アオギリ(ポケモン)

登録日:2014/12/21 Sun 20:20:39
更新日:2024/01/28 Sun 10:36:43
所要時間:約 14 分で読めます




警告!
この先にはポケットモンスターRSE及びORASのネタバレが含まれます









■概要


【ルビー・サファイア・エメラルド版】



すべての命は海から生まれた!そう海こそがすべて!
だから我々アクア団は海を増やすことで新たなポケモンを誕生させる!
ポケモンのために自然を取り戻す! これこそがアクア団の理想!


バンダナを巻き、黒い服を着た強面のガタイのいい男。
設定ではワイルドで粗野な性格ということだが、『ルビー』『サファイア』における一人称が「わたし」だったり、口調も対になるマツブサとほぼ同じである。
『エメラルド』では一人称が「おれ」、口調も対になるマツブサと区別化されている。

『サファイア』『エメラルド』では、海洋の化身カイオーガを復活させ、海の面積を増やそうと企んでいる。
その理想の根底には、ポケモンにとって新たな繁栄を生み出せる世界を作るためという思いがある。
「紅色の珠」(『アルファサファイア』では「藍色の珠」)を使ってカイオーガを復活させたが、
しかしその理想とは異なりカイオーガの力は世界中の陸地を水没させるほどになってしまう。

『ルビー』ではマグマ団を食い止めるために主人公と協力する。




【オメガルビー・アルファサファイア版】




罪のないポケモンたちが苦しむ世界・・・
そんなモン許されるわけがねえ!


リメイク版では大幅にキャラデザインが変更となり、まるで海賊のような出で立ちとなっている。
褐色の肌、ごつい髭、そしてやたらピッチリしたスーツと、旧作からあった「豪快さ」という設定が前面に押し出されている。
さらに、リメイク前よりもマッシブな体系となっている。
ちなみに顔の傷のように見える箇所は、顔の深い彫りによる陰であるとの事。

言葉遣いは粗野だが実直でさっぱりした性格。
今の世界は人間によって間違った方向へと進んでいると考え、全てを始まりの状態へ返すためにカイオーガの力を狙う。
仲間のためなら自分の命を捨てることも惜しまない自己犠牲の精神を持ち、団員からの信頼は厚い。
しかし一方で、「目的のためなら自分やアクア団も犠牲にして構わない」という危険なポリシーも持っている。
特撮好きには「藤宮博也(ウルトラマンアグル)をソフトにした」と言えば伝わるだろうか。

主人公たちに対してはその実力を認め戦いを楽しむかのような素振りも見せ、台詞の所々に「いい人」っぷりをチラ見させている。

チェーンが付いた錨を首から下げているが、これは付け根に「メガストーン」がはめ込まれた「メガイカリ」なるアイテム。
アオギリがブチギレた時の状態も「メガイカリ(怒り)」というらしい。
ただし、実際に部下に対して本気で怒っている場面はないため、どのくらいのレベルで怒るのかは不明である。
部下にお仕置きする時もあるが、せいぜいこめかみをグリグリする程度。想像するとちょっとかわいい。

幹部のイズミからは「アオギリ」と呼び捨てにされ、ウシオからは「アニィ」と呼ばれている。
そして両名から、リーダーと幹部の垣根を超えた感情を抱かれている
一方はまだいいとしても、もう一方は…アッー


彼がアクア団としての目的を掲げるきっかけとなったのは、「あるポケモン」との出会いと交流がきっかけであり、ポケモンにとって住み易い世界を作りたかったため。
イズミの部屋には、そのポケモンと坊主頭の少年黒髪の少女を撮った写真が飾られている。
この「あるポケモン」を巡った騒動で、人間の醜い一面に失望した過去を抱いているようである。
だが、部下への思いやりのある面から言っても、それでも人間全てを嫌い切れてはいない繊細な内面も垣間見られる。
その「あるポケモン」が今もまだ存命しているのかは不明である。

