マクロスゼロ

登録日:2009/11/08 Sun 19:53:23
更新日:2024/03/18 Mon 20:35:32
所要時間:約 4 分で読めます






鳥の人が蘇る時、禁断の“滅びの唄”が流れる



マクロスゼロとは、2002~2004年にOVAとして出された作品。

  • 目次

◆概要

「マクロスシリーズ」の生誕20周年記念として制作された。
初代こと超時空要塞マクロスでは語られなかった戦争が描かれている。
実在する戦闘機からプロトタイプモンスターの様な架空の兵器まで出て来るカオス。
戦闘シーンの殆どをCGにするなど、かなり斬新な仕様になっている。

■あらすじ

1999年7月、後にマクロスと名づけられる監察軍の宇宙戦艦が地球へ落下した。
この艦よりもたらされた様々なオーバーテクノロジーの奪い合いは、やがて統合戦争と呼ばれる世界大戦に発展する。
戦争末期の2008年、統合軍の工藤シンは、反統合同盟軍の可変戦闘機SV-51に乗機を撃墜され、マヤン島に流れ着く。
そこで彼は島の巫女サラ・ノームと出会う。
一方、落下した宇宙戦艦と同様の反応を示す物体がマヤン島付近の海底に沈んでいることが判明。
統合軍と反統合同盟軍は互いにそれを我が物にしようとする。
こうして、マヤン島を舞台とする戦いの幕が開くのであった……。

●登場人物

  • 工藤シン
CV鈴村健一
主人公。統合戦争中に両親を目の前で射殺されており、それに起因するPTSDを患っている事を示唆する描写がある。
パイロットの技術はとても高く、撃墜数もかなり多い。
しかし、初めの方は全然ガウォークやバトロイドは扱えなかった。まだバルキリーの操縦技術そのものが未成熟だった時期なので致し方ない。
F-14の改造機*1でSV-51γを相手に善戦するなど、ファイター形態に限定すれば技量は高い。
色々とラッキースケベ。しかもシンで鈴村なのにどっかのアスカとは違って主人公降板は無かった。

  • サラ・ノーム
CV小林沙苗
今作のヒロイン。
マヤン島で風の導き手として務めている。
クーデレにしてツンデレ。可愛い。
マオとシンのキスしたのを感じ取って衝撃波を発生させたりと結構嫉妬深い。
大人の時どころか子供の時のおっぱいまで拝ましてくれた。ありがとうございます。

  • マオ・ノーム
CV南里侑香
サラの妹。
ご存知シェリルのお婆ちゃん。
猿の如き運動能力のおきゃんな娘。
てっきりシンとくっつくかと思いきや、何もなかった。
シンにしてみりゃ妹みたいなもので、恋愛対象じゃ無かった様だ。
劇中の親指をちゅーちゅーしてる仕草は可愛いを通り越して、悩殺ものである。

CV神谷明
ご存知我らがフォッカー隊長。
統合戦争を生き残った数少ない熟練パイロットであり、従来に無い三段変形機構で多くのパイロットが心折られていく最中、唯一VF-0の限界性能を引き出した。
パイロット養成に力を入れている。
異常にイケメン。
過去話なのでこちらは亡くなりません。

  • エドガー・ラサール
CV小森創介
陽気な黒人。
シンとコンビを組んでいる。
周りから引かれがちなシンとも一緒にいてくれるいい奴。
2人とも2回撃墜されたが(しかも2回ともノーラに)運よく生存。
両津ではない。

  • アリエス・ターナー
CV進藤尚美
人類学者。
フォッカーの恋人にして大学時代の先輩。
統合軍の嘱託として空母アスカに乗艦する。

  • 中島 雷造
CV有本欽隆
整備の職人気質のオヤジ。
VF-0を荒っぽく扱うシンを怒鳴って居るが、
0の性能を限界まで引き出そうとしている根性は認めていて、骨のある奴が現れたと喜んでいた。
終盤ではVF-0の2機を最終戦仕様(通称ゴーストブースター)に改造。
シンとフォッカーに託して出撃を見守った。

