裁きの龍

登録日:2011/10/12(水) 08:31:40
更新日:2023/12/27 Wed 22:19:58
所要時間:約 4 分で読めます




裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)
星8 光属性 ドラゴン族
ATK3000 DEF2600
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の「ライトロード」モンスターが4種類以上の場合のみ特殊召喚できる。
①:1000LPを払って発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
②:自分エンドフェイズに発動する。
自分のデッキの上からカードを4枚墓地へ送る。

カードゲーム『遊戯王OCGデュエルモンスターズ』のカードパック『LIGHT OF DESTRUCTION』で登場したカード。
初収録時点でのレアリティはウルトラとアルティメットレアの二種類。

同カードパックから新たに追加されたカテゴリ『ライトロード』とシナジーがある特殊召喚条件と、
非常に強力な除去効果を併せ持つカードであり、今もそうだが、当時から『ライトロード』デッキではエースカードの一つとして扱われることが多かった。


あのカオスと同じく、LPを1000払うことでフィールド上のこのカード以外のカードを破壊する効果を持つ。
ちなみに、儀式モンスターで召喚しづらく、攻撃力もこのカードより低い《終焉の王デミス》は、2倍のLPを払ってようやく同じ効果を発揮できる。どういうことなの……

リリース当時と比べると、この効果へのカウンターとして非常に有用な《スターライト・ロード》の流行や、
優先権に関するルール変更などによって使いにくくはなっているが、それでも依然として強力な効果といえる。

劣勢に追い込まれていても、特殊召喚条件を満たしていれば、この一枚で安定して切り返すことが出来る。
特殊召喚故に条件を満たせていれば何度でも召喚できるため、《強制脱出装置》等の「手札に戻す」効果は事実上無視でき、
手札に何枚かあるなら、一枚目で場を更地にした上で、二、三枚目の《裁きの龍》を召喚することも出来る。
特殊召喚のために召喚酔いが存在しないため、試合展開によっては三体並べられればそのまま9000ダメージを与えてゲームエンドまで持っていける。

これだけ強力ならその召喚条件は厳しいと思うかもしれないが、安心してほしい。
このカードの召喚条件は「墓地に『ライトロード』と名の付くモンスターが4種類以上存在すれば良い」というものなのだが、
『ライトロード』カテゴリのモンスターの大半は、コントロールしている側のターンエンド時に自分の山札から何枚か墓地に送る効果を持っており、
普通に『ライトロード』モンスターを召喚・展開しているだけでどんどん『ライトロード』を含むカードが墓地に貯まっていき、
いざ《裁きの龍》を召喚したいと思った時には既に特殊召喚の条件を満たしているパターンがほとんど。後は手札に引ければOKである。
何?《裁きの龍》も墓地に落ちた?そこに《死者転生》があるじゃろ?

相手からしてみれば、低級モンスターが多いこともあってわらわら出てくる『ライトロード』と戦っていたら、
いきなり大型モンスターが出てきてこちらの盤面を更地にされ、その上で同じモンスターが何体も並んで圧殺された。何を言ってるか(ry 状態であり、
自分からしてみれば、どんな状況でもこの一枚で切り返し、場合によってはそのままゲームウィンまで持っていける、非常に頼もしい切札である。
まあ、そもそも『ライトロード』の切り札としてデザインされている以上、『ライトロード』デッキを相手取るなら《裁きの龍》は警戒してしかるべきカードの一つであるので、
初めて『ライトロード』と戦ったというプレイヤーでもない限り、出されて諦め顔を浮かべることはあっても、ポルポルくんみたいな反応はしないと思われるが。

ちなみに、戦闘ダメージを受けたことに反応するカウンターカードとして有名な《トラゴエディア》や《冥府の使者ゴーズ》もこのカードの前では無力であり、
追撃こそ防がれるものの、バトルフェイズの後のメインフェイズ2で再び効果を使って吹き飛ばせる。
流石に《エフェクト・ヴェーラー》を使われると大人しくならざるを得ないが、これだけではその場しのぎでしかなく、
相手の場に守備表示のモンスターがいなければ攻撃は通せるし、何なら手札に数枚あれば二枚目を召喚すればそれでいい。
自分は劣勢を文字通り吹き飛ばしておいて、相手の切り返しは許さないという、まさに外道なプレイングといえよう。


