アイアンマン3(映画)

登録日:2014/10/04 (土) 22:30:47
更新日:2024/04/19 Fri 20:41:06
所要時間:約 6 分で読めます




◆アイアンマン3





―――ある有名な男が言ったんだ。

「人は自ら悪魔を作り出す」

……誰がどういう意味で言ったんだっけ?

……まあいい。いま僕も言ったから……
これで二人の有名人が言った言葉ってことになる。

でも……いや、初めから話すよ。

事の始まりからだ……









「さらば―――アイアンマン。」


『アベンジャーズ』の戦いから1年―――すべてが変わってしまった。






【概要】

『アイアンマン3(Iron Man 3)』は2013年の米映画。
実写映画『アイアンマン』シリーズの第3弾である。
『アベンジャーズ』を軸としたMARVELヒーロー作品の映画シリーズ『マーベル・シネマティック・ユニバース』のフェーズ2の第1弾として製作され、映画『アベンジャーズ』のその後を描いている。
主演のロバート・ダウニーJr.等の主要キャストは前作から引き継がれているが、監督は『プレデター』に出演者兼『リーサル・ウェポン』シリーズの脚本家でもあるシェーン・ブラックに交代。
なおブラック監督はロバート・ダウニーJr.と『キスキス・バンバン』でタッグを組んでいる。
そのため、作風としてブラック脚本作品のバディ刑事映画のような趣がある。
(反面、どんでん返しを優先したストーリー展開ゆえにヒーロー映画としてのカタルシスに欠けるという批判もある)

今作は前2作までの「痛快ヒーロー」ものとは打って変わり、主人公トニーの生身の苦悩と戦いに焦点を当て、アイアンマンスーツへの依存と彼のヒーローとしての生き方への一つの決着を描き、以前から指摘されていた「トニー・スタークからスーツを取ったら何が残るのか」という問いに対する一種の答えが明示されている。
プロデューサーのケヴィン・ファイギはアイアンマン単体のシリーズは今作が完結編だと明言しており、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』以降のユニバース作品には別シリーズに登場するとのこと。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストには、本作から意外な人物がカメオ出演していたのだが、キャストは同じでも見た目は別人であったため、初見の観客の多くが誰だか分からずに戸惑いを感じたとか。


【物語】

NYでのアベンジャーズとチタウリ軍団の大激戦から数ヶ月―――
宇宙空間の恐怖を味わったトニー・スタークは憑かれるようにアイアンマンスーツの研究に勤しみ、スーツへの依存度も高まり不安定な日々を送っていた。
そんな彼を恋人のペッパーや親友のローディは見守りながらも不安を隠せなかった。
そんな中、宗教テロ組織「テン・リングス」のボス「マンダリン」が自爆テロを起こしながらアメリカ政府に宣戦布告を放ち、混乱に陥れる。
自爆テロの中でトニーの部下、ハッピーも重傷を負い、怒りに燃えたトニーはカメラ越しにマンダリンを挑発。
その数日後、突如としてトニーの自宅を武装ヘリが強襲。
トニーは来訪した植物学者のマヤとペッパーを救出したが、自身は建物の崩壊に巻き込まれ、豪邸と研究室の瓦礫と共に海へと沈んでいった…。
ジャーヴィスのおかげで何とか助かったものの、スーツも潤沢な財産も失ったトニーは、一人孤立無援の戦いに赴く。
果たして、彼はヒーロー「アイアンマン」としての生き方を全うできるのか。
アイアンマン最後の戦いが、今始まる…。


【主要登場人物】



今や誰もが知っているセレブヒーロー。人を皮肉るその軽口は相変わらず。
しかし、アベンジャーズの戦いが原因で心に深い傷を負い、アイアンマンスーツに依存し研究に没頭、ヒーローとしての生き方に埋没するようになってしまう。
13年前、かつての軽薄な性格のせいで、取り返しのつかない事態を起こしてしまっていたことが発覚。


  • ペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)
CV:岡寛恵

トニーの恋人でよき理解者。現在は彼の後を継ぎ、スターク・インダストリーズのCEOに着任している。
私生活でもアイアンマンスーツに依存する恋人に危惧を抱き、彼との距離を不安に思っている。
元同僚のキリアンから仕事に誘われるも、それは彼女自身の最大の危機の始まりだった…。


