ラゴゥ(MS)

登録日:2014/11/16 (日) 16:35:42
更新日:2024/04/10 Wed 20:16:03
所要時間:約 6 分で読めます







戦うしかなかろう!互いに敵であるかぎり!!

どちらかが滅びるまでな!!



ラゴゥとは『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)。
紛らわしいが「ラゴウ」ではなく「ラゴ」である*1


目次





ラゴゥ
LaGOWE


基礎データ


型式番号:TMF/A-803
所属:ザフト軍 バルトフェルド隊
全高:11.49m(ターレット基部まで)
重量:70.18t
動力:バッテリー
装甲材質:不明
武装:
2連装ビームキャノン
2連装ビームサーベル

乗員人数:2名
搭乗者:
アンドリュー・バルトフェルド
アイシャ


機体解説


ザフトが地上戦用に開発した四足獣型MS。
ボディが明るいオレンジ色で塗装されているのが特徴。頭部には緑色のモノアイと白い3本角状のセンサーアレイがある。

見た目通りバクゥの発展型であり、指揮官用の機体として開発された。

地上戦で高い戦闘実績を残したバクゥのコンセプトを受け継いでおり、コクピットが胸部にあるなど機体構成はほぼ共通。4本脚に無限軌道、背面には翼を持つため全体のシルエットも似通っている。
その一方で機体サイズはバクゥより一回り大きくなっておりボディの形状もよりシャープに。
翼には左右で4基、胴体後部にも1基のジェットスラスターを内蔵し加速性を増強。
脚部にも小型のスラスターを内蔵し旋回性能を高めており、巨体ながらその機動・運動性能はバクゥを凌駕する。

脚部の先端が三つに分かれた蹄状になっており格闘武器として使用することも可能になっている。
武装面でも強奪したGAT-Xシリーズの技術を用いた強力なビーム兵器を標準装備しており、攻撃性能が高まった。
ただし、ビームサーベルとビーム砲も装備させるうえで機器を小型化仕切れなかった面もあり、機体の大型の一因はこのビーム兵器類の搭載にあったとされている。


総合的にバクゥを上回る性能を持つが、巨体をバクゥ以上に動かすために強化された推進器類の操作が複雑化。
結果、本機の高速機動を完全に制御するのはコーディネイターでも難しく、その上で精密射撃などの攻撃を行うのは極めて困難となっている。
そのため開発当初から操縦士とガンナーによる複座式コクピットが設けられており、複雑化した操縦系を効率よく運用できるよう配慮されている。


ちなみに劇中ではバルトフェルド機のみ、しかも1話(次回予告や総集編や回想シーン除く)しか登場していない。
さらに、続編でもバクゥしか登場しなかったため、彼の専用機ともとれる扱いだった。だが、後に少数ながら量産されていたことが判明。

なお、本機は非人型の機動兵器であるがCE世界ではバクゥ同様MAではなくMSに分類されている。でもガイアガンダムの四足獣形態は「MA」と言われている、この違いは一体...



武装


  • 2連装ビームキャノン
背面のターレットに接続されている射撃用ビーム兵器。
エネルギーは本体のジェネレーターから供給されており、PS装甲相手でも充分なダメージを与えられる出力を確保している。
ターレット基部と砲塔の接合部がそれぞれ可動するため広範囲をカバー出来る。
しかし高速戦闘中での精密射撃はコーディネーターでも難しいためガンナーにはかなりの技量が求められる。

  • 2連装ビームサーベル
バクゥと同じく頭部に内蔵。見た目は骨を咥えたワンワン。
左右にビーム刃を発振しすれ違いざまに目標を両断する。
尚、バクゥの物と違い基部が板状になっている。



