合体怪獣(ウルトラシリーズ)

登録日:2014/09/15 Mon 22:23:40
更新日:2024/01/29 Mon 23:53:21
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概要

合体怪獣とは、一言で言えば男のロマンである。

今までヒーローや地球人たちをこれでもかと言うほど苦しめてきた怪獣たちの長所をえりすぐり、最強の怪獣を造り出そう。

これは『ウルトラマン』の放送が始まった1966年から、
日本中の子供達(もしくはかつて子どもだった大人たち)が一度は考え付くことだろう。

そして、そんな願いが稀に叶うことがある。

公式のシリーズで、「ぼくのかんがえたさいきょうのかいじゅう」をいい年こいた大人が本気で知恵を絞って考え、
ありとあらゆる怪獣の要素をぶち込んだ全部載せラーメン的な怪獣が登場するのだ。
たまに変な要素が混じってたりするが気にしてはいけない

こういった怪獣は複数の怪獣の怨念が結集したフランケンシュタインだったり、
または悪の宇宙人ショッカーばりに怪獣の長所を選りすぐって作り上げた怪獣兵器だったりすることが多く、
それに伴い当然ながらとんでもない強さを持っていることが多い。
合体して巨大化してはすぐにやられていく等身大ヒーローものやバトルマンガのワルモノとは対極に位置すると見ていいだろう。

そんなわけでこの項目では、ウルトラマンたちを苦しめてきた合体怪獣についてレビューしようと思う。

※なお、ギリバネスプラズマ&マイナズマのような、ヤドカリがイソギンチャクを貝殻に載せるように単にくっついただけの怪獣は取り扱いません。あしからず。

昭和ウルトラシリーズ

・最強超獣 ジャンボキングウルトラマンエース

記念すべき最初の合体怪獣。いや超獣だけどね。

見た目はかつてウルトラマンAを死の一歩手前まで追い詰めたブロッケンによく似ており、
着ぐるみの中にアクターが2人電車ごっこのような形で入って演じている。

異次元人 ヤプールの最後の生き残りが善良な宇宙人・サイモン星人に化けて操っていた超獣で、
ウルトラマンAへの復讐のために東京の街を滅茶苦茶に破壊した。

今までAに倒された超獣たちの怨念が積み重なった姿であり、見るからにゴテゴテした姿をしている。

首から上は岡山で牛の怨念が結集して生まれたカウラ。身体の前半分はくノ一超獣ユニタング
そして後ろ半分は女性の母性本能が生み出したマザリュースに酷似しており、
その背中からはマザリュースを造り出したマザロン人の目玉がにょっきり生えている…。
一部書籍では巨大ヤプール(ヤプール細胞で合体させたという説あり)とヤプールに関係ないはずのスチール星人も含まれている。

ん? ちょっと待て。
カウラは青年に戻ったから怨念は成仏したはずであり、マザリュースは体重0の実態を持たない超獣じゃなかったのか。なんで肉体を有しているんだ。

それに、なんかチョイスも微妙だ。
もっとメジャーなベロクロンバキシム、作中で怪獣を瞬殺したドラゴリー
そして一番有力候補のマジでAを殺した実績があるファイヤーモンスはどうした? 

ブラックピジョンを使えば空だって飛べるかもしれないし、腹でメタリウム光線を跳ね返せる可能性がある。
Aとてウルトラ戦士なのだから、アイスロンやフブギララ、スノーギランなどの氷属性でゴリ押しすればさぞ苦しいだろう。
エースキラーロボットだからダメだったのか?
まあスフィンクス以降の超獣は、ベロクロン二世以外はヤプールの命令で動いていないから選ばれなかったとも考えられるが…

…とまあこのように突っ込みどころの多い合体怪獣であり、目から黄色いビームを放つ(カウラは額から紫のビームを出す)、
口からミサイルや火炎を吐くなど、あまり元ネタを意識した戦い方もしなかったため(技はベロクロンのものに近いか?)、
合体怪獣の中ではいまいち評価が低い。
最後はメタリウム光線とギロチンショットを立て続けに受け、首をすっ飛ばされて死亡した。

ウルトラマン超闘士激伝』ではマザロン人(ハイパーマザロン)が後ろ半身を乗っ取り、ゼットンの10倍ほどもある巨体で登場。
圧倒的なパワーで攻め立てるも、スフィンクスを仲介としてヤプール次元からエネルギーを補給していることに気付いた
セブンとエースによりスフィンクスごとフルボッコにされ、最後に残ったマザロンの頭もエースキラーに踏み潰されて消し飛んだ。
(かつてマザロンはエースキラーを『古い玩具』呼ばわりし首から下を破壊したのでその意趣返しでもある)


・暴君怪獣 タイラントウルトラマンタロウ

怪獣たちの怨念が結集して生まれた合体怪獣であり、合体怪獣の中で最大の知名度を持つ合体怪獣の中の合体怪獣。
後々の合体怪獣はタイラントの意匠を受け継いだものが多い。
口からは強力な火炎を吐く(キングクラブの能力だろうか)ことができる。

その強さも尋常ではなく、海王星で無敵のゾフィーを叩き伏せ、休憩していた天王星でウルトラマンを破り、
土星でセブンをぶちのめし、木星でジャックを屠り、火星でエースを倒したという凄まじい実力を持つ。
今のご時世なら前後編かと思いきや、まさかのダイジェスト。しかも話の主題はタイラントではない
昭和ウルトラマンの予算のおおざっぱさと先代ウルトラマンの扱いの雑さがよくでている。

しかし、地球ではそれほど暴れ回れなかった(ような気がする)。
一部のゲーム版では連戦による疲弊、『ウルトラマン列伝』では、タイラントの武器をもぎ取ってタロウがそれを使って攻撃したことで『矛盾』理論によりタイラントは敗れたと説明している。