ちなみに、その写真の日付は本編開始の約12年前
つまり、『ORAS』での彼の実年齢はまだ30歳に達していない、20代の青年である可能性が高い。
彼の豪快さや時折垣間見せる繊細さ、そして若さ故の過ちと言った行動も、そう考えると色々納得がいくものがある。
顔に刻まれた消えない彫りを見るに、「あるポケモン」の騒動以降の12年は、少年でありながらも相当に苦労を重ねてきたのかもしれない…。
ORAS版のポケモンの為による暴走はプラズマ団のN(ポケモン)を連想する。
「オメガルビー」では旧作と同じく、主人公たちと共にマグマ団を追う。
相方(?)のように負けてもイカリが外れかけたり、土下座したりはしない。
ただし、旧作とは異なるスタンスで主人公と直接やり合いこそしないが基本的には味方ではない。



■使用ポケモン


【サファイア】

  • 1戦目(えんとつやま)
グラエナ  ♂ Lv.24
ゴルバット ♂ Lv.24
サメハダー ♂ Lv.25

  • 2戦目(海底洞窟)
グラエナ  ♂ Lv.41
クロバット ♂ Lv.41
サメハダー ♂ Lv.43


【エメラルド】

  • 1戦目(のみ)(海底洞窟)
グラエナ  ♂ Lv.41
クロバット ♂ Lv.41
サメハダー ♂ Lv.43


【アルファサファイア】

  • 1戦目(えんとつやま)
グラエナ  ♂ Lv.25
ゴルバット ♂ Lv.25
サメハダー ♂ Lv.27

  • 2戦目(海底洞窟)
グラエナ  ♂ Lv.41
ベトベトン ♂ Lv.41
クロバット ♂ Lv.41
メガサメハダー ♂ Lv.43


手持ちは全員進化ポケモン。
煙突山、海底洞窟(エメラルドは海底洞窟のみ)で計2回戦うことになるが、煙突山において、パーティーがまだ未成熟な状態でのサメハダーは脅威。
並大抵のポケモンだと、高い攻撃力で次々と沈められてしまう危険がある。

リメイク版の2戦目では、このサメハダーがメガシンカする。
攻撃力が格段に上がり、一撃でかなりのダメージを食らってしまうことも。
先手を打って早目に片づけてしまいたい。ちなみに鮫肌ではなくなるので、接触技でも気にせず使うことができる。

1戦目から2戦目にかけてグラエナのタイプ一致の攻撃技が消滅する謎采配はマツブサと共通。
ただ、切り札に関してはアオギリのサメハダーは「アクアジェット」「たきのぼり」と言ったみずタイプの技はレベル技の都合で一貫して使わないものの、
あくタイプの技に関しては1戦目で「ダメおし」、2戦目では「かみくだく」と枠を確保している辺り、
1戦目で使った「ふんえん」「だいちのちから」等が「とっしん」「いわなだれ」になってしまったマツブサのバクーダよりはマシと言える。


■その後


【ルビー・サファイア・エメラルド】

「サファイア・エメラルド」でカイオーガの力の真実を目の当たりにした彼は、マツブサと共にその場から撤退。
エンディング後、送り火山に「紅色の珠」を返しに行く。

「ルビー」ではマツブサに自らの過ちを悟らせて共に撤退する。


【オメガルビー・アルファサファイア】

「アルファサファイア」ではルネシティの目覚めの祠の前でマツブサ、イズミと共に主人公たちを待ち受ける。
カイオーガ捕獲時、万が一のことがあった時を想定して作られた「アクアスーツ」を主人公に託した。
自分が追い求めていた力が引き起こした事実に意気消沈していたが、それでも世界とカイオーガを主人公に任せる。

全てが終わった後は己の過ちを悔い、マツブサとイズミの助言もありもう一度やり直すことを決めた。
そして、カイオーガのゲンシカイキをコントロールするための「藍色の珠」を主人公に託す。

