ドンキホーテ・ドフラミンゴ

登録日:2014/09/30 Tue 23:34:35
更新日:2024/03/20 Wed 12:03:29
所要時間:約 19 分で読めます


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海賊が悪!!? 海軍が正義!!?
そんなものはいくらでも塗り替えられてきた…!!!

“平和”を知らねェ子供(ガキ)共と
“戦争”を知らねェ子供(ガキ)共との 価値観は違う!!!

頂点に立つ者が善悪を塗り替える!!!
今この場所こそ中立だ!!!!

正義は勝つって!? そりゃあそうだろ



勝者だけが正義だ!!!!



ドンキホーテ・ドフラミンゴとは、週刊少年ジャンプのコミック『ONE PIECE』の登場人物である。


○目次

【プロフィール】

本名:ドンキホーテ・ドフラミンゴ
異名:天夜叉(海賊としての通り名)/JOKER(闇のブローカーとしての異名)
呼び名:ドフィ/若(若様)/兄上(幼少期のロシナンテが使用)/ミンゴ(ルフィが使用)
年齢:39歳→41歳
身長:305cm
懸賞金:元3億4000万ベリー
肩書き:元王下七武海/元ドレスローザ王国国王
所属:世界貴族ドンキホーテ海賊団船長
所属船:ヌマンシア・フラミンゴ号
種族:元天竜人
悪魔の実:イトイトの実(超人系(パラミシア  ))
覇気武装色見聞色覇王色
出身:聖地マリージョア
誕生日:10月23日
星座:天秤座
血液型:X型(現実だとA型)
初登場:単行本25巻・第234話・『ご記憶下さいます様に』
好きな食べ物:ロブスター
嫌いな食べ物:バーベキュー(嫌な思い出があるから)
CV:田中秀幸/半場友恵(幼少期)



【概要】

王下七武海の1人。
偉大なる航路"新世界”に存在する国家「ドレスローザ」を治める国王であり、同国を拠点とするドンキホーテ海賊団の船長も務める。

海賊でありながら出自により世界政府と強い繋がりを持ち、世界貴族直属のCP0を動かす程の影響力を有している。
また新世界の裏世界では闇のブローカー「ジョーカー」と呼ばれ、新世界の大物たちと武器などを裏取り引きしている・
特に四皇の一人である百獣のカイドウに対してシーザー・クラウンが製造している人造悪魔の実「スマイル」を提供。
同時にワノ国と海軍及び世界政府とのパイプ役も務め、裏で海軍に兵器を流す仕事も担っていた。

モンキー・D・ルフィからは「ミンゴ」と呼ばれていたが、ルフィの怒りに触れた際にはフルネームで呼ばれた。
ドフラミンゴの配下達からは「若/若様」と呼ばれているが、最高幹部4名には「ドフィ」と呼ばれている。
中の人が同じで発音の似ている一番上のお兄さんは多分関係ない
ネット上でよく使われる愛称は「ドフラ」。ちなみにジャンプの煽り文句でも「ドフラ」と略されている。
上述の配下からの呼び方が明かされて以降はそちらの呼び方も用いられている。

◆容姿

金色の髪をした短髪の男。身体こそ細身だが、ワンピース世界の住民に漏れずかなりの長身。
サングラスをかけ、フラミンゴの羽を思わせる派手なピンクの上着をアロハシャツの上から纏っている。
常に不敵な笑みを浮かべているが、激昂した際には眉間に深いシワが刻まれる。



【人物】

「七武海で最も危険な男」「悪のカリスマ」と称されるように残忍かつ狡猾な人物。
自分のシンボルを汚した者や裏切り者に対しては容赦なく制裁を加える。
これは幹部以外の部下に対しても同様で、ルフィに無様な敗北を喫したベラミーたちにも制裁を加えた。

その一方で、幹部達のことは「家族」として大切にしている。
シーザー奪還の失敗などの失態についても自身に責任があるとして一切咎めず、万が一死が迫るような場合は侘びや労いの言葉を送る。
このため幹部達との絆は非常に強く、彼らも作戦の為なら死を恐れずに行動する。


───おれは8歳で母を失い、10歳で父を殺した……

『幹部』以上のメンバーは……長く苦楽を共にしたおれの“家族”だ

おれにはこいつらしかいない……!! 家族を笑う者はおれは許さん……!!!

