相良良晴

登録日:2014/12/03 (水) 15:50:32
更新日:2022/08/29 Mon 16:01:20
所要時間:約 20 分で読めます




『相良良晴』とは、ライトノベル織田信奈の野望』に登場する主人公。


CV:江口拓也(アニメ)、川原慶久(ドラマCD)


~概要~

「織田信長公の野望」という歴史ゲーム大好きな現代高校生。
ゲームをしていたらどういうわけか戦国時代にタイムスリップしてしまった。
放り出された戦場で足軽に助けられ、お互い大の女好きということもあり意気投合。
手を取り合って天下一級のはぁれむを作り上げることを誓い合った。

だが足軽は良晴を凶弾からかばい致命傷を負う。木下藤吉郎と名乗ったその足軽から夢を託される。
後の豊臣秀吉を間接的に死なせてしまった責任と夢を叶えるため奮起。
藤吉郎に仕えていた蜂須賀五右衛門と新たに契約を結び、織田信長に仕官しようとする。

……だが良晴の知る織田公は存在せず、居たのは女の織田信奈だった……。

「木下藤吉郎のおっさんの代わりを務め」「本能寺の変を防ぎ」「信奈の天下統一を達成させる」ことを使命としている。

他の重鎮よりも身軽な立場を活用して殿を務めたり潜入や派遣、工作作戦をこなす。


■能力

さて、戦国モノというだけあり舞台は血煙と陰謀渦巻く戦場。
ライトノベル主人公らしく一騎当千、天下無双を発揮する――ことはない
恐らく戦国有数の忍である五右衛門がついていて槍働きは微妙。一般兵相手にやられはしない程度である。

では何が武器かといえば、それは彼が持つ歴史の知識。史実に基づくリアル攻略本である。
現状ではどうしようもなく思える戦況も、歴史を知っていればその後の逆転の方法を実行できる。
実際に未来知識を活用して良晴が救った戦況は多々ある。

だが良晴本人は(基本利発な豪傑からすれば)「サル」呼ばわりも仕方ないほど学力は低い。
算数を間違えるほど(高校では習わない放送禁止用語ではあるが)難しくない英語の単文の意味を理解できない。
つまるところ記憶力もアレで、肝心な史実が抜け落ちていたり細かな所は覚えてなかったりする。

また、良晴本人が自分の知る史実をねじ曲げて人命救助を行ったりしているため、
段々歴史が歪んできており大筋であったはずの出来事でさえも変わっている。余計に知識が通用しなくなっているのだ。
しかし織田鉄砲隊の三段撃ちや艦隊戦における陣形など戦術は機能するので最近はそっちが主流。奇策を用いて戦況を覆す。

ここまで語ったが、実のところ彼の本当の武器は大胆な発想とド根性であろう。
天才軍師の十面埋伏を地形ごと破壊する、急ごしらえの鉄甲船のバランスを崩すため大量の磁石をくっつけるなど常識に囚われない。
ここぞという時の機転は正に切れ者である。
絶体絶命の窮地にあっても相手を説得し九死に一生を得る。理詰めというよりは理想論が多いが。

ただ戦の指揮は下手で、槍を取ればまず負けると部下から言われている。両兵衛がいなければ一大名として戦えない。


応用が効くというか行動力がずば抜けていて、未来知識等を文化面に惜しげもなく注ぎ込む。
史実を信奈に教えるのは禁止されている反動とばかりに大暴れしている。
例:
  • 川並衆を用いて関所を無視して特産品を各国で売りさばいて大儲け
  • 咄嗟に揚げたこ焼きを思い出し披露
  • 領地に町おこしのため「B級グルメ」「ゆるキャラ」等の開発を指示
  • にわか知識で宣教師とやたらハイスピードなダンスミュージックを作曲
  • 超有名画家にせがまれて下手くそな「萌え絵」を描いて見せる etc……
と、十兵衛にすら「文化の歴史改ざんしまくりじゃないですかっ」と突っ込まれている。
本人も大筋の史実の変化は重く考えるもののこっちは自覚しながら「まあいっか」で済ませている。

