ロイド・アスプルンド

登録日:2014/09/08 Mon 19:49:07
更新日:2024/04/19 Fri 14:18:27
所要時間:約 9 分で読めます




その矛盾はさぁ、いつか君を殺すよぉ?




コードギアス 反逆のルルーシュ』及び『R2』に登場する人物。


目次




プロフィール


生年月日:皇暦1989年2月2日
年齢:29歳(皇暦2017年)→30歳(皇暦2018年)
星座:水瓶座
血液型:AB型
CV:白鳥哲


人物


シュナイゼルの直轄である特別派遣嚮導技術部(特派)の主任を務める科学者。
薄紫がかった銀髪に眼鏡、そしてとぼけたようなにやけた表情がトレードマーク。白い研究衣を普段着にしている。
常に飄々としており、語尾を伸ばすような独特な喋り方が特徴。
口癖は「おぉめでとぉ~!」「ざぁんねんでしたぁ~」。大抵、客観的に見て不運な出来事に前者、幸運な出来事に後者を用いる。要は筋金入りの天邪鬼。


科学者としては超一流であり、ブリタニアの兵器開発の最先端を担っている。ランスロットを開発したのもこの人。

しかし天才であると同時に、自他ともに認める典型的なマッドサイエンティストであり、高性能なKMFの開発にしか興味がない。
敢えて凶行や非道な行為に走ろうとはしないものの、やや頭のネジが飛んでるような代物を作ったりする。
そうのためか研究者としてのプライドも高いようで、丹精込めて作り上げたランスロットの性能に絶対の自信を持っている他、ラクシャータがガウェインのハドロン砲の収束制御に成功したのを知ると

「僕が完成させるはずだったのにぃ!」

と悔しがっていた。


こんな変人丸出しの人だが、実は伯爵位を持つ正真正銘の貴族様。
そのため研究者でありながら皇族などが列する公式な場への出入りも認められており、必要ならちゃんと正装もする。
しかし当人は趣味である研究を最優先にしているため、身分や爵位には頓着しない。
なのでナンバーズを差別しないどころか、皇帝のことを公然と「皇帝ちゃん」と称したりと貴族として、というか軍属としてもかなりハチャメチャである。


セシルとラクシャータとは大学時代に同じゼミに所属していた研究者仲間で、元々友人といえる間柄。
現在はセシルは部下兼ロイドの御目付役として共に特派で活動しているが、ラクシャータは敵味方に分かれたライバル同士となっている。
ちなみにラクシャータとは大学の頃に何か些細なきっかけで喧嘩をしてしまったようで、以来彼女からは「プリン伯爵」と呼ばれている(由来は不明)。

ランスロットのデヴァイサーであるスザクを差別しないが同時にパーツと称して憚らないなど人命にも頓着していないように見受けられるが、出会った当初から彼の抱えた矛盾に気付き、それを(少々無遠慮に)忠告するように言葉を投げかけるなど、彼を心配していると思しき場面もある。
また、セシルに対しても普段はお茶らけたやり取りをして怒られたりしながら「スザクを誰かと重ねて見ているのではないか」と指摘したり、己の進む道に迷うニーナに一人の科学者としての責任と覚悟を問うなど、他者を全く顧みていないわけではないことが窺える。


ちなみに付き合いが長いせいもあって、セシルの創作料理を被弾することが多い模様。



作中の活躍


◇皇暦2017年(『反逆のルルーシュ』)

特派としてエリア11に滞在していたが、そんな時シンジュク事変が発生。
これ幸いとバトレー将軍に「掃除を手伝いたい」と申し入れ、救助されたスザクにランスロットを与えて戦闘データの収集に勤しむ。

コーネリアが総督としてエリア11に着任すると、彼女の力でスザクを一等兵から准尉に特進の上で特派専属のパイロットとして配置換えしてもらった。
しかし特派はコーネリア軍とは命令系統が違うイレギュラーな部隊ということもあって出撃を渋られ、不満を零していた。
また、基地から事実上を追い出されランスロットごと大学の一部に間借りして研究を続けざるを得なくなるなど、色々と苦労も絶えなかった様子。

それでも実戦機会を逃すまいと同行したナリタ連山での攻防戦ではユーフェミアと掛け合い、コーネリアの救援命令を出してもらう。
その際、スザクに人命を重んじているのに軍にいる理由を尋ね、「殺さないため」と答えた彼に項目冒頭の言葉をかけたが、言い方があんまりだったせいで横にいたセシルに次の瞬間ブン殴られた(次に画面に映った時は顔に青アザが出来ていた)。
また、この戦いで土砂崩れを引き起こした輻射波動がラクシャータの物と看破し、彼女の存在に懸念を示した。