「オメガルビー」では、マツブサと同様の役回りを担っている。


【エピソード・デルタ】

事件の終結後はアジトに戻ったが、その後にヒガナの襲撃に遭う。
実は今回の事件の黒幕はこのヒガナであり、アオギリは自らの計画の他に、
カイオーガを復活させることでレックウザの復活を促し、やってくる隕石を破壊するためでもあったという理由が判明する。

主人公が到着した時には既に彼女に敗北しており、彼女に殴られてキーストーンを奪われてしまった。
ヒガナが去った後、「自分にはもはや必要のないもの」として、主人公に「サメハダナイト」を託す。

騒動終了後は暴走したウシオを追い詰めてしまったことを謝罪し、新たなアクア団結成に向けての第一歩を踏み出す。
傍にいたイズミの台詞から察するに、互いに号泣しながらの会話だったらしい。

その後はすっかり気のいいあんちゃんといった雰囲気となり、自身を鍛え直すためにバトルハウスに通うようになる。
『アルファサファイア』のみ、タッグバトルの時に彼をパートナーに選ぶことができる。

また主人公を君/ちゃん付けするようになる。
これは『ルビー』で味方だった場合の呼び方が反映されているのだろう。


バトルハウス

エピソード・デルタ攻略後に解禁され、ASではマルチバトルで本気仕様のアオギリと組むことができる。
この時の(メガ)サメハダーは「たきのぼり」「アクアジェット」「かみくだく」「どくどくのキバ」と一致技もフル活用。
クロバットは「いのちのたま」を持ち、技構成は「クロスポイズン」「ブレイブバード」「いかりのまえば」「はねやすめ」。
2匹とも性格「ようき」で努力値は攻撃・素早さ振りである。
クロバットは「ブレイブバード」と「いのちのたま」の反動で早々に倒れることも多い点に注意。


ウルトラサン・ウルトラムーン

レインボーロケット団のメンバーとして、カイオーガの力で陸を沈め海を広げる目的を達成した瞬間のアオギリが登場する。
デザインは旧作版であり、そのためか手持ちにもゲンシカイキやメガシンカが存在しない。
マツブサ同様クロバットが「ヘドロばくだん」「エアスラッシュ」等を使う辺りは当時を思わせる。
その一方でサメハダーが「アクアブレイク」、ベトベトンが「ダストシュート」を使って来るので完全な過去作仕様ではない様子。
  • 手持ち
グラエナ  ♂ Lv.64
ベトベトン ♂ Lv.64
クロバット ♂ Lv.64
サメハダー ♂ Lv.64
カイオーガ  Lv.66

マツブサがいることは知らなかったようで、存在を知り決着を付けようとした瞬間に空間の歪みに飲まれ消えていった。



【メディアミックスでのアオギリ】


アニメのアドバンスジェネレーション及びポケットモンスターSPECIALにて登場。アニメでのCVは相沢まさき。
詳細はこちらを参照。




【余談】


名前の由来はアオギリ科の落葉高木「青桐(アオギリ)」から。
花言葉は「秘めた意志」。
英語名は「Archie」。
日本語名の「アオギリ」、上述の「Archie」を含め、ORASで最初に選択できる7ヶ国語のうち、イタリア語以外の全ての言語で、名前がAから始まる。
イタリア語だけは、チーム名が「Team Idro」なためか、「Ivan」という「I」から始まる名前である。
そのせいかは不明だが、ウシオとイズミのイタリア語名はどちらもAから始まる(それぞれ「Alan」と「Ada」)。





オレたちには為すべきことがあり

テメエはそんなオレたちにとって、ぶっ潰すべきカタキ役だ

アクア団リーダーとしてテメエのポケモン諸共

バッキバキに追記・修正してやるよ

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最終更新:2024年01月28日 10:36