番轟三

登録日:2014/08/03 Sun 19:48:36
更新日:2024/03/10 Sun 07:56:20
所要時間:約 6 分で読めます





困ったことがあったら呼んでくれ!いつでも駆けつけるぞ。
合い言葉は……”ジャスティス”だッ!


番轟三(ばんごうぞう)とは、『逆転裁判5』に登場する所轄署刑事課所属の刑事である。
年齢33歳。本作におけるライバル検事であるユガミ検事こと夕神迅の相棒を務める。
声優は佐藤美一。


強い正義感の持ち主であり、「ジャスティス!」を合い言葉に日々市民を守る。
常に感情表現豊かで大袈裟なリアクションをするため、とにかく暑苦しい。
正義」の象徴である白いスーツに身を包み、ガンベルトから拳銃を出すような動作で警察手帳を取り出してくる。
非常にマイペースで、ユガミ検事の心理操作が通じないことから相棒を任されている。
二人のコンビネーションは息がピッタリで、指笛一つで証言台に駆けつけたり、仕草のみで意思疎通が可能な程である。

ユガミ検事自身が囚人であるため、
彼はその目付役であると共に、捜査に行けない検事に代わって必要な証拠品を集める立場である。
彼自身はユガミ検事について「更生させ、社会復帰させたい」と考えているらしい。
また、ユガミ検事が暴走した時には、 リモコンの遠隔操作で手錠に電流を流して鎮圧する こともある。

彼の行動原理は全て自分の信じる正義に基づいており、
弁護側が困っている時には公平な裁判のために情報を流してくれることがあるほか、
DLCシナリオ『逆転の帰還』では、弁護側からの要請に応えて事件の再調査を行ってくれた。
また第4話『星になった逆転』から最終話『未来への逆転』にかけても、ある事情から弁護側に積極的に協力してくれる。

逆転裁判5におけるイトノコ刑事ポジションの人物。
イトノコ刑事同様に抜けている所が多く、重要な証拠品を見落としたり、精密検査を忘れたりしてユガミ検事から呆れられることもしばしば。

探偵パートにおいては
「現場に調査しに来た王泥喜心音 不審人物と思って即逮捕しようとする
素足に履いてる靴を盗まれても気付かない (しかも2回も)」
「フレンドリーに 窓からジャスティスと挨拶 してくる」
「『肌身離さず守っている』と宣言した証拠品を、 直後に肌身離して電話を取りに行く
「『逆転の帰還』では弁護士バッジをつきつけると即座に 警察手帳をつきつけ返してくる 」等
色々とユニークな反応を見せてくれる。


その強烈な個性がプレイヤーの印象に残ったためか、
2013年のニコニコ生放送における公式人気投票では、5位にランクインするという快挙を成し遂げた。
ちなみに相棒のユガミ検事は7位と、こちらも高順位であった。



「まあ、追記・修正がんばりたまえよ! Wiki篭もりたち!」

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この先、逆転裁判5のネタバレのため注意。












オロカなキミ達も、ジブンが亡霊ではないとわかったね?





登録日:2014/08/03 Sun 19:48:36
更新日:2024/03/10 Sun 07:56:20
所要時間:約 6 分で読めます




その正体は『亡霊』と呼ばれる国際的なスパイであり、本作におけるラスボス
7年前にユガミ検事が有罪判決を受けた「UR-1号事件」の真犯人であり、心音にトラウマを植えつけた張本人。
そして、現代では大河原宇宙センターを爆破し、乗組員であり王泥喜の親友である葵大地を殺害した犯人である。

正確には「番轟三」という人物は本編開始前に既に死亡しており、作中に登場するのは『亡霊』が変装している偽物である。
感情の起伏が極端に少なく、番刑事として活動していた時の感情表現豊かな振る舞いも全て演技に過ぎない。