ウルトラ戦士たちの光線技も意に介さない強さを見せたが、タロウに自分自身の武器を投げつけられて串刺しにされ、爆死した。

首から上は津波怪獣シーゴラス。いやちょっと待て、死んでない怪獣じゃないか。
生霊が顔に来る程*1怨み持ってたんかお前。
一応、ナックル星人に呼び出された個体の可能性があるが……。
ちなみにこのシーゴラスの力を使って、津波竜巻を起こした例は無い。シーモンスがいないからだろうか?
シーゴラスは角が弱点なんだからタイラントもこの角を破壊すれば弱点になるかもしれない。

耳はウルトラ怪獣随一の地獄耳を持つイカルス星人で、
『大怪獣バトル』で再登場した際にはこの耳からイカルス星人の必殺技であるアロー光線を放っていた。
外見的にはオリジナルにはあまり似ていないが…

腹は宇宙大怪獣ベムスターで光線技を吸収してしまう。いいチョイスだ。
だが光線吸収が使われたのは『大怪獣バトル』での再登場からである。
ちなみにこの腹の口は、冷凍ガスの噴射口としても使用できる。

両腕は殺し屋超獣バラバのものだが、本家バラバとは腕が左右逆になっている。
まあ、どうせ鎌と鉄球だから左右逆でもそんなに支障は出ないが。

背中はサンショウウオが超獣化したハンザギラン
だからハンザギランは不死身の超獣で、サンショウウオに戻っただけで一度も死んでねえって!
まあ、殺されたサンショウウオの怨念が誕生に携わったとも言われるから殺したのはウルトラ兄弟じゃないけどその分があったのかもしれないし、元の姿に戻った時点である意味超獣としてのハンザギランは死んだとも言えるか。
強力な磁力を発生させるマグネドンや10万度の熱を出すザンボラーなどでも良いと思うが、エースを苦しめた不死身の生命力が魅力だったのだろう。
ベムスターの腹から出している冷凍ガスも元々はこいつの能力である。

両脚は剛力無双の怪獣の王様レッドキング。まあ妥当な選択だろう。
だが何故か、トウモロコシのようなデザインになっている。

そして尻尾は怪獣の中でNo.1の長さを持つカブトガニの超獣、キングクラブである。
オリジナルにはエースを締め付けて苦しめた功績が一応はあるが、尻尾ならウルトラマンを叩き伏せたゴモラや、
電撃攻撃が可能なエレキングの方が良いのでは…
あるいは怪獣より強いのだという超獣の矜持か?

また、一説には後頭部はブラックキング*2*3、首はオイルドリンカー、皮膚はベロクロンとも言われる。

こうして見てみると、なんかキングクラブだけ微妙なチョイスに思えるが、
全体的に見ればいかにも怪獣然とした姿になっているため、ヒジョーに人気が高い。

知名度も抜群で、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』『ウルトラ銀河伝説』『ウルトラゼロファイト』『ウルトラマンサーガ
ウルトラマンギンガ』『ウルトラファイトオーブ』『ウルトラマンジード』など、様々な媒体で再登場をはたし、
その憎悪と怨念の赴くままにウルトラヒーローたちを苦しめてきた。
また、『ウルトラマン列伝』において「タイラント自身の武器を利用した攻撃でなければ倒せない」という考察がなされ、
その後に登場した個体に反映されている。
ちなみに、内山まもるの漫画版タロウではしゃべる
なお、現在では半ば黒歴史と化している『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』にも登場したが、
こちらは人工降雨ロケット基地の爆発に巻き込まれて死ぬという、情けない役であった。
白猿によって他の連中と同じような目にあわされるのとドチラがマシなのかという話ではあるが。
(『ウルトラマン超闘士激伝』において闘士ゴモラのチンピラ時代の仲間として出ているのもこれが由来)

PS2ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution REBIRTH』では、バルタン星人に強化改造された改造タイラントも登場。
ケンタウロスのような体格(上記のジャンボキングに近い)に変化し、新たにゴモラの後ろ足とジェロニモンの羽飾りが追加され、
ウルトラマンの倍以上の巨体になった。
しかも、倒されるとより多くの怪獣の怨念を更に取り込んで、骨だけの怪獣・改造タイラントⅡに変化する。
後にデータカードダス『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』でもEXタイラントという名前に変更され、
ヤプールに改造されたという設定にされて登場している。
改造タイラントⅡはEXタイラント(デスボーン)という名前に変更され、溶岩に落とされたEXタイラントが変化した怪獣という扱いである。

まさに合体怪獣の代表選手と言えるだろう。

なお、『ウルトラマンSTORY 0』にはバルタン星人が作った怪獣兵器として、こいつにシルエットの似ている怪獣が登場している。
(胴体と脚はベムスター、首はバキシム、右腕はバラバ、左腕はレッドキング)
しかしエースにたった4ページでやられている


・超合体怪獣 グランドキングウルトラマン物語

映画『ウルトラマン物語』に登場する、宇宙帝王を名乗るジュダの創り出した怪獣。

メタリックな外見でありパッと見新規造形に思えるが、実は様々な怪獣の意匠が取り入れられており、
怪獣たちの怨念が結集して生まれた怪獣と言う設定がある。
映像では6つの光が集結して誕生しているが、6体の怪獣が合体したものかどうかは不明。

全部挙げるとあまりにも多い為か、その全てについては触れていないものの、
頭の三日月状のツノはゴモラ、腕はバルタン星人、尻尾はツインテールに見えないこともない。

強さはタイラントの比ではなく、ウルトラ6兄弟の打撃をいくら受けても意に介さず、
M87光線を始めとした各種光線技も全然通じなかった。

こいつのスーツはとんでもなく重たく、ワイヤーで吊らなければ立つことすらままならなかったらしいが、
それが逆に功を奏して不動と強豪となりえたので結果オーライと言える。

一体で惑星を壊滅させる程の火力を有し、宇宙を滅ぼすほどの力を持たねば倒せないとまでされたが、
ウルトラ6兄弟が合体したスーパータロウのコスモミラクル光線により木端微塵に吹っ飛んだ。