劇中の活躍


バルトフェルドとアイシャの乗機として登場。
慣らし運転として出撃した際に偶然叢雲劾ブルーフレームと遭遇し交戦しているが決着は着いていない。

本編ではアークエンジェル隊を強襲しキラエールストライクと交戦。
砂漠というフィールドを活かしたバルトフェルドの操縦とアイシャの正確な射撃でキラを追い詰める。

しかしここまでの戦いで大きく技量を上げていたキラにビーム砲を破壊され、部隊も徐々に劣勢となる。
それでもなお戦い続け、エネルギーが尽きかけフェイズイフトダウンしたストライクに対し正面から最後の突撃を仕掛ける。
結果ストライクを吹き飛ばすが、激突の寸前にSEEDを発動したキラはエールを切り離しカウンターでラゴゥのボディにアーマーシュナイダーを突き立てていた。
これによりラゴゥは機能停止に陥り、直後コクピットで抱き合ったアンディ、アイシャと共に爆散した。

ちなみにこれによりアイシャは死亡。バルトフェルドも重傷を負うがダコスタに救助され九死に一生を得ている。



バリエーション


◆ラゴゥハイマニューバ



フッ、バクゥには通用してもこのラゴゥにはなぁ!

基礎データ

武装:
2連装ビームキャノン
2連装ビームサーベル+2連装ビームファング
翼部内蔵型ビームサーベル×2
火砲×2
アンカーランチャー

乗員人数:2名
搭乗者:
アンドリュー・バルトフェルド
アイシャ


機体データ

『機動戦士ガンダムSEED Re』に登場したラゴゥの強化型。
ラゴゥの翼にジンハイマニューバと同型の大型エンジンが取り付けられており、そのシルエットは元のラゴゥより大型になっているのが特徴。
頭部センサーアレイ基部の形状が変化している他前脚にスタビライザー状の追加装甲が取り付けられている。
また、各部に武装が追加された。

ラゴゥ以上の機動性と攻撃力を持つが当然操縦性は更に低下しているようである。
尚、追加された翼のエンジン部は任意でパージ可能だがその場合外側にある元のジェットエンジンも一緒にパージしてしまうため元のラゴゥに戻ることは出来ない。


武装

  • 2連装ビームキャノン
ノーマルラゴゥと同じく背面のターレットに接続されている。
砲身に変化は無いが翼のエンジンに干渉しないよう接続アームが上に伸びている。

  • 2連装ビームサーベル+2連装ビームファング
頭部に内蔵。サーベルの基部にバクゥハウンドのものに似たビームファングが追加されている。

  • 翼部内蔵型ビームサーベル×2
翼の外側に内蔵。すれ違いざまに敵機を切り裂く。

  • 火砲
翼部ビームサーベルの下に追加されている。
ほとんど使われなかったためビームか実弾かは不明。

  • アンカーランチャー
胴体後部に追加された装備。
尻尾状のパーツの先端を射出し目標を貫く。電流を流すことも可能らしく劇中ではソードストライクのパンツァーアイゼンを破壊してみせた。
機体正面に放つ場面もあるためランチャー自体も可動するかもしれない。



劇中の活躍

原作のラゴゥ同様バルトフェルドとアイシャが乗って登場。
キラのパーフェクトストライクを相手にその圧倒的機動力をもってストライカーを悉く破壊する。
しかしSEEDを発動したキラに翼とビームキャノンを破壊される。
接近戦を挑みストライクの左腕をサーベルで切り裂くがやはりカウンターのアーマーシュナイダーでボディを刺し貫かれ機能停止した。



関連機体


◆バクゥ バルトフェルド専用改修タイプ

型式番号:TMF/A-802 P-Mod.W

ラゴゥ以前に運用されていたバルトフェルド専用機。
元々はラゴゥの開発過程で生まれた実験機だったが、バルトフェルドが気に入って強引に自身の乗機とした。左前脚の肩部分には虎のエンブレムがあしらわれている。