CV:目黒光祐

トニーの親友の空軍中佐。
前作のウォー・マシンを塗り替えたスーツ「アイアン・パトリオット」の装着者として米軍で活躍。
が、敵の罠によりパトリオットを奪われ…。


  • ハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)
CV:大西健晴

トニーの元運転手。彼が社長業を引退してからはペッパーの護衛も行っている。
敵の尾行をするうちに自爆テロに巻き込まれ重傷を負う。


  • ジャーヴィス(ポール・ベタニー)
CV:加瀬康之

トニーの万能AI執事。
今回は屋敷の全壊で救出ファインプレーを決めるが、バッテリー切れでしばらくお休みに。
復活後はMk-42の遠隔操作等でトニーとの抜群のコンビネーションを披露した。


  • アルドリッチ・キリアン(ガイ・ピアース)
CV:小原雅人

民間企業「A.I.M(Advanced Idea Mechanics)」の社長で、若くして科学のエキスパートとなった天才。
人間の脳の未発達部分を覚醒させるナノマシン「エクストリミス」を開発し、協力をペッパーに申し出る。
実は13年前の1999年末、基礎理論をトニーに相談しようと持ちかけたが持ち前の軽薄さによりすっぽかされ、待ちぼうけを食らった過去がある。
原作ではすぐ自殺したモブキャラだった。

  • マヤ・ハンセン(レベッカ・ホール)
CV:東條加那子

13年前、トニーと一夜を過ごした経験を持つ女性植物学者。
植物と脳の関係性を研究しており、現在はキリアンの下で働いている。
トニーの危険を察知し彼を警告しに現れるが…。


  • エリック・サヴィン(ジェームズ・バッジ・デール)
CV:桐本琢也

キリアンの部下で、エクストリミスの適合兵士。
アイアン・パトリオットを奪い、エア・フォース・ワンを襲う。


  • エレン・ブラント(ステファニー・ショタスク)
CV:山崎美貴

エクストリミス兵士。
国家安全保障局の人間のフリをして目撃者を消そうとし、トニーと肉弾戦を繰り広げる。


  • エリス大統領(ウィリアム・サドラー)
CV:をはり万造

アメリカ大統領。
テロに脅かされながらも、決して国民を切り捨てない潔白な精神の持ち主。
後に、MCUのTVドラマ「エージェント・オブ・シールド」シーズン3にも登場した。
別作品ではテロリストだったりスーパーのクズ従業員だったりする。


  • ロドリゲス副大統領(ミゲル・フェラー)
CV:長克己

アメリカ副大統領。


  • ハーレー・キーナー(タイ・シンプキンス)
CV:関根航

路頭に迷ったトニーを匿った少年。両親が出て行ったため一人で生活している。
「メカニック」を自称するトニーを匿い、アイアンマンスーツの修理を手伝う。
憧れのヒーローを前に質問責めにしてトニーのトラウマを抉ってしまうが、
彼のある一言がトニーを立ち直らせるきっかけを作り…


  • ホー・インセン(ショーン・トーブ)
CV:井上倫宏

のちのトニーの命の恩人となる物理学者。
13年前のベルンのサミットでトニーと知り合うが、案の定忘れられていた。


  • マンダリン(ベン・キングスレー)
CV:麦人

中東を中心に暗躍するテロ組織「テン・リングス」のボスであり、アメリカ政府に敵意を示し挑発しながらテロを引き起こす。
「王の側近」という意味を持つ名前の通り威風堂々とした風格を持ち教祖として「教え」を遣わせるのが主だったやり方。
電波ジャックによるアメリカへの脅迫、謎の自爆テロなどでアメリカを混乱に陥れ、トニーをも危機に陥れるが…。


  • スタン・リー
…また出てるよ!