  • ノーラ・ポリャンスキー
CV高山みなみ
反統合同盟軍の女性パイロット。
ワインレッドのSV-51γを駆る凄腕。
イワノフとは恋仲。
統合軍兵士に家族を惨殺され、自身も陵辱・拷問を受けたことにより統合軍に対して異常なまでに憎しみを抱いている。
最終戦仕様のVF-0を駆るシンに若干の優勢を保って居たが鳥の人の攻撃に巻き込まれ最期を遂げる。
小説版マクロスFでは、『BIRD HUMAN -鳥の人-』撮影時に早乙女アルトがノーラの役をやってくれるよう監督から懇願されていた。

  • D.D.イワノフ
CV大友龍三郎
反統合同盟軍のエースパイロット。
乗機は黒いSV-51γ。
昔はフォッカーの教官で、VF開発計画のテストパイロットの前任者だったが、情報を盗んだ上で反統合同盟軍へ亡命していた。
シリーズトップクラスの腕を持ち、あのフォッカーと殺り合って被弾したのは全話通して僅か1発だけ。
最期はノーラを鳥の人に殺されて激昂し単騎突撃。
鳥の人の攻撃をコクピットに受け色んな物をぶちまけて逝った。

▼余談

本作もマクロスシリーズの例に漏れず、
“マクロス世界で起こった事実をもとに製作されたフィクション”という形がとられている。
ゼロはそれが顕著に現れており、よく注意して見るとそれらしい演出が見てとれる。

例)
  • 画面に水しぶきが飛び散る

ゼロのストーリー(マヤン島事件)は統合政府によってトップシークレットとされ、長い間語られる事はなかった。
事件に関わった人物には箝口令が敷かれたらしく、フォッカーは『超時空要塞マクロス』の冒頭で、この戦いはなかったかのような発言をしている。
マクロスF』の時代の頃に制約は解除され、初めて人々の知るところとなる。
(もちろん全ての真実を明らかにしたわけではなく、政府による改ざんを含む)
そのひとつとなったのが、後に出版された主人公工藤シンの伝記『鳥の人』である。
小説版Fの記述によるとシンはサラと共に行方不明になったらしく、これは自伝ではない。(恐らく書いたのはエドガー)
この本はフロンティア船団にて映画化もされた。

▲外部出演

スーパーロボット大戦シリーズに参戦してはいるが、本作品はマクロスシリーズの中で時系列が最初という立ち位置の作品であるため扱いづらい点もあるのか、スピンオフ的作品の「スクランブルコマンダー2」にしか登場しない上に原作終了後の参戦。
前見た時より髪が伸びたフォッカーと無事に再会でき、スカル小隊に復帰した。
『X-Ω』でも期間限定参戦。

Another Century's Episode:Rでは、サラを救うべく鳥の人へ立ち向かったシンが、サラが去った後に惑星エリアへ飛ばされてしまい、そこで50年後の人間である『マクロスF』のキャラ達と出会う事に*2
また、試作機とはいえ50年前の旧式機であるVF-0は航続距離等の点で『マクロスF』の現行機とは大きな差があり、これを補うためにエンジン部分の総交換を行っている。*3
マクロスFの主人公のアルトとはノーム家の関係者同士ということから、よく絡んでいた。
ちなみに、本作ではスクコマ2では絡みが無かったあの男との絡みがちょっとだけ存在する。
また、スクコマ2未登場のノーラとイワノフも惑星エリアに転移したために、その後も二人とは度々交戦する事になるが、SV-51を見たルカ・アンジェローニが「あれ、レアな機体ですよ!」と反応する。

追記・修正は改竄をしないでお願いします。

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最終更新:2024年03月18日 20:35

*1 劇中では統合戦争末期に差し掛かり機体の損耗率が尋常でなく進んでおり、保存状態の良い保管機に近代化改修を施して運用することも珍しくなかったとされている

*2 映画化されたマヤン島事件、上官であるロイ・フォッカーの最期を含めたその後の歴史には流石に複雑な顔をしていた。

*3 武装面の問題から機体自体の乗り換えも提案されたが、愛着心からかシンはこれを拒否している。ちなみにスクコマの方でも宇宙には出る際にも考慮してVF−1の熱核反応エンジンに載せ替えられた。