いいな


といった宣言の通り、「家族」である幹部達に対しての情は深い。
しかし基本的には仲間を手厚く保護するものの、仲間の命よりも自身の目的を優先することもある。
オペオペの実をローが食べたことを知ると「ローを俺のために死ねるように教育する必要がある」と言い切るなど歪んだ部分を見せている。
また幹部達には優しい一方で、幹部未満の一般構成員や傘下の事は捨て駒程度にしか思っていない様子。
そういったところは、少しでも信用出来ない・必要ないと思えば平然と部下を切り捨てるクロコダイルと大して変わらない。
これを直接聞いたローは後に「ドフラミンゴが自分にとって都合のいい奴を家族と呼んでいるだけ」と嘲笑している。

もっとも、ローの預かりしれぬところではそうとも言い切れない面も見せている。
特に実の弟であるコラソンにはそれだけで信用し幹部待遇で迎えたりと甘い面が目立つ。
裏切りが状況から濃厚になっても「実の弟を疑いたくない」という理由で自身の計画にとっても重要な情報を伝えたりしていた。
ファミリーを壊滅させようとしていた重大な裏切りが発覚した際も「何故俺が実の家族を2度も殺さなきゃならないんだ!」と激しい感情を覗かせている。
「家族」について身勝手な面を持ちがらも複雑な感情や執着を抱いている節がある。

経歴故かプライドは非常に高く、他人に見下されることを嫌う。
自身にモリア暗殺を依頼した謎の人物*1「面白みが無くなれば七武海をいつ辞めても構わない」と強気な姿勢を見せたりしている。
元々の生まれと後述の過去から、歪んだ選民思想も持ち合わせる。
仲間にも過去を重視しており、悲惨な境遇から仲間入りした者に対しては情を見せやすい。
反面ベラミーのような恵まれた環境から軽い理由で仲間入りした者に対しては内心露骨な嫌悪感を抱いている。

そんな彼を突き動かすのは世界への憎悪
天竜人というだけで民衆から拷問を受けて殺されかけ、天竜人に戻ろうとするも彼らはそれを受け入れないどころかドフラミンゴを殺そうとした。
その時に誓った「天竜人の牛耳る世界を壊す」ことがドフラミンゴの目的である。
海賊をやっているのもそのための手段でしかない。

しかし
  • 海賊であること
  • 天竜人であること
  • 七武海であること
  • ドレスローザ国王であること
など様々な権力を利用して目的に進む上でかなり綱渡りもやっている。
特にカイドウとのスマイルの取引は七武海の立場でないと出来ないため、七武海脱退=四皇を敵に回す羽目になると危険と隣り合わせである。
状況を利用したローの脅迫で脱退宣言をさせられそうになった際は、天竜人とのコネクションを利用して脱退宣言の「誤報」を流すことで回避したりた。
このように「七武海などいつでもやめれる」という言葉に反して自分の保身を忘れられない一面も垣間見せる。



【戦闘能力】



───さァ 夜はこれからだ兵士達 お前らも踊れ!!


超人系悪魔の実「イトイトの実」の能力者で、身体(主に指先)からを自在に発生させられる「糸人間」

技の名前は(一部の例外を除き)語尾に「~イト」と付く。
一見殺傷能力や危険性の高い能力ではないように感じるかもしれないが、彼は新世界を拠点とする海賊、生み出される糸はドフラミンゴの研鑽や覇気によって銃や岩をバターのように切断する程の切れ味を誇り、さらに非常に多種多様な機能も持つ。

「ピアノ線」「殺人ワイヤー」など殺傷用のものから「防護ネット」「移動」「縫合」「他者の肉体の操縦」などその応用性は非常に高い。
その戦闘能力は同じ七武海のトラファルガー・ローを時間も稼がせずに圧倒し、ルフィ相手にも『ギア4』を使われるまで優位に戦闘を進めていた程。
縫合糸を産み出して損傷した内臓を体内で縫い合わせ修復しダメージを和らげる応急処置もできるため、戦闘面以外でも優秀。