メカメカしい造形から人気があり、『ウルトラマン超闘士激伝』ではエンペラ星人配下の陸上戦艦として登場。
バードンそっくりな空中戦艦エアロキング、シーゴラスに似た海上戦艦アクアキングと合体し、陸海空の力を兼ね備えた
グレイテストキングに変身する。

平成作品にはしばらく登場しなかったものの『ウルトラマンギンガ』で、
「スーパーグランドキング」がまさかの再登場を果たし全国のちびっ子とウルトラおたくを驚かせた。
そしてその外伝『ウルトラファイトビクトリー』では……。


・合体怪獣 ダバラン(ザ☆ウルトラマン

7万トンの象怪獣と4万8千トンの翼竜怪獣が合体した、12万8千トンの合体怪獣。
科学警備隊が冷やして仮死状態にした象怪獣を基地に運ぼうとしたら、
新しいキャップが反対したため山に運んで捨てておいたら、相方の翼竜怪獣が宇宙からやって来て合体した。
なお、この象怪獣だの翼竜怪獣だのと言った名前は公式設定であったが、
現在では象怪獣はファンダス、翼竜怪獣はクワァイラスという名前が付けられている。
三本足の象の胴体に翼竜の首と翼が付いたような姿になり、全身が青く変色している。
口からは強力な破壊光線を放てる。


・合体ゼットン(グラビア版 ウルトラ兄弟物語アンドロメロス)

てれびくん1981年7月号に登場。
再生ゼットン再生グワガンダと合体した姿で、腕が4本存在し、角がクワガタの顎状になっており、口にはグワガンダの触角が付いている。
メロスの必殺技・メロスオーラーで焼き尽くされた。
ちなみに着ぐるみは作られておらず、倒されるシーンがイラストで記載されているのみであるためか、1982年2月号で他の改造怪獣達が復活している中で、合体ゼットンは復活していない。



平成ウルトラシリーズ

・金属生命体ミーモス(ウルトラマンガイア)

根源的破滅招来体に汚染されたスーパーコンピューター「クリシス」が放ったプログラム「クリシスゴースト」が、
過去に登場した金属生命体アパテーアルギュロスの破片をG.U.A.R.D.施設「ジオ・ベース」から奪い、肉体として再構成して誕生した怪獣。
元々流動体のため、ベースとなった個体との外見的共通点が殆ど無く、戦闘スタイルも違う。

金属生命体の破片を奪った際、ジオ・ベースに保管されていたウルトラマンガイアのデータも奪っており、
最初はそれを元にして身体をガイアそっくりに構成した『にせウルトラマンガイア』として登場した。
ウルトラマンアグルの姿をコピーした同じ金属生命体のアルギュロスと違い、外見的相違点は全く無い上、
ご丁寧に登場する際には本物同様に赤い光を発するなど、姿・能力以外の面でも本物を忠実に模倣していた。ガイアのファンかな?

さらに、登場した後は施設や出撃したXIGファイターに攻撃せず、まるで本物を待つかのように佇んでおり、
その怪獣らしからぬ態度も相まって、チームライトニングの大河原隊員が「俺には撃てません…」と攻撃を躊躇するなど、
にせウルトラマンガイアの姿がXIGの精神的動揺を誘っており、後は現れた本物を倒せれば根源的破滅招来体の望みは果たされるかに思えた。

しかし、こいつは現れた時期が悪かった。

この回の直前の回にて、ガイアの変身者・我夢はアグルの海の光を託され、ガイアはV2へとヴァージョンアップを果たしていたのだ。
そのヴァージョンアップからこの襲撃までさほど時間がたっていなかったのか、ジオ・ベースにはまだV2のデータは無かったらしく、
ミーモスが変身したにせウルトラマンガイアはV1のデータのみを参考にしていたため、傍目にもどちらが本物かは明らかであった上、
アグルの力もその身に宿したV2にV1の偽物が敵うはずもなく、光線の撃ち合いになった際にはさほど競り合うこともなくあっさり押し返されて敗北。
そのダメージで少し擬態が解けたところに、さらにXIGファイターチームの集中砲火を受けたミーモスは擬態を維持することが出来なくなり、本来の姿に戻った。

本来の姿を現してからは、体の金属片をブーメランに変化させて飛ばしたり、腕からさすまた状の金属片を発射してガイアを拘束したりと善戦。
ニセガイアにならない方が強いじゃんとか言ってはいけない

身動きが取れなくなったガイアにトドメを刺そうとしたミーモスだが、ガイアとの戦いに集中するあまり、一つのミスをしていた。
そう、未だ近くの空域に留まっていたXIGファイターチームたちの存在を無視していたのである。

堤チーフから「心置きなくやれ」というお墨付きを貰い、ミーモスにレーザーバルカン掃射を見舞うファイターチーム。
ダメージで悶絶している間にガイアは拘束を脱し、投げの鬼スプリームヴァージョンにチェンジ。
そしてミーモスはガイアに捕まり、思いっきりブン投げられて地面に叩きつけられ、
起き上がったらまた掴まれ投げられ叩きつけられの繰り返し。
途中で1度脱出するが、哀れミーモスはまた捕まって投げられてしまう。

結局このウルトラハメ殺しは9回にも及び、戦うどころか立つ事がやっとなくらいに弱り果てたところに
最強必殺技フォトンストリームを浴び、頭から順番に綺麗さっぱり消し飛ばされて跡形もなく消滅した。
この回にて、9回に渡って投げられたスーアクが全身打撲を負ってしまった話は有名。
しかし、以降もこのスタイルは継続され、ガイアSVはアルゴナやXサバーガを元気いっぱいに投げまくった。

なお、おそらくあるであろうアグルのデータとV1のデータを使って(劣化)V2になれたかは不明。


まぁ言ってしまえばもう使わないであろうガイアV1のスーツをそれっぽい理由でV2と共演させる為の偽物要員である。


・最強合体獣 キングオブモンスウルトラマンガイア

設定上微妙なところがあるが、合体怪獣ではあるのでここに記載。

ウルトラマンガイア』の劇場作品であり、先輩ウルトラマンとガイアが初めて共演した映画、
ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』に登場する、所謂ラスボス怪獣。