学校の友人から「球よけのヨシ」とあだ名される程、こと避けることに関しては非凡な才能を見せる。
服部半蔵の手裏剣を数回避ける、馬上からの勝家の槍を息切れして諦めるまで避け続ける、吉川元春の刀を白刃取りするなど。
何気にだんだん進化している気がする。


■人格

楽天的で怖いもの知らず。上司である信奈や斎藤道三にすらため口で啖呵を切る。
女性の胸や体型を遠慮なく言及するなどデリカシーも基本ない(流石に殺されるような状況なら尻込みする)。
礼儀も品もないため人柄をよく知らない人からは「サル」だの「山猿」だの「女たらしの猿」だの散々な言われよう。

しかし自信に溢れ、ここぞというときに見せる男気は本当に高校生かと疑いたくなるほどで、
堂々として時に必死な振る舞いは男女問わず人を惹き付ける。ついたあだ名が「人たらし」。
「天下一の女好き」を自称するだけあって美女や美少女には目がなく、敵でも助けようとする。
信奈への恋心を自覚してからは恋愛は信奈一筋だが、誰彼構わず救いの手を伸ばすのは依然変わらない。
いかな美少女であろうと見た目が幼女の子には反応せず、(恋愛対象としては)子供扱いする。おっぱい星人。
ただし最近何かと痴話喧嘩等で生死の間を往き来しているため川並衆に感化され露璃魂を発症しかかっている。
「年頃の女の子が怖い」そうな。



平和ボケした現代日本で暮らしていたので命のやり取りにはいくら戦場を経験しても慣れず、むしろ命が失われていくのを余計に看過できなくなっていく。
「俺は欲張りなんだ」「拾える実は全て拾う」と二者択一の状況でさえ諦めない。
この身を滅ぼしかねない姿勢は度々諭され嗜められているが、「確かにそうかもしれない」と折れかけ認めつつも止めない。
一介の将として召し上げられ兵達が喜んで犠牲になろうとしても決して許さず「同じ命だ」とし、
「雑兵のために犠牲になろうとする将など聞いたことがない」「将の器ではない」と言われながらもより強く信頼される。
籠城する相手に「餓死で苦しんで死ぬ戦なんてあっちゃなんねえ」と物資を送り続け、(狙ったわけではないだろうが)結果無血開城させてしまったことも。
個人的に彼の生き様は金ヶ崎の退き口、男気は両兵衛と毛利家の騒動にてよく表れていると思う。


意外なことに戦国の世に来てからの性格は良晴にとって異常なものだったと判明。
本来は少しばかり臆病な、現代の若者らしいっちゃあらしい弱気な性格。
戦国のことに関して記憶喪失になり、敬語も使うしいちいち狼狽えるし、
泣き言は言うしで(命の危機とはいえ)お前誰だよと言いたくなるほどへたれた振る舞いを見せた。
「守りたいと思った女の子と出会うと自分とはまるで別人のように勇気がわく」という、彼の父親譲りの秘められた資質こそが今までの彼だったのだ。
信奈と出会い遺憾なくこれを発揮していたのである。

しかしへたれても彼は彼。
どこか儚げな小早川隆景と心を揺らす黄金に衝き動かされ、見事生への道を掴みとった。

背中に受けた傷が殆ど癒えぬままにハードな海賊の雑務を激痛に耐えながらこなし、
なよなよした性格ではあったが村上水軍の連中に次第に認められていく。

急に生き別れになってしまった為か家族への思い入れは人一倍強く、母と絶縁状態にある信奈や梵天丸を気遣っている。
両親の夢をよく見るらしく、特に母性に飢えていて無自覚にそれが露見した時の慰めてくれた十兵衛の言動を母のものと錯覚。以後心の支えともしていた。
そのためか戦国で唯一の肉親である義妹のねねをとても大切にしている。


■人間関係

  • 織田信奈
仕える主人であり憧れの存在であり命を投げ打つほど惚れ込む想い人。
記憶を失ってなお、信奈の黄金の意匠などに動かされるものを感じていた。
当初は出会い頭に散々な扱いを受けたため双方ツンデレな態度を取り合っていたが実質一目惚れ。
信奈にとっては良晴は自分の夢を理解し共に歩める無二の存在。
良晴は第六天魔王と例えられるほど情に溢れ過ぎる彼女を普通の女の子のまま輝かせようとしている。
邪魔さえ入らなければ初夜を迎えていたほどの仲だが、お互いの言動が発端の痴話喧嘩はもはや織田家の日常。