その後、なんとミレイとお見合いすることになるが、ランスロットの格納庫で研究の片手間に、それも面倒だったのか、さっさと「結婚しよう」とプロポーズ。それに戸惑う彼女を見て「んじゃ、保留?」とあっさり前言撤回した。
どうやら結婚とかには興味は無く、目的は学園にある第3世代KMFガニメデだったらしいが、これでミレイとは正式に婚約を結ぶこととなった。
また、アッシュフォードを訪ねた際、偶然ニーナの研究シミュレートを目にして彼女の才能に興味を抱き、実験材料を用意してあげるなど、軽い師弟関係を持つようになった。

シュナイゼルの神根島での遺跡調査にも同行したが、本人曰く考古学は専門外だとか。


ブラックリベリオンの際には復讐で暴走しようとするスザクを止めようとランスロットのキーを取り上げるが、怒りに燃える彼に殴られて奪い返されてしまう。
だが、やはりスザクを死なせることを望まなかったため、終盤にはアヴァロンで前線に赴き、アッシュフォード学園の生徒達を艦内へと避難させるという行動に出てラクシャータを驚かせた。
そして、そこに新型爆弾付きのガニメデに乗ったニーナが現れたため、黒の騎士団に一時休戦を申し入れた。


◇皇暦2018年(『反逆のルルーシュR2』)

ナイトオブラウンズに加わりナイトオブセブンになったスザクの後見人になり、特派を母体として結成された開発グループ「キャメロット」の主任も務めている。
相変わらずKMFの研究に没頭していて、ランスロット・コンクエスターやヴィンセントの開発にも関わっていた。

本編ではランスロットを運ぶためにエリア11に向かい、黒の騎士団の太平洋奇襲作戦の際にスザクと合流。
その戦闘では紅蓮可翔式の性能に驚いたり、ランスロットがダメージを受けると「痛ぁぁぁ!!」と頭を抱えて悲鳴を上げたりとなんだか忙しそうであった。
ちなみにこの時ギルフォードに頼まれてヴィンセントやフロートシステムを提供しているが、かかった費用を黙ってこっそりシュナイゼルの方に持たせている。


天子オデュッセウスの結婚祝賀会にも参列し、婚約者としてミレイも一緒に連れて来ていた。
しかし、それから間もなくミレイが自分自身の道を進むことを望み婚約を解消されることになった。
既にガニメデも無くなっていたため、表面上はあんまり気にしていないようだったが、その胸中に何を思っていたのか分からない。

一方、中華連邦から戻ってからはセシルと共に鹵獲した紅蓮可翔式を解析していたが、途中から趣味の世界に走って魔改造し始める。なんでもラクシャータの造った機体だからいじりやすかったんだとか。
結果、第九世代機「紅蓮聖天八極式」が完成したが、弄りすぎて誰も乗れないような機体になってしまった。
しかし、第二次トウキョウ決戦時にカレンに奪還されてしまう。


「泥棒ぉ!僕の…僕のぉ!」


いや、元々はあちらの物なんですけどね…。

そんなやり取りはあったもの、その戦闘でニーナが自らの造ったフレイヤの威力とそれによって生み出された惨状に衝撃を受けた際には「科学を捨てて心を守るか、心を壊して科学に殉じるか」を選ばねばならないと諭し、
自身についても「僕は元々壊れているから。そのくらいの自覚はあるんだ♪」と語り、暗に自分とは違う形で前へ進むことを促すような態度を見せた。


そしてルルーシュ皇帝の即位後は、スザクの頼みを聞く形でセシルと共に彼らが計画したゼロレクイエムに協力者となる。
以降はセシルと共にランスロット・アルビオンの完成などに尽力した他、アッシュフォード学園に匿われていたニーナを迎えにいき、彼女と共にフジ決戦の最中までアンチフレイヤシステム完成の手伝い、戦闘終盤にはミッション アパテ・アレティアに従い、人質を解放して黒の騎士団に投降。

ダモクレス陥落後、表向きは反逆者としてラクシャータらと一緒に収監されていたが、ゼロレクイエム完了後に解放。
最終回後はセシルやニーナと共に研究をしているようである。


本編外の活躍


劇場版

皇暦2017年~2018年(『反逆のルルーシュ』)

テレビ版と概ね同じだが、ブラックリベリオン後スザクと共にEUに出向いており、現地の寒さに震えながらセシルの料理を被弾してしまっている。

復活のルルーシュ

設定メモによると、
ゼロレクイエム完了後、罪に問われはしなかったものの悪逆皇帝に加担していたことから公職には就けず、また貴族体制の崩壊で爵位も無くなったことで、浮浪者生活へ入ったところをセシルらによって保護される。
見かねたカノンが防衛企画開発高等研究所を設立しそこの所長候補になったが、コミュニケーション能力などの問題で経営陣から猛反対され、降格に降格を重ね係長に落ち着いた。
研究者としてはゲフィオンディスターバーとはまた違うアプローチからユグドラシルドライブを停止させる方法を考案するが、すぐに金に出来るようなものではなく基礎研究も民間向けではないため功績にはなっておらず、所内で立場が無いという。
そのせいか現在はセシルらと共に戦場跡での兵器調査などにも出ている模様。
一方でやはりKMF開発には興味が尽きないようで、ランスロットsiNの開発に関与していることが示唆されている。