能力以外にも3種の覇気を全て使いこなすことができ、純粋な身体能力も極めて高い。
覇気のレベルも青キジに氷漬けにされても、自力で内側から氷を破壊し難なく脱出でき*2、ルフィやサンジに引けを取らないレベルの純粋な格闘戦も軽々こなせる。
特に異常なのは、耐久力の高さで、ローのガンマナイフで内臓をボロボロにされ、*3そのダメージがあったにもかかわらず、当時ルフィの最強形態であるギア4の攻撃が何発も直撃してなお戦闘不能にならないほどであり、凄まじいタフさと執念でドレスローザの人々を戦慄させた。

また、作中で『覚醒』と呼ばれる悪魔の実の新たな能力を披露した人物の一人でもある。
イトイトの実の場合、覚醒すると周囲の建造物や地面を軒並み糸化させそれらを自在に操ることができる。

  • 寄生糸(パラサイト)
作中で最初に披露した技。
糸で他人の体の自由を奪い、マリオネットを操るかのごとく自在に操る。
主に同士討ちや仲間割れといった形で使用するが、単に拘束という形でも使える。
ただし欠点として、
  • 気絶している相手は操れない
  • 身体能力や覇気が糸の強度を超える敵には糸を引きちぎられ無効化される
  • 見聞色の覇気」持ちなら回避できる
といったものがある。
実際藤虎は寄生糸を覇気を用いて感知し、防いでいる。
この技で10年前に起きた『ドレスローザの悲劇』を引き起こした。

  • 空中移動
雲に糸をかけ、ブランコの要領で空を移動する。
このことからドフラミンゴは雲の事を「空の道」と呼ぶ。
ドレスローザからパンクハザードを容易に空中移動できる程の長距離移動が可能。

  • 五色糸(ゴシキート)
指先から5本の糸を出し、相手を切り刻む技。
アニメやゲームでは名前の通り五色の糸になっている。

  • 超過鞭糸(オーバーヒート)
手の平から発生させた赤く太い糸をのように操る斬撃技。
非常にリーチが長く、離れ小島のグリーンビットからドレスローザまで攻撃が届く。
直撃したビルが真っ二つに切断されるほど威力が高い。
アニメや海賊無双3などでは名前の通り炎を纏っているかのように描写されている。

  • 降無頼糸(フルブライト)
糸を雨のように降らし、敵を串刺しにする技。

  • 弾糸(タマイト)
指先から糸を弾丸のように飛ばし、相手を撃ち抜く技。
実弾に匹敵する殺傷性を持ち、連射も可能。
アニメではギア4ルフィで使用した際には避けられたが、飛んでいった先で砲弾が着弾したかのような威力になっていた。

  • 鳥カゴ
ドフラミンゴの技の中でも「際立って強力(というより最早チート級)」と評判の技。
上空から無数の糸を降らせ、大陸とは呼べないまでも決して小さいとはいえない島を覆うほどの超巨大な半球状の檻を形成し操作する。
糸には接触した人間はおろか遥か上空から落下してきた巨大隕石すらあっさりと輪切りにする切断能力がある。
またこの糸は電伝虫による通信波まで遮断してしまうため、貼られたが最後外部との連絡が取れなくなる。
耐久力も尋常では無く、ゾロ藤虎も破壊を諦めている*4
収縮力もドレスローザにいる多くの強者や住民、人間を遥かに超える力を持つ小人族などが力を合わせて狭まるのを短時間遅くするのがやっとである。
使用者であるドフラミンゴの意思次第で動きの調節や解除ができるが、彼が気絶すると効果が消える。
作中ではこの技でドレスローザ全域を覆い、時間が経つ度に徐々にカゴを内側に向かって狭めていくことでドレスローザ全体を恐怖に陥れた
……しかしこの技で真に恐るべきは、ドフラミンゴの能力キャパシティだろう。
なんせルフィやローとの死闘で数々の大技を繰り出していた間も同時併行でこんな規格外の大技を長時間にわたって常時展開させていたのだから。
ちなみにSBSでの尾田先生の解説によると、道化のバギーはバラバラの実の能力で問題なく通過できるとのこと。