  • 明智光秀
当初は斎藤道三に臆することなく食って掛かった良晴を先輩と呼び慕っていたが、信奈のとある発言から激しくライバル視するように。
清水寺の戦いで良晴の意味深な発言と深い悲しみを湛えた目に心揺らされ恋心を抱く。
それは彼が土御門に殺されたと思った瞬間激昂し普段なら回避できた罠を見落とすほど。
瀕死の良晴を治療する過程で夢の中の母にすがるほど弱った彼を見て、
「本当に平和な日の丸から来たとしたら、自分はこうも強く振る舞えるだろうか」と考え子をあやすように慰める。
そんな良晴の意外な弱気を知ってからは母性的な一面を炸裂させるようになる。
記憶喪失の彼を再び慰め、恋心を認めて告白。記憶を取り戻させた。
最初に彼女と出会ったIFの世界線では良晴と共に堺で事業を成功させ祝言を挙げる手前までいくが…?

長屋のお隣さん。気が合うらしく兄妹のように仲が良い。
何かと良晴の世話を焼いてくれ、初期から既に彼に好意を抱いている。ちょくちょく彼の婚約者に立候補しているが皆からスルーされる。
金ヶ崎の退き口の別れでは彼にしがみついて離れようとしなかった。
約束の小袖を良晴にねだるいじらしさは異常。

  • 柴田勝家
家老仲間。仲が悪いわけではないが胸や脳筋っぷりをいじられたり信奈の寵愛で(勝家が一方的に)張り合ったりしている。
悲しみのあまり金ヶ崎で良晴が冗談で言った「生きて帰ったら胸を揉ませてくれ」という約束を受けてしまう。
良晴本人は覚えておらず断るが、泣くほど嫌がりながらも武士として約束は守ると揉まれる。以後身を汚されたとトラウマ気味に。

  • 丹羽長秀
家老仲間。良晴にとってはお姉さん。
どこぞの猿の骨か分からない自称未来人と姫である信奈の恋に否定的だったが、
金ヶ崎で自ら殿を買って出た彼を認め、こんなことならもっと早くに……と悔いる。
以後は悔いのないよういつ死ぬか分からない二人の仲を積極的に取り持つ。

  • 滝川一益
家老仲間。
「よっしー」と呼びつつ良いように良晴で遊んでいる。
読心術で彼の口から己に関する史実を聞き出してしまい、狼狽するも持ち直す。

  • 斎藤道三
史実では死ぬ運命にあった彼を救った。
全くの無名であった良晴が自身の思惑や心中を言い当て本心を引き出したことで彼を認める。
互いに落ち込んだ所を奮起させるなど、信奈だけでなく良晴にとっても義父のような人物だった。

天下に名を轟かす悪人である自分にさえ臆さず「二度と信奈に怪しげな薬を使うな」と、
釘を刺されたことに少なからず驚いた模様で、信奈の頼るべき相手として認めていた。

  • 松平元康
当初はほぼ覚えてすらいなかったが、
半蔵伝いに独立のきっかけを作ってくれた良晴に恩を感じ、金ヶ崎では半蔵を良晴の護衛につけた。

  • 服部半蔵
今川軍として良晴をあと一歩まで追い詰めるが未来人の彼の説得を、今川義元の力量を疑問視していたこともあって聞き入れる。
金ヶ崎では彼と兵達の一喜一憂に呆れつつも護衛として尽力。前鬼と組んで土御門を欺く。
だが、君主たる松平を優先して良晴をしばし放置した。

  • 今川義元
あわや成敗されるところを良晴が「こんな美少女を殺すなんてもったいねえ!」とエロ不注意で助けた。
その時点からか彼を「天下一の男」として見初めておりついには(偽装とはいえ)祝言を挙げるに至った。
美貌と隠れ巨乳と天然素直で男性ホルモンわきわきの良晴の理性を破壊した。
戦嫌いなのに彼の背中を押すため付き添った。
義元に仕えるIFの世界では初対面の彼の助言を聞き入れて桶狭間をスルーする。