まず前提条件として、この映画の舞台となるのは『ガイア』の世界ではなく、
『ガイア』がTV放送されていて、怪獣やウルトラマンは実在しない、現実世界に近い別世界であり、
その世界に『ガイア』の主人公である高山我夢が召喚されたところから物語が始まる。
そのため、「『ガイア』に登場した怪獣ではあるが『ガイア』の世界の怪獣ではない」という、地味にややこしい怪獣である。

そして、怪獣が実在しない世界に何故こんな怪獣が現れたかというと、その世界に現れた「赤い球」が原因。
この「赤い球」、コレを握った者の願いを何でも具現化させられるというとんでもない代物であり、
我夢がこの世界に召喚されたのも、映画の主人公であるチビッ子がコレに「ガイアに会いたい!」と願ったためなのだが、
コレを主人公から奪ったいじめっ子が、その力を使って自分が作ったオリジナル怪獣の粘土細工を具現化させた上、
その子分2人の作った粘土細工の意匠も無許可で取り入れたことで、このゴテゴテした怪獣が出現した。
別名の「最強合体獣」の通り、いじめっ子三人がそれぞれ考えた怪獣を合体させて誕生したのだが、
合体元は全てオリジナル怪獣の、いわば「ぼくらのかんがえたさいきょうがったいかいじゅう」であり、元ネタはない。

いじめっ子の鬱憤を晴らすかのように、キングオブモンスはその圧倒的なパワーをもって町を蹂躙し、
『ガイア』の世界から時空を超えて駆けつけた我夢のXIGアドベンチャーも撃墜。
その我夢が変身したガイアも一方的に痛めつけ、さらに戦闘中に、背中からは骨翼超獣バジリスが、
腹からは深海怪獣スキューラが分離し、3対1でガイアを袋叩きにした。
まさに陸・海・空の覇者、怪獣王といった所がいかにも子供の考えそうなことである。
え?さっき紹介したグレイテストキングもそうだっただろって?聴こえないなぁ

別々の怪獣が倒されたり吸収されるなどのプロセスを経る事で合体したのではなく、
最初から合体怪獣としてデザインされたものが先に現れ、その後で構成要素となった怪獣が分離・実体化してくるという、
なかなか珍しい合体怪獣とパーツの関係である。

しかし、諦めない主人公が命がけで「赤い球」を取り返し、「光を!」とかなり曖昧な願いをかけたことで、
『ティガ』の世界からウルトラマンティガが、『ダイナ』の世界からウルトラマンダイナが、
それぞれ時空を超えて劇中世界に召喚され、ガイアに加勢したことで形勢逆転。
ティガがスキューラを、ダイナがバジリスを倒したことでキングオブモンスの腹と背中が破壊され*4
ここが勝機と見たガイアが(公開タイミング的に)TV・映画共通で初お披露目となる*5スプリーム・ヴァージョンにヴァージョンアップし、
フォトンストリームを撃ち込んだことで、キングオブモンスは倒された。

・暗黒妖鬼 天空魔(新世紀ウルトラマン伝説)

ウルトラマン大好きな親子が歴代作品の世界をめぐる再編集映像+歴代ウルトラヒーローによる「ウルトラマンエクササイズ」という異色の映画『新世紀ウルトラマン伝説』。
そのラストに登場したのが、歴代ウルトラヒーローに倒された怪獣の怨念が合体したという天空魔である。
構成怪獣は明確にされていないが、倒されたときにバルタン星人をはじめとした大量の怪獣の姿に分裂している。
一瞬な上、画面がゴチャゴチャして見にくいが、興味のある人はどんな怪獣がいるか探してみよう。

全長666m、体重6万6千tの巨体だが、登場したのは不定形の顔部分だけなので、もし本体が存在するならもっと巨大かもしれない。
てか、合体してる怪獣の多さからすると小さすぎる。
口から放つ「怨霊火炎弾」は一発ごとに怪獣20体の怨念が込められており、これを連発して28大ヒーロー、特にゼアスナイスを苦しめた。

しかし、ゼアスとナイスは即座にウルトラの母のマザー光線で復活。
そしガイアアグルの合体光線「タッチアンドショット」で怯んだ隙に、
キングの号令で歴代戦士のスペシウム光線一斉発射が炸裂!なお、ゼアスはやっぱりポーズを間違えた。
怪獣達の怨念はバラバラになって消滅した。


・フィンディッシュタイプビースト イズマエルウルトラマンネクサス

ウルトラマンネクサス』は放送開始前に公開されていた映画『ULTRAMAN』の続編であり、
「ネクサス」に登場するスペースビーストと呼ばれる超キモい怪獣たちは「ULTRAMAN」に登場した、
怪獣ビースト・ザ・ワンの細胞が地球の生物の細胞を取り込んで生まれた姿である。

スペースビーストの王たる闇の巨人ダークザギはビースト・ザ・ワンを復活させようと企み、
ガルベロス&メガフラシの死体をモトに全ビーストの細胞を結集させて第二のザ・ワンを造り出した。
スペースビーストたちは、ウルトラマンナイトレイダー達との戦闘を通じて学習・強化されており、戻りかけの状態とはいえ、強化型ザ・ワンといえる。

このイズマエルは、体型こそザ・ワンと同じ怪獣然とした姿だが、その体には全ての巨大ビーストの顔や体の一部が生えている。
頭部こそ恐竜のようなかっこいいオリジナルの顔だが、
左肩にはグランテラ・リザリアスグローラーの頭部が埋め込まれ、右肩にはノスフェル・メガフラシの顔が生えている。
胸の中央にはバンピーラの顔がデカデカと埋め込まれており、腹にはクトゥーラのムンクの叫びのような顔が浮かんでいる。
更に背中は三つ首のビースト・ガルベロスに酷似しており、背後からの攻撃も完全にシャットアウト。
右腕はノスフェルの腕に酷似しており、鋭い爪も健在で、毒花粉を出せるラフレイアの花弁が生えている。
左腕はゴルゴレムの顔によく似たとんがった刀のようになっており、口吻を伸ばして攻撃できる。
更に右ひざにはペドレオン、左ひざにはバグバズンの顔が生えており、気色悪いことこの上ない。
尻尾はグランテラのもので、火球を連射できる。
ちなみにビーストの中ではさほど巨大ではなかったアラクネアやフログロスのパーツは存在しない。