  • 影騎糸(ブラックナイト)
糸によって作られたドフラミンゴの分身体。
分身体は弾糸など技も使えるが、キュロスに首を落とされたりルフィにあっさり倒されるなど本人よりは弱い。
どちらかというと遠くへの用事や不意打ちや本体との連携での使用が主。
分身だが動きはかなり精巧で、あっさり騙される無様を晒したルフィたちに文句を言ったりもしている。

  • 蜘蛛の巣がき
「蜘蛛の巣」状の糸を張って敵の攻撃を防ぐ防御技。
軽そうな見た目とは裏腹に、ルフィの象銃やローがタクトで飛ばした巨大な瓦礫を軽々と受け止める程の防御力を持っている。
また「蜘蛛の巣」の形をした糸の盾なので、隙間から遠距離攻撃を仕掛けることができる。
作中では後述する「神誅殺」を併用して攻撃していた。

  • 糸ノコ
足の部分から糸を出し、ギロチンの要領で切断する蹴り技。
ローはこの技で右腕を切り落とされた。

  • 足剃糸(アスリート)
糸による斬撃効果を加えた蹴り技。
覇気で防御したルフィに切り傷を負わせて吹き飛ばせる程の強烈な威力を誇る。
しかしギア4のルフィに攻撃した際には覇気とゴムの弾性で無効化されてしまい、逆に弾き飛ばされた。
公式ギャグ漫画「ワンピースパーティー」では海楼石によって能力こそ発動できなかったが「糸無糸足剃糸」という派生技のが登場。


覚醒技

  • 荒浪白糸(ブレイクホワイト)
相手の周囲の地面やガレキを糸に変えて相手を包み込み、押しつぶす技。

  • 海原白波(エバーホワイト)
周囲の建造物や地面を糸に変え操る技。
ギア4を発動したルフィに対して使用し、更に下記の技を発動させた。

  • 盾白糸(オフホワイト)
地面を糸に変化させ、分厚い糸束を出し攻撃を防ぐ防御技。

  • 大波白糸(ビローホワイト)
建物を大量の糸に変え、触手のように動かし相手を突き刺す殺傷能力・精密動作性に優れた技。
ルフィを守ろうとするコロシアムの戦士たちを血祭りにあげ、さらにかなり離れた位置にいた自分への反逆を煽り立てるギャッツをも串刺しにした。

  • 羽撃糸(フラップスレッド)
周囲の地面を大量の糸に変え、無数の鋭い糸を敵めがけて一斉に突き刺す包囲・集中攻撃の技。
ドフラミンゴ曰く「千本の矢」*5
復活したルフィに対して使用したが、決定打にはならなかった。

  • 神誅殺(ゴッドスレッド)
ルフィとの死闘において最後に使用した、おそらく切り札的な必殺技。
ドフラミンゴ曰く「16発の聖なる凶弾」*6
外見は、あえていうなら「武装色の覇気」で黒くなった羽撃糸(フラップスレッド)に見えなくもない。
ルフィの“ゴムゴムの大猿王銃(キングコングガン)”に一方的に打ち負けたため正確な威力は不明。
アニメ版ではルフィの「大猿王銃」の右腕を突き刺し多少ながら拮抗する描写が追加された。



【来歴】

◆過去

実は、ドフラミンゴは元天竜人であった。幼い頃は他の天竜人と同じ喋り方をしていた。
33年前、横暴で傲慢な天竜人の生き方に嫌気が差した父・ドンキホーテ・ホーミング聖は「人間らしい暮らしをしたい」という理由でその地位を放棄。
ドフラミンゴ含む家族と共に北の海の世界政府非加盟国に移住したのである。
しかし元とはいえ天竜人であることが人々にバレてしまい*7、彼らの生活は一転して地獄と化す。
天竜人に恨みを持つ人々から逃げ回りながら、文字通りゴミを食うなど劣悪極まりない生活の中で生きることを余儀なくされる。
逃亡生活を送るうちに母は病気で他界。更に追っ手に捕まり彼らから一家揃って凄惨なリンチを受ける。
しかし殺される直前に覇王色の覇気が覚醒し、難を逃れた。

覚えてろオマエら

おれは死なねェ…!!!