【登場ヒーロー&ヴィラン】


  • Mk-42

作中最新鋭で、遠隔操作可能なスーツ。
トニーの思考一つでスーツの着脱が可能。
だが遠隔装着はまだ試作段階なためバラバラで不安定で、今一つ締まりがない。
作中での役割はもっぱらオチ要員。


  • Mk-1~Mk-6

『1』~『アベンジャーズ』に登場した歴代スーツ達。
序盤で自宅ごと爆破され、その役目を終えた。



≪アイアン・リージョン≫
トニーが新たに製作したMk-41までのアイアンマンスーツ群。
特化型のスーツが多く、尖った個性に富んでいる。
地下の格納庫に保管していたため爆撃の難を逃れた。
製作者のトニーの遠隔操作で一斉に操り、最終戦で集結した。

  • Mk-17「ハート・ブレイカー」
胸部のリアクターが露出したタイプ。用途に応じた砲撃が可能。


  • Mk-33「シルバー・センチュリオン」
真っ先に装着したものの、即やられてしまった。


  • Mk-35「レッド・スナッパー」
大型のロボットアームを装備している。


  • Mk-38「イゴール」
軍団の中でも一際大きなアーマー。ハルクバスターに似ているが、戦闘用ではなく重量物運搬用。


その他、Mk-8~Mk-41までが確認できる。


  • アイアン・パトリオット
前作登場したウォー・マシンを基に製作された、星条旗風のカラーリングのアーマースーツ。
心なしかキャプテン・アメリカそっくり。
ローディ・ローズが装着し、米空軍に配属されている。
なお、原作ではグリーン・ゴブリンことノーマン・オズボーンが装着している。


  • エクストリミス
アンドリッチ・キリアンが提唱しマヤ・ハンセンが開発した新開発のナノマシン。
人間の脳の未覚醒部分を励起させ、適合者には戦車砲が直撃してもほぼ無傷のアイアンマンスーツを素手で容易く破壊できる超身体能力・体が欠損しても爆発に巻き込まれても即座に再生する回復能力・および高熱を発生させる能力を身につけさせる。
特に本来の用途である再生能力が極めてチートだが、一瞬で心臓を跡形もなく消し飛ばされるほどの傷を受ければ、さすがに再生できず死に至る。
しかし、不適合者には発熱が暴走し、摂氏3000℃の大爆発を引き起こしてしまう。
身体欠損した軍人や社会不適合者による人体実験が行われ、適合者にはキリアンの私兵としてその威力を発揮させた。
キリアンは特にエクストリミスへの適合が高く、他の適合者を上回る身体能力と再生能力に加えて、口から火を噴けるようにまでなっていた。

ちなみに海外ドラマ『エージェント・オブ・シールド』ではエクストリミスと似た性質を持つセンチピード血清が登場しており、両者の関連性については不明であるものの、「投与した人間を超人化させる」「暴走すると発熱して大爆発を引き起こす」等の点が共通している。またそれらの類似する点についても、ドラマの登場人物がエクストリミスに言及している。



【余談】

  • 本作には中国資本を視野に入れた「中国公開バージョン」がある。そちらでは中国人俳優の出演シーンが3分ほど追加されている。


  • 配給はディズニーだが、契約関係で冒頭にパラマウント映画のロゴが表示される最後の作品となった。



―――まあ、ここまでの話をまとめて言うなら……

僕の項目、この追記・修正は暇つぶしでも趣味でもなく―――僕を包む繭だった。

そして繭を破り、項目は生まれ変わったんだ。

たとえ家を奪われても、おもちゃを全部奪われても、これだけは変わらない。

僕は、Wiki籠りだ。




































「―――長々と聞いてくれてありがとう。胸に詰まってたモノを外に吐き出すってのはいいもんだな。やっぱ溜め込んでちゃいけない。それでみんな病気になるんだ……君ってホント聞き上手だな。よかったよ、胸の内をブチまけたんで錘が半分になった……自分のシッポをくわえこんだヘビみたいにすべてがまん丸く収まった感じだ…」

「zzzzzz……」

(ペンが落ちる音)

「君のおかげでなんだか気持ちの整理が…」

「ごめん、トニー」

「……聞いてた?」

「聞いてたよ。で……なんだっけ?」



CV:宮内敦士
ご存知怒れる大男ハルクに変身する科学者。
以上の話をトニーから延々と聞かされていたがスイスのエレベーターのところからずっと寝ていた。
本人曰く、セラピストではないうえに短気なためこういうのは苦手とのこと。












Tony Stark will return


トニー・スタークは帰ってくる



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最終更新:2024年04月19日 20:41