劇中ではシュナイゼルからの依頼を受け、ハシュベスの戸惑いへの関与を疑われるジルクスタン王国への潜入部隊に参加。
技術者としての各種スキルを活かしているが、直接戦闘などの荒事は苦手であるためそちらは同行したカレンや咲世子にフォローして貰っている。しかし咲世子には戦闘中荷物のように抱えられたりぶん投げられたりしている。
ちなみに、見た目は変わっていないが眼鏡にワイパーやマルチデバイス機能、更に小型のブレイズルミナス発生装置まで組み込んでおり、最低限身を守ることは出来るようになった。

序盤、潜入がバレた際に偶然C.C.と虚状態のルルーシュと再会。
続く嘆きの大監獄への潜入では獄中内のシステムをハッキングしたり、あっさり捕まってしまったりするが、ルルーシュ復活に伴い解放され以降は自身のスキルを活かしてサポートを続行した。
ちなみにルルーシュのことは「陛下」と呼んでおり、ゼロレクイエムの際に出来た関係はそのまま続けていく気らしい。

終盤には合流したセシル、ニーナと共にグラルバードでの潜入工作にあたるが、予言によって作戦通りに動くことが出来なくなったうえ、クジャパットの暗殺部隊に襲われセシルが負傷し絶体絶命の状況に陥る。
しかし不慣れながらもセシルの治療にあたり、ニーナの機転で危機を脱し生還。
セシルからは功績を挙げられなかったことを心配されたが、ロイド自身は「これでまた紛争地へ行けるかもしれないから」と言い気にしていないと返答した。

その後は皆と共に帰路についたようで、EDではミレイらと共に療養中のセシルの元を見舞っている場面が描かれている。

ピクチャードラマ

  • STAGE 6.75
大学に間借りしている特派の部屋でメリーさんの羊の鼻歌を歌っている。

イラストドラマ

  • TURN 12.31
クロヴィスの設計していたカジノのオープンイベントにスザクやシュナイゼルと共に参加。
カノンと共にシュナイゼルの本質を指摘したりも。

  • TURN 22.05
ルルーシュたちが日本に発つ前夜。
ジェレミアにペンドラゴン内をあちこち連れ回されたあと、セシルやC.C.と共にゼロレクイエムに向けた乾杯を行う。

ゲーム

コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ

原作と同じ活躍に加え、主人公が特派所属となったため出番が増加している。
ユーフェミアの騎士やラウンズとして特派を離れて動くことも多いスザクの代わりに、デヴァイサーとして主人公を使い倒している様子。
また、主人公の養母であるクラリス・ガーフィールドが彼のアカデミー時代の後輩となっている。
ロイドと再会したのがよりにもよって学園祭の出し物の一つコスプレフォトでアッシュフォード学園の学生服を着ていた時。
おまけに主人公が合流したことで彼/彼女が配属されたのが特派、つまり上司がロイドと判明し、
「(主人公が)怪我したのもあなたのせいなのね!?」
と大暴れ。主人公がクラリスさんをなだめるという珍事に。

曰く「プリン先輩」、「人でなし」、「この人は暴力に訴えないとわからないの!」
アカデミー時代に相当ひどい目に遭わされたらしいが、ここでもプリンが出てくるあたりラクシャータのみならず方々で知られている様子。
顛末を聞いたセシルは心底クラリスに同情したという。
プリンを巡って一体何があったのであろうか…


スーパーロボット大戦シリーズ

第2次Z破界篇』以降、コードギアスが参戦した作品にはちょくちょくNPCとして登場。『第2次Z再世篇』や『OE』ではボイスも収録されている。
ちなみに『復活のルルーシュ』設定で参戦した『30』では、コードギアスの人物で唯一出典が『反逆のルルーシュIII 皇道』名義となっている。
原作程には落ちぶれずに済んでいるらしく、立ち絵が『復活』では着ていない白衣姿のためだろうか。


追記・修正は愉快だねぇ~。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • コードギアス
  • 反逆のルルーシュ
  • R2
  • 白鳥哲
  • あざとい
  • 神聖ブリタニア帝国
  • 特派
  • キャメロット
  • 主任
  • 伯爵
  • 科学者
  • マッドサイエンティスト
  • 天才
  • 変人
  • 眼鏡
  • メガネ
  • 面白メガネ
  • 変態メガネ
  • 白衣
  • ロイド
  • 影の番長
  • 肩改造券
  • プリン伯爵
  • おっきな子供
  • きれいな無常
  • おぉめでとぉ~!
  • ざぁんねんでしたぁ~☆
  • メリーさんの羊
  • ロイド・アスプルンド
  • 復活のルルーシュ
  • 残念なイケメン
  • 銀髪
  • 眼鏡を取ったら意外に美形

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月19日 14:18