何をされても生きのびて…

おまえらを一人残らず

殺しにいくからなァ!!!!


この時のことは彼にとって相当なトラウマとなっている。
後にローをファミリーに迎える際、悲惨な迫害にあった彼とかつての自分を重ねたためかこの時の悪夢を見てしまっている。
それから起きた時には大量の冷や汗をかいて呼吸を乱すほど取り乱していた。
プロフィールの嫌いなものが「バーベキュー(嫌な思い出があるから)」なのもこの過去ゆえだろう。*8

それから2年後、ヴェルゴと知り合ったドフラミンゴは当時彼のボスであったトレーボルと引き合わされる。
トレーボルに「王の資質」を見出されたドフラミンゴは「イトイトの実」と拳銃を与えられ、それを使って父を殺害
そして父の首を手土産にマリージョアに赴き自身を天竜人に復帰させるよう要求するも拒否される。
それどころかマリージョアの国宝について知っていることから、逆に彼らに殺されそうになってしまう。
その後、天竜人たちからなんとか逃げ延びトレーボル達の元に帰還。これを機に「天竜人が牛耳る世界を破壊する」と誓っている。*9

トレーボルはマリージョアから生還したドフラミンゴを賞賛。
ヴェルゴ、ディアマンテピーカを束ねるボスの地位をドフラミンゴに明け渡すと、自身は彼の参謀という立場に収まった。
そして彼らに教育されたドフラミンゴは、狂気と怒りを内包する夜叉へと成長したのだった。

拾われた当初はピンチの時*10以外は街のチンピラにも勝てず、道が悪ければ転ぶなど年相応の子供程度の力しか無かった。
しかし教育の甲斐あってか、ドフラミンゴ自身を教育した最高幹部達を遥かに凌駕する程の力を持つに至るまで成長。
現在では七武海の一角を張る程の実力者にまでなっている。
正直な話、トレーボルも評するように「無限の才能を持つ」と呼ぶにふさわしい潜在能力の持ち主である。

ただ、実力を上げること以外に関してはかなり過保護に育てられていた。
例として当時のドフラミンゴが勝てない相手や気に入らないものに対してはトレーボル達が代わりに報復や排除を行っていた。
しかもその内容が物凄く小さい。
  • ドフラミンゴ「チンピラに殴られた、あいつ死ねばいいのに」⇒トレーボルがそのチンピラを射殺
  • ドフラミンゴ「道が悪くて転んじまった」⇒トレーボル達がその道があった街を焼き尽くす
こんな具合である。
結果的に、精神的には天竜人の如く持ち上げられた生活を送っていたとも言える。
もっともその過保護っぷりに対してドフラミンゴが調子に乗っていた描写もないが。

アニメ版ではこの時期の下りがさらに詳しく描写されている。
海賊団を本格的に旗揚げする前から各地のギャングや海賊団を壊滅させては金品を奪い、あるいは傘下に加えるという活動を繰り返していた。
そうして複数の街を支配下に置き、住民たちを恐怖に陥れていたようだ。

その後は北の海を中心に略奪や取引を行っていた。
13年前、幹部にして実の弟のロシナンテ海軍スパイということが判明。自らの手で銃殺する
10年前には天竜人の貢ぎ金「天上金」の輸送船を襲い、政府を脅して王下七武海に加盟
同時期にドレスローザの国王であるリク王に対し「100億ベリー用意出来なければ力ずくで国を奪う」と脅迫。
そのために国民から金を集めていたリク王軍の軍人たちとリク王を寄生糸で操り、町を襲撃させる。
彼らの国民からの信頼が失墜した所で救国の英雄としてリク王軍を倒し、ドレスローザの王位に就く
即位後はトンタッタ族と部下であるシュガーのホビホビの実の能力でオモチャにした人間たちを奴隷にし、10年に渡り強制労働させていた。


空島

本編初登場。サー・クロコダイルの後任の七武海を決める聖地マリージョアの会議に出席する。
海軍の中将を操って同士討ちさせようとしたが、おつるに「いい子だからおやめ」と制止される。
その後はジャヤで自分のシンボルを汚した傘下の海賊ベラミーに、彼の部下であるサーキースを能力で操って制裁を下した。

フッフッフ!! ――やがて始まるぞ

急げ!! 急いで準備を整えろ!!!