恐怖心も殆ど感じないため、普通の人間には出来ないような危険な行動も躊躇なくやってのける。
スパイとしてのスキルやマスクを使うことで他人の顔・言動・音声までも本物そっくりに真似ることができ、
任務のために常に他の誰かとして生きてきたため、本当の顔や性格は自分でも分からなくなっている。しかし、何故か本作ではギャグ目的でしか使われていない…
と言うか顔を自由自在に変えれるなら7年前の犯行でわざわざ能面を被る必要はなかったのではないだろうか。
スパイという立場上、常に殺し屋に命を狙われており、正体がバレることについて強い警戒心を持つ。


ユガミ検事に近づいたのも「更生させるため」というのは建前で、真の目的は自分の正体に関わるデータを奪うことであった。
そもそも彼は誰にも正体を知られないように生きてきたため、他人と信頼し合うという感性は持ち合わせていないのである。


信頼、理解し合うなどというものは感情に支配された弱者の思想だ。
信じられないからこそ、人間は……信頼などという幻想にすがるのだよ。


ストーリー終盤では証拠品であるライターの指紋データを捏造することで心音に葵大地殺害の罪を着せようとする。
最終話の法廷パートにおいて成歩堂達により彼の正体や捏造工作が明らかにされていくが、
『亡霊』もハッキングによるココロスコープの妨害や感情のコントロール、傍聴人の不信感を煽る等の手段で心音の心理分析から逃れようとした他、
ワイヤーを使って 直接攻撃 を仕掛けたり 法廷から逃げようとする ばかりか 証拠品を奪って燃やしてしまう 等、手段を選ばず最後まで抗ってくる。

御剣の調査により本物の番刑事が死んでいると判明すると、星成太陽、一路真二成歩堂龍一と次々にマスクを換えつつ「自分は正体不明の潜入捜査官である」とシラを切ってくる。
第1話『逆転のカウントダウン』の冒頭で法廷が爆破されたのも、正体に関わる証拠品である月の石を消してしまうために彼が仕組んだことであった。
しかし、最終的に彼が存在を知らなかったもう一つの月の石が決め手となり、完全に正体を暴かれることになる。

追い詰められた『亡霊』はそれまでのような感情のコントロールができなくなり、「恐怖」を叫びながら、馬等島晋吾美葉院秀一一路真二、天馬出右衛門、静矢零、星成太陽、夕神かぐや、天馬ゆめみ、夕神迅と次々にマスクを変えながら発狂。


これが、自分の中の……恐怖?
あ……あああ……あああああああ!

やめろ!やめてくれ!どこだ!いるのはわかってるぞ!
見ろ……まだバレてない!バレてないって証明してやる!

……ウ、ウウオオオ……本当の顔!本当の顔なんか!顔顔顔顔顔顔!
ぼくはアアア!オレはアアア!わたしはアアアアア!ダレなんだァアアアアアアアアアアアアア


同時に法廷を監視していた殺し屋に狙撃されてしまうが、急所を外れたことで一命を取り留め、緊急逮捕されることとなった。
なお、狙撃して倒れた際に「番轟三」のマスクが外れ、影で隠れた顔が出てきたが、
それが『亡霊』の本当の「素顔」なのか、はたまた他の誰かのマスクなのかは全くの不明。
いずれにせよ、優れたスパイのスキルを持っていながら「本当の自分」をわからないのは全くの皮肉である。


新キャラクターの中でも人気を集めたことや、当初は本作におけるイトノコポジションと思われていたこともあり、一連の展開に衝撃を受けたプレイヤーも多かった様子。

彼の演技力からしても劇中での番轟三のなりふりは本物に似せていると推察されるが、それだけに本物が既に亡くなっているのは悔やまれる点である。
亜内検事がライバル検事として登場したように、続編ではせめて番刑事の兄弟を出して欲しいという声も少なくない。




追記・修正は感情表現豊かにお願いします。

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最終更新:2024年03月10日 07:56