ファミリーコンピュータロボット

登録日:2014/09/28 Sun 00:47:36
更新日:2024/01/21 Sun 10:57:58
所要時間:約 5 分で読めます





1985年7月26日に発売されたファミリーコンピュータ(以下ファミコン)の周辺機器。カラーはファミコンに合わせて
海外ではR.O.B(Robotic Operating Buddy)の名で発売され、カラーもNESに合わせてに変更されている。

概要

前年に発売された周辺機器「光線銃シリーズ」を応用・発展させたもので、
画面上から送信される光信号をロボットのアイカメラで受信し、内蔵モーターにより動くことができる。
ちなみに動くのは胸部と前に突き出された腕のみで、頭部や土台が動くことはない。

単独では動けず、同時発売された「ブロック」と、約2週間後に発売された「ジャイロ」のカセットを必要とする。
当時は9800円という値段かつ、上記の二つのソフトも買わなければならなかったため、
全国の親御さんのサイフが悲鳴をあげたのは言うまでもない。

プレイする前にはTESTモードでロボットの目線を画面に合わせ、指示を受けやすくする必要がある(OKの場合、頭部の赤いランプが点灯)
どちらのソフトにも、ゲーム本編には1Pのヘクター博士と2Pのゲスじゃない方のベクター博士が登場。
ロボットの命令送信時にはUP・DOWN・LEFT・RIGHT・OPEN・CLOSEの6種の合成音声を発する。


ブロック

ブロック5個とブロックトイ5個、ブロックハンド2個が同梱されている。型番はHVC-BLS
5個のブロックを組み上げ、崩さずに画面の指示通りに配置できたかを競う。
実際に組み上がったかどうかは、プレイヤーの目で確認する。

  • DIRECT
キーボードの上に乗った博士がロボットに直接命令し、ブロックを配置させる。

  • MEMORY
ロボットの操作手順を記録し、後で再生させる。

  • BINGO
横長に並んだキー(5×5)の一列を全て押し、ロボットに指示を与える。2Pモードでは時間内にいくつブロックを多く置けるかを競う。


ジャイロ

コマ2個とコマホルダー1個、コマレイ1個とコマスピナー1個、コマホルダー2個が同梱されている。型番はHVC-GYS
トレイにⅡコンを繋ぎ、A・Bボタンと連動する部分をロボットが持ったコマで押し上げることで、画面上の赤・青のゲートが上下する。

  • DIRECT
所謂練習モード。画面上でロボットに指示を与える。

  • GAMEA
博士を操作し、ステージ内に設置された爆弾を除去する。STARTボタンで送信モードになり、ロボットに指示を与える。

  • GAMEB
寝ぼけた博士を、ゲートを上下させながらゴールへ誘導。ちなみに博士は右方向へばっか動く。


その後の展開

「ファミコンからの指示でロボットが動く」という斬新なシステムだったが、あまり幅広くは受け入れられず、
同年の『スーパーマリオブラザーズ』によるファミコンブームを迎える前に歴史の片隅に埋もれていった…。

しかし、最近では様々な作品にゲスト出演する機会に恵まれているため、現在において本機の存在を知ったユーザーも多い。


スターフォックス64』での活躍

セクターXのボス「HVC-09」が登場。名前や頭部からその名残を残している。

星のカービィ3』での活躍

LEVEL3「SAND CANYON 」に登場。ピラミッドの中に落ちているパーツを全て集めることでその姿を現す。
ちなみに依頼人はヘクター博士である。

『マリオカートDS』での活躍

「HVC-012」名義で隠しキャラとして参戦。専用カート「HVC-BLS」は前述のブロックセットの型番で、ブロックモジュールを模している。
海外版では「R.O.B」名義で登場している。

『メイドインワリオ』シリーズでの活躍

各種ミニゲームに登場。

F-ZERO GX』での登場

ポートタウンの背景に登場。

ピクミン2』での登場

「ブロックセット」のブロック各色と、ロボットの頭部がお宝として登場。

『トモダチコレクション 新生活』での登場

ゲーム&ウオッチ、スーパースコープバーチャルボーイともどもお宝として登場。

『ビューティフルジョー』での登場

最終ステージの序盤にアイテムボックスを持つ背景として登場。
本作はカプコン制作なのだが、PS2に移植された際は、なんと差し替えられることなくそのまま登場した
他者ハードに任天堂のキャラが登場するのは極めて珍しいことである。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』での活躍

X』にて「ロボット」名義で隠しキャラとして初登場。
アイスクライマーやMr.ゲーム&ウォッチに次ぐレトロ枠にして、初の周辺機器を元ネタとしたキャラクターの参戦となった。ちなみに登場にあたり参考資料に使われたのは桜井政博氏の私物*1
攻撃手段はアームの打撃やジャイロのコマを飛ばす他に、オリジナルとしてアイカメラから発するビームやホバーユニットから発せられる爆風も追加されている。
最後の切りふだは、「拡散ロボビーム」
一定時間渦状の高威力ビームをアイカメラ放ち続けれるワザなのだが、他のファイター達と比べると演出が地味なのが難点。
しかし使い勝手は良く、アピール中でも攻撃できる。
カラーバリエーションもR.O.Bカラーや迷彩など豊富である。
前述のポートタウンをモチーフとした『ポートタウン エアロダイブ』の背景にも登場。


for3DS/WiiU』にも続投。パックマンやダックハントといったレトロ仲間が更に増えた。残念ながらアイクラはリストラされたが…
切りふだがロボット自体が固定砲台にトランスフォームしてビームを発射する「スーパー拡散ロボビーム」に変更された。
なお、海外版ではR.O.Bカラーが基本色に変更され、ファミコンカラーが色違い扱いになった。

更に『SPECIAL』にも続投し、PVではドクターマリオ、ダックハントと並んで登場した。全てその誕生に横井軍平氏が深く関わっている。
「目からビームを出すロボット」「同じロボキャラであるロックマンよりもさらにメカニカルな外見」と、何気にシリーズを通してもかなり貴重な個性を持つファイターであるためか、スピリット戦では各種ロボットキャラの外の人、もとい外のロボを担当することが多い。


余談だが、ロボットの能力をコピーしたカービィが凄く可愛い。
「ぴー☆」



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最終更新:2024年01月21日 10:57

*1 なお、この桜井氏の私物は2021年に動作する事が確認されている。