ロングダガー(MS)

登録日:2014/11/15 (土) 13:13:31
更新日:2024/04/06 Sat 09:53:30
所要時間:約 6 分で読めます






ロングダガーとは『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』、『SEED MSV』などに登場するモビルスーツ(MS)。


目次





ロングダガー
LONG DAGGER


基礎データ


型式番号:GAT-01D
所属:地球連合軍大西洋連邦
動力:バッテリー
装甲材質:不明
武装:
75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2
57mmビームライフル M703
57ミリ高エネルギービームライフル
ES-01 ビームサーベル×2
対ビームシールド
特殊装備:
フォルテストラ
(115mmリニアキャノン)
(8連装ミサイルポッド)

搭乗者:
イレブン・ソキウス
セブン・ソキウス
ジャン・キャリー


機体解説


C.E.71の大戦後期に地球連合軍大西洋連邦が開発した機体。
次期主力機として生産が急がれたストライクダガーと同時期に開発されていたダガー系の一種であり、その中でも上位機種にあたる。
外観上は他のダガータイプと同じバイザータイプの頭部センサーを持つ、所謂ジム顔
一方で装甲は全体的に角ばった形状をしており、頭部はイーゲルシュテルンの増設を行ったため少し横幅が伸びている。
装甲色は赤味がかった灰色と赤褐色が主体で、ダガーやストライクダガーに比べると落ち着いた見た目になっている。


ダガー系の機体は先立って試作建造されたGAT-Xシリーズのデータやコンセプトを受け継いでいる場合が多いが、本機はデュエルの「MS同士の白兵戦」というコンセプトを引き継いで開発が進められた*1
このため敢えてストライカーパックシステムは搭載せず、本体の機動性と運動性を強化。
結果、汎用性は然程高くはないものの、基本性能ではストライクダガーを凌駕することは勿論、105ダガーとも同等以上のものを獲得。
特に運動性能はあのアストレイシリーズにも匹敵する。
ただし、その分ストライクダガー等と比較すると操縦性は低下してしまっており、ナチュラルでは扱い難い機体となってしまった。

また、ザフトがデュエルに装備させた「アサルトシュラウド」の有用性にも着目。
結果、機体全体に武装とスラスターを内蔵した追加装甲装備「フォルテストラ」を装備することが可能なよう設計された。

構成パーツの半数をストライクダガーと共通化することで生産性や整備性もある程度確保している。


このロングダガーは連合の戦闘用コーディネイター「ソキウスシリーズ」の乗機として開発が進められ、ストライクダガーと同時期に完成し実戦投入も視野に入っていた。
ところが、ナチュラル用OSの完成によるMSの大量生産が本格化したうえ、ブースデッドマン育成が一定の成果を挙げ高性能なワンオフ機の投入も現実味を帯びたことで、本機の有用性は著しく低下。
結果、開発に関与していたブルーコスモスの意向もあり、ソキウス共々本格的な実戦投入は見送られることとなった。


ちなみに、デュエルの量産機とも言うべき機体であることから当初は「デュエルダガー」という名称となるはずだったらしい。
本機に関わったメカニックなどの間には「敵に強奪された機体の名前を付けるのはイメージが悪い」ということからロングダガーと名付けられたと噂されていた。
ストライクダガーの命名が「盗まれなかったから」とされているので、盗まれたデュエルの名を冠するのに抵抗があったというのも無くはなさそうな話である。
ただし、結局デュエルの名は本機の改修機に付けられているためこの噂の真偽のほどは定かでは無い。