今までの合体怪獣が怪獣というくびきから逃れられなかったのに対し、
コイツは体中から顔が生えているという非常に気持ち悪い姿であり、
全ての顔からそのスペースビーストの持つビームやら火球やらをドカドカ発射してくるのだからたまったものではない。
椎名高志による漫画版では「今まで登場した全ビーストの能力を持っている!!」と断言されていた他、
テレビマガジンデラックス『ウルトラマンバトル100超百科』でも「全てのビーストの能力を使用できる」と明記されている。
まさに全身ハリネズミ状態であり、死角が全く存在しないと言えよう。
いや股間とか膝の裏とかは別だけどさ。

外見が外見だけに、ZATであればレモン汁やスギ花粉をばら撒こうという作戦に出たかもしれないハガレン4コマ劇場参照)。

その圧倒的火力で滅多に落ちない事に定評があるナイトレイダー(防衛組織)をボコボコにし、
ウルトラマンネクサスも変身者の状態も相まってかなりギリギリまで追い詰めたが、
最終的にジュネッスブルー=千樹憐の命と決意を込めた大技オーバーアローレイ・シュトロームを受けて倒された。
因みに話のメインが千樹憐だった事や放送時間の関係からかそのやられ様は意外とあっけない。

12体合体と、今までの合体怪獣と比較するとかなりベースが多いが、気色悪くも綺麗に纏まったデザインから
「平成のタイラント」と呼ばれ、人気も高い。まぁ後に本当にタイラントを意識して合体させた怪獣出るんだけどな!
ただし番組が早期終了になって商品展開も打ち切られた都合上、放送当時にはソフビなどは出ず、2020年になってようやく組み立てキットとして商品化された。


・究極合体怪獣 ギガキマイラ大決戦!超ウルトラ8兄弟

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に登場した、
スーパーヒッポリト星人とその部下の4怪獣の怨霊が結集して生まれた巨大な怪獣。

キマイラの名称を持つが、二本首の首長竜のような、シャム双生児のケンタウロスのような何とも形容しづらい姿をしている。
カラフルだが色もまとまっておらず、お世辞にもかっこいいとは言いづらい容姿。
まあ、前の映画の『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に登場したUキラーザウルスと何としても被らないようにしたかったのだろうが。

ヒッポリト星人のあのブサイクなツラが胸にデカデカとくっついており、上半身は人間型をしている。
その肩口からは二本の長い首が生え、超力怪獣ゴルドラス(キングゴルドラス)と剛力怪獣シルバゴン(キングシルバゴン)
イナ○マン兄弟がにょっきりと頭をもたげている。
下半身はキングゲスラの間抜け面が大口を開け、四本のがっしりとした脚が生えている。(他の元ネタが強豪だけになんだかゲスラだけ微妙である)
そして尻尾はキングパンドンの双頭になっており、イズマエル程ではないがかなり広範囲の攻撃射程と視界を保有する。

この映画における横浜*6をメタメタに破壊するが、
それまで戦っていたTDG三兄弟に加え、この世界のハヤタ・ダン・郷・北斗(勿論全員ただのおっさん)にウルトラ兄弟が憑依することで生まれた
マン・セブン・ジャック・エース、そしてメビウスの攻撃を受けて大ダメージを負う。

宇宙空間まで逃げようとするが、最後はセブンのアイスラッガーをウルトラ8兄弟の光線で分裂させて切り刻まれた挙句、
8人の合体光線を受けて木端微塵に吹き飛んだ。

ウルトラゾーンでは下記のベリュドラと共に漫才コンビ「団体行動」を結成した。一個一個が別々でカウントされる為保険料がバカにならないらしい。


・百体怪獣 ベリュドラ大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE

最強にして最悪の合体怪獣。
明らかに変な怪獣が混じっていたりするので、ファンからの評価はものすっごく賛否両論。

ウルトラの星に造反を仕掛けた悪のウルトラマン・ウルトラマンベリアルが、
今までウルトラ戦士に倒された怪獣たちの怨念(この単語を一体何回書けばいいんだか)を吸収し誕生させた
とてつもないサイズの超絶巨大怪獣。ウルトラマンダイナを軽軽と鷲掴みにして投げ捨てるほどの体格を持つ。
身長は4000m、何と富士山よりデカい

その姿はまさに魔王と呼ぶべき代物で、悪魔のような上半身と蛇のような下半身を持ち、額にはベリアルが埋まっている。

体中の全怪獣からビームを放つ「ベリュドラインフェルノ」は超強力で、ほとんど作中では移動せずにウルトラマンたちを圧倒した。ぶっちゃけゼットンとかガタノゾーアだけで火力は十分だと思う。オーバーキルにも程があるぞ。
一々全部怪獣名を書くとこのページの大半がベリュドラについての項目になってしまうので詳細は該当項目を参照してほしいが、
その体のすべては怪獣たちの上半身で構成されており、アップにするとちびっ子が大絶叫する気色悪さである。
登場直後のアップシーン、やはり有名かつ異質なデザイン故か、はたまたビチビチしてるのが目に付くからかゼットンはかなり目立つ。アップじゃなくてもガンQは物凄く目立つ。

その怪獣たるや「百」どころではなく、確認できただけで226体もいる。(超全集で154体ほど明かされている。絶対サバ読んでる)
(百と言うのはベリアルが蘇らせた怪獣の数であるが、中国などにおいて「とにかく多い」と言う意味で使用される漢字でもある)
ベリアルが列伝でベースを紹介しようとした時は、十数体程度の紹介で放送時間が切れて陛下がブチギレた。