力のねェ奴ァ逃げ出しな!!!

手に追えねェうねりと共に豪傑共の…!!

"新時代"がやってくるのさ!!


◆シャボンディ諸島編

白ひげ海賊団との全面戦争の召集に応じる。
人間オークションのオーナーである司会のディスコに助けを求められるがあっさりと見捨てた。
その時のやり取りは奇しくもかつて父親を裏切り者として見捨てたマリージョアを彷彿させる。
ちなみに上記のシーンでディスコが「あのロズワード一家の事だ、俺達にも難癖つけて来るに違いねェ…!!」と身の危険を口にしていたが、
新世界編の扉絵にてすっかり落ちぶれながらも存命しているディスコの姿が描かれている。


◆マリンフォード編

リトルオーズJrの片足を切断したり、白ひげ13番隊長アトモスを操り仲間を襲わせるなど要所要所で活躍。記事冒頭のセリフもこの戦いで発したもの。
インペルダウンから脱獄した元七武海クロコダイルに、「俺と手を組まないか」と誘うも「オレは誰とも組む気はない」と拒否された。後にミホークと手を組んで(オマケでバギーも巻き込んで)ギルド立ち上げるんだけどな!
終戦後、政府上層部からゲッコー・モリアを始末するよう密命を受け、数体のパシフィスタを引き連れてモリアを瀕死に追い込むも、モリアが突如消えたため失敗に終わる*11
モリアの始末に失敗したことで政府の者に咎められたものの、「いつから俺の上司になったんだ」と迫り、
「おまえら(世界政府)との取引に面白味がなくなればいつでも七武海を脱退する」と宣言した。


◆パンクハザード編

元世界政府科学者シーザー・クラウンの兵器開発を支援していた闇のブローカーとして登場。
終盤ではルフィに敗れたシーザーを奪還するために部下のベビー5とバッファローを派遣するも、
2人は敗れ、研究所爆破を命じたモネの応答が無くなった事を受けて自らパンクハザードに向かう。
その途中でローの能力で首だけにされたベビー5とバッファローを乗せたイカダを発見して降り立ったところ、
イカダに置いてあった電伝虫にローから連絡が入り、シーザーの引渡しと引き換えに明日までに王下七武海を脱退し、ドレスローザの王位を放棄するように要求される。
これにブチギレたドフラミンゴはパンクハザードに上陸し、スモーカーと海軍Gー5を口封じに始末しようとするが、
突如現れた元海軍大将クザンに阻止され、バッファローらと共にドレスローザに帰還した。


◆ドレスローザ編

翌日、CP0を動かして「ドフラミンゴが王下七武海を脱退し、ドレスローザの王位を放棄した」という偽の情報を流すことでローらを欺く事に成功。
  • エースが持っていた能力であるメラメラの実を賞品にしたコロシアムを催すことでルフィを足止めする。
  • ヴァイオレットを差し向けてサンジから情報を引き出す。
  • ジョーラにサニー号を急襲させる。
などといったローの計画に対する妨害工作を行い、自身は取引場所であるグリーンビットにてローを襲撃。大将藤虎と共闘して彼を追い込む。
隙を見てシーザーを連れて逃走しようとするローに追い討ちをかけ、グリーンビットで待機していたサニー号を襲撃するも、
サンジの横槍とナミ達の逃亡によってシーザーの身柄確保に失敗する。
その後、ローを一騎打ちの末に瀕死に追いやり、王宮に連れ去って身柄を拘束する。

しかし、ウソップの活躍によってシュガーが気絶し、彼女のホビホビの呪いを受けたオモチャ達が元の姿に戻ったことによって国中が大混乱となる。
今までの悪事が国外に漏れることを防ぐために『鳥かご』によって国内にいる者達を閉じ込め、ルフィやキュロスなど自身と敵対する12人の人物に懸賞金をかける。
そして、自分と賞金首の命をかけたサバイバルゲームを仕掛け、さらに寄生糸で国民や海兵を操り無差別に殺戮を行う。