ちなみにそのデュエルダガーの完成後はロングダガーの生産は完全に中止されている。


武装


  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部側面の左右に内蔵。

  • 57mmビームライフル M703
ストライクダガーのものと同型の中距離用ビームライフル。

  • 57ミリ高エネルギービームライフル
デュエルのものと同型のビームライフル。信頼性が高く銃身下部のグレネードランチャーも使用可能。

  • ES-01 ビームサーベル
左右の腰部アーマーに1基ずつマウントされている。

  • 対ビームシールド
ストライクダガーのものと同型の対ビームコーティングシールド。
色以外特に変化は無い。

  • フォルテストラ
  • (115mmリニアキャノン)
  • (8連装ミサイルポッド)
アサルトシュラウドを参考に開発された追加装備。
機体全体に追加装甲を施したうえで各部に内蔵されたスラスターによって機体の総合性能を向上させる。
外見もそうだが右肩部にリニアキャノン、左肩部にミサイルポッドを内蔵するなど武装の種類やレイアウトもアサルトシュラウドのそれに近い。
また、いざとなれば任意でパージ可能であり、その際は閃光弾で敵の視界を奪うことで隙を少なくしている。

後に開発されるブルデュエルにもこれを強化改良したものが装備されている。
なお、本体はPS装甲製ではないため、デュエルやブルデュエルに比べると「防御能力の強化」といった意味合いが強くなっているのも特徴。

「フォルテストラ」は「強いドレス」という意味。



劇中の活躍


◇C.E.71(『SEED ASTRAY』)

完成後イレブン・ソキウス、セブン・ソキウスが搭乗し試験運用が行われていた。
尚、イレブン・ソキウスはこの機体に少なからぬ愛着を持っていた模様。

その後、上記の理由で実戦投入が見送られ用済み扱いされた挙げ句、ブースデッドマン三馬鹿後期GAT-Xシリーズ三機を相手に、戦闘訓練(ソキウスは刷り込みによりナチュラルを攻撃できないため実質ただの的役)をさせられる。
しかし「生きてナチュラルの為に働きたい」と考えたソキウス二人はロングダガーごと連合から脱走。
自分たちの有用性を証明するべく「最強のコーディネイター」と謳われる叢雲劾に挑戦。
2機を1機と誤認させる作戦で劾の不意を突き、ブルーフレームを撃破し劾に重傷を負わせ勝利する。この時、戦利品としてブルーフレームの頭部を持って行った。
ちなみに劾がブルーフレームに乗って明確な敗北を喫したのは後にも先にもこの時だけ。

ところが基地に帰還すると今度はアズラエルから「2機でザフト基地を制圧しろ」という無茶な命令をされ再度出撃。
そこで待ち受けていた満身創痍ながら復活した劾と生まれ変わったブルーフレームセカンドLと再度対決。
迷いを断ち切り全力を尽くした劾の前に敗北した。



バリエーション


◆ジャン専用ロングダガー


連合に所属するコーディネイター、煌めく凶星「J」ジャン・キャリーの専用機。
彼のパーソナルカラーである白い装甲色が特徴。基本フォルテストラ装備。
機体性能は通常機と変わらないがジャンの腕前もあって高い戦闘力を誇る。

パナマ攻防戦でデュエルと対決し互角以上に渡り合うがグングニールによって機能停止に陥る。
しかしイザークは動けない敵を殺す気は無かったため、トドメを刺されずに済んだ。



◆デュエルダガー

型式番号:GAT-01D1
搭乗者:エドワード・ハレルソン
レナ・イメリア

コーディネイター用のロングダガーをナチュラル用に再調整した機体。
OSもナチュラル用に変更し調整が進められ、ナチュラルでも充分扱えるようになっている。
装甲が濃い青色で塗装されている以外はロングダガーと外見上の差異は無く武装も共通。フォルテストラも装備可能。

主に連合のエースパイロットを中心に配備された。




ゲーム作品


◇『GENERATION of C.E』

ロングダガー、ジャン専用ロングダガー、デュエルダガー三種とも参戦。フォルテストラも換装で装備可能。
武装はビーム・実弾が揃っているため扱いやすいが、突出した長所は無いので終盤まで使うには少々愛が必要。
ちなみに戦闘デモムービではソキウスのロングダガーと劾のセカンドLの対決が再現されている(ゲーム内では再現不可)。




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最終更新:2024年04月06日 09:53

*1 そのせいか腰部の形状がデュエルに似ている