  • 津田信澄(織田信勝)
家老仲間。良晴にとって身内で数少ない対等な男友達。
童貞も卒業できてない良晴は一足先にゴールインして子供まで生まれた信澄をオンドゥル語で錯乱するほど本気で羨ましがっている。

  • お市(浅井長政)
かつては半兵衛をめぐってやったりやり返したりしていたが、
お市となりしがらみがなくなってからは因縁も消えて穏やかに接している。

  • 姫巫女
正体を知らなかった良晴に連れ出され、その際に握った手から神通力により彼の心の中を覗いた。
世間での評判云々よりその時の信奈への想い、曰く「あれほどのあつきおもい」や人となり、
信念を信じて「戦国の世を終わらせるかもしれない男」として手放しの期待と信頼をかけている。

  • 伊達政宗
梵天丸。
堺へ遊学しに来ていたところ良晴と出会う。
分かりやすく厨二病だったので「独眼竜というより邪気眼だな」と何気なく彼に言われた邪気眼を気に入ってしまう。
いわゆるオッドアイでありその上、金髪と日本人離れした容姿のため疎んじられてきたが、良晴の言葉で持ち直す。
無理のある戦況でなおかつ母親が危篤と聞いても帰還しようとしない良晴に家族の心を説教され、
天涯孤独である良晴を気遣いながらも疑心暗鬼から素直になり帰還した。
政宗に仕える世界では悪魔召喚の儀式で呼び出され、使い魔の扱いで仕えることになる風呂場も一緒に入るくらいに。

  • 武田信玄
無防備の温泉で偶然出会い、警戒しつつも対話。
山本勘助が予言した天命を動かす者が良晴だと確信し、更に信玄の最後を教えられたことで死の運命を乗り越える。
大変彼を気に入っており、武田の軍師兼将来の人材の為の種馬としてスカウト。
嫁候補として武田四天王を温泉でストリップショーさせ、望むなら自分でも良いと言外に言ってのけた。
全身全霊で成し遂げようとした謙信の扉を良晴が先に開けてしまったので、「あの少年に嫉妬しているんだな」と苦笑いした。
IFの世界では「勝千代ちゃん」呼びするほど部下としてだけでなく男女でも親密になっていくが…?

  • 武田勝頼
気絶していた良晴と五右衛門を介抱してくれた幼女。
最初は勝頼本人が話すのが苦手なので名乗らず、良晴は名前を知らなかった。
あまり喋らないが良晴と手を繋ぎたがるなど彼に懐いており、
その無邪気な笑顔や振る舞いは危うく良晴を不治の病に罹患させかけた。
信玄も妹である勝頼がここまで人に懐くのは珍しいと評しており、
本人も良晴の嫁になるのは満更でもないようだが、幼女なので(多分)守備範囲外。

くせ者と見なした良晴(と五右衛門)を何度も討ち取ろうとし、
温泉で何故か主君と混浴しているサルを慌てて殺ろうとしたら主君の命令で素っ裸にされた挙げ句(修羅場でパニクったサルにより)品定めされた。
逆恨み気味に良晴のヘイトを高めるが自陣の軍師として出た彼が見せた男気にすっかり惚れ込み、
上記の嫁指名も「良晴の望みとあらば」と受け入れた。

  • 北条氏康
これまた温泉で邂逅。
尊大な性格で自信をもって未来人から自分の評価を聞いたら「なんか地味な武将」としか覚えられていなかった。
見知らぬサルに裸見られるは侮辱されるは他諸々でブチ切れて呼び鈴でこっそり忍を呼んで始末しようとしたらサルに勘付かれ、
もつれて一番気にしている秘密のお尻の蒙古斑を見られ彼を謀殺対象に加える。