ただし、強力なカードではあるが、弱点はもちろんある。


まずは特殊召喚の封殺。
この当時は特殊召喚封じは主にシンクロ召喚やE・HEROの融合召喚に対する強力なメタの一つだったが、
通常召喚が出来ないこのカードにも当然の如くぶっ刺さる。

前述したように、《スターライト・ロード》もこのカードにとっては非常に辛いカードの一つ。
全体除去効果を無効化されて《裁きの龍》も破壊された挙句、相手の場には《スターダスト・ドラゴン》が召喚されてしまう。
そもそもこのカードはバウンス以外には除去耐性がなく、《奈落の落とし穴》などの召喚に反応する罠カードの大半が弱点と言えるので、
召喚する前に出来るだけ相手の伏せカードは除去しておきたいところ。
《大寒波》(2011年3月1日に指定以降大会での使用禁止)現役時代はそれとコンボでラクにキルまで持って行けたり返しのターンの魔法カードを阻止したりしていた。

次に、除去効果発動時にコストとして支払う1000LP。
《神の宣告》や《神の警告》といったカードでLPを投げ捨てまくっていると、そもそも発動が困難になったり、
ヤリザ殿こと《六武衆-ヤリザ》などのカードで突然の死を迎えかねないので、むやみやたらと発動するのはやめた方が良い。

なお、エンドフェイズ時の自分の山札を4枚墓地に送るという効果も、割と重めに見えるが、
そもそもこのカードが採用される『ライトロード』は他にも墓地参照効果が多く、バンバン山札を墓地に送ってモンスターを並べる速攻デッキなので、
どれだけ山札が削られようと、ライブラリアウトする前に相手のLPを削り切ればそれで良く、
特にフィニッシャーである《裁きの龍》は、召喚した後はそのままゲーム終了にもっていくのが常で、あまりこのデメリットは気にならない。

また、上述の通り《エフェクト・ヴェーラー》はその場しのぎにしかならないので使われてもそこまで気にならないが、
《閃光を吸い込むマジック・ミラー》や《超古代生物の墓場》といった、場に存在する限り永久に効果を封じるカードには注意が必要。
『ライトロード』ならば、表側攻撃表示から守備表示に変更することで相手の場の魔法・罠カードを一枚破壊できる《ライトロード・マジシャン ライラ》や、
ほとんどのデッキに当たり前に投入されている《サイクロン》等で、《裁きの龍》を出す前に除去しておきたいところ(マジック・ミラーにはライラも光属性なので無力だが)。
最近は手札から使えば裏の、墓地から使えば表の魔法・罠カードを破壊できる《ギャラクシー・サイクロン》まで登場したので何とかなるだろう。 


  • 相性の良いカード
《エクリプス・ワイバーン》
墓地に落ちた時デッキから光属性か闇属性の上級ドラゴンを除外、このカードが除外されたら手札に加える。
『ライトロード』の効果や《竜の霊廟》などで簡単に墓地へ送ることができる。
このカードを除外する手段としては、カオスモンスターや征竜のコストなどが有効。
もっとも、2019年よりこのカードは禁止カード入りしているため、解除されない限り使えないのだが。

《大寒波》
2011年3月1日から禁止カードになってしまった通常魔法。
その効果はメインフェイズ1開始時にしか発動できないものの、次の相手ターン終了時まで魔法・罠カードをお互いに発動できなくなるので、かなりの妨害性能。
発動すればキルターンへの突入、撃ち漏らしても恐るべき制圧力。

《創世の預言者》
こちらも墓地からの回収に。効果モンスターなので壁にもなる。
しかし、通常召喚故に召喚権が必要なのと、罠カードや《エフェクト・ヴェーラー》で召喚や効果発動を妨害される危険性もあり、安定性には少し欠けるのが難点。
《大寒波》現役時は後述の《死者転生》より高く評価され、使われていた。

《死者転生》
魔法カードであり、回収対象が誰彼一切記されていないので回収能力だけで見れば《創世の予言者》より安定する。
《大寒波》現役時は評価が正反対だった。

《光の召集》
こちらも墓地(ry
『ライトロード』カードなどで《裁きの龍》も墓地に落ちてしまった時の対策に。
《裁きの龍》以外にも、相手ターンに《オネスト》を回収して反撃なんてメリットも。

ちなみにこのカードは強さの割に入手が非常に容易である。
GS2010にノーマルで収録されているため、店で投げ売りされている事もある。





追記、修正は墓地にライロが4種類集まってからお願いします。

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最終更新:2023年12月27日 22:19