それでもルフィらの進撃を食い止めきれず、王宮の最上階でローとルフィから戦いを挑まれる。
不意打ちでローに内臓を潰されながらも倒したが、連戦でルフィとの戦闘を行う。
ルフィのギア4に圧倒されながらもなんとか耐え抜き、時間切れとなったルフィを葬ろうとするが、闘技場の司会ギャッツを筆頭にルフィを守ろうとする戦士たちと交戦。
フラつきながらも覚醒したイトイトの能力によって軽々と戦士達を捌くが、レベッカヴィオラに遭遇し、ヴィオラに自身との決別を告げられる。
自身を裏切ったヴィオラへの懲罰としてレベッカを寄生糸で操ってレベッカにヴィオラを殺害させようとするも、ヴィオラを倒し切る前にルフィが回復し、彼との戦闘を再開する。


おれを相手に空中を選ぶとはいい度胸だ!! ハァ…見せてくれるのか!? “一発KO(・・・・)”ってやつを

フッフッフ…!! おれの頭上に立つとは気分が悪い!!!


何でもかんでもお前は手の中に閉じ込めて…!!
どいつもこいつも操ろうとするから

おれは息がつまりそうだ!!


“血”を恨め…!!

お前たちは操られるだけのゴミとして生まれたんだ!!!

お前ら人間とおれとは違う!!


お前をブッ飛ばしておれは出ていく!!!

やれるもんならな小僧(こぞ)ォ!!!


二人の闘いはドフラミンゴが得意とする空中戦へともつれ込み、ドフラミンゴは「蜘蛛の巣がき」で防御を張った状態で「神誅殺」を発動させてルフィを迎え撃とうとするも、ルフィの「ゴムゴムの大猿王銃」によってついに撃墜されて地下の武器密輸港に叩き落とされて敗北した。
その後、海軍により他の幹部と共に海楼石の鎖で捕縛され、インペルダウンに連行された。
連行される際にも、おつるに対し「新聞があれば退屈しねェ」と不敵に笑い、世界の覇権争いの勃発と天竜人の地位が引きずり落とされることを予言した。
ドフラミンゴ逮捕の一件は、イッショウのある行動があったために、政府から情報操作されることなく新聞で報道された。


◆万国編

旱害のジャックの妨害を乗り越えて無事に護送され、インペルダウンレベル6送りになった旨が88巻のSBSに書かれている。
ちなみにおつるさんに「新聞を毎日牢に入れな」と無心していたが、インペルダウンでは当然ながら認められていない。
ただ作者によればドフラミンゴは獄中に知り合いも多く「小ズルい手を使って時々新聞を手に入れていることでしょう」とのこと。


◆世界会議編

インペルダウンLEVEL6の牢の一つにおいて、床に鎖で縛られている姿が描かれている。
どうやらこれはドフラミンゴを守るための措置であり暗殺のための刺客か何かが来たらしいが、大して気に留めるでもなく「権力は足が早い」と語り、秘密はいずれバレるものだと高笑いしていた。そして、直後のシーンで描かれたマリージョアの宝物庫には、巨大な麦わら帽子が置かれていた……。