  • けんにょ
良晴の説得に応じ南蛮蹴鞠大会を開く。

  • 雑賀孫市
本猫寺で出会った良晴を気に入り婿に来いと半ば強引に誘う。本来の着物姫姿で介抱したりもした。

  • 小早川隆景
瀕死の重傷を負った彼を拾う。
亡き兄の影を良晴に見て、良晴が毛利に仕え始めてからは彼にだけ素を見せるように。
お互い惹かれていき、特に隆景は彼に依存し子作りを控えめに迫った程近づいていく。
しかし彼が記憶を取り戻すと一転冷酷に「兄には浮気癖などなかった」と海へ突き落とす。
織田にいてこそ相良良晴と憎まれ役を演じた彼女は別れに悲しむが、元春に諭され回復。ついに「兄離れ」をした。
IFの世界では出会った当初こそ姉と一緒に良晴を兄の命を狙う者と判断し手にかけようとしたが、彼が兄が命を落とす可能性を助言し兄もそれを聞き入れたことで渋々了承した。
実際兄は命を狙われており彼の助言で九死に一生を得たことで一転し自身に仕えることを勧める…どころか婿にしようとした。

  • 吉川元春
姉についた悪い虫だと良晴を敵視する。
最後まで扱いは変わらなかったが姉が焦がれる人としては認め、
悲しみに暮れる彼女を「そこまで欲しいなら奪ってしまえ」と励ました。
IFの世界線では一転し妹同様良晴を自身の婿に迎え入れようとし、もし妹を選ぶなら一生独身になることも辞さなかったが父親の助言で…

  • 村上武吉
記憶喪失でへたれた良晴を哀れに思うが厳しく接する。
正真正銘の賭けを行い思い切って杯を飲み干した彼を村上水軍の仲間と認めた。
良晴と隆景のいちゃいちゃに当てられて照れたり。

  • 宇喜多直家
捕らえた官兵衛をめぐり良晴と対立。
最愛の娘を人質にとられ殺された(と思わされ出し抜かれた)彼を敵視する。
記憶喪失になりまるで別人となった良晴を殺しても仕方ねぇと柄の悪い先輩と後輩のような関係に。
良晴も「宇喜多のおっさんを謀殺できるやつなんてこの世にいない」と後に言う。

  • 足利義昭
お手紙将軍。敵ではあるが記憶喪失な上因縁の鹿之助を捕らえたこともあり彼に懐いてる。
頭を撫でた上、良晴を義兄にさえしようとしたが隆景に却下された。

  • 上杉謙信
茶屋で出会う。安土城の祭りに出向いてきた際に良晴と行動を共に。
毘沙門天でなく一人の少女として好き勝手扱われ、振り回されつつも心を揺らされていく。
どんな手を使っても人として地上に引きずり降ろすと決心した良晴に説得され、二度目の接吻を受け回復。人間としての生を取り戻した。

  • ルイズ=フロイス
堺で出会う。
本猫寺でハーレム状態となりウハウハしていた良晴に胸を好き放題されるが、邪な心で触られていたと知って一時は軽蔑。
その後良晴の苦心を考えて許した。

  • 近衛前久
当初は信奈の思想を理解できず、他陣営と共に信奈を亡き者にしようとするも彼女に暗躍がバレ、以後直接的な対立こそなくなったが彼女から「良晴を養子にして関白の位を譲る」
という無理難題を吹っ掛けられたために良晴には信奈共々あまりいい感情を抱いていなかった。
しかし信奈が本気で南蛮に対抗することを考えていることで考えを改め、織田家分裂の危機を救い、良晴と共に大友・島津家の交渉役に派遣。
良晴が相良氏の血縁者と分かると自身の交渉失敗の汚名返上もあったものの信奈の要求を受け入れるなど態度を軟化させている。
普段は典型的なお歯黒白塗り顔をしているが、素顔は良晴が「朝倉義景を遥かに超える苦み走った渋いイケメン」と称するほどのルックスや義弘を本気にさせる実力の持ち主。
ただし信奈が美形を毛嫌いしていることを知っているため良晴にはこのことは口止めしている。

  • オルガンティノ
少年宣教師。実は女性恐怖症で異国の地で打ち明けられる友人の良晴に相談をしている。
良晴があいまいな知識で教えたダンスミュージックのハイスピードなオルガン演奏にドはまり。
真面目な彼には珍しく「教皇に見られたら破門間違い無しですがかまいやしません」「いい! このスピードいいですよ!」とノリノリだった。