融合させたら本気で宇宙が終わりそうな奴とかベリアルの脱獄幇助の恩人とかもう合体怪獣のタイラントとか変なのが混ざっている。ちなみにレッドキング・イカルス星人・ベムスターはまた別で合体している。ということはタイラントのベースは別個体?
数が足りなかったのか、死んでない怪獣や善玉怪獣まで含まれている始末である。やれやれだぜ。
その形を維持するためか一部の怪獣や星人はすごい姿勢になっている。(特に角のバルタン星人)


最後はウルトラマン(マン、セブン、レオ、アストラ、ダイナ、メビウス、ゼロ)と防衛組織ZAP、
怪獣使い「レイオニクス」のレイが操るEXゴモラの一斉攻撃を受け、
怯んだところでブレインたるベリアルをゼロに直接攻撃されてしまい、身体が持たず崩壊してしまった。

なお、勘違いされやすいがリュドラではなくリュドラである。ベリアルの「ベ」と覚えておくとよい。

よくフルCG怪獣とも誤解されるが、実際はスーツとセットの組み合わせ。

ウルトラゾーンでは上記のギガキマイラと漫才コンビを結成。保険料を誤魔化す為にくっついてる怪獣のサバを読んでいたらしい。道を歩くと「肘のところにお父さんいるよ!」なんて言われるとか。


・超合体怪獣 ファイブキングウルトラマンギンガS

ウルトラマンギンガ』の世界では、怪獣やウルトラマンたちは「スパークドールズ」と呼ばれる人形に変えられており、
それを特殊なアイテムで踵に付属した「ライブサイン」をリードすることで、スキャンしたヤツがその怪獣やウルトラマンに変身する。
これをウルトライブ、ダークライブ、モンスライブ(これだけ怪獣のみ変身可能)などと呼ぶ。

それを使ってイカルス星人はシーゴラスやレッドキングのスパークドールを次々ダークライブすることで
タイラントに変身した(この時点でファンにとって歓喜ものである)わけであるが、第2期『ウルトラマンギンガS』ではそれをチブル星人エクセラーが行った。

エクセラーが素材に使った怪獣は5体で、ファイブキングの名はそれから名づけられた。
平成の合体怪獣(キングオブモンス除く)がいずれもゲテモノのような姿だったのに比べると、
タイラントやグランドキングに似た怪獣らしい姿をしている。
というか本人もタイラントを意識しているらしい。

頭はファイヤーゴルザの首の上からメルバの角が生えており、胸もファイヤーゴルザのそれに似ている。
右腕はレイキュバスの鋏であり、ご丁寧に顔まで付いている。
左腕はなんとガンQの顔が丸ごと生えているZATならやはりレモン汁やスギ花粉をばら撒くことだろう。
下半身は超コッヴそのもので、腹には超コッヴの顔がついている。
背中からはゴルザの相棒・メルバの巨大な翼が生えている。意外と分かり辛いが尻尾もメルバの物である。

ガンQの目を使って光線を弾き返す、メルバの翼で空を飛ぶ、コッヴの顔から光弾を撃ち出す、
レイキュバスの鋏から冷気と火炎を同時に放つなど、いいとこどりの極みのような強さを持つ。

また基礎スペックも圧倒的に高く、EXレッドキングに殴られようがペダニウムランチャーが直撃しようがかすり傷一つ負わず
逆にボコり倒して瞬殺する程。
その販促的、もとい反則的なパワーでウルトラマンビクトリーウルトラマンギンガストリウムを圧倒し、倒してしまった。

しかし再戦時には手の裏を読みつくされてしまい、ギンガストリウムの持つウルトラ6兄弟の力で両手を破壊される。
さらにビクトリーとギンガストリウムに翼を破壊されて動きを封じられ、最後はストリウム光線を受け木端微塵に吹き飛んだ。
なお、エクセラーは存命している。



3月14日公開の「劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!」にも登場。
平成三部作ウルトラマン三人と戦うようだが、列伝ブログのファイブキングは妙に大きく……?

ティガ・ダイナ・ガイアを追い詰めて来た怪獣が合体してる(ダイナも「俺達を苦しめた怪獣が合体したってわけか」と言っている)だけあり、
3対1の戦いでも互角に渡り合うが、ティガがパワータイプに、ダイナがミラクルタイプに、ガイアがスプリーム・ヴァージョン
チェンジした事により追い詰められてしまう。
最期はデラシウム光流・レボリウムウェーブ・フォトンストリームを同時に受けて倒された。
レボリウムウェーブは当たりさえすれば誰だろうが問答無用にブラックホールに追放されるチート技だし、
フォトンストリームは今まで倒せなかった敵は存在しないまさに必殺技、あえて一番マシ(それでも即死級)なのはデラシウム光流という、
どう考えてもオーバーキルだが、ある意味ファイブキングらしい最後か。
メタ的に言えば3人のウルトラマンの当時戦った怪獣の着ぐるみがほとんど撮影に使える状態ではないことが原因だろうが。

ウルトラマンZ』では寄生生物セレブロに憑依されたカブラギ シンヤが一度下記のトライキングに変身したうえで、ウルトラZライザーに「ガンQ」「レイキュバス」の怪獣メダルをスキャンし変身した。


・合体魔王獣 ゼッパンドンウルトラマンオーブ

『ウルトラマンオーブ』第11話「大変!ママが来た」で復活し、ウルトラマンオーブを敗北に追い込んだ大魔王獣マガオロチ
しかし、続く第12話「黒き王の祝福」でサンダーブレスターの力を手に入れたオーブには手も足も出ず、
文字通りフルボッコのボコボコにされた挙句、ゼットシウム光線で木っ端みじんにされてしまった。

ところが、その戦いの中でサンダーブレスターが豪快に切断し、盾や武器代わりに使ったマガオロチの尻尾を、
ジャグラー系の人無幻魔人ジャグラスジャグラーが入手。
この尻尾にゼットンパンドンの怪獣カードの力を与え、さらに自らが融合する事でゼッパンドンが誕生した。