基本はノーマルバクゥをベースとしてるが、エンジンや駆動系、装甲などが改良されている。
頭部に特殊合金製サーベルファングを持ちサーベルタイガーのような見た目に。
他にも前脚クローやジェットスラスターなどラゴゥに通じる装備が多い。コクピットも操縦士とガンナーによる複座式。
背面のターレットは通常機と同型なのでミサイルポッドやレールガンを装備可能。
全体的にバクゥをスペックアップ機となったが、操縦性は相当悪くバルトフェルド以外には乗りこなせなかったという。

ラゴゥのロールアウト後はジブラルタル基地の倉庫にしまわれていたが、とある一件でダコスタがイライジャとロレッタに引き渡し、使用後はそのままロウ達の下へ。
以降はジャンク屋組合預かりとなり、背面の武装を作業用クレーンに付け替えるなど非戦闘用に改修されている。
……でもサーベルファングはそのままなのでその気になれば戦闘も可能。
実際、山吹樹里がジョージの補助を受けてゴールドフレーム天との戦闘に使用した他、パワーローダーの分離パーツとドッキングして船外作業をしたりもしている。



立体化


ガンプラ

放送中には発売されずHG GUNDAM SEEDでバクゥに遅れリマスターシリーズでようやく発売。
ちなみに他の人名や商標名を考慮する必要がないからなのか「モビルラゴゥ」ではなく「ラゴゥ」名義。
今見ると関節がABS樹脂素材で古く感じるが、バクゥやケルベロスバクゥハウンドを経ただけあって十分な可動範囲を持つ。
一応、バクゥのミサイルポッドも装着できる。



ゲーム作品


◇機動戦士ガンダムSEED(PS2版)

ステージボスとして登場。
原作通りストライクとの一騎討ちになるがジャンプしながらライフル撃ってれば特に問題無く勝てる。
残念ながら今作ではガンダムタイプしか使えないため完全なNPC機体。


◇GENERATION OF C.E

プレイヤー機として使用可能。
しかし宇宙では出撃出来ず武装もビームしかないためあんまり使えない。
ぶっちゃけミサイルある分バクゥの方が使いやs(ry


スーパーロボット大戦シリーズ

第3次αJWで登場。いずれも原作同様ボス敵として1度だけ戦うことになる。雑魚として数多く登場することはないのが不遇に思える
J以外では、条件を満たすと味方側でも使えるようになる。

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズ

並いるSEED機体の中で、何故か稼働と同時に参戦している。コストは最も低い1000。
ブーストダッシュが滑空ではなく地面を滑る方式で、武装も連射できるビームキャノンとビームサーベルの他、バクゥを呼び出して突撃させる。

次回作機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOSTでは覚醒技を手に入れるも、目立ったてこ入れはされず。

そのまた次回作機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOSTではコストアップに伴ったメイン射撃弾数増加や補正率緩和などが貰えた。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONではサブ射撃に銃口補正がかかり続ける修正が貰えたが、最低コストで初期から実装されているからか劇的なテコ入れは行われていない。

機動戦士ガンダム Extreme vs.2ではようやく大幅な修正が入った。
射撃CSにビームキャノン(狙撃)が追加。溜めモーションが入るが弾速が一瞬で届くほどのもの。
更に横格闘や覚醒技が新規の物に変更。実用面でやや向上したか。
覚醒は地上を高速で移動できるM覚醒か、とにかく連射力で圧倒するS覚醒がおすすめ。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、アシストのバクゥにミサイルポッド連射が追加。
前格闘が叩きつけダウンになってしまったが、弾幕要員が新たに加わった事を考えるとかなり強くはなった部類。
覚醒はS覚醒が最も相性が良い。


追記・修正に明確な終わりのルールは無い、ならどこで終わりにすればいい?

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最終更新:2024年04月10日 20:16

*1 ガンダムSEEDと同じく福田己津央が監督を務めた『GEAR戦士電童』で「ラゴウ」という四足の怪獣が登場していたが、名前の元ネタかどうかは不明。