ヒント屋

登録日:2014/12/04 (木) 22:18:42
更新日:2023/10/17 Tue 12:40:39
所要時間:約 7 分で読めます





ちょっと待った!ヤングマン!
たった35ドルですばらしいヒントをあげよう。
ヒントが欲しいだろう?


「ヒント屋」とは『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するキャラクターである。


RPGなどのゲームをプレイしていると、「どこに行けばいいのか分からない」「何をすればいいのか分からない」ということがきっと、だれにでも1度はあるだろう。
そんな途方に暮れたプレイヤーに適切なヒントを与えてくれるのが、この「ヒント屋」のおじさんである。
「HINT」と書かれた黄色のカンバンと、メガネをかけたおじさんが目印で、話しかけるとつぎになにをすればよいかを教えてくれる。……ただし、有料で。


料金は地域によって異なり、



オネット 35ドル
ツーソン 50ドル
スリーク 60ドル
フォーサイド 75ドル
サマーズ 150ドル
スカラビ 100ドル


となっている。*1
基本的に物語の後半になるほど高額となるが、「サマーズ」だけはほかの地域より物価が高いため、その次の町の「スカラビ」よりも割高になっている。


彼の実力は高く、なぜか1個人が作った機械の使い方を知っていたり、直感だけで困っている人の存在を示唆したりと、作中でもかなりのハイスペックを持つ人物である。


ところが、『MOTHER2』は基本的にストーリーの流れが分かりやすいので、初見でもヒントに頼らずともクリアはできる。
そのため、多くのプレイヤーにとってこの「ヒント屋」は、本当に困ったときにヒントをくれるおじさん……ぐらいのイメージではないだろうか?


しかし、特定の時期や目的が分かっていても敢えて彼にヒントを求めると、ユーモアある返しをしてくれたり彼の意外な人柄を知ることができる。
以下では、そんな彼の特徴的なヒントメッセージを一部、解説付きで紹介しよう。
ちなみに、話しかけるとヒントを出す前に項目冒頭のように聞かれ「はい」と答えるとヒントをくれる。
それを踏まえて以下のヒントメッセージを読むとシュールに思えるかもしれない。



「ポーラスター幼稚園の南にあるアップルキッドとオレンジキッドの家にはもう行ったかな?
彼らは偉大な発明家…のたまごだ。
彼らは資金などの援助を求めている。援助をすると、あとで…きっと!かならず!もれなく!いいことがあるはずだ。
もらった料金以上のサービスをしてしまった。」

ツーソンに着いた後に聞けるヒント。
このヒントを信じ2人に援助をしたプレイヤーはもらったサービス以上の持ち金を失い、怒りを覚えることになる。
ヒント屋はこれ以外では間違った情報は流さないのだが……彼もオレンジキッドの実力を買い被っていたのだろうか?



「おじさんも商売だから客が来るのはうれしいけど今はそんな場合じゃないだろう!
でもこの50ドルはもらっとくよ。」

ハッピーハッピーむらについた直後にわざわざツーソンに戻ると聞けるヒント。
実質ヒントなし。
それでもお金をとるあたり、ヒント屋も苦しい仕事なのだろうか。



「この町の北西に地下通路がある。
そこにはふたりの見張りゾンビがいる。根はいいやつらなんだが…。
そこに行ってみるのもいい。行ってみないのもいい。
でも、行ってみた方がいいと思うな。」

スリークについた後に聞けるヒント。お前はゾンビのつれか。肝心のヒントもなぜか優柔不断。



「♪どせいだに よいとーこー
いちどーはー おいでー
ハァどっこいしょ♪」

スリークの地下通路に着いた後、サターンバレーに行かずに戻ると聞ける歌声。
もはやヒントでもなんでもない。
元ネタは群馬県に伝わる民謡『草津節』と思われる。



「砂漠のダンジョンのショージ・モッチーさんに5匹のボス達を倒したことをちゃんと報告したかい?
おじさんは昔サラリーマンだったからね。
その経験から一言いわせてもらうけど、大事だよ…報告は。」

ドコドコ砂漠あなのぬしをすべて倒した直後に聞ける。
おじさんの人生をほんの少しだけ知ることができるヒントである。



「近頃の若者は世の中のことに無関心なんだな。
坊や達もそうだったなんておじさんちょっとガッカリだな…。
倒れている人がいるのなら助けてやろうと思うのが人の道ってぇもんじゃないのか?」

フォーサイドのボルヘスの酒場を出て、倒れているトンチキを無視してヒント屋に行くと聞ける、
何事にも無関心な若者に対する社会的批判。
まあ、それを注意してくれるあたり、彼もいい人なのだろう。



「さる…クロコゲだったよねぇ。大丈夫かなぁ…。」

ムーンサイドを訪れた後、ボルヘスの酒場を出て壁に激突したサルを無視して聞けるヒント。
もはや、ただの感想文である。
この一言の対価が75ドルって……



「あのかわいいメイドさんに食事に誘われたんだって?
いいなぁ。おじさんちょっとうらやましいぞ。」

モノトリービルの前にいるメイドのエツコに「ぐるめとうふマシン」を渡した後に聞ける本音……もとい、ヒント。
ヒントって何だっけ?



「一度電話をかけてみなさい。
ストリ…じゃなかった、ストイッククラブに。」

「ストイッククラブ」の電話番号を聞いた後、電話を掛けずに行くと聞けるヒント。スタッフ自重しろ。



「スカラビ文化博物館…
スカラビ文化博物館…
スカラビ文化博物館…」

3人目の仲間、プーパーティに加わった直後に聞けるヒント。
いったい、どんな表情をしながら話していたのかが気になる。



「無口な人の無口をなおすためには『むくちをなおすほん』を読ませるに限る。
ある集団がすべて無口な場合その集団のリーダー(もちろん無口)にその「ほん」を読ませるとその集団を更正する。
すべての人が無口でなくなる事がある。
さて、私は何度、『無口』と言ったでしょう?」

とある場所で「むくちをなおすほん」を入手した直後に聞けるヒント。クイズ形式である。
正解は……えーっと……



「ねぇねぇねぇー、グミの村のぉー、奥にいるぅー力自慢のぉー
グミちゃんにはぁー話しかけたぁー?エーッ!ホントー?マジー?
若い女性バージョンでヒントを出してみました。」

グミ族の無口を治したあと、チカラ自慢をするグミ族に話しかける前に行くと聞けるヒント。
いよいよキャラが崩壊してきているような気がする。単にノリがいいだけなのだろうか。

普段はニュータイプ並の直感で役に立つヒントを真面目に話すことが多い彼だが、こういうところで釣り合いをとっていたのかもしれない。



「君に伝えるヒントは……、もう何もない…。
君はこれまで本当によくがんばった。
後は…運を天にまかせるだけだ。」

とある場所で、ある大事なものを入手すると聞けるようになる。
さすがのおじさんも、もう話せるヒントが完全に尽きてしまったらしい。
そのため、ヒントはこれ以降はもうもらえないのだが……すべてを終えたら、またおじさんに話しかけてみよう。




もっと良項目にしたいなら追記・修正をするといいぞ。
今日はここまで。

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最終更新:2023年10月17日 12:40

*1 金額を見てピンときた方もいるかもしれないが、それぞれの街にあるホテルと同額だったりする。