見ての通り、名前はゼットンとパンドンをそのまま合体させたもの。絶版丼ではない
鳴き声も双方のものをミックスさせ「ゼッパンドン…」とも聞こえるようなものになっている。二種あるゼットンのほうが目立つとか言っちゃいけない
体つきはマガオロチの尻尾を伸ばし、パンドンの体を被ったゼットンのようなものだが、顔はどの怪獣とも違う、サメに似たゼッパンドン独自のもの。
実際のところは名前とは裏腹に、マガオロチがゼットンとパンドンの力を纏ったような怪獣となっている。

再び大切な人を傷つけてしまい、傷心のまま思い出の地・ルサールカを訪れたオーブ=クレナイ・ガイを圧倒的な力で追い詰めるが……。
詳細はこちらも参照。




ちなみにゼットンの合体の例として、このゼッパンドンや前述の合体ゼットンの他にも、
2016年のウルトラマンフェスティバルには、ゼットンとバルタン星人を合体させた「ゼットンバルタン星人」と言うそのまんま過ぎる名前や外見の怪獣が登場している他、
NINTENDO64向けのゲームソフト「PDウルトラマンバトルコレクション64」にはゼットンとアントラーの合成怪獣「ゼットラー」が登場していたりと、
ずっと昔からゼットンは合体怪獣の素体にされる傾向が強いようだ。


ちなみにそのゼットン自身も、実はデザイン的な意味で合体怪獣ではないかと言う説が昔から語られているらしい。



ベリアル融合獣ウルトラマンジード

伏井出ケイが怪獣カプセルをライザーにリードすることでフュージョンライズ(変身)。
ウルトラマンベリアルの胸の模様とカラータイマーが施されているのが最大の特徴。

本編では第1話「秘密基地へようこそ」にて我らが王道コンビ、ゴモラレッドキングのカプセルを使ったスカルゴモラが登場、
市街地を蹂躙し、ウルトラマンジード初陣の相手を飾った。
一度倒されても怪獣カプセルが健在ならば何度も変身可能で、第2話「怪獣を斬る少女」と第9話「誓いの剣」にてスカルゴモラが再召喚されている。
また『ウルトラマンタイガ』第15話「キミの声が聞こえない」では、チブル星人マブゼがヴィラン・ギルドのオークションで手に入れたゴモラ、レッドキング、ベリアルの遺伝子を合成して生み出した培養合成獣としてスカルゴモラが登場している。

第5話「あいかた」と第6話「僕が僕であること」では、エレキングエースキラーのカプセルを使ったサンダーキラーが登場。
第18話「夢を継ぐ者」にも再登場した。

更に第11話「ジードアイデンティティ」と第12話「僕の名前」ではキングジョーゼットンのカプセルを使ったペダニウムゼットンが前半戦のトリを務めた。
第21話「ペガ、家出する」、第23話「ストルムの光」にも再登場。
後者はストルム星の光を浴びたことによるストルム機関の強化と、エンペラ星人ダークルギエルのカプセルを取り込んだことによる強大なエネルギーの影響で、ペダニウムゼットン・エボルドに強化された。

そして第16話「世界の終わりが始まる日」、第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命」では、ついに復活したベリアルがファイブキング根源破滅天使 ゾグ(第二形態)のカプセルを使いキメラベロスにフュージョンライズ。
ジードを取り込んでそのまま月へと去ってしまった。

第22話「奪還」にはキングジョーギャラクトロンのカプセルを使ったキングギャラクトロンが登場。
なお、当初は後述のフュージョンファイトとウルトラマンフェスティバル2017ライブステージのみに登場し、TVシリーズには登場しないと告知されていた。

『ウルトラマンZ』ではカブラギがウルトラZライザーに「ウルトラマンベリアル」のメダルと怪獣メダル2枚をスキャンし変身する。

DCDゲーム「ウルトラマン フュージョンファイト!」にもオリジナルのベリアル融合獣が登場。
現在、禍々アークベリアル(アークベリアル+マガオロチ)、ストロング・ゴモラント(ゴモラ+タイラント)、ベムゼード(ゼットン+ベムスター)、バーニングベムストラ(ベムラー+アーストロン)が確認されている。


令和ウルトラシリーズ

・強化地底怪獣 エリマキテレスドン(ウルトラマンZ

寄生生物セレブロに憑依されたカブラギ シンヤテレスドンに「ジラース」の怪獣メダルを投与して進化させた怪獣。
外見は単にテレスドンにジラースの襟巻が生えただけだが戦闘力は大幅に強化されており、襟巻による超振動波の増幅により、超振動波をビームのように撃ち出せるようになった「デプス破壊熱線波」「デプス拡散熱線波」の他、
襟巻を震わせて空気の盾を生成し、ゼスティウム光線をも跳ね返す謎原理な「デプス反射砲」といった特殊能力を獲得した。
ただしこれらの能力は襟巻ありきであり、襟巻を剥がされるとただのテレスドンに戻ってしまう。
ゼットウインダムを圧倒するが、2人のスピードと連携に翻弄された末に襟巻を剥がされてしまい弱体化。そのまま倒されてしまった。


・合体怪獣 トライキング(ウルトラマンZ

『ウルトラマンZ』第8話で、カブラギがウルトラゼットライザーに「ゴルザ」「メルバ」「超コッヴ」の怪獣メダルをスキャンし変身した姿。
「ファイブキングのなりかけ」とも言うべき姿で、両腕がファイヤーゴルザになっている以外はファイブキングと外見は同じ。
ガンQとレイキュバスの能力こそ使えないが、3体の素体怪獣が持つ強力な各種エネルギー攻撃を乱射して弾幕を放ち猛威を振るう。
ただし戦闘能力は微妙。
この状態から「レイキュバス」「ガンQ」の怪獣メダルを追加でスキャンすることで両腕が変化し、ファイブキングとなる。
メタ的に言うと、ウルトラゼットライザーは一度にメダル3枚分までの合体にしか対応していないため、5体合体のファイブキング成立には3体で成立する中間形態が必要になり登場したものと考えられる。