  • 島津家久
薩摩の姫武将で島津四姉妹の末妹、普段は天真爛漫で文学を愛する少女ながら軍師としては冴えわたっており、良晴から種子島の扱いは天下一と言わしめるほど。
良晴とは京で邂逅しておりその時に友人となったため伊東家が敗走し九州で良晴が捕虜になった際は事なきを得た。
姉妹では唯一母親が異なり、また幼いころの馬追い事件もあって姉たちに引け目を感じている。
姉たちに認めてもらうために生き急ぐかのような戦いをしてきたがそれを良晴に叱責され関係修復に奔走。
命懸けの状況で姉との関係修復をしてくれた良晴に好意を寄せ、以後姉に内緒で良晴に同行した。

  • 相良義陽
この時代の相良氏を治める姫大名であり、良晴の先祖にあたる人物。ちなみに漢字は違うが読みは同じ「さがらよしはる」。
紆余曲折を経て大名の座を妹徳千代に託し(このせいで良晴の先祖も徳千代改め相良頼貞だったことに)良晴の「姉さん」になり、彼のかけがえのない家族になるが…。
+ 以下、最終巻のネタバレにつき注意
最終的に良晴を助け彼が戦国時代に戻り留まるための代償として、「義陽としての記憶」を喪い本物の代わりに「相良家の娘相良義陽」として現代人に
そして現代の相良家の一員として「家族」と共に良晴が変えた事で生まれた歴史の博物展を見に行った帰り、良晴が彼女と別れる時誓った彼や妹との再会の約束の断章を義陽が微かに感じる所で、本作は幕を閉じた。
IFの世界では島津四姉妹と彼女を含めた5人で修羅場が繰り広げられる。


~相良軍団~
良晴の無茶を可能にする彼直属の部下。
金ヶ崎の退き口等で結ばれた結束は固いが、主従とか上下関係が苦手な主君の気風もあって非常に和気あいあいとした独特の雰囲気。

川並衆頭領にして良晴の筆頭家老兼護衛。戦場で倒れた藤吉郎に代わり良晴と主従関係を結ぶ。
彼のことをほぼ四六時中守り続ける良晴の守護神。
彼女がいなかったら彼は数十から数百回は死んでいる。女絡みの修羅場には居合わせないことが多いが。
重大な選択を迫られた時、「二つの実をどちらも拾うことはできぬ。決断されよ」と持ちかけ却下される。
あくまで欲張りな主に呆れつつも「それでこそ相良氏でござる」と述べる。最近は五右衛門も欲張り癖が移った。
良晴も彼女を大事に思っていて、彼女が銃で撃たれた時は激昂し、本能寺の変を打ち明けた一人でもある。恐らく彼が命の危機に最も頼る人物。
実は重度の男性接触恐怖症であり、主の良晴なら多少は耐えられるが気絶する。
人工呼吸をしたり迫られてもあまり嫌がっているように見えない。裸を見せることには抵抗はないようだ。

  • 川並衆
川賊。戦闘に建設、川渡りなんでもござれのハイスペック露璃魂集団。良晴の奇策は彼らがいないと成り立たない。
頭領共々一度織田家への仕官を良晴にすっぽかされたが無事に家来に。
そのことやお頭関連で良晴に恩を感じてはいるが永遠の偶像ことお頭に触れることは許さない。ガチでシメる。
彼らの「戦国で荒んだ心が無垢な幼女に洗われる」という露璃魂精神が良晴に感染しつつある。


  • 家臣団
多くが金ヶ崎で殿を買って出た良晴の元に集った志願兵。百戦錬磨の猛者。
信奈と良晴を生き別れさせないために勇んで命を投げ出そうとするがそれを良しとしない彼の言動に心打たれていく。
共に泣いて笑って生き延びた彼らの結束は並々ならぬものがあり、良晴への信頼を無くすことはない。
彼の性格も良く理解しており、「殿が女の子を見捨てるわけがない」と揺るぎない。

