くさったしたい

登録日:2014/08/15 (金) 17:39:48
更新日:2024/04/30 Tue 15:48:44
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くさったしたいはドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターの一種。

▽目次

■概要

で初登場。ゾンビ系の代表格。
がいこつと並び、ドラクエのアンデッドモンスターの中でもかなりメジャーな部類に入る。

旅の途中で行き倒れたか、モンスターに襲われて命を落とした旅人が邪悪な魂を得て甦った怪物。
攻撃方法は主に引っ掻いたり、口から酸のようなものを吐きだす。後者は状態を付加させることもある。
Ⅱのみ「甘い息」も吐いてくる。
トルネコの大冒険シリーズでは、くさった液を吐いての防御力を下げてくる。『トルネコ3』だと落ちているアイテムを拾って投げてくる様にもなった。

どの作品でも防御力、呪文耐性は壊滅的と言ってもいいほど低いが、そのかわり体力が高い。
ちなみに仲間モンスターになったこともあるが、なぜか装備品が「ばくだんいわと同じ」だったこともある。

片方が潰れた真ん丸な目、半端に開いた口からヨダレを垂らすなど、いかにも死体といった風体ながら、どこかコミカル。
ガニ股で、幽霊のように手を前に垂らしたポーズを取っているが、のみ、片足を踏み出したややアクティブなポーズになっている。

仲間になる作品では「スミス」の名前があてられることが多い。
SFC版6では5のピエールにも並ぶほど有能な仲間となり、一部ファンからは「えいゆうのしたい」とも称される。

ドラクエシリーズの生みの親である堀井雄二氏のお気に入りのモンスター。
曰く「死体にわざわざ“腐った”と形容するのが良い」とのこと。


■くさったしたい系統のモンスター

どくどくゾンビ

いかにも毒々しい色合いをしたゾンビ。
毒の息など、こちらを毒状態にする攻撃を多用。
トルネコの大冒険シリーズでは、風来のシレンでいうオドロやチドロのポジション、つまりせっかく合成した印を消してしまうという極悪無比なくさった液を吐いてくる。見つけ次第封印するなりモノカの杖を振るなりして速やかに無力化したい。
余談だがの3DS版公式ガイドブックではゾンビなのにゾンビ系ではないと明言されている
そのせいなのかモンスターパークへ送られる時、ほかのくさったしたい系統は墓場エリアにいるのにコイツだけが湿地エリアにいる。

リビングデッド

こいつも邪悪な呪いで甦ったゾンビ。
猛毒の霧を吐いたり集中攻撃したりする。
たまに防御をしてダメージを軽減することもある。
Ⅱではくさったしたいの下位種だったが、以降では逆転した。

グール

闇の力で動く生ける屍で、この系統の最上位種。
Ⅱでは頻繁にギラを唱えるが、実はサイクロプスに引けを取らないほどの攻撃力を有している。
ではマヌーサで幻惑したり、ゾンビマスター*1を呼んだりする。
では呪文を唱えなくなった代わりに仲間を呼んだり、パーティーの最後尾のキャラを集中攻撃する。
また、ワイトキングによって「しりょうのきし」と共に呼び出されることもある。
リメイク版Ⅶでも呪文が使えない代わりに強化攻撃やもうどくのきりで痛めつけてくる。

ポイズンゾンビ

Ⅵで登場。
月鏡の塔のボスモンスター。3体一組で出現する。
ボスだけあってか、鏡像に化けて隠れ潜むという頭脳プレーを仕掛けてくる。
毒状態にしたり、鷲づかみしたり、ホイミを唱える。

マッドスミス

で初登場。
くさったしたいの転生モンスター。
猛毒の霧のほか、甘い息、焼けつく息、呪いの霧、暗黒の霧を使いこなす。
たまに呪いを付加させる攻撃を仕掛ける。

エテポンゲ

に登場。
厳密にいえばモンスターではない。
山賊四人衆の一人として登場し、マッスルダンスや毒の息などの全体攻撃で主人公たちを苦しめる。
PS版はグラがくさったしたいの使いまわしだが、3DS版は固有グラが用意されてちゃんと人間に見えるようになった。

テリーのワンダーランド3D』ではゾンビ系モンスターとして参戦。何故かくさったしたいよりモンスターランクが低い。

追憶のくさった死体

3DS版Ⅷに登場。
追憶の回廊で戦う「追憶の亡霊」が呼び出すことで現れる。
通常攻撃のほか、痛恨の一撃とテンション下げ攻撃を使用する。


漫画でのくさったしたい

『ダイの大冒険』ではヒュンケルの執事であるモルグが登場。
人質であるマァムに紳士的に対応したり、ヒュンケルの情けでクロコダインの手当てをしてくれたりした。
最終的には地底魔城と共にマグマに沈んでいる。

『トルネコ一家の冒険記』では、シルバーデビルの刺客として登場。自身が腐っているためスライムくんのオナラが効かない。
しかし頭も腐っているため「トルネコ一行を殺す」という命令を「転がす」と記憶違いし、転がして目的地まで連れて行ってしまった。
語尾に「シタイ」と付けて喋る。


■余談

エニックス版ゲームブックのドラクエⅢでは、寒い気候にいたために腐った死体になれなかった「腐りかけの死体」「真新しい死体」なんていう敵も登場する。

では職業としての「くさったしたい」が登場する。
熟練度が上がることによって変わっていく称号は、Lv5までは「仮死状態」「ご臨終」「死後硬直」「腐り始め」「腐乱死体」と、なかなかエキセントリック。
しかしマスター時に得られる「死のおどり」以外は有効な特技を覚えない上に踊り子より習得が遅い。
基本的に中級モンスター職への足掛かりだが、かなり鈍足になる以外は死にステであるかしこさ・かっこよさに絶大なマイナス補正がかかる程度なので踊り子より戦闘面で苦労はしない。下積みの中ではかなりマシな職業と言える。




追記・修正はくさったしたいになってからお願いします。

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最終更新:2024年04月30日 15:48

*1 シャーマンやマクロベータ系統の魔物