・寄生破滅獣 メツボロス(ウルトラマンZ)

苦労して作ったベリアルメダルを借りパクされてヤケになったセレブロが、ホロボロスに「ギャラクトロンMK2」と「ギルバリス」の怪獣メダルを投与して強制進化させた怪獣。
合体元がどれもボスキャラクラスの強力な怪獣だったためかスペック自体は高いものの、動きが俊敏なホロボロスに重戦車寄りの機械怪獣2体を合体させただけという相性ガン無視な構成であるため合体元の強みをほとんど生かせておらず、それどころか時折苦痛にうめくためまともに戦うことすらできない。
それでもその高いスペックだけでゼットとキングジョー ストレイジカスタムを圧倒するが、デルタライズクローには適わず敗れ去った。


・殲滅機甲獣 デストルドス(ウルトラマンZ)

ストレイジのクリヤマ長官からナカシマ ヨウコに憑依したセレブロが、ベリアルメダルを投入したウルトロイドゼロに世界中で休眠中の怪獣を取り込ませた後、無数の怪獣メダルを投入する事によって生み出した『死と破壊の王』。

その目的は、『文明を持つ星に恐怖を植え付け、防衛のための兵器を造り上げ、最終的に自ら作った兵器によって滅ぼさせる』こと。

クレッセントの頭から伸びたアーストロンの角、背中にはバードンの翼、右肩にレッドキングの頭と左肩にサタンビートルの角、マジャバの胸部、両脚部にはダンカンと、ややマイナーなチョイスなものの、それぞれAを除いた昭和ウルトラマン*7とグレートから1体ずつ選ばれている。
また、パーツはどれもミイラの様に干からびて灰色に煤けており、動く度にゆらゆら揺れるレッドキングの頭部と頭部の左側と右肩に張り付いたウルトロイドゼロの顔面が不気味。
ウルトロイドゼロがベースになっている為かコックピットが存在しており、そこで操縦するロボット怪獣としての側面もある。
アルファエッジの空手殺法はおろか、ベータスマッシュのパワーを跳ねのけ、ガンマフューチャーのガンマイリュージョンやゼスティウムドライブも受け付けず、胸部からのデストルドD4レイでゼットに致命傷を与えた。
セレブロの「地球人の兵器で文明を滅ぼす」と言う目的もあってか、この手の合体怪獣には珍しく素材となった怪獣達の力をほとんど使用していないのも特徴。


・超古代闇怪獣 ゴルバーウルトラマントリガー

まず前提として、ウルトラマントリガーは放送年の2021年に25周年を迎えた『ウルトラマンティガ』を意識した作品であることが早々に明かされている。
当然と言うべきか第一話の怪獣もゴルザとメルバ…かと思いきや衝撃の合体怪獣であった。

その見た目はトライキングの超コッヴ要素が全てゴルザに置き換わったものという認識でOK。ついでにいうと顔立ちも本家ゴルザに近くなっている。
壁に阻まれると地中に潜って侵入するあたり知能は相当高い模様。
最後にはカルミラを庇う形でゼペリオン光線を喰らい倒された。ちなみにこの時の爆発はメビウス以来の人形爆破。Z人気で相当儲かったから出来たのだろう。






















・合体巨大怪人獣 サソリガドラスウルトラマンVS仮面ライダー
ゴルバーで〆ると思ってただろ。残念だったな!

円谷プロと石森プロ&東映は本来ライバル企業なわけなのだが、
石ノ森章太郎先生が存命中にこの2大ヒーローを共演させようという無茶な企画が持ち上がる。

石ノ森先生は当然大反対したのだが、「ウルトラマンがバイクに乗ってくれるなら」という条件でこれに賛同。
雨宮慶太監督による、ウルトラマンと仮面ライダー1号の共闘を描いた夢の短編ドラマが作成された。
ウルトラに絡んだことが無かった雨宮監督が担当しただけあり、従来のウルトラシリーズとは異なった演出や
カメラワークが多いのも見どころである。

詳細は項目参照。


ウルトラ怪獣モンスターファームの派生種怪獣
ウルトラシリーズとモンスターファームのコラボタイトルである『ウルトラ怪獣モンスターファーム』ではモンスターファームの重要システムである合体も取り入れられており、ウルトラ怪獣同士を合体させて双方の特徴が混ざり合った派生種怪獣を生み出すことができる。
例えばダダを混ぜれば体色が白黒ストライプになり、ガンQを混ぜれば赤い身体に大目玉が備わる。種族名は「バルタンゴモラ」のように、サブ怪獣+メイン怪獣を繋げた物になる。
また、レアモンとしてモンスターファームのモンスターとウルトラ怪獣が合体したような怪獣が生まれることもある。









追記・修正を忘れないでくれ。
未熟な記事をいたわり、互いに助け合い、どんな項目の記事も頭ごなしに批判しないという気持ちを忘れないでくれ。
たとえその善意が、何百回裏切られようとも…。
それが私の、最後の願いだ。



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最終更新:2024年01月29日 23:53

*1 怒りのあまり頭に血がのぼるという意味の慣用句ではない

*2 実際に脚本段階では構成要素のひとつとしてあげられていた。

*3 数が減ってしまったものの、シーゴラスの後頭部にもヒレはあるので存在しないものが突然現れたわけでもない

*4 アンリ・デュマの『コルシカの兄弟』(双子の片割れがキズを負うと、もう一方も同じ場所にキズを負うという設定)…を元にした『ブラック・ジャック』の同名エピソードを読んでみよう。

*5 公開初日のTV放送でスプリーム・ヴァージョンが初登場したため、公開初日に見に行った人の中には初めて見る形態に驚いた人も少なくなかったという。

*6 本作では今までのウルトラシリーズが全て架空の番組として報道されており、ウルトラ戦士は存在しなかったため『メビウス』の世界からスーパーヒッポリト星人が侵攻をかけ、巻き込まれてメビウスもこっちの世界に飛ばされた

*7 メイン武器のD4レイがバラバの頭部の剣から開発されている為、そこがA担当とも取れるか。