また世界会議後には新聞を実際にどうにかして手に入れたようで内容を読んでこの世界は退屈しないと不敵に笑っていた。


【余談】

  • ワンピースファンブックのグリーンで記載されていた初期設定画にはヘッドホンをしており、ラッパーという設定があった。
  • FILM Z」のエンディングで七武海の幼少時のイラストが流れた際には、ゴミ山で達観したように笑うドフラミンゴが描かれていた。本編でドフラミンゴの回想があった際には全てを憎むようになった経緯が描かれているため、多少の設定変更があったものと思われる。
  • ロジャーの処刑の瞬間を見た一人で、その時は現在よりやや長髪でサングラスとは別にゴーグルを装備していた。
  • 海軍のスパイだったロシナンテの密告により海軍のおつるにはかつて散々追い回されており、腐れ縁に近い関係となっている。
  • ドフラミンゴが現在の天竜人に強い繋がりがあるのは「マリージョアの国宝」と呼ばれる代物を知っているため。どうやら世間で知られてはいけない物らしく、これを使って天竜人たちを脅迫した。*12
  • 初登場した空島編(2002年)から、ルフィに倒されたドレスローザ編(2015年)までの現実時間が13年と『裏切った弟であるロシナンテを殺害したのが13年前』と皮肉めいたことになっている。
  • ヴィオラとは互いに「ドフィ」「ヴァイオレット」と呼び合うシーンが存在するが、82巻のSBSいわく「かなり濃密な裏設定があり、担当には教えたが、少年誌に載せる話ではないので教えられない。大人の読者は想像してください(意訳)」とのこと。
  • ドレスローザで国民たちに仕掛けたサバイバルゲームでは自分を最も怒らせた(自分の支配体制を崩壊させた)としてウソップに最高額の5憶ベリーの懸賞金をかけた(他のメンバーはルフィ、ロー、サボ、リク王が3憶ベリー。ゾロ、キュロスが2憶ベリー。レベッカ、ロビン、錦えもん、ヴィオラ、フランキーが1憶ベリー)。因みに演じた田中秀幸氏はウソップ役の山口勝平氏とは某探偵作品役で共演しており、初期のドフラミンゴの演技時は若干それに近くなっている。
  • ドフラミンゴの懸賞金3億4千万ベリーが名言されたのは25巻。61巻にてルフィの懸賞金が4億ベリーとされるまでは(パシフィスタのスカウター的描写から推測)歴代最高額であった。作中で名言された懸賞金の中で最高額を最も長く維持したキャラでもある。
  • ドフラミンゴのサングラスの形は、尾田先生が幼稚園の頃に流行って、当時絵をよく描いていた仮面ライダースーパー1の影響らしい。
  • 作者によれば元々はカイドウの強力な仲間として登場させる予定だったらしく、「ジョーカー」という異名もその名残だとか。百獣海賊団の最高幹部達がそれぞれ「キング」、「クイーン」、「ジャック」とそれぞれ名が与えられているようにドフラミンゴも最高幹部に匹敵する人物として描かれる予定だったのだろう。尾田氏もドフラミンゴみたいな厄介な敵をワノ国に出さなくてよかったというコメントを残している。


フッフッフ!! ――やがて始まるぞ

急げ!! 急いで準備を整えろ!!!

本物のwiki篭り(アニヲタ)だけが生き残れる時代がやってくる!!!

力のねェwiki篭り(アニヲタ)は逃げ出しな!!!

手に負えねぇ追記・修正と共にアニヲタWiki(仮)の…!!


“新時代”がやってくるのさ!!


フフフフフフ!!!

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最終更新:2024年03月20日 12:03

*1 現在も正体は不明だが、センゴクより上と語っているため世界政府の天竜人クラスの存在と思われる。

*2 超新星編のルフィでは自力で氷を脱出することは出来ず、チョッパーらクルーの尽力もあってなんとか回復できた。

*3 応急処置を施さざるを得ない程ダメージを受けるが、その後も戦闘は軽々続行可能。

*4 斬れるかどうかは誰も試みてないので破壊可能かは不明。

*5 天竜人一家に対するリンチの際にも「千本の矢」という表現が挙げられている。

*6 天竜人一家に対するリンチの際にも「16発」という表現が挙げられている。

*7 アニメ版では父自ら元天竜人であることを明かしているという設定になっている。もっとも原作でも細かい過程は無くドフラミンゴも天竜人らしさは皆無のため、アニメのような経緯を経た可能性もある。

*8 前述のリンチの際に親子三人で磔にされ下から火で炙られていることのトラウマと推察される。

*9 なお天竜人はこの後も何度もドフラミンゴを殺そうと追手を差し向けるが殺せず、遂にはドフラミンゴの要求をある程度の飲まなければならない立場に追いやられている。

*10 ピンチの時には自分よりも弱いものを気絶させる覇王色の覇気を発揮できていた。自分を拷問していた大人を全員気絶させたり、マリージョアの兵隊から逃れたりなど当時でも子供離れした力を発揮している。

*11 部下のアブサロムの能力によるものである可能性が濃厚

*12 前述した天竜人達にマリージョア帰還を拒否されて捕まりそうになったのも、この国宝を知っているため。本人曰く「天竜人にとって、おれは国宝を知っている最悪の脱走者」なのだとか。