ぶことはない。彼の名誉のために覚えておいていただきたい。


※神撃のバハムートとのコラボイベントにおいては才人以外の男性陣で唯一の参戦を果たす。意外にキュルケより強い優遇仕様だったりする。


追記・修正のために死ねと言われれば喜んで死ぬさ

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最終更新:2024年03月10日 16:17