  • ねね
義妹。最初は長屋のご近所さん。「天下一の美少女」を報酬に求めた良晴にお目付け役も兼ねて送られた。
何をするんでも付きまとうので鬱陶しく思っていた部分もあったが、
自分の無事を喜んだりするねねを『この時代の自分の家族』と考え、大切に思うように。
『自分の妹』と思うようになってからは、合戦から帰ってくればお土産を渡し、土産話もたくさんしているとか。
そんな彼をねねも慕っていて、金ヶ崎で重傷を負って彷徨う良晴の夢を見た時には、
彼の無事を祈るために寒空の中神社で冷水を被って願掛けをしたほど。
死亡したと知らされた時は信奈と同等かそれ以上に乱れ、
「さるどのを見捨てるとは、見損ないましたぞ!」と手を上げるつもりで信奈の寝室に乗り込んだ。
良晴が大名となってから跡継ぎを作るのにもノリノリで、「ではねねと子作りするといいですぞ」と義兄妹とはいえ積極的。

天下一の軍師。自分の得意とする八門遁甲の術等をまさかまさかの方法で打ち破る良晴に興味を抱く。
籠絡しに来たことを見抜いていて、誰に付くこともないとしていたが、
己の手柄を差し置いて半兵衛のために奔走を繰り返す彼に“義”を感じる。
信奈についての問答で強く心を動かされ彼個人に仕官すると宣言。
古くからの因習を無くすため自身の生命力でもある龍脈を破壊。
彼を官兵衛に託し朽ちようとしたがプライドも何もかなぐり捨てて走り回った良晴と松永弾正により蘭奢待の気を取り込み延命。
安堵して泣きつく彼を抱く彼女は慈母のようだった。彼女の覚悟を知った良晴も彼女をちゃん付けではなく呼び捨てするように。
恐らく彼が最も頼りにする人物。
もはや以心伝心と言って差し支えないほどの信頼関係で、
記憶喪失でしばらく接触のなかった彼の丁字戦法を読み切り未来の兵法であるはずの輪形陣で対応。
片想いでも幸せと達観してはいるがますます恋慕は高まって弱々しくも嫁や愛人に立候補する。
良晴がいなければ菩提山に帰るとまで言っている。
本能寺の変を知らされた一人。

  • 前鬼
傲岸不遜な式神。半兵衛と偽り良晴(と犬千代)に馬の糞や尿を食わせた。
式神の立場から懸命にもがく良晴を面白おかしく見ていた。
彼の愚かともいえる欲深さに呆れていても好ましく思っている節がある。
主の命令とはいえ彼を助けるため代わりに爆砕した。
主たる半兵衛を救おうとする良晴に協力し、二度と蘇生できない状態で彼を庇い弱点の銃弾を喰らう。
半兵衛を託し、最後に良晴を友と呼んで天に召された。

  • 黒田官兵衛
天下の両兵衛の片割れ。良晴を歴史を歪めるいれぎゅらあだと警戒し、未来に送り返そうとしていた。
すねこすりを憑けて女子との接触を妨害したりとろくなことをしなかったが、
大人げない大人達に責められていたのを見かねた良晴に、命を救われたこともあって心を開いていく。
半兵衛とは違いイマイチ意思疎通もできていないが関係は比較的良好。
官兵衛の心が未発達な部分が大きい。半兵衛が年不相応なだけだが。
本能寺の変を知らされた一人。

良晴軍団きっての猛将。尼子家再興のため宇喜多軍に包囲されていた良晴を救って仕官した。
すねこすりが憑いていたため良晴が体目当てで信頼できない人だと判断。失望するが前鬼に諭され勘違いだと知る。
玉砕覚悟で単騎特攻しようとするも良晴に体を張って止められる。
避けられる攻撃も避けず受け止める彼に本心をぶつけ、なおも受け入れられついに心からの忠誠を誓う。
それからは彼にぞっこんでどんな仕打ちもドM回路で興奮するが見捨てられるのは本当に堪えるようで珍しく弱音を吐いた。
記憶喪失になり不安に駆られる彼と優しく暖かく接し、彼が帰還したと分かればあっさり交渉に応じる一面も見せた。
IFの小早川家に仕えた世界では良晴の必死の説得で同じ仕える身となるも覚悟を無駄にされたことで彼にはつんけんな対応をするも
彼のやさしさには落ちており、隙を見て2人から彼を奪うことも考えている。

追記・修正は戦国時代に飛ばされてからお願いします。

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最終更新:2022年08月29日 16:01